JP2573833Y2 - 車輌用灯具 - Google Patents
車輌用灯具Info
- Publication number
- JP2573833Y2 JP2573833Y2 JP1992067654U JP6765492U JP2573833Y2 JP 2573833 Y2 JP2573833 Y2 JP 2573833Y2 JP 1992067654 U JP1992067654 U JP 1992067654U JP 6765492 U JP6765492 U JP 6765492U JP 2573833 Y2 JP2573833 Y2 JP 2573833Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lamp
- light
- fresnel
- lens
- inner lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はランプボディとアウタレ
ンズによって形成される灯室空間が背面側に湾曲した横
長の灯具であって、拡散ステップの形成されたアウター
レンズの内側に、フレネルステップの形成されたインナ
ーレンズが設けられた車輌用灯具に関する。
ンズによって形成される灯室空間が背面側に湾曲した横
長の灯具であって、拡散ステップの形成されたアウター
レンズの内側に、フレネルステップの形成されたインナ
ーレンズが設けられた車輌用灯具に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の灯具としては、図６に示される
ように、ランプボディ１とアウターレンズ２によって形
成された灯室空間内に光源であるバルブ４を設け、バル
ブ４の前方にインナーレンズ５を設け、インナーレンズ
５に形成したフレネルステップ６によってバルブ４から
の直射光を平行光にして車輌前後方向（Ｙ方向）に向
け、さらにアウターレンズ２に形成した拡散ステップ
（魚眼ステップ）７によって光を前方に拡散配光する構
造となっている。
ように、ランプボディ１とアウターレンズ２によって形
成された灯室空間内に光源であるバルブ４を設け、バル
ブ４の前方にインナーレンズ５を設け、インナーレンズ
５に形成したフレネルステップ６によってバルブ４から
の直射光を平行光にして車輌前後方向（Ｙ方向）に向
け、さらにアウターレンズ２に形成した拡散ステップ
（魚眼ステップ）７によって光を前方に拡散配光する構
造となっている。
【０００３】
【考案の解決しようとする課題】しかし前記した従来の
灯具では、インナーレンズ５に形成されているフレネル
ステップ６は、図６，図７に示すように、左右方向（Ｘ
方向）にプリズム素子が等ピッチ（ピッチＰ）に形成さ
れている。このため、プリズム素子６ａのインナーレン
ズの面に沿った方向（以下、面沿い方向という）のピッ
チＰｎが廻り込み側ほど間延びしプリズム素子の巾が拡
大されて、アウターレンズの廻り込み側における光量が
不足し、視認性が悪いという問題があった。
灯具では、インナーレンズ５に形成されているフレネル
ステップ６は、図６，図７に示すように、左右方向（Ｘ
方向）にプリズム素子が等ピッチ（ピッチＰ）に形成さ
れている。このため、プリズム素子６ａのインナーレン
ズの面に沿った方向（以下、面沿い方向という）のピッ
チＰｎが廻り込み側ほど間延びしプリズム素子の巾が拡
大されて、アウターレンズの廻り込み側における光量が
不足し、視認性が悪いという問題があった。
【０００４】即ち、図８は、インナーレンズのフレネル
ステップによるの光の方向制御作用を説明するためにフ
レネルステップを拡大して示す水平断面図であるが、イ
ンナーレンズ５の廻り込み側では、この図に示すよう
に、バルブからの直射光の一部がフレネルステップ６に
よって透過後全反射されて前後方向前方（Ｙ方向）に向
かい、光の一部は符号Ｌ1のように透過直進する。そし
てこのフレネルステップ６により方向制御された光によ
って明部Ａが形成され、さらに明部Ａと明部Ａの間には
光がステップ素子に遮られて暗くなる暗部Ｂが形成され
て、インナーレンズ５の配光パターンとしては、明部Ａ
と暗部Ｂとが同芯円状に交互にあらわれるパターンとな
る。ところが廻り込み側では面沿い方向のステップピッ
チが大きいため、符号Ｌ1に示すように透過直進し配光
上有効に機能しない光の割合が増える。さらにインナー
レンズの配光パターンを見ると、廻り込み側では、プリ
ズム素子６ａの突出高さｈによって自ずと定まる明部Ａ
の巾に比べて、ステップピッチが大きいため暗部Ｂの巾
が拡大され、暗部Ｂの占める面積（割合）が増える。こ
れらが原因となって灯具の廻り込み側での光量不足が生
じる。
ステップによるの光の方向制御作用を説明するためにフ
レネルステップを拡大して示す水平断面図であるが、イ
ンナーレンズ５の廻り込み側では、この図に示すよう
に、バルブからの直射光の一部がフレネルステップ６に
よって透過後全反射されて前後方向前方（Ｙ方向）に向
かい、光の一部は符号Ｌ1のように透過直進する。そし
てこのフレネルステップ６により方向制御された光によ
って明部Ａが形成され、さらに明部Ａと明部Ａの間には
光がステップ素子に遮られて暗くなる暗部Ｂが形成され
て、インナーレンズ５の配光パターンとしては、明部Ａ
と暗部Ｂとが同芯円状に交互にあらわれるパターンとな
る。ところが廻り込み側では面沿い方向のステップピッ
チが大きいため、符号Ｌ1に示すように透過直進し配光
上有効に機能しない光の割合が増える。さらにインナー
レンズの配光パターンを見ると、廻り込み側では、プリ
ズム素子６ａの突出高さｈによって自ずと定まる明部Ａ
の巾に比べて、ステップピッチが大きいため暗部Ｂの巾
が拡大され、暗部Ｂの占める面積（割合）が増える。こ
れらが原因となって灯具の廻り込み側での光量不足が生
じる。
【０００５】本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は廻り込み側における視認性の良
好な車輌用灯具を提供することにある。
れたもので、その目的は廻り込み側における視認性の良
好な車輌用灯具を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案に係る車輌灯具においては、容器状のランプ
ボディとこのランプボディの前面開口部に組付けられて
背面側に回り込んだアウターレンズとによって水平断面
略Ｌ字型の横長の灯室空間が形成され、この灯室空間に
光源が設けられ、光源とアウターレンズとの間に、フレ
ネルステップの形成された、前記アウターレンズと略同
曲率のインナーレンズがアウターレンズと略平行に延設
されるとともに、アウターレンズに拡散ステップが形成
された車輌用灯具において、前記フレネルステップを、
左右方向複数のステップ群毎に等ピッチでしかも廻り込
み側程小ピッチとなるように形成して、面沿い方向に略
等ピッチとなるようにしたものである。
に、本考案に係る車輌灯具においては、容器状のランプ
ボディとこのランプボディの前面開口部に組付けられて
背面側に回り込んだアウターレンズとによって水平断面
略Ｌ字型の横長の灯室空間が形成され、この灯室空間に
光源が設けられ、光源とアウターレンズとの間に、フレ
ネルステップの形成された、前記アウターレンズと略同
曲率のインナーレンズがアウターレンズと略平行に延設
されるとともに、アウターレンズに拡散ステップが形成
された車輌用灯具において、前記フレネルステップを、
左右方向複数のステップ群毎に等ピッチでしかも廻り込
み側程小ピッチとなるように形成して、面沿い方向に略
等ピッチとなるようにしたものである。
【０００７】
【作用】光源からの直射光は、インナーレンズのフレネ
ルステップにより方向調整されて、車輌前後方向に出射
し、アウターレンズの拡散ステップにより拡散配光され
る。インナーレンズのフレネルステップは面沿い方向に
等ピッチで形成されているため、各プリズム素子の光源
に正対する面積は従来構造の様に巾方向に間延びするこ
となく一定である。このためフレネルステップにより方
向制御されずに透過直進する光の増加は従来構造より少
なく、しかもインナーレンズのつくる配光パターンの明
部と明部間の暗部の占める割合の増加も少ないので、ア
ウターレンズの廻り込み側において光量が不足すること
がない。
ルステップにより方向調整されて、車輌前後方向に出射
し、アウターレンズの拡散ステップにより拡散配光され
る。インナーレンズのフレネルステップは面沿い方向に
等ピッチで形成されているため、各プリズム素子の光源
に正対する面積は従来構造の様に巾方向に間延びするこ
となく一定である。このためフレネルステップにより方
向制御されずに透過直進する光の増加は従来構造より少
なく、しかもインナーレンズのつくる配光パターンの明
部と明部間の暗部の占める割合の増加も少ないので、ア
ウターレンズの廻り込み側において光量が不足すること
がない。
【０００８】また、フレネルステップが左右方向複数の
エリアに分割されるとともに各エリア毎にステップ素子
が等ピッチに形成されているため、レンズ成形用の金型
の表面にフレネルステップに対応する溝加工を行う場合
に、１つのエリア内では、金型とＮＣ加工機の切削刃と
の左右方向（Ｘ方向）の相対移動量を溝全てについて一
定にでき、フルネルステップ成形面のＮＣ加工のプログ
ラム制御が容易となる。
エリアに分割されるとともに各エリア毎にステップ素子
が等ピッチに形成されているため、レンズ成形用の金型
の表面にフレネルステップに対応する溝加工を行う場合
に、１つのエリア内では、金型とＮＣ加工機の切削刃と
の左右方向（Ｘ方向）の相対移動量を溝全てについて一
定にでき、フルネルステップ成形面のＮＣ加工のプログ
ラム制御が容易となる。
【０００９】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図１〜図５は本考案の一実施例であるリヤコンビ
ネーションランプを示しており、図１は同ランプの正面
図、図２は同ランプの水平断面図（図１に示す線II−II
に沿う拡大断面図）、図３はインナーレンズの拡大水平
断面図、図４はインナーレンズ成形用の金型の斜視図、
図５フルネルステップの作用を説明する説明図である。
する。図１〜図５は本考案の一実施例であるリヤコンビ
ネーションランプを示しており、図１は同ランプの正面
図、図２は同ランプの水平断面図（図１に示す線II−II
に沿う拡大断面図）、図３はインナーレンズの拡大水平
断面図、図４はインナーレンズ成形用の金型の斜視図、
図５フルネルステップの作用を説明する説明図である。
【００１０】これらの図において、符号１０は容器状の
ランプボディで、ランプボディ１０の前面開口部には正
面視して右側が後方に湾曲する前面レンズ１２が組付け
られて、内部に略Ｌ字型の灯室空間が形成されている。
ランプボディ１０と前面レンズ１２によって形成された
灯室空間内には、ランプボディ１０から水平に延びるシ
ェード（図示せず）が設けられて、下方のターンシグナ
ルランプ用の灯室空間１０Ａと上方のテール＆ストップ
ランプ用の灯室空間１０Ｂとに画成されている。
ランプボディで、ランプボディ１０の前面開口部には正
面視して右側が後方に湾曲する前面レンズ１２が組付け
られて、内部に略Ｌ字型の灯室空間が形成されている。
ランプボディ１０と前面レンズ１２によって形成された
灯室空間内には、ランプボディ１０から水平に延びるシ
ェード（図示せず）が設けられて、下方のターンシグナ
ルランプ用の灯室空間１０Ａと上方のテール＆ストップ
ランプ用の灯室空間１０Ｂとに画成されている。
【００１１】前面レンズ１２は、アンバー色のターンシ
グナルランプ用の前面レンズ１２Ａと赤色のテール＆ス
トップランプ用の前面レンズ１２Ｂとが一体に成形され
た構造で、テール＆ストップランプ用の前面レンズ１２
Ｂの略中央部にはリフレックスリフレクター１０Ｃが一
体化されている。そしてターンシグナルランプ用の灯室
空間１０Ａ内にはバルブ１４ａが装着され、前面レンズ
１２Ａの背面には、前面レンズ１２Ａと同曲率で湾曲す
るインナーレンズ１６が設けられている。インナーレン
ズ１６の裏側には直射ステップであるフレネルステップ
１７が形成されている。そしてバルブ１４ａからの直射
光はフレネルステップ１７によって車輌後方（Ｙ方向）
に方向調整され、ターンシグナルランプ用の前面レンズ
１２Ａの裏面に形成されている魚眼ステップ１３によっ
て拡散配光される。
グナルランプ用の前面レンズ１２Ａと赤色のテール＆ス
トップランプ用の前面レンズ１２Ｂとが一体に成形され
た構造で、テール＆ストップランプ用の前面レンズ１２
Ｂの略中央部にはリフレックスリフレクター１０Ｃが一
体化されている。そしてターンシグナルランプ用の灯室
空間１０Ａ内にはバルブ１４ａが装着され、前面レンズ
１２Ａの背面には、前面レンズ１２Ａと同曲率で湾曲す
るインナーレンズ１６が設けられている。インナーレン
ズ１６の裏側には直射ステップであるフレネルステップ
１７が形成されている。そしてバルブ１４ａからの直射
光はフレネルステップ１７によって車輌後方（Ｙ方向）
に方向調整され、ターンシグナルランプ用の前面レンズ
１２Ａの裏面に形成されている魚眼ステップ１３によっ
て拡散配光される。
【００１２】インナーレンズ１６に形成されたフレネル
ステップ１７は、入射光を単純屈折させる単純屈折プリ
ズム１７ａと、入射光を屈折させた後さらに全反射させ
る全反射屈折プリズムステップ１７ｂとから構成され、
バルブの中心Ｃに正対するインナーレンズ長手方向略中
央の領域（以下、中央領域という）１６Ａには単純屈折
プリズムステップ１７ａが形成され、バルブの中心Ｃか
ら離れ、中央領域１６Ａの左右方向外側の端部領域１６
Ｂ1，１６Ｂ2には全反射屈折プリズムステップ１７ｂが
形成されている。そしてバルブ１４ａの直射光はこのフ
レネルステップ１７によって車輌前後方向（Ｙ方向）に
向かう平行光とされ、前面レンズ１２の魚眼ステップ１
３によって拡散配光される。
ステップ１７は、入射光を単純屈折させる単純屈折プリ
ズム１７ａと、入射光を屈折させた後さらに全反射させ
る全反射屈折プリズムステップ１７ｂとから構成され、
バルブの中心Ｃに正対するインナーレンズ長手方向略中
央の領域（以下、中央領域という）１６Ａには単純屈折
プリズムステップ１７ａが形成され、バルブの中心Ｃか
ら離れ、中央領域１６Ａの左右方向外側の端部領域１６
Ｂ1，１６Ｂ2には全反射屈折プリズムステップ１７ｂが
形成されている。そしてバルブ１４ａの直射光はこのフ
レネルステップ１７によって車輌前後方向（Ｙ方向）に
向かう平行光とされ、前面レンズ１２の魚眼ステップ１
３によって拡散配光される。
【００１３】フレネルステップ１７は、図３に示される
ように、面沿い方向に略等ピッチ（ピッチＰが略一定）
に形成されており、即ち、フレネルステップ１７を形成
する各プリズム素子の巾が面沿い方向に略均一とされて
いる。フレネルステップ１７は左右方向６個のステップ
群（Ｓ1〜Ｓ6）に分割され、プリズム素子は各ステップ
群（Ｓ1〜Ｓ6）毎に左右方向（Ｘ方向）に等ピッチで、
廻り込み側程小ピッチに形成されて、面沿い方向に略一
定のピッチＰとなっている。
ように、面沿い方向に略等ピッチ（ピッチＰが略一定）
に形成されており、即ち、フレネルステップ１７を形成
する各プリズム素子の巾が面沿い方向に略均一とされて
いる。フレネルステップ１７は左右方向６個のステップ
群（Ｓ1〜Ｓ6）に分割され、プリズム素子は各ステップ
群（Ｓ1〜Ｓ6）毎に左右方向（Ｘ方向）に等ピッチで、
廻り込み側程小ピッチに形成されて、面沿い方向に略一
定のピッチＰとなっている。
【００１４】即ち、インナーレンズ成形用の金型にフレ
ネルステップ成形面を加工するには、図４に示すよう
に、二次元平面上に形成した同芯円マスクパターン２０
を金型３０のステップ形成面に投影し、この投影パター
ン２０Ａに沿ってステップ形成面をＮＣ切削加工する。
このためフレネルステップの各プリズム素子が正確に面
沿い方向等ピッチとなるためには、金型３０のステップ
形成面に沿って等ピッチのプリズム素子対応溝を形成す
ることが必要で、このためには金型に投影するために形
成する二次元平面状の同芯円マスクパターン２０のステ
ップピッチが一定とならず、非常に面倒である。そこで
二次元平面上に形成するマスクパターン２０を、左右方
向（Ｘ方向）に所定の長さをもつ第１から第６のエリア
Ａ1〜Ａ6に分け、各エリア毎に等ピッチで、廻り込み側
に対応する端部側ほど小ピッチ（Ｐ1＞Ｐ2＞Ｐ3＞Ｐ4＞
Ｐ5＞Ｐ6）となるパターンを形成し、この同芯円マスク
パターン２０を金型のステップ形成面に投影し、この投
影されたパターン２０Ａに基づいてＮＣ切削加工を行っ
て、ステップピッチが面沿い方向に略一定のフレネルス
テップ成形面をもつ金型３０を製造し、この金型３０を
使ってインナーレンズ１６を成形する。なおエリアＡ1
〜Ａ6に対応するステップ群Ｓ1〜Ｓ6における左右方向
のそれぞれのピッチをＰ1〜Ｐ6とし、例えばＰ1＝１と
したときにＰ2＝０．９，Ｐ3＝０．８，Ｐ4＝０．７，
Ｐ5＝０．６，Ｐ6＝０．５に設定されており、これによ
ってインナーレンズ１６のフレネルステップ１７のプリ
ズム素子のピッチは面沿い方向に略同一となっている。
ネルステップ成形面を加工するには、図４に示すよう
に、二次元平面上に形成した同芯円マスクパターン２０
を金型３０のステップ形成面に投影し、この投影パター
ン２０Ａに沿ってステップ形成面をＮＣ切削加工する。
このためフレネルステップの各プリズム素子が正確に面
沿い方向等ピッチとなるためには、金型３０のステップ
形成面に沿って等ピッチのプリズム素子対応溝を形成す
ることが必要で、このためには金型に投影するために形
成する二次元平面状の同芯円マスクパターン２０のステ
ップピッチが一定とならず、非常に面倒である。そこで
二次元平面上に形成するマスクパターン２０を、左右方
向（Ｘ方向）に所定の長さをもつ第１から第６のエリア
Ａ1〜Ａ6に分け、各エリア毎に等ピッチで、廻り込み側
に対応する端部側ほど小ピッチ（Ｐ1＞Ｐ2＞Ｐ3＞Ｐ4＞
Ｐ5＞Ｐ6）となるパターンを形成し、この同芯円マスク
パターン２０を金型のステップ形成面に投影し、この投
影されたパターン２０Ａに基づいてＮＣ切削加工を行っ
て、ステップピッチが面沿い方向に略一定のフレネルス
テップ成形面をもつ金型３０を製造し、この金型３０を
使ってインナーレンズ１６を成形する。なおエリアＡ1
〜Ａ6に対応するステップ群Ｓ1〜Ｓ6における左右方向
のそれぞれのピッチをＰ1〜Ｐ6とし、例えばＰ1＝１と
したときにＰ2＝０．９，Ｐ3＝０．８，Ｐ4＝０．７，
Ｐ5＝０．６，Ｐ6＝０．５に設定されており、これによ
ってインナーレンズ１６のフレネルステップ１７のプリ
ズム素子のピッチは面沿い方向に略同一となっている。
【００１５】この様に本実施例では、図５に示されるよ
うに、インナーレンズ１６の廻り込み側において、プリ
ズムステップ１７ｂによって方向制御されずに透過直進
して配光上無駄となる光Ｌ1が従来構造に比べて少な
い。さらにステップ素子の巾が面沿い方向に一定である
ため、ステップ素子の巾が従来構造のように間延びせ
ず、インナーレンズの配光パターンの中で明部Ａに対す
る暗部Ｂの占める割合は略一定であり、インナーレンズ
の配光パターンにあらわれる明部Ａと暗部Ｂの割合が左
右方向に略一定となる。従ってターンシグナルランプに
おいては、左右方向に略均一な光量が得られて視認性が
良好となる。
うに、インナーレンズ１６の廻り込み側において、プリ
ズムステップ１７ｂによって方向制御されずに透過直進
して配光上無駄となる光Ｌ1が従来構造に比べて少な
い。さらにステップ素子の巾が面沿い方向に一定である
ため、ステップ素子の巾が従来構造のように間延びせ
ず、インナーレンズの配光パターンの中で明部Ａに対す
る暗部Ｂの占める割合は略一定であり、インナーレンズ
の配光パターンにあらわれる明部Ａと暗部Ｂの割合が左
右方向に略一定となる。従ってターンシグナルランプに
おいては、左右方向に略均一な光量が得られて視認性が
良好となる。
【００１６】またテール＆ストップランプ用の灯室空間
１０Ｂ内には、バルブ１４ｂ，１４ｃが装着され、前面
レンズ１２Ｂの背面側には、灯室空間１０Ａの場合と同
様、フレネルステップの形成されたインナーレンズ（図
示せず）が設けられている。このテール＆ストップラン
プ側のインナーレンズに形成されたフレネルステップ
も、ターンシグナルランプ側のインナーレンズ１６に形
成したフレネルステップ１７と同様に、ステップピッチ
が面沿い方向に略一定とされており、テール＆ストップ
ランプにおいても左右方向に略均一の光量が得られて視
認性が良好となる。
１０Ｂ内には、バルブ１４ｂ，１４ｃが装着され、前面
レンズ１２Ｂの背面側には、灯室空間１０Ａの場合と同
様、フレネルステップの形成されたインナーレンズ（図
示せず）が設けられている。このテール＆ストップラン
プ側のインナーレンズに形成されたフレネルステップ
も、ターンシグナルランプ側のインナーレンズ１６に形
成したフレネルステップ１７と同様に、ステップピッチ
が面沿い方向に略一定とされており、テール＆ストップ
ランプにおいても左右方向に略均一の光量が得られて視
認性が良好となる。
【００１７】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
に係る車輌用法用灯具によれば、インナーレンズのフレ
ネルステップは面沿い方向に等ピッチで形成されている
ため、各プリズム素子の光源に正対する面積は従来構造
の様に巾方向に間延びすることなく一定であり、このた
めフレネルステップにより方向制御されずに透過直進す
る光の増加は従来構造より少なく、しかもインナーレン
ズのつくる配光パターンの明部と明部間暗部の占める割
合の増加も少ないので、アウターレンズの廻り込み側に
おいて光量が不足することがなく、左右方向に均一な光
量が得られて視認性が良好となる。
に係る車輌用法用灯具によれば、インナーレンズのフレ
ネルステップは面沿い方向に等ピッチで形成されている
ため、各プリズム素子の光源に正対する面積は従来構造
の様に巾方向に間延びすることなく一定であり、このた
めフレネルステップにより方向制御されずに透過直進す
る光の増加は従来構造より少なく、しかもインナーレン
ズのつくる配光パターンの明部と明部間暗部の占める割
合の増加も少ないので、アウターレンズの廻り込み側に
おいて光量が不足することがなく、左右方向に均一な光
量が得られて視認性が良好となる。
【００１８】また、フレネルステップが左右方向複数の
エリアに分割されるとともに各エリア毎にプリズム素子
が等ピッチに形成されているため、金型に溝加工を施す
際に、金型とＮＣ切削刃との左右方向（Ｘ方向）の相対
移動量をエリア毎で異ならしめればよく、フルネルステ
ップ成形面のＮＣ加工のプログラム制御が容易である。
エリアに分割されるとともに各エリア毎にプリズム素子
が等ピッチに形成されているため、金型に溝加工を施す
際に、金型とＮＣ切削刃との左右方向（Ｘ方向）の相対
移動量をエリア毎で異ならしめればよく、フルネルステ
ップ成形面のＮＣ加工のプログラム制御が容易である。
【図１】本考案の一実施例であるリアコンビネーション
ランプの水平断面図
ランプの水平断面図
【図２】同ランプの水平断面図（図１に示す線II−IIに
沿う断面図）
沿う断面図）
【図３】同ランプ内に設けられているインナーレンズの
水平断面図
水平断面図
【図４】フレネルステップ成形用の金型の斜視図
【図５】フレネルステップの作用を説明する説明図
【図６】従来の灯具の水平断面図
【図７】同灯具内に収容されたインナーレンズの正面図
【図８】フレネルステップの作用を説明する説明図
１０ ランプボディ １２ アウターレンズ １３ 拡散ステップである魚眼ステップ １４ａ 光源であるバルブ １６ インナーレンズ １７ フレネルステップ Ｐ フレネルステップの面沿い方向のピッチ ステップ群Ｓ1〜Ｓ6
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F21Q 1/00 F21M 3/12
Claims (1)
- 【請求項１】容器状のランプボディとこのランプボディ
の前面開口部に組付けられて背面側に回り込んだアウタ
ーレンズとによって水平断面略Ｌ字型の横長の灯室空間
が形成され、この灯室空間に光源が設けられ、光源とア
ウターレンズとの間に、フレネルステップの形成され
た、前記アウターレンズと略同曲率のインナーレンズが
アウターレンズと略平行に延設されるとともに、アウタ
ーレンズに拡散ステップが形成された車輌用灯具におい
て、前記フレネルステップは、左右方向複数のステップ
群毎に等ピッチでしかも廻り込み側程小ピッチに形成さ
れて、面沿い方向に略等ピッチとされたことを特徴とす
る車輌用灯具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992067654U JP2573833Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 車輌用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992067654U JP2573833Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 車輌用灯具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0631003U JPH0631003U (ja) | 1994-04-22 |
| JP2573833Y2 true JP2573833Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=13351231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992067654U Expired - Lifetime JP2573833Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 車輌用灯具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2573833Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5174797B2 (ja) * | 2009-12-11 | 2013-04-03 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車の後部ランプ |
| JP6517078B2 (ja) * | 2015-04-28 | 2019-05-22 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP1992067654U patent/JP2573833Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0631003U (ja) | 1994-04-22 |
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|---|---|---|
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