JP2572862B2 - 電子写真用現像剤 - Google Patents

電子写真用現像剤

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JP2572862B2
JP2572862B2 JP1319168A JP31916889A JP2572862B2 JP 2572862 B2 JP2572862 B2 JP 2572862B2 JP 1319168 A JP1319168 A JP 1319168A JP 31916889 A JP31916889 A JP 31916889A JP 2572862 B2 JP2572862 B2 JP 2572862B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真プロセスを採用した複写機やプリ
ンター等に用いられる電子写真用現像剤に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
電子写真装置には、1成分系や例えばトナーのキャリ
アとやらなる二成分系の電子写真用現像剤(以下現像剤
と称する。)が使用されている。上記の現像剤には、一
般に、トナーが有する極性と逆極性または同極性を得る
ための外添剤が混合されており、例えば正帯電性トナー
と逆極性の負帯電性を得るための外添剤としては、各種
の表面処理を施したシリカが用いられている。また、例
えば正帯電性トナーと同極性の正帯電性を得るための外
添剤としては、酸化アルミニウム等が用いられている。
さらに、外添剤には、上記の帯電性に加えて、導電性
を有した無機微粉末でトナーの過剰帯電を防止するよう
になっているものや、流動性の向上、帯電制御、または
感光体表面のフィルミングの防止を目的としたものもあ
る。例えば上記のシリカには、表面処理剤として疎水性
シリカが多様されており、この疎水性シリカは、現像剤
の流動性を向上させるようになっている。さらに、最近
における疎水性シリカは、例えば特開昭58−49254号公
報に開示されているように、特殊な処理を施して現像剤
の帯電性を安定化させることが可能なものもある。
また、現像剤には、上記の疎水性シリカからなる表面
処理剤以外に、例えば特開昭53−81127号公報に開示さ
れているように、酸化セリウムや酸化クロム等の研磨粒
子を外添剤として有したものもある。これにより、この
現像剤は、外添剤が感光体を研磨することでフィルミン
グを防止するようになっている。
さらに、現像剤には、例えば特開昭57−151952号公
報、特開昭58−40557号公報、特開昭58−152257号公
報、および特開昭62−19667号公報に開示されているよ
うに、各種の外添剤が混合されることで上述の流動性の
向上、帯電制御、または感光体表面のフィルミングの防
止が図られている。
即ち、特開昭57−151952号公報に開示された現像剤の
場合には、100重量部の磁性トナーに対して、0.1〜10重
量部のSnO2系微粉末を外添混合して1成分系の現像剤と
することで帯電制御が行われるようになっている。特開
昭58−40557号公報に開示された現像剤の場合には、0.0
1〜0.5μmの粒径を有した酸化錫、銀粉、またはニッケ
ル粉等の導電性微粉末が外添剤として用いられること
で、現像剤によるベタ部の不均一な現像や地肌荒れを防
止するようになっている。
また、特開昭58−152257公報に開示された現像剤の場
合には、例えば第4級アンモニウム塩やニグロシン染料
等の帯電制御剤、流動性向上剤、または研磨剤のうち少
なくとも1種を結着剤でトナー粒子の平均粒径の1〜20
倍に造粒した外添剤が混合されている。特開昭62−1966
7号公報に開示された現像剤の場合には、ニグロシン染
料等の帯電制御剤を含有した低分子量オレフィン重合体
が外添剤として用いられることで帯電制御を行うように
なっている。
このように、従来の現像剤は、上述の各種の外添剤が
混合されることで、流動性の向上、帯電制御、またはフ
ィルミングの防止が行われるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の現像剤では、混合された外
添剤のいずれもがトナーの帯電性を補助する材料として
不十分なものである。従って、上記の現像剤では、トナ
ーに充分な帯電性を付与することが困難であることよ
り、特に外添剤が微量な場合には、複写装置の動作を開
始させる際のトナーの帯電立ち上がりが不十分になる。
また、上述の特開昭58−152257公報および特開昭62−
19667号公報に開示された現像剤の場合には、造粒され
た外添剤の表面に存在する帯電制御剤がキャリア表面に
付着することになる。そして、この帯電制御剤のキャリ
ア表面への付着は、キャリアとトナーとが摩擦した際
に、トナーの帯電を不十分なものにすることになり、ひ
いては現像剤として使用できる期間の短命化を招来する
ことになる。
このように、従来の現像剤は、上述の外添剤が混合さ
れることで、流動性の向上等が行われるようになってい
るが、これらの外添剤では、トナーの帯電性が不十分な
ものになっている。さらに、上記の外添剤が帯電制御剤
を有している場合には、帯電制御剤がキャリア表面に付
着することで、現像剤の寿命を短命化させる要因にもな
り、帯電制御剤を結着剤で分散した場合には、結着剤を
用いることによるコストの上昇や生産性の悪化を招来す
ることになる。また、上記の各外添剤では、トナーの飛
散を防止することができず、ひいては複写機内の汚れに
起因した下地かぶりを複写回数の少ないときから増大さ
せることになる。
従って、本発明においては、低価格で生産性が高く、
トナーの飛散を防止し、トナーの帯電性を向上させて帯
電立ち上がりを充分なものにすると共に、現像剤を長寿
命化することができる電子写真用現像剤を提供すること
を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
請求項第1項の発明に係る電子写真用現像剤は、上記
課題を解決するために、キャリアと正帯電性を有するト
ナーとイミダゾール系からなる外添粒子を有した外添剤
とからなり、上記外添粒子は、トナー粒子の体積平均粒
径以上で、且つキャリア粒子の体積平均粒径未満の体積
平均粒径に形成されていることを特徴としている。
請求項第2項の発明に係る電子写真用現像剤は、上記
課題を解決するために、キャリアと正帯電性を有するト
ナーとイミダゾール系からなる外添粒子を有した外添剤
とからなり、上記外添粒子は、体積平均長径が20〜100
μmであると共に体積平均短径が5〜50μmであり、上
記体積平均長径と体積平均短径との比が2対1から10対
1の範囲で形成されていることを特徴としている。
〔作 用〕
請求項1項および第2項の構成によれば、イミダゾー
ル系は、摩擦帯電系列がキャリアに対してトナー側であ
り、このイミダゾール系からなる外添粒子は、キャリア
粒子の摩擦によりトナー粒子以上の正電荷を生じる場合
が多い。従って、例えばトナー粒子が負極性に帯電した
り帯電量が少ない場合には、上記の外添粒子にトナー粒
子が付着することになる。これにより、電子写真用現像
剤は、トナーの飛散が減少し、ひいては複写機内の汚れ
に起因した下地かぶりを減少させることが可能になる。
また、上記の外添粒子は、トナー粒子の帯電性を向上
させる。従って、トナー粒子は、繰り返して現像した場
合でも帯電が安定化すると共に、帯電の立ち上がりが早
いものになる。特に、請求項第2項の場合には、外添粒
子の形状が体積平均長径が20〜100μm、体積平均短径
が5〜50μm、且つ上記体積平均長径と体積平均短径と
の比が2〜10対1に形成されているため、外添粒子の単
位体積当たりの表面積が増大することになり、上記のト
ナー粒子の飛散の防止や帯電性の向上を一層効率良く行
うことが可能になる。
また、イミダゾール系は、キャリア粒子の表面に付着
し難いためキャリアが劣化し難くなる。従って、電子写
真用現像剤は、キャリアの劣化が防止されることで、ト
ナーが長期間安定して適切な帯電量を維持することが可
能になり、使用期間が長寿命化することになる。さら
に、上記の外添粒子は、キャリア粒子の表面に付着し難
いため、イミダゾール系を例えば結着剤等で分散させる
ことなく単体で形成することが可能になり、生産性の向
上やコストの低減が可能になる。
〔実施例1〕 請求項第1項の発明の一実施例を説明すれば、以下の
通りである。
本実施例に係る電子写真用現像剤(以下現像剤と称す
る。)は、2成分系の現像剤であり、キャリアおよび正
帯電性を有するトナーを有している。上記のキャリア
は、体積平均粒径が約100μmのキャリア粒子からなっ
ており、このキャリア粒子は、例えば鉄粉、フェライ
ト、またはマグネタイト等の磁性体粉をシリコン樹脂や
アクリル樹脂で被膜して形成されている。
また、上記のトナーは、体積平均粒径が約10μmのト
ナー粒子からなっている。このトナー粒子は、トナー粒
子を構成する各材料を一体化すると共に、着色剤を転写
紙上に定着させるための結着剤と、トナー粒子に色彩を
付与するための着色剤と、トナー粒子に帯電性を付与す
るための帯電制御剤と、機器に内蔵された定着ローラ、
感光体、および転写中間体へのトナー粒子の付着を防止
する離型剤とからなっている。
上記の結着剤としては、例えば、ポリスチレン、スチ
レン・ブタジエン共重合体およびスチレンアクリル共重
合体等のスチレン系共重合体、ポリエチレン、ポリエチ
レン酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンビニルアルコー
ル共重合体等のエチレン系共重合体、フェノール系樹
脂、エポキシ樹脂、アリルフタレート樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリエステル樹脂、またはマレイン酸系樹脂等を
使用することができる。
また、帯電制御剤としては、アミノ化合物、第4級ア
ンモニウム化合物および有機染料、特に塩基性染料とそ
の塩が知られており、ベンジルジメチル−ヘキサデシル
アンモニウムクロリド、デシル−トリメチルアンモニウ
ムクロライド、ニグロシン塩基、ニグロシンヒドロクロ
ライド、サフラニン、またはクリスタルバイオレット等
を使用することができる。尚、ニグロシン塩基およびニ
グロシンクロライドは、しばしば正電荷制御剤として用
いられる。
また、着色剤としては、カーボンブラック、銅フタロ
シアニン、ニグロシン系染料、アニリンブルー、カルコ
オイルイブルー、クロームイエロー、ウルトラマリンイ
エロー、メチレンブルー、キノリンイエロー、メチレン
ブルークロライド、フタロシアニンブルー、マラカイト
グリーン、オクサレート、ランプブラック、ローズベン
ガル、またはこれらの混合物を用いることができる。
尚、これらの着色剤は、鮮明な可視像を形成するのに充
分な量をトナー中に含有させる必要がある。
また、離型剤としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、またはパラフィンワックス等を用いることができ
る。そして、これらの離型剤は、トナーと定着ローラと
の離型性を向上させるのに極めて有効である。
上記の結着剤、着色剤、帯電制御剤、および離型剤か
らなる現像剤には、摩擦帯電系列がキャリアに対してト
ナー側で、且つキャリア粒子の表面に付着し難いイミダ
ゾール系からなる外添粒子が外添剤として混合されてい
る。このイミダゾール系は、一般的にトナー粒子の帯電
量よりも大きく、また、摩擦帯電系列がトナー側である
ことよりキャリアに対して正に帯電する帯電特性を有し
ている。
尚、上記の外添粒子は、キャリア粒子とトナー粒子と
を混合して充分に攪拌した場合、トナー粒子と共に正に
帯電するが、この際の帯電量は、12(μC/g)の帯電量
を有するトナー粒子に対して2〜15(μC/g)となって
いる。
また、上記の外添剤は、個々の外添粒子の体積平均粒
径が例えば20〜100μmであれば、外添粒子の帯電量が
トナー粒子の帯電量より小さくても、トナー粒子の帯電
性を充分に向上させるようになっている。また、このト
ナー粒子の帯電性は、体積平均粒径がトナー粒子の体積
平均粒径程度であっても、外添粒子の帯電量がトナー粒
子の帯電量より大きければ、充分に向上されるようにな
っている。
上記外添粒子に用いるイミダゾール系としては、イミ
ダゾールそのものと、イミダゾールの付加反応物と、イ
ミダゾールの化合物とがある。イミダゾールの付加反応
物には、2−イミダゾリン、イミダゾリジン等がある。
また、イミダゾールの化合物には、パラビン酸、ヒダン
トイン酸、アラントイン、グリコシアミジン等の他、イ
ミダゾール誘導体である、例えば、ヒスタミン、ヒスチ
ジン、またはピロカルピン等がある。尚、上記のイミダ
ゾール系は、各種の金属錯体で形成されていても良い。
また、現像剤には、上記のイミダゾール系からなる外
添剤以外に、トナーの流動性を向上させる疎水性シリ
カ、現像剤の過剰帯電を防止する導電性微粉末、或いは
感光体表面のフィルミングを防止するマグネタイト等の
外添剤が混合されていても良い。
上記の構成において、第1表に示す成分および組成比
率で結着剤、帯電制御剤、着色剤、および離難剤を熔融
混練して、これらの材料を均一に分散した。この後、冷
却、粉砕、および分級をして体積平均粒径が10μmの正
帯電性を有するトナー粒子を得た。
次に、上記の方法により得られたトナー粒子に、トナ
ー粒子100重量部に対して、外添剤として疎水性シリカ
を0.2重量部と、マグネタイトを0.3重量部と、体積平均
粒径が10μmの外添粒子であるイミダゾール微粉末を0.
1重量部とを添加した。そして、これらをヘンシェル型
ミキサーに入れて混合することで、トナー粒子に上記の
外添剤を外添し、正帯電性を有するトナーAを得た。
次いで、上記と同様の第1表の成分および組成比を有
するトナー粒子に、トナー粒子100重量部に対して、外
添剤として疎水性シリカを0.2重量部と、マグネタイト
を0.3重量部と、体積平均粒径が25μmのイミダゾール
微粉末を0.1重量部とを添加した。そして、これらをヘ
ンシェル型ミキサーにより混合することで、トナー粒子
に上記の外添剤を外添し、正帯電性を有するトナーBを
得た。
さらに、上記と同様のトナー粒子に、トナー粒子100
重量部に対して、外添剤として疎水性シリカを0.2重量
部と、マグネタイトを0.3重量部とを添加および混合し
て外添し、正帯電性を有するトナーCを得た。そして、
上記の各トナーA・B・Cに、トナーA・B・C50gに対
して、体積平均粒径が100μmのフェライト系キャリア9
50gを添加し、これらをナウターミキサーで混合して、
トナー濃度が5%の現像剤A・B・Cを得た。
次に、上記のようにして作製した現像剤A・B・Cを
使用して、60,000回の複写を連続して行い、複写初期時
と60,000回複写時とで得られる画像濃度ID、下地かぶり
BG、トナー帯電量Q/M(μC/g)、およびコピー汚れを測
定した。
尚、上記の複写は、−700Vで一様に帯電された感光体
に原稿画像を照射して静電潜像を形成した後、この静電
潜像を200Vの現像バイアスを有する磁気ブラシで現像し
て用紙に転写し定着させるプロセスで行われるようにな
っている。
この結果、各現像剤A・B・Cの画像濃度ID、下地か
ぶりBG、トナー帯電量Q/M、およびコピー汚れは、60,00
0回複写時が第2表に示すようになった。
これにより、現像剤Aおよび現像剤Bの画像濃度ID
は、60,000回複写時に1.33および1.30である一方、現像
剤Cの画像濃度IDは、1.25に低下している。従って、現
像剤Aおよび現像剤Bは、現像剤Cと比較して画像濃度
IDが安定していることが明らかになった。
また、各現像剤A・B・Cの下地かぶりBGは、現像剤
Aおよび現像剤Bの下地かぶりBGが60,000回複写時に0.
25および0.22である一方、現像剤Cの下地かぶりBGは、
0.56に増加している。従って、現像剤Aおよび現像剤B
は、現像剤Cと比較して下地かぶりBGが少ないことが明
らかになった。
また、各現像剤A・B・Cのトナー帯電量Q/Mは、現
像剤Aおよび現像剤Bのトナー帯電量Q/Mが60,000回複
写時に15.5(μC/g)および16.2(μC/g)である一方、
現像剤Cのトナー帯電量Q/Mが18.5(μC/g)に増加して
いる。従って、現像剤Aおよび現像剤Bは、現像剤Cと
比較してトナー帯電量Q/Mが安定していることが判明し
た。
このように、イミダゾール系の外添剤を有する現像剤
A・Bは、この外添剤が外添されていない現像剤Cと比
較して、画像濃度IDおよびトナー帯電量Q/Mが安定した
ものになっている。また、現像剤Cは、約10,000回の複
写時点でトナーが現像槽から飛散して機内を汚し、コピ
ー汚れを招来していたが、現像剤A・Bは、60,000回の
複写を行った場合でもコピー汚れを招来しなかった。こ
れは、負極性に帯電したトナー粒子や低い帯電量のトナ
ー粒子がイミダゾール系からなる外添粒子に付着するた
めである。
また、上記のイミダゾール系がキャリア粒子の表面に
付着し難いものであることから、キャリアの劣化が防止
されるためであると共に、上記の外添粒子がトナー粒子
の体積平均粒径以上の体積平均粒径であるためである。
従って、上記の外添粒子には、負に帯電したトナー粒子
や低い帯電量のトナー粒子が付着することになり、機内
の汚れを招来するトナー粒子の飛散を防止可能になって
いる。
さらに、イミダゾール系は、キャリア粒子の表面に付
着し難いことから、例えば結着剤に分散させた外添粒子
で外添剤としなくても、単独の外添粒子でトナーに安定
して帯電を付与することが可能になる。従って、上記の
外添粒子を有する外添剤は、結着剤中に帯電制御剤を分
散して外添剤とした場合と比較して生産性の向上やコス
トの低減を図ることが可能になっている。
〔実施例2〕 請求項第2項の発明の一実施例を説明すれば、以下の
通りである。
本実施例に係る電子写真用現像剤(以下現像剤と称す
る。)は、2成分系の現像剤であり、キャリアおよび正
帯電性を有するトナーを有している。上記のキャリア
は、体積平均粒径が約100μmのキャリア粒子からなっ
ており、このキャリア粒子は、例えば鉄粉、フェライ
ト、またはマグネタイト等の磁性体粉をシリコン樹脂や
アクリル樹脂で被膜して形成されている。
また、上記のトナーは、体積平均粒径が約10μmのト
ナー粒子からなっている。このトナー粒子は、結着剤と
着色剤と帯電制御剤と離型剤とからなっている。尚、上
記の結着剤、着色剤、帯電制御剤、および離型剤は、実
施例1と同様のものを使用することができる。
上記の結着剤、着色剤、帯電制御剤、および離型剤か
らなる現像剤には、摩擦帯電系列がキャリアに対してト
ナー側で、且つキャリア粒子の表面に付着し難いイミダ
ゾール系からなる外添粒子が外添剤として混合されてい
る。このイミダゾール系は、一般的にトナー粒子の帯電
量よりも大きく、また、摩擦帯電系列がトナー側である
ことよりキャリアに対して正に帯電する帯電特性を有し
ている。
尚、上記の外添粒子は、キャリア粒子とトナー粒子と
を混合して充分に攪拌した場合、トナー粒子と共に正に
帯電するが、この際の帯電量は、12(μC/g)の帯電量
を有するトナー粒子に対して2〜15(μC/g)となって
いる。
また、上記の外添剤は、個々の外添粒子の体積平均粒
径が5〜100μm、好ましくは10〜80μm、最適には30
〜50μmに形成されている。また、上記の外添量は、ト
ナーの重量に対して0.001〜5重量%、好ましくは0.01
〜1重量%に設定されている。これにより、現像剤は、
外添剤の体積平均粒径や外添量が上記の値以上にされな
いことで、ブロッキングを招来する現像剤の流動性の悪
化が防止されるようになっている一方、外添剤の体積平
均粒径や外添量が上記の値以下にされないことで、トナ
ー粒子の飛散を防止するようになっている。
さらに、上記の外添粒子は、体積平均長径が20〜100
μm、体積平均短径が5〜50μm、且つ上記体積平均長
径と体積平均短径との比が2〜10対1に形成されてい
る。尚、上記のイミダゾール系の材料は、実施例1と同
様であり、現像剤には、上記のイミダゾール系からなる
外添剤以外に、トナーの流動性を向上させる疎水性シリ
カ、現像剤の過剰帯電を防止する導電性微粉末、或いは
感光体表面のフィルミングを防止するマグネタイト等の
外添剤が混合されていても良い。
上記の構成において、実施例1と同様の成分、組成比
率、および方法で体積平均粒径が10μmの正帯電性を有
するトナー粒子を得た。
次に、上記のトナー粒子に、トナー粒子100重量部に
対して、外添剤として疎水性シリカを0.2重量部と、マ
グネタイトを0.3重量部と、体積平均粒径が10μmのイ
ミダゾール微粉末を0.3重量部とを添加した。そして、
これらをヘンシェル型ミキサーに入れて混合すること
で、トナー粒子に上記の外添剤を外添し、正帯電性を有
するトナーAを得た。
次いで、上記と同様のトナー粒子に、トナー粒子100
重量部に対して、外添剤として疎水性シリカを0.2重量
部と、マグネタイトを0.3重量部と、体積平均長径が70
μmで且つ体積平均短径が15μmのイミダゾール微粉末
を0.1重量部とを添加した。そして、これらをヘンシェ
ル型ミキサーにより混合することで、トナー粒子に上記
の外添剤を外添し、正帯電性を有するトナーBを得た。
さらに、上記と同様のトナー粒子に、トナー粒子100
重量部に対して、外添剤として疎水性シリカを0.2重量
部と、マグネタイトを0.3重量部とを添加および混合し
て外添し、正帯電性を有するトナーCを得た。そして、
上記の各トナーA・B・Cに、トナーA・B・C50gに対
して、体積平均粒径が100μmのフェライト系キャリア9
50gを添加し、これらをナウターミキサーで混合して、
トナー濃度が5%の現像剤D・E・Fを得た。
次に、上記のようにして作製した現像剤D・E・Fを
使用して、60,000回の複写を連続して行い、複写初期時
と60,000回複写時とで得られる画像濃度ID、下地かぶり
BG、トナー帯電量Q/M(μC/g)、およびコピー汚れを測
定した。尚、複写のプロセスは、実施例1と同様であ
る。
この結果、各現像剤D・E・Fの画像濃度ID、下地か
ぶりBG、トナー帯電量Q/M、およびコピー汚れは、60,00
0回複写時が次頁の第3表に示すようになった。
これにより、現像剤Dおよび現像剤Eの画像濃度ID
は、60,000回複写時に1.33および1.30である一方、現像
剤Fの画像濃度IDは、1.25に低下している。従って、現
像剤Dおよび現像剤Eは、現像剤Fと比較して画像濃度
IDが安定していることが明らかになった。
また、各現像剤D・E・Fの下地かぶりBGは、現像剤
Dおよび現像剤Eの下地かぶりBGが60,000回複写時に0.
25および0.20である一方、現像剤Fの下地かぶりBGは、
0.56に増加している。従って、現像剤Dおよび現像剤E
は、現像剤Fと比較して下地かぶりBGが少ないことが明
らかになった。
また、各現像剤D・E・Fのトナー帯電量Q/Mは、現
像剤Dおよび現像剤Eのトナー帯電量Q/Mが60,000回複
写時に15.5(μC/g)および16.5(μC/g)である一方、
現像剤Fのトナー帯電量Q/Mが18.5(μC/g)に増加して
いる。従って、現像剤Dおよび現像剤Eは、現像剤Fと
比較してトナー帯電量Q/Mが安定していることが判明し
た。
このように、イミダゾール系の外添剤を有する現像剤
D・Eは、この外添剤が外添されていない現像剤Fと比
較して、画像濃度IDおよびトナー帯電量Q/Mが安定した
ものになっている。また、現像剤Fは、約10,000回の複
写時点でトナーが現像槽から飛散して機内を汚し、コピ
ー汚れを招来していたが、現像剤D・Eは、60,000回の
複写を行った場合でもコピー汚れを招来しなかった。こ
れは、負極性に帯電したトナー粒子や低い帯電量のトナ
ー粒子がイミダゾール系からなる外添粒子に付着するた
めである。
また、上記のイミダゾール系がキャリア粒子の表面に
付着し難いものであることから、キャリアの劣化が防止
される。従って、外添粒子には、負に帯電したトナー粒
子や低い帯電量のトナー粒子が付着することになり、機
内の汚れを招来するトナー粒子の飛散を防止可能になっ
ている。
さらに、現像剤Eは、現像剤Dよりも画像濃度IDおよ
び下地かぶりBGが向上したものになっている。これは、
外添粒子が体積平均長径と体積平均短径とが異なった針
形状に形成されているため、単位体積当たりの表面積が
増大して、負極性や低い帯電量のトナー粒子を粒子表面
に多く付着することができるためである。また、現像剤
Eは、上記の外添粒子が針形状に形成されていること
で、トナー粒子の飛散を一層少量の外添剤で防止するこ
とが可能になっている。その他の効果は、実施例1と同
様である。
〔発明の効果〕 請求項第1項の発明に係る電子写真用現像剤は、以上
のように、キャリアと正帯電性を有するトナーとイミダ
ゾール系からなる外添粒子を有した外添剤とからなり。
上記外添粒子は、トナー粒子の体積平均粒径以上で、且
つキャリア粒子の体積平均粒径未満の体積平均粒径に形
成されている構成である。
これにより、負極性に帯電したり帯電量が少ないトナ
ー粒子がイミダゾール系からなる外添粒子に付着するこ
とで、トナーの飛散が減少し、ひいては複写機内の汚れ
に起因した下地かぶりを減少させることが可能になる。
また、イミダゾール系がトナー粒子の帯電性を向上さ
せることで、トナー粒子を繰り返して現像した場合でも
帯電が安定化すると共に、帯電の立ち上がりが早いもの
になる。
また、イミダゾール系がキャリア粒子の表面に付着し
難いためキャリアが劣化し難くなり、トナーが長期間安
定して適切な帯電量を維持できることで、使用期間を長
寿命化することが可能になると共に、イミダゾール系を
単体で形成することが可能になり、外添剤の生産性の向
上やコストの低減が可能になるという効果を奏する。
請求項第2項の発明に係る電子写真用現像剤は、以上
のように、キャリアと正帯電性を有するトナーとイミダ
ゾール系からなる外添粒子を有した外添剤とからなり、
上記外添粒子は、体積平均長径が20〜100μm、体積平
均短径が5〜50μm、且つ上記体積平均長径と体積平均
短径との比が2対1から10対1の範囲で形成されている
構成である。
これにより、負極性に帯電したり帯電量が少ないトナ
ー粒子が単体体積当たりの表面積が増大されたイミダゾ
ール径からなる外添粒子に付着することで、トナーの飛
散が一層減少し、ひいては複写機内の汚れに起因した下
地かぶりを減少させることが可能になる。
また、上記のイミダゾール系がトナー粒子の帯電性を
一層向上させることで、トナー粒子を繰り返して現像し
た場合でも帯電が一層安定化すると共に、帯電の立ち上
がりが早いものになる。
また、イミダゾール系がキャリア粒子の表面に付着し
難いためキャリアが劣化し難くなり、トナーが長期間安
定して適切な帯電量を維持できることで、使用期間を長
寿命化することが可能になると共に、イミダゾール系を
単体で形成することが可能になり、外添剤の生産性の向
上やコストの低減が可能になるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 稔尚 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 岡本 完志郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 波多野 新太郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−217055(JP,A) 特開 昭62−287262(JP,A) 特開 昭58−152257(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリアと正帯電性を有するトナーとイミ
    ダゾール系からなる外添粒子を有した外添剤とからな
    り、 上記外添粒子は、トナー粒子の体積平均粒径以上で、且
    つキャリア粒子の体積平均粒径未満の体積平均粒径に形
    成されていることを特徴とする電子写真用現像剤。
  2. 【請求項2】キャリアと正帯電性を有するトナーとイミ
    ダゾール系からなる外添粒子を有した外添剤とからな
    り、 上記外添粒子は、体積平均長径が20〜100μm、体積平
    均短径が5〜50μm、且つ上記体積平均長径と体積平均
    短径との比が2対1から10対1の範囲で形成されている
    ことを特徴とする電子写真用現像剤。
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