JP2578615Y2 - 包装機 - Google Patents

包装機

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JP2578615Y2
JP2578615Y2 JP1992062100U JP6210092U JP2578615Y2 JP 2578615 Y2 JP2578615 Y2 JP 2578615Y2 JP 1992062100 U JP1992062100 U JP 1992062100U JP 6210092 U JP6210092 U JP 6210092U JP 2578615 Y2 JP2578615 Y2 JP 2578615Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被包装物をフィルムに
よって自動的に包装する包装機に係り、特に、前記フィ
ルムを自動的に繋ぎ合せて該フィルムの連続供給を可能
とする機能を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば重ね合された複数枚の
紙をフィルムによって包装するようにした包装機が知ら
れている。この種の包装機の一例として特開昭59−1
42921号公報に示されているように、フィルムが巻
き付けられた上下一対の供給フィルムロールを備え、各
供給フィルムロールから夫々フィルムを引出して被包装
物をその上下から該フィルムによって覆うようにし、上
下各フィルムの端縁部同士を熱溶着することによって前
記被包装物を包装するようにしている。
【0003】また、この種の包装機において、供給フィ
ルムロールに巻き付けられているフィルムが無くなった
場合、フィルムの連続供給が可能となるように、フィル
ムを自動的に繋ぎ合せるようにしたものがある。つま
り、前記供給フィルムロールに近接して予備フィルムロ
ールを備えさせておき、供給フィルムロールのフィルム
終端部が検出されると、この終端部と前記予備フィルム
ロールのフィルム始端部とを重ね合せて熱溶着させ、包
装運転を連続して行わせることができるようにしてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うなフィルムを自動的に繋ぎ合せるようにした包装機に
おいて、フィルム同士の繋ぎ合せ位置では、フィルム同
士が重ね合されていることになるために、このフィルム
同士の繋ぎ合せ位置が被包装物を包装する際の熱溶着位
置に一致するような状況が発生した場合、この包装が確
実に行えなくなる虞れがあった。つまり、図7に示すよ
うに、包装時の熱溶着位置にフィルムの繋ぎ合せ位置a
が一致している場合、この部分では、フィルムb,c,
dが3枚重ね合された状態となっている。また、この熱
溶着を行う熱溶着機e,fは2枚のフィルムを溶着する
のに必要な最小限の熱量に設定して、その過熱を防止す
るようになっているため、このように、フィルムb,
c,dが3枚重ね合された状態では、夫々のフィルム
b,c,dを溶融することができなくなることがあり、
熱溶着位置のシール不良が発生したり、場合によっては
包装できなくなってしまう虞れがある。更に、図8に示
すように、上下のフィルム共に、熱溶着位置に繋ぎ合せ
位置a,a´が一致するような場合には、フィルムb,
c,d,gが4枚重ね合された状態となってしまい、こ
のシール不良や包装不能状態がより発生し易くなる。
【0005】この点を考慮し、熱溶着を行う熱量を4枚
のフィルムb,c,d,gを溶着できる程度に常時大き
く設定しておき、熱溶着機e,fの過熱を防止するため
の冷却構造を備えさせることも考えられるが、これで
は、エネルギーロスが大きいばかりでなく装置の大型化
を来すことになってしまい実用的ではない。
【0006】本考案は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、構造の複雑化を招くことなく、且つ熱溶着
位置にフィルム材の繋ぎ合せ位置が一致している場合で
も確実にシール性を確保することができる構成を得るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案では、予めフィルムの繋ぎ合せ位置を認識
しておき、この繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致した場
合にのみ熱溶着するための熱量を大きくする等して熱溶
着力を高めるようにした。具体的に、請求項1記載の考
案は、供給位置に配置された供給フィルムロールと待機
位置に配置された予備フィルムロールとを備え、前記供
給フィルムロールから供給されたフィルムによって被包
装物を包装可能とするように該被包装物に巻設したフィ
ルムの一部を重ね合せてその重ね合せ部分を熱溶着させ
る熱溶着手段を備えていると共に、前記供給フィルムロ
ールのフィルムの終端部と前記予備フィルムロールの予
備フィルムの始端部とを重ねて繋ぎ合せることによって
フィルムの連続供給を可能にする繋ぎ合せ手段を備えた
包装機を前提としている。そして、前記予備フィルムロ
ールからの予備フィルムの送り出し量を積算することに
よりフィルムの繋ぎ合せ位置を検知して位置検知信号を
出力する位置検知手段と、該位置検知手段に対して位置
検知信号の受信が可能に接続され、前記繋ぎ合せ位置と
熱溶着手段によるフィルムの熱溶着位置とを比較して、
この繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致したときに一致判
定信号を出力する判定手段と、該判定手段に対して一致
判定信号の受信が可能に接続され、この一致判定信号を
受信したとき、前記熱溶着手段における熱溶着力を増大
させる熱溶着力変更手段とを備えさせた構成としてい
る。
【0008】請求項2記載の考案は、前記請求項1記載
の包装機において、熱溶着手段を、印加される電圧に応
じて発熱量が変更される一対の熱溶着機構によって成
し、この熱溶着機構によって被包装物に巻設したフィル
ムの重ね合せ部分を挾持して該重ね合せ部分を熱溶着さ
せるように成す。そして、判定手段から一致判定信号を
受信したとき、熱溶着力変更手段が、前記熱溶着機構に
印加する電圧及び該熱溶着機構によるフィルムの重ね合
せ部分の挾持時間を増大させるような構成としている。
【0009】請求項3記載の考案は、前記請求項1また
は2記載の包装機において、供給フィルムロール及び予
備フィルムロールを、被包装物の搬送路の上下両側に各
々一対設けるようにし、上側の供給フィルムロールから
供給されたフィルムによって被搬送物の上側を覆い且つ
下側の供給フィルムロールから供給されたフィルムによ
って被搬送物の下側を覆って、上下各フィルム同士を熱
溶着手段によって熱溶着することにより被包装物を包装
するような構成としている。
【0010】
【作用】上記の構成により、本考案では、以下に述べる
ような作用が得られる。請求項1記載の考案では、供給
位置に配置された供給フィルムロールから供給されたフ
ィルムを被包装物に巻設し、該フィルムの一部を重ね合
せてその重ね合せ部分を熱溶着手段により熱溶着させて
被包装物の包装を行う。また、前記供給フィルムロール
のフィルムが無くなった際には、この供給フィルムロー
ルのフィルムの終端部と待機位置に配置された予備フィ
ルムロールの予備フィルムの始端部とを重ねて繋ぎ合せ
手段によって繋ぎ合せることによってフィルムの連続供
給を可能にする。そして、前記繋ぎ合せ手段によって繋
ぎ合されたフィルムの繋ぎ合せ位置は位置検知手段によ
って検知されており、この位置検知手段はその位置検知
信号を判定手段に送信している。この判定手段は、前記
繋ぎ合せ位置と熱溶着手段によるフィルムの熱溶着位置
とを比較し、この繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致した
ときに一致判定信号を熱溶着力変更手段に送信する。こ
の一致判定信号を受けた熱溶着力変更手段は熱溶着手段
における熱溶着力を増大させる。このため、熱溶着位置
に3枚以上のフィルムが重ね合された状態でもこれらを
一体的に溶着することができるので、エネルギーロスを
生じさせるようなことなしに溶着部分のシール性を確保
することができる。
【0011】請求項2記載の考案では、フィルムの繋ぎ
合せ位置が熱溶着手段によるフィルムの熱溶着位置に一
致したときには、熱溶着力変更手段によって、熱溶着機
構に印加する電圧及び該熱溶着機構によるフィルムの重
ね合せ部分の挾持時間を増大させる。これにより、熱溶
着機構による確実な熱溶着が行えることになりシール性
を十分に確保することができる。
【0012】請求項3記載の考案では、上側の供給フィ
ルムロールから供給されたフィルムによって被搬送物の
上側を覆い且つ下側の供給フィルムロールから供給され
たフィルムによって被搬送物の下側を覆って、上下各フ
ィルム同士を熱溶着手段によって熱溶着することにより
被包装物が包装される。従って、このような上下2枚の
フィルムによって包装するような包装機にあっても上述
した請求項1記載の考案における作用を得ることがで
き、溶着部分のシール性が確保される。
【0013】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1に本例に係る包装機1の全体図を示してい
る。包装機1は、包装機本体1aの内部に配置した第1
コンベア2の上方の供給位置A1に本考案でいう供給フ
ィルムロールとしての上側フィルムロール3が置かれて
いる一方、同じく包装機本体1aの内部に配置した第2
コンベア4の下方の供給位置A2に同じく本考案でいう
供給フィルムロールとしての下側フィルムロール5が置
かれている。
【0014】上側フィルムロール3は、上側フィルム3
aが芯管3bに巻き付けられたもので、一対の支持ロー
ラ6,6に回転可能に支持され、この支持ローラ6,6
は、軸間距離が伸縮可能に設けられている。
【0015】下側フィルムロール5は、下側フィルム5
aが芯管5bに巻き付けられたもので、一対の支持ロー
ラ7,7に回転可能に支持され、この支持ローラ7,7
も、軸間距離が伸縮可能に設けられている。
【0016】前記上側フィルム3aは、複数のガイドロ
ーラ8,8,…を経てピンチローラ9,9により第3コ
ンベア10に向って供給可能となされている。また、下
側フィルム5aも同様に、複数のガイドローラ11,1
1,…を経てピンチローラ12,12により第4コンベ
ア13上に供給可能となされている。
【0017】ピンチローラ9,12と第3,第4コンベ
ア10,13との間には、上側フィルム3aと下側フィ
ルム5aの例えば縦シールをして、この縦シールの中間
部を各フィルム3a,5aの幅方向(図1では紙面に対
して垂直な方向)に切断するための本考案でいう熱溶着
手段を構成する熱溶着切断機構14A,14Bが所定間
隔を保って上下に対向配置されている。
【0018】また、前記上側フィルムロール3が置かれ
た供給位置A1近傍の待機位置B1と、前記下側フィル
ムロール5が置かれた供給位置A2近傍の待機位置B2
とに、夫々予備フィルムロール15,16が配置されて
いる。
【0019】前記予備フィルムロール15,16は、図
2にも示すように、基台17,18上に支持ローラ1
9,19,…及び保持プレート20,20によって支持
されている。また、前記基台17,18の中央部には柱
体21,21が立設されており、この柱体21,21の
上端部には水平方向に延びるブラケット21a,21a
を介してフィルムシール用バー22,22が取付けられ
ている。そして、前記基台17,18に支持されている
予備フィルムロール15,16の予備フィルム15a,
16aは、その始端部が引出されて前記フィルムシール
用バー22,22に取付けられた係止ピン22a,22
aに係止されている。また、この待機位置B1,B2に
位置されている予備フィルムロール15,16は、基台
17,18の下側に位置している突上げロッド23の突
上げ動作に伴って供給位置A1,A2への移動が可能と
なっている。更に、前記供給位置A1,A2における各
フィルムロール3,5の上側位置で前記フィルムシール
用バー22,22に対向した位置には進退自在なシリン
ダ付きシール用バー24,24が配設されており、この
シリンダ付きシール用バー24,24の進退移動に伴
い、前記フィルムシール用バー22,22との間におい
て、供給位置A1,A2のフィルムロール3,5のフィ
ルム3a,5aと待機位置B1,B2の予備フィルムロ
ール15,16のフィルム15a,16aとの熱溶着に
よる繋ぎ合せが可能となっている。つまり、このフィル
ムシール用バー22とシリンダ付きシール用バー24と
によって本考案でいう繋ぎ合せ手段25が構成されてい
る。
【0020】そして、本例の特徴とする構成として、本
包装機1の運転状態を制御するコントローラCには、前
記シリンダ付きシール用バー24,24が前進移動した
際にその移動信号が入力されるようになっていると共
に、前記熱溶着切断機構14A,14Bに印加する電圧
等を変更してその熱溶着性能を可変とするようになって
いることにある。
【0021】次に、上述したように構成された包装機1
の包装運転動作について説明する。図1に示すように、
上側の供給位置A1に配置された上側フィルムロール3
から引出された上側フィルム3aは、ガイドローラ8,
8,…及びピンチローラ9,9を経て第3コンベア10
に向って供給される。同様にして、下側の供給位置A2
に配置された下側フィルムロール5から引出された下側
フィルム5aは、ガイドローラ11,11,…及びピン
チローラ12,12を経て第4コンベア13に向って供
給される。このようなフィルム3a,5aの供給動作と
同時に、第1及び第2コンベア2,4から第3及び第4
コンベア10,13に向って被包装物として多数枚が重
合された新聞紙Pの束が搬送される(矢印D参照)。そ
して、前行程において図1において右側に位置する端縁
部同士が熱溶着された上側フィルム3a及び下側フィル
ム5aの上下間に新聞紙Pが挿入され、この新聞紙Pが
第3及び第4コンベア10,13の配設位置まで搬送さ
れた状態で上側の熱溶着切断機構14Aが降下すると共
に下側の熱溶着切断機構14Bが上昇することにより、
この両熱溶着切断機構14A,14Bによって上下のフ
ィルム3a,5aが挾持されて熱溶着される。また、こ
の熱溶着動作に続いて、該熱溶着部分の中央部が切断さ
れ(図1の仮想線参照)、これによってフィルム3a,
5aによる新聞紙Pの包装動作が終了し、このフィルム
3a,5aによって包装された新聞紙Pが第3及び第4
コンベア10,13の下流側に搬送されることになる。
このような動作が連続して行われ、新聞紙Pの連続包装
が行われる。
【0022】次に、本例の特徴とする動作について説明
する。また、ここでは、特に、上側フィルムロール3周
辺について説明する。通常の包装動作においては、フィ
ルム3a,5aの熱溶着位置では、1枚づつのフィルム
3a,5aが導入されるようになっているので、熱溶着
切断機構14A,14Bに対しては2枚のフィルム3
a,5aの熱溶着が可能となる程度の僅かな電圧が印加
され、該熱溶着切断機構14A,14Bによる挾持時間
も短く設定されており、この熱溶着切断機構14A,1
4Bの過熱を防止するようになっている。そして、図3
に示すように(この図3では上側フィルムロール3周辺
部を示している)、上側フィルムロール3の上側フィル
ム3aの残量が少なくなり、図4に示すように、その残
量が無くなると、前記シリンダ付きシール用バー24が
前進移動して、基台17に支持されているフィルムシー
ル用バー22との間でフィルム3aの終端部と予備フィ
ルムロール15のフィルム15aの始端部とを挟み込ん
で、この両者3a,15aを熱溶着する。その後、直ち
に前記シリンダ付きシール用バー24が後退移動し、こ
れにより、図5に示すように、フィルム3a,15aが
繋ぎ合され且つ予備フィルム15aが係止ピン22aか
ら離脱されて、該フィルム3a,15aの連続供給が可
能となる。また、このように、フィルム3a,15aが
繋ぎ合されると、前記突上げロッド23が上昇して予備
フィルムロール15を突上げ、これによって、予備フィ
ルムロール15は、待機位置B1から供給位置A1へ移
動される。そして、このようなフィルム3a,15aの
繋ぎ合せ動作が行われると、その信号が前記コントロー
ラCに送信される。具体的には、前記シリンダ付きシー
ル用バー24が前進移動すると、図示しないリミットス
イッチがONされて、該リミットスイッチからコントロ
ーラCへ信号が送信されるようになっている。
【0023】そして、このように、コントローラCに信
号が送信されると、該コントローラCがフィルム15a
の送り出し量を積算して、前記繋ぎ合わせ位置の認識を
行う。具体的には、供給位置A1に移動した予備フィル
ムロール15の回転量を検出することによって前記繋ぎ
合せ位置を認識するようにしたり、タイマによってフィ
ルム3a,15aが繋ぎ合された時からの時間を計測す
ることによって前記繋ぎ合せ位置を認識するようにして
いる。そして、上述の如く認識した繋ぎ合せ位置が前記
熱溶着切断機構14A,14Bによる熱溶着位置に一致
するような状況が発生した場合には、コントローラC
が、前記熱溶着切断機構14A,14Bに印加する電圧
を上昇させると共に、前記熱溶着切断機構14A,14
Bによるフィルム3a,15aの挾持時間を延長させる
ようにする。具体的には、上下のフィルムのうち片側の
フィルムにおける繋ぎ合せ位置のみが熱溶着位置に一致
するような状況の場合には、この熱溶着位置には3枚の
フィルム3a,15a,5aが重ね合されていることに
なるので(図7参照)、熱溶着切断機構14A,14B
に印加する電圧を、例えばそれまでの1.5倍に上昇さ
せ且つその保持時間を僅かに延長させることにより、3
枚のフィルム3a,15a,5aを一体的に溶着可能と
する。
【0024】また、上下のフィルムの両方のフィルムに
おける繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致するような状況
の場合には、この熱溶着位置には4枚のフィルム3a,
15a,5a,16aが重ね合されていることになるの
で(図8参照)、熱溶着切断機構14A,14Bに印加
する電圧を、例えばそれまでの2倍に上昇させ且つその
保持時間を更に延長させることにより、4枚のフィルム
3a,15a,5a,16aを一体的に溶着可能とす
る。そして、この動作の後は、再び、熱溶着位置は、2
枚のフィルムが重ね合される状態となるので、印加電圧
及び保持時間を元の状態に戻す。このような動作を繰り
返すことにより、包装機の運転状態を停止することな
く、確実な包装運転が連続して行われる。
【0025】上述した印加電圧の上昇及び挾持時間の延
長のコントローラCにおける具体的な作動手順を図6の
フローチャートに沿って説明する。また、このフローチ
ャートは片側の熱溶着切断機構14Aの制御動作を示し
ている。スタートした後、先ず、ステップS1において
シリンダ付きシール用バー24が前進移動したか否かが
判定される。つまり、このシリンダ付きシール用バー2
4の前進移動によるフィルム3a,15aの繋ぎ合せ動
作が行われたか否かが判定される。そして、シリンダ付
きシール用バー24が前進移動したYESの場合にはス
テップS2に移ってフィルム3a,15aの繋ぎ合せが
検知された後、ステップS3において、このフィルム3
a,15aの繋ぎ合せが行われた位置からのフィルム送
りのステップ量Fが積算される。つまり、上下の熱溶着
切断機構14A,14Bによる今回の溶着動作と次回の
溶着動作が行われるまでに予備フィルムロール15から
引き出されるフィルム量を順次積算していく。その後、
ステップS4において、前記積算量Fが、予め設定され
ているフィルムシール用バー22と熱溶着切断機構14
Aまでのフィルム搬送路長さTよりも小さいか否かが判
定される。ここでは、フィルム3a,15aの繋ぎ合せ
位置が未だ熱溶着切断機構14Aの配設位置よりも上流
側にあるか否かを判定するようにしている。そして、こ
のステップS4において前記積算量Fがフィルム搬送路
長さTよりも小さくないNOに判定された場合、つま
り、フィルム3a,15aの繋ぎ合せ位置が熱溶着切断
機構14Aの配設位置よりも上流側にない場合には、ス
テップS5に移って前記積算量Fがフィルム搬送路長さ
Tに等しいか否かが判定される。ここでは、前記フィル
ム3a,15aの繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致した
か否かを判定するようになっている。そして、このステ
ップS5において前記積算量Fがフィルム搬送路長さT
に等しいYESに判定された場合、つまり、前記フィル
ム3a,15aの繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致した
場合には、ステップS6に移って上述したように、熱溶
着切断機構14A,14Bの印加電圧を上昇させると共
に、その挾持時間を延長させて、3枚以上のフィルムを
一体的に溶着可能とする。このようにして、熱溶着性能
を上昇させた状態で上側フィルムと下側フィルムとの熱
溶着を行った後、ステップS7に移って前記印加電圧及
び挾持時間を初期値に戻してリターンされる。また、前
記ステップS5においてNOに判定された場合には、前
記フィルム3a,15aの繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に
一致することなしに通過したことになるので、熱溶着切
断機構14A,14Bの印加電圧及びその挾持時間を初
期値に維持したまま熱溶着が行われてリターンされる。
従って、前記ステップS3によって本考案でいう位置検
知手段27が、ステップS4及び5によって本考案でい
う判定手段28が、ステップS6によって本考案でいう
熱溶着力変更手段26がそれぞれ構成されている。つま
り、位置検知手段27は、予備フィルムロール15から
の予備フィルム15aの送り出し量を積算することによ
りフィルム3a,15aの繋ぎ合せ位置を検知して位置
検知信号を判定手段28に出力しており、該判定手段2
8は、位置検知手段27に対して位置検知信号の受信が
可能に接続され、前記繋ぎ合せ位置と熱溶着手段による
フィルムの熱溶着位置とを比較して、この繋ぎ合せ位置
が熱溶着位置に一致したときに一致判定信号を熱溶着力
変更手段26に出力するようになっている。また、熱溶
着力変更手段26は、判定手段28に対して一致判定信
号の受信が可能に接続され、その一致判定信号を受信し
たとき、熱溶着切断機構14A,14Bにおける熱溶着
力を増大させるようになっている。
【0026】また、このような動作は、下側のフィルム
においても行われており、同様に、下側のフィルム5
a,16aの繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致した場合
にも熱溶着切断機構14A,14Bの印加電圧を上昇さ
せると共に、その挾持時間を延長させるようにしてい
る。
【0027】このように、本例の構成によれば、熱溶着
位置におけるフィルムの枚数に応じた熱溶着のための熱
量を得ることができるので、従来のようにフィルムの繋
ぎ合せ位置が熱溶着位置に一致するような状況において
熱量不足によってフィルム同士の溶着が不十分となって
シール不良が発生するような状況が回避され、正確な包
装作業を連続して、且つエネルギ損失や熱溶着位置にお
ける過熱状態の発生を回避しながら実現することがで
き、包装機の耐久性を劣化させることなしに信頼性を向
上することができる。
【0028】尚、本例にあっては、フィルムの繋ぎ合せ
位置が熱溶着位置に一致した際には、熱溶着切断機構の
印加電圧及び保持時間を増大させるようにしたが、どち
らか一方のみを増大させるような構成としてもよい。
【0029】
【考案の効果】上述してきたように、本考案では、以下
に述べるような効果が発揮される。請求項1記載の考案
によれば、繋ぎ合せ手段によって繋ぎ合されたフィルム
の繋ぎ合せ位置が熱溶着手段によるフィルムの熱溶着位
置に一致したとき、熱溶着手段における熱溶着力を増大
させる熱溶着力変更手段を備えさせるような構成とした
ことで、熱溶着位置に3枚以上のフィルムが重ね合され
た際にのみ、これらを一体的に溶着することができるよ
うな熱溶着力を発揮させるようにしたために、エネルギ
ーロスや装置の大型化などを生じさせるようなことなし
に溶着部分のシール性を確保することができ実用性の向
上を図ることができる。
【0030】請求項2記載の考案によれば、繋ぎ合せ手
段によって繋ぎ合されたフィルムの繋ぎ合せ位置が熱溶
着手段によるフィルムの熱溶着位置に一致したとき、熱
溶着力変更手段が、前記熱溶着機構に印加する電圧及び
該熱溶着機構によるフィルムの重ね合せ部分の挾持時間
を増大させるような構成としたために、熱溶着機構によ
る確実な熱溶着が行えることになりシール性の十分な確
保を図ることができる。
【0031】請求項3記載の考案によれば、供給フィル
ムロールを被包装物の上下に設け、上側の供給フィルム
ロールから供給されたフィルムによって被搬送物の上側
を覆い且つ下側の供給フィルムロールから供給されたフ
ィルムによって被搬送物の下側を覆って、上下各フィル
ム同士を熱溶着手段によって熱溶着することにより被包
装物を包装するような構成としたために、このような上
下2枚のフィルムによって包装するような包装機にあっ
ても上述した請求項1記載の考案における効果を得るこ
とができ、溶着部分のシール性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装機の全体概略図である。
【図2】予備フィルムロール周辺の側面図である。
【図3】フィルムの供給動作を示す図である。
【図4】フィルムの繋ぎ合せ動作を示す図である。
【図5】繋ぎ合されたフィルムの供給動作を示す図であ
る。
【図6】熱溶着力変更動作の手順を示すフローチャート
図である。
【図7】片側のフィルム繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一
致した状態を示す図である。
【図8】両側のフィルム繋ぎ合せ位置が熱溶着位置に一
致した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 包装機 3,5 フィルムロール(供給フィルムロー
ル) 3a,5a フィルム 14A,14B 熱溶着切断機構(熱溶着手段) 15,16 予備フィルムロール 15a,16a 予備フィルム 25 繋ぎ合せ手段 26 熱溶着力変更手段 27 位置検知手段 28 判定手段 A1,A2 供給位置 B1,B2 待機位置 P 新聞紙(被包装物)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給位置に配置された供給フィルムロー
    ルと待機位置に配置された予備フィルムロールとを備
    え、前記供給フィルムロールから供給されたフィルムに
    よって被包装物を包装可能とするように該被包装物に巻
    設したフィルムの一部を重ね合せてその重ね合せ部分を
    熱溶着させる熱溶着手段を備えていると共に、前記供給
    フィルムロールのフィルムの終端部と前記予備フィルム
    ロールの予備フィルムの始端部とを重ねて繋ぎ合せるこ
    とによってフィルムの連続供給を可能にする繋ぎ合せ手
    段を備えた包装機において、前記予備フィルムロールからの予備フィルムの送り出し
    量を積算することによりフィルムの繋ぎ合せ位置を検知
    して位置検知信号を出力する位置検知手段と、 該位置検知手段に対して位置検知信号の受信が可能に接
    続され、前記繋ぎ合せ位置と熱溶着手段によるフィルム
    の熱溶着位置とを比較して、この繋ぎ合せ位置が熱溶着
    位置に一致したときに一致判定信号を出力する判定手段
    と、 該判定手段に対して一致判定信号の受信が可能に接続さ
    れ、その一致判定信号を受信したとき、 前記熱溶着手段
    における熱溶着力を増大させる熱溶着力変更手段を備
    えていることを特徴とする包装機。
  2. 【請求項2】 熱溶着手段は、印加される電圧に応じて
    発熱量が変更される一対の熱溶着機構によって成り、こ
    の熱溶着機構によって被包装物に巻設したフィルムの重
    ね合せ部分を挾持して該重ね合せ部分を熱溶着させるよ
    うに成っており、 熱溶着力変更手段は、判定手段から一致判定信号を受信
    したとき、前記熱溶着機構に印加する電圧及び該熱溶着
    機構によるフィルムの重ね合せ部分の挾持時間を増大さ
    せるように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の包装機。
  3. 【請求項3】 供給フィルムロール及び予備フィルムロ
    ールは、被包装物の搬送路の上下両側に各々一対設けら
    れており、上側の供給フィルムロールから供給されたフ
    ィルムによって被搬送物の上側を覆い且つ下側の供給フ
    ィルムロールから供給されたフィルムによって被搬送物
    の下側を覆って、上下各フィルム同士を熱溶着手段によ
    って熱溶着することにより被包装物を包装するように構
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    包装機。
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