JP2575486Y2 - ビール注ぎ出し装置 - Google Patents

ビール注ぎ出し装置

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JP2575486Y2
JP2575486Y2 JP1992018704U JP1870492U JP2575486Y2 JP 2575486 Y2 JP2575486 Y2 JP 2575486Y2 JP 1992018704 U JP1992018704 U JP 1992018704U JP 1870492 U JP1870492 U JP 1870492U JP 2575486 Y2 JP2575486 Y2 JP 2575486Y2
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功 山岡
輝 上杉
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、炭酸ガスカートリッジ
を備えたビール樽内に、前記炭酸ガスカートリッジから
炭酸ガスを導くことにより、前記ビール樽からビールを
注ぎ出すためのビールディスペンサーヘッドと呼ばれる
ビール注ぎ出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、ビール樽の構造について説明す
る。
【0003】図16および図17は、それぞれビール樽
の半分を断面にした正面図、上面図であり、図19は図
16および図17に示した口金の構造を示す縦断面図で
ある。
【0004】図16および図17に示すように、このビ
ール樽37はケギー樽と呼ばれるものであって、内部に
規定量のビール(不図示)が予め充填され、上面に、後
述するビール注ぎ出し装置が装着される部位である口金
23を備えている。この口金23には後述する圧送管3
9の一端が接続されており、この圧送管39の他端はビ
ール樽37の底部付近まで達している。ビール樽37の
隅部には、高圧の炭酸ガスが充填された炭酸ガスカート
リッジ27が備えられており、この炭酸ガスカートリッ
ジ27はチューブ(不図示)を介して、炭酸ガス排出弁
28に接続されている。この炭酸ガス排出弁28内の弁
体(不図示)を押して移動させると、炭酸ガス排出弁2
8から炭酸ガスが噴出する構造になっている。
【0005】図19に示すように、前記口金23は、ビ
ール樽37に固定された口金本体23fと、圧送管39
の上端に嵌め込まれ、かつ円筒コイルばね23dによっ
て炭酸ガス通路を閉じるように付勢された第1の弁23
bと、この第1の弁23b内に設けられ、かつ円すいコ
イルばね23eによってビール通路を閉じるように付勢
された第2の弁23c等から構成されている。第1の弁
23bを円筒コイルばね23dの弾発力に対向して図示
下方へ押圧し、移動させると、炭酸ガス通路が開き、第
2の弁23cを円すいコイルばね23eの弾発力に対抗
して図示下方へ押圧し、移動させると、ビール通路が開
く。また、口金本体23fの外周部には後述する係合溝
23aが環状に形成されている。
【0006】次に、ビール注ぎ出し装置(ビールディス
ペンサーヘッド)の構造について説明する。
【0007】図10はビール注ぎ出し装置の概略斜視
図、図11は図10の縦断面図、図12は図10の一部
を切り欠いた概略正面図、図13は図12のX−X線断
面図である。
【0008】各図に示すように、上カバー6には底カバ
ー16が複数本のねじ(不図示)によって取付けられ、
これら2つのカバー6,16によって装置本体が構成さ
れている。上カバー6の上部開口はキャップ7によって
閉塞されている。前記装置本体内には、先端に後述する
装着部36を備えた樹脂製のメインパイプ3の大部分が
挿入され、このメインパイプ3の中途部は装置本体に固
定されている。中空状の弁ハウジング26は、一端にO
リングが装着され、メインパイプ3内に挿入されてい
る。この弁ハウジング26の中途部より注ぎ出し管とし
ての分配管26aが枝分かれされ、この分配管26a
は、メインパイプ3に形成された開口より突き出てい
る。メインパイプ3の細まり部と弁ハウジング26の先
端部内には、先細り形状を有するトーピード5が設けら
れている。
【0009】弁軸35は、その大部分が弁ハウジング2
6内に挿入され、その先端にねじ軸25を一体的に備え
ている。このねじ軸25はトーピード5に螺合されてい
ることにより、トーピード5は弁軸35とともに軸方向
に移動される。弁軸35に巻回された円筒コイルばね2
9は、その一端が弁軸35のフランジ部に係止され、他
端が、メインパイプ3に螺着された連結部材2によって
押えられている。この円筒コイルばね29の弾発力によ
って弁軸35は弁ハウジング26の内方へ向けて付勢さ
れていることにより、トーピード5の外周面とメインパ
イプ3の内周面との間のビール通路は閉じている。
【0010】注ぎ出しハンドル(ディスペンスハンド
ル)1はピン30を介して弁軸35に回動自在に取付け
られており、この注ぎ出しハンドル1を、図10および
図11中矢印で示す方向に回動させて倒すと(図21参
照)、円筒コイルばね29の弾発力に対抗して弁軸35
は、図11中左方向へ移動し、トーピード5も左方向へ
移動する。これにより、トーピード5の外周面とメイン
パイプ3の内周面との間のビール通路は開き、該ビール
通路を介して分配管26aは装置部36と連通する。
【0011】メインパイプ3の先端部は、ビール樽37
(図16参照)の口金23への装着部36になってお
り、この装着部36は、メインパイプ3の先端に固着さ
れた、ガスケット12を有する逆止弁ハウジングとして
のピストン9と、このピストン9内に設けられたボール
13と、ピストン9に外嵌された、ガスケット14を有
するスラストカラー38等より構成されている。
【0012】接続部24は、上述したビール樽37の炭
酸ガスカートリッジ27の炭酸ガス排出弁28(図17
参照)へ接続される部位であって、ボール40を収容し
たノズル22を一体的に備えた弁20が、軸方向に移動
自在に底カバー16に設けられている。この弁20は円
筒コイルばね21によって底カバー16の内方へ付勢さ
れている。弁20の後端部にはつりアーム17が接続さ
れており、後述する装着用ハンドル4を装置本体側へ倒
すと(図10および図11の状態)、つりアーム17は
伸び、弁20は円筒コイルばね21の弾発力に対抗して
底カバー16より突き出る構造になっている。また、弁
20はチューブ19を介して、装着部36の環状凹部に
連通されている。
【0013】2つの偏心カム8a,8bは、上カバー6
に回転自在に支持されており、この偏心カム8a,8b
には装着用ハンドル4の両端部がそれぞれ固定されてい
る。また、上述した装着部36は、2つの偏心カム8
a,8bによってそれぞれ上下動される2つのブラケッ
ト31に支持されている。装着用ハンドル4を装置本体
側へ倒したり(図10および図11の状態)、あるいは
それとは反対側へ倒すと(図18の状態)、2つの偏心
カム8a,8bが回転し、装着部36が下方あるいは上
方へ移動する。
【0014】図12および図13に示すように、2つの
係合アーム32a,32bは、底カバー16のフランジ
部に、互いに対向するように下端部が回動自在に支持さ
れている。各係合アーム32a,32bは、ビール樽の
口金23の係合溝23a(図15,図19参照)に係合
可能な係合部33a,33bをそれぞれ備えているとと
もに、後述する「く」の字形状のガイド孔34a,34
bがそれぞれ形成されている。各ガイド孔34a,34
bには、装着部36と一体のばねクランプ15(図11
参照)の両端部である駆動部15a,15bがそれぞれ
貫通して係止されている。そして、装着用ハンドル4を
装置本体側へ倒すと(図10および図11の状態)、各
駆動部15a,15bは下方へ移動して各ガイド孔34
a,34bの下端部に係止されることにより(図13の
状態)、各係合アーム32a,32bは、底カバー16
の環状部16aの各開口より環状部16a内へ突き出
る。一方、装着用ハンドル4を装置本体とは反対側へ倒
すと(図18の状態)、各駆動部15a,15bは上方
へ移動して各ガイド孔34a,34bの上端部に係止さ
れることにより(図14の状態)、各係合アーム32
a,32bは、底カバー16の環状部16a外へ引き込
まれる。
【0015】次に、上述したビール注ぎ出し装置をビー
ル樽に装着する際の動作について説明する。
【0016】図18に示すように、先ず、装着用ハンド
ル4を装置本体側とは反対側へ倒し、ビール注ぎ出し装
置10の装置本体を右手で持ちつつ、ビール樽37上を
下方へ移動させ、ビール樽37の所定の部位へ置く。す
ると、図19に示すように、ビール注ぎ出し装置の装着
部36のピストン9の下端は、ビール樽の口金23の第
2の弁23cに当接する。この状態では、2つの係合ア
ーム32a,32bは底カバー16の環状部16a外へ
引き込まれている。
【0017】ついで、図20に示すように、左手(不図
示)でビール注ぎ出し装置10を強く押えつつ装着用ハ
ンドル4を矢印で示す如く、装置本体側へ倒すと、ノズ
ル22(図11参照)が突き出て炭酸ガス排出弁28
(図17,18参照)を開くとともに、装着部36(図
36参照)が下降して第2の弁23cおよび第1の弁2
3bを順次押圧して開き、また、装着部36の下降に連
動して、図15に示すように、2つの係合アーム32
a,32bが、底カバー16の環状部16a内へ突き出
て、口金23の係合溝23aに係合される。これによ
り、炭酸ガスカートリッジ27(図16,17参照)内
の炭酸ガスが、炭酸ガス排出弁28(図17,18参
照)、ノズル22およびチューブ19(図11参照)を
介してビール樽37内に圧送されることにより、ビール
樽37内のビールは、圧送管39および装着部36(図
16参照)を通って、トーピード5(図11参照)の先
端まで充満される。
【0018】そして、図21に示すように、注ぎ出しハ
ンドル1を矢印で示すように倒して、トーピード5(図
11参照)を後述させると、トーピード5の外周面とメ
インパイプ3(図11参照)の内周面との間にビール通
路が形成される。これにより、上述した炭酸ガスの作用
により、ビール樽37内のビールが分配管26aから所
定のコップ11内に注ぎ出される。
【0019】ビール注ぎ出し装置10をビール樽より取
り外すには、装着用ハンドル4を装置本体側とは反対側
へ倒して、図19に示したように、2つの係合アーム3
2a,32bを底カバー16の環状部16a外へ引き込
ませて係合を解除した後、ビール注ぎ出し装置を上方へ
持ち上げる。
【0020】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来のビール
注ぎ出し装置(ビールディスペンサーヘッド)は、ビー
ル樽に装着する際、一方の手で装置本体を強く押えつ
つ、他方の手で装着用ハンドルを倒さなければならな
い。これは、前記装着用ハンドルを倒した際、係合アー
ムとばねクランプとの遊びに起因して、2つの係合アー
ムが装置本体より突出してビール樽の口金に係合される
動作は、装着部がビール樽の弁を開く動作より遅れ、そ
の感度が鈍いからである。このため、ビール注ぎ出し装
置のビール樽への装着が困難であるとともに、不確実で
あり、前記装着部よりビールや炭酸ガスが洩れ、ビール
樽内のビールを全量つぎ出すことができないという問題
点がある。
【0021】本考案は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、ビール注ぎ出し装置を容易
にかつ確実に装着できて、炭酸ガスの洩れを防止し、ビ
ール樽内のビールをほぼ全量つぎ出すことのできるビー
ル注ぎ出し装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案は、炭酸ガスカートリッジおよび押圧されるこ
とにより開く弁を口金に備えたビール樽の前記口金に装
着されて、前記炭酸ガスカートリッジから炭酸ガスを前
記ビール樽内に導いて前記ビール樽内のビールに作用さ
せることにより、前記ビール樽内の前記ビールをつぎ出
すためのものであって、装着本体と、該装置本体に端部
が回動自在に支持された装着用ハンドルと、前記炭酸ガ
スカートリッジの炭酸ガス排出弁との接続部と、前記ビ
ール樽の前記口金に係合可能な係合アームと、前記ビー
ル樽の前記口金への装着部とを有し、前記装着用ハンド
ルを倒すことにより、前記接続部が前記炭酸ガス排出弁
に連通されるとともに、前記装着部が下方へ移動して前
記ビール樽の前記弁を押圧して開き、かつ前記係合アー
ムが前記装置本体より突出して前記ビール樽の前記口金
に係合するように構成されたビール注ぎ出し装置におい
て、前記装置本体に、前記係合アームを前記装置本体よ
りそれぞれ突出するように付勢する板ばねを設けたこと
を特徴とする。
【0023】また、請求項1に記載のビール注ぎ出し装
置において、装置本体に一端部が回動自在に支持され
た、ビール樽の口金に係合可能な係合部材と、該係合部
材を前記口金に係合する方向に付勢するための板ばね
と、前記係合部材を、前記板ばねにより前記付勢される
方向とは反対の方向に移動させて前記係合を解除するた
めの係合解除用アームとを有することを特徴とする。
【0024】さらに、炭酸ガスカートリッジおよび押圧
されることにより開く弁を口金に備えたビール樽の前記
口金に装着されて、前記炭酸ガスカートリッジから炭酸
ガスを前記ビール樽内に導いて前記ビール樽内のビール
に作用させることにより、前記ビール樽内の前記ビール
をつぎ出すためのものであって、装着本体と、該装置本
体に一端部が回動自在に支持された装着用ハンドルと、
前記炭酸ガスカートリッジの炭酸ガス排出弁との接続部
と、前記ビール樽の前記口金への装着部とを有し、前記
装着用ハンドルを倒すことにより、前記接続部が前記炭
酸ガス排出弁に連通されるとともに、前記装着部が下方
へ移動して前記ビール樽の前記弁を押圧して開くように
構成されたビール注ぎ出し装置において、互いに対向す
るように前記装置本体に一端部が回動自在に支持され
た、前記ビール樽の前記口金に係合可能な2つの係合部
材と、該2つの係合部材を前記口金に係合する方向にそ
れぞれ付勢するための板ばねと、前記2つの係合部材
を、前記板ばねにより前記付勢される方向とは反対の方
向にそれぞれ移動させて前記係合を解除するための係合
解除用アームとを有することを特徴とするものとでき
る。
【0025】
【作用】上記のとおり構成された請求項1に記載の発明
では、先ず、従来と同様に、ビール注ぎ出し装置をビー
ル樽の所定の箇所に置いた後、一方の手で装置本体を軽
く押えつつ、他方の手で装着用ハンドルを倒す。これに
より、ビール注ぎ出し装置の装着部は下方へ移動し、ビ
ール樽の口金の弁を押圧し、弁が開くとともに、係合ア
ームが装置本体より突出し、前記口金に係合される。こ
れと同時に、ビール注ぎ出し装置の接続部は、炭酸ガス
排出弁を開き、炭酸ガスカートリッジ内の高圧な炭酸ガ
スが所定の通路を通ってビール樽内に導かれる。
【0026】本考案では、係合アームは板ばねによって
装置本体より突出する方向に常に付勢されているので、
係合アームの突出動作の感度が向上し、装着用ハンドル
が完全に倒れて、弁が開く前に、係合アームはビール樽
の口金に係合される。
【0027】
【実施例】次に、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0028】以下に記述する第1、第2および第3の実
施例は、いずれも図10乃至図13に示した従来例を改
良したものであり、それぞれ相違点を重点的にかつ詳略
に説明する。また、各実施例を示す図において、従来例
と同一構造のものは同一符号を付した。 (第1の実施例) 図1は本考案のビール注ぎ出し装置の第1の実施例の一
部を切り欠いた概略正面図、図2は図1のA−A線断面
図、図3は図2と同様な図であり、2つの係合アームが
ビール樽の口金の係合溝に係合されている状態を示して
いる。
【0029】図1、図2および図3に示すように、2つ
の係合アーム32a,32bの後方に、略「く」の字形
状の板ばね50a,50bがそれぞれ設けられており、
各板ばね50a,50bの屈曲部は底カバー16のフラ
ンジ部に固着されている。また、各板ばね50a,50
bは、その両端部が上カバー6の内壁面および対応する
係合アーム32a,32bの背面にそれぞれ当接してお
り、これにより、各係合アーム32a,32bは、各板
ばね50a,50bによって、底カバー16の環状部1
6aの開口より環状部16aの内方へ向けて常に付勢さ
れている。その他の構成は従来例のものと同一である。
【0030】次に、第1の実施例のビール注ぎ出し装置
をビール樽に装着する際の動作について、従来例の説明
で使用した図面も参照して説明する。
【0031】図1、図2および図18に示すように、先
ず、装着用ハンドル4を装置本体側とは反対側へ倒し、
ビール注ぎ出し装置10の装置本体を右手で持ちつつ、
ビール樽37上を下方へ移動させ、ビール樽37の所定
の部位へ置く。すると、図19に示すように、ビール注
ぎ出し装置の装着部36のピストン9の下端は、ビール
樽の口金23の第2の弁23cに当接する。この状態で
は、2つの係合アーム32a,32bは底カバー16の
環状部16a外へ引き込まれている。
【0032】ついで、図1、図2および図20に示すよ
うに、左手(不図示)でビール注ぎ出し装置10を軽く
押えつつ装着用ハンドル4を矢印で示す如く、装置本体
側へ倒すと、ノズル22(図11参照)が突き出て炭酸
ガス排出弁28(図17,18参照)を開くとともに、
装着部36(図19参照)が下降して第2の弁23cお
よび第1の弁23bを順次押圧して開き、また、装着部
36の下降に連動して、図3および図15に示すよう
に、2つの係合アーム32a,32bが、底カバー16
の環状部16a内へ突き出て、口金23の係合溝23a
に係合される。この2つの係合アーム32a,32b
は、対応する板ばね50a,50bによって突出する方
向に常に付勢されているので、突出する際、その動作感
度が向上するため、ビール注ぎ出し装置の装着部36に
よって口金23の2つの弁23b,23cが開く前に2
つの係合アーム32a,32bはビール樽の口金23の
係合溝23aに装着される。
【0033】その他の動作は従来例のものと同様であ
る。 (第2の実施例) 図4は本考案のビール注ぎ出し装置の第2の実施例の一
部を断面にした概略正面図、図5は図4の一部を切り欠
いた右側面図、図6は図4と同様な図であり、係合部材
がビール樽の口金の係合溝に係合されている状態を示し
ている。
【0034】各図に示すように、第1の実施例における
2つの係合アーム(不図示)やこれらの係合アームをそ
れぞれ付勢する2つの板ばね(不図示)の他に、底カバ
ー16の先端には、前記2つの係合アーム(不図示)と
同様な係合部材32cが設けられており、この係合部材
32cは、底カバー16の環状部16a内へ突出する方
向に板ばね50cによって常に付勢され、かつばねクラ
ンプ15(図11参照)の駆動部15a,15bとは何
ら結合関係がないため、装着部36の上下動と連動せ
ず、常に底カバー16の環状部16a内へ突き出てい
る。また、係合部材32cの上端部には係合解除用アー
ム51aが固定されており、この係合解除用アーム51
aは、上カバー6に形成された開口6aを貫通して上カ
バー6外へ突き出ている。この係合解除用アーム51a
の突き出し部を、図示矢印で示すように装置本体側へ押
すと、係合解除用アーム51aは前記開口6aを支点と
して回動し、係合部材32cは板ばね50cの弾発力に
対抗して底カバー16の環状部16a外へ引き込まれる
構成になっている。その他の構成は第1の実施例のもの
と同一である。
【0035】次に、第2の実施例のビール注ぎ出し装置
をビール樽に装着する際の動作について、従来例の説明
で使用した図面も参照して説明する。
【0036】図4および図18に示すように、先ず、装
着用ハンドル4を装置本体側とは反対側へ倒し、ビール
注ぎ出し装置10の装置本体を右手で持ちつつ、ビール
樽37上を下方へ移動させ、ビール樽37の所定の部位
へ置く。この際、係合部材32cは口金23の上端に当
接して、一時的に環状部16a外へ引き込まれるが、係
合溝23aに対向する位置にくると、板ばね50cの弾
発力によって環状部16a内へ突き出て係合溝23aに
係合される(図6参照)。図4および図19に示すよう
に、ビール注ぎ出し装置の装着部36のピストン9の下
端は、ビール樽の口金23の第2の弁23cに当接す
る。この状態では、2つの係合アーム32a,32bは
底カバー16の環状部16a外へ引き込まれており、一
方、上述したように、係合部材32cは係合溝23aに
係合している。
【0037】ついで、図6および図20に示すように、
左手(不図示)でビール注ぎ出し装置10を軽く押えつ
つ装着用ハンドル4を矢印で示す如く、装置本体側へ倒
すと、ノズル22(図11参照)が突き出て炭酸ガス排
出弁28(図17,18参照)を開くとともに、装着部
36(図19参照)が下降して第2の弁23cおよび第
1の弁23bを順次押圧して開き、また、装着部36の
下降に連動して、2つの係合アーム(不図示)が、底カ
バー16の環状部16a内へ突き出て、口金23の係合
溝23aに係合される。これにより、炭酸ガスカートリ
ッジ27(図16,17参照)内の炭酸ガスが、炭酸ガ
ス排出弁28(図17,18参照)、ノズル22および
チューブ19(図11参照)を介してビール樽37内に
圧送されることにより、ビール樽37内のビールは、圧
送管39および装着部36(図19参照)を通って、ト
ーピード5(図11参照)の先端まで充満される。
【0038】そして、図21に示すように、注ぎ出しハ
ンドル1を矢印で示すように倒して、トーピード5(図
11参照)を後退させると、トーピード5の外周面とメ
インパイプ3(図11参照)の内周面との間にビール通
路が形成される。これにより、上述した炭酸ガスの作用
により、ビール樽37内のビールが分配管26aから所
定のコップ11内に注ぎ出される。
【0039】ビール注ぎ出し装置10をビール樽より取
り外すには、装着用ハンドル4を装置本体側とは反対側
へ倒して、2つの係合アーム(不図示)を底カバー16
の環状部16a外へ引き込ませた後、図6に示すよう
に、係合解除用アーム51aを押して係合部材32cの
係合溝23aの係合を解除しつつ、ビール注ぎ出し装置
を上方へ持ち上げる。
【0040】本実施例では、ビール注ぎ出し装置をビー
ル樽の所定の部位に置くだけで、ビール注ぎ出し装置は
1つの係合部材によってビール樽の口金に固定されるの
で、ビール分配装置を装着する際、これを軽く押さえる
だけでよく、確実に固定される。 (第3の実施例) 図7は本考案のビール注ぎ出し装置の第3の実施例の一
部を切り欠いた概略正面図、図8は図7のB−B線断面
図、図9は図8と同様な図であり、2つの係合部材がビ
ール樽の口金の係合溝に係合されている状態を示してい
る。
【0041】各図に示すように、本実施例のビール注ぎ
出し装置は、第1の実施例で示した2つの係合アームと
同様な係合部材や板ばねを同位置に備えているが、ばね
クランプを有していないため、2つの係合部材32d,
32eは装着部36(図19参照)の上下動と連動しな
いものである。そして、2つの係合部材32d,32e
の上端部には係合解除用アーム51b,51cがそれぞ
れ固定されており、この2つの係合解除用アーム51
b,51cは、上カバー6に形成された開口6b,6c
を貫通して上カバー6外へそれぞれ突き出ている。この
係合解除用アーム51b,51cの突き出し部を図示矢
印で示すように装置本体側へ押すと、係合解除用アーム
51b,51cは開口6b,6cを支点として回動し、
これにより、係合部材32d,32eは板ばね50d,
50eの弾発力に対抗して底カバー16の環状部16a
外へ引き込まれる。その他の構成は第1の実施例のもの
と同一である。
【0042】次に、第3の実施例のビール注ぎ出し装置
をビール樽に装着する際の動作について、従来例の説明
で使用した図面も参照して説明する。
【0043】図7および図18に示すように、先ず、装
着用ハンドル4を装置本体側とは反対側へ倒し、ビール
注ぎ出し装置10の装置本体を右手で持ちつつ、ビール
樽37上を下方へ移動させ、ビール樽37の所定の部位
へ置く。この際、2つの係合部材32d,32eは口金
23の上端に当接して、一時的に環状部16a外へ引き
込まれるが、係合溝23aに対向する位置にくると、板
ばね50d,50eの弾発力によって環状部16a内へ
突き出て係合溝23aに係合される(図9参照)。図1
9に示すように、ビール注ぎ出し装置の装着部36のピ
ストン9の下端は、ビール樽の口金23の第2の弁23
cに当接する。
【0044】ついで、図9および図20に示すように、
左手(不図示)でビール注ぎ出し装置10を軽く押えつ
つ装着用ハンドル4を矢印で示す如く、装置本体側へ倒
すと、ノズル22(図11参照)が突き出て炭酸ガス排
出弁28(図17,18参照)を開くとともに、装着部
36(図19参照)が下降して第2の弁23cおよび第
1の弁23bを順次押圧して開く。これにより、炭酸ガ
スカートリッジ27(図16,17参照)内の炭酸ガス
が、炭酸ガス排出弁28(図17,18参照)、ノズル
22およびチューブ19(図11参照)を介してビール
樽37内に圧送されることにより、ビール樽37内のビ
ールは、圧送管39および装着部36(図19参照)を
通って、トーピード5(図11参照)の先端まで充満さ
れる。
【0045】そして、図21に示すように、注ぎ出しハ
ンドル1を矢印で示すように倒して、トーピード5(図
11参照)を後退させると、トーピード5の外周面とメ
インパイプ3(図11参照)の内周面との間にビール通
路が形成される。これにより、上述した炭酸ガスの作用
により、ビール樽37内のビールが分配管26aから所
定のコップ11内に注ぎ出される。
【0046】ビール注ぎ出し装置をビール樽より取り外
すには、装着用ハンドル4を装置本体側とは反対側へ倒
した後、2つの係合解除用アーム51b,51cを押し
て係合部材32d,32eの係合溝23aの係合を解除
しつつ、ビール注ぎ出し装置を上方へ持ち上げる。
【0047】本実施例では、ビール注ぎ出し装置をビー
ル樽の所定の部位に置くだけで、ビール注ぎ出し装置は
2つの係合部材によってビール樽の口金に固定されるの
で、ビール分配装置を装着する際、これを軽く押さえる
だけでよく、確実に固定される。
【0048】
【考案の効果】本考案は、以上説明したとおり構成され
ているので、ビール注ぎ出し装置のビール樽への固定を
容易にかつ確実に行なうことができ、炭酸ガスやビール
の洩れが発生せず、その結果、ビール樽内のビールをほ
ぼ全量注ぎ出すことが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のビール注ぎ出し装置の第1の実施例の
一部を切り欠いた概略正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2と同様な図であり、2つの係合アームがビ
ール樽の口金の係合溝に係合されている状態を示してい
る。
【図4】本考案のビール注ぎ出し装置の第2の実施例の
一部を断面にした概略正面図である。
【図5】図4の一部を切り欠いた右側面図である。
【図6】図4と同様な図であり、係合部材がビール樽の
口金の係合溝に係合されている状態を示している。
【図7】本考案のビール注ぎ出し装置の第3の実施例の
一部を切り欠いた概略正面図である。
【図8】図7のB−B線断面図である。
【図9】図8と同様な図であり、2つの係合部材がビー
ル樽の口金の係合溝に係合されている状態を示してい
る。
【図10】従来のビール注ぎ出し装置の概略斜視図であ
る。
【図11】図10の縦断面図である。
【図12】図10の一部を切り欠いた概略正面図であ
る。
【図13】図12のX−X線断面図である。
【図14】図13と同様な図であり、2つの係合アーム
が底カバーの環状部外に引っ込んでいる状態を示してい
る。
【図15】図12と同様な図であり、2つの係合アーム
がビール樽の口金の係合溝に係合されている状態を示し
ている。
【図16】ビール樽の半分を断面にした正面図である。
【図17】ビール樽の半分を断面にした上面図である。
【図18】図10に示したビール注ぎ出し装置が所定の
ビール樽に取付けられる直前の状態を示す斜視図であ
る。
【図19】図18に示した状態からビール注ぎ出し装置
がビール樽に取付けられた後、装着用ハンドルを倒す直
前の状態を示す装着部の縦断面図である。
【図20】図18に示した状態からビール注ぎ出し装置
がビール樽に取付けられた後、装着用ハンドルを倒して
ビール注ぎ出し装置をビール樽に完全に装着した状態を
示す斜視図である。
【図21】図20に示した状態から注ぎ出しハンドルを
倒し、ビール樽内のビールをコップに注ぎ出している状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 注ぎ出しハンドル 2 連結部材 3 メインパイプ 4 装着用ハンドル 5 トーピード 6 上カバー 6a,6b,6c 開口 7 キャップ 8a,8b 偏心カム 9 ピストン 10 ビール注ぎ出し装置(ビールディスペンサーヘ
ッド) 11 コップ 12 炭酸ガス用ガスケット 13 ボール 14 ビール用ガスケット 15 ばねクランプ 15a,15b 駆動部 16 底カバー 16a 環状部 17 つりアーム 18 アダプター 19 チューブ 20 弁 21 円筒コイルばね 22 ノズル 23 口金 23a 係合溝 23b 第1の弁 23c 第2の弁 23d 円筒コイルばね 23e 円すいコイルばね 23f 口金本体 24 接続部 25 ねじ軸 26 弁ハウジング 26a 分配管 27 炭酸ガスカートリッジ 28 炭酸ガス排出弁 29 円筒コイルばね 30 ピン 31 ブラケット 32a,32b 係合アーム 32c,32d,32e 係合部材 33a,33b,33c,33d,33e 係合部 34a,34b,34c,34d,34e ガイド孔 35 弁軸 36 装着部 37 ビール樽 38 スラストカラー 39 圧送管 40 ボール 50a,50b,50c,50d,50e 板ばね 51a,51b,51c 係合解除用アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 上杉 輝 北海道札幌市東区北7条東9丁目384− 18 サッポロビール株式会社 札幌工場 内 (72)考案者 石井 修 北海道札幌市東区北7条東9丁目384− 18 サッポロビール株式会社 札幌工場 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B67D 1/04

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸ガスカートリッジ(27)および押
    圧されることにより開く弁(23b,23c)を口金
    (23)に備えたビール樽(37)の前記口金(23)
    に装着されて、前記炭酸ガスカートリッジ(27)から
    炭酸ガスを前記ビール樽(37)内に導いて前記ビール
    樽(37)内のビールに作用させることにより、前記ビ
    ール樽(37)内の前記ビールをつぎ出すためのもので
    あって、装着本体(6,16)と、該装置本体(6,1
    6)に端部が回動自在に支持された装着用ハンドル
    (4)と、前記炭酸ガスカートリッジ(27)の炭酸ガ
    ス排出弁(28)との接続部(24)と、前記ビール樽
    (37)の前記口金(23)に係合可能な係合アーム
    (32a,32b)と、前記ビール樽(37)の前記口
    金(23)への装着部(36)とを有し、前記装着用ハ
    ンドル(4)を倒すことにより、前記接続部(24)が
    前記炭酸ガス排出弁(28)に連通されるとともに、前
    記装着部(36)が下方へ移動して前記ビール樽(3
    7)の前記弁(23b,23c)を押圧して開き、かつ
    前記係合アーム(32a,32b)が前記装置本体
    (6,16)より突出して前記ビール樽(37)の前記
    口金(23)に係合するように構成されたビール注ぎ出
    し装置(10)において、 前記装置本体(6,16)に、前記係合アーム(32
    a,32b)を前記装置本体(6,16)よりそれぞれ
    突出するように付勢する板ばね(50a,50b)を設
    けたことを特徴とするビール注ぎ出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のビール注ぎ出し装置に
    おいて、 装置本体(6,16)に一端部が回動自在に支持され
    た、ビール樽(37)の口金(23)に係合可能な係合
    部材(32c)と、 該係合部材(32c)を前記口金(23)に係合する方
    向に付勢するための板ばね(50c)と、 前記係合部材(32c)を、前記板ばね(50c)によ
    り前記付勢される方向とは反対の方向に移動させて前記
    係合を解除するための係合解除用アーム(51a)とを
    有することを特徴とするビール注ぎ出し装置。
  3. 【請求項3】 炭酸ガスカートリッジ(27)および押
    圧されることにより開く弁(23b,23c)を口金
    (23)に備えたビール樽(37)の前記口金(23)
    に装着されて、前記炭酸ガスカートリッジ(27)から
    炭酸ガスを前記ビール樽(37)内に導いて前記ビール
    樽(37)内のビールに作用させることにより、前記ビ
    ール樽(37)内の前記ビールをつぎ出すためのもので
    あって、装着本体(6,16)と、該装置本体(6,1
    6)に一端部が回動自在に支持された装着用ハンドル
    (4)と、前記炭酸ガスカートリッジ(27)の炭酸ガ
    ス排出弁(28)との接続部(24)と、前記ビール樽
    (37)の前記口金(23)への装着部(36)とを有
    し、前記装着用ハンドル(4)を倒すことにより、前記
    接続部(24)が前記炭酸ガス排出弁(28)に連通さ
    れるとともに、前記装着部(36)が下方へ移動して前
    記ビール樽(37)の前記弁(23b,23c)を押圧
    して開くように構成されたビール注ぎ出し装置(10)
    において、 互いに対向するように前記装置本体(6,16)に一端
    部が回動自在に支持された、前記ビール樽(37)の前
    記口金に係合可能な2つの係合部材(32d,32e)
    と、 該2つの係合部材(32d,32e)を前記口金(2
    3)に係合する方向にそれぞれ付勢するための板ばね
    (50d,50e)と、 前記2つの係合部材(32d,32e)を、前記板ばね
    (50d,50e)により前記付勢される方向とは反対
    の方向にそれぞれ移動させて前記係合を解除するための
    係合解除用アーム(51b,51c)とを有することを
    特徴とするビール注ぎ出し装置。
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