JP2577800Y2 - 可変容量ベーン圧縮機 - Google Patents

可変容量ベーン圧縮機

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JP2577800Y2
JP2577800Y2 JP1992069309U JP6930992U JP2577800Y2 JP 2577800 Y2 JP2577800 Y2 JP 2577800Y2 JP 1992069309 U JP1992069309 U JP 1992069309U JP 6930992 U JP6930992 U JP 6930992U JP 2577800 Y2 JP2577800 Y2 JP 2577800Y2
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一郎 春日井
満 橋本
昌宏 井田
靖 渡辺
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は可変容量ベーン圧縮機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ベーン圧縮機は、シリンダブロック内に
収容したロータを回転軸により回転して、ベーン、ロー
タ外周面及びシリンダブロックの内周面により形成され
る作動室をベーンの公転により増大して吸入室から冷媒
ガスを吸入し、圧縮された冷媒ガスを吐出室へ吐出する
ように構成されている。
【0003】このベーン圧縮機の吐出容量を調整する機
構として図6に示すようなものが提案されている。この
容量制御機構は、圧縮行程途中の作動室R2内の冷媒ガ
スを吸入室6側に戻すためのバイパス通路17をフロン
トサイドプレート2に形成している。又、前記バイパス
通路17の吸入室6側弁座17aを開閉制御するスプー
ル弁31をフロントハウジング5に設けた収容室21に
収容している。さらに、前記スプール収容室21内の底
部に感圧室23を設け、該感圧室23と吸入室6及び吐
出室14を連通路24により連通し、該連通路24の途
中に電磁切換弁25を設けている。そして、電磁切換弁
25を動作して吐出室14から連通路24を通して感圧
室23に高圧の冷媒ガスを供給すると、前記スプール弁
31がばね22の弾性力に抗して閉路位置に押圧され、
ベーン圧縮機が最大容量で運転される。反対に、前記電
磁切換弁25により感圧室23が吸入室6に連通される
と、スプール弁31がばね22により開放位置に移動さ
れて、圧縮行程途中の作動室R2から中間圧の冷媒ガス
がバイパス通路17を通して吸入室6へ還元され、吐出
容量が減少するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の可変容量ベ
ーン圧縮機の容量制御機構においては、最大容量にする
ためには、スプール弁31の先端部に形成された半球状
のシール部31aをバイパス通路17の弁座17aに確
実に接触してシール性を確保する必要がある。このため
スプール弁31の先端シール部31aと弁座17aとの
芯だし加工作業に高精度が要求される。又、仮に高精度
に加工が行われたとしても、フロントサイドプレート2
とフロントハウジング5との組み付け誤差により、芯だ
しが不正確となり前記シール性が損なわれるという問題
がある。
【0005】この考案の目的は上記従来の問題点を解消
して、加工精度を低減することができるとともに、バイ
パス通路の吸入室側弁座の開閉弁によるシール性を確保
することができる可変容量ベーン圧縮機を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するため、ハウジング内にシリンダブロックを収容
し、該シリンダブロック内に収容したロータを回転軸に
より回転して、ベーンとロータ外周面とシリンダブロッ
クの内周面との間の作動室を増大して吸入室から冷媒ガ
スを吸入し、圧縮された冷媒ガスを吐出室へ吐出するよ
うに構成し、前記圧縮行程途中の作動室と、前記吸入室
とをバイパス通路により連通するとともに、該バイパス
通路の吸入室側開口と対応して弁機構を設け、該弁機構
を制御手段により開閉制御するようにした可変容量ベー
ン圧縮機において、前記弁機構を、ハウジング内壁に設
けた収容室に収容したスプールと、該スプールに対し磁
力により吸着され、かつ前記バイパス通路の吸入室側開
口に形成した弁座を開閉する弁体とにより構成してい
る。
【0007】
【作用】この考案は上記手段をとったことにより、スプ
ールにより弁体がバイパス通路を閉鎖する方向に押動さ
れると、弁体は単独で浮動することができるため、弁体
がバイパス通路の吸入室側開口の弁座形状に追従する形
で接触される。従って、弁体と弁座との接触部のシール
性が向上する。
【0008】又、スプールを収容室へ収容する際、正確
な芯だしを行わなくても弁体と弁座とのシール性が確保
されるので、加工及び組付精度を低減することができ
る。
【0009】
【実施例】以下、この考案を具体化した一実施例を図1
〜図4に基づいて説明する。図3,4に示すように楕円
筒状のシリンダボア1aを形成した円筒状のシリンダブ
ロック1の前後両端面にはフロントサイドプレート2及
びリヤサイドプレート3が接合固定されている。又、前
記フロントサイドプレート2及びリヤサイドプレート3
の外周部にはセンタハウジングを兼用するリヤハウジン
グ4が被嵌固定されている。さらに、前記フロントサイ
ドプレート2の外周にはフロントハウジング5の外周縁
が嵌合固定されている。
【0010】前記フロントサイドプレート2とフロント
ハウジング5とにより吸入室6が形成され、外部冷媒管
路(図示略)から吸入口5aを通して冷媒ガスが導入さ
れるようになっている。前記両サイドプレート2,3の
中心部には回転軸7がベアリング8により回転可能に支
持されている。この回転軸7は図示しない電磁クラッチ
を介してエンジン等の外部動力源により回転される。前
記回転軸7には前記シリンダボア1a内に位置するよう
にロータ9が嵌合固定されている。このロータ9には複
数箇所にベーン溝9aが放射状に形成され、各ベーン溝
9aにはそれぞれベーン10が出没可能に収容されてい
る。前記ロータ9の外周面、シリンダボア1aの内周
面、及び前記両サイドプレート2,3により形成される
三日月状をなす一対の作動室は、前記ベーン10により
吸入動作と圧縮動作とを交互に行う作動室R1とR2に
区画される。図4に示すように前記シリンダブロック1
及びフロントサイドプレート2に対し吸入行程中の作動
室R1と前記吸入室6とを連通する吸入通路11が形成
されている。
【0011】又、前記シリンダブロック1の外周には圧
縮行程中の作動室R2と吐出孔12及び吐出弁13を介
して連通可能な一対の吐出室14が形成されている。前
記吐出室14はリヤサイドプレート3に形成した吐出通
路15を通してリヤハウジング4内に形成した油分離室
16と連通されている。
【0012】従って、前記回転軸7が回転されてベーン
10とともにロータ9が回転されると、吸入室6の冷媒
ガスは吸入通路11を通して吸入行程中の作動室R1に
吸入される。又、圧縮行程に移行した作動室R2からは
吐出孔12から吐出弁13を押し退けて吐出室14に吐
出される。吐出室14から吐出通路15を通して油分離
室16に導かれた冷媒ガスは、該分離室16で油分離さ
れた後、吐出口4aから外部冷媒管路(図示略)に排出
される。
【0013】次に、圧縮行程途中の前記作動室R2から
吸入圧力と吐出圧力の中間圧の冷媒ガスを吸入室6内に
還流して吐出容量を低減するようにした容量制御機構に
ついて説明する。
【0014】前記フロントサイドプレート2には圧縮行
程途中の作動室R2と前記吸入室6とを連通して、中間
圧の冷媒ガスを吸入室6に導くためのバイパス通路17
が形成されている。このバイパス通路17の吸入室6側
開口と対応して弁機構18が装着されている。この弁機
構18は図1に示すように前記バイパス通路17の吸入
室6側開口に形成した円錐状の弁座17aを開閉する鋼
材製の弁体としてのボール弁19と、該ボール弁19を
磁力により吸着保持して開閉動作する磁性材よりなるス
プール20とにより構成されている。このスプール20
はフロントハウジング5に設けた収容室21内に収容さ
れている。又、スプール20はコイルばね22により常
にはボール弁19を開放する位置に付勢されている。
【0015】前記スプール収容室21内底部には、感圧
室23が形成されている。この感圧室23は連通路24
により電磁切換弁25を介して吸入室6又は吐出室14
と選択的に連通可能である。電磁切換弁25により吐出
室14が連通路24を通して前記感圧室23と連通され
ると、スプール20がばね22の弾性力に抗してボール
弁19とともに該弁19を閉鎖する位置へ押動される。
このため図1に示すようにボール弁19によりバイパス
通路17の弁座17aが閉鎖され、圧縮行程途中の作動
室R2からバイパス通路17を通して吸入室6に還流す
る冷媒ガスの流れが遮断され、圧縮機は最大吐出容量で
運転される。
【0016】反対に、前記電磁切換弁25が切換動作さ
れて、感圧室23が連通路24を介して吸入室6と連通
されると、ばね22によりスプール20がボール弁19
とともに弁座17aから離隔(開放)する方向に移動さ
れる。このため図2に示すようにバイパス通路17が開
放されて、中間圧の冷媒ガスが作動室R2からバイパス
通路17を通して吸入室6に還流されて、圧縮機は小容
量運転に切り換えられる。
【0017】さて、前記実施例ではスプール20により
ボール弁19がバイパス通路17を閉鎖する方向に押動
されると、ボール弁19はスプール20と別体に形成さ
れ、かつ磁力により吸着保持されているのみであるた
め、単独で遊動することができる。このため、図1に示
すようにスプール20と弁座17aとの中心軸線が不一
致で芯だし不良の場合にもボール弁19がバイパス通路
17の吸入室側開口部の弁座17aの形状に倣って密着
状態で接触される。従って、ボール弁19と弁座17a
との接触部のシール性が向上し、最大容量運転における
容量の低下を防止することができる。
【0018】又、前記実施例ではスプール20を収容室
21へ収容する際、正確な芯だしを行わなくてもボール
弁19と弁座17aとのシール性が確保されるので、加
工及び組付精度を低減し、圧縮機のコストダウンを図る
ことができる。
【0019】なお、この考案は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)図5に示すようにスプール20の先端面にボール
弁19を係合する例えば円錐状の収容凹所20aを設け
ること。この場合にはボール弁19の開放状態におい
て、ボール弁19をスプール20の先端部に磁力で安定
して保持することができる。
【0020】(2)前記実施例ではばね22によりスプ
ール20を開放位置に付勢したが、このばね22を省略
すること。この場合にはボール弁19の開放はバイパス
通路17からの中間圧の冷媒ガスにより行われる。
【0021】(3)前記実施例では感圧室23への供給
圧力を吸入圧と吐出圧とに切り換える電磁切換弁25に
よりスプール20及びボール弁19の開閉制御手段を構
成したが、これに代えてスプール20を電磁ソレノイド
(図示略)により直接動作するようにすること。
【0022】
【考案の効果】以上詳述したように、この考案はスプー
ルと該スプールに磁力により吸着される弁体とにより弁
機構を構成したので、スプールの加工精度及びスプール
と弁座との組付精度が低い場合にも、弁体とバイパス通
路の弁座との接触部におけるシールを確実に行い、大容
量運転状態での圧縮効率を向上することができる効果が
ある。又、この考案は加工精度及び組付精度を低減する
ことにより圧縮機の製造コストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化したベーン圧縮機の弁機構の閉
鎖状態を示す断面図である。
【図2】弁機構の開放状態を示す断面図である。
【図3】ベーン圧縮機全体を示す縦断面図である。
【図4】図3のベーン圧縮機の横断面図である。
【図5】この考案の別例を示す要部の断面図である。
【図6】従来のベーン圧縮機の容量制御機構を示す部分
断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック、9 ロータ、7 回転軸、10
ベーン、6 吸入室、14 吐出室、17 バイパス
通路、17a 弁座、18 弁機構、19 弁体として
のボール弁、20 スプール、21 収容室、22 ば
ね、25 制御手段としての電磁切換弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 昭63−147978(JP,A) 実開 平2−59290(JP,U) 実開 平4−62390(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 29/10 311

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内にシリンダブロックを収容
    し、該シリンダブロック内に収容したロータを回転軸に
    より回転して、ベーンとロータ外周面とシリンダブロッ
    クの内周面との間の作動室を増大して吸入室から冷媒ガ
    スを吸入し、圧縮された冷媒ガスを吐出室へ吐出するよ
    うに構成し、前記圧縮行程途中の作動室と、前記吸入室
    とをバイパス通路により連通するとともに、該バイパス
    通路の吸入室側開口と対応して弁機構を設け、該弁機構
    を制御手段により開閉制御するようにした可変容量ベー
    ン圧縮機において、 前記弁機構を、ハウジング内壁に設けた収容室に収容し
    たスプールと、該スプールに対し磁力により吸着され、
    かつ前記バイパス通路の吸入室側開口に形成した弁座を
    開閉する弁体とにより構成した可変容量ベーン圧縮機。
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