JP2571858B2 - アゾ顔料組成物および水性顔料分散体 - Google Patents

アゾ顔料組成物および水性顔料分散体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、水系顔料分散体または水性グラビアインキ
に用いられる高着色力、経時安定性に優れたアゾ顔料組
成物および水性顔料分散体に関する。
(従来の技術) 従来、アゾ顔料の水性分散体においては経時安定性の
良くするため非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、カチオン性界面活性剤または両面性界面活性剤を
顔料製造中に配合し、界面活性剤を顔料に吸着または混
合させていた。又、界面活性剤またはキシレン等の有機
溶剤でアゾ顔料に処理し、顔料の結晶粒子を大きくする
ことにより水性グラビアインキの経時安定性を得る方法
も知られている。しかしながら、これらの方法は何れも
アゾ顔料の着色力を損なうという欠点を有している。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は水系分散体または水性グラビアインキに用い
ると高着色力かつ経時安定性に優れたインキを得ること
ができるアゾ顔料組成物を提供するものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明はβ−ナフトール、β−オキシナフトエ酸また
はナフトールAS類をカップラー成分とするアゾ顔料に対
して、β−ナフトール、β−ナフトールの低級アルキル
置換体、β−オキシナフトエ酸、β−オキシナフトエ酸
アミド、β−オキシナフトエ酸アルキルエステル、ナフ
トールASから選ばれた一種の活性水素を含有する化合物
にエチレンオキシドを付加せしめたエチレンオキシド付
加化合物を0.1〜30重量%配合してなるアゾ顔料組成
物、および、それを使用した水性顔料分散体に関する。
本発明のエチレンオキシドを付加させる化合物として
はβ−ナフトールおよびその低級アルキル置換体である
β−ナフトール類、β−オキシナフトエ酸、β−オキシ
ナフトエ酸アミド、β−オキシナフトエ酸アルキルエス
テル等のβ−オキシナフトエ酸類、ナフトールAS類があ
る。これらの化合物はエチレンオキシドと反応し得る活
性水素を有する。
エチレンオキシド付加化合物は上記活性水素含有化合
物を水、有機溶剤などに溶解した溶液にエチレンオキシ
ドガスを導入していくことにより得られる。エチレンオ
キシドの付加モル数は3〜30モルが好ましく、より好ま
しくは10〜20モルである。
本発明におけるエチレンオキシド付加化合物は、アゾ
顔料の製造工程のいずれかの工程において添加すれば良
い。好ましくは、調整されたカップラー中に添加する
が、その他の工程、例えば、カップリング終了後の染料
または顔料スラリーあるいはレーキ化後の顔料スラリー
に添加しても良い。
本発明におけるエチレンオキシド付加化合物は、カッ
プラー成分に対して0.1〜30.0重量%を添加するのが好
ましいが、より好ましくは0.1〜15.0重量%である。エ
チレンオキシド付加化合物の添加量が30.0重量%以上に
なると、例えば水性グラビアインキにおいてはそのワニ
ス系の安定性に影響を及ぼし系のバランスを損ない、増
粘を引き起こすことがあり、また、色素成分減少に伴う
着色力低下が起こるので好ましくない。
本発明の水性顔料分散体では、顔料3〜20重量%、エ
チレンオキシド付加化合物0.1〜30重量%、水性インキ
用ビヒクル96.9〜60.0重量%、その他補助剤や体質顔料
0〜20重量%からなり、インキ用ビヒクルはカゼイン、
シェラック、ロジン変性マレイン酸、スチレン変性マレ
イン酸、アクリル、スチレン変性アクリルなどの樹脂混
合物10〜50重量%、水、アルコール類などの溶剤30〜80
重量%からなるものである。
以下実施例について述べる。例中「部」とは「重量
部」を表す。
(実 施 例) 実施例 1 2−クロロ−p−トルイジン−5−スルホン酸262.8
部及び2−ナフチルアミン−1−スルホン酸26.9部を水
5000部及び苛性ソーダ12.6部中で70℃に加熱して溶解す
る。引き続き35%塩酸279.4部を加え酸析し、0〜5℃
に冷却する。温度上昇に注意しながら84.7部の亜硫酸ソ
ーダを加え1時間撹拌し、ジアゾニウム塩溶液とする。
一方、β−オキシナフトエ酸226.1部及び苛性ソーダ10
8.0部を水6000部に常温で溶解し、カップラー溶液とす
る。これにβ−オキシナフトエ酸にエチレンオキサイド
を15モル付加した化合物A1 16.2部を添加し、常法によ
りカップリング、レーキ化、加熱後、濾過、水洗、乾
燥、粉砕を経て顔料組成物を作成した。
得られた顔料組成物10部とスチレン・アクリル樹脂を
バインダーとする水性グラビアワニス90部を使いペイン
トコンディショナーでインキ化した。
この水性インキの性能は化合物A1を添加せずに作成し
た顔料と比較したところ、着色力が+8%でかつ易分散
であった。また、経時増粘が起こりにくくインキの長期
保存に耐える性能を有していた。
比 較 例 実施例1で化合物A1の代わりに市販の非イオン性界面
活性剤であるポリオキシエチレンノニルフェノールエー
テルを使用したところ、着色力が+2%で経時増粘も起
こりにくかったが、色相が著しく黄味になり且つ不透明
であった。
実施例 2 水2250部と35%塩酸134.7部に3−アミノ−p−アニ
スアニリド125部を撹拌しながら加え、ジアゾ成分の塩
酸塩を生成させる。次いで、0〜5℃に冷却したスラリ
ーに亜硝酸ソーダ36部を温度上昇に注意しながら加え1
時間撹拌し、ジアゾニウム塩溶液とする。一方、4′−
クロロ−3−ヒドロキシ−2′,5′−ジメトキシ−2−
ナフトアニリド(ナフトールAS−LC)190部を水2250
部、苛性ソーダ60部と共に温度80℃以下で溶解させる。
これに水3000部と氷2000部で20℃に調整し、さらにβ−
オキシナフトエ酸アミドに15モルのエチレンオキサイド
を付加した化合物A2 15.8部を添加してカップラー溶液
とする。常法によりこれらをカップリングして、加熱処
理後、濾過、水洗、乾燥、粉砕を経て顔料組成物を作成
した。
得られた顔料組成物を実施例1と同様のテストをした
結果着色力+10%で分散性良好であった。尚、この顔料
は水性グラビアインキにおいて本来経時安定性は良好で
ある。
実施例 3 2−クロロ−m−トルイジン−4−スルホン酸2230部
を水3000部及び苛性ソーダ40部中で85℃に加熱して溶解
する。これに35%塩酸230部を一気に加え酸析し、氷200
0部を用いて5℃以下に冷却する。温度に注意しながら7
0部の亜硝酸ソーダを加え1時間撹拌後、炭酸水素ナト
リウムで中和し、ジアゾニウム塩溶液とする。一方、水
2000部苛性ソーダ46部、β−ナフトール150部を60℃で
溶解し、氷2000部で25℃に調整する。常法によりカップ
リングし、30分撹拌後PH8.6〜9.2に調整する。これにロ
ジンソープ150部とβ−ナフトールにエチレンオキサイ
ドを15モル付加した化合物A3 12.2部を添加し、88〜90
℃に加熱する。30分後レーキ剤に投入してレーキ化し、
濾過、水洗、乾燥、粉砕を経て顔料組成物を作成した。
得られた顔料組成物15部を用いアクリル・酢酸ビニル
系エマルションからなる捺染カラー用バインダー65部に
ペイントコンディショナーで分散して、カラーを作成し
た。
このカラーの性能は化合物A3を添加しない顔料と比較
したとろ分散性、着色力に優れていた。
[発明の効果] 本発明で用いるエチレンオキシド付加化合物を適用顔
料構造に合わせて選択し、その製造工程中に添加するこ
とにより、従来の市販の非イオン性界面活性剤、アニオ
ン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両性性界
面活性剤をその製造中に添加する適性を付与する方法に
比べて、より速やかに高着色力かつ経時安定性に優れた
顔料を得ることが出来る。特に水系分散体及び水性グラ
ビアへの適性改善に効果を発揮する。またエチレンオキ
シド付加化合物は市販の界面活性剤に比べて二次的な弊
害、例えば色相の著しい変化、着色力の低下が起こりに
くい。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】β−ナフトール、β−オキシナフトエ酸ま
    たはナフトールASをカップラー成分とするアゾ顔料に対
    して、β−ナフトール、β−ナフトールの低級アルキル
    置換体、β−オキシナフトエ酸、β−オキシナフトエ酸
    アミド、β−オキシナフトエ酸アルキルエステル、ナフ
    トールASから選ばれた一種の活性水素を含有する化合物
    にエチレンオキシドを付加せしめたエチレンオキシド付
    加化合物を0.1〜30重量%配合してなるアゾ顔料組成
    物。
  2. 【請求項2】水性ビヒクル中に請求項1記載のアゾ顔料
    組成物を配合してなる水性顔料分散体。
JP32464689A 1989-12-14 1989-12-14 アゾ顔料組成物および水性顔料分散体 Expired - Fee Related JP2571858B2 (ja)

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