JPH08261862A - 浸水検知機能を付与した多芯ケーブル及び浸水検知線装置 - Google Patents

浸水検知機能を付与した多芯ケーブル及び浸水検知線装置

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JPH08261862A
JPH08261862A JP9940895A JP9940895A JPH08261862A JP H08261862 A JPH08261862 A JP H08261862A JP 9940895 A JP9940895 A JP 9940895A JP 9940895 A JP9940895 A JP 9940895A JP H08261862 A JPH08261862 A JP H08261862A
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JP
Japan
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cable
core
water
metal
conductor
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JP9940895A
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Inventor
Tadashi Matsuoka
正 松岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は通信ケーブル等に用いられる多芯ケー
ブルへの浸水を速やかに且つ確実に検知可能にする浸水
検知センサーを多芯ケーブルに一体構造として付与した
多芯ケーブルと浸水検知線を提供しようとする、 【構成】導体上に絶縁被覆を有する複数の芯線1aを撚
り合わせて作る多芯ケーブルのコアー部位1の外周に素
材(甲)の箔状もしくは帯状金属を長手方向に螺旋状に
巻き回して構築する電極2、その周縁上に親水性もしく
は透水性の有る材料或いは透水構造をもつ材料で絶縁層
3を構築した外周を編組構造もしくは帯状又は箔状にし
た素材(乙)の金属で被覆又は長手方向に螺旋状に巻き
回して構築する電極4、その又外周にポリエチレン等の
耐水性材料の外皮5をもつ多芯ケーブル。そして、素材
(甲)の金属芯線6の周縁に親水性もしくは透水性のあ
る材料或いは構造を有する絶縁層3を構築して、前記の
芯線に用いた素材とは異なる素材(乙)の電気の良導体
を長手方向に沿い螺旋状に巻回し、もしくは編組構造を
持つ良導体で被覆した構造をもつ浸水検知線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信用ケーブル等の特
性の劣化の原因となる浸水を早期に発見出来るようにし
たケーブルに関する、
【0002】
【従来の技術】従来技術として通信ケーブル等の浸水検
知のために、光ファイバーと吸水時に膨張する部材、も
しくは吸熱又は発熱する部材を組み合わせた検知線を特
別に用意して、この光ファイバーの伝送特性の変化が光
ファイバーの変形、又は部分的な温度変化により起こる
現象を計測することで浸水の有無を検知しようとする方
法がある。その他の方法として、一対の導体間が水で架
橋されたとき導体間の抵抗変化の有ることを利用した方
法がある。信頼性が高く浸水検知が確実に行える技術的
手法が確立されていない現在、より信頼性があり経済的
な技術の確立が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の光ファイバ
ーと吸水時に膨脹する部材との組み合わせの場合、部材
の膨張に拠る応力がロス無く光ファイバーに伝達される
為には伸展性が低くそして透水性の有る材料で、光ファ
イバーと膨張する部材との組み合わせに成る物の最外周
を、被覆する必要が有る。従って当該物は剛性が高くな
り、主体である本来のケーブルとの組み合わせに物理的
な制約が生じる。そして、透水性が有り伸展性が低く柔
軟性の有る被覆材料が一般的でない事から入手にコスト
が掛りすぎるので、上述の被覆材を用いる事なく吸水時
に膨張する部材と光ファイバーの組み合わせが行われ主
ケーブルに組み込まれ使用される。その結果主ケーブル
の敷設の際に受ける歪み応力と浸水の結果生じるであろ
う応力との区別、判定が困難になる。
【0004】そして発熱もしくは吸熱する物質と光ファ
イバーとの組み合わせに成る浸水検知線の場合、発熱も
しくは吸熱剤をプラスチック等の高分子材料に練り込
み、これを光ファイバーと一体成形する事で光ファイバ
ーの外周に発熱もしくは吸熱の機能を有する被覆層を構
成しようとするものであり、練り込む材料の均一な分布
と形成された被覆層の柔軟性の確保が難しいので生産性
と品質管理の手法に問題が残る。そして温度変動は浸水
の結果のみに限らず発生する可能性が有るので、検知結
果の判定の際に外乱に依るものか、どうかの判定に技術
的な難しさが伴う。
【0005】そして、二本の導体間を水で架橋したとき
両導体間の抵抗が変化する事を利用する場合、誘導雑音
等に影響を受けやすく高電界中又は長い距離を引き回す
ことが出来ない。上記の従来技術を使用する何れの場合
にも、外乱に対しての判断の難しさが有る。従って、上
記の問題点を別の技術的手段で解決し、生産性が高く経
済的で、信頼性の高い浸水検知の技術的手段を提供しよ
うとするものです。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明に於ける浸水検知の
動作原理は一対の異種金属素材から成る電極を水溶液に
浸漬した際に両電極間に組み合わせた金属特有の電位差
が発生する事を動作原理とする。従って、センサーを構
成する電極としての異種金属を互いに短絡しないように
親水性もしくは透水性の有る絶縁体で隔離してケーブル
に巻き回して、もしくは長手方向に沿って浸水センサー
を構成する、そしてケーブル端に信号変換器をつないで
浸水検知回路が構築される。そして検知信号として電流
値を用いる。
【0007】請求項1に依るケーブルを用いた長距離の
伝送ケーブルを敷設した際の当該ケーブルの浸水の有無
を監視する為に、一定の距離毎(〜20km)に信号変
換器を設けて、その信号変換器に与えられた識別番号を
当該変換器の出力信号として、其のケーブルに連なるケ
ーブルに設けられたセンサーを構成する電極を信号線と
して管理棟まで転送して浸水監視装置を構築する。
【0008】
【作用】上記の多芯ケーブル又は浸水検知線の構造を確
保する為の手段は従来のケーブルを生産するのに用いら
れる従来技術をそのまま用いる事が出来るので、当発明
に成るケーブル及び浸水検知線の生産性と信頼性は高く
経済的なケーブルの保守管理の技術的手段を提供出来
る。さらに上記の従来技術に基づく浸水検知手段を用い
る場合、検知対象ケーブルに生ずる応力及び温度変動は
浸水の結果に限らず発生する可能性は大きいので、検知
結果が外乱に依るものか、どうかの判定には技術的な難
しさが伴うが、当発明に於いては外乱の影響が少なく、
又、外乱に依るものか、どうかの判定も管理端末に於い
て簡単容易に判定する事が可能である。そして検知信号
を電流値とすることで誘導雑音等の影響を受け難く長い
引き回しにも耐えられる。そして検知器の動作原理上、
浸水が無い限り、検知器電極は無電圧であるので、漏電
等の不都合は生じないので当発明に成る製品を用いる事
で安全性等を損なう様な事はない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の実施例の一つの多芯ケーブルの断面
図を示すもので、従来の多芯ケーブルの構造に見られ
る、導体上に絶縁被覆を有する複数の芯線1aを撚り合
わせて作る多芯ケーブルのコアー部位1と外皮(ケーブ
ルシース)5との間に、電極2、絶縁層3そして電極4
を同心円状に配置した構造を有する多芯ケーブル。
【0010】図2は電気の良導体を芯線6として其の外
周上に絶縁層3を設けて其の外周上を金属又は電気の良
導体から成る電極7を同心円状に配置した構造を有する
浸水検知線を示す。
【0011】そして上記の実施例に見られる構造の構成
要素、電極2と4の組み合わせ、及び6と7との組み合
わせて使われる素材甲、乙は、金属及び電気の良導体で
あり、其の組み合わせは異種の素材の組み合わせであれ
ばよい。そして素材の材質としては、あらゆる単体金属
と,その合金が使用できるが、経済性その他の理由から
Cu、Al,Ti、Sn、Be,Fe、Zn,Ni、
C,等の上記の一般的な材料の組み合わせで、その目的
を充分に果たせる。そして其の形状及び構造としては、
線条、箔状、帯状、織布状の材料を長手方向に螺旋状に
巻き回し、もしくは各材料の細線を筒状に編組して用い
る事が出来る。
【0012】そして絶縁層3を構成する親水性もしくは
透水性を有する素材として、レイヨン等の親水性の化学
繊維、紙、又は構造的に透水性を持たせたアプラスチッ
ク材料、そして其の形状と構造としては糸状、帯状、織
布状、不織布状の材料を長手方向に螺旋状に巻き回して
絶縁層を構成する。
【0014】図1で示した同心円状に電極を配置して浸
水検知センサーを構成する代わりに図2で示した浸水検
知線を図1で示す多芯のケーブル・コアー5に巻き回し
た構造とする多芯ケーブルも可能である。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、従来のケーブル
の生産に適用される生産技術が生かせるので、生産性が
高く、品質管理の手段が簡明、平易なので、信頼性が高
く、より経済的な簡単構造の浸水検知線及び浸水検知セ
ンサー付きケーブルが提供できる。そして他の浸水検知
手段にあっては、浸水其のものがなくとも発生するであ
ろう温度変化、応力変動を検知することで浸水の有無の
判定をする事に成るので、其の判定には技術的難しさが
有る。当発明に於いては其の判定は容易であり、信号線
の断線等の事故以外は監視端末で通常の監視体制下で容
易に判定出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の浸水検知線センサーを有する多芯ケー
ブルの断面図
【図2】浸水検知線の断面図
【符号の説明】
1:多芯ケーブルのコアー部位 1a:導体上に被覆した絶縁層を有した芯線 2:電極、浸水検知センサーを構成する電極甲。 3:絶縁層、親水性もしくは透水性の有する絶縁体で構
成。 4:電極、センサーを構成する電極乙 5:多芯ケーブルの耐水性外皮、ポリエチレン等の樹脂
で構成される。 6:電極、浸水検知線の芯線、センサーを構成する電極
甲。 7:電極、センサーを構成する電極乙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体上に絶縁被覆を有する複数の芯線を撚
    り合わせて成る多芯ケーブルのコアー部位の外周に、素
    材甲もしくは素材乙の箔状もしくは帯状金属又は良導体
    を長手方向に螺旋状に巻き回して或いは編組状にして被
    覆したその外周に、親水性もしくは透水性のある材料或
    いは透水構造を持つ材料で絶縁層を構築した外周を、素
    材甲もしくは素材乙とは異なる素材乙もしくは甲の箔状
    もしくは帯状の金属又は良導体を長手方向に螺旋状に巻
    き回し又は編組状にして被覆したその外周に、ポリエチ
    レン等の耐水材料で外皮を構成した多芯ケーブルで、そ
    のケーブルに組み込まれた箔状もしくは帯状又は編組状
    の甲及び乙の素材を構成要素電極とする浸水検知センサ
    ーで、当該ケーブル端で浸水検知センサーの構成要素電
    極甲、乙を別に用意した信号変換器に接続する事で、当
    該ケーブルに対する浸水検知回路が構成出来る事を特徴
    とする浸水検知センサーを構築する事の出来る機能を有
    する多芯ケーブル。
  2. 【請求項2】請求項1で同心円状に配置された素材甲及
    び素材乙の電極及び絶縁層の代わりに、特願平6259
    404の実施例に示すコ・アキシャルの構造と同様に、
    芯線として素材甲もしくは乙の金属線又は良導体に親水
    性もしくは透水性の有る絶縁物を介して芯線とは異なる
    素材乙もしくは甲の箔状もしくは帯状の金属又は良導体
    を巻き回すか、又は素材乙もしくは素材甲を編組状にし
    て被覆した浸水検知線を多芯ケーブルのコアー部位に巻
    き回すか、コアーの長手方向に沿って配置し、外皮を被
    覆して成る多芯ケーブル。
  3. 【請求項3】長距離ケーブルの浸水の有無を監視する監
    視装置であって、監視区域毎に設けられる信号変換器の
    識別番号をその信号変換器の出力信号とする。そして、
    その信号の転送に、上記請求項1のケーブルの浸水検知
    センサーを構成する要素電極を信号線として構築される
    事を特徴とする。
JP9940895A 1995-03-20 1995-03-20 浸水検知機能を付与した多芯ケーブル及び浸水検知線装置 Pending JPH08261862A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074818A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Furukawa Electric Co Ltd:The クロージャ
JP2015025733A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 矢崎エナジーシステム株式会社 ケーブル
US10845254B2 (en) * 2014-11-20 2020-11-24 Ipetronik Gmbh & Co. Kg Thermal line and module block for connection to a thermal measurement system

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JP2015025733A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 矢崎エナジーシステム株式会社 ケーブル
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