JP2575147Y2 - フロントフォーク - Google Patents

フロントフォーク

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JP2575147Y2
JP2575147Y2 JP1991042442U JP4244291U JP2575147Y2 JP 2575147 Y2 JP2575147 Y2 JP 2575147Y2 JP 1991042442 U JP1991042442 U JP 1991042442U JP 4244291 U JP4244291 U JP 4244291U JP 2575147 Y2 JP2575147 Y2 JP 2575147Y2
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JP
Japan
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bearing
tube
side tube
outer tube
front fork
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JP1991042442U
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JPH04127441U (ja
Inventor
猛嗣 巾
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KYB Corp
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KYB Corp
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  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動二輪車等の車体と
車軸間に介装されて路面からの振動を減衰する緩衝器と
フォークを兼ねたフロントフォークに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフロントフォークとしては、例
えば、図3に示すものが開発されている。
【0003】このフロントフォークは車体側チューブた
るアウターチユーブ1と、アウターチューブ1内に摺動
自在に挿入される車輪側チューブたるインナーチューブ
2と、インナーチューブ2の下部から起立するダンパー
シリンダ14と、ダンパーシリンダ14内にピストン1
3を介して移動自在に挿入された、ピストンロッド12
と、アウターチューブ1の上端に螺合され且つロックナ
ット11でピストンロッド12に締結されたキャップ1
0と、ダンパーシリンダ14とキャップ10との間に介
装されてアウターチューブ1とピストンロッド12とを
常時伸び方向に付勢する懸架スプリング15とを備えて
いる。
【0004】アウターチューブ1の下端部内周にはイン
ナーチューブ2の外周と摺接する断面C型の巻ブッシュ
からなる第1の軸受3を圧入し、インナーチューブ2の
上部外周の環状溝にはアウターチューブ1の内周と摺接
する第2の軸受4を嵌合して設けている。
【0005】アウターチューブ1の下端部外周にはスト
ッパリング9を介してシールケース16が設けられ、こ
のシールケース16の内周にはバックプレート5とオイ
ルシール6とがストッパリング7を介して保持されると
共に、ダストシール8が保持され、オイルシール6とダ
ストシール8はインナーチューブ2の外周に摺接してい
る。
【0006】アウターチューブ1には上端部と下端部近
傍を残して高周波焼入による熱処理を施して中間部の強
度を強化し、上端部にはキャップ10用のねじを刻設
し、下端部には第1の軸受3を圧入させるため薄肉加工
を施している。
【0007】上記のように中間部を高周波焼入するとこ
の熱処理を施した部分と熱処理を施していない部分の境
界Aに対応する部分が内径側へ縮径し、そのまま使用す
るとインナーチューブ2や第2の軸受4と干渉し、組付
時にもいろいろな不具合が発生する。このため、あらか
じめ、上記境界Aに対応する縮径した内周部分から下方
までを切削除去して中間部より薄肉な大径部17を形成
している。
【0008】上記のフロントフォークでは、第1の軸受
3やオイルシール6及びダストシール8を交換する場合
には次のように行なう。先ず、アウターチューブ1から
キャップ10をはずし、キャップ10とピストンロッド
12と懸架スプリング15等をアウターチューブ1の上
方に露出させ、次いで懸架スプリング15を圧縮させな
がらロックナットを弛めてピストンロッドからキャップ
10をはずす。
【0009】次にシールケース16からダストシール8
とストッパリング7をはずし、この状態でアウターチュ
ーブ1とシールケース16を図3の左方へ移動すると図
2に示すように第1の軸受3が第2の軸受4に衝接し、
この状態から更にアウターチューブ1を左行すると第1
の軸受3と、バックプレート5と、オイルシール6とが
第2の軸受4に押されて外部に押出される。アウターチ
ューブ1はそのまま上方に抜き出して分解が行なわれ
る。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように部品の交換の為、アウターチューブ1とインナー
チューブ2とを分解するとき、図2に示すように第2の
軸受4が第1の軸受3を下方に向けて押圧するが、切削
除去した大径部17と第2の軸受4との間に環状隙間が
でき、インナーチューブ2と第2の軸受4とがアウター
チューブ1の軸線に対して偏心して傾斜してしまう場合
がある。この為、第1の軸受3の上端面に対して第2の
軸受4の下端面が均一に当接せず、一部分のみしか当接
しない。この結果、第1の軸受3が断面C型状の巻ブッ
シュであることにも起因して当該第1の軸受3が捩れて
しまい、アウターチューブ1の内面に喰い込んで抜けな
くなる場合が生じる。
【0011】そこで、本考案の目的は分解時に車輪側チ
ューブが偏心せず、車体側チューブの軸受やシール部材
をスムースに抜き出すことができるフロントフォークを
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の構成は、車体側チューブ内に車輪側チュー
ブが摺動自在に挿入され、車体側チューブの下端部内周
に車輪側チューブの外周に摺接する第1の軸受とシール
部材を圧入させ、車輪側チューブの上部外周に車体側チ
ューブの内周に摺接する第2の軸受を設け、車体側チュ
ーブの中間部に高周波焼入を施しているフロントフォー
クにおいて、車体側チューブの高周波焼入を施した中間
部と高周波焼入を施していない下部との境界に対応する
内周に環状溝を形成し、この環状溝の下端部テーパ面を
第1の軸受より上側に位置する内周面に接続させたこと
を特徴とするものである。
【0013】
【作用】分解時に車体側チューブを上方にスライドする
と環状溝に侵入した第2の軸受がテーパ面を介して下端
部近傍の内周面に摺接し、この下端部近傍の内周面は車
体側チューブの軸線に沿っているから第2の軸受が調芯
されて偏心するのが防止される。その結果、更に車体側
チューブをスライドすると第2の軸受が第1の軸受の端
面全周に均一に当接し、第1の軸受を捩らすことなくス
ムースに押出す。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1にもとづいて説
明する。
【0015】基本構造は図3の従来技術と同じである。
即ち、本考案のフロントフォークは車体側チューブたる
アウターチューブ1と、アウターチューブ1内に摺動自
在に挿入される車輪側チューブたるインナーチューブ2
と、インナーチューブ2の下部から起立するダンパーシ
リンダ14と、ダンパーシリンダ14内にピストン13
を介して移動自在に挿入されたピストンロッド12と、
アウターチューブ1の上端に螺合され且つロックナット
11でピストンロッド12に締結されたキャップ10
と、ダンパーシリンダ14とキャップ10との間に介装
されてアウターチューブ1とピストンロッド12とを常
時伸び方向に付勢する懸架スプリング15とを備えてい
る。
【0016】アウターチューブ1の下端部内周にはイン
ナーチューブ2の外周と摺接する断面C型の巻ブッシュ
からなる第1の軸受3を圧入し、インナーチューブ2の
上部外周の環状溝にはアウターチューブ1の内周と摺接
する第2の軸受4を嵌合して設けている。
【0017】アウターチューブ1の下端部外周にはスト
ッパリング9を介してシールケース16が設けられ、こ
のシールケース16の内周にはバックプレート5とオイ
ルシール6とがストッパリング7を介して保持されると
共にダストシール8が保持され、オイルシール6とダス
トシール8はインナーチューブ2の外周に摺接してい
る。
【0018】アウターチューブ2には上端部と下端部近
傍を残して高周波焼入による熱処理を施して中間部の強
度を強化し、上端部にはキャップ10用のねじを刻設
し、下端部には第1の軸受3を圧入させるため薄肉加工
を施している。
【0019】図1に示すように、高周波焼入れを施した
中間部と高周波焼入れを施していない下部との境界Aに
対応する内周に軸方向に沿って任意巾の環状溝18を形
成し、この環状溝18の下端部テーパ面19を第1の軸
受3より上側に位置する内周面20に接続させている。
【0020】上記のように高周波焼入れを施したとき、
上記の境界Aの部分が内径側へ縮径される。この為、こ
の縮径部内周側を中ぐり加工で環状に切除して環状溝1
8を形成する。
【0021】環状溝18の下端部はこれより下方に形成
した環状のテーパ面19を介して下端部近傍の内周面2
0に連続して接続されている。下端部近傍の内周面20
は縮径されず、元の状態でアウターチューブ1の軸線に
沿ってストレート面を形成しており、調芯部として利用
される。
【0022】フロントフォークの部品を交換するため分
解するには、上記従来と同じくキャップ10をアウター
チューブ1とピストンロッド12からはずし、更にダス
トシール8とストッパリング7を抜き出す。
【0023】この状態で図1に示すように、アウターチ
ューブ1を矢印Bのように上方にスライドすると、第2
の軸受4が環状溝18を通過した後にその下端部がテー
パ面に沿ってスムースに下端部近傍の内周面20に侵入
する。
【0024】この内周面20はアウターチューブ1の軸
線に沿っており、且つ第2の軸受4との間には大きな隙
間が無いから、第2の軸線4はこの内周面20で調芯さ
れながらストレートに下降し、その下端面が第1の軸受
3の上端面全域に均一に当接し、アウターチューブ1の
スライドに伴なって第2の軸受4が第1の軸受3を下方
に押し出し、同時に第1の軸受3がバクプレート5とオ
イルシール6を下方に押し出して外部に抜き出される。
【0025】
【考案の効果】本考案によれば、次の効果が得られる。
【0026】アウターチューブを高周波焼入による熱処
理を施した時内径側に縮径された部分に対応する内周を
切除して環状溝を形成した為に、内部部品を組付けた
り、挿入された車体側チューブや第2の軸受が干渉せ
ず、組付性、摺動性が向上する。
【0027】車体側チューブと車輪側チューブを分解す
るとき、車体側チューブを抜け方向にスライドすると第
2の軸受がテーパ面に沿ってスムースに下降し、更に下
端部近傍の内周面に侵入すると、この内周面で調芯され
て偏心することなくストレートに下降する。この為、第
2の軸受が第1の軸受に対して均一に当接し、第1の軸
受に捩れを発生させることなくこれをスムースに押し出
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るフロントフォークの一
部拡大断面図である。
【図2】従来のフロントフォークの一部拡大断面図であ
る。
【図3】従来のフロントフォークの一部切欠き縦断正面
図である。
【符号の説明】
1 車体側チューブたるアウターチューブ 2 車輪側チューブたるインナーチューブ 3 第1の軸受 4 第2の軸受 6 オイルシール 8 ダストシール 18 環状溝 19 テーパ面 20 下端部近傍の内周面 A 境界

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側チューブ内に車輪側チューブが摺
    動自在に挿入され、車体側チューブの下端部内周に車輪
    側チューブの外周に摺接する第1の軸受とシール部材を
    圧入させ、車輪側チューブの上部外周に車体側チューブ
    の内周に摺接する第2の軸受を設け、車体側チューブの
    中間部に高周波焼入を施しているフロントフォークにお
    いて、車体側チューブの高周波焼入を施した中間部と高
    周波焼入を施していない下部との境界に対応する内周に
    環状溝を形成し、この環状溝の下端部テーパ面を第1の
    軸受より上側に位置する内周面に接続させたことを特徴
    とするフロントフォーク。
JP1991042442U 1991-05-10 1991-05-10 フロントフォーク Expired - Lifetime JP2575147Y2 (ja)

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