JP2571735Y2 - 漏液検知センサ - Google Patents

漏液検知センサ

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JP2571735Y2
JP2571735Y2 JP1991092200U JP9220091U JP2571735Y2 JP 2571735 Y2 JP2571735 Y2 JP 2571735Y2 JP 1991092200 U JP1991092200 U JP 1991092200U JP 9220091 U JP9220091 U JP 9220091U JP 2571735 Y2 JP2571735 Y2 JP 2571735Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、油等の漏洩を検知す
る漏液検知センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油送管の接続部等の比較的狭い場
所に設置し、そこで発生した漏油を電気的に検知するセ
ンサとしては、本出願人の提案による面状のセンサがあ
る(特開平3−102253号公報等参照)。かかるセ
ンサは、カーボンブラック、グラファイト、金属粉末等
の導電性粒子を分散させた未焼成の連続気孔性多孔質四
フッ化エチレン樹脂シートを感知部に用い、このシート
の両端部分に一対の電極を対向配置した状態で、これら
を導電性粒子を含まない二枚の連続気孔性多孔質四フッ
化エチレン樹脂シートからなる保護層で被覆一体化した
構成になっている。そして、油の接触により、通液性の
保護層を通過した油が導電性多孔質シートの気孔内に浸
入すると、導電性粒子間の抵抗が増加し、シートの導電
性が低下する。したがって、このセンサでは、それを電
極間の電気抵抗値の変化として捉えることにより、微小
漏油であっても確実且つ速やかに検知することができ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記面
状漏液検知センサにおいては、センサの検知速度(応答
性)をより速めるために感知層と保護層の厚さを薄くす
ると、それらシートの機械強度の低下により、設置時及
び設置後にセンサが損傷を受けやすくなるという新たな
問題点が生じる。さらに、シート状感知層の両端部分に
電極を接続する場合には、シートの機械強度が本質的に
低いことから、従来はシートの両端部分を丸め、これに
圧着端子を介して導体を接続する方法が採用されている
が、その作業は前記理由により容易ではなく、感知層の
厚さを薄くするに伴い作業性が顕著に低下するなど、生
産性の面でも改善の余地が残されている。
【0004】そこで、この考案は上記従来技術の問題点
に鑑み、検知速度が速く、且つ生産性及び取扱性が良好
な漏液検知センサの提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案による漏液検知センサでは、筒状の絶縁体
層と、この絶縁体層の外周を被覆する導電性充填材を含
有する連続気孔性多孔質高分子材料からなる感知層と、
この感知層の外周を被覆して、該感知層に外側から到来
する被検知液体を浸入させる通液性の保護層と、該感知
層の両端部分に取り付けられる一対の電極端子とを備え
た構成とし、及び、芯体と、この芯体を取り囲む筒状の
絶縁体層と、この絶縁体層の外周を被覆して、到来する
被検知液体を浸入させる導電性充填材を含有する連続気
孔性多孔質高分子材料からなる感知層と、この感知層の
両端部分に取り付けられる一対の電極端子とを備えた構
成とする。
【0006】この考案において、感知層に導電性を付与
する充填材としては、例えばカーボンブラック、グラフ
ァイト、グラファイトウィスカー、炭素繊維、金属微粉
末、金属繊維等の粒子状あるいは繊維状のものを、一種
または二種以上組み合わせて使用することができ、そし
てその添加量は、一般的には感知層全体に対して約5〜
90重量%の範囲で選択される。
【0007】また、感知層のマトリクス材となる多孔質
高分子材料は、連続気孔に形成することができるもので
あれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴムのいずれも
使用可能であるが、特に成形加工等の面からは多孔質の
熱可塑性樹脂が好ましい。これら多孔質熱可塑性樹脂の
具体例を挙げれば、多孔質ポリエチレン、多孔質ポリプ
ロピレン、多孔質フッ素樹脂などであり、その中でも延
伸により得られる多孔質四フッ化エチレン樹脂が好適で
ある。なお、例えば水がかかるような場所など、使用条
件によっては、防滴のための保護層として導電性充填材
を含まない撥水性の多孔質高分子材料の層を設けてもよ
い。
【0008】そして、絶縁体層の外周に連続気孔性多孔
質の感知層を形成するには、例えば上記導電性充填材を
添加した高分子材料をテープ状に成形し、これを延伸等
の方法により多孔質化したものを絶縁体層の外周に巻き
付けて加熱一体化するか、あるいはチューブ状に形成さ
れた多孔質高分子材料を絶縁体層に外嵌してもよい。さ
らに、導電性充填材を含まない多孔質高分子材料を絶縁
体層の外周に設け、これを導電性充填材が分散した液体
中に浸漬して超音波により気孔内に導電性充填材を充填
するなど、種々の方法を採用することができるが、その
中でもテープ巻きによる形成が、肉厚の薄い感知層を得
るのに最適である。
【0009】
【作用】この考案による漏液検知センサでは、センサ全
体が筒状に形成されているから、面状のものに比べると
屈曲や圧縮などの外力に対する形状保持性に優れ、しか
も感知層の内側に絶縁体層が設けられ、この絶縁体層が
感知層を内側から補強している。さらに、絶縁体層の内
側に存在する中空部を利用し、これに適度な可撓性を有
する芯体を挿入した状態で使用することもできる。した
がって、感知層の厚さを薄くしてもセンサ全体としての
機械強度は保持されるので、設置時や設置後に損傷を受
けにくく、感知層の薄肉化により検知速度を速めること
が可能である。
【0010】また、感知層の両端部分に電極を取り付け
る場合には、感知層が筒状であるから、それに嵌合する
金属スリーブをそのまま被せて外側から加締めればよ
く、特に絶縁体層の中空部内に絶縁材料からなる芯体を
入れておけば、金属スリーブと感知層との接触状態が良
好に保持されるばかりか、金属スリーブの固定作業が容
易になり、信頼性及び生産性が従来のものよりも大幅に
向上する。
【0011】
【実施例】次に、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は漏液検知センサの一部分を切り欠いた
斜視図である。図示の漏液検知センサセンサ1は、円筒
状の絶縁体層2の外側に感知層3と通液性の保護層4が
順次被覆され、その両端部分に一対の電極端子5,5が
取り付けられた構成になっている。実施例では、一対の
電極端子5,5として金属スリーブが使用され、それら
金属スリーブ5,5は、保護層4を切除して感知層3を
露出させた両端部分に嵌められ、外側から加締められる
ことにより固定されている。なお、上記金属スリーブ
5,5に代えて他の端子を使用することはもちろん可能
である。
【0012】上記実施例において、絶縁体層2と感知層
3と保護層4はいずれも焼成四フッ化エチレン樹脂から
なり、この場合、内側の絶縁体層2は充実質で、中間の
感知層3と外側の保護層4は延伸により連続気孔性の多
孔質構造に形成されたものである。さらに、感知層3に
は導電性充填材が混入され、適度な導電性が付与されて
いる。そして、保護層4を通過してこの導電性多孔質材
料の気孔内に油等の絶縁性の液体が浸入すると、導電性
粒子間の抵抗が増加し、感知層3の抵抗値が上昇するよ
うになっている。
【0013】かかる構成のセンサ1を製造するには、未
焼成の充実質四フッ化エチレン樹脂テープを銅線等の芯
体に螺旋状に重ね巻きし、この外周に導電性充填材を含
有する未焼成の連続気孔性多孔質四フッ化エチレン樹脂
テープを螺旋状に重ね巻きし、さらにその外周に導電性
充填材を含まない未焼成の連続気孔性多孔質四フッ化エ
チレン樹脂テープを螺旋状に重ね巻きした後、加熱炉に
入れて焼成する。この焼成により、充実質四フッ化エチ
レン樹脂テープ巻層、導電性の連続気孔性多孔質四フッ
化エチレン樹脂テープ巻層及び連続気孔性多孔質四フッ
化エチレン樹脂テープ巻層が一体化し、それぞれが絶縁
体層2と感知層3と保護層4となる。次いで、この連続
体を所定の長さに切断してから中心に存在する芯体を引
き抜き、さらに両端部分の保護層4を除去して感知層3
を露出させる。この場合、導電性充填材を含有する感知
層3とそれを含まない保護層4とは、同じ四フッ化エチ
レン樹脂テープを利用しているが、焼成後における両者
の接合強度は導電性充填材の存在によりそれほど高くな
らないため、保護層4を簡単に剥離することができる。
そして、露出した感知層3に金属スリーブ5,5を被
せ、外側から加締めることにより漏液検知センサ1が得
られる。
【0014】なお、芯体としてプラスチックモノフィラ
メントやガラスフィラメントなどの絶縁性材料を使用し
た場合には、必ずしもそれを引き抜く必要はない。即
ち、芯体を絶縁体層2の内部に残せば、それが絶縁体層
2と共に漏液検知センサ1の補強材になるので感知層3
の肉厚を一段と薄くすることができ、しかも上記金属ス
リーブ5,5を取り付ける際には、金属スリーブ5,5
と芯体との間で感知層3を挟持することになるから、両
者の導電接続状態が良好に保持されるという効果があ
る。
【0015】次に、感知層3について詳しく説明する。
感知層3を構成する導電性高分子組成物は、例えば四フ
ッ化エチレン樹脂50重量部とカーボンブラック50重
量部とからなり、この組成物を用いて感知層3を形成す
るには、まずカーボンブラックの水分散液と、四フッ化
エチレン樹脂のディスパージョンとを混合してゲル化さ
せ、その凝集物を熱風乾燥する。次に、この混和物に液
体潤滑剤としてソルベントナフサを加えてシート状にプ
レス成形したものを、ロールを用いて幅方向もしくは長
手方向、あるいは両方向に圧延する。そして、この圧延
物を特公昭43−13560号公報等に記載の方法によ
り延伸した後、所定の幅に裁断し、導電性四フッ化エチ
レン樹脂テープを得る。この延伸操作により、テープは
連続気孔性の多孔質構造になる。
【0016】保護層4としては、液体潤滑剤の種類や乾
燥条件等は異なるが、前記感知層3と同様な方法でテー
プ状に成形したものが使用され、この保護層4は四フッ
化エチレン樹脂のもつ撥水性により油等の表面エネルギ
ーの小さい液体を選択的に透過させることができる。な
お、保護層4は使用条件によっては設けなくともよく、
検知すべき液体の浸透性を考慮して他の多孔質材料ある
いは合成繊維の編組体などに変更することももちろん可
能であり、また感知層3の組成についても同様である。
さらに、補強層となる内側の絶縁体層2に予めチューブ
状に成形されたものを用い、これを芯体として感知層等
を積層してもよい。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の漏液検
知センサは、上記構成としたことにより、従来の面状の
センサに比べると屈曲や圧縮などの外力に対する抵抗力
が増し、しかも必要に応じて絶縁体層の内側に適度な可
撓性を有する芯体を挿入した状態で使用することもでき
るから、検知速度を速めるために感知層の厚さを薄くし
てもセンサ全体としての機械強度は確実に保持される。
したがって、設置時や設置後に損傷を受けにくく、取扱
いやすいセンサとなる。
【0018】さらに、感知層の両端部分に電極端子を取
り付ける場合には、感知層が筒状であるから、それに嵌
合する金属スリーブをそのまま被せて加締めればよく、
特に絶縁体層の内部に絶縁材料からなる芯体入れておけ
ば、感知層の肉厚が薄い場合にも金属スリーブを確実に
固定することができるので、電極端子の取付け作業が容
易になる。このため、生産性が従来の面状センサに比べ
て大幅に向上し、また電極端子と感知層との導電接続状
態が良好に保持されるなど、その効果は極めて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による漏液検知センサの一実施例で、一
部を切り欠いた斜視図である。
【符号の説明】
2 絶縁体層 3 感知層 4 保護層 5 電極端子

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の絶縁体層と、この絶縁体層の外周を
    被覆する導電性充填材を含有する連続気孔性多孔質高分
    子材料からなる感知層と、この感知層の外周を被覆し
    て、該感知層に外側から到来する被検知液体を浸入させ
    る通液性の保護層と、該感知層の両端部分に取り付けら
    れる一対の電極端子とを備える漏液検知センサ。
  2. 【請求項2】芯体と、この芯体を取り囲む筒状の絶縁体
    層と、この絶縁体層の外周を被覆して、到来する被検知
    液体を浸入させる導電性充填材を含有する連続気孔性多
    孔質高分子材料からなる感知層と、この感知層の両端部
    分に取り付けられる一対の電極端子とを備える漏液検知
    センサ。
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