JP2571351Y2 - 緊急時用飲料水貯槽 - Google Patents
緊急時用飲料水貯槽Info
- Publication number
- JP2571351Y2 JP2571351Y2 JP1991029158U JP2915891U JP2571351Y2 JP 2571351 Y2 JP2571351 Y2 JP 2571351Y2 JP 1991029158 U JP1991029158 U JP 1991029158U JP 2915891 U JP2915891 U JP 2915891U JP 2571351 Y2 JP2571351 Y2 JP 2571351Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage tank
- water
- drinking water
- water storage
- inflow pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、大震災等の緊急時に飲
料水を確保するための貯水槽に関する。
料水を確保するための貯水槽に関する。
【０００２】
【従来の技術】大震災等の緊急時に飲料水を確保するた
めの貯水槽は、全国各地で計画されているが、これらの
貯水槽は一定量の飲料水を確保すると同時に、平常時に
おいては水道本管の一部として機能し、常に新しい水が
流入し、全量が絶えず入れ替わっていることが重要であ
る。しかし貯槽部は前後の本管に比べ断面積が大きいた
め流速が低下し、かつ貯槽の構造によっては水が入れ替
わらずに滞留するいわゆる死水領域が生じやすく、この
ような場所では塩素濃度の低下、トリハロメタンの増加
など衛生上水質に問題がある。
めの貯水槽は、全国各地で計画されているが、これらの
貯水槽は一定量の飲料水を確保すると同時に、平常時に
おいては水道本管の一部として機能し、常に新しい水が
流入し、全量が絶えず入れ替わっていることが重要であ
る。しかし貯槽部は前後の本管に比べ断面積が大きいた
め流速が低下し、かつ貯槽の構造によっては水が入れ替
わらずに滞留するいわゆる死水領域が生じやすく、この
ような場所では塩素濃度の低下、トリハロメタンの増加
など衛生上水質に問題がある。
【０００３】このため貯槽の構造を工夫したり貯槽内に
仕切り壁等を設けることのほか、流入管の形状や構造に
よりこの問題を解決しようという試みがある。実公昭60
-20687号公報記載の考案はその１例である。図３により
これを説明すると、円形断面の貯槽本体１内に水道水を
流入させる流入管２の開口に向かい合って変流板23が設
けられていて、水は一旦この変流板23に衝突して板面に
沿って流れを変え、リブ24間を抜けることにより攪拌さ
れ乱流となって鏡板と呼ばれる流入管側貯槽端部11に衝
突し、一層乱流化されて貯槽内を下流に向けて流れ、排
出孔も複数としてあるので、槽内に死水が生じないので
ある。
仕切り壁等を設けることのほか、流入管の形状や構造に
よりこの問題を解決しようという試みがある。実公昭60
-20687号公報記載の考案はその１例である。図３により
これを説明すると、円形断面の貯槽本体１内に水道水を
流入させる流入管２の開口に向かい合って変流板23が設
けられていて、水は一旦この変流板23に衝突して板面に
沿って流れを変え、リブ24間を抜けることにより攪拌さ
れ乱流となって鏡板と呼ばれる流入管側貯槽端部11に衝
突し、一層乱流化されて貯槽内を下流に向けて流れ、排
出孔も複数としてあるので、槽内に死水が生じないので
ある。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
変流板は、水の衝突を繰り返すため、攪拌には効果があ
るが、槽内の構造が複雑化するとともに水の流れに対す
る抵抗が大きく、従ってエネルギーの損失が大きいとい
う問題点がある。本考案は、このような問題を解決して
エネルギー損失の少ない貯槽を提供することを目的とす
る。
変流板は、水の衝突を繰り返すため、攪拌には効果があ
るが、槽内の構造が複雑化するとともに水の流れに対す
る抵抗が大きく、従ってエネルギーの損失が大きいとい
う問題点がある。本考案は、このような問題を解決して
エネルギー損失の少ない貯槽を提供することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本考案では、両端を密閉し水平に設置した円筒状の
貯槽本体の両端部から本体内に流入管と流出管とが配設
されてなる飲料水貯槽において、前記流入管の先端開口
部を流入管側貯槽端部に対向させ、先端開口部から流入
管側貯槽端部までの距離をｄとし、貯槽の径をＤとする
とｄ＝1/4 Ｄとしたことを特徴とする。
め、本考案では、両端を密閉し水平に設置した円筒状の
貯槽本体の両端部から本体内に流入管と流出管とが配設
されてなる飲料水貯槽において、前記流入管の先端開口
部を流入管側貯槽端部に対向させ、先端開口部から流入
管側貯槽端部までの距離をｄとし、貯槽の径をＤとする
とｄ＝1/4 Ｄとしたことを特徴とする。
【０００６】
【作 用】本考案によれば、少ない抵抗で水が拡散され
ながら一様に流出するので、良好な水質の飲料水が常に
貯留され、しかも槽内に仕切り板等の障害物を設置しな
いから、保守点検も容易である。
ながら一様に流出するので、良好な水質の飲料水が常に
貯留され、しかも槽内に仕切り板等の障害物を設置しな
いから、保守点検も容易である。
【０００７】
【実施例】図１により本考案の一実施例を説明する。貯
槽本体１は両端を密閉した円筒状で水道本管の途中にバ
イパスして水平の姿勢で地中に埋設されており、貯槽本
体１の両端部から貯槽本体１内に流入管２と流出管（図
示せず）が配設されている。水道本管の水は通常は全量
が流入管２より貯槽本体１へ入り、一時この中に貯留さ
れたのち流出管より流出して水道本管へ戻り供給先へ向
かう。
槽本体１は両端を密閉した円筒状で水道本管の途中にバ
イパスして水平の姿勢で地中に埋設されており、貯槽本
体１の両端部から貯槽本体１内に流入管２と流出管（図
示せず）が配設されている。水道本管の水は通常は全量
が流入管２より貯槽本体１へ入り、一時この中に貯留さ
れたのち流出管より流出して水道本管へ戻り供給先へ向
かう。
【０００８】ここで重要なのは、流入管２の開口から流
入管側貯槽端部11までの距離ｄで、これが少ないと水の
拡散が充分でなく全断面に均一に水が流れないし、この
距離が大きすぎると衝突エネルギーが不足して攪拌効果
が得られず、貯槽壁際の飲料水と貯槽壁との摩擦力に打
ち勝つことができず、貯槽壁際の飲料水を流出させるこ
とができない。そこで貯槽の径をＤとすると、ｄ＝ 1/4
Ｄ前後が最も効果的である。
入管側貯槽端部11までの距離ｄで、これが少ないと水の
拡散が充分でなく全断面に均一に水が流れないし、この
距離が大きすぎると衝突エネルギーが不足して攪拌効果
が得られず、貯槽壁際の飲料水と貯槽壁との摩擦力に打
ち勝つことができず、貯槽壁際の飲料水を流出させるこ
とができない。そこで貯槽の径をＤとすると、ｄ＝ 1/4
Ｄ前後が最も効果的である。
【０００９】図２は本実施例の効果を示すグラフであ
る。縦軸は流出あるいは累積の濃度で、槽内の水の入れ
替わりの割合を、横軸は容積倍率、すなわち貯槽の容積
の何倍の水が流れたかをそれぞれ示す。カーブ41、42は
本実施例であり、43、44は比較例として流入管を貯槽内
側へ開口させたものである。グラフに見るように本実施
例においては貯槽内の水が95％入れ替わる「95％入れ替
わり度」は1.4 程度であるが、比較例では2.0 以上とな
っている。
る。縦軸は流出あるいは累積の濃度で、槽内の水の入れ
替わりの割合を、横軸は容積倍率、すなわち貯槽の容積
の何倍の水が流れたかをそれぞれ示す。カーブ41、42は
本実施例であり、43、44は比較例として流入管を貯槽内
側へ開口させたものである。グラフに見るように本実施
例においては貯槽内の水が95％入れ替わる「95％入れ替
わり度」は1.4 程度であるが、比較例では2.0 以上とな
っている。
【００１０】
【考案の効果】本考案によれば、少ないエネルギー損失
で貯槽内の水が拡散されながら一様に流出するので、常
に良好な水質の飲料水を貯留し、かつ提供できる。ま
た、貯槽内の保守点検も容易である。
で貯槽内の水が拡散されながら一様に流出するので、常
に良好な水質の飲料水を貯留し、かつ提供できる。ま
た、貯槽内の保守点検も容易である。
【図１】本考案の実施例の構成を示す貯槽要部の垂直断
面図である。
面図である。
【図２】本考案の実施例の効果を示すグラフである。
【図３】従来の技術の構成を示す貯槽要部の垂直断面図
である。
である。
１ 貯槽本体 11 流入管側貯槽端部 ２ 流入管 23 変流板 24 リブ
Claims (1)
- 【請求項１】 両端を密閉し水平に設置した円筒状の貯
槽本体の両端部から本体内に流入管と流出管とが配設さ
れてなる飲料水貯槽において、前記流入管の先端開口部
を流入管側貯槽端部に対向させ、先端開口部から流入管
側貯槽端部までの距離をｄとし、貯槽の径をＤとすると
ｄ＝1/4 Ｄとしたことを特徴とする緊急時用飲料水貯
槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991029158U JP2571351Y2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 緊急時用飲料水貯槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991029158U JP2571351Y2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 緊急時用飲料水貯槽 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04124995U JPH04124995U (ja) | 1992-11-13 |
| JP2571351Y2 true JP2571351Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=31913068
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991029158U Expired - Lifetime JP2571351Y2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 緊急時用飲料水貯槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2571351Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2361236C3 (de) * | 1973-12-08 | 1986-02-13 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Vorrichtung zur Entspannungsverdampfung feststoffhaltiger Flüssigkeiten und ihre Verwendung |
| JPS60130915A (ja) * | 1983-12-20 | 1985-07-12 | Nippon Technical Co Ltd | 押釦式同調器 |
| JPS6238892U (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-07 |
-
1991
- 1991-04-25 JP JP1991029158U patent/JP2571351Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04124995U (ja) | 1992-11-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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