JP2574599Y2 - 温水清澄部材を備える温水循環式浴槽装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案は、温水を、フィルター等の温水清澄部材で
濾過して清澄に保ち、温水温度を加熱手段で一定値に保
持する温水循環式浴槽装置に関し、特に、狭い浴室内ス
ペースに便利に設置できる温水清澄部材を有する温水循
環式浴槽装置に関する。

【従来の技術】

浴槽内の温水を一定の温度に保持し、また、温水を清
澄に保持できる浴槽装置は開発されている。この浴槽装
置は、温水の温度を一定に保持する加熱手段と、温水を
清澄し保持するフィルター等の温水清澄部材とを備えて
いる。 加熱手段は、温水温度を一定の温度に保持する。フィ
ルター等の温水清澄部材は、連続的に垢等の異物を除去
して温水を清澄に保持する。 従って、この構造の温水循環式浴槽装置は、浴槽内の
温水を交換することなく、24時間いつでも入浴できる特
長がある。この装置は、極めて便利に利用でき、しか
も、入浴後に排水しないので、水を有効利用して、節水
効果を高くできる。 温水濾過用の温水清澄部材として、例えば、無機質の
天然石や、無機質を焼結したセラミックが多用されてい
る。温水清澄部材には、温水を濾過するもの、温水中に
含まれる細菌を殺菌するもの、あるいは、温水に含まれ
る異物を凝集させて分離し易くするものが使用されてい
る。 天然石の温水清澄部材としては、例えば、「麦飯石」
が使用されている。また、この石を粉砕して、多孔質の
状態に焼結したものも使用されている。 麦飯石を粉砕して多孔質に焼結したセラミックフィル
ターは、人体から出るアンモニア（汗）や、タンパク質
（垢）等を吸着する作用がある。セラミックフィルター
が、温水に含まれるアンモニアやタンパク質を吸着する
のは、次の状態によることが解明されている。 セラミックフィルターに温水が循環されると、微生物
の繁殖に快適な環境ができ、ここに微生物が寄生する。
微生物は、温水に含まれるアンモニアやタンパク質を餌
として食べて分解する。従って、温水中の汗や垢が、微
生物で効果的にセラミックフィルターに吸着される。 この状態で温水を清澄化するセラミックフィルター
は、単に機械的に異物を濾過する温水清澄部材と異な
り、短時間では目詰まりせず、温水を長期間にわたって
清澄に保持する。例えば、200リットルの温水を、平均
粒子径が５〜20mmφであるセラミックフィルター2kgを
使用して連続的に濾過する場合、１日に入浴する人数を
５〜10人として、数カ月もの長い間温水を清澄にする。

【考案が解決しようとする課題】

本考案者は、最初、屋外設置用の温水循環式浴槽装置
を開発して商品化した。この装置は、浴槽の壁を貫通す
る２本のホースで浴槽に連結した。この温水循環式浴槽
装置は、取付工事に手間がかかる欠点があった。浴槽の
壁に貫通孔をあけて設置することが理由である。また、
この構造の温水循環式浴槽装置は、浴槽に接近する建物
外にスペースがないと設置できない欠点もあった。 この欠点を解消する温水循環式浴槽装置として、本考
案者は、浴室内設置用の装置を開発した。この装置は、
浴室の壁に孔をあけることなく設置できるので、簡単に
取り付けできる。ところが、この装置は、狭い浴室内ス
ペースを専有する欠点がある。 本考案者は、この欠点を解決するために、フィルター
を薄い板状にして、浴室の床に敷く装置を開発した（特
願昭63−327286号（特開平２−171552号））。この構造
の温水循環式浴槽装置は、フィルターが浴室内容積を狭
くすることはないが、これを床に設置するので、床に段
差ができる欠点がある。フィルターの外形を床の形状に
合わせると、段差をなくすことができる。しかしなが
ら、このことを実現するには、フィルターを浴室の床面
に合わせて特別に製造する必要がある。このことは、実
際には、コスト的に到底不可能である。 また、床に敷いて使用するフィルターは、上に載って
使用するので、強靱にする必要がある。すなわち、強固
な構造とするために、高価になる欠点もある。 この考案はさらにこの欠点を解消することを目的に開
発されたもので、この考案の重要な目的は、温水清澄部
材が浴室内スペースを専有せず、あらゆる浴槽に便利に
使用できる温水清澄部材を備える温水循環式浴槽装置を
提供するにある。

【課題を解決する為の手段】

この考案の温水循環式浴槽装置は、浴槽内に脱着自在
に装着される噴射−吸入部材１と、この噴射−吸入部材
１に温水を循環させる循環ホース３および循環ポンプ２
と、温水を清澄にする温水清澄部材４と、温水の加熱手
段８と、温度センサー９とを備え、噴射−吸入部材１
は、吸入口５及び噴射口６と、これ等を装着している浴
槽内ケーシング７とを備える。吸入口５と噴射口６とは
循環ホース３に連結され、循環ホース３は、浴槽内の温
水を強制的に循環させる循環ポンプ２と、噴射−吸入部
材１とに連結されている。さらに、加熱手段８は、温水
を一定の温度に加熱し、温度センサー９が温水温度を検
出して加熱手段８を制御するように構成されている。 以上の構成に加えて、この考案の温水循環式浴槽装置
は、循環ポンプ２を浴槽外ケースに収納すると共に、温
水清澄部材４を、循環ポンプ２を収納している浴槽外ケ
ースとは別のケーシングに内蔵して、温水清澄部材４と
循環ポンプ２を互いに分離した別々のケースに内蔵して
いる。さらに、温水清澄部材４と循環ポンプ２と噴射−
吸入部材１とは、互いに可撓性の循環ホース３を介して
連結されている。可撓性の循環ホース３を変形させて、
浴槽外ケースに収納している循環ポンプの位置を移動で
きるように構成している。 さらにまた、この考案の請求項１の温水循環式浴槽装
置は、循環ポンプ２を収納している浴槽外ケースに、加
熱手段８を内蔵している。浴槽外ケースに内蔵する加熱
手段８で温水を加熱して、浴槽外ケースの循環ポンプ２
で循環させるように構成している。 この考案の請求項２の温水循環式浴槽装置は、温水の
設定温度を調整する操作パネルを、循環ポンプ２を内蔵
している浴槽外ケースに設けている。 また、この考案の請求項３の温水循環式浴槽装置は、
循環ポンプ２を収納している浴槽外ケースに加熱手段８
を内蔵すると共に、この浴槽外ケースに温水の設定温度
を調整する操作パネルを設けている。浴槽外ケースの加
熱手段８で温水を加熱して、浴槽外ケースの循環ポンプ
２で循環するように構成している。

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。 但し、以下に示す実施例は、この考案の技術思想を具
体化する為の温水循環式浴槽装置を例示するものであっ
て、この考案の温水循環式浴槽装置は、構成部品の材
質、形状、構造、配置を下記の構造に特定するものでな
い。この考案の温水循環式浴槽装置は、実用新案登録請
求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられ
る。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲が理解
し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「課題を解決す
る為の手段の欄」および「作用の欄」に示される部材に
付記している。ただ、実用新案登録請求の範囲に記述さ
れる部材を、実施例に示す部材に特定するものでは、決
してない。 第１図に示す温水清澄部材を備えた温水循環式浴槽装
置は、噴射−吸入部材１と、循環ホース３と、循環ポン
プ２と、温水清澄部材４と、加熱手段と、温度センサー
とを備えている。 第２図および第３図に示す噴射−吸入部材１は、浴槽
から温水を吸入する吸入口５と、吸入して濾過した温水
を噴射する噴射口６と、これ等が収納されている浴槽内
ケーシング７とを備えている。 吸入口５は、浴槽内ケーシング７の底部に、噴射口６
は上部に設けられている。底部の吸入口５は、浴槽の底
部に沈降する異物を吸入するように、伸縮自在に伸縮筒
を備えている。吸入口５には、１次フィルター10が設け
られている。 １次フィルター10は、温水に含まれる毛髪等の異物を
除去し、また、温水清澄部材４よって凝集された垢等を
除去する。１次フィルター10は、再々洗浄するのがよ
い。好ましくは、１次フィルター10は毎日洗浄する。こ
の温水清澄部材が目詰まりすると、温水循環量が減少す
るからである。１次フィルター10は簡単に洗浄できるよ
うに、脱着自在に取り付けられている。１次フィルター
10のフィルター素材には、例えば、連続気泡を有する合
成樹脂発泡体、耐水性の濾紙、不織布、網材等が使用で
き、例えば、網目が0.3〜5mm程度のものが使用される。 伸縮筒は、第３図に示すように、１次フィルター10の
ケーシングに設けられている。１次フィルター10のケー
シングは、円盤状の１次フィルター10を囲む形状で、下
端開口部に筒体が固定され、この筒体に伸縮筒が挿入さ
れている。 温水清澄部材４と循環ポンプ２と噴射−吸入部材１と
は、可撓性の循環ホース３を介して連結されている。温
水清澄部材４と循環ポンプ２とは浴槽外にセットされ、
噴射−吸入部材１は、浴槽内にセットされる。温水清澄
部材４と循環ポンプ２と噴射−吸入部材１とは互いに分
離されて、循環ホース３で連結されている。 温水清澄部材４には、現在すでに使用され、あるいは
これから開発されるものであって、温水を清澄にできる
全てのものを使用できる。例えば、温水清澄部材４に
は、麦飯石、あるいは、麦飯石等の天然石を粉砕して、
５〜20mmφの粒状に焼結したセラミックフィルターを水
密のケーシングに内蔵したものも使用できる。 ところで、この明細書において温水清澄部材４は、特
に広義に解釈するものとし、温水に含まれる異物を除去
して清澄にできる作用のある全てのものを意味するもの
とする。 例えば、温水清澄部材には、 物理的に温水に含まれる異物を濾過して除去する濾
材。この場合、異物よりも小さい隙間に温水を透過させ
て、異物を除去し、除去された異物を堆積する。 温水に含まれる雑菌を殺菌して除去するもの。この場
合、極めて微細な細菌が除去されるので、温水清澄部材
には殆ど異物が堆積しない。 温水に含まれる異物を凝集させて、１次フィルター10
で除去し易くするもの。 の状態で温水に含まれる異物を除去する温水清澄部
材４は、一定の期間毎に洗浄する必要がある。との
状態で異物を除去する温水清澄部材４は、ほとんどある
いは、全く洗浄の必要がない。との温水清澄部材４
は、１次フィルター10と併用して、効率よく温水を清澄
にできる。 温水清澄部材４は、これを浴室内の無駄なスペースに
セットできるように、循環ホース３の途中に連結されて
いる。粒状の温水清澄部材４は、ケーシングに収納され
て、循環ホースの途中に連結される。 浴槽内ケーシング７は、吸盤13を介して、浴槽Ｋに簡
単に取付できる。 噴射−吸入部材１は、循環ホース３を介して循環ポン
プ２に連結される。循環ポンプ２は、浴槽Ｋの温水を、
温水清澄部材４に強制循環させる。従って、循環ポンプ
２の吸入側が、温水清澄部材４を介して噴射−吸入部材
１に連結されており、循環ポンプ２の吐出側は噴射−吸
入部材１に連結されている。 循環ポンプ２は、浴槽外に設置される。従って、循環
ポンプ２は、浴槽外ケースに収納されている。浴槽外ケ
ースの前面には、操作パネル（図示せず）が設けられ
る。操作パネルには、温水の設定温度を調整するダイア
ルが設けられている。 温度センサー９と加熱手段８とは、第４図に示す構造
を有し、温水の循環路に設けられる。加熱手段８は、好
ましくは、循環ポンプ２の排出側に連結されて、浴槽外
ケース内に収納される。第４図に温度センサー９が設け
られた加熱手段８を示す。この加熱手段８は、温度セン
サー９に制御されて循環される温水を一定の温度に加温
する。 この加熱手段８は、ヒータで、これが筒状のセラミッ
クに埋設されている。温水はヒータを内蔵する筒状のセ
ラミックを通過して加熱される。

【考案の効果】

この考案の温度循環式浴槽装置は、循環ポンプで温水
を強制的に循環させている。循環ポンプは、浴槽から温
水を吸入し、温水清澄部材と加熱手段とを通過して、再
び浴槽に還流する。温水清澄部材は、ここを通過する温
水を濾過して清澄に保持する。加熱手段は、温水温度を
検出する温度センサーに制御されて、温水温度を一定の
範囲に保持する。従って、浴槽内の温水は、清澄に、し
かも一定の温度に保持される。 循環ポンプと温水清澄部材とは、互いに分離されて、
可撓性の循環ホースの途中に連結されている。この状態
で連結された温水清澄部材と循環ポンプとは、浴室内の
有効に利用されない無駄なスペースに独立して収納でき
る。いかに狭い浴室内であっても、有効に利用されない
無駄なスペースがある。互いに分離して連結された温水
清澄部材と循環ポンプとは、各々の外形を著しく小さく
できる。小さい温水清澄部材と循環ポンプとは、浴室内
の無駄なスペースに簡単にセットできる。加熱手段は、
循環ポンプの浴槽外ケースに、あるいは、温水循環路の
途中何処にでも内蔵できるので、スペースを専有しな
い。従って、この考案の温水循環式浴槽装置は、浴室内
の有効スペースをほとんど専有せず、狭い浴室にも設置
できる特長がある。 また、この考案の温水循環式浴槽装置は、浴室内にで
きる無駄なスペースを有効利用するので、従来の温水循
環式浴槽装置に比較して、浴室内スペースを増加させる
ことなく、浴槽外専有スペースを著しく少なくできる。 従って、この考案の温水清澄部材を備える温水循環式
浴槽装置は、狭い浴室に邪魔にならずに簡単に設置で
き、しかも、濾過能力を高くでき、長期間にわたって温
水を清澄に濾過できる特長を実現する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例にかかる温水清澄部材を備
える温水循環式浴槽装置の斜視図、第２図および第３図
は噴射−吸入部材の断面図、第４図は温度センサーを有
する加熱手段の断面図である。 １……噴射−吸入部材、２……循環ポンプ ３……循環ホース、４……温水清澄部材 ５……吸入口、６……噴射口 ７……浴槽内ケーシング、８……加熱手段 ９……温度センサー、10……１次フィルター 13……吸盤 Ｋ……浴槽

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−173662（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−24192（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−144813（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−165454（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭60−10658（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) F24H 1/00 F24H 9/00 B01D 35/02

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽内に脱着自在に装着される噴射−吸入
   部材（１）と、この噴射−吸入部材（１）に温水を循環
   させる循環ホース（３）および循環ポンプ（２）と、温
   水を清澄にする温水清澄部材（４）と、温水の加熱手段
   （８）と、温度センサー（９）とを備え、噴射−吸入部
   材（１）は、吸入口（５）及び噴射口（６）と、これ等
   を装着している浴槽内ケーシング（７）とを備えて、か
   つ、吸入口（５）と噴射口（６）とは循環ホース（３）
   に連結され、循環ホース（３）は、浴槽内の温水を強制
   的に循環させる循環ポンプ（２）と、噴射−吸入部材
   （１）とに連結されており、さらに、加熱手段（８）
   は、温水を一定の温度に加熱し、温度センサー（９）が
   温水温度を検出して加熱手段（８）を制御するように構
   成された温水循環式浴槽装置において、 循環ポンプ（２）が浴槽外ケースに収納されると共に、
   温水清澄部材（４）は、循環ポンプ（２）を収納してい
   る浴槽外ケースとは別のケーシングに内蔵されて、温水
   清澄部材（４）と循環ポンプ（２）とが互いに分離され
   た別々のケースに内蔵されており、さらに、温水清澄部
   材（４）と循環ポンプ（２）と噴射−吸入部材（１）と
   は、互いに可撓性の循環ホース（３）を介して連結され
   ており、可撓性の循環ホース（３）を変形させて、循環
   ポンプ（２）を浴槽外ケースに収納して、位置を移動で
   きるように構成され、さらにまた、循環ポンプ（２）を
   収納している浴槽外ケースに加熱手段（８）を内蔵して
   おり、浴槽外ケースの加熱手段（８）で温水を加熱し
   て、浴槽外ケースの循環ポンプ（２）で循環させるよう
   に構成されてなることを特徴とする温水清澄部材を備え
   る温水循環式浴槽装置。
2. 【請求項２】浴槽内に脱着自在に装着される噴射−吸入
   部材（１）と、この噴射−吸入部材（１）に温水を循環
   させる循環ホース（３）および循環ポンプ（２）と、温
   水を清澄にする温水清澄部材（４）と、温水の加熱手段
   （８）と、温度センサー（９）とを備え、噴射−吸入部
   材（１）は、吸入口（５）及び噴射口（６）と、これ等
   を装着している浴槽内ケーシング（７）とを備えて、か
   つ、吸入口（５）と噴射口（６）とは循環ホース（３）
   に連結され、循環ホース（３）は、浴槽内の温水を強制
   的に循環させる循環ポンプ（２）と、噴射−吸入部材
   （１）とに連結されており、さらに、加熱手段（８）
   は、温水を一定の温度に加熱し、温度センサー（９）が
   温水温度を検出して加熱手段（８）を制御するように構
   成された温水循環式浴槽装置において、 循環ポンプ（２）が浴槽外ケースに収納されると共に、
   温水清澄部材（４）は、循環ポンプ（２）を収納してい
   る浴槽外ケースとは別のケーシングに内蔵されて、温水
   清澄部材（４）と循環ポンプ（２）とが互いに分離され
   た別々のケースに内蔵されており、さらに、温水清澄部
   材（４）と循環ポンプ（２）と噴射−吸入部材（１）と
   は、互いに可撓性の循環ホース（３）を介して連結され
   ており、可撓性の循環ホース（３）を変形させて、循環
   ポンプ（２）を浴槽外ケースに収納して、位置を移動で
   きるように構成され、さらにまた、温水の設定温度を調
   整する操作パネルが、循環ポンプ（２）を内蔵している
   浴槽外ケースに設けられてなることを特徴とする温水清
   澄部材を備える温水循環式浴槽装置。
3. 【請求項３】浴槽内に脱着自在に装着される噴射−吸入
   部材（１）と、この噴射−吸入部材（１）に温水を循環
   させる循環ホース（３）および循環ポンプ（２）と、温
   水を清澄にする温水清澄部材（４）と、温水の加熱手段
   （８）と、温度センサー（９）とを備え、噴射−吸入部
   材（１）は、吸入口（５）及び噴射口（６）と、これ等
   を装着している浴槽内ケーシング（７）とを備えて、か
   つ、吸入口（５）と噴射口（６）とは循環ホース（３）
   に連結され、循環ホース（３）は、浴槽内の温水を強制
   的に循環させる循環ポンプ（２）と、噴射−吸入部材
   （１）とに連結されており、さらに、加熱手段（８）
   は、温水を一定の温度に加熱し、温度センサー（９）が
   温水温度を検出して加熱手段（８）を制御するように構
   成された温水循環式浴槽装置において、 循環ポンプ（２）が浴槽外ケースに収納されると共に、
   温水清澄部材（４）は、循環ポンプ（２）を収納してい
   る浴槽外ケースとは別のケーシングに内蔵されて、温水
   清澄部材（４）と循環ポンプ（２）とが互いに分離され
   た別々のケースに内蔵されており、さらに、温水清澄部
   材（４）と循環ポンプ（２）と噴射−吸入部材（１）と
   は、互いに可撓性の循環ホース（３）を介して連結され
   ており、可撓性の循環ホース（３）を変形させて、循環
   ポンプ（２）を浴槽外ケースに収納して、位置を移動で
   きるように構成され、さらにまた、循環ポンプ（２）を
   収納している浴槽外ケースに加熱手段（８）が内蔵され
   ると共に、この浴槽外ケースに温水の設定温度を調整す
   る操作パネルを設けており、浴槽外ケースの加熱手段
   （８）で温水を加熱して、浴槽外ケースの循環ポンプ
   （２）で循環させるように構成されてなることを特徴と
   する温水清澄部材を備える温水循環式浴槽装置。