JP2571584Y2 - チルト式パネルの変位規制装置 - Google Patents

チルト式パネルの変位規制装置

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JP2571584Y2
JP2571584Y2 JP1312292U JP1312292U JP2571584Y2 JP 2571584 Y2 JP2571584 Y2 JP 2571584Y2 JP 1312292 U JP1312292 U JP 1312292U JP 1312292 U JP1312292 U JP 1312292U JP 2571584 Y2 JP2571584 Y2 JP 2571584Y2
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JP1312292U
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JPH0564527U (ja
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寿 久保河内
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Nifco Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一端部を支点としてあ
る角度範囲を傾動可能なチルト式パネルの変位角度を規
制するための装置に関し、特に中間位置でパネルを任意
に静止させることができるように構成されたチルト式パ
ネルの変位規制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】所定範囲内を変位可能であり、かつ基準
位置から最大変位位置へ向けての付勢力が常時加わるよ
うにされた可動体の変位規制装置として、基準位置にあ
る可動体に保持力を加え、かつその状態にある可動体を
僅かに押し込むと保持力が解除されるようにしてなると
共に、最大変位位置にある可動体を付勢力に抗して押し
込んで基準位置に達すると保持力が加わるようにしてな
るピンおよびカム溝からなるハートカム式のラッチ機構
が知られている(特開平3−197782号公報など参
照)。表示面の角度がある所定範囲内で変化可能なディ
スプレーパネルの変位規制装置としてこれを用いると、
基準位置に保持されたパネルを、簡単な操作で自動的に
最大傾斜位置にすることができる。他方、液晶パネルの
ように薄型のディスプレーパネルにあっては、表示面
任意の角度で静止させることができるように構成すると
便利であり、パネル傾動中心軸にフリクションを与え
たり、ワンウェイクラッチを組み合わせたダンパを回転
軸に設けたりすることが一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、これら従来
の抵抗付与手段によると、操作力と保持力とのかねあい
を満足させるためのばね力の設定が難しく、しかも構造
が複雑化しがちであった。
【0004】本考案は、このような従来技術の不都合を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、パ
ネルを開く方向には抵抗が作用せず、パネルを閉じる方
向には抵抗を発して任意の角度でパネルを静止させるこ
とができるように構成されたチルト式パネルの変位規制
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、一端部を支点としてある角度範囲を傾動可
であり、かつ基準位置から最大傾斜位置へ向けての付
勢力が常時加わるようにされたパネルと、前記パネルに
基準位置で保持力を加え、かつ基準位置にある前記パネ
ルを僅かに押し込むと保持力が解除されるようにしてな
ると共に、最大傾斜位置にある前記パネルを前記付勢力
に抗して押し込んで基準位置に達すると保持力が加わる
ようにしてなるピンおよび該ピンを受容するカム溝から
なるハートカム式のラッチ機構とを有するチルト式パネ
変位規制装置の構成を、前記ラッチ機構のカム溝に
おける前記パネルが最大傾斜位置から基準位置へ向けて
傾動する際に前記ピンが係合する部分に、前記ピンに対
して移動抵抗を付与するための抵抗付与手段が設けられ
るものとすることによって達成される。
【0006】
【作用】このような構成によれば、いわゆるハートカム
を応用してパネルのチルト角度を規定することができ
る。そしてパネル側に設けられたピンがカム溝内を閉じ
方向に移動する時にのみ傾動抵抗が付加されるので、パ
ネルを中間位置で静止させることができる。
【0007】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本考案の構成を詳細に説明する。
【0008】図1は、本考案に基づく変位規制装置が適
用されたチルト式表示パネルの模式的な側面図である。
この表示パネル1は、その上端側を筐体2の上部に軸支
されており、例えば垂直状態にある基準位置からその下
端側を前方へ振り出すようにして表示面1aに所定の傾
斜をつけられるようになっている。またこの表示パネル
1は、例えば傾動中心軸3に巻装された捩りばね(図示
せず)により、最大傾斜位置へ向けて常時弾発付勢され
ている。
【0009】筐体2の側壁内面には、表示パネル1の一
側端面に突設されたピン4に係合して表示パネル1の傾
動範囲を規定するための変位規制装置5が固定されてい
る。この変位規制装置5は、図2に良く示すように、例
えば合成樹脂材にて形成されたケーシング6と、ケーシ
ング6内に所定範囲を上下に摺動自在なように受容され
たカム部材7とからなっている。
【0010】カム部材7に於ける表示パネル1の側端面
との対向面には、ピン4の軌跡の曲率に対応した2つの
カム溝8・9が上下に適宜な間隔をおいて並んで形成さ
れている。そしてこれらのカム溝8・9に於ける表示パ
ネル1が垂直状態の時にピン4が係合する側の端部は、
クランク状部分10で連結され、表示パネル1が傾斜し
た状態でピン4が係合する側の端部11は、下側のカム
溝8から斜め後方へ傾斜して上側のカム溝9に連結され
ている。そして各連結部には、上下のカム溝8・9間に
於けるピン4の移行を一方向にしかできなくするため
に、弾発片からなる逆行防止ストッパ12・13が設け
られている。
【0011】カム部材7は、その底面とケーシング6の
下壁内面との間に縮設された圧縮コイルばね14によ
り、上向きに常時弾発付勢されている。そして上側のカ
ム溝9の上壁部分は、コイルばね15によって下向きに
常時弾発付勢され、かつ上下に僅かに変位し得るように
された押圧部材16にて形成されており、通常は下側の
カム溝8の溝幅よりも狭くなるようになっている。
【0012】次に上記装置の作動の要領について説明す
る。先ず説明の便宜上、カム溝の後端側のクランク状部
分10、つまり表示パネル1が基準位置にある時にピン
4が係合する部分を第1部分、下側の前後方向部分8
つまり表示パネル1が基準位置から最大傾斜位置へ向け
て傾動する際にピン4が係合する部分を第2部分、前端
側のV字状部分11、つまり表示パネル1の最大傾斜位
置を規定する部分を第3部分、上側の前後方向部分9
つまり表示パネル1が最大傾斜位置から基準位置へ向け
て傾動する際にピン4が係合する部分を第4部分と呼称
する。表示パネル1の垂直状態(図1に想像線で示す位
置)にあっては、ピン4は図2に想像線で示す位置にあ
る。この状態では、表示パネル1に対して作用する傾斜
方向の弾発付勢力によって第1部分10の内周側にピン
4が押し付けられ、表示パネル1にはこれを垂直位置
保持する保持力が働いている。表示パネル1に働く最大
傾斜位置へ向けての弾発力に抗して表示パネル1を押し
込むと、ピン4は矢印で示すように第1部分10の短い
前後方向区間に沿って後方へ移動する。ここでカム部材
7は上向きに弾発付勢されているので、第1部分10の
後端の縦方向区間にピン4が到達すると、カム部材7は
上向きに変位し、ピン4が第2部分8に係合する。
【0013】ここで表示パネル1に対する押し込み力を
解除すると、第2部分8の溝幅はピン4の直径に対して
十分なクリアランスがあるので、ピン4は抵抗なく溝中
を移動できることから、傾動中心軸3に設けられた捩り
ばねの作用により、表示パネル1はその下端を前方へ向
けて傾動する。そして逆行防止ストッパ12を押し退け
て第3部分11にピン4が係合し、表示パネル1の傾動
限度が規定される。
【0014】次に表示パネル1を押し込むと、逆行防止
ストッパ12の斜面に沿うピン4の後方への移動に応じ
てカム部材7が下向きに変位し、ピン4は第4部分9に
係合する。ここでこの部分9に於けるカム溝の上側の壁
が押圧部材16で構成されているので、この押圧部材1
6によってピン4がカム溝に押し付けられ、ピン4はカ
ム溝の上下の壁に緊密に挟まれた形になる。これによっ
てピン4に移動抵抗が付与され、押し込むことをやめれ
ば表示パネル1はその位置で静止することになる。
【0015】表示パネル1を一杯に押し込むと、第1部
分10側の逆行防止ストッパ13を押し退けてピン4が
第1部分10に到達し、前記した垂直状態が保持され
る。
【0016】
【考案の効果】このように本考案に於ては、ハートカム
を応用したプッシュ/プッシュ式のラッチ機構にてパネ
ルの傾動範囲を規定すると共に、カム溝の一方の壁を可
動片で構成することにより、所定の範囲でピンに押圧力
を作用させることができるようにした。これによれば、
簡単な構造で一方向への移動にのみ抵抗を付与すること
ができるので、チルト式パネルの変位規制装置を簡略化
するうえに多大な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用されたチルト式パネルの模式的側
面図である。
【図2】本考案装置の側面図である。
【符号の説明】
1 表示パネル 2 筐体 3 傾動中心軸 4 ピン 5 変位規制装置 6 ケーシング 7 カム部材 8 カム溝(第2部分) 9 カム溝(第4部分) 10 クランク状部分(第1部分) 11 端部(第3部分) 12・13 逆行防止ストッパ 14・15 圧縮コイルばね 16 押圧部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部を支点としてある角度範囲を傾動
    可能であり、かつ基準位置から最大傾斜位置へ向けての
    付勢力が常時加わるようにされたパネルと、前記パネル
    に基準位置で保持力を加え、かつ基準位置にある前記パ
    ネルを僅かに押し込むと保持力が解除されるようにして
    なると共に、最大傾斜位置にある前記パネルを前記付勢
    力に抗して押し込んで基準位置に達すると保持力が加わ
    るようにしてなるピンおよび該ピンを受容するカム溝か
    らなるハートカム式のラッチ機構とを有するチルト式パ
    ネルの変位規制装置であって、前記ラッチ機構のカム溝における前記パネルが最大傾斜
    位置から基準位置へ向けて傾動する際に前記ピンが係合
    する部分に、前記ピンに対して移動抵抗を付与するため
    抵抗付与手段が設けられることを特徴とするチルト式
    パネルの変位規制装置。
JP1312292U 1992-02-07 1992-02-07 チルト式パネルの変位規制装置 Expired - Lifetime JP2571584Y2 (ja)

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JPH0564527U JPH0564527U (ja) 1993-08-27
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