JP2577158Y2 - 伸縮ポール - Google Patents
伸縮ポールInfo
- Publication number
- JP2577158Y2 JP2577158Y2 JP1993075351U JP7535193U JP2577158Y2 JP 2577158 Y2 JP2577158 Y2 JP 2577158Y2 JP 1993075351 U JP1993075351 U JP 1993075351U JP 7535193 U JP7535193 U JP 7535193U JP 2577158 Y2 JP2577158 Y2 JP 2577158Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil spring
- outer cylinder
- cylinder
- inner cylinder
- fastening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は室内用物干しや洋服掛け
用支柱など多用途に使用できる伸縮ポールに関するもの
である。
用支柱など多用途に使用できる伸縮ポールに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の伸縮ポールとして、実開
平4−38767号公報に記載のように、外筒と、外筒
に対して挿通自在な内筒と、上記外筒と内筒との内側に
挿通され、一端部が上記外筒の内部にピンを介して止着
されたコイルスプリングと、上記内筒の内側に固定さ
れ、上記コイルスプリングと螺合自在に係合するガイド
ピンを備えた伸縮ポールが知られている。
平4−38767号公報に記載のように、外筒と、外筒
に対して挿通自在な内筒と、上記外筒と内筒との内側に
挿通され、一端部が上記外筒の内部にピンを介して止着
されたコイルスプリングと、上記内筒の内側に固定さ
れ、上記コイルスプリングと螺合自在に係合するガイド
ピンを備えた伸縮ポールが知られている。
【0003】上記のような構造の伸縮ポールの場合、コ
イルスプリングの組付作業は次のようにして行なってい
る。すなわち、ピンには金属棒または金属パイプが用い
られ、外筒にはピンの外径に対応した貫通穴を直径方向
に設ける。そして、コイルス プリングを外筒の中に挿入
し、その一端のカーリング部に挿入されるようにピンを
外筒の貫通穴に挿通した後、ピンの両端をカシメなどに
よって固定している。
イルスプリングの組付作業は次のようにして行なってい
る。すなわち、ピンには金属棒または金属パイプが用い
られ、外筒にはピンの外径に対応した貫通穴を直径方向
に設ける。そして、コイルス プリングを外筒の中に挿入
し、その一端のカーリング部に挿入されるようにピンを
外筒の貫通穴に挿通した後、ピンの両端をカシメなどに
よって固定している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にピンと外筒とをカシメなどによって固着しているた
め、コイルスプリングの組付作業が面倒であり、手間が
かかるという欠点がある。特に、ピンをコイルスプリン
グのカーリング部に挿入しかつ外筒の貫通穴に挿通した
状態で、ピンの両端をカシメる必要があるため、ピンを
保持しながらカシメる必要があり、作業性が非常に悪
い。また、ピンのカシメ強度にバラツキが発生しやす
く、ピンにガタが発生しやすい。そこで、本考案の目的
は、コイルスプリングの組付が簡単で、安定した強度を
確保できる伸縮ポールを提供することにある。
にピンと外筒とをカシメなどによって固着しているた
め、コイルスプリングの組付作業が面倒であり、手間が
かかるという欠点がある。特に、ピンをコイルスプリン
グのカーリング部に挿入しかつ外筒の貫通穴に挿通した
状態で、ピンの両端をカシメる必要があるため、ピンを
保持しながらカシメる必要があり、作業性が非常に悪
い。また、ピンのカシメ強度にバラツキが発生しやす
く、ピンにガタが発生しやすい。そこで、本考案の目的
は、コイルスプリングの組付が簡単で、安定した強度を
確保できる伸縮ポールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、外筒と、内側端部が外筒に対して摺動自
在に挿入された内筒と、上記外筒と内筒との内部に挿通
されたコイルスプリングと、上記内筒に設けられ、上記
コイルスプリングと螺合自在に係合するガイド部とを備
え、上記外筒の外側端部には、外筒に軸方向に嵌合する
嵌合部と、コイルスプリングの一端カーリング部に挿入
され、コイルスプリングの一端部を止着するための止着
部とが一体成形された止着ピースが嵌着されていること
を特徴とする。
に、本考案は、外筒と、内側端部が外筒に対して摺動自
在に挿入された内筒と、上記外筒と内筒との内部に挿通
されたコイルスプリングと、上記内筒に設けられ、上記
コイルスプリングと螺合自在に係合するガイド部とを備
え、上記外筒の外側端部には、外筒に軸方向に嵌合する
嵌合部と、コイルスプリングの一端カーリング部に挿入
され、コイルスプリングの一端部を止着するための止着
部とが一体成形された止着ピースが嵌着されていること
を特徴とする。
【0006】
【作用】内筒を外筒に対して回転させると、内筒に設け
られたガイド部がコイルスプリングの螺旋部に沿って円
滑に摺動する。適当な位置まで回転させた状態で、内筒
を外筒に対して押し込むと、外筒に止着されたコイルス
プリングの一端部とガイド部との間の部分が圧縮され、
この状態で内外筒を対向する壁面間に配置して圧縮力を
開放すれば、内外筒を簡単に突っ張った状態で支持でき
る。
られたガイド部がコイルスプリングの螺旋部に沿って円
滑に摺動する。適当な位置まで回転させた状態で、内筒
を外筒に対して押し込むと、外筒に止着されたコイルス
プリングの一端部とガイド部との間の部分が圧縮され、
この状態で内外筒を対向する壁面間に配置して圧縮力を
開放すれば、内外筒を簡単に突っ張った状態で支持でき
る。
【0007】また、従来では外筒の内部にピンを直径方
向に架け渡して固定し、このピンにコイルスプリングの
一端部を止着していたが、このピンの固定作業は面倒で
あり、コイルスプリングの組付に手間を要していた。こ
れに対し、本考案のようにコイルスプリングの一端部を
止着するための止着部が一体成形された止着ピースを使
用すれば、コイルスプリングの一端カーリング部を止着
部に挿入した状態で止着ピースの嵌合部を外筒の外側端
部に嵌合固定するだけで、簡単にコイルスプリングを組
み付けることができる。しかも、止着部は止着ピースに
一体成形されているので、ガタなどが発生する恐れがな
い。なお、止着ピースの外周部に係合溝を形成し、この
係合溝に外筒の一部を内側にカシメて係合させるように
すれば、コイルスプリングの反発力により止着ピースが
外筒から脱落するのを確実に防止できる。
向に架け渡して固定し、このピンにコイルスプリングの
一端部を止着していたが、このピンの固定作業は面倒で
あり、コイルスプリングの組付に手間を要していた。こ
れに対し、本考案のようにコイルスプリングの一端部を
止着するための止着部が一体成形された止着ピースを使
用すれば、コイルスプリングの一端カーリング部を止着
部に挿入した状態で止着ピースの嵌合部を外筒の外側端
部に嵌合固定するだけで、簡単にコイルスプリングを組
み付けることができる。しかも、止着部は止着ピースに
一体成形されているので、ガタなどが発生する恐れがな
い。なお、止着ピースの外周部に係合溝を形成し、この
係合溝に外筒の一部を内側にカシメて係合させるように
すれば、コイルスプリングの反発力により止着ピースが
外筒から脱落するのを確実に防止できる。
【0008】
【実施例】図1は本考案にかかる伸縮ポールAの一例を
示す。この伸縮ポールAは外筒1と内筒2とを有し、内
筒2の内側端部が外筒1の内側端部内に摺動自在に挿入
されている。なお、外筒1の内側端部には、樹脂製スリ
ーブ3が嵌着されており、内筒2を摺動自在にガイドし
ている。外筒1の外側端部にはゴム製キャップ4が嵌着
されており、内筒2の外側端部にもゴム製キャップ5が
嵌着されている。なお、キャップ4,5の内側には、圧
着時における内外筒1,2からの押圧力を面で受けるた
め、金属板よりなる底板12,13がそれぞれ配置され
ている。
示す。この伸縮ポールAは外筒1と内筒2とを有し、内
筒2の内側端部が外筒1の内側端部内に摺動自在に挿入
されている。なお、外筒1の内側端部には、樹脂製スリ
ーブ3が嵌着されており、内筒2を摺動自在にガイドし
ている。外筒1の外側端部にはゴム製キャップ4が嵌着
されており、内筒2の外側端部にもゴム製キャップ5が
嵌着されている。なお、キャップ4,5の内側には、圧
着時における内外筒1,2からの押圧力を面で受けるた
め、金属板よりなる底板12,13がそれぞれ配置され
ている。
【0009】上記外筒1の内部から内筒2の内側端部に
かけてコイルスプリング6が挿通されている。コイルス
プリング6の一端部には図2のようにカーリング部6a
が湾曲形成され、このカーリング部6aが外筒1の外側
端部に嵌着された止着ピース7に止着されている。止着
ピース7は樹脂で図3に示すような形状に一体成形され
たものであり、一端部には外筒1の先端に係止される外
筒1の外径とほぼ同径のフランジ部7aが形成され、中
央部には外筒1に嵌合する円柱形の嵌合部7eが形成さ
れ、嵌合部7eの外周面には2箇所に軸線と直交方向の
係合溝7bが形成されている。止着ピース7の嵌合部7
e上には断面半月状の壁部7cが突設され、この壁部7
cの内側面から半径方向に軸状の止着部7dが突設され
ている。この止着部7dの先端は外筒1の内面近傍まで
延びている。止着部7dにはコイルスプリング6のカー
リング部6aが挿入され、カーリング部6aは嵌合部7
eの頂面7fに当接可能である(図2参照)。
かけてコイルスプリング6が挿通されている。コイルス
プリング6の一端部には図2のようにカーリング部6a
が湾曲形成され、このカーリング部6aが外筒1の外側
端部に嵌着された止着ピース7に止着されている。止着
ピース7は樹脂で図3に示すような形状に一体成形され
たものであり、一端部には外筒1の先端に係止される外
筒1の外径とほぼ同径のフランジ部7aが形成され、中
央部には外筒1に嵌合する円柱形の嵌合部7eが形成さ
れ、嵌合部7eの外周面には2箇所に軸線と直交方向の
係合溝7bが形成されている。止着ピース7の嵌合部7
e上には断面半月状の壁部7cが突設され、この壁部7
cの内側面から半径方向に軸状の止着部7dが突設され
ている。この止着部7dの先端は外筒1の内面近傍まで
延びている。止着部7dにはコイルスプリング6のカー
リング部6aが挿入され、カーリング部6aは嵌合部7
eの頂面7fに当接可能である(図2参照)。
【0010】外筒1にコイルスプリング6を組み付ける
には、次のようにして行う。即ち、止着ピース7の止着
部7dにコイルスプリング6のカーリング部6aを挿入
し、この止着ピース7の嵌合部7eを外筒1の外側端部
に対してフランジ部7aが外側端部に当たるまで嵌合す
る。そして、係合溝7bに対応する外筒1の部位を内側
にカシメることにより、止着ピース7は外筒1に対して
強固に固定される。止着ピース7を固定した後、コイル
スプリング6が外筒1に対して偏っても、コイルスプリ
ング6の中心部に形成されたカーリング部6aが止着部
7dに係合しており、しかも止着部7dの自由端は外筒
1の内面近傍まで延びているので、カーリング部6aが
止着部7dから決して外れない。なお、カシメ部1aの
外表面はキャップ4で覆われるため、外部に露出しな
い。
には、次のようにして行う。即ち、止着ピース7の止着
部7dにコイルスプリング6のカーリング部6aを挿入
し、この止着ピース7の嵌合部7eを外筒1の外側端部
に対してフランジ部7aが外側端部に当たるまで嵌合す
る。そして、係合溝7bに対応する外筒1の部位を内側
にカシメることにより、止着ピース7は外筒1に対して
強固に固定される。止着ピース7を固定した後、コイル
スプリング6が外筒1に対して偏っても、コイルスプリ
ング6の中心部に形成されたカーリング部6aが止着部
7dに係合しており、しかも止着部7dの自由端は外筒
1の内面近傍まで延びているので、カーリング部6aが
止着部7dから決して外れない。なお、カシメ部1aの
外表面はキャップ4で覆われるため、外部に露出しな
い。
【0011】上記内筒2の内側端部には、ガイドピース
8が嵌着されている。ガイドピース8は、図4〜図6に
示すように金属製のスリーブ9と樹脂製のガイド部材1
0との複合部品よりなり、両者9,10は一体に固定さ
れている。スリーブ9は内筒2に嵌着されるべく円筒状
に形成され、その一端部には内筒2の縁部に係止される
フランジ部9aが形成されている。また、ガイド部材1
0は一端側に円板状の蓋部10aを有し、蓋部10aの
側面から他端側へ延びる円筒部10bを有する。ガイド
部材10の外周面には円弧状の突起10fが形成され、
この突起10fを上記スリーブ9の内周溝9bに無理嵌
めすることにより、ガイド部材10はスリーブ9と一体
に固着される。円筒部10bの終端面10cはコイルス
プリング6の螺旋に対応して傾斜している。上記蓋部1
0aから円筒部10bに掛けて、約半周に亘って円弧状
の切欠10dが形成されており、ガイド部材10をスリ
ーブ9に対して結合した状態では、切欠10dによって
図5に示すような正面視円弧状のガイド孔8aが形成さ
れる。ガイド孔8aの曲率は、コイルスプリング6の螺
旋部6bの正面視の曲率にほぼ等しく、螺旋部6bは上
記孔8aに円滑に挿通される。なお、切欠10dの一端
部には、コイルスプリング6の螺旋部6bが円滑に摺動
できるように、滑り面10eが形成されている。ガイド
孔8aに挿通されたコイルスプリング6の螺旋部6b
は、ガイド部材10の円筒部10bの終端面に沿って係
合する。なお、コイルスプリング6の自由端6cは螺旋
部6bと同様の螺旋を描きながら終端しているので、内
筒2を外筒1に対して組み付ける場合には、内筒2を右
回り方向に回転させれば、自由端6cはガイドピース8
のガイド孔8aに円滑に挿入される。
8が嵌着されている。ガイドピース8は、図4〜図6に
示すように金属製のスリーブ9と樹脂製のガイド部材1
0との複合部品よりなり、両者9,10は一体に固定さ
れている。スリーブ9は内筒2に嵌着されるべく円筒状
に形成され、その一端部には内筒2の縁部に係止される
フランジ部9aが形成されている。また、ガイド部材1
0は一端側に円板状の蓋部10aを有し、蓋部10aの
側面から他端側へ延びる円筒部10bを有する。ガイド
部材10の外周面には円弧状の突起10fが形成され、
この突起10fを上記スリーブ9の内周溝9bに無理嵌
めすることにより、ガイド部材10はスリーブ9と一体
に固着される。円筒部10bの終端面10cはコイルス
プリング6の螺旋に対応して傾斜している。上記蓋部1
0aから円筒部10bに掛けて、約半周に亘って円弧状
の切欠10dが形成されており、ガイド部材10をスリ
ーブ9に対して結合した状態では、切欠10dによって
図5に示すような正面視円弧状のガイド孔8aが形成さ
れる。ガイド孔8aの曲率は、コイルスプリング6の螺
旋部6bの正面視の曲率にほぼ等しく、螺旋部6bは上
記孔8aに円滑に挿通される。なお、切欠10dの一端
部には、コイルスプリング6の螺旋部6bが円滑に摺動
できるように、滑り面10eが形成されている。ガイド
孔8aに挿通されたコイルスプリング6の螺旋部6b
は、ガイド部材10の円筒部10bの終端面に沿って係
合する。なお、コイルスプリング6の自由端6cは螺旋
部6bと同様の螺旋を描きながら終端しているので、内
筒2を外筒1に対して組み付ける場合には、内筒2を右
回り方向に回転させれば、自由端6cはガイドピース8
のガイド孔8aに円滑に挿入される。
【0012】つぎに、上記伸縮ポールAの使用方法を説
明する。まず、内筒2を外筒1に対して回転させると、
コイルスプリング6に螺旋部6bに沿ってガイドピース
8が摺動し、伸縮ポールAの全長を設置すべき対向壁面
間の距離より長めに調節する。次に、内筒2を外筒1に
対して圧縮すると、止着ピース7に止着されたコイルス
プリング6のカーリング部6aと、ガイドピース8のガ
イド孔8aに係合している螺旋部6bとの間の部位が圧
縮され、所望の反発力を発生する。この状態で伸縮ポー
ルAを対向する壁面間に配置し、圧縮力を解除すれば、
伸縮ポールAを簡単に設置できる。上記のように内外筒
1,2を圧縮した時、止着ピース7には外筒1から脱落
する方向(図1のX方向)の力が作用し、ガイドピース
8には内筒2へ押し込む方向(図1のY方向)の力が作
用する。しかし、止着ピース7は外筒1のカシメ部1a
が係合溝7bに嵌合しており、またガイドピース8はそ
のフランジ部9aが内筒2の縁部に係止されているの
で、両ピース7,8の脱落が確実に防止される。また、
伸縮ポールAを対向する壁面間に設置した状態で、伸縮
ポールAの中央部に撓み方向(図1のZ方向)の力が作
用すると、内筒2の内側端部に荷重が集中する。しかし
ながら、本考案では内筒2の内側端部にガイドピース8
が嵌着されているので、内筒2の内側端部の半径方向の
歪みが規制される。そのため、従来に比べて伸縮ポール
Aの撓み強度が格段に向上する。本考案者の実験によれ
ば、同一の外筒、内筒、およびコイルスプリングを使用
した場合、ガイドピース8を嵌着することにより撓み強
度は約1.5倍に向上した。
明する。まず、内筒2を外筒1に対して回転させると、
コイルスプリング6に螺旋部6bに沿ってガイドピース
8が摺動し、伸縮ポールAの全長を設置すべき対向壁面
間の距離より長めに調節する。次に、内筒2を外筒1に
対して圧縮すると、止着ピース7に止着されたコイルス
プリング6のカーリング部6aと、ガイドピース8のガ
イド孔8aに係合している螺旋部6bとの間の部位が圧
縮され、所望の反発力を発生する。この状態で伸縮ポー
ルAを対向する壁面間に配置し、圧縮力を解除すれば、
伸縮ポールAを簡単に設置できる。上記のように内外筒
1,2を圧縮した時、止着ピース7には外筒1から脱落
する方向(図1のX方向)の力が作用し、ガイドピース
8には内筒2へ押し込む方向(図1のY方向)の力が作
用する。しかし、止着ピース7は外筒1のカシメ部1a
が係合溝7bに嵌合しており、またガイドピース8はそ
のフランジ部9aが内筒2の縁部に係止されているの
で、両ピース7,8の脱落が確実に防止される。また、
伸縮ポールAを対向する壁面間に設置した状態で、伸縮
ポールAの中央部に撓み方向(図1のZ方向)の力が作
用すると、内筒2の内側端部に荷重が集中する。しかし
ながら、本考案では内筒2の内側端部にガイドピース8
が嵌着されているので、内筒2の内側端部の半径方向の
歪みが規制される。そのため、従来に比べて伸縮ポール
Aの撓み強度が格段に向上する。本考案者の実験によれ
ば、同一の外筒、内筒、およびコイルスプリングを使用
した場合、ガイドピース8を嵌着することにより撓み強
度は約1.5倍に向上した。
【0013】なお、上記実施例では、ガイドピース8を
金属製のスリーブ9と樹脂製のガイド部材10との2部
品で構成したが、樹脂の一体成形品で構成してもよく、
あるいは焼結金属やアルミニウムダイカストで構成して
もよい。
金属製のスリーブ9と樹脂製のガイド部材10との2部
品で構成したが、樹脂の一体成形品で構成してもよく、
あるいは焼結金属やアルミニウムダイカストで構成して
もよい。
【0014】図7,図8はガイドピースの他の実施例を
示す。このガイドピース11は、内筒2の内側端部に係
止されるフランジ部11aと、内筒2に嵌合する円筒部
11bとを樹脂で一体成形したものである。ガイドピー
ス11の外周面には、コイルスプリング6の螺旋部6b
と対応する螺旋状のガイド溝11cが連続的に形成され
ている。なお、このガイド溝11cは複数本設けてもよ
い。
示す。このガイドピース11は、内筒2の内側端部に係
止されるフランジ部11aと、内筒2に嵌合する円筒部
11bとを樹脂で一体成形したものである。ガイドピー
ス11の外周面には、コイルスプリング6の螺旋部6b
と対応する螺旋状のガイド溝11cが連続的に形成され
ている。なお、このガイド溝11cは複数本設けてもよ
い。
【0015】この実施例では、ガイドピース11を内筒
2の内側端部に嵌着した状態において、図8のようにガ
イドピース11の外周面と内筒2の内周面との間に螺旋
状のガイド孔が形成される。このガイド孔にコイルスプ
リング6の螺旋部6bを係合させることにより、上記実
施例と同様の効果を達成できる。
2の内側端部に嵌着した状態において、図8のようにガ
イドピース11の外周面と内筒2の内周面との間に螺旋
状のガイド孔が形成される。このガイド孔にコイルスプ
リング6の螺旋部6bを係合させることにより、上記実
施例と同様の効果を達成できる。
【0016】上記実施例では外筒と内筒とからなる伸縮
ポールについて説明したが、例えば実開平5−8627
3号公報に記載のように、本考案を外筒と内筒と可動筒
とを有する支柱に適用してもよい。この場合には、可動
筒が外筒となる。また、本考案における止着ピース7や
ガイドピース8,11を樹脂成形品で構成する他、金属
材料で構成してもよい。また、止着ピースの止着部とし
ては、実施例のような半径方向に延びる軸部に限らな
い。
ポールについて説明したが、例えば実開平5−8627
3号公報に記載のように、本考案を外筒と内筒と可動筒
とを有する支柱に適用してもよい。この場合には、可動
筒が外筒となる。また、本考案における止着ピース7や
ガイドピース8,11を樹脂成形品で構成する他、金属
材料で構成してもよい。また、止着ピースの止着部とし
ては、実施例のような半径方向に延びる軸部に限らな
い。
【0017】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よれば、外筒の外側端部にコイルスプリングの一端部を
止着するための止着部が一体成形された止着ピースを嵌
着したので、コイルスプリングの組付が非常に簡単とな
り、安価に構成できる。しかも、止着ピースには嵌合部
と止着部とが一体成形されているので、止着ピースを外
筒に嵌着すると同時に止着部のガタも防止され、安定し
た強度を確保できる。
よれば、外筒の外側端部にコイルスプリングの一端部を
止着するための止着部が一体成形された止着ピースを嵌
着したので、コイルスプリングの組付が非常に簡単とな
り、安価に構成できる。しかも、止着ピースには嵌合部
と止着部とが一体成形されているので、止着ピースを外
筒に嵌着すると同時に止着部のガタも防止され、安定し
た強度を確保できる。
【図1】本考案にかかる伸縮ポールの一例の全体断面図
である。
である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】止着ピースの斜視図である。
【図4】ガイドピースの分解斜視図である。
【図5】ガイドピースの正面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】ガイドピースの他の実施例の斜視図である。
【図8】図7のガイドピースの断面図である。
1 外筒 2 内筒 6 コイルスプリング 7 止着ピース7e 嵌合部 7f 頂面 8 ガイドピース 8a ガイド孔
Claims (2)
- 【請求項1】外筒と、内側端部が外筒に対して摺動自在
に挿入された内筒と、上記外筒と内筒との内部に挿通さ
れたコイルスプリングと、上記内筒に設けられ、上記コ
イルスプリングと螺合自在に係合するガイド部とを備
え、 上記外筒の外側端部には、外筒に軸方向に嵌合する嵌合
部と、コイルスプリングの一端カーリング部に挿入さ
れ、コイルスプリングの一端部を止着するための止着部
とが一体成形された止着ピースが嵌着されていることを
特徴とする伸縮ポール。 - 【請求項2】上記コイルスプリングの一端カーリング部
は、上記止着ピースの嵌合部の頂面に当接可能であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の伸縮ポール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993075351U JP2577158Y2 (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 伸縮ポール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993075351U JP2577158Y2 (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 伸縮ポール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742615U JPH0742615U (ja) | 1995-08-11 |
JP2577158Y2 true JP2577158Y2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=13573743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993075351U Expired - Lifetime JP2577158Y2 (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 伸縮ポール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577158Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200453704Y1 (ko) * | 2008-09-18 | 2011-05-23 | 주식회사 영일산업 | 보조걸이대 |
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Family Cites Families (1)
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-
1993
- 1993-12-31 JP JP1993075351U patent/JP2577158Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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