JP2576948Y2 - 重量・寸法測定装置 - Google Patents

重量・寸法測定装置

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JP2576948Y2
JP2576948Y2 JP1993008519U JP851993U JP2576948Y2 JP 2576948 Y2 JP2576948 Y2 JP 2576948Y2 JP 1993008519 U JP1993008519 U JP 1993008519U JP 851993 U JP851993 U JP 851993U JP 2576948 Y2 JP2576948 Y2 JP 2576948Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、炉などの特殊雰囲気下
に配置される試料に適用可能な重量・寸法測定装置に関
し、その測定精度の向上を図った重量・寸法測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、炉に置かれる試料としてプレス
成形体がある。このプレス成形体は原料にワックスを混
練し所要形状にプレスしたグリーン体を炉において先ず
デワックスし、しかる後、焼結処理することにより最終
製品に仕上げられる。デワックス処理工程は、真空排気
した炉内でグリーン体を加熱し、成形体中に含まれるワ
ックスを徐々に蒸発させて除去する工程である。この
際、温度制御や圧力制御が早急に過ぎると、ワックスの
抜けが速く、したがって成形体の脱脂や焼結収縮が予想
以上に速く進行し、成形体に変形やひび割れ等を惹起す
る原因になる。しかして、従来では炉内における成形体
の変化を実際にモニタするのは困難とされていたため、
焼結完了後、あるいは脱脂を中断して、炉から取り出さ
れた成形体の状態を検査し、温度制御や圧力制御がいか
にあるべきかを経験や感に頼って評価するようにしてき
た。そのため、評価に客観性が乏しく、処理工程を確立
するのに長い時間を要していた。また、製品の品質を向
上させることも難しいという問題があった。
【0003】そこで、本考案者は、炉への悪影響を最少
限に抑止しつつ、成形体の寸法および重量を高い精度で
測定できるようにした重量・寸法測定装置を開発し、特
開平3−63590号において提案した。このものは、
図5に示すように、上向面1a上に試料Aを保持する受
皿1と、この受皿1が設置される設置台2と、受皿1お
よび試料Aに交互に接触し得る位置に配設され受皿1を
試料Aとともに持ち上げ設置台2から離間させ得るプロ
ーブ3と、このプローブ3を試料Aと受皿1の間で相対
変位させたときの該プローブ3の上端部の移動量を該上
端部に掛かる荷重とともに検出する検出手段4とを具備
してなる。そして、例えば次のような測定原理に基づい
て試料Aの重量変化および寸法変化を測定する。先ず、
プローブ3を図5に示す位置から下方に向かって移動さ
せると、プローブ3が試料上のP1 点に接触し、図7に
示すようにプローブ上端部に掛かる荷重が減少する。次
に、プローブ3を図5に示す位置から上方に向かって移
動させると、プローブ3が受皿1のP2 点を持ち上げ、
図7に示すようにプローブ上端部に掛かる荷重が増加す
る。そして、検出手段4により検出されるP1 点からP
2 点までのプローブ移動量Xは、試料Aと受皿1の寸法
Lに対応しており、試料Aの寸法変化はXの変化として
測定できる。また、P2 点に接触する前後において検出
手段4により検出されるプローブ荷重差Wは、試料Aと
受皿1の重量Wに対応しており、試料Aの重量変化はW
の変化として測定できる。かくして、同装置は、試料A
の寸法変化と重量変化をほぼ同時に求める機能を発揮す
る。これらの測定は、炉床Fが沈降したり、プローブ3
が伸びる等の外因が生じても、正確に保たれる。何故な
ら、常に相対的な測定を基調としており、測定差をとっ
たときにそれらの外因がキャンセルされるからである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
装置においても、寸法変化に対して測定誤差の入り込む
余地がある。例えば、図6に想像線で示すように測定中
に炉床Fが傾いた場合を考えると、受皿1はその下面1
bにおいて設置台2の上面2aに平面的に面接触するた
め、炉床Fが傾くと受皿1が試料Aとともに追従して傾
く。これに対して、プローブ3は常に鉛直姿勢を保つた
め、プローブ3の接点が移動し、プローブ3により検出
される試料Aと受皿1の見掛け上の寸法L´が実寸Lよ
りも増大する。このように、図示装置は、炉床Fへの熱
的影響が大きい炉や、炉床Fが脆弱である炉に適用した
ときに、寸法測定に誤差が生じ易いという問題がある。
【0005】本考案は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、炉床が傾いたときにも試料寸法を正
確に測定することができるようにした重量・寸法測定装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0007】すなわち、本考案に係る重量・寸法測定装
置は、上向面上に試料を保持する受皿と、この受皿が設
置される設置台と、受皿および試料に交互に接触し得る
位置に配設され受皿を試料とともに持ち上げ設置台から
離間させ得るプローブと、このプローブを試料と受皿の
間で相対変位させたときの該プローブ上端部の移動量を
該プローブ上端部に掛かる荷重とともに検出する検出手
段とを具備してなり、試料の上下寸法と重量とをほぼ同
時に測定し得るようにしたものにおいて、前記受皿又は
設置台の一方に球面状の接面を形成し、受皿を設置台上
に設置したときに両者間にその接面に沿って環状の接触
部が形成されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】このような構成のものであれば、炉床が傾いて
も、その後にプローブが設置台から受皿を試料とともい
持ち上げて再びその受皿を設置台上に下ろす動作を行う
ことで、試料の傾きが防止される。すなわち、設置台が
傾いても受皿はプローブに持ち上げられた際に鉛直姿勢
を取り戻すため、再着地する際に受皿は設置台に対して
球面状の接面に沿って従前とは異なる新たな相対位置に
着地する。そして、このとき再び環状の接触部が形成さ
れ、試料は鉛直姿勢のままで受皿を介して設置台上に安
定設置する。このため、本構造を採用すると、炉床が傾
いてもプローブの接点を移動することがなく、試料に見
掛け上の寸法変化が生じる不具合を確実に防止すること
になる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0010】この重量・寸法測定装置は、図5に示した
従来装置と基本的に同じ構成要素を具備してなるもの
で、図1に示すように、上向面1a上に試料Aを保持す
る受皿1と、この受皿1が設置される設置台2と、受皿
1および試料Aに交互に接触し得る位置に配設され受皿
1を試料Aとともに持ち上げ設置台2から離間させ得る
プローブ3と、このプローブ3を試料Aと受皿1の間で
相対変位させたときの該プローブ3の上端部の移動量を
該上端部に掛かる荷重とともに検出する検出手段4とを
具備してなる。そして、プローブ3を、試料A上のP1
点に接触する位置と受皿1上のP2 点に接触する位置と
の間で相対変位させ、検出手段4において試料寸法Lお
よび荷重Wを測定するようになっている。
【0011】このような構成において、本実施例におけ
る試料設置構造は、設置台2の上端に球状の接面52
形成するとともに、受皿1の下面に円錐部51 を設け、
受皿1を設置台2の上端に設置したときに、前記接面5
2 と円錐部51 との間に環状の接触部5が形成されるよ
うにしている。
【0012】このような設置構造を採用すると、図2に
想像線で示すように、炉床Fが傾いても、その後にプロ
ーブ3が設置台2から受皿1を試料Aとともに持ち上げ
て再びそれらを設置台2上に下ろす動作を行うことで受
皿1および試料Aの傾きの防止が図られることになる。
つまり、設置台2が傾いても受皿1はプローブ3に持ち
上げられた際に鉛直姿勢を取り戻し、再着地する際に設
置台2に対して球面状の接面52 に沿って従前とは異な
る新たな相対位置に着地する。そして、このとき接面5
2 と円筒部51 との間に再び環状の接触部5が形成さ
れ、試料Aは受皿1を介して鉛直姿勢のままで設置台2
上に安定設置することになる。したがって、本構造を採
用すると、炉床Fが傾いても、プローブ3はやはり試料
A上のP1点と受皿1上のP2 点とに接触して測定を行
うことになり、接点移動により試料Aの見掛け上の寸法
Lが測定される不具合を解消することができる。このた
め、本装置は、炉床Fへの熱的影響が大きい炉や、炉床
Fが脆弱である炉に適用しても、寸法測定精度を高いレ
ベルに保つことが可能になる。
【0013】なお、各部の具体的な形状、構造などは上
記実施例のものに限定されるものではなく、本考案の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、
上記実施例では接面52 を球面状にしているが、図3に
示すように点Oを中心とする半径R上の部分球面62
よって環状接触部6を形成してもよい。その球面62
接線方向のテーパ面で近似させることもできる。また、
上記実施例では設置台2側に球面状の接面52 を設けた
が、図4に示すように受皿1側に球面状の接面71 を設
け、これを設置台2側の円筒部72 で受けて環状接触部
7を形成するようにしてもよい。
【0014】
【考案の効果】本考案に係る重量・寸法測定装置は、以
上説明したように、受皿又は設置台の一方の接面を球面
状に成形し、受皿を設置台上に設置したときに両者間に
その接面に沿って環状の接触部が形成されるようにした
ものである。このため、試料を受皿を介して常に鉛直姿
勢に保持したまま設置台上に安定設置させ、炉床が傾い
たときにも試料に実際とは異なる見掛け上の寸法変化が
生じることを防止することができる。そして、重量・寸
法測定装置の測定精度を有効に向上させるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す一部破断した要部正面
図。
【図2】図1の作用説明図。
【図3】本考案の他の実施例を示す図1に対応した部分
拡大正面図。
【図4】本考案のさらに他の実施例を示す図1に対応し
た部分拡大正面図。
【図5】従来例を示す図1に対応した正面図。
【図6】図5の作用説明図。
【図7】同従来例の動作説明図。
【符号の説明】
1…受皿 1a…上向面 2…設置台 3…プローブ 4…検出手段 5、6、7…接触部 52 、62 、71 …接面 A…試料 L…寸法 W…重量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01D 21/02 G01B 5/02 G01G 19/14

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上向面上に試料を保持する受皿と、この受
    皿が設置される設置台と、受皿および試料に交互に接触
    し得る位置に配設され受皿を試料とともに持ち上げ設置
    台から離間させ得るプローブと、このプローブを試料と
    受皿の間で相対変位させたときの該プローブ上端部の移
    動量を該プローブ上端部に掛かる荷重とともに検出する
    検出手段とを具備してなり、試料の上下寸法と重量とを
    ほぼ同時に測定し得るようにした重量・寸法測定装置に
    おいて、 前記受皿又は設置台の一方に球面状の接面を形成し、受
    皿を設置台上に設置したときに両者間にその接面に沿っ
    て環状の接触部が形成されるようにしたことを特徴とす
    る重量・寸法測定装置。
JP1993008519U 1993-03-03 1993-03-03 重量・寸法測定装置 Expired - Fee Related JP2576948Y2 (ja)

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