JP2571995B2 - 熱交換器外表面の自動掃除装置 - Google Patents

熱交換器外表面の自動掃除装置

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JP2571995B2
JP2571995B2 JP4129852A JP12985292A JP2571995B2 JP 2571995 B2 JP2571995 B2 JP 2571995B2 JP 4129852 A JP4129852 A JP 4129852A JP 12985292 A JP12985292 A JP 12985292A JP 2571995 B2 JP2571995 B2 JP 2571995B2
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Nemoto Kikaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換器の外表面、特
に水流下式熱交換器の垂直方向に多数延在する伝熱パネ
ルの外表面を自動的に掃除する、熱交換器外表面の自動
掃除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄い平板又は波板等の板を2枚対面させ
て内部に平面状に延在する幅の薄い中空部を形成したパ
ネルを多数直立させ、直立するパネルの外表面に上部か
ら河川の水或いは海水を流下させ、外表面を流下する水
或いは海水によりパネル内部を流れる流体を冷却した
り、逆にパネル内部を流れる低温の流体を昇温し、又は
気化させる方式の伝熱パネルを備えた熱交換器が、従来
から多数使用されている。本明細書では、以下この方式
の熱交換器を水流下式熱交換器と呼称する。河川の水或
いは海水は、貝、藻を始めとする有機物及び砂等の種々
の無機物を相当含有し、かつ各種の金属を溶解又は腐食
させているので、短時間の運転で水流下式熱交換器の伝
熱パネルの外表面には貝、藻等の有機物が付着したり、
金属、砂等の無機物の堆積物からなるスケールが堆積す
る。付着物や堆積したスケールは、水流下式熱交換器の
熱交換効率を大幅に低下させ、更に放置して置くと伝熱
パネルの外表面を腐食する。そのため、従来は定期的に
水流下式熱交換器の運転を停止して作業員がパネル外表
面を人手でブラシ又は水ジェットにより掃除していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の人手に
よる熱交換器外表面の掃除は、狭い間隔で直立する伝熱
パネルの間で炎天下或いは寒天下でスケールの異臭にむ
せながらの過酷な労働であって、かつ人手では水ジェッ
トの圧力を上げるにも限界があり、非常に能率が悪かっ
た。作業能率を向上させるために機械の使用も試みられ
たが、満足する成果を上げることが出来なかった。それ
は、水流下式熱交換器の伝熱パネルの寸法が一般に相当
大きくかつパネル間の間隔が狭いので、機械の正確な位
置決めが必要であるが、従来の機械ではこれを満足に行
えるものは無かったからである。かかる状況に鑑み、本
発明の目的は、熱交換器の外表面、特に水流下式熱交換
器の垂直方向に多数延在する伝熱パネルの外表面を高い
作業効率でほぼ完全にスケールを除去して自動的にかつ
機械的に掃除する、熱交換器外表面の自動掃除装置の提
供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
に係る次の特徴を有する熱交換器外表面の自動掃除装置
により達成される。その特徴とは、駆動装置により駆動
されて軌道上を前進後退自在に走行する台車と、一方の
端部が台車に取り付けられ、他方の端部が軌道に直交す
る水平な方向に自在に伸縮する第1アームと、一方の端
部(第1端部)が第1アームの他方の端部に取り付けら
れ、他方の端部(第2端部)が垂直方向に自在に伸縮す
る第2アームと、第1アーム及び第2アームの伸縮運動
を作動するアクチュエータと、第2アームの第2端部に
取り付けられ、適宜な角度で外方に水を噴射するノズル
と、ノズルに高圧水を供給する高圧ポンプユニットと、
及び駆動装置とアクチュエータの作動を制御して、予め
設定した位置にノズルを位置決めし、更に高圧ポンプユ
ニットの操作を制御する制御ユニットとを備え、更に、
前記第2アームの前記第2端部は、前記高圧ポンプユニ
ットから供給された高圧水により駆動されてシャフトに
回転運動を生じさせる水車型駆動機と前記水車型駆動機
のシャフトの回転運動を前記軌道に直交する水平な方向
の往復運動に変換するクランク機構とからなる駆動装置
を備え、前記ノズル取り付け部は、前記クランク機構に
より駆動されて前記第2アームの前記第2端部上を前記
軌道に直交する水平な方向の往復運動を行い、前記ノズ
ル取り付け部に配設された前記ノズルは、前記軌道に直
交する垂直面に交差する方向に配向されている、ことで
ある。
【0005】軌道に直交する水平な方向にノズル取り付
け部を往復運動させる駆動装置を第2アームの第2端部
に設けることにより、ノズル取り付け部に設けられたノ
ズルは、洗浄面、例えば熱交換器の外表面に対して往復
運動を行い、より洗浄速度を上げるとともに未洗浄の部
分がないようにする。また、本発明に係る自動掃除装置
を防爆仕様にするために、前記ノズルに供給される高圧
水の一部により駆動される水車型駆動機と該水車型駆動
機の回転運動を往復運動に変換するクランク機構とから
前記駆動装置を構成する。これにより、電気モータ駆動
の場合のように電気火花が発生することが無い安全な回
転部を構成することができる。
【0006】望ましくは、前記駆動装置によるノズル取
り付け部の往復動を円滑に行うために、第2端部上に軌
条を設け、ノズル取り付け部がその軌条上を摺動するよ
うにするか、或いはノズル取り付け部に車輪を取り付
け、ノズル取り付け部がその車輪によりその軌条上を走
行するようにする。
【0007】水を噴射するノズルの位置決め精度を上げ
てノズルと伝熱パネルとの正確な位置関係を常に維持す
るために、或いは伝熱パネルの外表面に掃除されてない
部分が存在しないように予め設定した位置にノズルを正
確に位置させるためには、駆動装置及びアクチュエータ
により台車及び第1アームと第2アームに動力を伝達す
るための直交系回転軸駆動部の歯車機構に遊びがないこ
とが必要である。市販の歯車機構には、遊びがあるのが
一般的であるから、好適には上述の直交系回転軸駆動部
にバックラッシュレス−ネモト・ドライブ・システム
(商標登録NEMODRIVE)を使用する。以下に、
添付図面を参照して実施例に基づき本発明をより詳細に
説明する。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る熱交換器の外表面自動
掃除装置の実施例装置10を多数直立した伝熱パネル1
02を備える水流下式熱交換器100(簡単のため伝熱
パネルを2枚のみ図示している)に適用した場合の装置
10と水流下式熱交換器100の模式的平面図である。
図2は装置10の模式的側面図であって、図2(a)は
動作待機状態の装置10を示し、図2(b)は動作を開
始して第1アームが伸びた状態の装置10を示す。図3
は、第2アームのノズル取り付け側端部の詳細を示す模
式的部分断面側面図である。
【0009】図1、図2及び図3に示すように、装置1
0は、地面の上に設置された水平な軌道12(軌道12
の方向をX軸方向、軌道12に直交する方向をY軸方向
及び軌道12の方向と軌道12に直交する方向とからな
る面に直交する方向をZ軸方向とする。)上を駆動装置
14により駆動されて走行する台車16と、一端が台車
16に取り付けれ、対向する他方の先端部18がY軸方
向に自在に伸縮する第1アーム20と、一端が第1アー
ム20の先端部18に取り付けられ、対向する他方の端
部22がZ軸方向に自在に伸縮する第2アーム24と、
第1アームの伸縮運動を作動する電動式第1アクチュエ
ータ25と、第2アームの伸縮運動を作動する電動式第
2アクチュエータ26と、第2アーム24の先端部22
に設けられたノズル取り付け部28に取り付けられ、非
垂直方向に先端部22から外方に水を噴射するノズル3
0と、ノズル30に高圧水を供給する高圧ポンプユニッ
ト32とを備えている。尚、本実施例では第1アーム及
び第2アームを作動するためにそれぞれ別個のアクチュ
エータを使用しているが、常用の適当な手段を使って同
一のアクチュエータにより第1アームと第2アームとを
作動させることも可能である。更に、本実施例では第1
及び第2アクチュエータに電動式アクチュエータを使用
しているが、別法として油圧式又は空気圧式等の流体圧
式アクチュエータも使用できる。
【0010】更に、装置10は、駆動装置14とアクチ
ュエータ25、26の作動を制御して、予め設定した位
置にノズル30を位置決めし、次いで高圧ポンプユニッ
ト32を始動し、一定時間の経過後、続いて次の設定位
置にノズル30を位置決めし、各構成部品に同じ動作を
繰り返させるように制御する制御ユニット34とを備え
ている。
【0011】台車16は、駆動装置14に駆動されて軌
道12の上をX軸方向に前進後退自在に最高速度約3m
/min の速度で移動する。軌道12は、図1では直線状
に示されているが必ずしも直線である必要はなく掃除す
べき熱交換器の形状に応じた曲線軌道でもよい。第1ア
ーム20は、望遠鏡等で使用されている所謂中子式の同
心円筒状の複数、本実施例では4個の中空シャフトから
なり、第1アクチュエータ25に駆動されて内側の小径
の中空シャフトから順次突出して第1アーム20の先端
部18がY軸方向に伸長する。第1アーム20が収縮す
る場合は、この逆である。第1アーム20の伸縮速度
は、その先端部18で最大で約4m/min である。好適
には、図2(a)に示す本実施例のように台車16に昇
降装置36を設け、それにより第1アーム20をZ軸方
向に昇降自在にすれば、ノズル30の位置決めをより一
層迅速に行うことができる。尚、本実施例において設け
た昇降装置36は第1アーム20をZ軸方向に自在に昇
降できる上に、更にその第1アーム支持部は第1アーム
20がX−Y平面で自在に微小回動できるように第1ア
ーム20を支持している。それにより、第1アーム20
は熱交換器の伝熱パネルの外表面104の表面の凹凸に
合わせて自在に動くことができるので、伝熱パネルの外
表面104の表面形状によってアームに過剰な力が作用
することを防止できる。
【0012】更に、好適には本実施例のように、第1ア
ーム20の先端部18付近に傾斜計38を、更に第1ア
ーム20の中央部に別のアクチュエータ(図示しない)
に駆動されて垂直方向に自在に伸縮する第1アーム支持
柱40をそれぞれ設け、傾斜計38の測定結果に基づい
てアーム支持体40を自動的に調節して第1アーム20
の水平を確実に維持する。
【0013】第2アーム24は、第1アーム20と同様
に望遠鏡等で使用されている所謂中子式の同心円筒状の
複数、本実施例では4個の中空シャフトからなり、第2
アクチュエータ26に駆動されて内側の小径の中空シャ
フトから順次突出して第2アームの先端部22がZ軸方
向に伸長する。第2アーム24の伸縮速度は、先端部2
2で約4m/min である。本実施例では、第2アーム2
4は、保持及び支持の便宜上、第1アーム20の先端部
18近傍に設けられた別のアクチュエータ、即ち第2ア
ーム回動アクチュエータ42に駆動されてY軸とZ軸と
の平面内で回動して図2(a)に示すように装置10の
待機状態では第1アーム20の長手軸線方向と平行な方
向、即ちY軸方向に位置し、作動時にZ軸方向に回動す
るようになっている。
【0014】ノズル30は、図3に示すように第2アー
ムの先端部22に設けられたノズル取り付け部28に取
り付けられている。ノズル取り付け部28は、ノズル3
0を取り付け、高圧水を均等にノズル30に配水するた
めに、先端部22の両縁部に沿ってY軸方向に設けてあ
る2個のマニホールドである。ノズル30は、ノズル取
り付け部28の2本のマニホールド各々に3個づつ10
0mmの間隔で対称に設けられた6個の水噴射ノズルから
なり、ノズル口を下向きにノズル取り付け部28の外縁
から外方に向け垂直面とノズルとの交線角度が約10°
前後をなすように傾斜して、水流下式熱交換器100の
伝熱パネル102のパネル外表面104に向かって水を
噴射する。尚、ノズル30の傾斜角は、噴射する水の圧
力、伝熱パネル102の形状、伝熱パネル102の外表
面104のスケールの程度等により異なる。ノズル取り
付け部28に水噴射ノズル30を対称に設けたのは、熱
交換器のパネル外表面に対する水ジェット噴射の反力を
相殺するためである。尚、水噴射ノズルはパネル外表面
に沿ってY軸方向に往復運動をする機構を備えており、
熱交換器のパネル外表面を掃除する場合のデッドゾーン
を排除することができる。
【0015】本実施例では、水噴射ノズルをパネル外表
面に沿ってY軸方向に往復運動させる機構として図4に
詳細に示すように、先端部22は、ノズル取り付け部2
8をY軸方向に往復運動させる駆動装置44を備えてい
る。駆動装置44は、水車型駆動機46と、歯車機構4
5を介して水車型駆動機46に連結され、かつ水車型駆
動機46により生じた回転動力をY軸方向の往復運動に
変換するクランク機構48と、クランク機構48のクラ
ンクアーム49に連結されてY軸方向水平に往復動する
移動台50とから構成されている。
【0016】水車型駆動機46は、後述の高圧ポンプユ
ニット32から水噴射ノズルに高圧水を供給する高圧水
経路(図示せず)から一部分流された高圧水により駆動
機のシャフトに回転力を発生させるもので、市販の水車
型駆動機を使用できる。水車型駆動機46のシャフトの
回転運動は、常用のクランク手段を使用したクランク機
構48によりY軸方向の往復運動に変換されてクランク
アーム49を介して移動台50をY軸方向に水平に(図
4で二重矢印Wの方向に)往復運動させる。水車型駆動
機46は先端部22の上に取り付けてあり、クランク機
構48のクランクケースは先端部48に固定された支柱
で支持されている。ノズル取り付け部28は、移動台5
0上に取り付けてあり、移動台50と共に先端部22上
に設けられた軌条(図示せず)を摺動自在に往復運動す
る。本実施例では、移動台50、従ってノズル取り付け
部28は、毎秒1回150mmのストロークで往復運動を
行う。
【0017】尚、一般には、図1に示すような水流下式
熱交換器100の場合、図3に示すように水を流下する
ためのトラフ(樋)106が熱交換器上部で2個の伝熱
パネル102の間にパネルの長手方向(Y軸方向)に沿
って設けてある。水流下式熱交換器100のパネル外表
面104とトラフ106との間の間隙は狭いので、トラ
フ106に面する熱交換器のパネル外表面104の部分
108を掃除するためには、ノズル取り付け部28の2
本のマニホールドに上述の外表面の部分108に指向す
るように配設された別の上向きの水噴射ノズル52を設
ける。
【0018】好適には、第1アーム20及び第2アーム
24の伸長及び収縮時、共に移動する第2アーム24の
先端部22を安定に案内し、かつに運転時その位置を安
定に維持するために、Z軸方向に案内する円筒形ガイド
ローラ54を先端部22のY軸方向に沿った側面に設け
る。本実施例では、先端部22の両側に2個づつ設けら
れたガイドローラ54は、自在継ぎ手56を介してロー
ラ支持シャフト58で支持され、ローラ支持シャフト5
8内に配設したコイルバネ等の押圧手段により先端部2
2の両側に位置する熱交換器のパネル外表面104を対
向するX軸の両方向に押圧する。
【0019】図1に示すように、高圧ポンプユニット3
2と制御ユニット34が、熱交換器の外表面自動掃除装
置10の上述の可動部分と別に別置きで設けてある。高
圧ポンプユニット32は、水噴射用の水を高圧でノズル
30に送水するためにほぼ150〜200kg/cm2の吐出
圧を有する高圧ポンプとその駆動モータからなってい
る。本実施例では、高圧ポンプは、設計吐出圧200kg
/cm2、設計流量110リットル/min のプランジャーポ
ンプである。水は、台車16、第1アーム20及び第2
アーム24等の動きに追随するために可撓性の高圧ホー
ス60を介して高圧ポンプユニット32からノズル30
に送水される。
【0020】制御ユニット34は、台車16の軌道12
上の往復運動を駆動する駆動装置14並びに第1アーム
20の伸縮運動を作動する第1アクチュエータ25と第
2アーム24の伸縮運動を作動する第2アクチュエータ
26、更に本実施例では第1アーム20を昇降させる昇
降装置36及び第2アーム24をY−Z軸面で回動させ
る第2アーム回動アクチュエータ42を制御して、予め
マイクロコンピュータ等の演算装置に入力して設定した
位置にノズル30及び52を正確に位置決めする機能を
有する。位置の設定方法は、本装置に特別なものでなく
従来から常用の方法である。本実施例では、掃除すべき
熱交換器のパネル外表面に基準点を設け、その基準点を
原点するX軸−Y軸−Z軸の座標を設定する。次いで、
掃除すべきパネル外表面104に対してノズル30が位
置すべき位置をそれぞれ座標により定めて予め制御ユニ
ット34のマイクロコンピュータ等の演算装置に記憶さ
せ、それに従いノズル30、52の位置を位置決めす
る。制御ユニット34からの制御信号は、それを必要と
する所に信号ケーブル(図示しない)により伝達され
る。更に好適には、本実施例のように位置センサー62
を第1アーム20の先端部18に及び別の位置センサー
64を先端部22にそれぞれ設け、予め設定したパネル
外表面104上の目標点を確認し、その偏差を制御ユニ
ット34に伝達して制御ユニット34の制御命令を補正
すれば、更に正確な位置決めを行うことができる。
【0021】制御ユニット34は、ノズル30が設定位
置に設定されると、高圧ポンプユニット32を始動して
ノズル30に高圧水を送水する。続いて駆動装置14、
アクチュエータ25、26、昇降装置36の少なくとも
いずれかに命令して台車16、第1アーム及び第2アー
ムの少なくとも一つを動作させ、次の設定位置にノズル
30、52を移動する。再び、同じように高圧ポンプユ
ニット32を始動する。この操作を繰り返して、予め入
力されていた全ての設定位置にノズル30、52を位置
させてパネル外表面の掃除を完全にする。
【0022】本装置10では、台車16に往復運動、並
びに第1アーム20及び第2アーム24に伸縮運動を行
わせるために、例えばX軸方向に伸びる駆動軸の回転を
Y軸方向に伸びる駆動軸の回転に転換して動力を伝達す
ることが必要になる。そのため、各所に、例えば駆動装
置14、昇降装置36、アクチュエータ25、26等に
直交系回転軸駆動部を使用している。一般に市販の直交
系回転軸駆動部の歯車機構には、バックラッシュが存在
し、そのためノズル30、52を正確に位置決めできな
い。好適には、本実施例で使用しているように、バック
ラッシュレスの直交系回転軸駆動機構、例えば根本企画
工業(株)(千葉県八千代市)から製作販売されている
ネモト・ドライブ・システム(商標登録NEMODRI
VE)を使用する。
【0023】本装置10の運転方法と本実施例による熱
交換器のパネル外表面の掃除の試験結果を以下に説明す
る。本装置10を使用する場合には、先ず、図1に示す
ように掃除すべき水流下式熱交換器100の直立して平
行に多数配設された伝熱パネル102の長手方向軸線に
直交した方向に軌道12が位置するように本装置10を
置く。図1に示す水流下式熱交換器100は、直立して
平行に間隔0.6mで配設された長さ9m、高さ4mの
24枚のパネル102を備えていて、水流下式熱交換器
100の全体の寸法は、概略長さ19m、幅9m、高さ
4mである。パネル102は、パネルの伝熱面積を増大
するために、波型がパネルのY軸方向に繰り返し設けて
ある。本水流下式熱交換器100は、海水をパネル10
2の両外表面側に流下させてパネル内部のLNGを気化
させるLNG気化器として1.5月前後連続して使用さ
れ、パネル表面には、貝、藻、その他のスケールが相当
に付着していた。
【0024】次いで、いずれかのパネル102に基準点
を設け、その基準点を原点するX軸−Y軸−Z軸の座標
を設定する。次いで、掃除すべきパネル外表面104に
対してノズル30が位置すべき位置をそれぞれ座標によ
り定めて予め制御ユニット34の演算装置に記憶させ
る。本実施例では、Y軸方向に300mmのピッチで水噴
射式洗浄装置24を移動するように設定した。
【0025】次いで、装置10を起動して水流下式熱交
換器100のパネル外表面104を次々に掃除漏れなく
自動的にスケールを除去して掃除した。パネル1個の両
側外表面、即ち4×9×2=72m2 を1時間、水流下
式熱交換器1基のパネル全数24面を連続して24時間
で人手による掃除とは比較に成らない程度に完全にスケ
ールを除去して掃除することができた。尚、本実施例の
装置10による掃除実験では、水流下式熱交換器100
の運転休止中に伝熱パネル102の外表面を掃除した
が、本発明に係る熱交換器外表面の自動掃除装置は、基
本的には水流下式熱交換器の運転中でも使用することが
可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、高圧水噴射ノズルをX軸、Y
軸及びZ軸方向に自在に移動する機構、好適には位置決
め精度を向上させるにその機構の直交系回転軸駆動部に
バックラッシュレス−ネモト−ドライブ−システムを使
用した機構と、設定位置にノズルを正確に位置決めする
ように該機構を制御する制御ユニットとを備えた熱交換
器外表面の自動掃除装置を提供することにより、従来出
来なかった、熱交換器の外表面、特に水流下式熱交換器
の多数直立した伝熱パネル外表面を自動的に機械的に掃
除することを可能とする。それにより、過酷な労働から
作業員を解放することが出来る。更に、本発明に係る熱
交換器外表面の自動掃除装置は、高い作業効率で伝熱パ
ネル外表面のスケールを完全に除去することができ、か
つ必要ならば熱交換器の運転中でも使用できるので、水
流下式熱交換器を使用する装置、例えばLNGプラント
等の操業効率を大幅に向上させる効果を奏する。更に、
本発明は、軌道に直交する水平な方向にノズル取り付け
部を往復運動させる駆動装置を第2アームの他方の端部
に設けることにより、ノズルが洗浄面、例えば熱交換器
の外表面に対して往復運動をしてより洗浄速度を上げる
とともに未洗浄の部分がないようにする。また、ノズル
に供給される高圧水の一部により駆動される水車型駆動
機と該水車型駆動機の回転運動を往復運動に変換するク
ランク機構とから該駆動装置を構成し、電気火花の発生
の無い回転部とすることにより、本発明は、防爆仕様を
必要とする場所で使用可能な自動掃除装置を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱交換器外表面の自動掃除装置及
びそれを使用して掃除をする多数直立した伝熱パネルを
備える水流下式熱交換器の模式的平面図である。
【図2】図2(a)は図1に示した熱交換器外表面の自
動掃除装置の待機状態での模式的側面図であり、図2
(b)は伸長した状態の第1アームの模式的側面図であ
る。
【図3】図1のA−Aでの第2アームの先端部の部分断
面側面図である。
【図4】ノズル取り付け部に往復動させる駆動装置の模
式的平面図である。
【符号の説明】
10 本発明に係る熱交換器外表面の自動掃除装置 12 軌道 14 駆動装置 16 台車 18 第1アームの先端部 20 第1アーム 22 第2アームの先端部 24 第2アーム 25 第1アクチュエータ 26 第2アクチュエータ 28 ノズル取り付け部 30 ノズル 32 高圧ポンプユニット 34 制御ユニット 36 昇降装置 38 傾斜計 40 第1アーム支持柱 42 第2アーム回動アクチュエータ 44 ノズル取り付け部をY軸方向に往復運動させる駆
動装置 46 水車型駆動機 48 クランク機構 50 移動台 52 上向きノズル 54 ガイドローラ 56 自在継ぎ手 58 ローラ支持シャフト 60 高圧ホース 62 位置センサー 64 別の位置センサー 100 水流下式熱交換器 102 伝熱パネル 104 伝熱パネルの外表面 106 トラフ 108 トラフに面する伝熱パネルの外表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根本 功 千葉県船橋市前原西2丁目12番7号 工 営エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−130799(JP,A) 実開 昭55−153497(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置により駆動されて軌道上を前進
    後退自在に走行する台車と、 一方の端部が前記台車に取り付けられ、他方の端部が前
    記軌道に直交する水平な方向に自在に伸縮する第1アー
    ムと、 一方の端部(第1端部)が前記第1アームの他方の端部
    に取り付けられ、他方の端部(第2端部)が垂直方向に
    自在に伸縮する第2アームと、 前記第1アーム及び第2アームの伸縮運動を作動するア
    クチュエータと、 第2アームの前記第2端部のノズル取り付け部に取り付
    けられ、適宜な角度で外方に水を噴射するノズルと、 前記ノズルに高圧水を供給する高圧ポンプユニットと、
    及び 前記駆動装置と前記アクチュエータの作動を制御して、
    予め設定した位置に前記ノズルを位置決めし、更に前記
    高圧ポンプユニットの操作を制御する制御ユニットとを
    備え、 更に、前記第2アームの前記第2端部は、前記高圧ポン
    プユニットから供給された高圧水により駆動されてシャ
    フトに回転運動を生じさせる水車型駆動機と前記水車型
    駆動機のシャフトの回転運動を前記軌道に直交する水平
    な方向の往復運動に変換するクランク機構とからなる駆
    動装置を備え、 前記ノズル取り付け部は、前記クランク機構により駆動
    されて前記第2アームの前記第2端部上を前記軌道に直
    交する水平な方向の往復運動を行い、 前記ノズル取り付け部に配設された前記ノズルは、前記
    軌道に直交する垂直面に交差する方向に配向されている
    ことを特徴とする熱交換器外表面の自動掃除装置。
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