JP2572078Y2 - 二つ折りカードの係止具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は二つ折りカードの係止
具、特に二つ折りとなっているカードを展示するために
用いる二つ折りカードの係止具の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来からグリーティングカード等の二つ
折りのカードを店頭にて展示する場合、一枚のカードを
大勢の人が直に手にとって見ることに起因してカードに
汚れが付き易いため、透明な袋に入れておいて見せるこ
とが一般的に行なわれている。

【０００３】ところで、上記二つ折りのカードを店頭に
て展示する場合、表紙が見える（面見せ）ようにあるい
は内容が見えるようにしてカードをフックを用いて壁面
等に展示するのが視覚的にみて効果的である。

【０００４】その際、二つ折りカードは展開したままの
大きさあるいは折畳んで半分の大きさにし、これをその
大きさに合った透明な袋に入れて展示される。

【０００５】壁面に展示する方法としては、例えばカ
ード６を入れた袋７の裏面に両面テープ８等を用いて壁
に貼り付けたり（図４参照）、袋の裏面上端をフック
の下部に両面テープで貼り付け、フックの引掛部を壁面
の突起に引っ掛ける方法がある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】しかし、の場合、カ
ードを展開したままの大きさの袋に入れて展示したとき
には、袋が壁面に貼り付けられているため、面見せある
いは内容のいずれか一方しか見せることしか出来ず、ま
たカードを折畳んで半分の大きさにして袋に入れたとき
には面見せしかできず、カードの内容を見るためには袋
から出して展開しなければならず、カードに汚れが付い
てしまうと同時に手間がかかるという問題がある。

【０００７】また、の場合、カードを展開したままの
大きさの袋に入れて陳列したときには面見せあるいは内
容の一方しか見せることしか出来ず、両方を見るために
はフックを外さなければならず、またカードを折畳んで
半分の大きさにして袋に入れたときには、やはりカード
の内容を見るためには袋から出して展開しなければなら
ず、カードに汚れが付いてしまうと同時に手間がかかる
という問題がある。

【０００８】本考案はこのような課題を解決するためな
されたもので、その目的は面見せ状態のカードの内容を
手間をかけずに容易に見ることができる二つ折りカード
の係止具を得ることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案に係る二つ折りカードの係止具は、下端から中間
部に亘って形成した切欠溝と、この切欠溝の両側に形成
された係止片の一方に設けた、二つ折りのカードを入れ
た透明な袋を取付けるための取付部と、この切欠溝の上
方に形成した、壁面等に設けた突起に引掛けるための引
掛部とを備え、前記取付部によって取付けられた袋に入
れられたカードの折り返し片を折り返して前記切欠溝に
挿入し、この折り返し片を前記係止片同士で挟み込むよ
うにしたことを特徴とする。

【００１０】

【作用】本考案に係る二つ折りカードの係止具は、面見
せの場合には、展開したままのカードを入れた透明な袋
を二つ折りにし、図１に示すように、折り返し片の上端
を切欠溝に入り込ませて係合片同士で挟むと、袋に入れ
られたカードは閉じられた面見せの状態となる。

【００１１】カードを入れた透明な袋を展開する場合に
は、折り返し片の上端を下方へ押す。すると、図２にお
いて矢印ａで示すように、この折り返し片は切欠溝から
外れ、袋は展開可能となる。

【００１２】

【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図１は本考案に係る二つ折りカードの係止具のカ
ード係止状態を示す説明図、図２は本考案に係る二つ折
りカードの係止具のカード係止解除状態を示す説明図、
図３は本考案に係る二つ折りカードの係止具の取付け方
法を示す斜視図であり、従来と同一部分には同一符号を
付して示す。

【００１３】二つ折りカードの係止具としてのフック１
は引掛部２と、取付部３と、切欠溝４とを備える。

【００１４】引掛部２は壁（図示せず）に設けた突起５
に引っ掛けるためのものであり、この実施例においては
上端から下方に延びる垂下部２ａと、この垂下部２ａの
上端を水平方向に延びる水平部２ｂとから構成し、図１
および図２からもわかるように水平部２ｂに突起５を引
っ掛けて用いる。

【００１５】取付部３はグリーティングカード等の二つ
折りのカード６が入った透明な袋７とフック１とを接続
するためのものであって、この実施例においては取付部
３として両面テープ８を貼着して構成し（図３参照）、
この両面テープ８にカード６を入れた透明な袋７の上端
を貼着する。

【００１６】切欠溝４は二つ折りのカード６を閉じたと
きカード６の折り返し片９が開かないようにカード６の
上端を挿入するためのスリットであり、図３に示すよう
にフック１の下端から中間部まで所定長さに亘って切欠
いて構成する。

【００１７】この切欠溝４で分けられる一方の係止片１
０には前記取付部３が形成されている。これに対し、他
方の係止片１１は前記取付部３が形成された一方の係止
片１０よりも短く形成され、袋７（カード６）の上端を
切欠溝４に入れ易いようになっている。

【００１８】本考案は上記した構成であり、以下その動
作例を説明する。先ず、展開したままのカード６を入れ
た透明な袋７が二つ折りにされ、カード６が面見せの状
態となっているときには、図１に示すように折り返し片
９の上端が切欠溝４に入り込んで係合片１０，１１で挟
まれ、袋７に入れられたカード６は閉じられた状態とな
る。

【００１９】ここで、カード６を入れた透明な袋７を展
開するときには、切欠溝４に入り込んでいる折り返し片
９の上端を下方へ押す。すると、図２において矢印ａで
示すように、この折り返し片９が切欠溝４から外れ、袋
７（カード６）は展開可能となり、カード６の内容を見
ることができるようになる。

【００２０】なお、本考案においてはフック１と袋７の
接続を両面テープ８で行なったが、これに限るものでは
なく接着剤を用いて接続するようにしてもよいことは勿
論である。

【００２１】さらに、当業者であれば、本考案に対する
種々の変更（例えば、三つ折りや四つ折りのカードの係
止具に対して適用すること）を考案の概念から逸脱する
ことなく容易になし得るので、本考案は実用新案登録請
求の範囲以外において限定されるものではない。

【００２２】

【考案の効果】以上説明したように本考案に係る二つ折
りカードの係止具は、透明な袋に入れたまま二つ折りに
され、面見せ状態で展示されているカードの内容を見た
いときには、袋の上からカードの折り返し片の上端を押
し下げればカードは展開可能となる。

【００２３】よって、面見せ状態のカードの内容を手間
をかけずに容易に見ることができ、同時に手で直にカー
ドに触れないためカードを汚すこともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る二つ折りカードの係止具のカード
係止状態を示す説明図

【図２】本考案に係る二つ折りカードの係止具のカード
係止解除状態を示す説明図

【図３】本考案に係る二つ折りカードの係止具の取付け
方法を示す斜視図

【図４】従来の展示状態の一例を示す説明図

【符号の説明】

１ フック ２ 引掛部 ３ 取付部 ４ 切欠溝（スリット） ５ 突起 ６ カード ７ 袋 ８ 両面テープ ９ 折り返し片 １０ 係止片 １１ 係止片

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下端から中間部に亘って形成した切欠溝
   と、この切欠溝の両側に形成された係止片の一方に設け
   た、二つ折りのカードを入れた透明な袋を取付けるため
   の取付部と、この切欠溝の上方に形成した、壁面等に設
   けた突起に引掛けるための引掛部とを備え、前記取付部
   によって取付けられた袋に入れられたカードの折り返し
   片を折り返して前記切欠溝に挿入し、この折り返し片を
   前記係止片同士で挟み込むようにしたことを特徴とする
   二つ折りカードの係止具。