JP2577486Y2 - 冷凍寿司包装体 - Google Patents

冷凍寿司包装体

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JP2577486Y2
JP2577486Y2 JP1992001498U JP149892U JP2577486Y2 JP 2577486 Y2 JP2577486 Y2 JP 2577486Y2 JP 1992001498 U JP1992001498 U JP 1992001498U JP 149892 U JP149892 U JP 149892U JP 2577486 Y2 JP2577486 Y2 JP 2577486Y2
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sushi
rice
sushi rice
microwave
thawing
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守 鎌田
昭一 牧本
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TOYO ALMINIUM KABUSHIKI KAISHA
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TOYO ALMINIUM KABUSHIKI KAISHA
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、冷凍寿司の包装体、
詳しくはにぎり寿司を容器に封入して冷凍保存し、電子
レンジで解凍可能であり、解凍に際し、寿司ダネが必要
以上に加熱されないようにした包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の冷凍技術及び解凍技術の進歩に伴
い、多くの冷凍食品が業務用、一般家庭用に普及してい
る。冷凍に関しては、その品質保持の面より急速冷凍が
好ましく、その技術も発達している。また、解凍に関し
ても、急速解凍が好ましいことが知られており、この方
法として電子レンジを利用することが一般的となりつつ
ある。
【0003】しかし、にぎり寿司のような寿司米と寿司
ダネとにより構成される食品の場合、そのまま電子レン
ジに投入しても解凍が所望どおり行われない。つまり寿
司米が所望の20〜30℃に解凍される間に寿司ダネが
加熱されすぎて煮えてしまう。その原因は、寿司ダネに
使われる魚介類と寿司米との間に、マイクロ波による誘
電発熱度合に差があるためである。
【0004】上記の問題を解決するために、実開昭63
−15791号公報、特開昭63−24864号公報に
は、寿司ダネを直接アルミニウム箔で被覆することが提
案されているが、一個ずつの寿司にアルミニウム箔を載
置し、解凍終了後にはまた一個ずつの寿司からアルミニ
ウム箔を除去する必要があり、手間を要するため実用的
ではなかった。そのため、実開平1−112689号公
報に、少なくとも寿司ダネの部分をドーム蓋のような形
式でアルミニウム箔で覆うことが提案されており、これ
は前者のような手間は要しないが、寿司米と寿司ダネと
の解凍加熱バランスが不良であり、寿司ダネが煮えない
までも熱くなりすぎるという問題があった。
【0005】
【考案の課題】そこでこの考案の課題は、寿司ダネが必
要以上に加熱されることなく、また、解凍後に手間を要
することなく食することのできる電子レンジ解凍用冷凍
寿司包装体を提供することである。
【0006】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するため、この考
案においては、底壁とその外周縁から立ち上がる周壁と
その上端部に囲まれた開口部を設けた合成樹脂製容器
に、寿司米の上面に寿司ダネを重ねた寿司を、寿司米の
下面に水分補給材が位置するように収納し、前記寿司ダ
ネの少なくとも上面に対応する部分及び下縁に対応する
部分を覆うマイクロ波遮断層を有する蓋を前記開口部に
係合して、冷凍寿司包装体を形成したのである。
【0007】
【作用】寿司ダネはマイクロ波遮断蓋により覆われてい
るため、寿司米部分から加熱される。その際寿司米の下
部には水分補給材があるため、マイクロ波による直接解
凍と水分補給材による蒸気解凍の相互作用により、寿司
ダネが過加熱にならない。
【0008】
【実施例】以下、この考案の冷凍寿司包装体を図面に示
した実施例を参照して具体的に説明する。
【0009】図1に示すように、合成樹脂容器1は、底
壁2とその外周縁から立ち上がる周壁3とその上端部に
囲まれた開口部4を有し、この開口部4の外周のフラン
ジ5には、蓋10との係合溝6が設けられている。
【0010】前記蓋10はドーム状になっており、マイ
クロ波遮断層を有する。
【0011】この蓋10の外周縁部11は、前記容器1
のフランジ5に設けられた係合溝6に係合され、後述す
る寿司ダネ22よりも下方に位置している。なお、マイ
クロ波遮断層としてはアルミニウム箔、鉄箔などの金属
箔が好ましく、単体でも良いが、後述する理由により、
紙、合成樹脂などとの積層体が好ましく、また、金属箔
は積層体の最内面(寿司側)に位置させないことが好ま
しい。
【0012】前記容器1内には、寿司米21の上面に魚
介類等より成る寿司ダネ22を重ねた寿司20が収納さ
れている。
【0013】前記寿司米21の下面には、水分補給材2
3が配置されている。この水分補給材23は脱脂綿、ガ
ーゼ、不織布、スポンジ給水性樹脂などの保水機能をも
つ素材に水を含ませたものであり、あらかじめ容器1に
セットしておいても、或は寿司20の寿司米21の下面
にあらかじめ付着させておいても、いずれでも差し支え
ないが、生産効率の面からは後者が好ましい。即ち、冷
凍前の状態で寿司米21の下面に置いておくと、冷凍後
は寿司20と一体化するため、容器への充填工程が簡単
になるからである。
【0014】ところで、前記水分補給材23は、重要な
役割を果たす。つまり、寿司米が適温に解凍される間に
寿司ダネ22が必要以上に加熱されることを防止するの
である。その理由は、次の通りである。
【0015】前述のようにマイクロ波遮断ドーム状蓋1
0は、寿司ダネ22よりも下方に位置しているため、マ
イクロ波はまず、水分補給材23と寿司米21とに作用
し、寿司ダネ22に直接作用する割合は、水分補給材2
3がない場合と比べて非常に減少する。
【0016】さらに、寿司米21の一つ一つの米つぶ表
面には酢酸水溶液がコーティングされた状態になってい
るため、マイクロ波は米つぶ表面で多く消費され、米つ
ぶ内部への作用が遅れがちになり、その間に寿司ダネ2
2が必要以上に加熱される。しかし、水分補給材23が
あると、その水分がマイクロ波で解凍加熱され、蒸気化
し、すぐ上にある寿司米21を解凍するのに役立つた
め、マイクロ波解凍に加えて蒸気解凍が生じる。
【0017】上記両者の相乗効果により、理想的な冷凍
寿司の解凍が実現されるのである。
【0018】次に、マイクロ波遮断ドーム状蓋10は、
前述のように金属箔単体でもよいが、図2に示すような
積層体がより好ましい。図中、12は金属箔であり、1
3は断熱層、14は保護層である。断熱層13としては
紙、発泡合成樹脂などが好適であり、断熱層13を設け
る目的は、次のとおりである。
【0019】まず、主要な機能ではないが、マイクロ波
による誘導加熱で、金属箔12が加熱され、その輻射熱
で寿司ダネ22が必要以上に加熱されることを防ぐため
であり、次に食品に作用しなかったマイクロ波により、
電子レンジ庫内の温度が上昇し、それにより熱伝導性の
良好な金属箔12が加熱され、その輻射熱で寿司ダネ2
2が必要以上に加熱されることを防ぐためである。
【0020】図3は、マイクロ波遮断ドーム状蓋10の
他の例を示す。図示のように、開孔部15、つまりマイ
クロ波遮断層のない部分が中央部に設けられている。こ
れは、電子レンジのタイプによっては寿司20のマイク
ロ波遮断ドーム状蓋材10の中央寄りの部分24の解凍
が遅れ気味になることを解消するためである。
【0021】以下に実験例及び比較例を示す。
【0022】〔実験例1〕 ポリプロピレン製円形容器に図3に示すように冷凍寿司
(マグロ、イカ、鮭、ハマチ)を8個配置し、(寿司の
下部には図1に示すように、ガーゼに水を含ませ冷凍し
たものを配置)、アルミニウム箔をドーム状に成形した
蓋を被せ、高周波出力500Wの電子レンジで3分間加
熱した。
【0023】〔実験例2〕 中央部を開孔した蓋を用いたこと以外は〔実験例1〕と
同じ処理を行なった。
【0024】〔比較例1〕 ガーゼに水を含ませ冷凍したものを使用せず、他は〔実
験例1〕と同じ処理を行なった。
【0025】〔比較例2〕 中央部を開孔しない蓋を用いること以外は、〔実験例
2〕と同じ処理を行なった。
【0026】結果は、図4の通りであった。
【0027】
【効果】この考案の冷凍寿司包装体によれば、以上のよ
うに、蓋のマイクロ波遮断層によって寿司ダネへのマイ
クロ波照射を減じ、寿司米へのマイクロ波照射及び寿司
米下部の水分補給材へのマイクロ波照射を相対的に増す
ことにより、電子レンジで手軽に高品質な解凍状態を実
現することができる。また、解凍後も何ら特別な手間を
要することなく食することが可能であり、大変便利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の包装体の一実施例を示す一部縦断正
面図
【図2】同上の蓋の部分拡大断面図
【図3】包装体の他の例を示す平面図
【図4】実験例及び比較例の結果を示す表
【符号の説明】
1 合成樹脂容器 2 底壁 3 周壁 4 開口部 6 係合溝 10 蓋 12 金属箔 15 開孔部 20 寿司 21 寿司米 22 寿司ダネ 23 水分補給材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/10 A23L 3/00 101 A23L 3/36 B65D 85/50

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁とその外周縁から立ち上がる周壁と
    その上端部に囲まれた開口部を設けた合成樹脂容器に、
    寿司米の上面に寿司ダネを重ねた寿司を、寿司米の下面
    に水分補給材が位置するように収納し、前記寿司ダネの
    少なくとも上面に対応する部分及び下縁に対応する部分
    を覆うマイクロ波遮断層を有する蓋を前記開口部に係合
    した冷凍寿司包装体。
JP1992001498U 1992-01-20 1992-01-20 冷凍寿司包装体 Expired - Lifetime JP2577486Y2 (ja)

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JPH0560292U JPH0560292U (ja) 1993-08-10
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