JP2577331B2 - 米糠入り焼菓子 - Google Patents
米糠入り焼菓子Info
- Publication number
- JP2577331B2 JP2577331B2 JP62052714A JP5271487A JP2577331B2 JP 2577331 B2 JP2577331 B2 JP 2577331B2 JP 62052714 A JP62052714 A JP 62052714A JP 5271487 A JP5271487 A JP 5271487A JP 2577331 B2 JP2577331 B2 JP 2577331B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rice bran
- dough
- baked confectionery
- amount
- baked
- Prior art date
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- Confectionery (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、栄養価および保形性に優れた米糠入り焼
菓子の改良に関する。
菓子の改良に関する。
一般に米糠は、その成分中に蛋白質、ビタミンB1、
B2、E、カルシウム、ナイアシン等々の栄養価を多量含
んでいることが広く知られており、近年、特に食品業界
において、この米糠を所謂、健康食品として再利用しよ
うとする動きが活発化する傾向にあるが、上記米糠は、
これに含まれた多量の脂肪分によって酸化し易く保存性
が悪いこと、また米糠本来の特異な味、臭気が経口食品
には不向きであったこと等から、各方面においてその精
製処理法が種々検討されてきたものである。
B2、E、カルシウム、ナイアシン等々の栄養価を多量含
んでいることが広く知られており、近年、特に食品業界
において、この米糠を所謂、健康食品として再利用しよ
うとする動きが活発化する傾向にあるが、上記米糠は、
これに含まれた多量の脂肪分によって酸化し易く保存性
が悪いこと、また米糠本来の特異な味、臭気が経口食品
には不向きであったこと等から、各方面においてその精
製処理法が種々検討されてきたものである。
しかしながら上記米糠は脱油等の精製処理がなされて
も猶、各粒子間の粘性が乏しく、これを菓子類のように
一定の保形性が要求される食品に利用する場合、その使
用量が著しく制限されるため、目的とした健康食品とし
ての栄養効果を十分に得ることが困難とされていた。
も猶、各粒子間の粘性が乏しく、これを菓子類のように
一定の保形性が要求される食品に利用する場合、その使
用量が著しく制限されるため、目的とした健康食品とし
ての栄養効果を十分に得ることが困難とされていた。
そこで本発明は、精製米糠100重量部に対して、鶏卵2
8〜43%(重量比、以下同じ)、多繊維質野菜5〜15%
の他、砂糖5〜15%、油脂14〜24%、小麦粉5〜15%と
適量の香料、調味量等を加えて混練した生地を所望の形
状に成型して焙焼することにより、上述した問題点を一
気に解消したものである。
8〜43%(重量比、以下同じ)、多繊維質野菜5〜15%
の他、砂糖5〜15%、油脂14〜24%、小麦粉5〜15%と
適量の香料、調味量等を加えて混練した生地を所望の形
状に成型して焙焼することにより、上述した問題点を一
気に解消したものである。
本発明の焼菓子は、多量の鶏卵を混入したことによ
り、その生地に十分な粘性が生じるため、これが粘着機
能となって相当量の米糠を含有した製品の保形性が良好
に得られると共に、配合される繊維質野菜が製品の硬化
を防止するという格別の作用を奏するものである。
り、その生地に十分な粘性が生じるため、これが粘着機
能となって相当量の米糠を含有した製品の保形性が良好
に得られると共に、配合される繊維質野菜が製品の硬化
を防止するという格別の作用を奏するものである。
以下、本発明の構成をクッキーを焙焼する場合の実施
例に基づいて更に具体的に述べると、先ず適宜な手段で
脱油並びに糠臭を除去すると共に、微粉末状に加工処理
された精製米糠100g(18%)、砂糖50g(9%)及びバ
ター等の油脂100g(18%)をミキサーにかけて十分に練
り合わせた後、鶏卵200g(36%)を加えてホイップし、
良く混練してから小麦粉50g(9%)、多繊維質野菜、
例えば乾燥フレーク状のサツマイモ50%(9%)を順次
加え、これを捏ね上げて生地をつくるのである。尚、上
記混練時に生地の硬さに応じて水等を加えても差し支え
ない。
例に基づいて更に具体的に述べると、先ず適宜な手段で
脱油並びに糠臭を除去すると共に、微粉末状に加工処理
された精製米糠100g(18%)、砂糖50g(9%)及びバ
ター等の油脂100g(18%)をミキサーにかけて十分に練
り合わせた後、鶏卵200g(36%)を加えてホイップし、
良く混練してから小麦粉50g(9%)、多繊維質野菜、
例えば乾燥フレーク状のサツマイモ50%(9%)を順次
加え、これを捏ね上げて生地をつくるのである。尚、上
記混練時に生地の硬さに応じて水等を加えても差し支え
ない。
しかる後、上記生地に適当量の香料、風味付け用香辛
料等を添加すると共に、該生地を厚さ約3mmのシート状
に伸延した後、所望の形状に型抜きし、これをオーブン
等で焙焼してクッキーを得たものである。
料等を添加すると共に、該生地を厚さ約3mmのシート状
に伸延した後、所望の形状に型抜きし、これをオーブン
等で焙焼してクッキーを得たものである。
而して上記クッキーは、米糠に対して鶏卵が28%未満
では生地作りに際して充分な粘性が得られず、焼き上げ
た製品は僅かな衝撃で破壊する等、商品として必要な保
形性が得難かった反面、上記鶏卵を43%以上使用しても
所定の改善効果が期待できなかったばかりでなく、却っ
て生地が弛む等の弊害が認められた。
では生地作りに際して充分な粘性が得られず、焼き上げ
た製品は僅かな衝撃で破壊する等、商品として必要な保
形性が得難かった反面、上記鶏卵を43%以上使用しても
所定の改善効果が期待できなかったばかりでなく、却っ
て生地が弛む等の弊害が認められた。
また、多繊維質野菜としては上例のサツマイモの多、
粉砕可能な乾燥カボチャ、人参等のうちの一又は複数で
あっても良く、これらを添加することにより、製品を柔
らかく焼き上げることが可能となったものであるが、そ
の量は5〜15%、好ましくは7〜10%であった。
粉砕可能な乾燥カボチャ、人参等のうちの一又は複数で
あっても良く、これらを添加することにより、製品を柔
らかく焼き上げることが可能となったものであるが、そ
の量は5〜15%、好ましくは7〜10%であった。
更に、上記以外の添加物の配合量は、焼菓子としての
風味と需要者の嗜好を満足させる範囲で調整するもので
ある。
風味と需要者の嗜好を満足させる範囲で調整するもので
ある。
尚、本発明によれば上例のクッキーに限らず、調味量
を適宜変更し、又水を加えて生地を弛める等することに
より、米糠入りのビスケット、せんべいその他の焼菓子
とすることができるものである。
を適宜変更し、又水を加えて生地を弛める等することに
より、米糠入りのビスケット、せんべいその他の焼菓子
とすることができるものである。
以上述べたように本発明の焼菓子によれば、米糠を精
製することにより、それ自体の脂肪分および臭味が殆ど
除去されるため、保存性並びに風味に優れた製品が得ら
れることは勿論、所定量の鶏卵を混入して練り合わせる
ことにより、充分な粘性を備えた生地が得られるため、
これを焙焼した焼菓子は保形性に優れ、従来のこの種米
糠使用の製品に比べて多量の米糠を含ますことが可能で
ある他、多繊維質野菜の使用により上記製品を柔らか
く、しかも歯ざわり良く仕上げることができたものであ
る。
製することにより、それ自体の脂肪分および臭味が殆ど
除去されるため、保存性並びに風味に優れた製品が得ら
れることは勿論、所定量の鶏卵を混入して練り合わせる
ことにより、充分な粘性を備えた生地が得られるため、
これを焙焼した焼菓子は保形性に優れ、従来のこの種米
糠使用の製品に比べて多量の米糠を含ますことが可能で
ある他、多繊維質野菜の使用により上記製品を柔らか
く、しかも歯ざわり良く仕上げることができたものであ
る。
従って本発明の焼菓子は、米糠の栄養分を多量に含ん
だ健康食品として在来品に期待できなかった優れた効果
を発揮するものである。
だ健康食品として在来品に期待できなかった優れた効果
を発揮するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】精製米糠100gを基準として鶏卵28〜43%、
多繊維質野菜5〜15%(以上重量比)の他、適量の砂
糖、油脂、小麦粉等を混練し、更に香料、調味量等を加
えて生地を作り、該生地を適宜な形状に成型した後、焙
焼したことを特徴とする米糠入り焼菓子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62052714A JP2577331B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 米糠入り焼菓子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62052714A JP2577331B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 米糠入り焼菓子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63219340A JPS63219340A (ja) | 1988-09-13 |
JP2577331B2 true JP2577331B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=12922572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62052714A Expired - Lifetime JP2577331B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 米糠入り焼菓子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577331B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3991007B2 (ja) * | 2003-04-30 | 2007-10-17 | 森永製菓株式会社 | 焼き菓子の製造方法及び該製造方法によって得られる焼き菓子 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5648855A (en) * | 1979-09-27 | 1981-05-02 | Kanebo Shokuhin Kk | Baked food like biscuit or cookie |
JPS61195649A (ja) * | 1985-02-23 | 1986-08-29 | Okiagari Honpo:Kk | 菓子及びその製造方法 |
-
1987
- 1987-03-06 JP JP62052714A patent/JP2577331B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63219340A (ja) | 1988-09-13 |
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