JP2577171Y2 - 検査シート - Google Patents
検査シートInfo
- Publication number
- JP2577171Y2 JP2577171Y2 JP1984175406U JP17540684U JP2577171Y2 JP 2577171 Y2 JP2577171 Y2 JP 2577171Y2 JP 1984175406 U JP1984175406 U JP 1984175406U JP 17540684 U JP17540684 U JP 17540684U JP 2577171 Y2 JP2577171 Y2 JP 2577171Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inspection
- polyvinyl alcohol
- inspection sheet
- ink
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本考案は検査シートに関し、更に詳しくはこの表面に
形成された検部に尿、血液等の被検体とラテックス凝集
液を滴下して、その白濁の有無を眼で確認して被検体の
状態を検査するのに適する使い捨ての検査シートに関す
る。 〈従来の技術〉 ポリビニルアルコールフィルムの表面に疎水性インキ
で閉ループ状にシルクスクリーン印刷して土手とし、こ
の内部を検査部とした使い捨ての検査シートは、本件出
願人による実願昭59−93121号に記載されている。この
検査シートは検査部はいずれも黒色でしかも親水性であ
るために、滴下された被検体と凝集液は検査部内面によ
く広がって土手から流出せず、またその白濁の有無はバ
ックが黒色であるために見易いという特徴を持ってい
た。 ところで、その後の検討によれば、上述の検査部にお
ける被検体と凝集液の広がり方は必ずしも十分良好とは
いえず、更に改善の余地を残していることが分った。 〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案は以上の事情に鑑みて、より被検体等の液の広
がり方が良好な検査シートを提供することを目的とす
る。 〈問題点を解決するための手段〉 上述の目的を達成するため、本考案はポリビニルアル
コールフィルムの表面をコロナ放電処理して70dyne以上
の表面張力を持つようにし、この上に疎水性インキで閉
ループ状の盛り上げインキ層を形成して成る検査シート
を提供する。 本考案において、ポリビニルアルコールフィルムと
は、架橋処理や延伸処理等、適当な処理を施したフィル
ムを含む。より具体的にはボブロン（日合フィルム
（株）製）の商品名で知られる延伸ポリビニルアルコー
ルフィルムがある。 このフィルムは、他のフィルムや紙と積層して使用し
ても良い。好ましい積層材料は、ポリビニルアルコール
の裏面に黒色インキで全面印刷し、この印刷面に順次、
厚紙、延伸ポリプロピレンフィルムを貼り合わせたもの
である。 コロナ放電処理は周知の方法で行なって良いが、処理
条件等はそれぞれのフィルムによって異なるので、実験
によって決定すべきである。しかしながら、その表面張
力が70dyne以上になるようにする。 この後、疎水性インキで閉ループ状にシルクスクリー
ン印刷する。インキはポリエステルやポリ塩化ビニルを
バインダーとするもので、その他顔料、ワックス、その
他の添加剤を含む。好ましくはワックスをインキ全体の
0.5〜10重量％含む。被検体や凝集液の検査部外部への
流出が良好に防止されるからである。なおインキは５〜
10μの厚みとなるよう厚盛り印刷して土手とする。 こうして得られる検査シートは第１図の平面図及び第
２図の断面図に示すようなもので、（Ａ）は検査部、
（Ｂ）は印刷インキによる土手を示す。（１）は延伸ポ
リプロピレンフィルム、（２）は厚紙、（３）はポリビ
ニルアルコールフィルム、（４）は印刷インキである。 なお、一層好ましい態様を述べると、印刷インキ
（４）を印刷する前に、この外側の部分（Ｃ）はマット
インキで印刷して、その光沢を消しておくことが望まし
い。検査時に光の反射を防いで白濁の有無が見易く、判
別し易いからである。 〈実施例〉 ボブロンに厚紙及び延伸ポリプロピレンフィルムをこ
の順に貼り合わせた。この時ボブロンの表面張力は44dy
neであった。 このボブロン表面に10重量％のワックスを含むポリエ
ステルをバインダーとするインキで、リング状に厚さ７
μの厚盛りインキ層を印刷して検査シート（イ）とし
た。 一方、上述のボブロン／厚紙／延伸ポリプロピレンの
三層構造の積層シートのボブロン表面をコロナ放電処理
して、表面張力が70dyneとなるようにした。 このボブロン表面に同様にリング状に厚盛り印刷して
検査シート（ロ）とした。 検査シート（イ）及び（ロ）に0.1ccの水を滴下し、
放置してその広がり方を調べた。 この結果検査シート（イ）に滴下した水は、径11〜12
mmに広がった。検査シート（ロ）に滴した水は15〜16mm
に広がった。 〈考案の効果〉 以上の説明及び実施例から分るように、コロナ放電処
理により表面張力を増大したポリビニルアルコールフィ
ルムを用いているために、被検体や凝集液が良好に広が
る。
形成された検部に尿、血液等の被検体とラテックス凝集
液を滴下して、その白濁の有無を眼で確認して被検体の
状態を検査するのに適する使い捨ての検査シートに関す
る。 〈従来の技術〉 ポリビニルアルコールフィルムの表面に疎水性インキ
で閉ループ状にシルクスクリーン印刷して土手とし、こ
の内部を検査部とした使い捨ての検査シートは、本件出
願人による実願昭59−93121号に記載されている。この
検査シートは検査部はいずれも黒色でしかも親水性であ
るために、滴下された被検体と凝集液は検査部内面によ
く広がって土手から流出せず、またその白濁の有無はバ
ックが黒色であるために見易いという特徴を持ってい
た。 ところで、その後の検討によれば、上述の検査部にお
ける被検体と凝集液の広がり方は必ずしも十分良好とは
いえず、更に改善の余地を残していることが分った。 〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案は以上の事情に鑑みて、より被検体等の液の広
がり方が良好な検査シートを提供することを目的とす
る。 〈問題点を解決するための手段〉 上述の目的を達成するため、本考案はポリビニルアル
コールフィルムの表面をコロナ放電処理して70dyne以上
の表面張力を持つようにし、この上に疎水性インキで閉
ループ状の盛り上げインキ層を形成して成る検査シート
を提供する。 本考案において、ポリビニルアルコールフィルムと
は、架橋処理や延伸処理等、適当な処理を施したフィル
ムを含む。より具体的にはボブロン（日合フィルム
（株）製）の商品名で知られる延伸ポリビニルアルコー
ルフィルムがある。 このフィルムは、他のフィルムや紙と積層して使用し
ても良い。好ましい積層材料は、ポリビニルアルコール
の裏面に黒色インキで全面印刷し、この印刷面に順次、
厚紙、延伸ポリプロピレンフィルムを貼り合わせたもの
である。 コロナ放電処理は周知の方法で行なって良いが、処理
条件等はそれぞれのフィルムによって異なるので、実験
によって決定すべきである。しかしながら、その表面張
力が70dyne以上になるようにする。 この後、疎水性インキで閉ループ状にシルクスクリー
ン印刷する。インキはポリエステルやポリ塩化ビニルを
バインダーとするもので、その他顔料、ワックス、その
他の添加剤を含む。好ましくはワックスをインキ全体の
0.5〜10重量％含む。被検体や凝集液の検査部外部への
流出が良好に防止されるからである。なおインキは５〜
10μの厚みとなるよう厚盛り印刷して土手とする。 こうして得られる検査シートは第１図の平面図及び第
２図の断面図に示すようなもので、（Ａ）は検査部、
（Ｂ）は印刷インキによる土手を示す。（１）は延伸ポ
リプロピレンフィルム、（２）は厚紙、（３）はポリビ
ニルアルコールフィルム、（４）は印刷インキである。 なお、一層好ましい態様を述べると、印刷インキ
（４）を印刷する前に、この外側の部分（Ｃ）はマット
インキで印刷して、その光沢を消しておくことが望まし
い。検査時に光の反射を防いで白濁の有無が見易く、判
別し易いからである。 〈実施例〉 ボブロンに厚紙及び延伸ポリプロピレンフィルムをこ
の順に貼り合わせた。この時ボブロンの表面張力は44dy
neであった。 このボブロン表面に10重量％のワックスを含むポリエ
ステルをバインダーとするインキで、リング状に厚さ７
μの厚盛りインキ層を印刷して検査シート（イ）とし
た。 一方、上述のボブロン／厚紙／延伸ポリプロピレンの
三層構造の積層シートのボブロン表面をコロナ放電処理
して、表面張力が70dyneとなるようにした。 このボブロン表面に同様にリング状に厚盛り印刷して
検査シート（ロ）とした。 検査シート（イ）及び（ロ）に0.1ccの水を滴下し、
放置してその広がり方を調べた。 この結果検査シート（イ）に滴下した水は、径11〜12
mmに広がった。検査シート（ロ）に滴した水は15〜16mm
に広がった。 〈考案の効果〉 以上の説明及び実施例から分るように、コロナ放電処
理により表面張力を増大したポリビニルアルコールフィ
ルムを用いているために、被検体や凝集液が良好に広が
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第１図は検査シートの平
面図、第２図はその断面図である。 （Ａ）…検査部、（Ｂ）…土手 （１）…延伸ポリプロピレンフィルム （２）…厚紙 （３）…ポリビニルアルコールフィルム （４）…印刷インキ
面図、第２図はその断面図である。 （Ａ）…検査部、（Ｂ）…土手 （１）…延伸ポリプロピレンフィルム （２）…厚紙 （３）…ポリビニルアルコールフィルム （４）…印刷インキ
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 １．ポリビニルアルコールフィルムの表面をコロナ放電
処理して70dyne以上の表面張力を持つようにし、この上
に疎水性インキで閉ループ状の盛り上げインキ層を形成
して成る検査シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984175406U JP2577171Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 | 検査シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984175406U JP2577171Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 | 検査シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6191160U JPS6191160U (ja) | 1986-06-13 |
| JP2577171Y2 true JP2577171Y2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=30733010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1984175406U Expired - Lifetime JP2577171Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 | 検査シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2577171Y2 (ja) |
-
1984
- 1984-11-19 JP JP1984175406U patent/JP2577171Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6191160U (ja) | 1986-06-13 |
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