JP2577178B2 - 悪路用大型ラジアルタイヤ - Google Patents

悪路用大型ラジアルタイヤ

Info

Publication number
JP2577178B2
JP2577178B2 JP5099643A JP9964393A JP2577178B2 JP 2577178 B2 JP2577178 B2 JP 2577178B2 JP 5099643 A JP5099643 A JP 5099643A JP 9964393 A JP9964393 A JP 9964393A JP 2577178 B2 JP2577178 B2 JP 2577178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cord
layer
protector
rubber
tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5099643A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06106910A (ja
Inventor
清人 川崎
至孝 佐藤
弘行 小関
保 松沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP5099643A priority Critical patent/JP2577178B2/ja
Publication of JPH06106910A publication Critical patent/JPH06106910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2577178B2 publication Critical patent/JP2577178B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2047Cores
    • D07B2201/2052Cores characterised by their structure
    • D07B2201/2063Cores characterised by their structure being hollow
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2047Cores
    • D07B2201/2052Cores characterised by their structure
    • D07B2201/2064Cores characterised by their structure being discontinuous in the longitudinal direction

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、悪路用大型ラジアル
タイヤに関し、とくにスチールコードを用いたベルトを
取囲むやはりスチールコードを用いたプロテクタのコー
ド層として特定の撚り構造コード配列の封鎖形ゴム浸透
形態を有するものとすることにより、悪路走行における
耐久性を有利に改善した悪路用大型ラジアルタイヤに関
するものである。
【0002】スチールコードを、ベルトさらにカーカス
の補強要素に用いたトラック、バスなどの重荷重用ラジ
アルタイヤは、完備され且つ管理も良好な舗装路面を有
する良路だけではなく、工事道路のような路面状態の劣
悪な悪路での走行にも供されるが、とくに後者の走行を
含む場合にはしばしばトレッド・ベルト間セパレーショ
ン(以下TLB と略す)の問題、すなわちタイヤの使用初
期におけるトレッドゴム層のベルトからの剥離に由来し
た破壊による使用寿命の異常低下や、さもなければ寿命
末期における極端な外観不良を伴うトレッドのカット損
傷によりトレッド層が剥離して更正不能となる不利を来
す。
【0003】このようなTLB の発生は多くの場合、トレ
ッドのカット損傷等からベルトのコード内部への外部水
分侵入に始まり、従来のベルトのコードがその内部への
ゴム浸透不良であったこととあいまってコード内部の空
洞中を上記侵水が容易に流通しコード端に達しそこでゴ
ムとコードの界面を、水分劣化させるにいたるものであ
る。従って悪路走行に基くTLB 故障を回避するようにし
て大型ラジアルタイヤの耐久生を向上し得る。
【0004】
【従来の技術】ところが従来のTLB 対策としては、TLB
の発生原因中のベルトのコードカットに着目しこれを減
少するため、ベルトの外周を取囲むプロタクタとして複
撚り構造になる高伸長性コードが用いられて来た。この
事例は後述の表の比較例2にて4×4×0.23mmのコード
の場合を掲げているが、この複撚り構造は、ストランド
の撚り方向とコードの撚り方向とが同一方向である、い
わゆるラング撚りである。
【0005】従来の技術に従う複撚りコードよりなるプ
ロテクタの採用は、伸びが大きいことから確かにコード
カットを減少させてこのコード層直下のベルトのコード
層を保護しうるが複撚りコードはそのストランド内部へ
のゴム浸透を生じ難いため、カットが一たんそのコード
まで達したときにはコードの切断の有無に拘らずコード
の内部空洞中を容易に水分が流通することによるTLB 発
生に対し満足すべき解決は得られなかった。加えて一般
に高伸長性コードはその単位長さ当りの重量がかさむ割
に強力は低く、またコード単位重量当りの価格も高いと
いう欠点もある。
【0006】そこでこの発明は悪路用大型ラジアルタイ
ヤにおける更生寿命も含めた耐久性、とくにTLB の問題
を、有利かつ適切に解決することを目的とする。発明者
らはTLB 発生原因中とくに水分のコード内流通の点に着
目し、これの防止について鋭意研究を重ねた結果、ベル
トの外周を取囲むプロテクタとして役立つコード層に特
定の撚り構造になるコード配列の封鎖形ゴム浸透形態を
有するものを用いることにより、前記目的に適合しうる
ことを確かめこの発明を達成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、スチールコ
ードをゴム中に平行に埋め込んだ少なくとも3層のコー
ド層を各層のコードがタイヤの赤道面に対して比較的小
さな角度をなす配列で巻回積層し、プロテクタとして役
立つ最外コード層に対しより内側にて少なくとも1組の
互いに隣接するコード層をそれらのコードが15〜30°の
角度で互いに交差する配列のベルトとして上記プロテク
タとともに、タイヤの赤道面に対し実質的に直交するコ
ード配列のカーカスに組合わせたトレッド部の補強を有
するラジアルタイヤにおいて、プロテクタが、コードに
撚る前に型付け率93〜120 %の範囲内で型付けをしたフ
ィラメント径0.23〜0.40mmのフィラメントを撚って得ら
れる、1〜2本のフィラメントをコアとした2層撚り構
造を有するスチールコードを、ベルトの横断面にて、プ
ロテクタの各コード中心を通る仮想線及びプロテクタの
内側で隣接するベルトのコード層の各コード中心を通る
仮想線間隔の二等分線と、プロテクタのトレッド部に対
する境界線とで挟まれる部分の面積に対するこの部分内
を占めるプロテクタの全コード断面積の和の百分率で表
わしたコードの容積分率が5〜40%の範囲内で、かつ、
該コードのフィラメントで囲まれた内部へのゴムの侵入
が完全で空隙のないコード部分を有する封鎖形浸透形態
にてゴム中に埋め込んで成形したコード層より成る悪路
用大型ラジアルタイヤである。
【0008】この発明において2層撚り構造が2+7又
は2+6撚りであることがより望ましい。トレッド部2
の幅に対してプロテクタがの30〜80%の配置幅を有する
ことが実際上好ましく、30%より狭いと肝心なカットが
入りやすい部分を十分に保護できずまた80%よりも広す
ぎるとカットの入る数が極く少ないところまで余分にカ
バーしてその分タイヤを重くし、またコストアップの原
因ともなる。
【0009】
【作用】この発明でプロテクタに用いるコードの2層撚
りそれもとくにコードに撚る前に型付け率93〜120 %の
範囲内で型付けをしたフィラメント径0.23〜0.40mmのフ
ィラメントを撚り角度10〜20°で撚って得られる、1〜
2本のフィラメントをコアとするスチールコードが好ま
しい。ここで撚り角度とはコードの軸の方向と撚りの方
向がつくる角度である。
【0010】なおここでフィラメント径が0.23mmより細
いと路面上の石などを踏み付けた際の外力に対するコー
ドの耐カット性が充分でない一方、0.40mmを超えると腐
食疲労で却ってコードの耐カット性が減少する傾向があ
る。また撚り角度が10°より小さくなるとコード内ゴム
浸透が不充分なために空隙が大きくなりTLB 発生の核生
長が速くなる一方、20°より大きくすると型付け率を大
きくしてもゴム浸透形態が封鎖形でなくなるうれいがあ
る。
【0011】この発明で2層撚り構造としては、2+
7、2+6又は1+5撚りが好まく、とくにフィラメン
ト径0.23〜0.40mm及び撚り角度10〜20°を有する2+7
又は2+6撚りが好ましい。それというのはコアが3本
以上のときはゴムのコード中浸透を妨げ、またコアと同
じか接近したフィラメント径にてシースに使用するとき
に、8以上の場合はシースフィラメントがくっついてし
まい隙間がなくなってゴムが浸透し難く、さらに5未満
の場合はシースフィラメントが片寄って配置されて応力
分担が不均一になるうれいがあるからである。
【0012】型付けというのは、フィラメントをコード
に撚る前に撚りコードにおけるフィラメントの形状と同
様の形状にあらかじめ弾性限界を超える応力下の変形を
与えておくことがゴムのコード内浸透を容易ならしめる
ために必要で、型付け率を93〜120 %の範囲にすること
によって封鎖形浸透形態のゴム侵入がより容易に得られ
る。ここに型付けの程度は 型付け率=B/A×100 (%) で表される。上式中のAおよびBは第1図に示すように
それぞれフィラメントのコード状態での最大径およびフ
ィラメントをコードからほぐした時につる巻き状をなす
フィラメントの最大つる巻き径を示す。なお、コアフィ
ラメントの型付け率についてはコードの状態での最大径
を測ることが難しいので理想コード径、つまりフィラメ
ント径dのフィラメントの2本の例ではコードの状態で
の最大径を2dとする。
【0013】上記したフィラメントの型付け率は少なく
とも93%を必要とする。型付け率が小さいということ
は、フィラメントが締まる形でコードになるため、フィ
ラメント間のすき間が小さくなりゴムの浸透性が悪くな
ることを意味するが型付け率を93%以上にとれば必要な
ゴム侵入が実現される。型付け率の上限はとくにないが
製造技術上120 %までとする。型付け率を100 %近くま
たはそれ以上とすることがコード内の水分進行防止上、
最適のゴム浸透形態を与えてTLB 防止上特に好ましい。
2層撚りコードは、荷重を0.25kgf から5kgf に増加し
たときの生コードの伸びの増加(P.L.E.という)が0.3
〜1.5 %であることがのぞましく、また破断伸びが3.0
〜5.5 %の範囲のコードがこの発明の実施上とくに好ま
しい。P.L.E は型付け率とピッチから決定され、上記範
囲内にすることによりタイヤの加硫中のゴム流動にて十
分なゴム侵入をもたらし易い。
【0014】次にコードの容積分率についてはその定義
を図2aの例によって説明すると、ベルト1の横断面に
てプロテクタとしてのコード層につき、カーカスに近い
方からのスチールコード層の積層順に付番して第4番目
に当ることからa4 であらわすこととして、このコード
層a4 内を占めている各コード4の中心を通る仮想線k
及びその内側で隣接するベルト1のコード層a3 (第3
番目コード層)の各コード4′の中心を通る仮想線mの
相互間隔の二等分線をhで示し、またプロテクトのトレ
ッド部3に対する境界線をgで示すこととして、これら
の線hと線gとで挟まれる部分の面積に対するこの部分
内を占めているプロテクタの全コード4の断面積の和の
割合を百分率であらわした値がコードの容積分率であ
る。ここでコード4の断面積は図2bに示すようにコー
ド4を構成するフィラメント5の外周に沿うコード4の
輪郭線c(太線)で囲まれる、斜線の部分の面積であ
る。
【0015】コード4の容積分率が5%未満の場合は打
込数が非常に疎になるため、最外コード層がプロテクタ
ーとしての役割を果たさずしてその内側に位置するベル
トの第3コード層a3 まで容易にカットが到達してカッ
トバーストに至るうれいがある。ここで実地走行後に、
タイヤのトレッド部3のゴムをプロテクタのコード層a
4 の上で剥ぎ取ってこのコード層に到達したカットの数
を計り、ついでこのコード層a4 をベルト1の第3コー
ド層a3 の上で剥ぎ取って同様にそのコード層まで到達
したカットの数を計え、両コードにおけるカットの数の
比率とコード容積分率の関係を調べたところ、図2cに
示す結果が得られた。この図から明らかなようにプロテ
クタに用いたコード層a4 の容積分率が5%に満たない
ときプロテクタのコード層をカット貫通してベルト1の
第3コード層a3 に達するカット数が著しく多いのに反
し容積分率を5%以上としたとき、ベルト1の第3コー
ド層a3 に至るカットの数が激減する。
【0016】なおプロテクタにおけるコードの容積分率
が40%を超える場合はタイヤ製造の面でコード間隔が狭
すぎるためコード同志の密着を起し易くカレンダー(圧
延)がけも困難になる。この発明において、ゴムの封鎖
形浸透形態とは図3に示すようにコードのフィラメント
で囲まれる内部(大体の輪郭を破線で示す)へのゴムの
侵入が完全で空隙のないコード部分(そのコード方向の
長さをl 1 で示す) を有していることを意味し、もちろ
んゴムの侵入が不完全で空隙eのあるコード部分(コー
ド方向の空隙長さをかりにl2 とする)があってもこれ
と空隙のない部分とが交互に連なってl2 が10mm以下で
あるような形態であってもよい。ここにl1 /l2 比は
0.14以上であれば封鎖形浸透形態をなす。図3における
コード方向に垂直なI −I 面およびII−II面でのコード
の各断面では空隙eの有、無に分かれる。
【0017】なお従来の高伸長性コードはゴムの浸透が
容易でないため図3の空隙eになぞらえるとその長さ
(l 2 )が10mmよりはるかに長くなってときにコード全
長にわたるので封鎖形でなく、従ってコード内部にてコ
ード方向に沿う水分の侵入流動が容易に起る。これに反
してこの発明のコードにおいてはすでに述べたようにし
てゴムの浸透が容易に起こって封鎖形浸透形態となるの
でカットがかりに生じても水分のコード内における進行
流動が防止されるため、格別な悪影響は生じない。ま
た、この発明のコードは複撚りコードのような重量の割
に強力が低いとか重量当りの価格が高いという欠点も伴
うことがない。
【0018】なお平均ゴム浸透率については、その測定
を次のようにして行なう。まず製品タイヤについてのプ
ロテクタすなわち最外層a4 からコードを取り出し図4
のように流動性樹脂P中に埋め込み硬化させた後、測定
箇所を含むコード方向に垂直な平面Rに沿ってカッター
で切断しバフして切断写真をとる。ゴム浸透前にコアの
中にある空間及びコアとシースの間の空間を合計した面
積を100 としてここにゴムの浸透している総面積の占め
る割合を測定することによりその位置におけるゴム浸透
率がわかる。この測定を例えば1mmごとにカッタによる
切断とバフを繰返えして、撚りの1ピッチ長分だけ順次
に上記した測定を行ない、平均ゴム浸透率を算出する。
【0019】以上のべたところのほかは、図5にトレッ
ドの補強に役立つコード層の積層配列の数例を示したと
ころにおいて、ベルト1の耐張主幹層a2・a3 (同図
a),b2・b3 (同図b), c2・ c3 (同図c), d2・d
3(同図d)のコードについてそれらのヤング率を、600
0〜13500 kgf /mm2 の範囲内にすると、路面上の石な
どをトレッドが踏みつけたとき、これを包み込むいわゆ
るエンベロップ効果の面で有効であり、トレッドカット
が入りにくくなるのでTLB 性の改善を助長し、しかもト
レッド3の耐摩耗性、並びにベルト1の第3コード層a
3 ,b3 , c3 ,d3に起るきれつ長さに及ぼす影響も従
来と同等程度のレベルに維持できるので好ましい。
【0020】またとくに図5cに示したようにベルト1
の第1コード層c1 を中抜きにした場合には、上記交差
コード層につきヤング率を低目にしたのと同様な効果が
ある。さらに図6〜図8に示したようにベルト1の耐張
主幹層すなわち第2,第3コード層間にそれらの両端
で、クッションゴム6又は軟ゴムのクッションゴム7を
設けた場合はこれらのコード層の両端での応力集中が防
げて、第3コード層でのきれつを抑制するのに有用であ
る。
【0021】(実施例)以下この発明を実施例および比
較例によってさらに詳細に説明する。実施例1〜8,比較例1,2 図5a,b,c,dの4種のコード層配列になるベルト
1を、同図a,b両タイプは図6、同図cタイプは図7
に示したようにコーティングゴムと同質のクッションゴ
ム6をベルト1の交差コード層間に介装しそして同図d
タイプは図8に示すようして、100 %モジュラスがコー
ティングゴムのほぼ1/2 に当る30 kgf/cm2 の軟ゴムよ
りなるクッションゴム7を同様に配設した。
【0022】図5a〜dに示す各コード層の構造は次に
示すとおりである。ここで図の上から下に向って第4,
3,2および1各コード層の順である。なお第2層と第
3層は、これらでコードはいずれも交差している。 aタイプ a4:2+7×0.30(実施例1,4;図9参照) 2+6×0.30(実施例2,5;図10参照) 1+5×0.35(実施例3;図11参照) 1×3×0.20+6×0.38 (比較例1) 4×4×0.23 (比較例2) (何れも図6のタイヤのトレッド最大幅の62%幅) a3:3+9+15×0.23+1 ヤング率16000 kgf /mm2 a2:3+9+15×0.23+1 ヤング率16000 kgf /mm2 a1:3+9×0.23+1 bタイプ b4:2+7×0.30(実施例6;図6のタイヤのトレッド
最大幅の62%幅) b3:3+9+15×0.23+1 ヤング率11000 kgf /mm2 b2:3+9+15×0.23+1 ヤング率11000 kgf /mm2 b1:3+9×0.23+1 cタイプ c4:2+7×0.30(実施例7;図7のタイヤのトレッド
最大幅の62%幅) c3:3+9+15×0.23+1 ヤング率16000 kgf /mm2 c2:3+9+15×0.23+1 ヤング率16000 kgf /mm2 c1:3+9×0.23+1 dタイプ d4:2+7×0.30(実施例8;図8のタイヤトレッド最
大幅の62%幅) d3:3+9+15×0.23+1 kgf /mm2 d2:3+9+15×0.23+1 kgf /mm2 d1:3×0.20+6×0.38
【0023】上記ベルト構造を有する1000R20VDT サイ
ズの試作タイヤを製造しゴム浸透形態を次のように実測
した。またこれらの試験タイヤについて悪路40%を含む
一般路を2万kmにわたり100%負荷で実地走行を行ない
次の特性を評価した。評価方法は次に示すとおりであ
り、すべて比較例1(現行タイヤ)を100 として指数の
大きい程その特性が良好であるように表示した。 TLB 性:実地走行後のタイヤにおけるトレッドゴムのプ
ロテクタ(最外コード層)からの剥離面積の大きさを指
数表示したもので指数が大きい程、剥離が少なく、TLB
性は良好であることを示す。 プロテクタのコード切断性,トレッドカット数:実地走
行後タイヤのトレッド部をプロテクタのコード層の直上
で剥ぎ、このコード層に到達したカット数を求める。こ
のカット数を基に指数の大きい程良好であるように指数
表示してトレッドカット指数をあらわす。さらに上記各
到達カットごとにコード切れの有無とコード切れ有りの
本数を数えこれを合計した数を、指数の大きい程良好で
あるように指数表示してコード切断性をあらわした。な
お測定箇所は、1000R20では周上3箇所で各1箇所の大
きさは周方向に沿って幅9cm長さ20cmの領域について調
べた。
【0024】ベルトの第3コード層端きれつ長さ:第3
コード層の上でブロテクタのコード層を剥ぎとり第3コ
ード層のコード端を露出させてきれつの入っている部分
の長さlをノギスで測定する。対照タイヤを100 としき
れつの短かい程指数が大きいように指数表示した。 対摩耗性:新品時の溝深さAを測定しある走行距離Xkm
走行後の残り溝深さBを測定しその差A−Bを求める。
これによりX/(A−B)を算出してこれよりタイヤが
完摩するまでの走行距離が予測されうるからこれを指数
化し、値の大きいもの程良いように表示した。試験タイ
ヤの構造と評価結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】比較例は複撚りの例である。実施例1,
2,6〜8は型付け率がそれぞれ96%、実施例3は98%
そして実施例4,5は101 %であり、100 %近い十分な
型付け率が封鎖形形態に影響することを示す。
【0027】
【発明の効果】以上実施例および比較例で説明したよう
に、この発明は悪路用大型ラジアルタイヤにおいてベル
トの最外コード層つまりベルト1のまわりを取囲むプロ
テクタが、コードに撚る前に型付けしたフィラメントを
撚って得られる1〜2本のフィラメントをコアとした2
層撚り構造を有する撚りコードをコードの容積分率5〜
40%の範囲で浸透性の良好なゴムに埋め込んだもので、
これにより該コードへのゴムの浸透を封鎖形の形態とす
ることにより、悪路用大型ラジアルタイヤの悪路を含む
走行における耐久性とくにTLB 性を有利に改善するもの
であり、従来の改善方法が不満足且つコード強力の低下
とか価格の上昇などの不利を伴うのに対してきわめて有
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】型付け率の説明図である。
【図2】aおよびbはベルトコードの容積分率の説明
図、cは、コードの容積分率に対する最外コード層に到
達したカット数とこれが貫通して第3コード層に到達し
たカット数との比率の関係を示すグラフである。
【図3】ゴム浸透形態を示す説明図である。
【図4】コードのゴム浸透率の測定要領説明図である。
【図5】a,b,c及びdは4層コードからなるベルト
の断面構造を示す説明図である。
【図6】図5a,bのベルトを配置したこの発明の実施
例を示すタイヤ要部の部分断面図(断面表示略)であ
る。
【図7】図5cのベルトを配置したこの発明の実施例を
示すタイヤ要部の部分断面図(断面表示略)である。
【図8】図5dのベルトを配置したこの発明の実施例を
示すタイヤ要部の部分断面図(断面表示略)である。
【図9】2+7撚り構造を示すコード断面図である。
【図10】2+6撚り構造を示すコード断面図である。
【図11】1+5撚り構造を示すコード断面図である。 1 ベルト 2 カーカス 3 トレッド 4,4′スチールコード 5 フィラメント 6 クッションゴム 7 軟ゴムのクッションゴム a1, b1, c1, d1 ベルト第1コード層 a2, b2, c2, d2 ベルト第2コード層 a3, b3, c3, d3 ベルト第3コード層 a4, b4, c4, d4 ベルト最外コード層(=プロテクタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−47203(JP,A) 特開 昭55−90692(JP,A) 特開 昭57−43866(JP,A) 特開 昭58−164402(JP,A) 特開 昭53−128806(JP,A) 特開 昭56−43008(JP,A) 特開 昭58−61006(JP,A) 特開 昭57−198101(JP,A) 特公 昭53−27521(JP,B2) 特公 昭63−66958(JP,B1) 特公 昭61−10151(JP,B2) 特公 昭60−49421(JP,B2) 特公 平6−57482(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチールコードをゴム中に平行に埋め込
    んだ少なくとも3層のコード層を各層のコードがタイヤ
    の赤道面に対して比較的小さな角度をなす配列で巻回積
    層し、プロテクタとして役立つ最外コード層に対しより
    内側にて、少なくとも1組の互いに隣接するコード層を
    それらのコードが15〜30°の角度で互いに交差する配列
    のベルトとして上記プロテクタとともに、タイヤの赤道
    面に対し実質的に直交するコード配列のカーカスに組合
    わせたトレッド部の補強を有するラジアルタイヤにおい
    て、 プロテクタが、 コードに撚る前に型付け率93〜120 %の範囲内で型付け
    をしたフィラメント径0.23〜0.40mmのフィラメントを撚
    って得られる1〜2本のフィラメントをコアとする2層
    撚り構造を有するスチールコードを、 ベルトの横断面にてプロテクタの各コード中心を通る仮
    想線及びプロテクタの内側で隣接するベルトのコード層
    の各コード中心を通る仮想線間隔の二等分線と、プロテ
    クタのトレッド部に対する境界線とで挟まれる部分の面
    積に対する、この部分内を占めるプロテクタの全コード
    断面積の和の百分率で表わしたコードの容積分率が5〜
    40%の範囲内で、 かつ該コードのフィラメントで囲まれた内部へのゴムの
    浸入が完全で空隙のないコード部分を有する封鎖形浸透
    形態にてゴム中に埋め込んで成形したコード層より成る
    ことを特徴とする悪路用大型ラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 2層撚り構造が2+7又は2+6撚りで
    ある請求項1記載のラジアルタイヤ。
JP5099643A 1993-04-26 1993-04-26 悪路用大型ラジアルタイヤ Expired - Lifetime JP2577178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5099643A JP2577178B2 (ja) 1993-04-26 1993-04-26 悪路用大型ラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5099643A JP2577178B2 (ja) 1993-04-26 1993-04-26 悪路用大型ラジアルタイヤ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58222212A Division JPH0657482B2 (ja) 1983-11-28 1983-11-28 悪路用大型ラジアルタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06106910A JPH06106910A (ja) 1994-04-19
JP2577178B2 true JP2577178B2 (ja) 1997-01-29

Family

ID=14252741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5099643A Expired - Lifetime JP2577178B2 (ja) 1993-04-26 1993-04-26 悪路用大型ラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2577178B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5353272B2 (ja) * 2009-02-02 2013-11-27 横浜ゴム株式会社 空気入りラジアルタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06106910A (ja) 1994-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0657482B2 (ja) 悪路用大型ラジアルタイヤ
EP2509802B1 (en) Tire for a heavy duty vehicle
JPH0331601B2 (ja)
EP2376294A1 (en) Tyre reinforced with steel cords comprising fine filaments
US20020096239A1 (en) Pneumatic tire
JP2023533212A (ja) 曲げ耐久性を向上させた2重層マルチストランドケーブル
JP2577178B2 (ja) 悪路用大型ラジアルタイヤ
JP4391593B2 (ja) タイヤのクラウン補強体
EP0987129A2 (en) Pneumatic radial tires
JP4043092B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP2003522063A (ja) ラジアルタイヤクラウン補強体
JPH0514641B2 (ja)
JP2023533211A (ja) 曲げ耐久性を向上させた2重層マルチストランドケーブル
JP3322934B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
EP3495164B1 (en) Pneumatic tire
JPH044162B2 (ja)
JPH0324636Y2 (ja)
JP3411621B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP6717702B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH0640621Y2 (ja) スチ−ルコ−ド
JPH03220002A (ja) 不整地走行重荷重車両用空気入りラジアルタイヤ
JPH0655907A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH05124403A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3497935B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ
JP3148375B2 (ja) 悪路用大型ラジアルタイヤ