JP2576629Y2 - 紙葉類集積機構 - Google Patents

紙葉類集積機構

Info

Publication number
JP2576629Y2
JP2576629Y2 JP1992074787U JP7478792U JP2576629Y2 JP 2576629 Y2 JP2576629 Y2 JP 2576629Y2 JP 1992074787 U JP1992074787 U JP 1992074787U JP 7478792 U JP7478792 U JP 7478792U JP 2576629 Y2 JP2576629 Y2 JP 2576629Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tongue
roller
stacker
sheet
paper sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992074787U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0561160U (ja
Inventor
尚浩 山田
清高 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP1992074787U priority Critical patent/JP2576629Y2/ja
Publication of JPH0561160U publication Critical patent/JPH0561160U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2576629Y2 publication Critical patent/JP2576629Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紙葉類処理装置におい
て、分離給紙部にて分離された紙葉類をスタッカ部に堆
積して収納する紙葉類集積機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の紙葉類集積機構を示す側面
図である。図2において、1は紙葉類、2は紙葉類1を
堆積して収納するスタッカ部であり、このスタッカ部2
の上部側は開放されており、紙葉類1は後述する構成要
素によってスタッカ部2の上方から送り込まれる。
【0003】3,4は搬送ローラで、この搬送ローラ
3,4は紙葉類1を挟み込むように対に設けられ、回転
することで挟み込んだ紙葉類1を搬送する。5,6は搬
送ローラで、この搬送ローラ5,6は前記搬送ローラ
3,4同様に紙葉類1を挟み込むように対に設けられ、
回転することで挟み込んだ紙葉類1を搬送する。また、
搬送ローラ5はシャフト7に、搬送ローラ6はシャフト
8に支持されている。搬送ローラ5,6は、スタッカ部
2の開放している上部側の一端近傍に位置しており、搬
送ローラ3,4および搬送ローラ5,6によって搬送さ
れる紙葉類1はスタッカ部2の上方から放出され、スタ
ッカ部2内に堆積する。
【0004】9は舌片ローラで搬送ローラ6を支持する
シャフト8に取り付けられており、この舌片ローラ9
は、その周面の外側に該舌片ローラ9の回転方向に対し
て渦を巻くように、一端が周面に固定され他端が開放さ
れた適度な弾性をもった舌片部10を有している。そし
て、舌片ローラ9が回転することによる舌片部10の描
く軌跡は、搬送ローラ6の周面より大きくなっている。
これにより、舌片ローラ9が回転することで、この舌片
ローラ9の舌片部10の自由端が、搬送ローラ5,6に
よりスタッカ部2内に放出された紙葉類1の後端を、下
方に向けて叩き落とすようになっている。
【0005】11はスタッカ部2に放出される紙葉類1
を下方に押下する押圧部材、12はこの押圧部材11を
軸支する支点軸であり、押圧部材11は支点軸12を軸
にして回転する。13は前記押圧部材11が紙葉類1を
下方に押下する方向に、支点軸12を軸としてこの押圧
部材11を回転させる方向にテンションを加えるスプリ
ング、14はこのスプリング13による押圧部材11の
回転を、この押圧部材11と当接することで規制するス
トッパである。ここで、ストッパ14と当接している押
圧部材11は、搬送ローラ3,4,5および6による紙
葉類1の搬送経路を塞ぐ位置まで下がっており、この押
圧部材11の先端側で、搬送ローラ5,6によってスタ
ッカ部2内に放出される紙葉類の後端側を下方に押下す
る。
【0006】次に上記構成における集積動作を説明す
る。図示しない分離給送部にて1枚ずつに分離された紙
葉類1は、搬送ローラ3,4との間に挟まれ、この搬送
ローラ3,4が回転することで、この紙葉類1はさらに
搬送ローラ5,6間に送り込まれる。そしてこの搬送ロ
ーラ5,6が前記搬送ローラ3,4と同期して回転する
ことで、紙葉類1はスタッカ部2内へ放出され始める。
【0007】ここで、ストッパ14と当接している押圧
部材11は、搬送ローラ3,4,5および6による紙葉
類1の搬送経路を塞ぐ位置まで下がっており、前記した
ように搬送ローラ5,6によって紙葉類1がスタッカ部
2内へ放出され始めると、この紙葉類1により押圧部材
11はスプリング13のテンションに抗して支点軸12
を軸として紙葉類1により上方に持ち上げられる。この
とき、舌片ローラ9も搬送ローラ6と同期して矢印A方
向に回転しており、舌片ローラ9の舌片部10がその固
定端側から紙葉類1に接触して行き、紙葉類1の搬送方
向両端側を持ち上げ、この紙葉類1の両端両線を湾曲さ
せて、搬入しようとしている紙葉類1に腰を作る。これ
により、この紙葉類1がスタッカ部2またはこのスタッ
カ部2に先に堆積している紙葉類1に衝突するときに、
その先端が折曲させられることを防止する。
【0008】搬送ローラ5,6の間から紙葉類1の後端
が抜けて搬送ローラ5,6による紙葉類1のスタッカ部
2内への放出が終了すると、搬送ローラ5,6に紙葉類
1が挟まれていることでこの紙葉類1により上方に持ち
上げられていた押圧部材11は、スプリング13のテン
ションを受けて支点軸12を軸にストッパ14と当接す
る位置まで下がり、スタッカ部2内に放出された紙葉類
1の後端を所定の位置に押下する。さらに、舌片ローラ
9が回転を続けており、この舌片ローラ9の舌片部10
の自由端が前記したスタッカ部2内に放出された紙葉類
1の後端を下方に確実に叩き落とすことによって、この
紙葉類1の後端の集積位置を下方に抑えて、新たに送り
込まれる紙葉類のスタッカ部2への集積を容易にしてい
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の紙葉類集積機構では、折りぐせのある紙葉類を集積
する場合、折りぐせのない紙葉類を集積する場合と比較
して、同一枚数であっても集積した紙葉類の先端側にお
ける高さが高くなる。これにより、本来の許容集積枚数
に達していない枚数が集積された段階で許容集積枚数分
の高さに達してしまい、そのまま本来の許容集積枚数ま
で紙葉類を集積しようとした場合、集積ジャムが発生す
るという問題があった。
【0010】また、折りぐせのある紙葉類に混じって、
折りぐせのない紙葉類を集積する場合、図3に示す説明
図のように、舌片ロ−ラの舌片部が紙葉類の後端を押す
ようなタイミングになった場合、後端部を押された紙葉
類は、舌片ロ−ラの押圧力により先端がスタッカ部と堆
積した紙葉類との間に入り込み、その結果、堆積した紙
葉類の後端部が浮き上がった状態となることがあった。
この状態は、折りぐせのない紙葉類のみを集積する場合
でも発生するが、スタッカ部と堆積した紙葉類との間が
広くなる折りぐせのある紙葉類を堆積している場合に発
生しやすい。そして、前述した後端部が浮き上がった状
態で次の紙葉類を取り込んだ場合、次の紙葉類の先端が
前記した紙葉類の浮き上がった後端部に追突し、集積ジ
ャムが発生するという問題があった。本考案は以上の問
題を解決するためになされたもので、紙葉類を集積する
際の集積ジャムの発生しない紙葉類集積機構を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の考案においては、紙葉類を堆積して収納する
スタッカ部と、前記スタッカ部の一端側に設けられ、紙
葉類を搬送し前記スタッカ部内に放出する搬送ロ−ラ
と、前記搬送ロ−ラと同じ側に設けられ、前記スタッカ
部内に放出された紙葉類の後端を下方に叩き落とすよう
に回転する舌片部を周面に取り付けた舌片ロ−ラとを具
備する紙葉類集積機構において、前記スタッカ部の他端
側に設けられ、前記スタッカ部内に放出された紙葉類の
先端を下方に叩き落とすように回転する舌片部を周面に
取り付けた第2の舌片ロ−ラと、前記スタッカ部内に放
出された紙葉類の先端の高さを、前記第2の舌片ロ−ラ
の舌片部が下方に叩き落とせる範囲に規制するガイドと
を具備するものである。第2の考案においては、紙葉類
を堆積して収納するスタッカ部と、シャフトに固定さ
れ、紙葉類を搬送し前記スタッカ部内に放出する第1の
搬送ローラと第2の搬送ロ−ラと、前記シャフトに固定
され、前記スタッカ部内に放出された紙葉類の後端を下
方に叩き落とすように回転する舌片部を周面に取り付け
た舌片ロ−ラ群とを具備する紙葉類集積機構において、
前記舌片ロ−ラ群は、それぞれの舌片部に位相差を持た
せた状態で前記第1の搬送ローラの両側に固定された2
つの舌片ローラから成る第1の舌片ローラ対と、それぞ
れの舌片部に位相差を持たせた状態で前記第2の搬送ロ
ーラの両側に固定された2つの舌片ローラから成る第2
の舌片ローラ対とから構成されると共に、前記第1の搬
送ローラ及び前記第2の搬送ローラに対し同じ側に配置
された舌片ローラの舌片部は互いに位相が同じとなるよ
うに固定され、前記第1の搬送ローラ及び前記第2の搬
送ローラに対し異なる側に配置された舌片ローラの舌片
部は互いに位相差を持たせた状態で固定されるものであ
る。
【0012】
【作用】第1の考案に係る紙葉類集積機構によれば、ス
タッカ部内に放出された紙葉類の後端は舌片ロ−ラの舌
片部により叩き落とされる。そして紙葉類の先端は、ガ
イドにより高さを規制されて第2の舌片ロ−ラへと案内
され、第2の舌片ロ−ラの舌片部により下方に叩き落と
される。このようにスタッカ部内に放出された紙葉類の
先端と後端の両方を下方に叩き落とすことで、折りぐせ
のある紙葉類であっても、集積した際の高さを押さえる
ことができるので、本来の許容集積枚数に達する前の枚
数で、許容集積枚数分集積した際の高さを越えてしまう
ことがなくなる。第2の考案に係る紙葉類集積機構によ
れば、第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラそれぞれ
の両側に固定された舌片ローラにおいて、第1の搬送ロ
ーラ及び第2の搬送ローラに対し同じ側に配置された舌
片ローラの舌片部は互いに位相が同じとなるように固定
され、また第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラに対
し異なる側に配置された舌片ローラの舌片部は互いに位
相差を持たせた状態で固定されているので、舌片部が紙
葉類を叩く周期が短くなり、ある舌片ローラの舌片部が
紙葉類の後端を下方に向けて叩き落とした後すぐに次
の、該舌片ローラとは異なる側に配置された舌片ロ−ラ
の舌片部が紙葉類の後端を下方に向けて叩き落とすの
で、紙葉類を叩き落とす舌片ロ−ラの舌片部の押圧力が
従来と同様であっても、下方に向けて紙葉類を叩き落と
す力が大きくなり、紙葉類の先端がスタッカ部と堆積し
た紙葉類との間に入り込むことを防止し、集積ジャムの
発生を防止する。
【0013】
【実施例】以下図面に従って本考案の実施例を説明す
る。尚、従来と同一の構成には同一の符号を用いてい
る。図1は本考案の第1の実施例を示す紙葉類集積機構
の側面図、図4は図1のC−C矢視図である。図1およ
び図4において、1は紙葉類、2は紙葉類1を堆積して
収納するスタッカ部であり、このスタッカ部2の上部側
は開放されており、紙葉類1は後述する構成要素によっ
てスタッカ部2の上方から送り込まれる。3,4は搬送
ローラで、この搬送ローラ3,4は紙葉類1を挟み込む
ように対に設けられ、回転することで挟み込んだ紙葉類
1を搬送する。
【0014】5,6は搬送ローラで、この搬送ローラ
5,6は前記搬送ローラ3,4同様に紙葉類1を挟み込
むように対に設けられ、回転することで挟み込んだ紙葉
類1を搬送する。また、搬送ローラ5はシャフト7に、
搬送ローラ6はシャフト8に支持されている。そして、
図4に示すように搬送ローラ5,6は紙葉類1をその搬
送方向の左右両側で挟み込むように、それぞれシャフト
7,8上に同間隔で2個固定されている。また、前記搬
送ローラ5,6は、スタッカ部2の開放している上部側
の一端近傍に位置しており、搬送ローラ5,6および搬
送ローラ3,4によって搬送される紙葉類1はスタッカ
部2の上方から放出され、スタッカ部2内に堆積する。
【0015】9は舌片ローラで搬送ローラ6を支持する
シャフト8に取り付けられており、この舌片ローラ9
は、その周面の外側に該舌片ローラ9の回転方向に対し
て渦を巻くように、一端が周面に固定され他端が開放さ
れた適度な弾性をもった舌片部10を有している。そし
て、図4に示すように、舌片ローラ9はシャフト8上に
2個固定された搬送ローラ6のそれぞれ外側に1個ずつ
固定されている。また、舌片ローラ9が回転することに
よる舌片部10の描く軌跡は、搬送ローラ6の周面より
大きくなっており、この舌片部10の描く軌跡は、搬送
ローラ5,6によりスタッカ部2内に放出される紙葉類
1の後端の落下軌跡を追従するようになっている。これ
により、舌片ローラ9が回転することで、この舌片ロー
ラ9の舌片部10の自由端が、搬送ローラ5,6により
スタッカ部2内に放出された紙葉類1の後端を、下方に
向けて叩き落とすようになっている。
【0016】11はスタッカ部2に放出される紙葉類1
を下方に押下する押圧部材、12はこの押圧部材11を
軸支する支点軸であり、押圧部材11は支点軸12を軸
にして回転する。13は前記押圧部材11が紙葉類1を
下方に押下する方向に、支点軸12を軸としてこの押圧
部材11を回転させる方向にテンションを加えるスプリ
ング、14はこのスプリング13による押圧部材11の
回転を、この押圧部材11と当接することで規制するス
トッパである。ここで、ストッパ14と当接している押
圧部材11は、搬送ローラ3,4,5および6による紙
葉類1の搬送経路を塞ぐ位置まで下がっており、この押
圧部材11の先端側で、搬送ローラ5,6によってスタ
ッカ部2内に放出される紙葉類の後端側を下方に押下す
る。
【0017】15はスタッカ部2の開放している上部側
の他端近傍に位置し、前記舌片ローラ9と対向して設け
られた第2の舌片ローラである。第2の舌片ローラ15
は舌片ローラ9と対向するようにシャフト17上に2個
固定されている。この第2の舌片ローラ15は、その周
面の外側に該第2の舌片ローラ15の回転方向に対して
渦を巻くように、一端が周面に固定され他端が開放され
た適度な弾性をもった舌片部16を有している。第2の
舌片ローラ15が回転することによるこの舌片部16の
描く軌跡は、搬送ローラ5,6によりスタッカ部2内に
放出される紙葉類1の先端の落下軌跡を追従するように
なっている。なお、第2の舌片ローラ15の回転方向
は、舌片ローラ9の回転方向と反対である。
【0018】18はスタッカ部2の上方の第2の舌片ロ
ーラ15寄りに設けられたガイドで、図1の側面図で示
すように第2の舌片ローラ15とこのガイド18はオー
バーラップしており、搬送ローラ5,6によってスタッ
カ部2に放出される紙葉類1の先端の高さを、ガイド1
8は第2の舌片ローラ15の舌片部16が確実に下方に
叩き落とせる範囲に規制して案内する。これにより、第
2の舌片ローラ15が回転することで、この第2の舌片
ローラ15の舌片部16の自由端が、搬送ローラ5,6
によりスタッカ部2内に放出された紙葉類1の先端を下
方に向けて叩き落とすようになっている。
【0019】次に図1および図4を用いて上記構成にお
ける第1実施例の集積動作を説明する。図示しない分離
給送部にて1枚ずつに分離された紙葉類1は、搬送ロー
ラ3,4との間に挟まれ、この搬送ローラ3,4が回転
することで、この紙葉類1はさらに搬送ローラ5,6間
に送り込まれる。そしてこの搬送ローラ5,6が前記搬
送ローラ3,4と同期して回転することで、紙葉類1は
スタッカ部2内へ放出され始める。
【0020】ここで、ストッパ14と当接している押圧
部材11は、搬送ローラ3,4,5および6による紙葉
類1の搬送経路を塞ぐ位置まで下がっており、前記した
ように搬送ローラ5,6によって紙葉類1がスタッカ部
2内へ放出され始めると、この紙葉類1により押圧部材
11はスプリング13のテンションに抗して支点軸12
を軸として紙葉類1により上方へ持ち上げられる。この
とき、舌片ローラ9も搬送ローラ6と同期して矢印A方
向に回転しており、舌片ローラ9の舌片部10がその固
定端側から紙葉類1に接触して行き、紙葉類1の搬送方
向両端側を持ち上げ、この紙葉類1の両側両線を湾曲さ
せて搬入しようとしている紙葉類1に腰を作る。これに
より、この紙葉類1がスタッカ部2またはこのスタッカ
部2に先に堆積している紙葉類1に衝突するときに、そ
の先端が折曲させられることを防止する。
【0021】搬送ローラ5,6の間から紙葉類1の後端
が抜けて搬送ローラ5,6による紙葉類1のスタッカ部
2内への放出が終了すると、搬送ローラ5,6に紙葉類
1が挟まれていることでこの紙葉類1により上方に持ち
上げられていた押圧部材11は、スプリング13のテン
ションを受けて支点軸12を軸にストッパ14と当接す
る位置まで下がり、スタッカ部2内に放出された紙葉類
1の後端を所定の位置に押下する。さらに、舌片ローラ
9が回転を続けており、この舌片ローラ9の舌片部10
の自由端が前記したスタッカ部2内に放出された紙葉類
1の後端を下方に確実に叩き落とすことによって、この
紙葉類1の後端の集積位置を下方に抑えて、新たに送り
込まれる紙葉類のスタッカ部2への集積を容易にしてい
る。
【0022】また、搬送ローラ5,6によってスタッカ
部2に放出される紙葉類1の先端は、第2の舌片ローラ
15の舌片部16によって確実に下方に叩き落とせるよ
うに、ガイド18により上方への移動が規制されてい
る。これにより、第2の舌片ローラ15が矢印B方向に
回転することで、搬送ローラ5,6によりスタッカ部2
内へ放出される紙葉類1の先端は、この第2の舌片ロー
ラ15の舌片部16の自由端側によって下方に叩き落と
され、紙葉類1の先端が上方にカールしていても、その
集積位置を下方に抑えることができる。このように、舌
片ローラ9と第2の舌片ローラ15によって、スタッカ
部2に放出される紙葉類1の先端と後端の両方を下方に
叩き落とすことで、折りぐせのある紙葉類であっても、
集積した際の高さを抑えることができ、本来の許容集積
枚数に達する前の枚数で、許容集積枚数分集積した際の
高さを越えることがなくなる。
【0023】図5は本考案の第2実施例を示す紙葉類集
積機構の側面図であり、図6は図5のD−D矢視図であ
る。図5および図6において、舌片ローラ9は、その周
面の外側に、第1実施例と同様に、舌片部10を有して
いる。そして、図6に示すように、舌片ローラ9はシャ
フト8上に2個固定された搬送ローラ6のそれぞれ外側
に1個ずつ固定されているが、2つの舌片ローラ9はシ
ャフト8に対し取り付け角度に位相差を持たせて取り付
けられている。第2の実施例ではその一例として各舌片
ローラ9をシャフト8に、互いに回転方向に90度ずら
して取り付けている。
【0024】図7に第2実施例の紙葉類集積機構に用い
られる舌片ローラの側面図を示す。図7(a)は図6の
E−E矢視図であり、図7(b)は図6のF−F矢視図
である。図に示すように、2つの舌片ローラ9はシャフ
ト8に対し、互いに90度ずらして取り付けられてい
る。本願第2実施例のその他の構成は従来例と同一であ
るため説明を省略する。
【0025】次に図5および図6を用いて上記構成にお
ける第2実施例の集積動作を説明する。図示しない分離
給送部にて1枚ずつに分離された紙葉類1は、搬送ロー
ラ3,4および搬送ローラ5,6によってスタッカ部2
内へ放出される。
【0026】搬送ローラ5,6の間から紙葉類1の後端
が抜けて搬送ローラ5,6による紙葉類1のスタッカ部
2内への放出が終了すると、搬送ローラ5,6に紙葉類
1が挟まれていることでこの紙葉類1により上方に持ち
上げられていた押圧部材11は、スプリング13のテン
ションを受けて支点軸12を軸にストッパ14と当接す
る位置まで下がり、スタッカ部2内に放出された紙葉類
1の後端を所定の位置に押下する。
【0027】さらに、舌片ロ−ラ9が回転を続けてお
り、この舌片ロ−ラ9の舌片部10の自由端が前記した
スタッカ部2内に放出された紙葉類1の後端を下方に確
実に叩き落とすことによって、この紙葉類1の後端の集
積位置を下方に抑えて、新たに送り込まれる紙葉類1の
スタッカ部2への集積を容易にしている。このとき、シ
ャフト8上の二つの舌片ロ−ラ9は、ずらして取り付け
られているため、各片舌ロ−ラ9の舌片部10は、同時
に紙葉類1を叩くことなく交互に紙葉類1を叩く。この
ため、紙葉類1を叩く際の、舌片部10による紙葉類1
に対する押圧力を低下させることができる。従って、図
3に示した舌片ロ−ラ9の舌片部10が紙葉類1の後端
を押すようなタイミングになった場合であっても、紙葉
類1に対する押圧力が低下しているため、紙葉類1の先
端がスタッカ部2と堆積した紙葉類1との間に入り込む
ことを防止することができる。
【0028】図8は本考案の第3の実施例を示す紙葉類
集積機構の正面図である。図8において、舌片ロ−ラ9
は、その周面の外側に第1実施例と同様に舌片部10を
有している。そして、舌片ロ−ラ9はシャフト8上に2
個固定された搬送ロ−ラ6(以下図8において左側を第
1の搬送ローラ、右側を第2の搬送ローラとする)のそ
れぞれの両側に1個ずつ、合計4個の舌片ロ−ラ9が固
定されており、隣接する舌片ロ−ラ9は互いに取り付け
角度をずらしている。すなわち、第1の搬送ローラ6の
両側に、それぞれの舌片部10に位相差を持たせた状態
で2つの舌片ローラ9が固定され(この2つの舌片ロー
ラで第1の舌片ローラ対となる)、また第2の搬送ロー
ラ6の両側に、それぞれの舌片部10に位相差を持たせ
た状態で2つの舌片ローラ9(この2つの舌片ローラで
第2の舌片ローラ対となる)が固定されている。そして
第1の搬送ローラ6及び第2の搬送ローラ6に対し同じ
側に配置された舌片ローラ9、すなわち図8における左
から1番目と3番目にそれぞれ配置された舌片ローラ9
においては舌片部10の位相は互いに同じとなるように
固定されると共に、左から2番目と4番目にそれぞれ配
置された舌片ローラ9においても舌片部10の位相は互
いに同じとなるように固定されている。また第1の搬送
ローラ6及び第2の搬送ローラ6に対し異なる側に配置
された舌片ローラ9、すなわち図8における左から1番
目と2番目、左から3番目と4番目、左から1番目と4
番目、左から2番目と3番目にそれぞれ配置された舌片
ローラ9においては舌片部10は互いに位相差を持たせ
た状態で固定されている。なお、4個の舌片ローラ9全
ての取り付け角度をずらすことにより第2実施例と同様
の効果を得ることは可能であるが、第3実施例では両隣
に配置された舌片ロ−ラ9に対してのみ取り付け角度を
ずらしている。
【0029】図9に第3実施例の紙葉類集積機構に用い
られる舌片ロ−ラの側面図を示す。図9(a)は図8の
G−G矢視図であり、図9(b)は図8のH−H矢視図
であり、図9(c)は図8のI−I矢視図であり、図9
(d)は図8のJ−J矢視図である。図9に示すよう
に、図9(a)と図9(c)の舌片ロ−ラ9は同じ角度
でシャフト8に固定し、図9(b)と図9(d)の舌片
ロ−ラ9は同じ角度でシャフト8に固定している。すな
わち、第1の搬送ローラ6及び第2の搬送ローラ6に対
し同じ側に配置された舌片ローラ9の舌片部10の位相
は互いに同じとなるように固定されている。また、図9
(a),(c)と図9(b),(d)の舌片ロ−ラ9の
取り付け角度を90度ずらして取り付けている。すなわ
ち、第1の搬送ローラ6及び第2の搬送ローラ6に対し
異なる側に配置された舌片ローラ9の舌片部10は互い
に位相差を持たせた状態で固定されている。これによ
り、舌片部10が紙葉類1を叩く周期が短くなり、例え
ば図9(a),図9(c)の舌片ロ−ラ9の舌片部10
が紙葉類1の後端を下方に向けて叩き落とした後すぐに
次の、図9(b),(d)の舌片ロ−ラ9の舌片部10
が紙葉類1の後端を下方に向けて叩き落とすので、紙葉
類1を叩き落とす舌片ロ−ラ9の舌片部10の押圧力が
従来と同様であっても、下方に向けて紙葉類1を叩き落
とす力が大きくなり、紙葉類1の先端がスタッカ部2と
堆積した紙葉類1との間に入り込むことを防止し、集積
ジャムの発生が防止される。本願第3実施例のその他の
構成は従来例と同一であるため説明を省略する。
【0030】本願第2の実施例および第3の実施例にお
いて、2つおよび4つの舌片ローラを備えた装置を例に
説明したが、舌片ローラの数はこれらに限定されるもの
ではなく、紙葉類の大きさに応じて、舌片ローラを増設
した装置に適用することができる。尚、第1実施例と第
2実施例とを組み合わせれば、紙葉類を集積する際に、
より一層、集積ジャムの低減を図ることができる。
【0031】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、第1の考案
によれば紙葉類集積機構に対し、スタッカ部の他端側に
設けられ、前記スタッカ部内に放出された紙葉類の先端
を下方に叩き落とすように回転する舌片部を周面に取り
付けた第2の舌片ロ−ラと、前記スタッカ部内に放出さ
れた紙葉類の先端の高さを、前記第2の舌片ロ−ラの舌
片部が下方に叩き落とせる範囲に規制するガイドとを具
備することにより、スタッカ部内に放出された紙葉類の
先端と後端の両方を下方に叩き落とすことが可能とな
り、折りぐせのある紙葉類であっても、集積した際の高
さを抑えることができ、本来の許容集積枚数に達する前
の枚数で、許容集積枚数分集積した際の高さを越えるこ
とがなくなり、その結果、集積ジャムの発生が防止され
るという効果を奏する。
【0032】また、第2の考案によれば紙葉類集積機構
に対し、舌片ロ−ラ群は、それぞれの舌片部に位相差を
持たせた状態で第1の搬送ローラの両側に固定された2
つの舌片ローラから成る第1の舌片ローラ対と、それぞ
れの舌片部に位相差を持たせた状態で第2の搬送ローラ
の両側に固定された2つの舌片ローラから成る第2の舌
片ローラ対とから構成されると共に、前記第1の搬送ロ
ーラ及び前記第2の搬送ローラに対し同じ側に配置され
た舌片ローラの舌片部は互いに位相が同じとなるように
固定され、前記第1の搬送ローラ及び前記第2の搬送ロ
ーラに対し異なる側に配置された舌片ローラの舌片部は
互いに位相差を持たせた状態で固定されていることによ
り、舌片部が紙葉類を叩く周期が短くなり、ある舌片ロ
ーラの舌片部が紙葉類の後端を下方に向けて叩き落とし
た後すぐに次の、該舌片ローラとは異なる側に固定され
ている舌片ロ−ラの舌片部が紙葉類の後端を下方に向け
て叩き落とすので、紙葉類を叩き落とす舌片ロ−ラの舌
片部の押圧力が従来と同様であっても、下方に向けて紙
葉類を叩き落とす力が大きくなり、紙葉類の先端がスタ
ッカ部と堆積した紙葉類との間に入り込むことを防止
し、その結果、集積ジャムの発生が防止されるという効
果を奏する。
【0033】同時に、1つの舌片ローラが1回転につき
紙葉類を叩くタイミングは従来と同一であるが、各舌片
ローラを回転方向にずらしてシャフトに取り付けている
ため、全体で考えると1回転につき紙葉類を叩くタイミ
ングを増加させることができる。従って、紙葉類を叩く
舌片部の空振りを防止し、空振りによって生じる集積不
良をなくし、このために生じる集積ジャムを防止できる
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す紙葉類集積機構の側
面図である。
【図2】従来の紙葉類集積機構の側面図である。
【図3】従来の紙葉類集積機構における集積ジャムの発
生状況を示す説明図である。
【図4】図1のC−C矢視図である。
【図5】本考案の第2実施例を示す紙葉類集積機構の側
面図である。
【図6】図5のD−D矢視図である。
【図7】第2実施例の紙葉類集積機構に用いられる舌片
ローラの側面図である。
【図8】本考案の第3実施例を示す紙葉類集積機構の正
面図である。
【図9】第3実施例の紙葉類集積機構に用いられる舌片
ローラの側面図である。
【符号の説明】
1 紙葉類 2 スタッカ部 5,6 搬送ローラ 9 舌片ローラ 10 舌片部 11 押圧部材 13 スプリング 15 第2の舌片ローラ 16 舌片部 18 ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 29/00 - 29/70 B65H 31/00 - 31/40

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を堆積して収納するスタッカ部
    と、 前記スタッカ部の一端側に設けられ、紙葉類を搬送し前
    記スタッカ部内に放出する搬送ロ−ラと、 前記搬送ロ−ラと同じ側に設けられ、前記スタッカ部内
    に放出された紙葉類の後端を下方に叩き落とすように回
    転する舌片部を周面に取り付けた舌片ロ−ラとを具備す
    る紙葉類集積機構において、 前記スタッカ部の他端側に設けられ、前記スタッカ部内
    に放出された紙葉類の先端を下方に叩き落とすように回
    転する舌片部を周面に取り付けた第2の舌片ロ−ラと、 前記スタッカ部内に放出された紙葉類の先端の高さを、
    前記第2の舌片ロ−ラの舌片部が下方に叩き落とせる範
    囲に規制するガイドとを具備したことを特徴とする紙葉
    類集積機構。
  2. 【請求項2】 紙葉類を堆積して収納するスタッカ部
    と、 シャフトに固定され、紙葉類を搬送し前記スタッカ部内
    に放出する第1の搬送ローラと第2の搬送ロ−ラと、 前記シャフトに固定され、前記スタッカ部内に放出され
    た紙葉類の後端を下方に叩き落とすように回転する舌片
    部を周面に取り付けた舌片ロ−ラ群とを具備する紙葉類
    集積機構において、 前記舌片ロ−ラ群は、それぞれの舌片部に位相差を持た
    せた状態で前記第1の搬送ローラの両側に固定された2
    つの舌片ローラから成る第1の舌片ローラ対と、それぞ
    れの舌片部に位相差を持たせた状態で前記第2の搬送ロ
    ーラの両側に固定された2つの舌片ローラから成る第2
    の舌片ローラ対とから構成されると共に、前記第1の搬
    送ローラ及び前記第2の搬送ローラに対し同じ側に配置
    された舌片ローラの舌片部は互いに位相が同じとなるよ
    うに固定され、前記第1の搬送ローラ及び前記第2の搬
    送ローラに対し異なる側に配置された舌片ローラの舌片
    部は互いに位相差を持たせた状態で固定されることを特
    徴とする紙葉類集積機構。
JP1992074787U 1991-10-29 1992-10-27 紙葉類集積機構 Expired - Lifetime JP2576629Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992074787U JP2576629Y2 (ja) 1991-10-29 1992-10-27 紙葉類集積機構

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-88803 1991-10-29
JP8880391 1991-10-29
JP1992074787U JP2576629Y2 (ja) 1991-10-29 1992-10-27 紙葉類集積機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0561160U JPH0561160U (ja) 1993-08-10
JP2576629Y2 true JP2576629Y2 (ja) 1998-07-16

Family

ID=26415966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992074787U Expired - Lifetime JP2576629Y2 (ja) 1991-10-29 1992-10-27 紙葉類集積機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2576629Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101404733B1 (ko) * 2012-12-18 2014-06-09 주식회사신도리코 피니셔 기구용 용지 정렬 장치

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4866435U (ja) * 1971-11-29 1973-08-23
JPH0142103Y2 (ja) * 1979-03-22 1989-12-11
JPS5917453A (ja) * 1982-07-15 1984-01-28 Glory Ltd 紙葉類揃え集積装置
JPH03147673A (ja) * 1989-11-01 1991-06-24 Hitachi Ltd 紙葉類の集積装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0561160U (ja) 1993-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2172194C (en) High speed printed sheet stacking and registration system
JP2576629Y2 (ja) 紙葉類集積機構
US6292650B1 (en) Image forming apparatus
US5655761A (en) Reversible sheet feeder accumulator
JPH04182251A (ja) 紙葉類堆積装置
JP4002430B2 (ja) 紙葉類集積装置
JPS63212664A (ja) 紙葉類集積装置
JP3085909B2 (ja) 画像形成装置の排紙装置
KR100193155B1 (ko) 지엽류집적기구
JP3717204B2 (ja) 画像形成装置の排紙装置
JP2512032Y2 (ja) 紙葉類集積機構
JPS61226451A (ja) 紙葉類の集積装置
JPS586823Y2 (ja) 紙幣の搬送装置
JP2639475B2 (ja) 折丁フィード装置
JP5148050B2 (ja) 紙葉類集積装置、および紙葉類処理装置
JPS6215914B2 (ja)
JP4162797B2 (ja) 紙葉類集積装置
JP2806915B2 (ja) 紙葉類の集積機構
JPH04112853U (ja) 紙葉類放出機構
JPH0411452B2 (ja)
JP2865696B2 (ja) 紙葉類取扱い装置
JPS641315Y2 (ja)
JPS624168A (ja) 紙葉類集積装置
JP5439447B2 (ja) 紙葉類集積装置、および紙葉類処理装置
JPH05132213A (ja) 紙葉類堆積装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980324

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080424

Year of fee payment: 10