JP2576892B2 - 摩滅防止加工を施した蛇篭 - Google Patents

摩滅防止加工を施した蛇篭

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JP2576892B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、摩滅防止加工を施した蛇籠にかかり、更に
詳しくは、流砂や砂塵に長期間さらされても、流砂や砂
塵の摩擦によって線材が摩滅することを防止し、また、
線材の切断部からメッキ層表面に水が浸潤してきても、
メッキ層によって芯線である金属線が腐食することを防
止し、耐久性は十分で、長期間の使用にも十分に耐え得
るようにしたものに関する。
(従来技術とその課題点) 土地造成工事や道路工事、或いは河川工事や堤防工事
等における土留め、根固め、床止め工などにおいて、金
網で円筒形状、角形状或いは異形状の網体に形成された
蛇籠が使用されている。蛇籠は内部に網の目から漏れな
い大きさの石を多数詰めて使用するものである。
網体を形成する線材は、通常、所定の太さの鉄線を芯
線としており、鉄線の表面には亜鉛メッキやアルミメッ
キが施されている。メッキが施された線材は耐腐食性に
優れているので、これを使用した蛇籠は、例えば水中で
も長期間の使用に耐える。
しかし、この線材を使用した従来の蛇籠には次のよう
な課題もあった。
即ち、亜鉛メッキやアルミメッキは耐腐食性には優れ
ているが、耐摩耗性については決して優れているとはい
えない。ところが蛇籠は、通常、水中においては流砂、
地上においては砂塵にさらされることになる。そのた
め、線材がしだいに摩滅し、それによる強度の低下及び
メッキの摩滅による線材の腐食によって線材の断裂が多
く発生しているという課題がある。
(発明の目的) 本発明は、耐腐食性に加えて耐摩耗性に優れた線材を
使用することにより、流砂や砂塵にさらされても耐腐食
性を向上させるための表面処理に影響を及ぼすことのな
い耐久性に優れた、摩滅防止加工を施した蛇籠を提供す
ることを目的とする。
(発明の構成) 上記課題題点を解決するために講じた本発明の手段は
次の通りである。即ち本発明は、流砂や砂塵の摩擦によ
る摩滅防止加工を施した蛇篭であって、金属線にメッキ
加工が施され更にその表面が耐摩耗性被覆材で被覆して
ある線材によって網が編成されており、該網で籠を形成
したことを特徴とする、摩滅防止加工を施した蛇籠であ
る。
金属線としては例えば鉄線が使用され、用途に応じて
従来の規格品が使用される。金属線に施されるメッキと
しては、例えば亜鉛メッキ,アルミメッキをあげること
ができる。
耐摩耗性被覆材の素材としては、例えばウレタン又は
ナイロン等の合成樹脂をあげることができる。前記被覆
材は、金属線と密着している場合もあるが、金属線と密
着していない場合もある。
被覆材の厚さは特に限定せず、用途などによって適宜
設定選択されるものである。
(実施例) 本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明
する。
第1図は一実施例の概略斜視図、第2図は蛇籠に使用
される線材の断面図である。
符号1は蛇籠で、一般にフトン籠といわれる角形のス
マキ式蛇籠である。蛇籠1は4本の骨線2を備えてお
り、2組の「ロ」状の中枠3によって骨線2の間隔が設
定されている。各骨線2及び中枠3を囲むように胴網4
が取り付けられており、両端部の開口側には蓋網6を張
設した蓋5が備えてある。
胴網4、蓋網6及び骨線2、中枠3を形成する線材10
は、芯線として鉄線11が使用されている。鉄線11の表面
には亜鉛メッキが施されて亜鉛メッキ層12が設けられて
いる。そして、亜鉛メッキ層12の表面はナイロンで密着
被覆されてナイロン層13が設けられている。ナイロンの
代りにウレタンを使用することもできる。
(作用) 図を参照して本実施例の作用を説明する。
例えば、蛇籠1に石を詰め、堤防工事の根固め用とし
て使用する場合、蛇籠1の各部の線材10は水中の流砂に
長期間さらされることになる。しかし、線材10の表面に
設けてあるナイロン層13は耐摩耗性に優れ、流砂の摩擦
によっても摩滅することはない。仮に線材10の切断部か
ら亜鉛メッキ層12とナイロン層13との間に水が多少浸潤
してきても、亜鉛メッキ層12は耐腐食性は優れているの
で鉄線11は腐食することはなく、腐食による線材10の断
裂なども生じない。また、水路工事の土留め用など、地
上での使用においても、通常は砂塵にさらされることに
なるが、同様に線材の表面は摩滅することはなく、腐食
や断裂は生じない。
従って、蛇籠1の耐久性は十分で長期間の使用にも十
分に耐え得る。
なお、本発明は図示の実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可能
である。
(発明の効果) 本発明は、金属線にメッキ加工が施され、更にその表
面が耐摩耗性被覆材で被覆してある線材によって網が編
成してあり、該網で籠を形成したので、例えば、蛇籠を
堤防工事の根固め用或いは水路工事の土留め用などとし
て使用する場合に、蛇籠の各部の線材は、流砂や砂塵に
長期間さらされても、流砂や砂塵の摩擦によって摩滅す
ることを防止できる。
また、線材の切断部からメッキ層表面に水が浸潤して
きても、メッキ層は耐腐食性に優れているので芯線であ
る金属線が腐食するのを防止し、それによる線材の断裂
などを防止できる。従って、本発明に係る蛇籠の耐久性
は十分で、長期間の使用にも十分に耐え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、 第1図は一実施例の概略斜視図、第2図は蛇籠に使用さ
れる線材の断面図である。 1:蛇籠 10:線材 11:鉄線 12:亜鉛メッキ層 13:ナイロン層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流砂や砂塵の摩擦による摩滅防止加工を施
    した蛇篭であって、金属線にメッキ加工が施され更にそ
    の表面が耐摩耗性被覆材で被覆してある線材によって網
    が編成されており、該網で籠を形成したことを特徴とす
    る、 摩滅防止加工を施した蛇籠。
JP63202591A 1988-08-12 1988-08-12 摩滅防止加工を施した蛇篭 Expired - Fee Related JP2576892B2 (ja)

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JPH0254012A JPH0254012A (ja) 1990-02-23
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JPS5370721U (ja) * 1976-11-17 1978-06-14
JPS5934386A (ja) * 1982-08-20 1984-02-24 株式会社東芝 開閉装置
JPS60101133U (ja) * 1983-12-15 1985-07-10 タキロン株式会社 合成樹脂被覆線材
JPS61266711A (ja) * 1985-05-21 1986-11-26 Kensetsu Kogaku Kk フトン篭工法

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