JP2571476B2 - 揚砂装置のノズル閉塞防止装置 - Google Patents

揚砂装置のノズル閉塞防止装置

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JP2571476B2
JP2571476B2 JP3159612A JP15961291A JP2571476B2 JP 2571476 B2 JP2571476 B2 JP 2571476B2 JP 3159612 A JP3159612 A JP 3159612A JP 15961291 A JP15961291 A JP 15961291A JP 2571476 B2 JP2571476 B2 JP 2571476B2
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保 服部
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展 東郷
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NISHIHARA KANKYO EISEI KENKYUSHO KK
TOKYOTO
TOKYOTO GESUIDO SAABISU KK
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NISHIHARA KANKYO EISEI KENKYUSHO KK
TOKYOTO
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は揚砂装置のノズル閉塞防
止装置、特にその揚砂停止機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】各種排水処理施設には、放流水域の汚
染、土砂の堆積を防止し、またポンプ及び処理施設の摩
損や閉鎖を防ぎ、処理作業の円滑化を図るため沈砂池が
設けられている。そして、この沈砂池に砂が混入してい
る雑排水を導入・静置し、該雑排水に含まれている砂を
沈降させると共に、その上澄み液を放流ないし活性汚泥
法等の処理工程に送っている。
【0003】ところで、砂が沈砂池の底部に溜まると、
該沈砂をポンプなどで吸上げ廃棄する必要がある。従来
において、このような沈砂池底部に溜まった砂の揚砂装
置としては真空ポンプ式、ジェットポンプ式等の装置が
使用されている。図5に示す真空ポンプ式の揚砂装置
は、沈砂池10の沈砂12中へ揚砂管14を差込み、真
空ポンプ16により該沈砂12を吸上げ、洗砂タンク1
8に放砂させるものである。
【0004】しかし、砂質によっては沈砂池の底部で非
常に固く締ることがあり、この場合には真空ポンプ16
で吸上げようとしても揚砂管14に閉塞を生じなんら機
能を果たさなくなってしまう。すなわち、真空ポンプ式
では大気圧以上の吸引力を生ずることができず、しかも
一度閉塞を生じてしまえばなんら水流を生じない為全く
吸砂機能が麻痺してしまうのである。このため、従来の
真空ポンプ式揚砂装置はその運転操作に高度な熟練を要
するものであった。
【0005】これに対し、図6に示すようなジェットポ
ンプ式の揚砂装置(特開昭62−204810号等)で
はこのような問題は比較的生じにくい。すなわち、図6
に示すジェットポンプ式揚砂装置は、沈砂池10の底部
に溜まった沈砂12内に揚砂管14を配置し、そのやや
上部にジェットノズル20を設けている。そして、ジェ
ットノズル20の先端は前記揚砂管14の内部上方に向
けて配置されており、該ジェットノズル20から高圧水
ないし水と空気の混合流体が供給されることにより、ジ
ェット水流と共に沈砂12が揚砂管14内に引き込まれ
揚砂するものである。
【0006】このようなジェットポンプ式揚砂装置によ
れば、前述した真空ポンプ式揚砂装置よりはるかに強力
な揚砂作用を得ることができ、しかも比較的固く締った
沈砂であっても閉塞を生じにくいという利点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
改良されたジェットポンプ式揚砂装置は、揚砂機能それ
自体は優れているものの、その揚砂作用停止時に前記ジ
ェットノズル20のノズル孔が詰まってしまうという課
題があった。すなわち、揚砂中は、砂がジェット水流と
共に揚砂管14内を上昇していくため何ら問題は生じな
いが、揚砂作業を停止した時には、図7に示すように揚
砂管14内の砂が逆流し、ジェットノズル20を詰まら
せてしまうのである。このため、従来よりジェットノズ
ルの先端に開閉部を設け、揚砂作業停止時の砂の逆流に
よりノズル孔が詰らないように構成する場合もあった
が、構造が複雑であると共に、揚砂管内に機械的動作を
する部分を設けること自体、激しい揚砂作用を行なう上
で故障等の障害の原因ともなってしまうものであった。
【0008】本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は優れた揚砂機能を有すると共
に、揚砂作用の停止時にもジェットノズルを閉塞させる
ことのない揚砂装置のノズル閉塞防止装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する為
に、本発明にかかる揚砂装置のノズル閉塞防止装置は、
揚砂管内部上方へ向け流体を供給する揚砂部と吸砂口と
の間に流体を供給・停止可能な流体供給部を備えたこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係る揚砂装置は前述した手段を有する
ので、揚砂時には、流体供給部は流体の供給を行なわ
ず、揚砂部による揚砂が行なわれる。一方、揚砂停止時
には、揚砂部による上方へのジェット水流供給を継続し
ながら、流体供給部より空気、水等の流体を供給する。
ここで、前記流体は砂を含む水よりも比重が軽いため、
流体のみが揚砂管内を上昇し、揚砂作用は行なわれな
い。従って、揚砂管内の砂は前記流体と共に排出されて
しまい、該揚砂管内は揚砂部及び流体供給部より供給さ
れる流体のみとなる。この状態で揚砂作用を停止すれ
ば、揚砂管内の砂が逆流しノズル等を閉塞させてしまう
ことはない。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。図3には本発明の第一実施例に係る揚砂装
置の全体構成が示されている。なお、前記従来例と対応
する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。
【0012】本発明において特徴的なことはジェットノ
ズル閉塞防止のため流体供給部を設けたことであり、こ
のために本実施例においては揚砂管114の途中に揚砂
部130を設け、該揚砂部130と吸砂口131の間に
流体供給部132を設けている。前記揚砂部130はポ
ンプ134より圧力水が供給され、該圧力水を揚砂管1
14内に上方へ向け噴出することで沈砂112を吸上
げ、そのジェット水流によりタンク118まで砂を搬送
する。
【0013】一方、前記流体供給部132にはタンク1
18からバルブ138を介して流体管139が接続され
ている。
【0014】本実施例にかかる揚砂装置の要部が図1に
示されている。同図に示すように、揚砂部130は円錐
状に形成され、その中空部に下部揚砂管114aの端部
114bが挿入されている。そして、該揚砂管端部11
4bは円錐状の揚砂部130内壁と近接し、両者間がジ
ェットノズル140を構成する。前記揚砂部130には
高圧水管142を介して高圧水が供給され、該高圧水は
ジェットノズル140から上方に向け噴出する。この結
果、揚砂管114の端部114bは減圧状態となり、該
揚砂管114を介して砂を吸上げる。尚、この揚砂時に
はバルブ138は閉じており、流体管139を介しては
空気、水等が供給されない。
【0015】一方、この揚砂作業を停止するときには、
高圧水の供給を止める前にバルブ138を開き、流体管
139を介して空気等を供給する。ここで、空気は砂を
含む水より比重が小さいため、揚砂管114を介しての
砂の吸引は停止され、代りに流体管139を介して空気
等がジェット水流により搬送されることとなる。この結
果、下部揚砂管114a内の砂は吸引力を停止され落ち
てしまうが、上部揚砂管114c内の砂はジェット水流
とともにタンク118内に搬送され、揚砂管114内に
は砂が殆ど存在しなくなる。この状態で、高圧水管14
2からの高圧水の供給を止めれば、揚砂管内の砂の逆流
によるジェットノズル140などの閉塞は確実に防止さ
れることとなる。
【0016】尚、本実施例においては流体管139を洗
砂タンク118に接続し、該洗砂タンク内から空気(流
体)を採取しているので、悪臭を有する排気を最小限と
することができる。また、本実施例にかかる揚砂装置
は、沈砂池からの揚砂を行なうものについて説明した
が、これに限られるものではなく、例えば港の浚渫作業
等に使用することも可能である。
【0017】図4には本発明の第二実施例にかかる揚砂
装置の要部が示されており、前記図1と対応する部分に
は符号100を加えて示し、説明を省略する。本実施例
では、揚砂管214の下部をゆるやかなクランク状に形
成し、その一端を吸砂口231とし、またクランク部の
下部からジェットノズル240を介して高圧水を供給し
ている。
【0018】本発明はこのような揚砂装置においても適
用可能で、前記第一実施例と同様にジェットノズル24
0と吸砂口231の間に流体供給部230を設けること
により揚砂停止時のノズル閉塞防止作用を得ることがで
きる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる揚砂
装置のノズル閉塞防止装置によれば、揚砂部と吸砂口の
間に流体を供給・停止可能な流体供給部を備えたので、
揚砂停止時には流体供給部を開き空気等の流体を供給す
ることで新たな揚砂作用を停止し、揚砂管内の砂を全て
除去することができる。この結果、揚砂作用を停止して
もジェットノズル等に詰りを生じることが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る揚砂装置要部の説明
図である。
【図2】本発明の揚砂装置の作用の説明図である。
【図3】本発明にかかる揚砂装置の全体構成の説明図で
ある。
【図4】本発明の第二実施例にかかる揚砂装置の要部の
説明図である。
【図5】従来の揚砂装置の全体構成の説明図である。
【図6】従来の揚砂装置の要部の説明図である。
【図7】従来の揚砂装置の課題の説明図である。
【符号の説明】
10,110 沈砂池 14,114,214 揚砂管 131,231 吸砂口 130,230 揚砂部 132,232 流体供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 登 東京都練馬区上石神井三丁目19番7− 108号 (72)発明者 東郷 展 東京都品川区北品川五丁目13番12号 (72)発明者 森重 寛治 東京都港区芝浦三丁目6番18号 株式会 社 西原環境衛生研究所 内 (72)発明者 間 正文 東京都港区芝浦三丁目6番18号 株式会 社 西原環境衛生研究所 内 (56)参考文献 特開 昭63−45500(JP,A) 特開 昭62−204809(JP,A) 実開 昭61−132010(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揚砂管内部上方へ向け高圧流体を供給す
    る揚砂部を備えた揚砂装置において、下端吸砂口が砂内に挿入され、他端より吸引された砂が
    排出される揚砂管と、 前記揚砂管途中より上方に向けて圧力水を供給する高圧
    水管と、 前記揚砂管の高圧水管接続部と吸砂口との間に接続さ
    れ、該揚砂管途中より空気を供給可能な流体管と、 を備え、揚砂終了直前に高圧水管よりの圧力水停止に先
    立ち流体管より空気を供給し、前記揚砂管による新たな
    砂の吸引を停止するとともに、該揚砂管内の残砂を排除
    すること を特徴とする揚砂装置。
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