JP2576246B2 - 移動体通信装置 - Google Patents

移動体通信装置

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JP2576246B2
JP2576246B2 JP2005645A JP564590A JP2576246B2 JP 2576246 B2 JP2576246 B2 JP 2576246B2 JP 2005645 A JP2005645 A JP 2005645A JP 564590 A JP564590 A JP 564590A JP 2576246 B2 JP2576246 B2 JP 2576246B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は工場、倉庫等の構内で作業を行うフォークリ
フト等の移動体に搭載される移動体通信装置に係り、よ
り詳しくは電源からの電力供給により、構内に設けられ
た固定局との間で、作業指示等の各種データを電波を介
してやりとりするようにした移動体通信装置に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、この種の移動体通信装置は無線装置を備えてお
り、この無線装置は固定局との間で各種データを含む電
波の送受信を行う無線機と、オペレータによるデータ入
力を行うためのキーボードやデータ表示を行うためのデ
ィスプレイを備えた端末機とから構成されている。この
端末機は前記無線機の作動を制御するための制御機能も
有している。
前記移動体通信装置では、無線機及び端末機への電力
供給を第6〜8図に示すような方法で行っている。第6
図は、移動体の運転を行うための手動スイッチとしての
キースイッチ52を介して、端末機51がバッテリ53に接続
されるとともに、無線機54が電源線55及び信号線56を介
して端末機51に接続されたものである(従来技術1)。
また、第7図は端末機51及び無線機54がともにキースイ
ッチ52を介してバッテリ53に接続されるとともに、端末
機51及び無線機54が信号線56を介して互いに接続された
ものである(従来技術2)。これらのタイプにおいて
は、移動体の運転開始又は停止のためにキースイッチ52
がオン操作又はオフ操作されると、バッテリ53から端末
機51及び無線機54への電力供給及び停止が移動体の運転
状態と連動して行われる。
さらに、第8図に示すように、端末機51及び無線機54
の両者が直接バッテリ53に接続されたものもある(従来
技術3)。このタイプでは、キースイッチ52の操作状態
に関係なく常に端末機51及び無線機54への電力供給が行
われる。
[発明が解決しようとする課題] ところが、前記従来技術1,2においては、移動体の無
線機54が固定局との間で無線交信中、もしくは端末機51
と無線機54との間で信号交信中に誤ってキースイッチ52
がオフ操作されると、両者への電力供給が停止され、そ
の結果、交信が遮断されるとともに交信中の各種データ
が破壊されてしまうという問題がある。
また、前記従来技術3においては、前述のようなデー
タ破壊という問題がないものの、キースイッチ52の操作
状態に関係なく、常時バッテリ53から無線機54及び端末
機51へ電流が流れ続けるので、バッテリ53が過放電する
おそれがあり、省力化を図る上で問題であった。
本発明は前述したような事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、固定局及び無線装置間での無線交信
中や無線装置内部での信号交信中に誤って手動スイッチ
がオフ操作されても、その交信が遮断されたり交信中の
各種データが破壊されたりするのを防止することがで
き、さらには無線装置への電力供給の省力化を図ること
ができる移動体通信装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] そこで、前記目的を達成するために本発明は、移動体
に設けられ、電源からの電力供給により固定局との間で
交信が可能な無線装置と、前記電源及び無線装置間に設
けられた手動スイッチと、前記手動スイッチに対し並列
に接続された自己保持用スイッチと、前記手動スイッチ
の操作状態を検出する操作状態検出手段と、前記無線装
置の交信の有無を検出する交信状態検出手段と、前記操
作状態検出手段により手動スイッチのオン操作が検出さ
れたときに、前記自己保持用スイッチを閉路させるとと
もに、前記操作状態検出手段により手動スイッチのオフ
操作が検出されたとき以後においては、前記交信状態検
出手段が交信終了を検出したときに、前記自己保持用ス
イッチを閉路するスイッチ開閉制御手段とを備えた移動
体通信装置をその要旨とするものである。
[作用] 手動スイッチがオン操作されると電源から無線装置へ
電力が供給されるとともに、そのオン操作が操作状態検
出手段によって検出され、スイッチ開閉制御手段は自己
保持用スイッチを閉路させる。この自己保持用スイッチ
の閉路は、手動スイッチがオフ操作されても無線装置及
び固定局間での交信が行われている間は保持される。
手動スイッチがオフ操作されたことが前記操作状態検
出手段により検出されてから、前記無線装置及び固定局
間での交信が終了したことが交信状態検出手段によって
検出されると、スイッチ開閉制御手段は自己保持用スイ
ッチを閉路させる。このため、電源から無線装置へ電力
供給が停止される。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を第1〜5図に従
って説明する。
第2図に示すように、工場、倉庫等の構内1には複数
台の移動体としての有人式フォークリフト2A,2B,2Cが運
行されている。各フォークリフト2A〜2Cには、第3図に
示すような通信装置を構成する無線機3及び端末機4が
搭載されている。前記無線機3は各種データを含む電波
の送受信を行い、その送受信のために信号の変調及び復
調を行う。無線機3は信号線6を介して端末機4に接続
され、両者間でデータのやりとりが行われる。また前記
端末機4は、オペレータによるデータ入力を行うための
キーボード7やデータ表示のためのディスプレイ8を備
え、さらには前記無線機3の作動を制御するための制御
機能も備えている。
一方、第2図に示すように構内1の天井近くの適宜な
位置には、固定局を構成する複数台の無線装置9が離間
配置されている。これらの無線装置9は、各種データを
含む電波の送受信を行うとともに、その送受信のために
信号の変調及び復調を行う。また、これらの無線装置9
は信号線10を介し、事務所内に設置されたホストコンピ
ュータ11に接続されている。このホストコンピュータ11
は各フォークリフト2A〜2Cの端末機4へ送るべき各種デ
ータを管理し、そのデータを電波を介して発信させるた
めに、前記無線装置9の作動を制御するようになってい
る。
次に、前記フォークリフトに搭載された通信装置の電
気的構成を第1図に基づいて説明する。
通信装置の一部を構成する端末機4は、通信を制御す
るとともに、交信状態検出手段及びスイッチ開閉制御手
段としての中央処理装置(以下、CPUという)12を備え
ており、このCPU12にはインターフェース13を介して無
線機3が接続されている。ここで、無線機3の交信状態
とは、無線機3の送信状態又は送信状態を指している。
すなわち、本実施例のように、各種データを送信する場
合、一般的な通信手続きとして、データの送り手はまず
受け手が受信可能かどうかを受け手の返信により確認
し、又、送信されたデータに欠落が無いか、データを受
け取ったか等の確認も、受け手からの送信により行われ
る。このため、終始一方通行である通信が行われること
がないため、送信状態と受信状態を併せてここでは交信
状態と称している。よって、交信状態であるというのは
無線機3が送信状態又は受信状態であることを意味し、
交信状態でないというのは無線機3が送信状態でも受信
状態でもないことを意味する。電源としてのバッテリ16
の+端子17には、フォークリフト2A〜2Cの運転を開始・
停止するために回動操作される手動スイッチとしてのキ
ースイッチ19、及びダイオード20を介し前記端末機4が
接続されている。同バッテリ16の−端子18には端末機4
が直接接続されている。また、前記ダイオード20及び端
末機4間の接続点aには無線機3が接続されるととも
に、前記バッテリ16の−端子18に同無線機3が直接接続
されている。そして、このバッテリ16から端末機4及び
無線機3へ電力供給が行われる。
前記キースイッチ19及びダイオード20からなる直列回
路には、自己保持用スイッチとしての常開のリレーコン
タクト21が並列に接続されている。一方、前記接続点a
及び端末機4間の接続点bとバッテリ16の−端子18との
間には、コンタクト22及びリレーコイルCRが直列に接続
されている。コンタクト22はインタフェース14を介して
前記CPU12に接続されており、このCPU12から出力される
制御信号によりコンタクト22が閉路されると、リレーコ
イルCRが励磁され、その結果、前記リレーコンタクト21
が閉路される。また、同制御信号によりコンタクト22が
閉路されるとリレーコイルCRが消磁され、その結果、リ
レーコンタクト21が閉路されるようになっている。
前記キースイッチ19及びダイオード20間の接続点cと
バッテリ16の−端子18との間には抵抗rが接続されてお
り、これらの抵抗r及びダイオード20により、前記キー
スイッチ19の操作状態を検出する操作状態検出手段が構
成されている。なお、前記接続点c及び抵抗r間の接続
点dは、端末機4のインターフェース14を介してCPU12
に接続されており、この接続点dの電位、すなわち、キ
ースイッチ19がオン操作されたときには高電位が、キー
スイッチ19がオフ操作されたときには低電位がそれぞれ
CPU12に入力されるようになっている。
次に、前記のように構成された本実施例の作用を第4,
5図のフローチャートに従って説明する。第4図は各フ
ォークリフト2A〜2C始動時の通信装置の処理動作を説明
するフローチャートである。
第1図はフォークリフト2A〜2Cの運転開始前の状態を
示しており、この状態ではキースイッチ19がオフされコ
ンタクト22が開路されている。そのためリレーコイルCR
が励磁されず、この非励磁状態に基づきリレーコンタク
ト21は開路されている。
前記状態からキースイッチ19がオン操作されると、無
線機3及び端末機4へ電力が供給されるので、これらの
無線機3及び端末装置4は交信を含む通常の処理動作が
可能となる。前記のように、キースイッチ19がオン操作
されると接続点dの電位が高くなるので、CPU12はステ
ップ101においてキースイッチ19がオン操作されたと判
断し、ステップ102においてインターフェース14を介し
てコンタクト22を閉路させる。このコンタクト22の閉路
によりリレーコイルCRが励磁され、その結果、リレーコ
ンタクト21が閉路される。従って、リレーコンタクト21
は自己保持されることになる。
CPU12はコンタクト22を閉路させた後ステップ103へ移
行し、通常の荷役データのやりとりのための処理を行
う。
一方、第5図は各フォークリフト2A〜2C停止時の通信
装置の処理動作を説明するフローチャートである。
まず、CPU12はステップ201において、運転されている
フォーリフト2A〜2Cの運転を停止するためにキースイッ
チ19がオフ操作され、接続点dの電位が低くなったこと
を検出するとステップ202へ移行し、固定局側の無線装
置9と通信装置の無線機3との間で無線による交信が行
われているか否かを判断する。CPU12はキースイッチ19
がオフ操作されたにもかかわらず交信が行われていると
判断すると、ステップ203へ移行してコンタクト22を開
状態に維持する。その結果、リレーコンタクト21が自己
保持し続けることになり、無線機3及び端末機4への電
力供給が引き続き行われ、交信の続行が可能となる。そ
して、CPU12はこの無線装置9及び無線機3間での交信
が終了するのを待つ。
前記ステップ202において交信が終了していると判断
すると、CPU12は次にステップ204へ移行し、通信装置内
での交信状態、すなわち無線機3及び端末機4間で交信
が行われているか否かを判断する。交信が行われている
と判断すると、CPU12はステップ205へ移行してコンタク
ト22を閉状態に維持する。その結果、リレーコンタクト
21が自己保持し続けることになり、無線機3及び端末機
4への電圧印加が引き続き行われ、交信の続行が可能と
なる。そして、CPU12は再びステップ202以降の処理を行
う。
CPU12は前記ステップ204で交信が全て終了していると
判断すると、ステップ206へ移行し、インターフェース1
4を介してコンタクト22を開路させる。その結果、リレ
ーコイルCRが非励磁状態となり、リレーコンタクト21が
開路される。従って、バッテリ16から無線機3及び端末
機4への電力供給が停止される。
このように、本実施例の移動体通信装置によれば、固
定局側の無線装置9及び無線機3間での無線交信中や端
末機4及び無線機3間での信号交信中に誤ってキースイ
ッチ19がオフされても、リレーコンタクト21が閉状態に
自己保持されているために、無線機3及び端末機4への
電力供給が引き続き行われる。このため、従来技術1,2
とは異なり交信が遮断されたり、交信中のデータが破壊
されるのを防止できる。また、本実施例では、前記交信
が終了した後にリレーコンタクト21の自己保持を解き開
路させるようにしたので、従来技術3とは異なり、無線
機3及び端末機4へのバッテリ16からの過放電を未然に
防止し、省力化を図ることが可能となった。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない
範囲で任意に変更してもよい。
(1)前記実施例では無線機3及び端末機4を別体とし
たが、これらを一体化して無線装置としてもよい。
(2)手動スイッチとしてはフォークリフト2A〜2Cの運
転を開始・停止するためのキースイッチ以外にも、端末
機4等に設けられた専用のスイッチであってもよい。
(3)前記実施例ではキースイッチ19の操作状態を検出
する操作状態検出手段として、ダイオード20及び抵抗r
を用いたが、キースイッチ19の回動位置を検出するセン
サ等を用いてもよい。
(4)リレーコイルCRにかえて半導体スイッチ等の無接
点スイッチを用いてもよい。
(5)本発明は有人式のフォークリフト以外にも、自動
的に操縦される無人フォーリフトや無人搬送車に搭載さ
れる通信装置に具体化することもできる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の移動体通信装置によれ
ば、固定局及び無線装置間での交信中や無線装置内部で
の信号交信中に誤って手動スイッチがオフ操作されて
も、その交信が遮断されたり交信中の各種データが破壊
されたりするのを防止することができ、さらには無線装
置への電力供給の省力化を図ることができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本発明を具体化した一実施例を示し、第1
図は電気的構成を示す図、第2図は固定局とフォークリ
フトとの関係を示す概略構成図、第3図はフォーリフト
に搭載される無線機及び端末機を示す図、第4図はキー
スイッチがオン操作されたときの通信装置の処理動作を
説明するフローチャート、第5図はキースイッチがオフ
操作されたときの通信装置の処理動作を説明するフロー
チャートであり、第6〜8図は従来技術における電気的
構成を示す図である。 図中、2A〜2Cは移動体としてのフォークリフト、3は無
線装置の一部を構成する無線機、4は無線装置の一部を
構成する端末機、9は固定局を構成する無線装置、12は
交信状態検出手段及びスイッチ開閉制御手段としてのCP
U、16は電源としてのバッテリ、19は手動スイッチとし
てのキースイッチ、20は操作状態検出手段の一部を構成
するダイオード、21は自己保持用スイッチとしてのリレ
ーコンタクト、rは操作状態検出手段の一部を構成する
抵抗である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 7/26 L

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体に設けられ、電源からの電力供給に
    より固定局との間で交信が可能な無線装置と、 前記電源及び無線装置間に設けられた手動スイッチと、 前記手動スイッチに対し並列に接続された自己保持用ス
    イッチと、 前記手動スイッチの操作状態を検出する操作状態検出手
    段と、 前記無線装置の交信の有無を検出する交信状態検出手段
    と、 前記操作状態検出手段により手動スイッチのオン操作が
    検出されたときに、前記自己保持用スイッチを閉路させ
    るとともに、前記操作状態検出手段により手動スイッチ
    のオフ操作が検出されたとき以後においては、前記交信
    状態検出手段が交信終了を検出したときに、前記自己保
    持用スイッチを開路するスイッチ開閉制御手段と を備えた移動体通信装置。
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