JP2572312Y2 - 天ぷら用補助器具 - Google Patents

天ぷら用補助器具

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JP2572312Y2 JP1992088117U JP8811792U JP2572312Y2 JP 2572312 Y2 JP2572312 Y2 JP 2572312Y2 JP 1992088117 U JP1992088117 U JP 1992088117U JP 8811792 U JP8811792 U JP 8811792U JP 2572312 Y2 JP2572312 Y2 JP 2572312Y2
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敬之 小林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、天ぷらを揚げるための
容器(天ぷら鍋)内にセットされ、おいしく且つ外観性
の良好な天ぷらを容易に揚げることができるようにする
天ぷら用の補助器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に天ぷらを揚げる場合は、容器(以
下天ぷら鍋と称する)内に油をいれ、それを火にかけて
油を所定温度に加熱し、えび,魚或は野菜等の天ぷらの
たねを衣に通した後上記所定温度に加熱されている油の
中にいれて揚げる、という手順で行なわれる。
【0003】歯ごたえの良いおいしい天ぷらを揚げるに
は、薄い衣にたねをさっと通して天ぷら鍋の油の中にい
れ、再び箸を使って衣を少しずつ上からかけながら揚げ
ることで、衣の小突起(できるだけ細い突起)が花が咲
いたように表面に立った状態に美しく仕上げる、といっ
た方策を採ることが従来から知られており、上記のよう
に衣の小突起を表面に立たせることを、当業界では通常
花を咲かせると称している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、たねに衣をつ
けて油内にいれると、先ずたねは油の中に沈み込み、あ
る程度揚がったところで浮くようになるものであり、た
ねを油の中にいれてからそれが浮くようになるまでの間
に手早く花を咲かせなければならないから、上手に花を
咲かせ見栄えが良く歯ごたえの良い天ぷらを揚げるには
かなり高度な熟練を要するものである。
【0005】例えばえびの天ぷらを揚げる場合は、えび
に適当に薄く衣をつけて油の中にいれるが、それが沈み
込まないように鍋の側縁に近い浅いところにいれておい
て、箸の先端部に衣をつけ少しずつえびの背中に衣を滴
下させて細い小突起をつくりそれを繰り返しながら小突
起の範囲を徐々に広げていって全体にまんべんなく花を
咲かせ、えびが適当に揚がり油上に浮くようになると鍋
の深いところに箸で移動させそこで揚がり終るまで泳が
せておきながら、次の新しいたねを鍋の側縁に近い浅い
ところにいれて花を咲かせるというようにして次々と
天ぷらを揚げていくものであるから、天ぷら鍋の側縁に
近く且つ手元に近いという限られた範囲で、複数本のえ
びを並べ次々に花を咲かせようとすると、互いの距離を
充分には確保しにくく、花を咲かせている間にえびが少
しでも動くと複数本のえび同士が衣でくっつき合ってし
まうという問題が生じる。そこで、えび同士がくっつき
そうになるとそれを動かして互いの姿勢と距離を適当に
保ちつつ手早く花を咲かせるという作業を行なわなけれ
ばならず、そのような微妙な手作業を行ないつつ能率的
に天ぷらを揚げていくということは、充分熟練した人で
ないとなかなか難しいという課題を有している。
【0006】本考案は、充分熟練した人でなくても能率
的に花を咲かせることができる補助器具を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、所定の間隔を
もって平行に配設された縦壁と、各縦壁間の下部に設け
られた底板と、天ぷら鍋の適度の深さ位置にセット保持
するためのセット保持手段とからなる天ぷら用補助器具
であって、上記底板を中央部から左右両側端にかけて
向きに傾斜するほぼ逆への字型断面形状の板体にて構成
し、該底板の幅を上記各縦壁の間隔より小とすることに
より、底板の両側端縁と縦壁との間にスリットを形成し
た構造とし、この天ぷら用補助器具を天ぷら鍋の適度の
深さ位置にセット保持し、上記複数の縦壁で仕切られた
各底板の上に衣をつけたたねを一つづついれて天ぷらを
揚げるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記のように、天ぷら用補助器具の各底板上
衣をつけたたねを一つづついれると、各底板は適当な深
位置に保持され且つ隣合う底板とは縦壁によって区画
されているので、最初に薄くつけた衣が散りにくく、次
に箸の先で衣を滴下しつつ花を咲かせる場合、たねが浮
き沈みしたり或は隣のたねと衣でくっつきあったりする
ような虞れは全くなく、更に底板を中央部から左右両側
端にかけて上向きに傾斜するほぼ逆への字型断面形状に
構成しているので、花を咲かせる作業を行なっても、た
ねはほとんどその姿勢を変えることがなく、不慣れな人
でも充分上手に且つ能率的に花を咲かせることができ、
歯ごたえの良好な美麗な天ぷらを容易に揚げることがで
きる。又上記天ぷら用補助器具の底板の両側端縁部に
スリットが設けられているので、縦壁にて区画された各
空間部内における油の対流が効果的に行なわれ、各底板
上のたねの動きを最小限に抑えた上で該空間部内の油温
度をほぼ適温に保つことができる
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。
【0010】図1(A)において、1は本考案にかかる
天ぷら用の補助器具(以下単に器具と略称する)であ
り、該器具1は天ぷらを揚げるための容器(以下天ぷら
鍋と称する)2内の適所にセットされる。
【0011】上記器具1は、図1(B)の斜視図及び図
2に示すように、複数の縦壁11を前後の横枠12,1
2上に所定の間隔Dをもって平行に直立固着し、それぞ
れの縦壁11間において底板13を上記前後の横枠1
2,12上に固着することにより、縦壁11,11と底
板13とで幅Dと前後方向長さLと適当な深さHをもち
前後を開放した複数の空間部15を並列に構成し、横枠
12,12の側端部に脚部14を固着した構造に構成さ
れる。
【0012】上記底板13は、中央部から左右両側にか
けて上向きに傾斜するほぼ逆への字型断面形状の長尺の
板材にて構成され、その幅D′を上記空間部15の幅D
より小とすることにより、底板13の左右両側端とその
左右の縦壁11,11との間に適当幅dのスリット16
を形成した構造としている。
【0013】脚部14の高さは、図1(A)に示すよう
に、天ぷら鍋2内に器具1をセットしたとき縦壁11の
上端部が少し油面3′上に突出した状態となるよう、天
ぷら鍋2の底面形状を考慮して決定されるが、いろいろ
な底面形状の天ぷら鍋に適用できるよう、図3に示すよ
うに例えば上下方向の長穴14aとボルト14b及びナ
ットの組合せ等の常用の手段により、脚部14の高さを
調節可能に構成しておくことがより好ましい。しかし、
器具1を天ぷら鍋2内の適度の深さ位置にセット保持す
る手段としては、図示実施例に限らず、従来より公知の
任意のセット保持手段を採用することができる
【0014】又、上記器具1の構成部材としては、例え
ばステンレス板等、高温の油に対して耐久性に優れ油内
で天ぷら鍋底面上に安定に載置セットでき且つ錆の心配
のない板材が使用される。
【0015】次に上記器具1を使用してえびの天ぷらを
揚げる場合に付き説明する。
【0016】上記のように構成した器具1を図1
(A)に示すように天ぷら鍋2内の適所(天ぷらを揚
げる人の手元に近いところ)にセットし、油3を所定温
度(通常180°〜160°程度)に加熱した後、えび
(尾を残して殻をむき適当に包丁を入れる等、従来通り
の手を加えたえび)を衣に通して、器具1の空間部15
内に次々といれていく。複数の空間部15はそれぞれ縦
壁11で区画され限られた空間となっているので、薄い
衣であっても油にいれたときその衣の散りは適当に制限
され、花を咲かせる場合滴下した衣が付着しにくくなる
ようなことはなく、又隣り合うえび同士がくっつき合う
虞れも全くなく、更に油面3′から底板13までの深さ
は中にいれられたえびが沈み込まない程度の深さに設定
されており、且つ底板13は中央部が凹んだ断面形状を
なしているので、各空間部15内のえびに箸で薄い衣を
滴下しながら花を咲かせる作業を行なっても、えびはほ
とんどその姿勢を変えることがなく、極めて簡単容易に
花を咲かせることができる。この間、縦壁11と底板1
3の左右端縁との間に形成されているスリット16を通
って油3が対流することにより、各空間部15内の油の
温度はほぼ適温に保持される。底板13が中央部から両
側にかけて上向きに傾斜しその側端縁にスリット16が
設けられていることによって、上記空間部15内の油の
対流が極めて効果的に行なわれると共に、この油の対流
による底板13上のえびの動きは最小限に抑えられる。
【0017】このようにして花を咲かせ終ると、前方の
油の深い部分に移動させ、次のえびを空間部15内にい
れ同様にして花を咲かせる、というようにして次々と能
率よくえびの天ぷらを揚げていくことができる。
【0018】上記実施例はえびの天ぷらを作る場合の例
であり、空間部15の幅D及び長さLはえびに花を咲か
せるのにほぼ適合した寸法に設定されているが、えびの
天ぷらとほぼ同じくらいの大きさの魚や野菜の天ぷらを
作る場合にも同様にして使用できる。その他例えば開い
た魚のようにえびより幅の広いたねを天ぷらに揚げる場
合は、幅Dを上記実施例のものより大きく設定した器具
1を使用すれば良い。一般的には、えびの天ぷらに適合
し得る程度の幅Dをもった器具と開きの魚の天ぷらに適
合し得る程度の幅Dの広い器具との2種類の器具を用意
しておけば、ほとんど全てのたねに適合することができ
る。
【0019】尚図示実施例では4枚の縦壁11と3枚の
底板13で3つの空間部15を形成した例を示している
が、該空間部15の数は任意に増減設定できる。
【0020】
【考案の効果】以上のように、本考案の器具を用いるこ
とにより、高度の熟練を必要とせずに歯ごたえが良く且
つボリューム感のある美麗な天ぷらを能率よく揚げるこ
とができるもので、業務用としては勿論のこと一般家庭
の天ぷら用の補助器具として極めて有効なるものであ
り、構造簡単且つコスト低廉なることと相俟って実用上
多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すもので、(A)は本考案
にかかる天ぷら用補助器具を天ぷら鍋の油内にセットし
た状態の縦断側面図、(B)は(A)の天ぷら用補助器
具の斜視図である。
【図2】図1に示す天ぷら用補助器具の詳細図で、
(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は端面図であ
る。
【図3】天ぷら用補助器具の他の実施例を示す脚部付近
の斜視図である。
【符号の説明】
1 天ぷら用補助器具 2 天ぷら鍋 3 油 11 縦壁 12 横枠 13 底板 14 脚部 15 空間部 16 スリット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をもって平行に配設された複
    数の縦壁と、各縦壁の間の下部にそれぞれ設けられた底
    板と、天ぷら鍋内の適度の深さ位置にセット保持するた
    めのセット保持手段とからなる天ぷら用補助器具であっ
    て、上記底板を中央部から両側端にかけて上向きに傾斜
    するほぼ逆への字型断面形状の板体にて構成し、この底
    板の幅を各縦壁の間隔より小とすることにより、底板の
    両側端縁と縦壁との間にスリットを形成した構造とし、
    この天ぷら用補助器具を天ぷら鍋の適度の深さ位置にセ
    ット保持し、上記複数の縦壁で仕切られた各底板の上に
    衣をつけたたねを一つづついれて天ぷらを揚げるように
    したことを特徴とする天ぷら用補助器具。
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JPS5945034U (ja) * 1982-09-16 1984-03-24 小塩 平八郎 天ぷら揚げ具

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