JP2575451B2 - 金属粉末のカプセル充填装置 - Google Patents

金属粉末のカプセル充填装置

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JP2575451B2
JP2575451B2 JP4493288A JP4493288A JP2575451B2 JP 2575451 B2 JP2575451 B2 JP 2575451B2 JP 4493288 A JP4493288 A JP 4493288A JP 4493288 A JP4493288 A JP 4493288A JP 2575451 B2 JP2575451 B2 JP 2575451B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プラスチックス、金属、セラミックス材、
射出成形、押出混練成形あるいは圧縮成形等に使用され
ている高機能複合シリンダを、金属、同合金粉末あるい
は複合金属粉末材料を用い、これを熱間等方圧加圧装置
により製造する際、所定の処理用カプセル内に、耐食、
耐摩性に優れた金属粉末およびセラミックス添加金属粉
末等を、最適に充填可能とした装置の提供に関する。
(従来の技術) プラスチックス、金属、セラミックス材料の射出成
形、押出混練、圧縮成形機用の複合シリンダを、熱間等
方圧加圧手段により製造する場合、充填用カプセル内に
金属粉末(単一金属、合金、金属と異種材料の混合材を
含む)を充填することは既知であり、その詳細は例えは
特開昭61−14354号公報および特願昭60−100146号に提
示されている。今これを第2図乃至第5図に亘りその概
要を説示する。即ち第2図はその充填方法を示してお
り、一定量の金属粉末150を真空脱ガス室100へ投入し、
該室100内に形成した樋170′上を振動により移送する
際、移送用振動の振動数を増減させて金属粉末150をカ
プセル130内に充填し、脱気パイプ120部分を密封するの
であり、充填用カプセル130としては、第3図乃至第5
図に示すものが用いられる。第3図に示すようにカプセ
ル130は、カプセル本体140の上下両端は上蓋160、下蓋1
70により閉鎖され、内部に成形中子180がカプセル本体1
40の成形内面との間に充填クリアランス190を介して定
置されたもので、前記上蓋160に充填クリアランス190と
連通し、かつ充填用として働く脱気パイプ120を形成し
たもので、同パイプ120により粉末が内部に充填される
ようにしたものである。図例は先に示したシリンダ製作
のための1例を示し、カプセル本体140の成形内面と成
形中子180の外面により、目的のシリンダ形状を持つ充
填クリアランス190が形成される。第3図に示したシリ
ンダがシングルタイプの場合には、クリアランス190の
横断面形状は円形を呈するが、第4図に示したダブルシ
リンダタイプの場合は、第4図および第5図示のよう
に、クリアランス190の横断面形状は双円形を呈するよ
うに、クリアランス190の断面形状は目的製品の形状に
従って変化する。また上記した充填手段の他、図示省略
するが、比較的簡便な手段として、所定のカプセル内に
予じめ金属粉末を投入し、カプセル外面から振動等によ
り密に充填後、カプセル毎に加熱に入れ、加熱脱気し
て後、密封する手段もある。
(発明が解決しようとする課題) 第2図に示した真空もしくは特定ガス雰囲気内で振動
を利用してカプセル充填を行なう手段は、例えばAl、T
i、Hf等の活性金属、もしくはこれらを多量に含有した
超合金粉末の場合、該粉末を充填、熱間等方圧加圧成形
後の製品における機械的特性、特に低サイクル疲労特性
の劣化防止、更にはカプセルが薄肉、大容量の粉末充填
の場合、有効ではあるが、全て閉回路内で行なわれるこ
とは設備費が多大に失し、かつ比較的小型で複雑な形状
のカプセルおよび厚肉カプセル、また先に説示したシリ
ンダ物品のように、充填クリアランス190が比較的小さ
いもの(例えば約2〜20mm)に対しては、その加熱脱気
室1の振動による自由落下では、該粉末を充填クリアラ
ンス190の隅々に亘り均一に充填することや、充填密度
を向上させることが困難である。またカプセル内に予じ
め金属粉末を投入し、振動等によって密に充填し、この
カプセルを個々に加熱炉内で加熱脱気する手段は、大気
圧で金属粉末をカプセル内に充填するため、閉じ込めら
れた空気抵抗および脱気時に、カプセル内の粉末充填位
置によって、充填粉末の抵抗により到達真空度にバラツ
キを生じるおそれがある。
また各カプセルを加熱炉内に装入し、カプセル外径面
を介して粉末加熱を行なうので、大型厚肉のカプセルで
は、脱気に必要な加熱のためには多大な時間と費用が掛
り、経済的な不利がある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記した従来技術の問題点を解決するため、
装置全体の構成をよりコンパクトかつ簡単化するととも
に処理能力を著しく向上させ、効率的な充填が得られる
ようにし、特には1カプセル当りの粉末充填量が比較的
小さく(約15kg以下)、且つ厚肉、複雑形状のカプセル
であるとともに、その粉末充填用クリアランスが小さい
(最小1mm〜最大15mm程度)カプセルは、金属のみの単
一金属粉末あるいはセラミックス等を添加した複合金属
粉末を充填する場合、各粉末充填位置に粉末を均一かつ
充填密度を向上させて充填させ、かつ複合金属の場合、
添加材料と金属粉末との分離を生じないようにし、熱間
等方圧加圧成形後、均一なライニング層が形成されるよ
うにしたものであり、具体的には、その内部に粉末加熱
用ヒータを内蔵するとともに、材料投入口および材料落
下口を有する加熱脱気チャンバと、前記チャンバの材料
落下口と連通遮断可能に連結される材料給送管と、前記
材料給送管と連通されかつ充填センサを具備した供給管
と、前記供給管と着脱可能に連結される充填管を上端に
有するカプセル本体内に、充填クリアランスを介して成
形中子を定置し、かつ保持架台に着脱可能に取付ける充
填用カプセルと、前記カプセル本体の外周面対称位置に
対面する打撃部材をそれぞれ有するとともに、前記保持
架台上において前記カプセル本体の外周面高さ方向およ
び高さ方向と直交する方向に進退可能に保持される一対
の打撃振動装置とから成り、かつ前記チャンバ、材料給
送管、供給管および充填管を有するカプセル本体が、何
れもそれぞれ真空またはガス置換可能に設けられること
にあり、更には充填管を挟んで切断時の挟持部材が配設
されることにあり、更には保持架台に充填用カプセルの
遊動阻止部材を設けることにある。
(作 用) 本発明の上記した技術的手段によれば、材料供給口お
よび材料落下口を設けるとともに加熱用ヒータを内蔵し
た加熱脱気チャンバを、真空またはガス置換可能に設け
ることによって、所定量の金属粉末を同チャンバ内に供
給し、所要雰囲気下において該粉末の加熱脱気が容易に
行なえるとともに、かかるチャンバの複数個を設けるこ
とによって、一方のチャンバ内で加熱脱気した金属粉末
を充填作業中に、他方のチャンバ内に金属粉末を投入し
てその加熱脱気を行なうように、効率的に加熱脱気作業
を進行させることができ、またチャンバ内で加熱脱気し
た金属粉末は、所定時間の加熱脱気後、その材料落下口
を開くことにより自重落下によって、同落下口と連結さ
れる材料給送管より供給管および充填管を経由して、保
持架台上に着脱可能に取付けた充填用カプセルのカプセ
ル本体内に確実かつ容易に自動充填可能である。このさ
い各材料給送管、供給管および充填管を有するカプセル
本体は、何れもそれぞれ真空またはガス置換可能である
ため、材料の通過、充填に際し、チャンバ内と同一の雰
囲気に保持できるとともに、保持架台上に着脱可能に取
付けられている充填用カプセルにおいては、そのカプセ
ル本体の外周面対称位置に対面する各打撃部材を備えた
打撃振動装置の一対が配設してあるので、前記粉末の充
填に際し、打撃部材による外周面への打撃振動を介し、
充填クリアランスの各部位、その隅々に亘るまできわめ
て緊密に充填させることが容易であり、充填クリアラン
スが狭いものであり、複雑な凹凸形状断面をもつものに
対しても、バラツキの生じない均一な充填密度の向上が
得られる。このさい打撃振動装置はカプセル本体の外周
面に対し、その高さ方向および高さ方向と直交する方向
(径方向)に各進退可能に設けられているので、充填用
カプセルのサイズ、また内部形状に対して最も適切な位
置に調整しての打撃振動を与えることができるので、そ
の充填内容はきわめて精度と確度の高いものとなるので
ある。かくして所定量の金属粉末の充填が終了すれば、
供給管内に例えば昇降可能に設備した充填センサによ
り、充填管内に充填された金属粉末高さを検知確認して
後、充填センサを引上げ、打撃振動装置の打撃振動を停
止するとともに材料給送管と加熱脱気チャンバを遮断
し、供給管と連結されている充填管の上端側を切断して
密封し、充填用カプセルを保持架台から取外すことによ
って1個のカプセルに対する充填作業が完了する。従っ
て空いた保持架台に新しい充填用カプセルを取付けると
ともに、該カプセルの充填管を供給管に連結し、加熱脱
気チャンバが1個の場合は、再び該チャンバに金属粉末
を投入して加熱脱気して、これを新しい充填用カプセル
に充填する作業を反復することになり、また複数の加熱
脱気チャンバを用いる場合は、一方の加熱脱気チャンバ
よりの充填作業が終了して、充填されたカプセルを取外
して後、保持架台に取付けられた新しいカプセルには、
他方の加熱脱気チャンバ内で加熱脱気した金属粉末を、
同様に材料給送管、供給管を経て充填管より同カプセル
内に充填することになる。
また前記した充填用カプセルの充填管を挟んで切断時
の挟持部材を配設することにより、先に述べた充填管の
上端側を切り放すに際し、予じめ挟持部材により充填管
を挟持することによって、その切断を円滑かつ確実に行
なうことができる。
また充填用カプセルを着脱可能に取付ける保持架台に
おいて、充填用カプセルの遊動阻止部材を設けることに
より、打撃振動装置の打撃振動を加えるに当り、これに
よりカプセルの遊動、位置ずれをなくし、打撃振動効果
の確保と円滑な充填を容易とすることができる。
(実施例) 本発明装置の適切な実例を、第1図について説示す
る。図に示したものは加熱脱気チャンバを2個用いたも
のであり、また真空状態下において加熱脱気から充填処
理を行なう1例であり、2基の加熱脱基チャンバ38,60
は何れも同一構造であるため並行的にその構造を説示す
る。即ち両加熱脱気チャンバ38,60は気密に密封された
筒状のチャンバ本体の頂部に、バルブ58,59を具備した
材料投入口39,45を有するとともに、テーパ状とされた
底部中心には材料落下口64,65が開設され、該材料落下
口64,65には前記チャンバ38,60の頂部から昇降可能に挿
設された押棒40,44の下端に設けたゲートストッパ36,35
がそれぞれ開閉可能に閉止される。また前記材料落下口
64,65にはそれぞれ途中にバルブ33,34が備えることによ
り、連通遮断可能とした材料給送管28,31が連結され、
各材料給送管28,31は何れも供給管57に連通される。該
供給管57は上端は閉塞され、下端には連結用フランジ25
が設けられるとともに、供給管57には昇降可能な充填セ
ンサ32が内挿される。
また前記した加熱脱気チャンバ38,60内には、収容し
た金属粉末の加熱用ヒータ37,42および43,47が内蔵され
るとともに、熱電対その他による温度センサ41,46が同
じく内蔵される。
本発明において用いる充填用カプセルは、先に第3図
乃至第5図に亘って説示した従来技術において用いる充
填用カプセルと同様のカプセルであって差支えなく、図
示のように上蓋2および図示省略してあるが下蓋によっ
て上下両端の閉塞された円筒状のカプセル本体5内に充
填クリアランス3を介して所要形状の成形中子4が定置
され、かつ前記上蓋2と一体に充填管1が形成されたも
のであり、前記充填管1の上端には供給管57における連
結用フランジ25と対応する連結フランジ66が形成される
ことにより、供給管57に連結されるのであり、この充填
用カプセルは保持架台24に着脱可能に取付けられる。充
填用カプセルに打撃振動を与える打撃振動装置9,19は既
知のものであるが、本発明では両装置における進退可能
な打撃部材16,20が図示のように保持架台24に定置され
た充填用カプセルにおける外周面の対称位置に対面して
打撃を加え得るように配置し、かつ両装置9,19が、カプ
セル外周面に沿ってカプセル高さ方向に移動調整可能で
あるとともに、またカプセル高さ方向と直交する方向
(カプセル径方向)にも移動調整可能であるように設け
る。前記した高さ方向および高さ方向と直交する方向へ
の各移動調整機構は任意であるが、実施例では保持架台
24の両側に、同架台24に沿って進退可能な移動台62,63
を架装し、移動台62,63の一端よりカプセル本体5の外
周面に平行して延びる架柱7,17を立設し、架柱7,17に昇
降部材8,18を架装し、昇降部材8,18にそれぞれ打撃振動
装置9,19を保持させるのであり、移動台62,63のカプセ
ル本体5に向かう進退により、打撃振動装置9,19のカプ
セル本体5の外周面に対する径方向の遠近位置調整を可
能とし、また昇降部材8,18の架柱7,17に沿う昇降によ
り、高さ方向の位置調整可能とするもので、このさいそ
の移動台62,63および昇降部材8,18の進退構造として
は、例えば保持架台24および架柱7,17に正逆回動可能な
スクリュ軸を設置し、同スクリュ軸に螺合されて直進移
動するナット(図示省略)によるスクリュ軸・ナットの
組合せにより、回転運動を直進運動に変換させる等の既
知の進退構造を用いるが、勿論これらは自由に設計可能
である。
また実施例においては、充填管1の中途周側を挟ん
で、一対の進退可能なクリッパ26,27を、同充填管1の
切断時に当って、予じめ周側を挟持固定する挟持部材と
して配置し、また保持架台24には、カプセル本体5の外
周面対称位置の周側を、打撃振動装置9,19の各打撃部材
16,20により打撃を加える際、これによりカプセル本体
5の遊動、位置ずれを阻止するため、前記打撃部材16,2
0側と90度位置を相違したカプセル本体5の外周面対称
位置を固定状に把持する遊動阻止部材15が進退接離可能
に配設され、14はその操作ハンドルを示している。また
先に述べた打撃振動装置9,19のカプセル本体5に対する
高さ方向および同方向と直交する方向への移動調整機構
においても、図示のように保持架台24の左右両側端に移
動台62,63のための移動操作ハンドル12,23、架柱7,17の
各端に昇降部材8,18の昇降用操作ハンドル6,61が設けら
れる。
本発明においては、前記した各加熱脱気チャンバ38,6
0、各材料給送管28,31、供給管57および充填管1を具備
した充填カプセルのカプセル本体5の何れも、真空状態
に維持して操業するが、このための構造として実施例に
おいては図示のように、ロータリポンプ55、ディフュー
ジョンポンプ56等の必要ポンプと連結され、かつ元バル
ブ54を有する脱気元管67より、材料給送管28,31の真空
脱気を行なう脱気管68,69を分岐連通させるとともに、
脱気管68にはバルブ51,52、また脱気管69にはバルブ50,
53を中途に介設し、更に脱気元管67より供給管57および
充填管1、カプセル本体5の真空脱気を行なう脱気管29
を分岐連通させるとともに、同管29の中途にバルブ30を
介設し、また前記脱気管69のバルブ50,53間の中途から
は、加熱脱気チャンバ38の真空脱気を行なうための脱気
管70を分岐連通させるとともに、同管70の中途にバルブ
48を介設し、また前記脱気管68のバルブ51,52間の中途
からは、加熱脱気チャンバ60の真空脱気を行なうための
脱気管71を分岐連通させるとともに、同管71の中途にバ
ルブ49を介設するのである。
この構造によれば、真空用ポンプ55,56を共用し、そ
れぞれのバルブ群の開閉操作を介し、各部材38、60、2
8、31、57、1、5における真空脱気を個々に独立また
は連帯して操作できる点において有利であるが、勿論各
部材個々に独立した真空脱気手段を付設することを妨げ
ない。
上記した2連式チャンバによる実施例においては、以
下のようにして金属粉末の加熱脱気および充填が行なわ
れることになる。
保持架台24に充填用カプセルを保持させ、その充填管
1のフランジ66を供給管57のフランジ25に連結するとと
もに、充填用カプセルにおけるカプセル本体5の外周面
下端に遊動阻止部材15を圧着して固定状態とし、また加
熱脱気チャンバ38,60においては押棒40,44を押下してそ
のゲートストッパ36,35を落下口64,65に閉塞させ、全バ
ルブは閉鎖状態とする。予じめ計量された定量の金属粉
末を加熱脱気チャンバ38の材料投入口39よりバルブ5を
開いて投入し、次いで加熱脱気チャンバ60にも同様に定
量の金属粉末をバルブ59を開いて投入し、投入後、バル
ブ58,59を閉じる。次いで先ず脱気管29のバルブ30およ
び脱気元管67のバルブ54を開き、ロータリポンプ55、デ
ィフュージョンポンプ56を介して供給管57および充填管
1、カプセル本体5を真空引きし、次に材料給送管28,3
1のバルブ33,34および脱気管68,69の各バルブ51,52およ
びバルブ50,53を開いて、材料給送管28,31を真空引き
し、また脱気管70,71の各バルブ48,49を徐々に開いて加
熱脱気チャンバ38,60の真空引きとともに、前記チャン
バ38,60の加熱用ヒータ37,42および43,47をスイッチイ
ンして加熱を開始し、同時に脱気管29のバルブ30および
加熱脱気チャンバ60側の材料給送管31のバルブ34を閉鎖
する。かくして所定時間の加熱脱気処理が終了すれば、
打撃振動装置9,19を駆動して各打撃部材16,20の進退打
撃を介してカプセル本体5に振動を与えるとともに、加
熱脱気チャンバ38における押棒40を徐々に引上げること
により、落下口64より連続的に加熱脱気済みの金属粉末
を自重落下させ、バルブ33の開かれた材料給送管28よ
り、供給管57をへて充填管1を介しカプセル本体5内に
自重落下とカプセル本体5の打撃振動により、充填クリ
アランス3内に緊密かつ均一に充填されることになる。
充填が完了すれば充填管1に具備した充填センサ32によ
り充填管1内における充填粉末の高さを確認して後、打
撃振動装置9,19を停止するとともに材料給送管28のバル
ブ33を閉じ、かつ充填センサ32を引上げる。次いで実施
例の場合、一対のクリッパ26,27を前進させて充填管1
をクリップしてから、金属粉末の充填されていない充填
管1の上端側を適宜切断するとともに切断端を、例えば
TIG溶接等によって密封して後、金属粉末の充填された
充填用カプセル全体を、クリッパ26,27の後退とともに
遊動阻止部材15を弛めて開放し、保持架台24から取外す
のである。かくして空いた保持架台24には新しい充填用
カプセルを先と同様にして取付け、かつその充填管1を
フランジ25,66の結合を介して供給管57と連結し、次い
で脱気管70のバルブ48および脱気管68のバルブ52を閉
じ、加熱用ヒータ37,42をスイッチオフし、加熱脱気チ
ャンバ38内に材料投入口39のバルブ58を開いて新しく定
量の金属粉末をゲートストッパ36の閉塞を介し投入し、
前記バルブ52,48を開いて加熱脱気チャンバ38内の真空
引きを行なうのであり、このさい材料投入口39のバルブ
58は閉じられる。一方の加熱脱気チャンバ60内の既に加
熱脱気の終了した金属粉末は、脱気管29のバルブ30を開
いて供給管57および充填管1、カプセル本体5内の真空
引きを行なって後、前記チャンバ60の材料給送管31のバ
ルブ34を開くとともに、加熱脱気チャンバ38側の材料給
送管28におけるバルブ33は閉じ、材料給送管31の真空引
きを脱気管69によって行ない、しかる後、加熱脱気チャ
ンバ60内の金属粉末を、先に述べた加熱脱気チャンバ38
におけると同様に、打撃振動装置9,19の駆動、ゲートス
トッパ35の引上げ開放とともに、新しく取付けられた充
填用カプセルのカプセル本体5内に充填することにな
り、以下同様の充填、加熱脱気作業は両チャンバ38,60
において交互に反復されることになる。
(発明の効果) 本発明のカプセル充填装置によれば、従来の充填技術
に対して、以下の諸点において優れた特長を発揮でき
る。即ち、次に示した表1は、第1図に例示した本発明
装置によって、先に述べた高機能複合シリンダ製品と、
金属粉末を用いかつ熱間等方圧加圧装置を用いて製造す
るに当り、同シリンダボディ部分を所定の充填用カプセ
ルに充填した場合と、従来技術における第2図で説示し
た手段(以下従来方法1とする)、また大気中でカプセ
ル内に振動充填させ、加熱炉内でカプセルを加熱して脱
気する手段(以下従来法2とする)を用いた場合との、
具体的実施結果の比較検討内容を示したものであり、こ
のさい供試した粉末は、ガスアトマイズ法によって得ら
れた−100メッシュ粉末であり、その成分はC=0.90
%、Si=2.0%、B=2.0%、Ni=16.0%、Cr=25.0%、
W=12.0%、Cu=1.0%、残部Coから成るもので、また
表中において混合粉とは、上記した金属粉末に平均粒径
9μmのWCを重量比で10.0%添加し、これをステンレス
製ボールミル中に媒溶剤のメチルアルコールとともに入
れ、約1.5Hr混合、乾燥された複合金属粉末である。ま
た表中においてカプセル形状に、1軸とあるは1軸シリ
ンダを示し、1軸ホッパ付きとあるは1軸シリンダの周
側にホッパを有するものを示し、2軸とあるは2軸シリ
ンダを示し、2軸ホッパ付きとあるは、2軸シリンダの
周側にホッパを有するものを示している。また表中a,b,
c,dは何れも※印註記に示す通りの各実測値および良否
を示している。
表1で明らかなように、本発明の充填手段によれば、
その処理時間、加熱脱気後の粉末充填重量、充填用カプ
セルにおけるカプセル本体5の底部への到達真空度、更
には複合(混合)金属粉末処理における分離の有無にお
いて、何れも従来法1、2に対し明らかに優れているこ
とが確認される。
次に示す表2は、前記表1において示された供試番号
1〜7において示した各充填カプセルを、加熱温度960
℃、圧力1000気圧、保持時間4hrで熱間等方圧加圧成形
処理した後、得られた成形品ライニング層の緻密化状況
および肉厚変動を調査した結果を示したものであり、同
表における1〜7の番号は表1における供試番号1〜7
に対応するものであり、緻密化状況および肉厚変動の何
れにおいても優れ、特に肉厚変動の小さい点において、
即ち、肉厚変動のバラツキが僅少である点で優れてい
る。
本発明の充填手段によれば、金属粉末の加熱脱気を行
なうチャンバと、充填用カプセルとを材料給送管および
供給管を介して連結するとともに、充填用カプセルを保
持架台上に着脱可能に取付け、かつ打撃振動装置の一対
を充填用カプセルの周側に配設する構成によって、装置
全体を著しく簡単化しかつコンパクトな設備で足りるの
である。また加熱脱気を独立したチャンバ内で行なわせ
るので、加熱用ヒータを内蔵してロスのない加熱脱気が
得られるとともに、実施例でも示したように複数のチャ
ンバを併用すれば、効率的に処理される。また充填に当
っても個々の充填用カプセルに対して材料給送管および
供給管によって行なうので、供給管のみを共通として、
材料給送管のバルブ開閉による切換操作によって複数の
加熱脱気チャンバに対しても効率的に対処できる。更に
本発明では個々の充填カプセルに対する一対の打撃振動
装置による打撃振動を介して充填を行なうようにしたの
で、従来技術のように装置全体を振動させる必要なく、
小型の打撃振動装置で足り、しかもこの打撃振動装置を
充填用カプセルの外周面高さ方向および径方向に対して
位置調整可能に設けてあるので、各サイズのカプセルに
対し、適切な打撃振動を与えることができ、比重差のあ
る複合金属粉末処理に際しても分離のおそれなく、緊密
かつ均一な充填が迅速に得られ、これらによって比較的
簡便でかつ処理能力の高度なカプセル充填装置の提供が
可能となり、1カプセル当りの粉末充填量が比較的小さ
なかつ厚肉、複雑形状のカプセルで、かつ粉末充填クリ
アランスが小さいカプセルに、単一金属または複合金属
粉末を、各粉末充填位置に均一かつ高充填密度のもと
に、分離することなく充填するという目的を容易に達成
できるもので、その充填内容においては表1、2におい
て示すようにきわめて優れた効果を発揮でき、経済的か
つ高機能のカプセル充填装置として利点大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置実施例の縦断正面図、第2図は従来
の加熱脱気室振動方式側の縦断正面図、第3、4図は充
填用カプセル側の縦断正面図、第5図は第4図A−A線
断面図である。 1……充填管、2……上蓋、3……充填クリアランス、
4……成形中子、5……カプセル本体、9,19……打撃振
動装置、16,20……打撃部材、24……保持架台、26,27…
…クリッパ、28,31……材料給送管、32……充填セン
サ、38,60……加熱脱気チャンバ、35,36……ゲートスト
ッパ、39,45……材料投入口、64,65……材料落下口、3
7,42,43,47……加熱用ヒータ。
フロントページの続き (72)発明者 冨田 正博 兵庫県神戸市西区狩場台3丁目5―5 (72)発明者 小高根 正昭 富山県射水郡小杉町太閣山3―56 (72)発明者 林田 敬一 富山県射水郡小杉町太閣山4―2―26― 302

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その内部に加熱用ヒータを内蔵するととも
    に、材料投入口および材料落下口を有する加熱脱気チャ
    ンバと、前記チャンバの材料落下口と連通遮断可能に連
    結される材料給送管と、前記材料給送管と連通されかつ
    充填センサを具備した供給管と、前記供給管と着脱可能
    に連結される充填管を上端に有するカプセル本体内に、
    充填クリアランスを介して成形中子を定置し、かつ保持
    架台に着脱可能に取付ける充填用カプセルと、前記カプ
    セル本体の外周面対称位置に対面する打撃部材をそれぞ
    れ有するとともに、前記保持架台上において前記カプセ
    ル本体の外周面高さ方向および高さ方向と直交する方向
    に進退可能に保持される一対の打撃振動装置とから成
    り、かつ前記チャンバ、材料給送管、供給管および充填
    管を有するカプセル本体が、何れもそれぞれ真空または
    ガス置換可能に設けられることを特徴とする金属粉末の
    カプセル充填装置。
  2. 【請求項2】充填管を挟んで切断時の挟持部材が配設さ
    れる請求項1記載の金属粉末のカプセル充填装置。
  3. 【請求項3】保持架台に充填用カプセルの遊動阻止部材
    を設ける請求項1又は2記載の金属粉末のカプセル充填
    装置。
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