JP2576071Y2 - リボンカセット - Google Patents

リボンカセット

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JP2576071Y2
JP2576071Y2 JP1992051927U JP5192792U JP2576071Y2 JP 2576071 Y2 JP2576071 Y2 JP 2576071Y2 JP 1992051927 U JP1992051927 U JP 1992051927U JP 5192792 U JP5192792 U JP 5192792U JP 2576071 Y2 JP2576071 Y2 JP 2576071Y2
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孝信 松浦
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱転写プリンタに使用
されるリボンカセットに係り、特に、形状の異なる複数
種類のカセットケースを用いることなく、リボンカセッ
トに収納されるインクリボンの種類を判別することを可
能としたリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の一般的な熱転写プリンタを
示すものであり、プリンタのフレーム1のほぼ中央部に
は、平板状のプラテン2がその印字面がほぼ垂直となる
ように配設されており、前記フレーム1の前記プラテン
2の前側下方には、キャリッジシャフト3が前記プラテ
ン2と平行に配設されている。
【0003】また、前記フレーム1の前端縁には、フラ
ンジ状のガイド部4が形成されており、前記キャリッジ
シャフト3および前記ガイド部4には、後述するサーマ
ルヘッド6を支持しているキャリッジ5が前記キャリッ
ジシャフト3およびガイド部4に沿って往復動自在に取
付けられている。前記キャリッジ5の先端部には、前記
プラテン2に対向し、図示しない駆動機構によりプラテ
ン2に対して接離動作自在とされたサーマルヘッド6が
取付けられており、前記キャリッジ5の上面には、内部
にインクリボンが収納され、このインクリボンを前記サ
ーマルヘッド6とプラテン2との間に案内するリボンカ
セット(図示せず)が着脱自在に装着されている。
【0004】さらに、前記キャリッジ5の上面には、前
記リボンカセットのインクリボンを巻取るための巻取り
ボビン7およびインクリボンを送り出す送出しボビン8
がそれぞれ配設されている。
【0005】さらにまた、前記プラテン2の後方には、
用紙(図示せず)をプラテン2の前方に送る用紙挿入口
9が形成されており、前記用紙挿入口9の部分には、所
定速度で前記用紙を搬送する紙送りローラ10が配設さ
れている。この紙送りローラ10の下方には、この紙送
りローラ10に圧接される圧接ローラ11が回転自在に
配設されており、前記フレーム1の一側面には、前記紙
送りローラ10を伝達歯車群12を介して回転駆動させ
る紙送りモータ13が配設されている。そして、前記紙
送りモータ13を駆動して紙送りローラ10を回転駆動
させることにより、用紙挿入口9から前記紙送りローラ
10とこの圧接ローラ11との間に挿入される用紙を挟
持して搬送するようになされている。
【0006】前述した従来の熱転写プリンタにおいて
は、前記用紙挿入口9から用紙を挿入し、この用紙を前
記紙送りローラ10と圧接ローラ11との間に挟み込ん
で、紙送りモータ13により紙送りローラ10を回転駆
動させることにより、前記用紙をキャリッジ5の移動方
向と直交方向に所定速度で搬送する。一方、サーマルヘ
ッド6を前記用紙に対して所定の圧接力で圧接させた状
態で、前記キャリッジ5を移動させるとともに、前記巻
取りボビン7を回転させてリボンカセットのインクリボ
ンを巻取りながら、前記サーマルヘッド6を所望の印字
信号に基づいて駆動することにより、前記用紙に所望の
印字を行なうことができる。
【0007】このような従来の熱転写プリンタにおい
て、前記リボンカセットに収納されるインクリボンに
は、熱時剥離用インクリボンあるいは冷時剥離用インク
リボン、単色のインクリボンあるいはフルカラーインク
リボンなど多くの種類があるが、従来から、インクリボ
ンの種類に応じてリボンカセットのカセットケースの形
状を変化させ、この形状の変化により、キャリッジに配
設された図示しない検出スイッチをON・OFF動作さ
せ、インクリボンの種類を識別するようになされてい
た。
【0008】そして、例えば、冷時剥離用インクリボン
の場合は、剥離ローラを動作させることによりインクリ
ボンの引き剥し距離を長く形成して冷時剥離を行なうよ
うに制御したり、また、フルカラーインクリボンの場合
は、カラーセンシングを行なうように制御するなど、イ
ンクリボンの種類に応じて所望の印字制御を行なうよう
になっている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の熱転写プリンタに適用されるリボンカセットに
おいては、カセットケースの形状を変化させることによ
り、インクリボンの種類を識別するようにしているの
で、インクリボンの種類に対応して複数種類のカセット
ケースを用意する必要があり、リボンカセットの部品点
数の増大を招き、部品コストが増大し、製造コストが高
くなってしまうという問題点があった。
【0010】本考案は、前述した点に鑑みてなされたも
ので、形状の異なる複数種類のカセットケースを用いる
ことなく、リボンカセットに収納されるインクリボンの
種類を判別することのできる熱転写プリンタに対応でき
るリボンカセットを提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本考案に係るリボンカセットは、キャリッジの上面
に着脱自在に装着されるカセットケースの内部に送出し
リールおよび巻取りリールに端部が保持されて巻回され
たインクリボンを収納してなるリボンカセットにおい
て、前記カセットケースの表壁の、前記各リールに巻回
されたインクリボンの最外周より外側となり、かつ、前
記両リールの中心間を結ぶ仮想線分の垂直二等分線
ほぼ一致する部位、前記キャリッジの上面に配設され
複数の検出スイッチに対応する複数の検出部を形成し
たことを特徴としている。
【0012】
【作用】本考案によれば、カセットケースの表壁のイン
クリボンの最外周より外側に対応する部位に形成されて
いる複数の検出部のうちのいずれかを、リボンカセット
に収納されるインクリボンの種類に応じてテープなどに
より閉塞することにより、リボンカセットをキャリッジ
に装着した際に、閉塞された検出部に対応するキャリッ
ジ上の検出スイッチが押動されることになるので、これ
らの検出スイッチのON・OFF動作の組合わせによ
り、リボンカセットの内部のインクリボンの種類を検出
することができる。
【0013】したがって、リボンカセットのカセットケ
ースの形状を変化させることなく、インクリボンの種類
に応じて所望の印字制御を行なうことができる。しか
も、前記各検出部は、送出しリールおよび巻取りリール
の中心間を結ぶ仮想線分の垂直二等分線にほぼ一致す
る部位に配設されているので、カセットケースを小型化
できるばかりでなく、各検出部の外周にはそれぞれカセ
ットケースの表壁が延在しているので、テープなどによ
る検出部の閉塞を安定的に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例により説明
する。
【0015】図1および図2は本考案に係るリボンカセ
ットおよびこのリボンカセットが装着される熱転写プリ
ンタのキャリッジの実施例を示すものであり、図示しな
いプラテンに沿って図1に矢印で示す方向に往復動自在
とされ図示しないモータの駆動により同方向に走行され
るキャリッジ5には、サーマルヘッド6が前記プラテン
に対して接離動作自在に取付けられており、キャリッジ
5の上面には、前記サーマルヘッド6の接離動作の中心
となる支持軸14が突出するように形成されている。
【0016】また、キャリッジ5の上面には、巻取りボ
ビン7および送出しボビン8が回転駆動自在に配設され
ており、前記キャリッジ5の上面には、第2巻取りボビ
ン15および第2送出しボビン16が回転駆動自在に配
設されている。さらに、前記キャリッジ5の走行方向に
おける中央位置で、前記サーマルヘッド6と反対側の側
縁となるキャリッジ5の上面には、前記キャリッジ5の
走行方向と直交する方向に間隔を隔てて3つの検出スイ
ッチ17,17…が上方に突出するように配設されてい
る。さらにまた、前記キャリッジ5の上面の前記支持軸
14の近傍には、使用するインクリボンの終端を検出し
たり、カラーインクリボンのカラーマーカを検出するた
めのフォトセンサ18が配設されている。
【0017】前記キャリッジ5に装着されるリボンカセ
ット19のカセットケース20の内部には、インクリボ
ン21が巻回され前記キャリッジ5の送出しボビン8お
よび巻取りボビン7にそれぞれ係合される送出しリール
22および巻取りリール23がそれぞれ収納されてお
り、前記リボンカセット19の内部両側部分には、前記
キャリッジ5の第2送出しボビン16および第2巻取り
ボビン15に係合され前記インクリボン21を案内する
1対のガイドローラ24,24が配設されている。ま
た、前記カセットケース20の一側中央部には、前記キ
ャリッジ5に装着された状態でサーマルヘッド6が挿入
される凹部25が形成されており、前記カセットケース
20の前記凹部25の両側対称位置には、前記支持軸1
4が挿入される切り欠き部26,26がそれぞれ形成さ
れている。
【0018】また、前記カセットケース20の内部の前
記送出しリール22、巻取りリール23と各ガイドロー
ラ24との中間部分および前記凹部25、各切り欠き部
26の先端部分には、それぞれ複数のガイド部材27
a,27b,28a,28b,29a,29bが配設さ
れている。
【0019】さらに、図2にそれぞれ想像線の円をもっ
て示す前記送出しリール22および巻取りリール23に
巻回されたインクリボン21の最外周より外側となり、
かつ、前記両リール22,23の中心間を結ぶ仮想線分
の垂直二等分線にほぼ一致する部位の前記カセットケ
ース20の表壁には、前記キャリッジ5の走行方向と直
交する方向に間隔を隔てて検出部の一例としての3つの
検出孔30,30…が前記キャリッジ5の検出スイッチ
17に対応するように穿設されている。なお、各検出孔
30は、インクリボン21が複数回にわたって使用可能
ないわゆるマルチタイムリボンである場合には、前記カ
セットケース20の両面の表壁にそれぞれ形成されてい
る。
【0020】そして、これら各検出孔30は、インクリ
ボン21の種類に応じて特定の検出孔30がカセットケ
ース20の表面に貼着されたシール31などにより閉塞
され、検出孔30を閉塞しているシールなどが、前記キ
ャリッジ5に搭載された検出スイッチ17を押圧動作す
ることにより、インクリボン21の種類を検出すること
ができるようになされている。
【0021】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0022】本実施例においては、前記リボンカセット
19をキャリッジ5に装着することにより、前記各検出
孔30のうち、閉塞された検出孔30に対応する検出ス
イッチ17が押圧動作され、この検出スイッチ17のO
N・OFF動作の組合わせにより、リボンカセット19
の内部のインクリボン21の種類を検出することにな
る。
【0023】そして、前記検出スイッチ17により、例
えば、インクリボン21が冷時剥離用インクリボンであ
ることを検出した場合には、図示しない剥離ローラを動
作させることによりインクリボン21の引き剥し距離を
長く形成して冷時剥離を行なうように制御することにな
る。また、前記検出スイッチ17により熱時剥離用イン
クリボンであることを検出した場合には、前記剥離ロー
ラを動作させずに、インクリボン21の引き剥し角度を
大きく確保するように制御することになる。さらに、イ
ンクリボン21がカラーインクリボンの場合には、カラ
ーセンシングを行なうように制御するすることになる。
このようにして、インクリボン21の種類に応じて所望
の印字制御を行なうようになっている。
【0024】このような本実施例によれば、リボンカセ
ット19のカセットケース20の形状を変化させること
なく、カセットケース20に形成した検出孔30の閉塞
状態によりインクリボン21の種類を検出し、適正な印
字駆動制御を行なうことができるので、形状の異なる複
数のリボンカセット19を用いる必要がなく、この結
果、部品点数の低減をはかることができ、この結果、部
品コストを低減させることができ、安価に製造すること
ができる。
【0025】しかも、各検出孔30をカセットケース2
0の両リール22,23の中心間を結ぶ仮想線分の垂直
二等分線にほぼ一致する部位に形成しているので、カ
セットケース20の端面あるいは側面に対して平行に形
成する場合に比べて、検出孔30の形成スペースを大き
く確保することができるばかりでなく、しかも、本来か
らあるスペースに検出孔30を形成することになるた
め、検出孔30のためにカセットケース30を大型化す
る必要もない。さらには、各検出孔30の周縁には、検
出孔30を閉塞するためのシール31などを貼着するた
めの十分なスペースを確保できるので、シール31など
を安定的に貼着することができる。
【0026】なお、本考案は前記実施例のものに限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々変更することが可
能である。例えば、検出部としては、実施例における貫
通孔に限定されるものではなく、凹部としてもよい。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係るリボン
カセットは、リボンカセットのカセットケースに形成し
た検出部の閉塞状態により、インクリボンの種類を検出
して適正な印字駆動制御を行なうようにしたので、形状
の異なる複数のリボンカセットを用いる必要がなく、そ
の結果、部品点数の低減をはかることができ、部品コス
トを低減させることができ、安価に製造することができ
る。しかも、カセットケースに本来からある両リールの
中心間を結ぶ仮想線分の垂直二等分線上にほぼ一致する
部位に検出部を形成しているため、検出部のためにカセ
ットケースを大型化する必要もないばかりでなくインク
リボンの走行に検出部が何ら悪影響を与えるおそれもな
し、さらにまた、各検出部の周縁には、検出部を閉塞
するためのシールなどを貼着するための十分なスペース
を確保できるので、シールなどを安定的に貼着すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリボンカセットおよびこのリボン
カセットを装着するキャリッジの実施例を示す分解斜視
【図2】図1のリボンカセットの一部省略平面図
【図3】従来の一般的な熱転写プリンタを示す斜視図
【符号の説明】
5 キャリッジ 6 サーマルヘッド 17 検出スイッチ 19 リボンカセット 20 カセットケース 21 インクリボン 22 送出しリール 23 巻取りリール 24 ガイドローラ 25 凹部 26 切り欠き部 30 検出孔 31 シール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジの上面に着脱自在に装着され
    るカセットケースの内部に送出しリールおよび巻取りリ
    ールに端部が保持されて巻回されたインクリボンを収納
    してなるリボンカセットにおいて、前記カセットケース
    の表壁の、前記各リールに巻回されたインクリボンの最
    外周より外側となり、かつ、前記両リールの中心間を結
    ぶ仮想線分の垂直二等分線にほぼ一致する部位、前
    記キャリッジの上面に配設された複数の検出スイッチに
    対応する複数の検出部を形成したことを特徴とするリボ
    ンカセット。
JP1992051927U 1992-04-06 1992-07-23 リボンカセット Expired - Lifetime JP2576071Y2 (ja)

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JP1992051927U JP2576071Y2 (ja) 1992-07-23 1992-07-23 リボンカセット
US08/040,777 US5429443A (en) 1992-04-06 1993-03-31 Thermal transfer printer with ink ribbon feed controller
US08/208,154 US5466076A (en) 1992-04-06 1994-03-09 Ink ribbon cassette for use in transfer printer
US08/208,549 US5494362A (en) 1992-04-06 1994-04-12 Thermal transfer printer and ink ribbon cassette for use in transfer printer

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JPH0612053U JPH0612053U (ja) 1994-02-15
JP2576071Y2 true JP2576071Y2 (ja) 1998-07-09

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