JP2752493B2 - 固形生薬、及びその製造方法及び装置 - Google Patents

固形生薬、及びその製造方法及び装置

Info

Publication number
JP2752493B2
JP2752493B2 JP2026648A JP2664890A JP2752493B2 JP 2752493 B2 JP2752493 B2 JP 2752493B2 JP 2026648 A JP2026648 A JP 2026648A JP 2664890 A JP2664890 A JP 2664890A JP 2752493 B2 JP2752493 B2 JP 2752493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crude drug
split mold
mold
solid crude
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2026648A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03232819A (ja
Inventor
彦重 藤井
友昭 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOCHIMOTO TENKAIDO KK
Original Assignee
TOCHIMOTO TENKAIDO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOCHIMOTO TENKAIDO KK filed Critical TOCHIMOTO TENKAIDO KK
Priority to JP2026648A priority Critical patent/JP2752493B2/ja
Publication of JPH03232819A publication Critical patent/JPH03232819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2752493B2 publication Critical patent/JP2752493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は固形生薬の製造方法及び装置の改良に関す
るものである。
[従来の技術] 従来より、固形生薬を製造するため、種々の加圧成型
法が提案されている。
例えば特開昭56−31756号は、両端が開口するシリン
ダー内に切断生薬を詰め、両端から2つのピストンで圧
縮する製造法である。
また特公昭63−26653号は、底板上に設けた方形枠状
金型に適度に乾燥した切断生薬を収納し、この収納され
た切断生薬をピストン式の金属加圧板により加圧する製
法を提案している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながらいずれの方法も、定型の型内に詰め込み
圧縮する方法であるため、加圧成型後の成型品の取り出
しは、型内から強制的に押し出さなければならず、しか
も加圧を解除すると、これに反発する成型品の内部圧力
のかかり方が、枠内壁に直接接触する部分とそうでない
部分とで異なり、成型品の取り出し方いかんでは割れや
損傷する場合もあった。特に加圧の程度が大きければ大
きい程、型内部に成型品が強固に詰まっており、その傾
向は増大し、取り出しは容易でなく、かつまた取り出し
の際、強制的に取り出すことから、成型品の外周部が損
傷し、固形生薬として必要不可欠な保形性に欠ける問題
点があった。従って従来の方法ではその圧縮の程度にも
製法上の点から自ずと限界があるのが実情であった。
しかもこの種の製法では、固定された型内におけるピ
ストンの上下動による加圧であるので、加圧を解除する
と、これに反発する成型品の内部圧力が直接上方にのみ
逃げるので、成型後の厚みが厚く、また厚みの変化度合
いが大きいなど厚みの安定性に欠ける問題点があった。
従って従来の製法では、厚みがかなり薄い成型品を得る
には、かなり加圧しなければならず、或いはまた長時間
加圧する必要があり、生産性の点で問題であった。一
方、この種の加圧成型は、生薬を固形化することが本来
の目的であるが、さらに付随的効果として加圧により切
断生薬の煮出し効果が向上しエキス含量が増える利点が
あることが知られている(特公昭63−26653号参照)。
これは加圧により皮膜に亀裂等が生じ、内部へ水が浸透
性が増すためと考えられている。また加圧は一般生菌数
を減少させる効果も併せ持つ。この点からすれば切断生
薬が均一かつ高圧縮化された成型品の提供が望まれると
ころではあるが、記述の通り、均一な圧縮成型品を迅速
かつ簡単に成型することが困難であるのが実情であり、
均一な圧縮状態において生薬の煮出し効果と一般生菌数
の減少効果が改良された固形生薬はいまだ提供されてい
ない。この発明の目的は、切断生薬の均一な高圧縮成型
品を迅速かつ簡単に成型することができる製造方法及び
その装置を提供し、また均一に高圧縮成型された固形生
薬を提供する点にある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的達成のため鋭意検討した結果、割型内に適
度に乾燥した切断生薬を投入し、これを加圧した後、当
該加圧状態下で割型を開き、しかる後加圧状態を解除し
て、均一な圧縮成形品を得る製法を開発した。
すなわち割型内で加圧された切断生薬が均一な圧縮状
態で固結一体化されている固形生薬を発明したものであ
る。
かかる固形生薬を製造する上で好ましい装置として
は、底板と、この底板上で左右両側に開閉可能に対向す
ると共にシリンダーによって開閉駆動され、左右両側か
ら加圧される断面略コ字状の一対の割型と、この割型内
をシリンダー駆動により昇降する加圧プランジャーとを
圧縮成形手段とする製造装置が好ましい。
[作用] この発明は上述の通り、従来の如く定型の型内に詰め
込み圧縮するのではなく、割型内で加圧する方法・装置
であるので、加圧成型後の成型品の取り出しは、割型を
開き、ピストンなどによる加圧を解除すれば容易に取り
出すことができる。しかも加圧状態の解除は、まず割型
を開き、しかる後解除するので、従来の如く一方向から
強制的に押し出すものではないため、内部圧力のかかり
方が全体に均一であり、成型品に割れや損傷が生じる場
合は少なく、保形性にきわめてすぐれている。この作用
効果は加圧の程度が大きければ大きい程顕著であり、ま
た強固に詰まった成型品であっても取り出しは容易であ
る。従ってこの方法・装置によれば軟質のものは勿論、
特に従来では困難であった超硬質で均一な圧縮状態でブ
ロック状に固結一体化されている固形生薬も成形でき、
広範囲の均一圧縮成形品を提供することができる。
またこの製法・装置によれば、割型を開いた後、加圧
を除去するので、これに反発する成型品の内部圧力は四
方に逃げるので、成型後の厚みを薄くでき、また厚みの
変化度合いを押さえることが可能で、厚みの安定性にす
ぐれている。従って厚みがかなり薄い成型品を得る場合
でも、加圧の程度を落とすことが可能であり、しかも短
時間で加圧することにより薄い成型品を得ることができ
る。
またこの方法・装置によれば、記述の通り、高圧縮可
能であるので、切断生薬の煮出し効果が顕著に向上し、
エキス含量を増量することができる。しかも一般生菌数
の減少効果もすぐれている。
[実施例] 以下この発明の方法及び装置の具体例について説明す
るが、必ずしも限定されるものではない。第1図(A)
〜(E)は固形生薬の製造方法の概略工程図であり、
(A)は供給工程、(B)は割型への投入工程、(C)
は加圧工程、(D)は割型の解除工程、(E)は加圧解
除工程を示している。なお太線の矢印は工程の進行方向
を示し、細線の矢印は圧縮方向を示す。
まず適度に乾燥した切断生薬1をベルトコンベア2に
より定量フィーダー3に供給する(第1図(A))。次
に一定量の切断生薬1を、定量供給装置4によって割型
5内に投入する(第1図(B))。割型5はこの時左右
両方からシリンダーによって閉塞状態としておく。続い
て、垂直方向にシリンダー6により加圧する(第1図
(C))。その後シリンダー6による加圧状態を維持し
ながら、閉塞状態にある割型5を開く(第1図
(D))。割型5を開いた後は、シリンダー6の加圧状
態を解除して(第1図(E))、均一な圧縮状態でブロ
ック状に固結一体化されている固形生薬7を得る。続い
てスクレーパー8により押出し、ベルトコンベアー9上
に乗せ、搬出する。なおこの例では固形生薬はブロック
状に成形されているが、凹凸状に成形しても差し支えな
く、また真空パック等のパッキング工程を後続して組み
込む方法も採用できる。
ところで第2図はこの方法を実施する上で好ましい装
置の一例を示す概略図である。前記と同符号で3は定量
フィーダー、4は定量供給装置、5は割型、6はシリン
ダー、8はスクレーパー、9はベルトコンベアーであ
る。なお、10は底板である。
一方割型5は、この実施例では第3図に示す如く、底
板10上で左右両側に対向した一対の断面略コ字状体5a、
5bからなり、その上部はそれぞれ左右両方向に円弧を描
きながら開閉可能に軸支されている。11はシリンダー6
に取付けられた加圧プランジャー、12a、12bは断面略コ
字状体5a、5bの各下方部に両側に取付けられたシリンダ
ーである。
なおこの実施例の装置では、第4図に示す如く、底板
10は両側が段差部13、13で、またこれに対応して割型5
の断面略コ字状体5a、5bの内奥部も段差部13、13と嵌合
する段差形状となっており、閉塞状態の位置決めを確実
なものとしている。
なおこの装置は常温加圧型としているが、加熱加圧タ
イプとしても差し支えない。この場合は、例えば割型5
の各コ字状体にヒーターを埋め込んで加熱する手段が採
用できるが、加熱手段も必ずしも限定されない。
因みに常法により適度に乾燥し、細かく切截粉砕等し
た十薬を用いて、この装置により、固形生薬を種々の条
件下で製造し、一般生菌数と、大腸菌群の陰陽性、エキ
ス含量について比較試験した。第1表はその結果を示
す。
なお、一般生菌数の試験方法及び大腸菌群の陰陽生試
験は、食品衛生法に準拠して行なった。またエキス含量
の測定は、日本薬局方に準ずる。
第1表から、加圧が大きくなるにつれて、一般生菌数
が減少しており、しかもエキス含量が増大していること
が認められる。また加熱加圧条件で一層この傾向が大き
いことが認められ、加熱条件下で高加圧することによ
り、従来と比べて、一般生菌数が少なく、かつ多量のエ
キス含量を含有する固形生薬が得られることが期待でき
る。
なお原料としてはこの発明では特に硬質の原料には好
適であるが、十薬に限らず、ゲンノショウコ、センナ等
各種のものが使用でき、特に限定されない。
[発明の効果] 以上の通りこの発明は、加圧状態下で開くことのでき
る割型を使用した製法及び装置であるので、前記厚み安
定性や保形性に優れ、均一である、切断生薬の高圧縮成
型品を迅速かつ簡単に成型することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)〜(E)は固形生薬の製造方法の概略工程
図であり、(A)は供給工程、(B)は割型への投入工
程、(C)は加圧工程、(D)は割型の解除工程、
(E)は加圧解除工程を示し、第2図はこの発明に係る
製造装置の一実施例を示す概略全体図、第3図は割型の
一例を示す正面図、第4図は同割型の開いた状態を示す
概略図である。 1……切断生薬、5……割型 6……シリンダー、7……固形生薬 10……底板、11……プランジャー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】割型内に適度に乾燥した切断生薬を投入
    し、これを加圧した後、当該加圧状態下で割型を開き、
    しかる後加圧状態を解除して、均一な圧縮成形品を得る
    ことを特徴とする固形生薬の製造方法。
  2. 【請求項2】底板と、この底板上で左右両側に開閉可能
    に対向すると共にシリンダーによって開閉駆動され、左
    右両側から加圧される断面略コ字状の一対の割型と、こ
    の割型内をシリンダー駆動により昇降するプランジャー
    とを圧縮成形手段とすることを特徴とする固形生薬の製
    造装置。
JP2026648A 1990-02-06 1990-02-06 固形生薬、及びその製造方法及び装置 Expired - Fee Related JP2752493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2026648A JP2752493B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 固形生薬、及びその製造方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2026648A JP2752493B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 固形生薬、及びその製造方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03232819A JPH03232819A (ja) 1991-10-16
JP2752493B2 true JP2752493B2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=12199262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2026648A Expired - Fee Related JP2752493B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 固形生薬、及びその製造方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2752493B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU4066693A (en) * 1992-12-23 1994-07-19 Bernhard Hugemann Compacted drug body for use in the mechanical generation of inhalable active-substance particles
CN101610898B (zh) * 2007-02-16 2015-01-07 帝人制药株式会社 压缩制片机

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5631756A (en) * 1979-08-25 1981-03-31 Nagakura Seiyaku Kk Manufacture of solid herb medicine
JPS6169232U (ja) * 1984-10-15 1986-05-12
JPS6326653A (ja) * 1986-07-21 1988-02-04 Tosoh Corp フオトレジスト材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03232819A (ja) 1991-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106994513A (zh) 一种多型腔的真空热压烧结模具及其使用方法
EP1709343A1 (de) Verfahren und vorrichtung zur herstellung von reibbelägen
JP2752493B2 (ja) 固形生薬、及びその製造方法及び装置
US6372166B1 (en) Method and apparatus for the dry-forming of crockery
CN103273676B (zh) 一种茶砖压制机
CN101898386A (zh) 陶瓷轴芯成型模具及干式等静压工艺成型陶瓷轴的方法
US7198741B2 (en) Method and apparatus for manufacturing multi-layer press molded bodies
US20090257904A1 (en) Device and method for pressing a metal powder compact
FR2673566A3 (fr) Dispositif pour la realisation des preformes necessaires au moulage en pate des ceramiques.
CN207954553U (zh) 一种多点液压机械锁模装置
CN219076310U (zh) 一种预压模具及卸模模具
US4053273A (en) Apparatus for the manufacture of pressed bodies of depolarizing material for galvanic cells
JPS5837361B2 (ja) 真空粉末成形法
RU1771880C (ru) Пресс-форма дл прессовани глуходонных изделий из порошковых масс
US3474493A (en) Molding machine for making compacted abrasive articles
US3517411A (en) Molding machine for making compacted abrasive articles
RU2015844C1 (ru) Устройство для изготовления изделий из порошковых материалов
SU927415A1 (ru) Способ прессовани изделий из порошка
JPH0243595Y2 (ja)
RU2047482C1 (ru) Агрегат для формования пустотелых изделий и способ их формования
SU1437146A1 (ru) Пресс-форма дл прессовани сложнопрофильных фасонных изделий
SU897398A1 (ru) Устройство дл прессовани изделий из порошка
JPH0522399Y2 (ja)
JPH08169003A (ja) 耐火れんがのプレス成形方法
JPH04311503A (ja) 粉末成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees