JP2571106B2 - 高圧流体による消波装置 - Google Patents

高圧流体による消波装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、強風などによって浮き構造物の周囲に発
生する高波を高圧流体を利用して静め、浮き構造物が高
波によって大きく揺れるのを防ぐようにした高圧流体に
よる消波装置に関するものである。
〔従来の技術〕 最近は獲る漁業から造る漁業に移り始め、これに伴い
養殖場が各海域に多数造られている。養殖場は比較的に
波の静かな海域、例えば入江や湾内に造られており、又
養殖場は多数の浮きブロックを連結した浮き構造物によ
って囲いや仕切り、作業足場などが形成されている。
また、最近の海洋レジャーの活発化により、ヨットハ
ーバーが各海域に多数造られている。ヨットハーバーも
上記養殖場と同様に比較的に波の静かな海域、例えば入
江や湾内に造られている。ヨットハーバーでは多数のヨ
ットやボートが係留できるように岸から浮きブロックを
連結した浮き構造物としての桟橋を海面上に配置し、こ
れらの桟橋にヨットなどを係留するようになっている。
さらに、湾内に係留中の船舶、漁船、ヨット、ボート
などの船も一種の浮き構造物とみなすこともできる。
このように、養殖場やヨットハーバー、湾内などには
種々の浮き構造物が使用され又係留されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、これらの養殖場やヨットハーバー、湾内な
どでは高波を防ぐために、その外海側に防波堤などが形
成され、高波によって上記の浮き構造物が大きく揺れて
これに起因する事故や被害が生じるのを防いでいる。そ
して、これらの防波堤には固定式と浮遊式が知られてい
る。
このうち、固定式防波堤は通常湾や入江の出口に構築
されており、又巨大なコンクリートで造られている。固
定式防波堤は海底にその基礎が一体的に固定化されてお
り外海から浸入する高波を防ぐことができる。
しかし、固定式防波堤はその基礎が海底に固定されて
いるため巨大となり、その施工費は高くなり、しかも工
期も長くなるなどの欠点がある。更に、一旦構築すると
改造や移動が困難であり、湾や入江を拡張や改造する場
合、逆に邪魔になる欠点もある。
一方、浮遊式防波堤は全体が海面に浮き、一端が海底
に固定された索条によって一定の海上に保持されるよう
になっている。浮遊式防波堤は固定式に比べ全体的に小
さく、施工費が安くなり、又工期も短縮でき、その移動
も容易である等の利点がある。しかし、浮遊式防波堤は
固定式と同様に湾や入江の出口に設置されて高波の浸入
を防ぐようになっているため、その防波堤線は長くな
り、固定式に比べれば小さいが、それでも全体的に大型
に成らざるを得なかった。
この発明は、上記のような問題点に鑑み、その問題点
を解決すべく創案されたものであって、その目的とする
ところは、従来の大型の防波堤を全く不要にできるもの
でありながら、強風などによって浮き構造物の周囲に発
生する高波を高圧流体を利用して静め、浮き構造物が高
波によって大きく揺れるのを防ぐことのできる高圧流体
による消波装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の目的を達成するためにこの発明は、水面上に配
された浮き構造物の周囲の水中に高圧流体通路を配設
し、該高圧流体通路に高圧流体噴射ノズルを上向きに設
け、高圧流体通路の基端をポンプに接続すると共に、高
圧流体噴射ノズルが上向きに設けられた上記高圧流体通
路は上記浮き構造物に支持され、上記ポンプは上記浮き
構造物に設置された構成よりなるものである。
〔作用〕
以上のような構成を有するこの発明は次のように作用
する。
すなわち、水面上に配された浮き構造物の周囲の水中
に高圧流体通路を配設し、該高圧流体通路に高圧流体噴
射ノズルを上向きに設け、高圧流体通路の基端をポンプ
に接続すると共に、高圧流体噴射ノズルが上向きに設け
られた上記高圧流体通路は上記浮き構造物に支持され、
上記ポンプは上記浮き構造物に設置された構成よりなる
から、ポンプを駆動させて高圧流体を高圧流体通路に送
り込むと、高圧流体は噴射ノズルから水中に向かって勢
いよく噴射され、この噴射された高圧流体によって、高
波の周期や振幅を乱してこれを弱め、浮き構造物の周囲
の水面の高波を静めるように作用する。
〔実施例〕
以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発明をより
具体的に説明する。
−第1実施例− ここで、第1図は高圧流体による消波装置の断面図、
第2図は高圧流体による消波装置の平面図、第3図は作
用説明図である。
図において、水面(海面を含む)上には浮き構造物1
が浮かんでいる。浮き構造物1は、例えば養殖場を構成
するもの、ヨットハーバーの桟橋を構成するもの、或い
は船などからなるものでもよい。浮き構造物1が例えば
船以外の場合には、通常複数の浮きブロックを連結した
ものから構成される。この浮き構造物1の周囲の水中に
は高圧流体通路2が配設されている。
高圧流体通路2は浮き構造物1に支持されている。浮
き構造物1の周囲に配設された高圧流体通路2は別体の
高圧流体通路7によって浮き構造物1に支持されてい
る。高圧流体通路2は内部の高圧に充分に耐える材質か
ら構成され、又その外周面は海水などによって簡単に腐
食されないように処理が施されている。高圧流体通路2
は高圧流体がスムーズに流動できるように、例えばその
断面は円形の形状となっている。
浮き構造物1に支持された高圧流体通路2には一定間
隔ごとに高圧流体噴射ノズル3が設けられている。これ
らの高圧流体噴射ノズル3は浮き構造物1の周りを囲む
ような状態に設けられている。各高圧流体噴射ノズル3
は上向きに設けられ、高圧流体通路2を通った高圧流体
がその先端から噴射する構造になっている。この高圧流
体噴射ノズル3の先端は常に水面下に位置するように調
整されている。高圧流体としては例えば空気又は水(海
水を含む)などが使用される。
高圧流体噴射ノズル3は内部の高圧に充分に耐える材
質から構成され、又その外周面は海水などによって簡単
に腐食されないように処理が施されている。なお、高圧
流体噴射ノズル3の材質としてフレキシブルな材料を使
用した場合には、水流によって高圧流体噴射ノズル3に
生じる応力を弱めることができ、水中に上向きに設けら
れた高圧流体噴射ノズル3が水流によって破損するのを
防ぐことができる。
浮き構造物1の周囲を一周した高圧流体通路2は別体
の高圧流体通路7によって浮き構造物1に支持されてい
る。また、別の高圧流体通路8は浮き構造物1内に配設
されており、この高圧流体通路8は浮き構造物1に設置
されたポンプ4に接続されている。
ポンプ4は空気又は水(海水を含む)などの流体を高
圧にして高圧流体通路2内に送り込み、高圧流体噴射ノ
ズル3から一定の圧力で高圧流体を噴射させる機能を果
たす。高圧流体が空気か水(海水を含む)によって、使
用されるポンプ4の種類が異なり、高圧流体が水(海水
を含む)の場合には、水(海水を含む)を吸い込むため
の図示しないホースが接続されている。このホースの先
端は水(海水を含む)中に没している。
そして、浮き構造物1の周囲に配設された高圧流体通
路2は、他の高圧流体通路7及び8を介してポンプ4に
連通しており、ポンプ4の駆動により生成された高圧流
体は他の高圧流体通路7、8を通って高圧流体通路2に
送り込まれ、高圧流体噴射ノズル3から噴射される。
次に上記実施例の構成による作用について以下説明す
る。
強風などにより水面がうねり始めたら、浮き構造物1
に設置されているポンプ4のスイッチを入れて、ポンプ
4を始動させる。駆動を始めたポンプ4は空気又は水
(海水を含む)などの流体を高圧にして他の高圧流体通
路7、8を通って高圧流体通路2内に送り込む。流体が
水(海水を含む)の場合には、図示しないホースの先端
から吸い上げられてポンプ4に送り込まれる。高圧流体
通路2内に送り込まれた高圧流体は、高圧流体通路2内
を通って水中に上向きに設けられた各高圧流体噴射ノズ
ル3の先端に達し、その先端から高圧で水中内に噴射さ
れる。
この場合において、例えば、第3図(A)の状態のよ
うに水面がうねっているときに、高圧流体噴射ノズル3
から高圧流体が噴射されると、噴射された高圧流体によ
って、水面のうねりの周期や振幅が乱されて弱められ減
衰させられる。つまり、うねりの谷部Hが上向きに噴射
された高圧流体によって水面下から上向き側に押し上げ
られるため、うねりの谷部Hがだんだん浅くなる。うね
りの谷部Hが浅くなるとその釣り合いのために、うねり
の山部Sの高さもだんだん低くなり、全体的にうねりの
谷部Hと山部Sの振幅が小さくなって、うねりは弱めら
れることとなる(第3図(B))。このようにして、高
波が浮き構造物1の周囲に発生するのを防ぐことができ
る。
この実施例の構成は、浮き構造物1が浮かんでいる海
域の水深が深く、水底に高圧流体通路2を配設すること
が困難な場合に使用される。この実施例の構成の場合に
は、高圧流体通路2を水底に配置する作業が省略できる
利点がある。また、高圧流体通路2は浮き構造物1に支
持される構造であり、高圧流体通路2に設けられた高圧
流体噴射ノズル3の先端の高さをコントロールできるよ
うにすることも可能である。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をな
し得ることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上の記載より明らかなように、この発明に係る高圧
流体による消波装置によれば、水面上に配された浮き構
造物の周囲の水中に高圧流体通路を配設し、該高圧流体
通路に高圧流体噴射ノズルを上向きに設け、高圧流体通
路の基端をポンプに接続すると共に、高圧流体噴射ノズ
ルが上向きに設けられた上記高圧流体通路は上記浮き構
造物に支持され、上記ポンプは上記浮き構造物に設置さ
れているから、ポンプを駆動させて高圧流体を高圧流体
通路に送り込むと、高圧流体は噴射ノズルから水中に向
かって勢いよく噴射され、この噴射された高圧流体によ
って、高波の周期や振幅を乱してこれを弱め、浮き構造
物の周囲の水面の高波を静めることができる。
このように、浮き構造物はその周囲の水面が静められ
るため、浮き構造物が高波によって大きく揺れるのを防
ぐことができ、大きく揺れることに起因する事故や被害
が生じるのを未然に回避することができる。
しかも、従来のような大型の防波堤を利用することな
く高波を静めることができると相俟って、その取付け及
び取り外しも容易で、防波のための施工費並びに工期を
大幅に短縮できると共に、湾内の拡張や改造工事の際の
妨げとなることもない。
上記の効果と相まって、浮き構造物が浮かんでいる海
域の水深が深く、水底に高圧流体通路を配設することが
困難な場合に使用することができ、又高圧流体通路を水
底に配置する作業が省略できる利点がある。更に、高圧
流体通路は浮き構造物に支持される構造であり、高圧流
体通路に設けられた高圧流体噴射ノズルの先端の高さを
コントロールできるようにすることも可能である等、極
めて新規的有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの発明に係る高圧流体による消波装
置の実施例を示すものであって、第1図は消波装置の側
面図、第2図は消波装置の平面図、第3図は作用説明図
である。 〔符号の説明〕 1:浮き構造物、2:高圧流体通路 3:高圧流体噴射ノズル、4:ポンプ 7:高圧流体通路、8:高圧流体通路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水面上に配された浮き構造物の周囲の水中
    に高圧流体通路を配設し、該高圧流体通路に高圧流体噴
    射ノズルを上向きに設け、高圧流体通路の基端をポンプ
    に接続すると共に、高圧流体噴射ノズルが上向きに設け
    られた上記高圧流体通路は上記浮き構造物に支持され、
    上記ポンプは上記浮き構造物に設置されたことを特徴と
    する高圧流体による消波装置。
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