JP2573115B2 - 円盤状工具のガイド装置 - Google Patents

円盤状工具のガイド装置

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    • B23D47/00Sawing machines or sawing devices working with circular saw blades, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D47/005Vibration-damping

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円盤状工具のガイド装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、円盤状工具例えば丸鋸,円形スリ
ッタナイフ,切断砥石等による加工において、これらは
加工の種類によっては、切断材の歩どまりを向上させた
り細溝を加工したりする都合上、できる限り厚さの薄い
円盤状工具を必要とする場合がある。特に被削材の切断
除去部分を少なくして製品の歩どまりの向上を計ること
はこれからの重要課題でもある。しかし円盤状工具は薄
くなるに従い横方向の剛性が低下し、切断面の真直度に
問題が生じる。そこでこれを解決する有効な手段として
円盤の両側面に通常20〜100 μmの隙間を有して近接す
る一対のガイド面を有するガイドを設けて一定以上工具
が横方向に変位しないようにする方法がある。
【0003】このガイドを有する所謂ガイドソーは、ガ
イドの静的剛性を高め丸鋸台金とガイド面との金属接触
を防止するため台金とガイド面間に、油及び又は水と空
気との混合流体を吹きつけるものが実用化されている。
このガイドソーは台金の切削域付近の静的剛性を高める
ためガイドを切削点に近づけ、外部のノズル又はガイド
面内部の直径1〜2mm以上の1又は2以上の孔から前
述の混合流体をガイド面と台金との隙間に吹きつけてい
る。このためガイド装置としては効果があるものの、反
面油や水が飛び散るため環境が悪くなり、油や水が付着
しては困る被削材には使用できないという欠点を有して
いる。
【0004】従ってこの方法はスプライン・アーバ・ガ
イドソー方式又はフローティング・カラー・ガイドソー
方式の回転中心軸上で横方向に移動可能な鋸の移動及び
位置固定用の働きをさせるガイド装置として製材挽き割
り用に利用されており、この技術に関しては多くの報告
又は解説書が出回っている。この欠点を補うものとして
圧縮空気のみをガイド面内部の直径1〜2mm程度の1
又は2以上の孔から吹きつける乾式ガイドも考えられて
いるが、空気圧が低いとガイドとして必要な剛性が得ら
れず、空気圧が高いと空気の圧縮性に起因するニューマ
チックハンマ現象が発生して台金が振動する不都合が生
じ、ガイドとしての利用価値は低い。
【0005】また台金の横方向の変位と速度に対して電
磁石の引力と空気の押圧力とを制御して台金の剛性を高
めようとするものがある。 (文献“The Magna-guide Revisited”Rrofesser
R・BirkelandThe Norwegian Institute of Woo
d Technology. 9th.Wood Machining Seminar. Oc
t.1988) このものは乾式であることとガイド装置を工具の片側だ
けに設置すればよいという利点があるが、反面制御シス
テムが非常に複雑となり、圧縮空気特有の不安定現象に
対して有効な抑止動作をさせることが難しく商業的には
未だ利用されていない。この不安定な振動を抑制するた
めには多孔質材料を用いた方が良いだろうと報告してい
る。しかしこの事についてはこれ以上の開示はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた円
盤状工具の横方向の剛性向上を目的とするガイド装置
は、現在商業的に利用されているものは丸鋸台金とガイ
ド面間に油及び又は水と空気との混合流体を吹きつける
ガイドソーだけであり、特に木工加工の分野においては
水や油が付着しては困る被削材には利用できないため、
製材等の一次加工の一部で使用されているにとどまり、
二次加工の分野での実績は皆無であるという問題点を有
している。本発明は従来の技術の有するこのような問題
点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、周囲の環境を汚すことのない乾式ガイドで、しかも
ニューマチックハンマ現象を抑止できる簡単な構造のガ
イド装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明における円盤状工具のカイド装置は、一対のガ
イド面が所定の隙間を保って対向するガイドの中央に外
縁より内側が位置するように円盤状工具を配設して、前
記ガイド面から圧縮気体を吹き出すことにより前記円盤
状工具のガイド付近の横方向の剛性を増大させるカイド
装置において、少なくとも一つのガイドの静的剛性が他
のガイドの静的剛性と異なるガイドを二つ以上設けたも
のである。また静的剛性の高いガイドと静的剛性の低い
ガイド又は静的剛性零の平面のみのガイドの二つを互い
に隣接配置して一体化したものを少なくとも一つ設ける
こともできる。また二つのガイドから成り、切削点に近
いガイドの静的剛性に対して他の点のガイドの静的剛性
がほぼ1/2以下とすることもできる。
【0008】上記のガイド装置の静的剛性の高いガイド
の第1ガイド面は多孔質材料からなり、静的剛性の低い
ガイドの第2ガイド面は前記第1ガイド面の多孔質材料
よりも空孔寸法が小さい多孔質材料か又は前記第1ガイ
ド面の多孔質材料の表面に溶射可能材料の薄膜を形成し
て空孔寸法を小さくした多孔質材料からなるものとする
ことができる。また静的剛性の高いガイドのガイド面は
空気吹出し孔を一つ以上の細穴とした平面でなり静的剛
性の低いガイド面は多孔質材料又は多孔質材料の表面に
溶射可能材料の薄膜を形成して空孔寸法を小さくしたも
のとすることもできる。また静的剛性の異なるガイドの
ガイド面は共に同一の空孔寸法を有する多孔質材料から
なり、供給する気体の圧力及び又は流量を違えるか及び
又はガイド面の面積及び又は多孔質材料の厚み及び又は
ガイドと工具の隙間を違えることにより静的剛性を変え
たものとすることもできる。また静的剛性の異なるガイ
ドのガイド面は圧縮気体吹き出し孔を一つ以上の細穴と
した平面からなり、供給する気体の圧力及び又は流量を
違えるか及び又は細穴寸法及び又は細穴数及び又はガイ
ド面の面積を違えることにより静的剛性を変えたものと
することもできる。
【0009】
【作用】円盤状工具の切削域に近いガイドの静的剛性を
圧縮気体を供給して通常一つのガイドの場合に振動が発
生する安定限界剛性を越える高い剛性とし、他の点のガ
イドを安定限界剛性以下の低い静的剛性とすることによ
る振動抑制効果により安定させる。そしてこのガイドに
より薄丸鋸等の横方向の剛性不足を補って挽き曲がり等
の発生を防止する。
【0010】
【実施例】図1の丸鋸盤において、回転軸にフランジ1
を介して外周に鋸刃を有する厚さの薄い丸鋸2の台金2
a部が嵌着されており、丸鋸2は上部がテーブル3のす
り割り穴より突出している。テーブル3には切削域に近
い左側位置と、対称の右側位置に台金2aを挟んで一対
の第1ガイド4と第2ガイド5が設けられている。第1
ガイド4及び第2ガイド5のガイド面4a,5aは共
に、鋳鉄製多孔質材料で形成されている。この多孔質材
料は(株)ナベヤ製ブレスナイト又はコーニング社製バ
イオカラムフィルター等市販のものを使用することがで
きる。そして多孔質材料は連続した空孔寸法が0.1 〜1
mm,孔数5〜50/cm2 のもののうちから選択するこ
とができる。
【0011】更に第2ガイド5のガイド面5aのみは、
多孔質材料の表面に例えばニッケルクロム合金を溶射し
て空孔寸法約30μmの被膜が形成されたものを使用して
おり、第1ガイド4,第2ガイド5のガイド面4a,5
aと台金2aとの隙間は例えば50μmにセットされてい
る。そして図示しないエア源より送られてくる圧縮空気
が調圧及び又は流量調整されてガイド面4a,5aの空
孔より台金2aに向けて吹き出されており、この圧縮空
気によりガイドの静的剛性が調整できる。尚、ガイドの
静的剛性とは、台金2aが横方向に微小単位長さに徐々
に変位したときのガイドの抵抗力をいい、空気の圧力,
空気の流量のほかガイドと台金の隙間,多孔質面積によ
っても変化する。 従ってガイドの静的剛性Kは、 K=|∂(FR −FL ) /∂h| h=ho R =FL とすれば、 K=2∂F/∂h h=ho により求められる。但しFR は右ガイドの力、FL は左
ガイドの力、hは隙間、hoは隙間の設定値である。
【0012】図3はFR ,FL とhとの関係を表したグ
ラフで、両側に隙間hoを有して対向する一対のガイド4
又は5が台金2aに作用する力を表している。本実施例
では第1ガイド4の静的剛性KAは第2ガイド5の静的
剛性KBより高く設定されており、例えば第1ガイド4
は0.38kgf/μm、第2ガイド5は0.01kgf/μm
にセットされている。この第1ガイド4と第2ガイド5
の静的剛性KA,KBの関係は、ニューマチックハンマ
現象を抑止する大切な要素であり、これについて次の実
験を行った。
【0013】第1の実験の試験方法は、図4,図5に示
すようにフランジ(φ140 mm)に取付けた薄丸鋸相当
の円板(φ400 ×t 1.25 mm)をフランジ側を固定し
て静止状態とし、円板の両側に多孔質金属(厚み13m
m,孔数35〜50/cm2 ,空孔寸法0.15〜0.3 mm)か
らなるガイド面を、隙間50μmを有して配置したガイド
を一組又は二組取り付け、空気供給圧力Pと空気流量Q
に依存するガイドの静的剛性を変化させながら、ニュー
マチックハンマ現象によって生じる円板の振動の状態を
調査した。図6〜図8は一組のガイドAによるガイドの
静的剛性KAと円板のニューマチック振動との関係を示
し、図9〜図11は二組のガイドのうち一方のガイドA
の静的剛性KAを固定し、他方のガイドBの静的剛性K
Bを変えたときのそれぞれニューマチック振動の発生状
態を示すしたのものである。尚、図6〜図11のncは
円板の対称モードnを、nsは円板の歪対称モードnを
表し、振動の大きさは●→○→◎の順に大きい。
【0014】この第1の実験の結果によると一組のガイ
ドAのみの場合は、図6〜図8より圧力P一定の場合、
空気流量を増してガイドAの静的剛性KA(kgf/μ
m)を高くして、ガイドAの安定限界剛性KsAを越す
と円板はその固有振動数で共振し静的剛性の増加と共に
円板の振幅が大きくなっていく。但し0<P≦4kgf
/cm2 では、円板はガイドの静的剛性KA≦0.15kg
f/μmで振動せず安定する。二組のガイドA,Bの場
合は、一方のガイドAをニューマチックハンマ現象が発
生する安定限界剛性KsAより高くに設定し、反対側の
非切削域のガイドBはこの振動を抑える目的でガイドB
の安定限界剛性KsB以下に設定する。
【0015】このガイドBの静的剛性KBは、図9〜図
11よりガイドA,Bへの供給圧力を4kgf/cm2
とし、ガイドAの静的剛性を最大値KA=2.8 kgf/
μmで一定とした場合でも、ガイドBの静的剛性を0≦
KB≦0.2 kgf/μmとすれば目的を達成できること
がわかる。これはKBが小さいとスクイーズ効果によっ
てガイドBが円板の振動エネルギーを吸収して励振作用
よりダンバーの作用の方が大きくなるためと思われる。
従ってガイドBへの空気の流量を絞る効果を高めるため
に、多孔質材料の空孔を小さくしたり、表面にセラミッ
クス,金属,非金属等を溶射して空孔寸法を小さくする
ことにより更に安定させることが可能である。また多孔
質材料は、孔径に比して空孔経路が長いものほど空気の
抵抗が大きいので動的剛性(台金の横方向への急激な変
化に対するガイドの抵抗力)が高く圧力スクイーズ効果
の大きいガイドが得られる。この実験は前述の通り円板
静止時に行ったものであり、円板を回転させるとどのよ
うに変わるかを調べたところ回転数の増加とともにニュ
ーマチックハンマ現象が生じ難くなるが、静止時同様に
円板の不安定さを抑えることができることが解った。従
って以降の実験はすべて円板静止時に行ったものであ
る。
【0016】次に第2の実験として第1ガイド4と第2
ガイド5の位置関係が振動抑止効果に及ぼす影響につい
て実験を行った。特に記述しない条件は第1の実験と同
一とし、図12に示すようにガイドAに対して180 °の
位置にあるガイドBの取付角度θを順次変えて、ニュー
マチックハンマ現象が生じないガイドBの安定限界剛性
KsBを調べて見た。この結果は表1のデータに示すよ
うにガイドBは位置に関係なくKsB≒0.2 kgf/μ
mで振動抑止効果があり、ガイドA,Bが隣接しても変
わらないことが解った。2組のガイド剛性を同じにした
場合の安定限界剛性は、上記の値とほぼ同じKsA=K
sB≒0.2 kgf/μmであった。
【0017】
【表1】
【0018】そこで第3の実験として図13に示すよう
にガイドA,Bを一体化してガイドBへの空気流量を順
次減らして行った結果、ガイドBの静的剛性KB=0に
なっても振動抑止効果に変化がなかった。これによりガ
イドBはソリッドの鉄板だけでもよいことが判明した。
次いで第4の実験として図14に示すようにガイドA,
Bを一体化したものを二組作って180 °位置に取付けて
見たが、これも振動抑止効果には変化がなかった。但し
一方の組合せガイドをA,B逆にセットした場合のみ抑
止効果がなかった。
【0019】次いで第5の実験として図15に示す円板
の厚さtと安定限界剛性Ksとの関係を調べた。ガイド
の条件を第1の実験と同一とし、ガイド一個の場合と、
ガイド二個の場合とについて調べた結果が、表2のデー
タで、図16はこのグラフである。これによると円板自
体の静的剛性はtの3乗に逆比例するため、t=1.00:
1.25:1.45=1:2:3となり、円板自体の静的剛性が
上がるに従ってKsは上がるが、それ程大きく変化しな
いことが解った。
【0020】
【表2】
【0021】次いで第6の実験として図17に示すガイ
ドと円板との隙間と安定限界剛性Ksとの関係について
調べた結果が表3のデータで、図18はこのデータによ
り二個のガイドのKsB/KAと隙間の関係を表すグラ
フである。この結果によると隙間が一定であればKsの
値はガイド一個,二個とも圧力による変化は少なく、隙
間が小さくなるほどKsの値は大きくなる(およそ隙間
の2〜3乗に逆比例)。ガイド二個の場合のKsB/K
Aの値を図18より設定するのは難しいが、実用的には
KsB/KA<1/2とすればよいことが解かる。
【0022】
【表3】
【0023】 続いて第7の実験として図19に示すよ
うにガイドAを図20,図21に示すφ48のソリッド材
にφ0.8 の細穴を25個3mmピッチでX状に穿設した
ものに代えた場合について実験を行った。表4はこのデ
ータである。ガイドA一個の場合には僅かに空気を流す
ことで不安定となる。これは多孔質に比して振動が発生
し易く、更にガイド面積が小さいことも影響しているも
のと考えられる。しかし多孔質材料のガイドBを取り付
けて二個のガイドにすると、安定限界剛性KsBは前述
実験と変わらない値で振動の抑止効果を発揮する。この
実験結果によれば、一方のガイドが安定状態であれば、
他方のガイドはいかなる種類のガイドでもよく、またよ
り安定にするためにはガイド面積が広いほどよく、
ガイド隙間は小さいほどよく、多孔質材料の方が優れ
ていることになる。その他、切削がガイド面に付着する
のを防ぐためにガイド面の内面を窪ませた凹面にしたと
ころ抑止効果は少し悪くなったが、実用問題なかっ
た。
【0024】
【表4】
【0025】ここで本実施例の第1ガイド4と第2ガイ
ド5の関係及び条件を整理すると、 1.第1ガイド4は切削域に近い位置程横方向の剛性が
増加し、真近で最も効果がある。 2.第2ガイド5はどの位置に取付けても振動を抑止で
きる。 3.第1ガイド4と第2ガイド5を一体化(一つのガイ
ドでガイド面の部分により静的剛性に変化をもたせる)
させても効果は同じである。 4.ガイド面は僅かに凹面にしても良い。 5.ガイド面の圧縮気体吹き出し孔は、細かく分布しか
つ直通しない方が動的剛性が高くスクイーズ効果の大き
いガイドが得られるので、ソリッドのガイド面に直通孔
を多数穿設したものより、細かな通気孔が入り組んだ多
孔質材料の方がよく、第1ガイド4に適する。 6.更にこの多孔質材料の表面に溶射被膜を形成すると
空孔寸法も小さくなり表面も滑らかになるので動的剛性
が向上するが、反面圧力損失が大きいため静的剛性が低
下する。従って第2ガイド5に適する。但し静的剛性は
ガイドAに対して1/2以下となる。 7.多孔質材料と多孔質材料の表面に溶射被膜を形成し
たものとを組合せることにより、第1ガイド4の静的剛
性を高めていくうえにおいてニューマチックハンマ現象
に対する安定領域を広くすることができる。 8.このガイドは固定フランジ以外にスプライン・アー
バー又はフローティング・カラーにも同様の効果があ
り、適用である。 尚ここで述べた気体は一般の空気又は特定の気体例えば
窒素ガスあるいは被加工材を濡らさない程度の液体を混
合した気体等を含めることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。円盤状工具の両側面に
設けたガイド面から圧縮気体を吹き出して円盤状工具の
横方向の剛性を増大させるガイドにおいて、静的剛性の
高い切削域近くのガイドのニューマチックハンマ現象の
振動を、他の点の静的剛性の低いガイドにより未然に抑
止して安定するようにしたので、被加工材を水や油で汚
すことがない乾式ガイドにより薄丸鋸等の使用が可能と
なって、切断時の歩どまりが向上し、細溝加工の精度向
上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二つのガイドを有する丸鋸盤の主要部側面図で
ある。
【図2】ガイドの断面図である。
【図3】丸鋸台金に作用するガイドの力を示すグラフ図
である。
【図4】第1の実験の一つのガイドを有する円板の試験
の方法を示す図である。
【図5】第1の実験の二つのガイドを有する円板の試験
の方法を示す図である。
【図6】第1の実験の図4の空気圧力1kgf/cm2
のときのガイドの静的剛性と円板の振動発生の関係を示
すグラフ図である。
【図7】第1の実験の図4の空気圧力2kgf/cm2
のときのガイドの静的剛性と円板の振動発生の関係を示
すグラフ図である。
【図8】第1の実験の図4の空気圧力4kgf/cm2
のときのガイドの静的剛性と円板の振動発生の関係を示
すグラフ図である。
【図9】第1の実験の図5のガイドAの静的剛性0.8
9kgf/μmの時のガイドBの静的剛性と円板の振動
発生の関係を示すグラフ図である。
【図10】第1の実験の図5のガイドAの静的剛性1.
59kgf/μmの時のガイドBの静的剛性と円板の振
動発生の関係を示すグラフ図である。
【図11】第1の実験の図5ガイドAの剛性2.83k
gf/μmの時のガイドBの剛性と円板の振動発生の関
係を示すグラフ図である。
【図12】第2の実験の二つのガイドの位置関係を代え
た場合の試験の方法を示す図である。
【図13】第3の実験の二つのガイドを接近又は一体型
をした場合の試験の方法を示す図である。
【図14】第4の実験の接近又は一体型のガイドを二組
用いた場合の試験の方法を示す図である。
【図15】第5の実験の円板の厚さを変えた場合の安定
限界剛性との関係の試験の方法を示す図である。
【図16】第5の実験のグラフ図である。
【図17】第6の実験の隙間を変えた場合の安定限界剛
性との関係の試験の方法を示す図である。
【図18】第6の実験のグラフ図である。
【図19】第7の実験のガイドAをソリッド材に細穴を
設けたものに変えた場合の試験の方法を示す図である。
【図20】第7の実験のガイドの正面図である。
【図21】第7の実験のガイド側面の断面図である。
【符号の説明】 2 丸鋸 2a 台金 4 第1ガイド 5 第2ガ
イド 4a,5a ガイド面

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のガイド面が所定の隙間を保って対
    向するガイドの中央に外縁より内側が位置するように円
    盤状工具を配設して、前記ガイド面から圧縮気体を吹き
    出すことにより前記円盤状工具のガイド付近の横方向の
    剛性を増大させるカイド装置において、少なくとも一つ
    のガイドの静的剛性が他のガイドの静的剛性と異なるガ
    イドを二つ以上設けたことを特徴とする円盤状工具のガ
    イド装置。
  2. 【請求項2】 一対のガイド面が所定の隙間を保って対
    向するガイドの中央に外縁より内側が位置するように円
    盤状工具を配設して、前記ガイド面から圧縮気体を吹き
    出すことにより前記円盤状工具のガイド付近の横方向の
    剛性を増大させるガイド装置において、静的剛性の高い
    ガイドと静的剛性の低いガイド又は静的剛性零の平面の
    みのガイドの二つを互いに隣接配置して一体化したもの
    を少なくとも一つ設けたことを特徴とする円盤状工具の
    ガイド装置。
  3. 【請求項3】 二つのガイドから成り、切削点に近いガ
    イドの静的剛性に対して他の点のガイドの静的剛性がほ
    ぼ1/2以下である請求項1又は2記載の円盤状工具の
    ガイド装置。
  4. 【請求項4】 静的剛性の高いガイドの第1ガイド面は
    多孔質材料からなり、静的剛性の低いガイドの第2ガイ
    ド面は前記第1ガイド面の多孔質材料よりも空孔寸法が
    小さい多孔質材料か又は前記第1ガイド面の多孔質材料
    の表面に溶射可能材料の薄膜を形成して空孔寸法を小さ
    くした多孔質材料からなる請求項1,2,3の何れかに
    記載の円盤状工具のガイド装置。
  5. 【請求項5】 静的剛性の高いガイドのガイド面は圧縮
    気体吹出し孔を一つ以上の細穴とした平面でなり静的剛
    性の低いガイド面は多孔質材料又は多孔質材料の表面に
    溶射可能材料の薄膜を形成して空孔寸法を小さくしたも
    のである請求項1,2,3の何れかに記載の円盤状工具
    のガイド装置。
  6. 【請求項6】 静的剛性の異なるガイドのガイド面は共
    に同一の空孔寸法を有する多孔質材料からなり、供給す
    る気体の圧力及び又は流量を違えるか及び又はガイド面
    の面積及び又は多孔質材料の厚み及び又は工具とガイド
    の隙間を違えることにより静的剛性を変えたものである
    請求項1,2,3の何れかに記載の円盤状工具のガイド
    装置。
  7. 【請求項7】静的剛性の異なるガイドのガイド面は圧縮
    気体吹き出し孔を一つ以上の細穴とした平面からなり、
    供給する気体の圧力及び又は流量を違えるか及び又は細
    穴寸法及び又は細穴数及び又はガイド面の面積を違える
    ことにより静的剛性を変えたものである請求項1,2,
    3の何れかに記載の円盤状工具のガイド装置。
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