JP2578650B2 - 金属水素化物容器 - Google Patents
金属水素化物容器Info
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- JP2578650B2 JP2578650B2 JP20056788A JP20056788A JP2578650B2 JP 2578650 B2 JP2578650 B2 JP 2578650B2 JP 20056788 A JP20056788 A JP 20056788A JP 20056788 A JP20056788 A JP 20056788A JP 2578650 B2 JP2578650 B2 JP 2578650B2
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- metal hydride
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- tube
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、水素を吸蔵、放出することによつて、放
熱、吸熱する金属水素化物の容器に関する。
熱、吸熱する金属水素化物の容器に関する。
(ロ) 従来の技術 この種の金属水素化物容器は、容器内で生じる反応熱
に対して熱効率を良好にする必要がある。特に、容器自
体の構成で顕熱の損失を抑制する必要がある。
に対して熱効率を良好にする必要がある。特に、容器自
体の構成で顕熱の損失を抑制する必要がある。
このために、例えば特公昭59−1950号公報で示すもの
は、充填された金属水素化物を保温材によつて覆い、反
応熱の漏出を防いでいる。
は、充填された金属水素化物を保温材によつて覆い、反
応熱の漏出を防いでいる。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 しかし、例えばロツクウール、ガラスウール、セラミ
ツクフアイバー等の保温材、断熱材は空気中では高い断
熱性能を示すが、水素ガス雰囲気中では断熱性能が約1/
5程度に低下する。従つて、所望の断熱性能を得るため
に、断熱材の層厚が非常に大きくなり、容器自体の大型
化が避けられなかつた。
ツクフアイバー等の保温材、断熱材は空気中では高い断
熱性能を示すが、水素ガス雰囲気中では断熱性能が約1/
5程度に低下する。従つて、所望の断熱性能を得るため
に、断熱材の層厚が非常に大きくなり、容器自体の大型
化が避けられなかつた。
本発明は、断熱性を向上すると共に、耐圧性を保持し
つつ顕熱の損失を減少せんとするものである。
つつ顕熱の損失を減少せんとするものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明による解決手段は、金属水素化物を充填した薄
肉の内管と、この内管内に配設され、水素は通過させる
が金属水素化物は通過させないフイルター管と、このフ
イルター管に連通する水素ガス出入導管と、上記金属水
素化物と熱交換する熱交換器と、上記内管の外側に、断
熱性を有するスペーサと真空断熱空間とを介して配設さ
れた外管とから成るものである。
肉の内管と、この内管内に配設され、水素は通過させる
が金属水素化物は通過させないフイルター管と、このフ
イルター管に連通する水素ガス出入導管と、上記金属水
素化物と熱交換する熱交換器と、上記内管の外側に、断
熱性を有するスペーサと真空断熱空間とを介して配設さ
れた外管とから成るものである。
(ホ) 作用 内管内に水素ガスを出入れすることによつて、金属水
素水素化物で発生する反応熱は、熱交換器で熱交換され
る。内管は薄肉であり、顕熱損失が少い。内、外管の間
は真空断熱空間によつて断熱されており、薄肉の内管の
耐圧性は、外管との間に介在させた断熱性のあるスペー
サにより確保される。
素水素化物で発生する反応熱は、熱交換器で熱交換され
る。内管は薄肉であり、顕熱損失が少い。内、外管の間
は真空断熱空間によつて断熱されており、薄肉の内管の
耐圧性は、外管との間に介在させた断熱性のあるスペー
サにより確保される。
(ヘ) 実施例 図面に基づいて説明すると、金属水素化物容器1の外
形状は、横向き有底筒状の外管2の開口を端板3で固着
した形状である。この外管2内には同形状の薄肉の内管
4を配設し、2重管構造としている。
形状は、横向き有底筒状の外管2の開口を端板3で固着
した形状である。この外管2内には同形状の薄肉の内管
4を配設し、2重管構造としている。
この内管4内には、LaNi5等の金属水素化物5が充填
してあり、更に、この金属水素化物5内にもぐるように
フイルター管6、熱交換機7が配設してある。フイルタ
ー管6は、水素を通過させるが、微粒子化した金属水素
化物5は通過させないものであり、端板3を貫通した水
素ガス出入導管8に連通している。また、熱交換器7は
熱、冷媒の出入管にフイン9を付設したものであり、端
板3を貫通している。
してあり、更に、この金属水素化物5内にもぐるように
フイルター管6、熱交換機7が配設してある。フイルタ
ー管6は、水素を通過させるが、微粒子化した金属水素
化物5は通過させないものであり、端板3を貫通した水
素ガス出入導管8に連通している。また、熱交換器7は
熱、冷媒の出入管にフイン9を付設したものであり、端
板3を貫通している。
内管4の開口は端板3に固着されているが、ここには
断熱材10が配設してある。
断熱材10が配設してある。
一方、内管4の外周部には外管2を取付ける前に複数
個の環状のスペーサ11…が、外管2との間に空間12を形
成するよう、嵌挿してある。内、外管、スペーサの間に
は少しのギヤツプがあつても良い。このスペーサ11…
は、内、外管2、4を機械的に且つ断熱的に連結するも
のであり、セラミツク等の断熱性が高く、強度の大きい
材料で作つてある。そして、空間12は、真空ポンプ等の
手段でエアパージし、10-3Torr-8以下の真空に保持され
て真空断熱空間を形成している。薄肉の内管4の耐圧性
は、スペーサ11…を介して外管2が保持するのである。
個の環状のスペーサ11…が、外管2との間に空間12を形
成するよう、嵌挿してある。内、外管、スペーサの間に
は少しのギヤツプがあつても良い。このスペーサ11…
は、内、外管2、4を機械的に且つ断熱的に連結するも
のであり、セラミツク等の断熱性が高く、強度の大きい
材料で作つてある。そして、空間12は、真空ポンプ等の
手段でエアパージし、10-3Torr-8以下の真空に保持され
て真空断熱空間を形成している。薄肉の内管4の耐圧性
は、スペーサ11…を介して外管2が保持するのである。
次に、金属水素化物5が放出した熱を回収して利用す
る場合について説明する。まず、水素ガス出入導管8及
びフィルター管6を介して水素ガスを内管4内に導入
し、金属水素化物5に吸収させる。すると、そこでは発
熱反応が生じ、その放出熱はフイン9、熱交換器7から
熱媒に伝えられる。熱媒は例えば蓄熱槽(図示せず)と
の間で循環しており、放出熱を蓄熱槽に運ぶ。
る場合について説明する。まず、水素ガス出入導管8及
びフィルター管6を介して水素ガスを内管4内に導入
し、金属水素化物5に吸収させる。すると、そこでは発
熱反応が生じ、その放出熱はフイン9、熱交換器7から
熱媒に伝えられる。熱媒は例えば蓄熱槽(図示せず)と
の間で循環しており、放出熱を蓄熱槽に運ぶ。
斯る熱回収時に、内管4での顕熱損失は少く、また外
管2への伝熱は真空断熱空間12によりしや断されている
ので、熱回収は極めて効率良く実行される。
管2への伝熱は真空断熱空間12によりしや断されている
ので、熱回収は極めて効率良く実行される。
尚、発明者の実験に依れば、真空断熱空間12は間隔を
数mm程度としただけで十分な断熱性を確保できるので、
断熱材の厚みを1/10程度にすることができた。また、内
管4の耐圧約10Kg/cm2をスペーサ11…によつて得た結
果、内管4の厚みは従来の数分の1程度に薄くすること
ができた。
数mm程度としただけで十分な断熱性を確保できるので、
断熱材の厚みを1/10程度にすることができた。また、内
管4の耐圧約10Kg/cm2をスペーサ11…によつて得た結
果、内管4の厚みは従来の数分の1程度に薄くすること
ができた。
(ト) 発明の効果 本発明に依れば、内外管の間に真空断熱空間を配置し
て断熱性を高め、両管をスペーサによつて保持して内管
の耐圧性を保持できるので、内管を薄肉化でき、顕熱損
失を減少できる。従つて、熱効率が良く、小型化された
金属水素化物容器を提供できるものである。
て断熱性を高め、両管をスペーサによつて保持して内管
の耐圧性を保持できるので、内管を薄肉化でき、顕熱損
失を減少できる。従つて、熱効率が良く、小型化された
金属水素化物容器を提供できるものである。
第1図は本発明による金属水素化物容器の側断面図、第
2図は正面断面図である。 2……外管、4……内管、5……金属水素化物、6……
フイルター管、7……熱交換器、8……水素ガス出入導
管、11……スペーサ、12……真空断熱空間。
2図は正面断面図である。 2……外管、4……内管、5……金属水素化物、6……
フイルター管、7……熱交換器、8……水素ガス出入導
管、11……スペーサ、12……真空断熱空間。
Claims (1)
- 【請求項1】金属水素化物を充填した薄肉の内管と、こ
の内管内に配設され、水素は通過させるが金属水素化物
は通過させないフイルター管と、このフイルター管に連
通する水素ガス出入導管と、上記金属水素化物と熱交換
する熱交換器と、上記内管の外側に、断熱性を有するス
ペーサと真空断熱空間とを介して配設された外管とから
成る金属水素化物容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20056788A JP2578650B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 金属水素化物容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20056788A JP2578650B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 金属水素化物容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0248401A JPH0248401A (ja) | 1990-02-19 |
JP2578650B2 true JP2578650B2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=16426471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20056788A Expired - Fee Related JP2578650B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 金属水素化物容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578650B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5354040A (en) * | 1991-11-28 | 1994-10-11 | Mitsubishi Materials Corporation | Apparatus for closed cycle hydrogenation recovery and rehydrogenation |
KR100570756B1 (ko) | 2004-03-29 | 2006-04-12 | 삼성에스디아이 주식회사 | 연료 전지 시스템의 개질기 및 이를 채용한 연료 전지시스템 |
DE102014225412A1 (de) | 2014-12-10 | 2016-06-16 | Robert Bosch Gmbh | Kolbenpumpe mit einem Kolben mit profilierter Kolbenvorderseite |
-
1988
- 1988-08-10 JP JP20056788A patent/JP2578650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0248401A (ja) | 1990-02-19 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |