JP2572434Y2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2572434Y2
JP2572434Y2 JP1992017145U JP1714592U JP2572434Y2 JP 2572434 Y2 JP2572434 Y2 JP 2572434Y2 JP 1992017145 U JP1992017145 U JP 1992017145U JP 1714592 U JP1714592 U JP 1714592U JP 2572434 Y2 JP2572434 Y2 JP 2572434Y2
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valve
seat
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solenoid
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JP1992017145U
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Inventor
恒夫 梶
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トーソク株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、内燃機関にお
ける補助空気量の制御に用いられる電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関における補助空気量制御
用の電磁弁としては、図3に示したものが本考案者等に
より案出されている(実開昭63−145076号公
報)。すなわち、電磁弁31は、吸入パイプ32及び排
出パイプ33を設けられた本体34を有しており、該本
体34内は可動シート35によって、吸入パイプ32側
の流入通路室37と排出パイプ33側の流出通路室38
とに仕切られている。前記可動シート35は、本体34
に外周部を支持されたダイヤフラム39によって非作動
位置と作動位置とに移動自在に支持されており、ダイヤ
フラム39の中央部を貫通して流入通路室37および流
出通路室38を連通する気体通路40を有するととも
に、ナット41によってダイヤフラム39に固定さてい
る。
【0003】一方、前記本体34には、流出通路室38
内にストッパ部43を延出されたプランジャガイド44
が内設されている。該プランジャガイド44には、その
一端に可動シート35の弁座45と当接又は離間するバ
ルブ46を一体形成されたプランジャ47が摺動自在に
内嵌されている。なお、プランジャ47の摺動方向は前
記可動シート35の移動方向と同一である。また、プラ
ンジャ47の他端側には電磁石48が配設され、電磁石
48は、コア49および前記プランジャガイド44に外
嵌するボビン50に巻回されたソレノイド51を有して
いる。そして、プランジャ47は、コア49に螺嵌する
ストッパ56との間に縮設されたリターンスプリング5
2によって一端側へ付勢される一方、前記シート本体4
2の気体通路40内に収容された円錐台状のリテーナス
プリング53によって前記バルブ46を介して他端側へ
付勢されている。なお、前記可動シート36は、本体3
4の内フランジ54に支持されたオフセットスプリング
55によって流入通路室37側へ付勢されている。
【0004】かかる構造において、吸入パイプ32が内
燃機関の大気側に接続され、排出パイプ33がインテー
クマニホールドに接続された場合、内燃機関が停止の間
は、前記可動シート35が図示した非作動位置あり、リ
テーナスプリング53がリターンスプリング52の付勢
に抗してプランジャ47を押圧し、バルブ46を可動シ
ート35の弁座45より離間させる。すなわち図3に示
した半開状態を維持される。一方、内燃機関の運転時に
は、図4に示すように、インテークマニホールドの負圧
によってダイヤフラム39の前後に圧力差が生じるた
め、可動シート35がプランジャガイド44のストッパ
部43と当接するまで、すなわち作動位置に移動する。
このとき、プランジャ47はリターンスプリング52の
反撥力によって可動シート35側へ付勢されてバルブ4
6が弁座45に当接される。したがって、気体通路が閉
鎖されて全閉状態となりインテークマニホールドへの空
気の通流が阻止される。
【0005】また、かかる状態にあるとき、ソレノイド
51が励磁されると、プランジャ47がコア49に吸引
されリターンスプリング52の付勢に抗して移動される
ため、図5に示すようにバルブ46が弁座45より離間
する。すなわち、開状態となりインテークマニホールド
への空気の通流が許容される。したがって、内燃機関の
運転中には、ソレノイド51の励磁によってプランジャ
47をデューティー駆動し、そのデューティー比を可変
することにより、電磁弁31を通流する空気量を制御可
能とし、しかも、内燃機関の停止時には弁座45とバル
ブ46とが離間する半開状態(図3)を維持すること
で、弁座45とバルブ46に付着する粘性の汚れによる
双方間の固着現象を回避するのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁弁31にあっては、リテーナスプリング
53が、可動シート35の気体通路40内に収容されて
いるため、使用期間の経過に伴いリテーナスプリング5
3に汚れが付着すると気体通路40内の通流面積が減少
してしまう。したがって、空気の流量が低下し電磁弁3
1の流量特性が経時的に劣化するおそれがあった。しか
も、リテーナスプリング53は、可動シート35および
バルブ46の作動時には気体通路40内において適宜伸
縮自在であることが要求されるため円錐台状のものとな
らざるを得えない。従って、リテーナスプリング53を
気体通路40内へ収納する際にはその設置方向の規制を
受けることから、電磁弁31の組立作業を自動化するう
えでの妨げとなっていた。
【0007】本考案は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、流量特性の経時劣化を防止すると
ともに、組立作業の自動化を容易にすることを可能とす
る電磁弁の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本考案にあっては、ソレノイドの電磁力とリターンス
プリングの反撥力によって作動するとともに、一端側に
バルブを一体的に設けられたプランジャと、前記バルブ
によって開閉される気体通路を有しかつ前記プランジャ
の作動軸上で非作動位置と作動位置とに移動する可動シ
ートと、該可動シートと前記プランジャとの間に縮設さ
れ、前記可動シートが非作動位置にあるとき前記リター
ンスプリングの付勢に抗して前記バルブを前記可動シー
トの弁座から離間させるリテーナスプリングとを備え、
前記可動シートが作動位置にあるとき、前記リターンス
プリングの反撥力により前記バルブを前記弁座に当接す
る一方、前記ソレノイドの電磁力により前記バルブを前
記弁座と離間させて気体の流量を制御する電磁弁におい
て、前記プランジャに一端側を支持された前記リテーナ
スプリングの他端側を前記弁座の外周部で支持した。
【0009】
【作用】前記構成においては、一端側がプランジャに支
持されたリテーナスプングの他端側を可動シートの弁座
の外周部で支持するようにしたことから、使用期間の経
過に伴いリテーナスプリングに汚れが付着した場合であ
っても、その汚れによってバルブにより開閉される気体
通路の通流面積が減少することがない。しかも、リテー
ナスプリングを可動シート内に収容しない構造としたこ
とから、リテーナスプリングを円筒形状等の方向性を有
しない形状とすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図にしたがって説
明する。すなわち図1および図2に示すように本考案に
かかる電磁弁1は、吸入パイプ2を貫設された第1ブロ
ック3、および排出パイプ4を貫設された第2ブロック
5によって形成された本体6を有している。該本体6内
は、可動シート7によって前記吸入パイプ2が挿通され
た流出通路室8と、前記排出パイプ4が挿通された流出
通路室9とに仕切られている。前記可動シート7は、第
1ブロック3及び第2ブロック5にその外周を支持され
たダイヤフラム10によって非作動位置と作動位置とに
移動自在に支持されている。
【0011】また可動シート7は、ダイヤフラム10の
中央部の流出通路室9側に設けられた合成樹脂製のシー
ト本体11と、流入通路室8側に位置する合成樹脂製の
シートサポート12とを有しており、この双方によって
ダイヤフラム10を挾持したのち超音波溶着によってダ
イヤフラム10に固着されたものである。そして、シー
ト本体11とシートサポート12には流入通路室8と流
出通路室9とを連通する気体通路13が貫通され、また
シート本体11には、気体通路13の開口部にテーパー
状の弁座14が形成されるとともに、弁座14の外周部
にはスプリング受け15が形成されている。
【0012】一方、本体6を構成する前記第2ブロック
5にはプランジャガイド16が嵌装されている。プラン
ジャガイド16の一端側には、流出通路室9内において
前記可動シート7側へ延出するとともに、その端部に制
御流路17を切欠されたストッパ部18が形成されてい
る。また、プランジャガイド16には前記可動シート7
の移動方向と同一の作動軸を有するプランジャ19が摺
動自在に内嵌されている。該プランジャ19は、その一
端部に前記シート本体11の弁座14に対向するやや小
径状のバルブ20を一体成形されたものであって、プラ
ンジャ19は、バルブ20に遊嵌されるとともに、その
一端側をシート本体11の前記スプリング受け15に支
持されたリテーナスプリング21によって他端側へ付勢
されている。
【0013】また、前記第2ブロック5にはプランジャ
ガイド16の他端側に外嵌する電磁石22が固着されて
いる。該電磁石22は、コア23およびプランジャガイ
ド16に外嵌するボビン24に巻回されソレノイド25
を有している。そして、プランジャ19は、コア23に
螺嵌されたストッパ27との間には縮設されたリターン
スプリング26によって、前記リテーナスプリング21
の付勢に抗して一端側へ付勢される一方、リテーナスプ
リング21の反撥力によって、バルブ20が前記シート
本体11の弁座14と離間するよう位置規制されてい
る。
【0014】以上の構成において、吸入パイプ2が内燃
機関の大気側に接続され、排出パイプ4がインテークマ
ニホールドに接続された場合には、従来例で説明した電
磁弁31と同様に、内燃機関の運転中には、ソレノイド
25の励磁によってプランジャ19をデューティー駆動
し、そのデューティー比を可変することにより、電磁弁
1を通流する空気量を制御できる。また、内燃機関の停
止時には弁座14とバルブ20とが離間する半開状態を
維持され、弁座14とバルブ20に付着する粘性の汚れ
による双方の固着現象が未然に防止される(詳細は従来
例と同様であるため省略する。)。
【0015】一方、前記電磁弁1においては、可動シー
ト7の弁座14の外周部にスプリング受け15が形成さ
れるとともに、該スプリング受け15にリテーナスプリ
ング21が支持されたことから、使用期間の経過に伴い
リテーナスプリング21に汚れが付着した場合であって
も、リテーナスプリング21に付着した汚れによって気
体通路13における空気の通流面積が減少されることが
ない。よって、気体通路13内の通流面積の低下を回避
することにより、使用期間の経過に伴い制御流量が低下
するといった電磁弁1における流量特性の経時劣化を未
然に防止することが可能となる。なお、本実施例におい
ては、可動シート7がダイヤフラム10によって移動自
在に支持されたものを示したが、ダイヤフラム10に代
えてベローズ等が使用されたものであっても同様の効果
を奏することができる。
【0016】また、リテーナスプリング21の一端を弁
座14の外周部に支持する構造としたことから、リテー
ナスプリング21を方向性を有していない円筒形状のも
のとすることができる。よって、電磁弁1の組立時にリ
テーナスプリング21がその設置方向を限定されること
がなく、電磁弁1の組立作業時を容易に自動化すること
ができる。
【0017】なお、本実施例に示した電磁弁1は、可動
シート7を合成樹脂製のシート本体11とシートサポー
ト12によって構成し、可動シート7を従来よりも軽く
することにより、ダイヤフラム10に加わる荷重を軽減
してダイヤフラム10すなわち電磁弁1の耐久性を向上
されている。さらに、かかる場合にはシート本体11及
びシートサポート12が合成樹脂製であるため、ダイヤ
フラム10への取り付け作業を超音波溶着によって行う
ことが可能である。また、ダイヤフラム10とシート本
体11、シートサポート12の構成に代えて、ダイヤフ
ラム10と可動シート7を樹脂の一体形成にし簡素化す
ることも可能である。したがって、かかる方法により双
方の接合作業を従来よりも簡素化して電磁弁1の製造コ
ストの削減を図ることもできる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、ソレノイ
ドの電磁力とリターンスプリングの反撥力によって作動
するとともに、一端側にバルブを一体的に設けられたプ
ランジャと、バルブによって開閉される気体通路を有し
かつプランジャの作動軸上で非作動位置と作動位置とに
移動する可動シートと、該可動シートとプランジャとの
間に縮設され、可動シートが非作動位置にあるときリタ
ーンスプリングの付勢に抗してバルブを可動シートの弁
座から離間させるリテーナスプリングとを備え、可動シ
ートが作動位置にあるとき、リターンスプリングの反撥
力によりバルブを弁座に当接する一方、ソレノイドの電
磁力により前記バルブを前記弁座からと離間させ気体の
流量を制御する電磁弁において、プランジャに一端側を
支持されたリテーナスプリングの他端側を弁座の外周部
で支持した。
【0019】このため、使用期間の経過に伴いリテーナ
スプリングに汚れが付着した場合であっても、その汚れ
に起因する気体通路内の通流面積の減少が回避される。
よって、使用期間の経過に伴い制御流量が低下する流量
特性の経時劣化を未然に防止することが可能となる。し
かも、リテーナスプリングを可動シート内に収容しない
構造であることから、リテーナスプリングを円筒形状等
の方向性を有しない形状とすることができる。よって、
電磁弁の組立作業を容易に自動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図2の要部拡大図であ
る。
【図2】同実施例を示す縦断面図である。
【図3】従来例を示す縦断面図である。
【図4】従来例の可動シートが作動位置にる状態を示す
要部断面図である。
【図5】従来例のソレノイドが励磁された状態を示す要
部断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 7 可動シート 10 ダイヤフラム 11 シート本体 12 シートサポート 13 気体通路 14 弁座 15 スプリング受け 19 プランジャ 20 バルブ 21 リテーナスプリング 25 ソレノイド 26 リターンスプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドの電磁力とリターンスプリン
    グの反撥力によって作動するとともに、一端側にバルブ
    を一体的に設けられたプランジャと、前記バルブによっ
    て開閉される気体通路を有しかつ前記プランジャの作動
    軸上で非作動位置と作動位置とに移動する可動シート
    と、該可動シートと前記プランジャとの間に縮設され、
    前記可動シートが非作動位置にあるとき前記リターンス
    プリングの付勢に抗して前記バルブを前記可動シートの
    弁座から離間させるリテーナスプリングとを備え、前記
    可動シートが作動位置にあるとき、前記リターンスプリ
    ングの反撥力により前記バルブを前記弁座に当接する一
    方、前記ソレノイドの電磁力により前記バルブを前記弁
    座と離間させて気体の流量を制御する電磁弁において、
    前記プランジャに一端側を支持された前記リテーナスプ
    リングの他端側を前記弁座の外周部で支持したことを特
    徴とする電磁弁。
JP1992017145U 1992-02-21 1992-02-21 電磁弁 Expired - Lifetime JP2572434Y2 (ja)

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JPH0567881U JPH0567881U (ja) 1993-09-10
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