JP2573654B2 - 文字枠位置記憶回路 - Google Patents

文字枠位置記憶回路

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JP2573654B2 JP63120443A JP12044388A JP2573654B2 JP 2573654 B2 JP2573654 B2 JP 2573654B2 JP 63120443 A JP63120443 A JP 63120443A JP 12044388 A JP12044388 A JP 12044388A JP 2573654 B2 JP2573654 B2 JP 2573654B2
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洋 清水
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,入力された文字の筆跡よりその文字を認識
する文字認識装置の文字枠位置記憶回路に関する。
〔従来の技術〕
従来,文字認識装置には、小高,若源,橋本による電
子通信学会技術研究報告EC81−20「日本語ワードプロセ
ッサーへの応用」に記載の装置があった。
この装置では,現在筆記されている文字枠の位置を求
め,それを用いて各文字の切り出しを行っている。この
文字枠の決定は,筆記面上に配置された各文字枠の境界
値を予め記憶している文字枠位置記憶回路によって行わ
れる。
この回路の動作は,第4図を用いて詳しく説明する。
第4図は筆記面上に配置された文字枠を示し,x0,x1,x
2,x3,x4はx方向の各文字枠間の境界を示すX文字枠境
界値であり,同様にy0,y1,y2,y3はy方向の各文字枠間
の境界を示すY文字枠境界値である。このX文字枠境界
値は,X(0)=x0,X(1)=x1,…のように,その文字
枠位置iに対応してX文字枠境界値記憶部X(i)に記
憶されており,同様にY文字枠境界値は,Y(0)=y0,Y
(1)=y1,…のように,その文字枠位置jに対応して
Y文字枠境界値記憶部Y(j)に記憶されている。(但
し,i=0,1,2,…,I,j=0,1,2,…,J,Iはx方向の文字枠
数,Jはy方向の文字枠数)ここで,筆記される文字を,x
座標とy座標の時系列データPとした時, P={(Xp,Yp)|p=0,1,2,…} ……(1) のように表すことが出来る。
そこで,筆記される点P=(Xp,Yp)が, X(i)≦Xp<X(i+1) ……(2) Y(j)≦Yp<Y(j+1) ……(3) を満たす時,点Pはi行j列の文字枠内にあるとする。
以上のようにして,現在文字が筆記されている文字枠
の位置を決定することが出来る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら,従来の文字枠位置記憶回路では,文字
枠境界値を記憶する手段として,バッテリによってその
値が保持される書換え可能なメモリを用いることが多
く,このため,事故等によってメモリ内容が書換えられ
る可能性があった。即ち,文字枠境界値に異常が発生し
た場合,それを検出し筆記者に知らせる手段を持たない
ために,異常な状態で文字の切り出しを行ってしまうと
いう欠点があった。
そこで,本発明の技術的課題は,上記問題点に鑑み,
文字枠境界値に発生した異常を報知する文字枠位置記憶
回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、筆記面上に配置された少くとも1つ
の行および少くとも1つの列の少くとも一方の同一形状
の文字枠について、その文字枠境界値を文字枠毎の数値
列で予め記憶している文字枠境界値記憶部と、隣接する
前記文字枠境界値を用いて文字枠幅を算出する文字枠幅
算出部と、該文字枠幅算出部により算出された文字枠幅
を用いて前記文字枠境界値記憶部に記憶されている文字
枠境界値に異常がないか否かを判定する文字枠境界値判
定部と、該文字枠境界値判定部の結果によって文字枠異
常位置を記憶する文字枠異常位置記憶部と、前記文字枠
異常位置を用いて前記文字枠境界値記憶部の異常とその
異常位置とを知らせる文字枠異常位置出力部とを有する
ことを特徴とする文字枠位置記憶回路が得られる。
〔作用〕
文字認識装置において,文字枠はx方向,またはy方
向について等間隔に配置されることが一般的であり,ま
た,文字枠位置記憶回路において,記憶されている文字
枠境界値がすべてその差が一定となるように壊れること
はまれである。本発明では,この性質を用いて文字枠境
界値記憶部の異常を調べてその位置を知らせ,驚告を発
する。
以下に,この方式を詳しく説明する。
従来と同様に,筆記面上に配置された文字枠の文字枠
境界値は、,X,Y文字枠境界値記憶部X(i),Y(j)
(i=0,1,2,…,I,j=0,1,2,…,J)に記憶される。この
文字枠は、x方向,y方向について等間隔に配置されてお
り, X(1)−X(0)=X(2)−X(1)=… …=X(i)−X(i−1)… …=X(I)−X(I−1) ……(4) Y(1)−Y(0)=Y(2)−Y(1)=… …=Y(j)−Y(j−1)=… …=Y(J)−Y(J−1) ……(5) が成り立つ。
これを利用して,文字枠境界値記憶部に異常がないか
を以下のようにして調べる。
まず,x方向の各文字枠幅MI(i)を MI(i)=X(i+1)−X(i) (i=0,1,…,I−1) ……(6) より求める。
求めたMI(i)の各値の中で,同値である度数が最も
大きくなるMI(i)の値を求めてx方向の文字枠幅と
し,Mxに設定する。
例えば,同値であるMI(i)を以下の様にまとめ, MI(t11)=MI(t12)=…=MI(t1・L(1)) MI(t21)=MI(t22)=…=MI(t2・L(2)) MI(tn・1)=MI(tn・2)=…=MI(t
n・L(n)) (i∋t11,…,tn・L(n)) ……(7) とする時,L(n)の最大値を求め, を満たすa=n,b=L(a)とすると, Mx=MI(ta・b) ……(9) となる。
もし,X文字枠境界値記憶部に異常がなければ,x方向の
すべての文字枠について(4)式が成り立つ。そこで, MI(i)=Mx(i=0,1,…,I−1) ……(10) が成り立たない文字枠がある時,X文字枠境界値記憶部に
異常があるとし,その異常位置iを出力する。
同様に,y方向についても各文字枠幅MJ(j)を MJ(j)=Y(j+1)−Y(j)(j=0,1,…J−
1) ……(11) より求め,y方向の文字枠幅を決定してMyに設定する。そ
して, MJ(j)=My(j=0,1,…,J−1) ……(12) が成り立たない文字枠がある時,Y文字枠境界値記憶部に
異常があるとし,その異常位置jを出力する。
以上のように,文字枠位置記憶回路の異常を調べて筆
記者に異常位置を知らせ,警告を与えることが出来る。
以上,本発明の原理について説明したが,第5図のご
とく筆記面上に配置される文字枠の文字枠間に間隔があ
る場合も,文字枠の端や文字枠間の中央を文字枠境界と
することで本発明を使用出来る。
また,大きさの違う文字枠が混在する場合も,同じ大
きさの文字枠のグループごとに文字枠境界値記憶部を持
つことによって,同様に本発明を使用出来る。
さらに,Mx,Myを求める手段としては,本説明のほかに
MI(I),MJ(J)をその昇順に並べかえるなど,様々
な方法がある。
〔実施例〕
以下,本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の一実施例について示す構成図であ
る。
第1図において,X文字枠境界値記憶部100より入力さ
れたX文字枠境界値を用いて,X文字枠幅算出部110にお
いてx方向の各文字枠幅を求めてMIメモリ15に記憶し,X
文字枠幅を決定してMxレジスタ120に設定する。X文字
枠境界値判定部130では,(10)式に示すようにMIメモ
リ150とMxレジスタ120の内容を比較し,一致しない場合
はその文字枠位置iをX文字枠異常位置Ai=iとしてX
文字枠異常位置記憶部140に送る。X文字枠異常位置記
憶部140で全てのX文字枠異常位置Aiを保持する。
y方向についてもx方向の文字枠と同様であり,Y文字
枠異常位置Aj=jがY文字枠異常位置記憶部240に保持
される。文字枠異常位置出力部300では,X文字枠異常位
置記憶部140に記憶されているX文字枠異常位置をExと
して,Y文字枠異常位置記憶部240に記憶されているY文
字枠異常位置をEyとして出力し,さらにExまたはEyが1
つ以上存在する時には,警報ALMを出す。
さらに,各部の詳しい説明を以下に行う。
x文字枠境界値記憶部100及びY文字枠境界値記憶部2
00については,従来の技術で述べたように,X文字枠境界
値およびY文字枠境界値が文字枠位置i,jに対応した一
次元配列として記憶されている。
X文字枠幅算出部110の動作は,第2図のフローチャ
ートに示すごとく以下のように行われる。
文字枠位置iの初期値を0に設定する。
X文字枠境界値記憶部100よりX(i+1)を変数P
に,X(i)を変数Qに読み込む。
PとQよりP−Qの値を求め,MIメモリにiに対応し
てMI(i)のごとく各文字枠幅を記憶する。
X文字枠位置iとX文字枠幅記憶ポインタNの初期値
をそれぞれ0にする。
i<Iが成立する時はへ,成立しない時はへ移
る。
X文字枠幅記憶領域検索ポインタnの初期値を0にす
る。
n<Nが成立する時は,成立しない時はの処理へ
移る。
MIメモリMI(i)とX文字枠幅記憶領域K(n)を比
較し,一致したらの処理へ移り,一致しない時はnに
1を加えてへ戻る。
X文字枠幅出現回数L(n)に1を加える。
n=Nが成立する時はへ,成立しない時はiに1を
加えてへ戻る。
MIメモリMI(i)をK(N)に書き込んでL(N)に
1を設定する。
Nとiにそれぞれ1を加えてへ戻る。
X文字枠幅選出ポインタtを0,X文字枠幅KXをK
(t),X文字枠幅最大出現回数LXをL(t)として初期
値設定する。
t<Nが成立する時はへ,成立しない時はへ移
る。LX<L(t)が成立しない時はへ移り,成立し
た時にはLXにL(t),KXにK(t)を書き込む。
tに1を加え,へ戻る。
KXの値をX文字枠幅とし,Mxレジスタ120に書き込む。
次のX文字枠境界値判定部130の動作は,第3図のフ
ローチャートに示すごとく以下のように行われる。Mxレ
ジスタ120の内容を変数Rに読み込み,文字枠位置iの
初期値を0に設定する。MIメモリMI(i)とRより(1
0)式が成立しない場合,Ai=iを出力する。iに1を加
算し,以上の処理をi<Iにおいて繰り返す。
X文字枠異常位置記憶部140は,X文字枠境界値判定部1
30より出力された全てのX文字枠異常位置Aiを記憶する
メモリである。
Y文字枠幅算出部210についてはX文字枠幅算出部110
と,Y文字枠境界値判定部230についてはX文字枠境界値
判定部130と,Y文字枠異常位置記憶部240についてはX文
字枠異常位置記憶部140と同様であるので説明は省略す
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば,予め記憶されている文字枠位置が何
らかの事故によって変更された場合,筆記者に警報を発
しその位置を知らせることにより,異常な状態での使用
を防止出来るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック図,第2図は第
1図に示すX文字枠幅算出部(110)の動作を示すフロ
ーチャート,第3図は第1図に示すX文字枠境界値判定
部(130)の動作を示すフローチャート,第4図は筆記
面上に配置された文字枠を示す概念図,第5図は筆記面
上に配置される文字枠の文字枠間に間隔がある場合を示
す概念図である。 100,200……X及びY文字枠境界値記憶部,110,210……
X及びY文字枠幅算出部,130,230……X及びY文字枠境
界値判定部,140,240……X及びY文字枠異常位置記憶
部,300……文字枠異常位置出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−165125(JP,A) 特開 昭62−298820(JP,A) 特開 昭61−296480(JP,A) 特開 昭62−106587(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筆記面上に配置された少くとも1つの行お
    よび少くとも1つの列の少くとも一方の同一形状の文字
    枠について、その文字枠境界値を文字枠毎の数値列で予
    め記憶している文字枠境界値記憶部と、隣接する前記文
    字枠境界値を用いて文字枠幅を算出する文字枠幅算出部
    と、該文字枠幅算出部により算出された文字枠幅を用い
    て前記文字枠境界値記憶部に記憶されている文字枠境界
    値に異常がないか否かを判定する文字枠境界値判定部
    と、該文字枠境界値判定部の結果によって文字枠異常位
    置を記憶する文字枠異常位置記憶部と、前記文字枠異常
    位置を用いて前記文字枠境界値記憶部の異常とその異常
    位置とを知らせる文字枠異常位置出力部とを有すること
    を特徴とする文字枠位置記憶回路。
JP63120443A 1988-05-19 1988-05-19 文字枠位置記憶回路 Expired - Lifetime JP2573654B2 (ja)

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