JP2577672B2 - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JP2577672B2
JP2577672B2 JP17876591A JP17876591A JP2577672B2 JP 2577672 B2 JP2577672 B2 JP 2577672B2 JP 17876591 A JP17876591 A JP 17876591A JP 17876591 A JP17876591 A JP 17876591A JP 2577672 B2 JP2577672 B2 JP 2577672B2
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resin
screw
injection
molding machine
flow path
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哲也 奥野
徳久 宮内
進 伊藤
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Fanuc Corp
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Fanuc Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形機の射出部
に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機は、射出部と型締め部を備
え、型締めされた金型に射出部から溶融樹脂を注入し成
形する。このときに例えばインライン型の射出部では、
計量スクリューによって樹脂の溶融と射出が行われる。
すなわち、バレル内に配置された計量スクリューを駆動
回転してホッパーから樹脂ペレットを取り込み、これを
圧縮しつつ、フライト(螺旋隆条)で混練し、そのとき
の摩擦熱および外部から供給する熱によって樹脂を溶融
する。溶融樹脂は、前方の樹脂溜まりに貯留され、つい
で、計量スクリュー自体が前方へ押出されることによ
り、バレル先端に取り付けた射出ノズルを介して金型へ
一挙に射出される。
【0003】上記のように、射出成形機における射出部
は樹脂の供給部(ホッパー)から射出ノズルに至る樹脂
流路を有し、この流路を形成する部材の表面(例えば上
記の計量スクリュー外面とバレル内面)は樹脂と激しく
接触するので、ガラス繊維など高い硬度の補強物を混入
した樹脂の成形では流路表面の物理的な摩耗が大きい、
また、流路表面は樹脂の溶融時などに発生する樹脂の分
解ガスで化学的に腐蝕されてしまうことがある。
【0004】このため、従来、射出部における樹脂流路
の表面にはクロムメッキ処理、窒化チタン処理あるいは
熱処理を施したり、特殊合金材料を用いて、物理的、化
学的に耐腐蝕耐摩耗性の高いものとされている。また、
樹脂流路の表面は研磨仕上げをするなどして、なるべく
高い平滑度に仕上げられている。
【0005】しかし、平滑度が高いことは反面、樹脂供
給口において計量スクリューが樹脂を取り込み輸送する
いわゆる食い込みが悪くなったり、混練中に滑りが生じ
て計量工程が不調になることがある。逆に、粘度が高く
また樹脂流路を形成する部材の表面との馴染みが良い樹
脂では、流路表面に吸着する傾向が出て来て、樹脂全体
が均一に流動せず、一部に滞留が生じていわゆる焼けや
樹脂が変質する原因となり、成形品の品質が低下してし
まうことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、物理的摩
耗、化学的腐蝕に強く、樹脂の流動性が良い流路表面を
備えた射出成形機の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】射出部における樹脂流路
の表面にショットピーニングなどによりディンプル加工
を施す。
【0008】
【作用】流路表面のディンプルは樹脂に対する食い込み
を良好とし、流路表面に対する吸着を防止する。また、
ショットピーニングにより形成されたディンプルは流路
表面の摩耗,腐蝕に関して物理的、化学的特性を改善す
る。
【0009】
【実施例】図2は、射出成形機における射出部1を示し
ている。これに対向する型締め部および射出成形機に関
するその他の構造は従来どおりなので省略する。射出部
1はエクストルーダーベース2に基部を固定されて平行
に立設されたフロントプレート3、リアプレート4を備
え、両プレート3,4を結合した水平なタイロッド5に
プッシャープレート6が前後へ摺動自在に装着されてい
る。フロントプレート3にはホッパー7とシリンダーア
センブリー8が装着されている。シリンダーアセンブリ
ー8は、主としてバレル9とその先端のノズル10およ
びバレル9の内部に嵌挿された計量スクリュー11とで
構成されている。符号12はバンドヒーター、符号13
はノズルアダプター、符号14はバレルアダプターであ
る。
【0010】バレル9は、後部がフロントプレート3の
ステー部分15と該フロントプレート3を貫通し、後端
部にバレルナット16がねじ止めされることにより、フ
ロントプレート3に固定されている。バレル9は軸方向
に貫通したスクリュー装着孔17を備え、計量スクリュ
ー11がこの装着孔17の中に嵌挿されている。計量ス
クリュー11の後端部はバレル9の後端より後方へ伸び
て、プッシャープレート6の前面に回動自在に軸支され
たスプラインブッシュ18に軸支され、スクリューリテ
ーナー19で抜け止めがなされている。また、ホッパー
7はフロントプレート3のステー部分15に形成された
樹脂供給口20を介してスクリュー装着孔17に連通し
ている。
【0011】なお、計量スクリュー11は装着された状
態で上記樹脂供給口20の位置から先端に至る間に、供
給ゾーン、圧縮ゾーンおよび計量ゾーンに合わせたピッ
チでフライト(螺旋隆条)21が形成され(図1)、先
端にスクリューチップ22が装着されている。スクリュ
ーチップ22は、シートスライダー23、バルブスライ
ダー24を備えている。
【0012】すなわち、射出部1においてホッパー7か
らノズル孔に至るまで、樹脂供給口20、スクリュー装
着孔17の内面と計量スクリュー11の外面との間、ノ
ズル10、バレルアダプタ14およびバルブスライダー
24の内面とスクリューチップ22およびシートスライ
ダー23の外面との間に一連の樹脂流路が形成されてい
る。そして、この実施例ではこの樹脂流路に望む部材の
表面、すなわち、スクリュー装着孔17の内面、ノズル
10、バレルアダプタ14およびバルブスライダー24
の内面、計量スクリュー11、スクリューチップ24お
よびシートスライダ23の外面に、ショットピーニング
により微細なディンプル25(図3)が全面に均一に形
成されている。なお、図1では図が煩雑になるのを避け
るために(ロ)で示す個所にのみディンプル25をドッ
トで表示しているが、(イ)で示す個所にも上記で説明
する位置にディンプル25が一面に存在する。
【0013】ショットピーニングによる場合、ディンプ
ル25の大きさは衝突させる鋼球の大きさと強さによる
が、実施例ではφ50〜80μの鋼球を用いて深さ20
μ程度のディンプル25としている。
【0014】なお、ディンプル25は樹脂流路の表面全
域に均一に設けるのではなく、特に必要な個所、例えば
スクリュー装着孔17の内面や計量スクリュー11にお
けるフライト21の前面などに部分的に設けたり、ある
いはこのような個所には密度高く重点的に設けるなどし
ても良い。さらにディンプル25は転造や化学的な手段
でも作成することができる。
【0015】射出成形機における射出部1の機能は従来
と同様であり、型締め完了後、射出指令があるとプッシ
ャープレート6が前方へ押出され、これと共に計量スク
リュー11がバレル9内を前進して、すでに計量済みの
溶融樹脂が射出される。そして、保圧、冷却後、型締め
側において、型開き、製品取り出し、再型締めが行われ
ている冷却間に、射出部側で計量スクリュー11が駆動
回転され、背圧を制御しながら後退して樹脂の計量と溶
融が行われる。
【0016】この間にホッパー7内の樹脂ペレットは計
量スクリュー11におけるフライト21の作用で供給口
20から取り込まれ、射出部1における樹脂流路を順次
前方に送られ混練溶融されるが、樹脂流路の表面には上
記のようにディンプル25が施されているので、樹脂の
流れはスムーズであり、滞留による焼けや変質は生じな
い。これは、図3に示すように樹脂流路の表面に設けた
ディンプル25の凹部では樹脂が進行方向に対し、輪を
描くように流動し、樹脂流路の表面に無数の微小なボー
ルが介在した格好となるので、主流の樹脂が滑らかに移
動し、また、ディンプル25の凹部に嵌まり込んだ樹脂
は一部を破線で示すように転動しながらディンプル25
の外に出て主流に合流し、常時入れ代わっているためと
考えられる。なお、図3は、バレル9と計量スクリュー
11間の樹脂流路を示す。
【0017】また、樹脂流路の表面はディンプル25に
よって適度な粗面に形成されており、計量スクリュー1
1と樹脂との間に無駄な滑りが生じず、混練および樹脂
溶融の機能が充分に発揮される。特に樹脂供給口の付近
では未だ充分に溶融されていない樹脂ペレットに対する
食い込みが良好となる。
【0018】さらに、ディンプル25がショットピーニ
ングや転造のように部材表面の緻密化、均質化作用のあ
る方法で作られた場合、部材表面は硬化されて耐摩耗性
および化学的な耐腐蝕性が向上する。また、表面に圧縮
応力が残留した層が材料の疲労強度が増すために小径の
計量スクリューで生じやすい疲労破壊が減少する。
【0019】
【発明の効果】射出部における樹脂の食い込みおよび流
動が良好で正確な計量と品質の良い溶融樹脂が得られ、
良質の成形品を生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面にて示す要部の正面図。
【図2】断面にて示す射出部の正面図。
【図3】要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 射出部 9 バレル 10 ノズル 11 計量
スクリュー 17 スクリュー装着孔 20 樹脂
供給口 21 フライト 22 スク
リューチップ 23 シートスライダー 24 バル
ブスライダー 25 ディンプル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 進 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580 番地 ファナック株式会社 商品開発研 究所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出部と型締め部を備え、射出部におけ
    る樹脂流路にディンプル加工を施してあることを特徴と
    した射出成形機。
  2. 【請求項2】 ディンプル加工がショットピーニングに
    より施されたものであることを特徴とした請求項1に記
    載の射出成形機。
JP17876591A 1991-06-24 1991-06-24 射出成形機 Expired - Lifetime JP2577672B2 (ja)

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JP17876591A JP2577672B2 (ja) 1991-06-24 1991-06-24 射出成形機

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JPH05436A JPH05436A (ja) 1993-01-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013086401A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Sodick Co Ltd 電子ビーム照射により表面改質した成形機、成形機用のスクリュ及び成形機用のプランジャ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4157778B2 (ja) * 2003-02-28 2008-10-01 株式会社神戸製鋼所 成形金型および樹脂成形体の製造方法
JP4534779B2 (ja) * 2005-01-11 2010-09-01 株式会社ライステック 粉粒物質の加熱処理装置

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