JP2573557B2

JP2573557B2 - モニタ受像機

Info

Publication number: JP2573557B2
Application number: JP59155779A
Authority: JP
Inventors: 貴史筑摩; 秀規三浦
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1984-07-26
Filing date: 1984-07-26
Publication date: 1997-01-22
Anticipated expiration: 2012-01-22
Also published as: JPS6133087A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、アスペクトレシオの異なるビデオ信号の
ためのモニタ受像機に関する。

背景技術とその問題点標準方式のテレビ放送においては、第２図に示すよう
に、その画面のアスペクトレシオは4:3であるが、高品
位テレビ放送においては第３図に示すように5:3であ
り、さらに、ビスタサイズ方式の映画では第４図に示す
ように1.85:1（または1.66:1）である。

そして、ダウンコンバータを使用することにより高品
位テレビ放送のビデオ信号を標準方式のビデオ信号に変
換することが可能になっているが、その場合、第５図に
示すように、画面の片側あるいは両側の斜線部分をトリ
ミングしなければならない。

このため、一般には、カメラ撮りや放送などのとき、
高品位テレビ放送用のモニタ受像機と、標準方式のテレ
ビ放送用のモニタ受像機とを用意し、両者の画面を見な
がらフレーム（撮像範囲）を定めている。

しかし、この方法は、スペース的にもコスト的に不利
であり、さらに、２台の受像機を見比べなければならな
いので、確認のためにも不都合である。

発明の目的この発明は、上述のような問題点を解決しようとする
もので１台のモニタで任意のアスペクト比の画像の表示
領域を表示可能なモニタ受像機を得んとするものであ
る。

発明の概要このため、本発明においては、第１のアスペクト比を
有する映像信号Sfの同期信号Phを分離する同期信号分離
手段22と、一方のエッジが分離された同期信号Phと同期
し、他方のエッジの位置が調整可能なパルスを発生させ
るパルス発生手段23及び24と、このパルス発生手段23及
び24により発生されたパルスPhに応じて、第１のアスペ
クト比を有する映像を第２のアスペクト比を有する映像
に変換した場合の表示範囲を示す枠線を画面表示させる
ための枠線信号Sgを発生する枠線信号発生手段21と、枠
線信号Sgを映像信号Sfに混合する手段13とを具備し、枠
線信号Sgが混合された第１アスペクト比を有する映像信
号Sfが供給されて、映像信号による映像を表示すると共
に、第２のアスペクト比の映像に変換した場合の表示範
囲を示す枠線Ｌを表示し、パルス発生手段23及び24にお
いてエッジ位置を調整することにより枠線Ｌの画面上の
位置を調整するようにしたモニタ受像機としたものであ
る。

実施例すなわち、第１図において、（１）は高品位テレビ放
送用のビデオカメラなどの信号源、（２）はVTR,ダウン
コンバータなどの負荷を示し、信号源（１）から高品位
テレビ放送のビデオ信号Sfが取り出されて負荷（２）に
供給される。

さらに、（10）は高品位テレビ放送用のモニタ受像機
を示し、信号源（１）からのビデオ信号Sfが、入力端子
（11）→バッファアンプ（12）→スイッチ回路（13）の
常閉側接点→映像出力回路（14）の信号ラインを通じて
受像管（15）に供給され、その管面に信号Sfによる高品
位テレビ放送の画面が再生される。

また、（21）は枠線信号の形成回路で、この形成回路
（21）において受像管（15）上で例えば白色の画像とし
て再生される枠線信号Sgが形成され、この信号Sgがスイ
ッチ回路（13）の常開側接点に供給される。

さらに、バッファアンプ（12）からの信号Sfが同期分
離回路（22）に供給されて第６図Ａに示すように水平同
期パルスPhが取り出され、このパルスPhが第１のパルス
形成回路（23）に供給されて第６図B,Cに示すようにパ
ルスPhの立ち下がりごとに立ち上がり、かつ、可変抵抗
器（231），（232）を調整することによりその立ち下が
りの位置を変更できるパルスPi,Pjが形成され、これら
パルスPi,Pjが第２のパルス形成回路（24）に供給され
て第６図Ｄに示すようにパルスPi,Pjの立ち下がり時点
に所定の短い期間だけ“1"となるパルスPkが形成され
る。そして、このパルスPkがスイッチ（25）を通じてス
イッチ回路（13）にその制御信号として供給され、スイ
ッチ回路（13）は、Pk＝“0"のとき常閉側接点に接続さ
れ、Pk＝“1"のとき常開側接点に接続される。

このような構成によれば、パルスPkによりスイッチ回
路（13）が制御され、Pk＝“0"のときビデオ信号Sfが受
像管（15）に供給され、Pk＝“1"のとき枠線信号Sgが受
像管（15）に供給されるので、受像管（15）の管面（15
1）には信号Sfによる画像が再生されると共に、第６図
Ｅに示すように、パルスPkに対応した水平位置に、信号
Sgにより垂直方向の枠線Ｌが表示される。

そして、このとき、可変抵抗器（231），（232）を調
整しておくことによりこの枠線Ｌを標準方式のテレビ放
送の画面の範囲（境界）の位置とすることができる。

従って、標準方式のテレビ放送を考慮しながら高品位
テレビ放送のカメラ撮りなどをするとき、受像機（10）
だけを用意すればよく、従来のように高品位テレビ放送
用のモニタ受像機と標準方式用のモニタ受像機との両方
を用意する必要がないので、スペース的にもコスト的に
も有利である。また、受像機（10）だけをモニタしてい
ればよく、２台の受像機を見比べる必要がないので、画
面の確認が容易であり、確実である。さらに、映画のビ
デオ編集のときのトリミングも１台の受像機（10）でで
きるので、便利である。

また、スイッチ（25）を図とは逆の状態にすれば、ス
イッチ回路（13）は図の状態に固定され、枠線Ｌは表示
されなくなる。

なお、例えば標準方式のテレビ放送のビデオ信号を高
品位テレビ放送のビデオ信号に変換する場合には、もと
の画面の上下をトリミングする必要があるが、この場合
には、受像機（10）を標準方式のテレビ放送用のものと
すると共に、パルスPhを垂直同期パルスとすればよく、
そのようにすれば、第７図に示すように水平方向に枠線
Ｌを表示できる。さらに、枠線Ｌを第８図に示すよう
に、方形の枠状とすることもできる。また、パルスPkを
信号Sgに代えて使用し、パルスPk自身により枠線Ｌを表
示してもよい。

発明の効果１つのソフトを異なったアスペクトレシオで表示する
場合、１台のモニタ受像機で任意のアスペクトレシオの
画面の表示範囲を知ることができる。また、ビデオ編集
のとき、トリミングの確認も１台のモニタ受像機でで
き、便利である。

【図面の簡単な説明】第１図はこの発明の一例の系統図、第２図〜第８図はそ
の説明のための図である。（21）は枠線信号の形成回路、（24）はパルス形成回路
である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭53−51922（ＪＰ，Ａ) 特開昭57−72189（ＪＰ，Ａ) 特開昭57−1979（ＪＰ，Ａ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】第１のアスペクト比を有する映像信号の同
期信号を分離する同期信号分離手段と、一方のエッジが上記分離された同期信号と同期し、他方
のエッジの位置が調整可能なパルスを発生させるパルス
発生手段と、上記パルス発生手段により発生されたパルスに応じて、
上記第１のアスペクト比を有する映像を第２のアスペク
ト比を有する映像に変換した場合の表示範囲を示す枠線
を画面表示させるための枠線信号を発生する枠線信号発
生手段と、上記枠線信号を上記映像信号に混合する手段とを具備
し、上記枠線信号が混合された第１のアスペクト比を有する
映像信号が供給されて、該映像信号による映像を表示す
ると共に、第２のアスペクト比の映像に変換した場合の
表示範囲を示す枠線を表示し、上記パルス発生手段にお
いて上記エッジ位置を調整することにより上記枠線の画
面上の位置を調整するようにしたモニタ受像機。