JP2575782Y2 - シングルソレノイド形電磁弁 - Google Patents

シングルソレノイド形電磁弁

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JP2575782Y2
JP2575782Y2 JP1992042704U JP4270492U JP2575782Y2 JP 2575782 Y2 JP2575782 Y2 JP 2575782Y2 JP 1992042704 U JP1992042704 U JP 1992042704U JP 4270492 U JP4270492 U JP 4270492U JP 2575782 Y2 JP2575782 Y2 JP 2575782Y2
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solenoid
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valve body
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生 佳 男 麻
文 也 林
藤 秀 治 佐
本 拓 実 松
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エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シングルソレノイド形
電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のポート及びこれらのポートが開口
する軸方向の弁孔が開設された弁ボディと、該弁ボディ
の軸方向両側に配設された第1、第2ピストン収納箱
と、これらのピストン収納箱に摺動可能に挿入された第
1ピストン及びこれよりも小径の第2ピストンと、上記
弁孔に摺動可能に挿入された主弁体とを有し、第1、第
2ピストンに作用する流体圧により主弁体を駆動して複
数のポート間の流体の流れ方向を切換える主弁、並びに
第1ピストン収納箱の軸方向に配設され、ソレノイドへ
の通電及びその解除により第1ピストン収納箱にパイロ
ット流体を給排するパイロット電磁弁を備えたシングル
ソレノイド形電磁弁は、特に例示するまでもなく既に知
られている。また、2個のソレノイドを有するパイロッ
ト電磁弁を備え、これらのソレノイドへの通電及びその
解除により第1、第2ピストン収納箱にパイロット流体
を給排するダブルソレノイド形電磁弁も、既に知られて
いる。そして、シングルソレノイド形電磁弁を安価なも
のとして提供するためには、該電磁弁の部品をダブルソ
レノイド形電磁弁と共通化して、部品点数を少なくする
ことが望ましい。しかしながら、電磁弁において最も高
価な部品であるソレノイドを、ダブルソレノイド形電磁
弁のソレノイドと共通にした場合、ソレノイドを上方に
位置させるとソレノイド回りに空間ができて外観が悪
く、ソレノイドを下方に位置させると手動操作釦の設置
やその通路取りが困難になるという問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、電磁弁において最も高価な部品であるソレ
ノイドを、ダブルソレノイド形電磁弁のソレノイドと共
通にできるものとして、安価なシングルソレノイド形電
磁弁を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は、複数のポート及びこれらのポートが開口
する軸方向の弁孔が開設された弁ボディと、該弁ボディ
の軸方向両側に配設された第1、第2ピストン収納箱
と、これらのピストン収納箱に摺動可能に挿入された第
1ピストン及びこれよりも小径の第2ピストンと、上記
弁孔に摺動可能に挿入された主弁体とを有し、第1、第
2ピストンに作用する流体圧により主弁体を駆動して複
数のポート間の流体の流れ方向を切換える主弁、並びに
第1ピストン収納箱の軸方向に配設され、ソレノイドへ
の通電及びその解除により第1ピストン収納箱にパイロ
ット流体を給排するパイロット電磁弁を備えたシングル
ソレノイド形電磁弁において、上記パイロット電磁弁
が、ダミーボディ及びその上方に積層された上記ソレノ
イドと、該ソレノイドへの通電及びその解除により第1
ピストン収納箱にパイロット流体を給排するパイロット
弁部を有するパイロット弁ボディとを備え、上記ソレノ
イドとダミーボディが、相互の対向面に形設した軸方向
にのみ移動可能な嵌合部の嵌合によって一体に結合され
ていることを特徴としている。
【0005】
【作用】ソレノイドとダミーボディの対向面を当接させ
て互いに接近する方向に移動させると、これらの対向面
に設けた嵌合部が相互に嵌合して、ソレノイドとダミー
ボディが軸方向にのみ移動可能に結合され、次いで、こ
れらとパイロット弁ボディとを主弁に組み付ける。この
場合、ソレノイドをダブルソレノイド形電磁弁のソレノ
イドと共通にしても、その周囲に空間が生じないので、
外観を向上させることができる。また、ソレノイドをダ
ミーボディの上方に設けたことによって、該ソレノイド
を手動で操作させる手動操作釦の設置、その操作及び取
りが容易になる。
【0006】
【実施例】図は本考案の実施例を示し、このシングルソ
レノイド形電磁弁は、主弁1とパイロット電磁弁2とを
備えている。上記主弁1は、圧力流体の入力ポートP、
出力ポートA,B、排出ポートEA,EB及びこれらの
ポートが開口する軸方向の弁孔4aを有する弁ボディ4
と、その軸方向両側に取付けられた第1、第2ピストン
収納箱5a,5bと、これらのピストン収納箱に摺動可
能に挿入された第1ピストン6a及び該第1ピストンよ
り小径の第2ピストン6bと、上記弁孔4aに摺動可能
に挿入された主弁体7とを備え、該主弁体7は、第1ピ
ストン6aによって押圧されるとポートPとA及びBと
EB間の流路を連通させ、第2ピストン6bによって押
圧されるとポートPとB及びAとEA間の流路を連通さ
せるものとして構成されている(図2参照)。
【0007】図2に詳細を示すパイロット電磁弁2は、
ダミーボディ9b及びその上方に積層されたソレノイド
9aと、パイロット弁部10を有するパイロット弁ボデ
ィ11とを備え、ソレノイド9aとダミーボディ9bは
同一の外形を有している。上記ソレノイド9aは、コイ
ル13、固定鉄心14、可動鉄心15及びこれらを囲繞
する磁気枠16を有し、磁気枠16の周囲が絶縁封止材
によってモールド17された周知のソレノイドとして構
成されており、ソレノイド9aと、合成樹脂等の素材で
一体に形成されたダミーボディ9bとは、相互の対向面
に互いに嵌合される嵌合凸部18aと嵌合凹部18bを
有する軸方向の嵌合部18が、これと直交する面に取付
孔19がそれぞれ形成され、嵌合凸部18aの先端と嵌
合凹部18bの底部は共に若干拡径されている。したが
って、嵌合凸部18a,18aと嵌合凹部18b,18
bとを嵌合すると、ソレノイド9aとダミーボディ9b
は軸方向(嵌合方向)にのみ移動可能に結合される。
【0008】パイロット弁ボディ11は、ソレノイド9
aにより駆動される上記パイロット弁部10と、パイロ
ット共通入力路22と、パイロット共通排出路23と、
押圧によりソレノイド9aを駆動させる手動操作釦24
とを備えている。上記パイロット弁部10は、パイロッ
ト共通入力路22に連通する供給弁座26、パイロット
共通排出路23に連通する排出弁座27、これらの弁座
を開閉する供給弁体28と排出弁体29、供給弁体28
と排出弁体29が移動する弁室30とパイロット室3
1、これらの室30と31を連通させる流路、及びこれ
らの弁体を一体に移動させるために該流路に設けたプッ
シュロッド(いずれも図示省略)を有し、ソレノイド9
aに通電すると供給弁体28が供給弁座26を開放する
とともに排出弁体29が排出弁座27を閉鎖し、ソレノ
イド9aへの通電を解除すると供給弁体28が供給弁座
26を閉鎖するとともに排出弁体29が排出弁座27を
閉鎖する、周知のパイロット弁部として構成されてい
る。そして、パイロット共通入力路22とパイロット共
通排出路23は、パイロット供給流路32とパイロット
排出流路33によって入力ポートPとパイロット排出ポ
ートRに連通し、第1ピストン収納箱5aは第1パイロ
ット流路34aによってパイロット室31に連通し、第
2ピストン収納箱5bは第2パイロット流路34bと流
路規制釦35の通路とによってパイロット供給流路32
に連通している。一方ダミーボディ9bは、パイロット
共通入力路22に連通する弁座を閉鎖するための封止体
37が一体に形成されており、必要があれば内部を空洞
として、ソレノイド9aの作動に必要な電気・電子部品
を設置することができる。なお、図示の実施例において
は、パイロット弁ボディ11をダブルソレノイド形電磁
弁と共通のボディとしているために、ダミーボディ9b
に封止体37を設けているが、シングルソレノイド形電
磁弁専用のパイロット弁ボディを使用した場合には、封
止体を省略することができる。
【0009】図中の符号39はソレノイド9aに給電す
るための配線板を有する端子箱、40はこれを覆うカバ
ーである。
【0010】上記実施例は、弁ボディ4と第1、第2ピ
ストン収納箱5a,5bを取付ねじ等の適宜の手段によ
って組み付けて主弁1を構成し、パイロット弁ボディ1
1を取付ねじ42,42によって第1ピストン収納箱5
aに取付ける。次いで、端子台12と嵌合部18,18
の嵌合によって一体に結合したソレノイド9a及びダミ
ーボディ9bとを、取付ボルト20,20によってパイ
ロット弁ボディ11に組み付けると、主弁1とパイロッ
ト電磁弁2が一体に連結される。この場合、ソレノイド
9aとダミーボディ9bとを同一の外形としたので、ダ
ブルソレノイド形のソレノイドをそのままシングルソレ
ノイド形のソレノイドとして使用することができ、しか
もこれらが嵌合部18,18の嵌合によって一体に結合
されているので、パイロット弁ボディ11への組み付け
が容易である。また、ダミーボディ9bによってソレノ
イド9aの下方に空間が生じないので、外観を向上させ
ることができる。さらに、ソレノイド9aをダミーボデ
ィ9bの上方に設置したので、ソレノイド9aを手動操
作させる手動操作釦24の設置、その操作及び通路取り
が容易である。ソレノイド9aへの通電及びその解除に
よるパイロット電磁弁2及び主弁1の動作は、公知のシ
ングルソレノイド形電磁弁と同じであるから、詳細な説
明は省略する。
【0011】
【考案の効果】本考案のシングルソレノイド形電磁弁
は、ソレノイドとダミーボディとを積層して軸方向のみ
移動可能に結合したことにより、ソレノイドとしてダブ
ルソレノイド形のソレノイドを使用できるので、高価な
部品であるソレノイドをダブルソレノイド形と共通にす
ることによって、シングルソレノイド形電磁弁を安価な
ものにすることができる。また、ダミーボディによっ
て、ソレノイドの周囲に空間が生じないので、シングル
ソレノイド形電磁弁の外観を向上させることができる。
さらに、ソレノイドを上方にしたので、該ソレノイドを
手動操作させる手動操作釦の設置、その操作及び通路取
りが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の縦断正面図である。
【図2】同じく分解斜視図である。
【図3】ソレノイドとダミーボディの結合態様を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 主弁 2 パイロット電磁弁 4 弁ボディ 4a 弁孔 5a,5b ピストン収納箱 6a,6b ピストン 7 主弁体 9a ソレノイド 9b ダミーボディ 10 パイロット弁部 11 パイロット弁ボディ 18 嵌合部 P,A,B,EA,EB ポート
フロントページの続き (72)考案者 佐 藤 秀 治 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センタ ー内 (72)考案者 松 本 拓 実 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センタ ー内 (56)参考文献 特開 平4−60287(JP,A) 実開 平1−152174(JP,U) 実開 昭60−49369(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 31/06,27/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のポート及びこれらのポートが開口
    する軸方向の弁孔が開設された弁ボディと、該弁ボディ
    の軸方向両側に配設された第1、第2ピストン収納箱
    と、これらのピストン収納箱に摺動可能に挿入された第
    1ピストン及びこれよりも小径の第2ピストンと、上記
    弁孔に摺動可能に挿入された主弁体とを有し、第1、第
    2ピストンに作用する流体圧により主弁体を駆動して複
    数のポート間の流体の流れ方向を切換える主弁、 並びに第1ピストン収納箱の軸方向に配設され、ソレノ
    イドへの通電及びその解除により第1ピストン収納箱に
    パイロット流体を給排するパイロット電磁弁を備えたシ
    ングルソレノイド形電磁弁において、 上記パイロット電磁弁が、ダミーボディ及びその上方に
    積層された上記ソレノイドと、該ソレノイドへの通電及
    びその解除により第1ピストン収納箱にパイロット流体
    を給排するパイロット弁部を有するパイロット弁ボディ
    とを備え、 上記ソレノイドとダミーボディが、相互の対向面に形設
    した軸方向にのみ移動可能な嵌合部の嵌合によって一体
    に結合されている、 ことを特徴とするシングルソレノイド形パイロット電磁
    弁。
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