JP2577327B2 - お供え餅用充填容器の製造法 - Google Patents

お供え餅用充填容器の製造法

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JP2577327B2 JP33793894A JP33793894A JP2577327B2 JP 2577327 B2 JP2577327 B2 JP 2577327B2 JP 33793894 A JP33793894 A JP 33793894A JP 33793894 A JP33793894 A JP 33793894A JP 2577327 B2 JP2577327 B2 JP 2577327B2
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はお供え餅用充填容器の製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】透明又は半透明の熱可塑性合成樹脂か
ら、上段小容器と下段大容器とが平面視の同芯円形とし
て、且つ内部の連通状態に一体成形された充填容器内
へ、搗きたての餅を流し込み、その後加熱殺菌・冷却固
化させて、その容器による密封包装状態の鏡餅やその他
のお供え餅として販売することが行なわれており、その
お供え餅用充填容器の製造法としては、例えば特開昭5
5−85371号に記載の真空成形法と、本出願人から
提案した特開平5−178368号のようなブロー成形
法との2種が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の真空成形法は、
一定厚みの合成樹脂シート材料を加熱軟化させると共
に、真空成形金型の賦形面へ吸着させる方法であるた
め、多数個取りを行なえ、量産性に優れる利点がある。
【0004】しかし、上記特開平5−178368号の
図24、25にも説示した通り、お供え餅用充填容器に
おける上段小容器(3)と下段大容器(4)との境界に
位置する凹周溝部(5)を、大きな段差として極立たせ
たり、或いは下段大容器(4)の底面に開口する餅流し
込み口(6)の開口縁部を極力中心側へ寄せる如く、そ
の大小容器(4)(3)の円周面を完全・美麗な円弧形
態に弯曲させたりすることが不可能であり、上記餅流し
込み口(6)が下段大容器(4)の底面において、必ら
ずや凹周溝部(5)での口径(S)よりも大きく全開す
ることになる。その成形された容器を、真空成形金型か
ら離型できないからである。
【0005】その結果、特に鏡餅用の充填容器として
は、その正月の飾り物・縁起物である鏡餅本来のリアル
な美しい形状イメージを阻害し、商品価値が低下する。
【0006】又、上記餅流し込み口(6)の開口縁部か
ら外方へ、径大な接合フランジ(7)を一体に張り出し
ておかなければ、その餅流し込み口(6)の密封用シー
ルカバー(8)を安定良く確固に貼着することができ
ず、その意味からも上記鏡餅本来の美麗な外観形状に違
和感を与えるほか、上記容器の成形後に、その接合フラ
ンジ(7)の輪郭打抜き加工も行なわなければならな
い。
【0007】更に、真空成形法ではそのシート材料が吸
着時の伸張作用により、薄肉に変形しやすく、これを見
越しての正確な材料厚みの設定も困難である。
【0008】この点、上記お供え餅用の充填容器は相当
に深く、その内部には搗きたての熱い餅が流し込まれる
と共に、引続き殺菌上のボイル作用も受けるため、容器
自身の薄肉であると、不正に軟化変形しやすく、上記餅
流し込み口(6)の口径が著しく大きいこととの関係
上、その密封用シールカバー(8)をかなり厚肉に設定
しなければ、これが見苦しく垂れ下がるように膨張して
しまうこととなる。
【0009】それだからと言って、上記シールカバー
(8)を容器自身よりも厚肉化すると、充填されている
餅が引続く冷却によって、その体積を収縮した時、上記
シールカバー(8)よりも薄肉な容器の就中頂面が、不
正に陥没してしまうのであり、それこそ商品価値が無く
なる。
【0010】他方、後者のブロー成形法はお供え餅用充
填容器を中空体として、パイプ状の材料(パリソン)か
ら造形する方法であるため、上記特開平5−17836
8号にも記載の通り、その底面に比較的小さな餅流し込
み口を開口させることができ、上記真空成形品の諸問題
を改良し得る利点がある。
【0011】しかし、そのためにはブロー成形後のバリ
取り作業や、上記餅流し込み口の切り抜き加工などを行
なう必要があり、材料のロスも多く、量産性に劣る。
【0012】又、そのブロー成形品としも偏肉が多く、
寸法精度を高めることが困難であり、密封用シールカバ
ーの溶着される底面を、安定・強固に造形できない問題
もある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような諸問
題の相克を企図しており、そのためにお供え餅用充填容
器の製造法として、凹周溝部を境界として内部の連通す
る上段小容器と下段大容器とが、平面視の同芯円形をな
すと共に、その大容器の底面中央部に餅流し込み口が開
口するお供え餅用充填容器を製造するに当り、キヤビテ
イ型と圧縮エヤーの吹き込み可能なコアーとの雌雄一対
から成る有頂パリソン用インジエクシヨン成形金型と、
そのコアーの中心線をパーテイングラインとして向かい
合い、且つ上記キヤビテイ型との交換的にコアーと組み
合わされる一対の割り型から成る充填容器用ブロー成形
金型とを用いて、先づ透明又は半透明の熱可塑性合成樹
脂から成る有頂パリソンを上記インジエクシヨン成形金
型によりインジエクシヨン成形し、次いでそのコアーへ
の被着状態にある有頂パリソンが未だ熱いうちに、上記
キヤビテイ型をブロー成形金型と交換して、上記コアー
から有頂パリソンに圧縮エヤーを吹き付け膨張させるこ
とにより、上記充填容器としてブロー成形することを第
1の特徴とし、
【0014】又、凹周溝部を境界として内部の連通する
上段小容器と下段大容器とが、平面視の同芯円形をな
し、且つその大容器の底面からシールカバー溶着用ベー
スフランジが張り出すと共に、同じく大容器の底面中央
部に餅流し込み口が開口するお供え餅用充填容器を製造
するに当り、キヤビテイ型と圧縮エヤーの吹き込み可能
なコアー並びにそのコアーを挟む如く向かい合う一対の
付属割り型から成る有頂パリソン用インジエクシヨン成
形金型と、そのコアーの中心線をパーテイングラインと
して向かい合い、且つ上記キヤビテイ型との交換的にコ
アーと組み合わされる一対の割り型から成る充填容器用
ブロー成形金型とを用いて、先づ透明又は半透明の熱可
塑性合成樹脂から成るベースフランジが張り出す有頂パ
リソンを、上記インジエクシヨン成形金型によりインジ
エクシヨン成形し、次いでそのコアーへの被着状態にあ
る有頂パリソンが未だ熱いうちに、上記キヤビテイ型4
ブロー成形金型と交換して、上記コアーから有頂パリソ
ンに圧縮エヤーを吹き付け膨張させることにより、上記
充填容器としてブロー成形することを第2の特徴とする
ものである。
【0015】
【作用】第1、2発明の上記構成によれば、その何れに
あっても従来の真空成形法と異なって、凹周溝部が極立
つ優美な外観形状のお供え餅用充填容器を得られる。
【0016】又、従来のブロー成形法とも異なって、成
形後のバリ取りや餅流し込み口の切り抜き加工、その他
の仕上げ作業を一切行なう必要がなく、量産効果を最大
限に発揮させることができる。
【0017】更に、インジエクシヨン成形金型によって
有頂パリソンを予備的にインジエクシヨン成形するよう
になっているため、材料ロスの無くなることは勿論、寸
法精度の高い充填容器を得られると共に、その肉厚を意
図的に変化させて、充填容器を解体しやすく設定するこ
とも可能となる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、図1、2は本発明によるお供え餅用充填容器(A)
の成形状態と、これに対する搗き餅(M)の充填密封状
態を示しているが、その充填容器(A)は上段小容器
(11)と下段大容器(12)との連通する積み重ね形
態にあり、その大小容器(12)(11)が平面視の全
体的な同芯円形をなしている。
【0019】しかも、側面から見た時には、大小容器
(12)(11)の各個が水平方向に沿って細長く延在
するほぼ楕円形を呈していると共に、その上段小容器
(11)の頂面が中心部での最も背高い凸曲面として、
透明又は半透明のポリエチレンやポリプロピレン、その
他の熱可塑性合成樹脂からインジエクシヨンブロー(射
出吹き込み)成形されたものである。
【0020】(13)は上記大小容器(12)(11)
の境界位置に陥没する凹周溝部であって、僅小な円弧面
を描きつつ、大小容器(12)(11)と滑らかに連続
している。(14)は下段大容器(12)の底面中央部
に開口する餅流し込み口であって、その口径(d1)が
上記凹周溝部(13)での口径(d2)よりも小さな円
形を呈しており、ここから搗きたての餅(M)を流し込
んだ後には、上記大容器(12)の底面へ溶着一体化さ
れるシールカバー(15)によって、密封状態に保たれ
ることとなる。
【0021】上記充填容器(A)は、次のようなインジ
エクシヨンブロー成形法によって製造される。即ち、そ
の製造工程を示した図3〜8において、(16)は有頂
パリソン(B)をインジエクシヨン成形するためのイン
ジエクシヨン成形金型であり、キヤビテイ型(16a)
とコアー(16b)との雌雄一対から成ると共に、その
コアー(16b)には多数のエヤー吹込み溝(17)と
エヤー噴出ノズル(18)とが連通状態に開口分布され
ている。(20)はそのエヤー吹込み溝(17)に対す
る圧縮エヤーの給排管路を示唆している。
【0022】又、(21)は上記有頂パリソン(B)か
ら充填容器(A)をブロー成形するためのブロー成形金
型であって、上記コアー(16b)を挟むように向かい
合う一対の割り型(21a)(21b)から成り、その
コアー(16b)からキヤビテイ型(16a)を型開き
した後、そのキヤビテイ型(16a)との交換的にコア
ー(16b)へ組み合わせ使用されるようになってい
る。(L−L)は両割り型(21a)(21b)のパー
テイングラインであり、コアー(16b)の中心線(O
−O)上に位置する。
【0023】そして、上記充填容器(A)の製造に当っ
ては、先づインジエクシヨン成形金型(16)のキヤビ
テイへ、図外の射出装置により、図3の矢印(y)方向
から上記の熱可塑性合成樹脂材料を流し込み、有頂パリ
ソン(B)を予備的にインジエクシヨン成形する。
【0024】その有頂パリソン(B)としては、これか
ら後続する充填容器(A)へのブロー成形を容易・円滑
化するために、図3、4のような径小半球状のトツプ面
(22)と、径大円筒状のスカート面(23)とが滑ら
かな屈曲肩面(24)を介して連続する段付き形態に予
備成形することが好ましい。上記コアー(16b)から
キヤビテイ型(16a)を型開きできる限り、その有頂
パリソン(B)を目的の充填容器(A)に近似した形状
としてインジエクシヨン成形するわけである。
【0025】次いで、上記インジエクシヨン成形金型
(16)のコアー(16b)からキヤビテイ型(16
a)を型開きして、そのコアー(16b)への被着状態
にある有頂パリソン(B)が未だ熱いうちに、上記キヤ
ビテイ型(16a)をブロー成形金型(21)と交換し
て、その向かい合う一対の割り型(21a)(21b)
を図5、6のように、上記コアー(16b)への組み合
わせ状態に型閉めした後、そのコアー(16b)の上記
エヤー吹込み溝(17)へ配給される圧縮エヤーを、エ
ヤー噴出ノズル(18)から有頂パリソン(B)へ吹き
付けることにより、充填容器(A)としてブロー成形す
るのである。
【0026】その過程では図7から示唆されるように、
上記有頂パリソン(B)が両割り型(21a)(21
b)の中心位置から、その両割り型(21a)(21
b)の賦形面に向かって膨張・密着することになると共
に、そのブロー成形金型(21)に配給される冷却水に
よる冷却作用も受け、上記充填容器(A)として成形固
化されるため、最後にブロー成形金型(21)を図8の
ように型開きして、その充填容器(A)を取り出せば良
い。
【0027】尚、インジエクシヨン成形金型(16)の
キヤビテイ型(16a)と、ブロー成形金型(21)と
の交換方法については、例えばキヤビテイ型(16a)
から型開きしたコアー(16b)を、ブロー成形金型
(21)と型閉めできる一定角度だけ回転させれば良
い。
【0028】又、上記ブロー成形過程における有頂パリ
ソン(B)の膨張度を見越して、そのインジエクシヨン
成形される有頂パリソン(B)の肉厚変化を予じめ与え
ておくことにより、充填容器(A)としての肉厚を全体
的な均一に定めることができる。更には、例えば充填容
器(A)の頂面中央部を最も薄肉とし、同じく底面に開
口する餅流し込み口(14)の周辺部を最も厚肉に増強
する如く、その肉厚を意図的に相違変化させることも可
能である。
【0029】何れにしても、上記充填容器(A)はイン
ジエクシヨンブロー成形法により製造されるため、その
材料ロスが皆無となり、成形後におけるバリ取りや餅流
し込み口(14)の切り抜き加工、その他の仕上げ作業
も不要であって、寸法精度の高い製品を効率良く量産で
きることになる。
【0030】図9、10は図5、8に対応する本発明の
変形実施例を示しており、これでは有頂パリソン(B)
のインジエクシヨン成形金型(16)として、充填容器
(A)のシールカバー溶着用ベースフランジ(25)の
張り出し成形用割り型(26a)(26b)も付属させ
ている。(27)はその付属割り型(21a)(21
b)の組付けボルトである。
【0031】そして、これによりベースフランジ(2
5)付きの有頂パリソン(B)をインジエクシヨン成形
した後、そのベースフランジ(25)を除く全体を、引
続きブロー成形金型(21)によりブロー成形して、図
10のような充填容器(A)に仕上げている。
【0032】その場合、ベースフランジ(25)の肉厚
や直径も大小自由に設定できるため、充填容器(A)に
おける餅流し込み口(14)の開口縁部を堅牢に保った
り、その密封用シールカバー(15)を安定・確固に溶
着一体化したりすることも可能となる。
【0033】尚、図示省略してあるが、充填容器(A)
の底面やそのベースフランジ(25)に対して、密封用
シールカバー(15)との溶着効果を昂めるための凹凸
も、上記有頂パリソン(B)のインジエクシヨン成形と
一体に付与することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明では凹周溝部(1
3)を境界として内部の連通する上段小容器(11)と
下段大容器(12)とが、平面視の同芯円形をなすと共
に、その大容器(12)の底面中央部に餅流し込み口
(14)が開口するお供え餅用充填容器(A)を製造す
るに当り、キヤビテイ型(16a)と圧縮エヤーの吹き
込み可能なコアー(16b)との雌雄一対から成る有頂
パリソン用インジエクシヨン成形金型(16)と、その
コアー(16b)の中心線(O−O)をパーテイングラ
イン(L−L)として向かい合い、且つ上記キヤビテイ
型(16a)との交換的にコアー(16b)と組み合わ
される一対の割り型(21a)(21b)から成る充填
容器用ブロー成形金型(21)とを用いて、先づ透明又
は半透明の熱可塑性合成樹脂から成る有頂パリソン
(B)を上記インジエクシヨン成形金型(16)により
インジエクシヨン成形し、次いでそのコアー(16b)
への被着状態にある有頂パリソン(B)が未だ熱いうち
に、上記キヤビテイ型(16a)をブロー成形金型(2
1)と交換して、上記コアー(16b)から有頂パリソ
ン(B)に圧縮エヤーを吹き付け膨張させることによ
り、上記充填容器(A)としてブロー成形するようにな
っているため、冒頭に述べた真空成形法やブロー成形法
に伴なう問題点を確実に相克できる効果がある。
【0035】即ち、本発明の上記製造法によれば、従来
の真空成形法と異なって、凹周溝部(13)が極立って
陥没する優美な外観形状のお供え餅用充填容器(A)を
得られ、その下段大容器(12)の底面に開口する餅流
し込み口(14)も小さく確保できるため、ここから搗
きたての熱い餅(M)を流し込んだ後、加熱殺菌・冷却
固化するも、不正に変形して商品価値を無くしてしまう
おそれがない。
【0036】又、キヤビテイ型(16a)と圧縮エヤー
の吹き込み可能なコアー(16b)とから成るインジエ
クシヨン成形金型(16)により、有頂パリソン(B)
を予備的にインジエクシヨン成形した上、その有頂パリ
ソン(B)から引続き目的の充填容器(A)をブロー成
形するようになっているため、従来のブロー成形法とも
異なって、材料ロスが皆無となり、その充填容器(A)
の成形後におけるバリ取りや餅流し込み口(14)の切
り抜き加工、その他の仕上げ作業を行なう必要がなく、
量産効果を最大限に発揮させることができるほか、バリ
取り跡が残らない意味からも、優美な外観形状を維持し
得るのである。
【0037】更に、請求項2の製造法によれば、上記効
果を達成できることに加え、その充填容器(A)を餅流
し込み口(14)の密封用シールカバー(15)が溶着
されるベースフランジ(25)付きとして、やはり連続
一体に張り出し成形することができ、その有頂パリソン
(B)の予備的なインジエクシヨン成形時に、上記ベー
スフランジ(25)の肉厚や直径を自由に設定すること
により、例えばそのベースフランジ(25)を増強でき
る効果もある。
【0038】何れにしても、請求項3の構成を採用する
ならば、有頂パリソン(B)を目的の充填容器(A)に
近似する段付き形態として、予じめインジエクシヨン成
形しておくことにより、これから充填容器(A)へのブ
ロー成形作用をますます容易・円滑に営なませることが
でき、高い寸法精度を得られるばかりでなく、その充填
容器(A)の肉厚を全体的に均一化したり、或いは部分
的に相違変化させたりする如く、その調整も行なえる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るお供え餅用充填容器の成形状態を
示す斜面図である。
【図2】その容器に対する搗き餅の充填包装状態を示す
断面図である。
【図3】有頂パリソンのインジエクシヨン成形状態を示
す断面図である。
【図4】そのインジエクシヨン成形金型の型開き状態を
示す断面図である。
【図5】コアーに対するブロー成形金型の組み合わせ状
態を示す断面図である。
【図6】図5の6−6線に沿う拡大断面図である。
【図7】充填容器のブロー成形状態を示す断面図であ
る。
【図8】そのブロー成形金型の型開き状態を示す断面図
である。
【図9】図5に対応する本発明の変形実施例を示す断面
図である。
【図10】図8に対応する同じく変形実施例の型開き状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
(11)・上段小容器 (12)・下段大容器 (13)・凹周溝部 (14)・餅流し込み口 (16)・インジエクシヨン成形金型 (16a)・キヤビテイ型 (16b)・コアー (21)・ブロー成形金型 (21a)・割り型 (21b)・割り型 (22)・トツプ面 (23)・スカート面 (24)・屈曲肩面 (25)・ベースフランジ (26a)・割り型 (26b)・割り型 (A)・充填容器 (B)・有頂パリソン (L−L)・パーテイングライン (O−O)・中心線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹周溝部(13)を境界として内部の連通
    する上段小容器(11)と下段大容器(12)とが、平
    面視の同芯円形をなすと共に、その大容器(12)の底
    面中央部に餅流し込み口(14)が開口するお供え餅用
    充填容器(A)を製造するに当り、 キヤビテイ型(16a)と、圧縮エヤーの吹き込み可能
    なコアー(16b)との雌雄一対から成る有頂パリソン
    用インジエクシヨン成形金型(16)と、 そのコアー(16b)の中心線(O−O)をパーテイン
    グライン(L−L)として向かい合い、且つ上記キヤビ
    テイ型(16a)との交換的にコアー(16b)と組み
    合わされる一対の割り型(21a)(21b)から成る
    充填容器用ブロー成形金型(21)とを用いて、 先づ、透明又は半透明の熱可塑性合成樹脂から成る有頂
    パリソン(B)を上記インジエクシヨン成形金型(1
    6)によりインジエクシヨン成形し、 次いで、そのコアー(16b)への被着状態にある有頂
    パリソン(B)が未だ熱いうちに、上記キヤビテイ型
    (16a)をブロー成形金型(21)と交換して、上記
    コアー(16b)から有頂パリソン(B)に圧縮エヤー
    を吹き付け膨張させることにより、上記充填容器(A)
    としてブロー成形することを特徴とするお供え餅用充填
    容器の製造法。
  2. 【請求項2】凹周溝部(13)を境界として内部の連通
    する上段小容器(11)と下段大容器(12)とが、平
    面視の同芯円形をなし、且つその大容器(12)の底面
    からシールカバー溶着用ベースフランジ(25)が張り
    出すと共に、同じく大容器(12)の底面中央部に餅流
    し込み口(14)が開口するお供え餅用充填容器(A)
    を製造するに当り、 キヤビテイ型(16a)と、圧縮エヤーの吹き込み可能
    なコアー(16b)並びにそのコアー(16b)を挟む
    如く向かい合う一対の付属割り型(26a)(26b)
    から成る有頂パリソン用インジエクシヨン成形金型(1
    6)と、 そのコアー(16b)の中心線(O−O)をパーテイン
    グライン(L−L)として向かい合い、且つ上記キヤビ
    テイ型(16a)との交換的にコアー(16b)と組み
    合わされる一対の割り型(21a)(21b)から成る
    充填容器用ブロー成形金型(21)とを用いて、 先づ、透明又は半透明の熱可塑性合成樹脂から成るベー
    スフランジ(25)が張り出す有頂パリソン(B)を、
    上記インジエクシヨン成形金型(16)によりインジエ
    クシヨン成形し、 次いで、そのコアー(16b)への被着状態にある有頂
    パリソン(B)が未だ熱いうちに、上記キヤビテイ型
    (16a)をブロー成形金型(21)と交換して、上記
    コアー(16b)から有頂パリソン(B)に圧縮エヤー
    を吹き付け膨張させることにより、上記充填容器(A)
    としてブロー成形することを特徴とするお供え餅用充填
    容器の製造法。
  3. 【請求項3】有頂パリソン(B)をインジエクシヨン成
    形金型(16)により、その径小半球状のトツプ面(2
    2)と径大円筒状のスカート面(23)とが屈曲肩面
    (24)を介して滑らかに連続する段付き形態としてイ
    ンジエクシヨン成形することを特徴とする請求項1又は
    2記載のお供え餅用充填容器の製造法。
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