JP2570967Y2 - 円柱状カムのカム溝用高周波焼入コイル体および高周波焼入装置 - Google Patents

円柱状カムのカム溝用高周波焼入コイル体および高周波焼入装置

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JP2570967Y2
JP2570967Y2 JP1993049858U JP4985893U JP2570967Y2 JP 2570967 Y2 JP2570967 Y2 JP 2570967Y2 JP 1993049858 U JP1993049858 U JP 1993049858U JP 4985893 U JP4985893 U JP 4985893U JP 2570967 Y2 JP2570967 Y2 JP 2570967Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、円柱状カムのほぼ矩形
状断面を有するカム溝の一部の両側面を同時に焼入する
ことができる高周波焼入コイル体(以下高周波焼入コイ
ル体を単に焼入コイル体ともいう)、および、円柱状カ
ムの軸芯線を垂直に配置したときにおけるカム溝の最下
点と最上点との両側所定範囲の両側面を同時に焼入する
ことができる高周波焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の技術を説明する。まず、円
柱状カムについて図面を参照して説明する。図14および
図15に示すように、軸芯線310 が垂直であるように配置
された円柱状カム300 の外周面301 には、底面305 、上
側側面303 、および上側側面303 に平行な下側側面304
を有する断面矩形状で外周面301 を一周する環状のカム
溝302 が穿設されている。カム溝302 の方向は、カム溝
302 の最下点306 および最上点307 では、周方向と同じ
であるが、その他では周方向と異なっている。
【0003】カム溝302 の最下点306 の両側所定範囲の
上側側面303 および下側側面304 (以下このような上側
側面303 および下側側面304 をそれぞれ被焼入面308aお
よび308bという)、並びに、カム溝302 の最上点307 の
両側所定範囲の上側側面303および下側側面304 (以下
このような上側側面303 および下側側面304 をそれぞれ
被焼入面308cおよび308dという)は、カム溝302 に沿っ
て図示しないカムが移動するときに、カムから強い応力
を受けることが多い。従って、被焼入面308a〜308dにそ
れぞれ硬化層309 を形成することが要求される。
【0004】いま、例えば被焼入面308bに硬化層309 を
形成する場合を考える。被焼入面308bを高周波加熱する
には、ヘアピンのような形をしたいわゆるヘアピン型の
高周波加熱コイル(以下ヘアピンコイルという)に高周
波電流を通電し、ヘアピンコイルを被焼入面308bに接近
させながら被焼入面308bの一端から他端まで移動させ
る。
【0005】ヘアピンコイルの移動に際しては、ヘアピ
ンコイルの移動方向に対して斜め後方にヘアピンコイル
から焼入液を噴射し、被焼入面308bの加熱された部分を
順次冷却して被焼入面308bに硬化層309 を形成する。被
焼入面308a、308c、および308dの焼入も同様に行われ
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記したカム溝の側面
の従来の焼入技術では、1個の円柱状カムに4個所ある
被焼入面を、1個所ずつ順次手作業による移動焼入をし
てゆく。即ち、(1)手作業による移動焼入であるの
で、ヘアピンコイルと被焼入面との空隙距離を一定に保
つには熟練を要し、往々にしてカム溝の側面に形成され
た硬化層の深さの均一性に欠けるという欠点があった。
(2)また、手作業による被焼入面1個ずつの移動焼入
であるので、円柱状カムの焼入に長い時間がかかるとい
う不便もあった。
【0007】本考案はこのような事情に鑑みて創案され
たものであって、円柱状カムのカム溝の一部の両側面を
機械的に且つ同時に一発焼入することによって、均一な
深さの硬化層を短時間でカム溝の一部の両側面に形成す
ることができる円柱状カムのカム溝用高周波焼入コイル
体を提供すること、および、この焼入コイル体を用い
て、円柱状カムの軸芯線を垂直に配置したときにおける
カム溝の最下点と最上点との両側所定範囲の両側面を、
機械的に且つ同時に一発焼入してこれら両側面に均一な
深さの硬化層を短時間で形成することができる高周波焼
入装置を提供することを目的としている。
【0008】上記問題を解決するために、請求項1記載
の考案は、円柱状カムをその軸芯線が垂直であるように
配置したときに円柱状カムの外周面に水平ではなく所定
の角度を付けて形成されたほぼ矩形状断面を有する環状
のカム溝の最下点の両側所定範囲の第1両側面と、最上
点の両側所定範囲の第2両側面とを同時に焼入する円柱
状カムのカム溝用高周波焼入コイル体であって、第1両
側面の形状に対応する形状を有し第1両側面にそれぞれ
接近し対向するように配設された一対の第1加熱導体
と、これら第1加熱導体の両端同士をそれぞれ接続し前
記カム溝から遠ざかるようにほぼ円弧状に形成された一
対の第1接続導体と、第1加熱導体の切断点に接続され
た一対の第1リード導体とを有する第1加熱コイルと、
前記1加熱導体に装着された磁性体の第1コアと、前記
カム溝の底面に先端が対向するように前記コアに取り付
けられた第1焼入液噴射管と、前記第1加熱コイルの両
端に取り付けられて第1加熱導体と前記両側面との距離
を一定に保つ一対の第1スペーサと、前記カム溝の断面
形状に対応するほぼ矩形状に形成されていると共に前記
第1スペーサから支持され、カム溝内に配置されてカム
溝内に噴射された焼入液を塞止する一対の第1焼入液塞
止部材とを備えた第1高周波焼入コイル体と、第2両側
面の形状に対応する形状を有し第2両側面にそれぞれ接
近し対向するように配設された一対の第2加熱導体と、
これら第2加熱導体の両端同士をそれぞれ接続し前記カ
ム溝から遠ざかるようにはぼ円弧状に形成された一対の
第2接続導体と、第2加熱導体の切断点に接続された一
対の第2リード導体とを有する第2加熱コイルと、前記
2加熱コイルに装着された磁性体の第2コアと、前記カ
ム溝の底面に先端が対向するように前記コアに取り付け
られた第2焼入液噴射管と、前記第2加熱コイルの両端
に取り付けられて第2加熱導体と前記両側面との距離を
一定に保つ一対の第2スペーサと、前記カム溝の断面形
状に対応するほぼ矩形状に形成されていると共に前記第
2スペーサから支持され、カム溝内に配置されてカム溝
内に噴射された焼入液を塞止する一対の第2焼入液塞止
部材とを備えた第2高周波焼入コイル体と、を具備して
いる。
【0009】請求項2記載の考案は、円柱状カムをその
軸芯線が垂直であるように配置したときに円柱状カムの
外周面に水平ではなく所定の角度を付けて形成されたほ
ぼ矩形状断面を有する環状のカム溝の最下点の両側所定
範囲の第1両側面と、最上点の両側所定範囲の第2両側
面とを同時に焼入する円柱状カムのカム溝用高周波焼入
装置であって、第1両側面の形状に対応する形状を有し
第1両側面にそれぞれ接近し対向するように配設された
一対の第1加熱導体と、これら第1加熱導体の両端同士
をそれぞれ接続し前記カム溝から遠ざかるようにほぼ円
弧状に形成された一対の第1接続導体と、第1加熱導体
の切断点に接続された一対の第1リード導体とを有する
第1加熱コイルと、前記1加熱導体に装着された磁性体
の第1コアと、前記カム溝の底面に先端が対向するよう
に前記コアに取り付けられた第1焼入液噴射管と、前記
第1加熱コイルの両端に取り付けられて第1加熱導体と
前記両側面との距離を一定に保つ一対の第1スペーサ
と、前記カム溝の断面形状に対応するほぼ矩形状に形成
されていると共に前記第1スペーサから支持され、カム
溝内に配置されてカム溝内に噴射された焼入液を塞止す
る一対の第1焼入液塞止部材とを備えた第1高周波焼入
コイル体と、第2両側面の形状に対応する形状を有し第
2両側面にそれぞれ接近し対向するように配設された一
対の第2加熱導体と、これら第2加熱導体の両端同士を
それぞれ接続し前記カム溝から遠ざかるようにほぼ円弧
状に形成された一対の第2接続導体と、第2加熱導体の
切断点に接続された一対の第2リード導体とを有する第
2加熱コイルと、前記2加熱コイルに装着された磁性体
の第2コアと、前記カム溝の底面に先端が対向するよう
に前記コアに取り付けられた第2焼入液噴射管と、前記
第2加熱コイルの両端に取り付けられて第2加熱導体と
前記両側面との距離を一定に保つ一対の第2スペーサ
と、前記カム溝の断面形状に対応するほぼ矩形状に形成
されていると共に前記第2スペーサから支持され、カム
溝内に配置されてカム溝内に噴射された焼入液を塞止す
る一対の第2焼入液塞止部材とを備えた第2高周波焼入
コイル体と、第1高周波焼入コイル体をカム溝の前記最
下点付近に挿入し、また引き出す第1焼入コイル体移動
装置と、第2高周波焼入コイル体をカム溝の前記最上点
付近に挿入し、また引き出す第2焼入コイル体移動装置
と、を備えている。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の焼入コイル体
および高周波焼入装置の実施例を説明する。図1〜図15
はこれら実施例を説明するための図面であって、図1は
カム溝の最下点両側所定範囲の両側面を焼入する焼入コ
イル体の正面説明図、図2〜図9は図1のA−A線、B
−B線、C−C線、D−D、E−E線、F−F線、G−
G線、およびH−H線矢視視断面図、図10の(a)はス
ペーサの平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)
のJ−J線およびK−K線矢視断面図、図11は加熱コイ
ルの模式的斜視図、図12はカム溝の最上点両側所定範囲
の両側面を焼入する焼入コイル体の正面説明図、図13は
高周波焼入装置の平面説明図、図14はワークである円柱
状カムの斜視図、図15は図13のM−M線矢視断面図であ
る。なお、従来の技術で説明したのと同様に、図14、15
に示す円柱状カム300 の被焼入面308a〜308dを焼入する
場合を説明する。
【0011】本実施例の高周波焼入装置は、円柱状カム
300 の被焼入面308a〜308dを同時に焼入することができ
る装置であって、図13に示すように、焼入コイル体100
(被焼入面308a、308bの焼入に使用される)、焼入コイ
ル体200 (被焼入面308c、308dの焼入に使用される)、
焼入コイル体100 を移動させる焼入コイル体移動装置18
0 、焼入コイル体200 を移動させる焼入コイル体移動装
置280 、および焼入コイル体100 と200 に共通な電源装
置400 とを備えている。
【0012】図1および図11に示すように、焼入コイル
体100 は良導電性の銅管製の加熱コイル110 と、フェラ
イト製等の磁性体のコア121 、122 と、4個(適宜の個
数とすることができる)の焼入液噴射管130 と、4個の
スペーサ140 と、ガラスラミネート製等の絶縁耐熱性の
1対の板状の焼入液塞止部材140 とを備えていることを
基本的な構成としている。
【0013】以下、焼入コイル体100 を詳細に説明す
る。加熱コイル110 は、カム溝302 の最下点306 の一方
側および他方の側の被焼入面308aの形状にそれぞれ対応
する形状を有し、これら被焼入面308aにそれぞれ接近し
対向するように配設された加熱導体111 および112 と、
カム溝302 の最下点306 の両側の被焼入面308bの形状に
対応する形状を有し、被焼入面308bに接近し対向するよ
うに配設された加熱導体113 と、加熱導体111 と113 の
一端同士を接続し、カム溝302 から遠ざかるようにほぼ
円弧状に形成された接続導体114 (図4)と、加熱導体
112 の一端と加熱導体113 の他端とを接続し、カム溝30
2 から遠ざかるようにほぼ円弧状に形成された接続導体
115 と、加熱導体111 および112 の他端にそれぞれ接続
された1対のリード導体116 および117 とを備えてい
る。なお、接続導体114 、115 をほぼ円弧状に形成した
のは、これら接続導体によるカム溝302 の底面305 の加
熱を防止するためである。
【0014】図11に示すように、加熱導体111 は加熱導
体1111、1112を、加熱導体112 は加熱導体1121、1122
を、加熱導体113 は加熱導体1131、1132を、接続導体11
4 は接続導体1141、1142を、接続導体115 は接続導体11
51、1152を、それぞれ、備えている。これら導体1111、
1112、1121、1122、1131、1132、1141、1142、1151、お
よび1152は4角銅管より構成されており、導体1111と11
12とはろう付けによってそれぞれの全長にわたって固定
されている。導体1121と1122、1131と1132、1141と114
2、および1151と1152も同様である。そして、図4〜図
6、図8、および図9に示すように、導体1112、1122、
1132、1142、および1152は、それぞれ、導体1111、112
1、1131、1141、および1151の底面305 側に配置されて
いる。
【0015】図7および図11に示す116a、116bは、それ
ぞれ、リード導体1161、1162のリード導体1163への接続
点に取り付けられた加熱コイル110 の冷却液供給口であ
り、また、図11に示す117a、117bは、それぞれ、リード
導体1171、1172のリード導体1173への接続点に取り付け
られた加熱コイル110 の冷却液排出口である。
【0016】図6および図8に示すように、コア121
は、加熱導体1111、1112の反被焼入面308a側の表面と加
熱導体1112の底面305 側の側面とを覆うように加熱導体
111 に、また、加熱導体1121、1122の反被焼入面308a側
の表面と加熱導体1122の底面305 側の側面とを覆うよう
に加熱導体112 に、それぞれ、接着によって装着されて
いる。更に、コア122 は、加熱導体1131、1132の反被焼
入面308b側の表面と加熱導体1132の底面305 側の側面と
を覆うように加熱導体113 に接着によって装着されてい
る。
【0017】図1および図5に示すように、カム溝302
の底面305 にほぼ直交するように4個の焼入液噴射管13
0 がコア121 と122 とに接着によって取り付けられてい
る。焼入液噴射管130 の先端はコア121 、122 の端面12
1a、122aと同一面に止めてあるが、後端部分はコア121
、122 の他端面から突出するように引き出されてお
り、この引き出された部分に、可撓性の焼入液供給管13
1 が接続されている。
【0018】図10に示すように、スペーサ140 は、円柱
状の大径部141aと、大径部141aより径が小さく、大径部
141aと一体形成された円柱状の小径部141bとを備えた絶
縁性のセラミック製のチップ141 と、このチップ141 の
半周を少し越えた外周面を取り囲み密着している四角柱
状の銅製のチップホルダ142 とを備えている。なお、14
1cは前記大径部141aの外周面であり、141dはチップ141
の底面である。
【0019】そして、図1上に示す左方の上側および下
側の2個のスペーサ140 を例にとって図3および図4に
示すように、チップホルダ142 は、加熱コイル110 の一
方の端面に、即ち、上側のスペーサ140 のチップホルダ
142 は、加熱導体1112および接続導体1142に、また、下
側のスペーサ140 のチップホルダ142 は、加熱導体1132
および接続導体1142に、それぞれ、接着によって固定さ
れている。同様な要領で、図1上に示す右方の上側のス
ペーサ140 のチップホルダ142 は加熱導体1122および接
続導体1152に、また、下側のスペーサ140 のチップホル
ダ142 は加熱導体1132および接続導体1152に、それぞ
れ、接着によって取り付けられている。
【0020】図1と図2に示すように、板状の焼入液塞
止部材150 は、焼入液噴射管130 から噴射された焼入液
が、カム溝302 内で被焼入面308aおよび308bの部分以外
のカム溝302 内に流出することを極力防止するものであ
って、カム溝302 の断面形状に対応する矩形状に形成さ
れており、各チップホルダ142 の反加熱コイル110 側
に、カム溝302 を被焼入面308a、308bより少し広い範囲
に区切るように、上下のチップホルダ142 を橋架するよ
うにボルト151 によって取り付けられている。
【0021】リード導体116 は、加熱導体111 の加熱導
体1111および1112にそれぞれ接続された4角銅管製のリ
ード導体1161および1162と、リード導体1161および1162
が接続された板状のリード導体1163とを備えている。同
様に、リード導体117 は、加熱導体112 の加熱導体1121
および1122にそれぞれ接続された4角銅管製のリード導
体1171および1172と、リード導体1171および1172が接続
された板状のリード導体1173とを備えている。リード導
体1163と1173とは、図13に示すように、平行に配設、延
設されてそれぞれの先端には可動接触片1164および1174
が取り付けられている。
【0022】焼入コイル体200 は、カム溝302 の最上点
307 の両側所定範囲の上側側面303および下側側面304
、即ち、被焼入面308cおよび308dを焼入する焼入コイ
ル体であって、図12および図13に示すように、焼入コイ
ル体100 の加熱コイル110 、加熱導体111 、112 、113
、接続導体114 、115 、リード導体116 、1161、116
2、1163、117 、1171、1172、1173、可動接触片1164、1
174、コア121 、122 、焼入液噴射管130 、スペーサ140
、および焼入液塞止部材150 に、それぞれ対応する加
熱コイル210 、加熱導体211 、212 、213 、接続導体21
4 、215 、リード導体216 、2161、2162、2163、217 、
2171、2172、2173、可動接触片2164、2174、コア221 、
222 、焼入液噴射管230 、スペーサ240 、および焼入液
塞止部材250 を備えている。
【0023】図13に示す焼入コイル体移動装置180 は、
焼入コイル体100 を矢印Pの方向、および矢印Pと反対
の矢印Qの方向に移動させて、焼入コイル体100 を最下
点306 近辺のカム溝302 内に挿入し、また引き出しを行
うと同時に、リード導体1163、1173の先端に設けた可動
接触片1164、1174を、それぞれ、電源装置400 の固定接
触片411 、412 に接触させ、また接触を解除するもので
ある。
【0024】焼入コイル体移動装置180 は、コ字状に折
曲されているリード導体1163、1173が固定されている焼
入コイル体支持部材181 と、この焼入コイル体支持部材
181に固定されたロッド182 と、ロッド182 を進退させ
るシリンダ183 と、焼入コイル体支持部材181 の一端部
分が摺動自在に嵌合し、矢印Pの方向に配設されたガイ
ドレール184 と、このガイドレール184 の両端を支持し
ている1対のレール支持部材185 と、焼入コイル体支持
部材181 の他端部分が摺動自在に嵌合し、矢印Pの方向
に配設されたガイドレール186 と、このガイドレール18
6 の両端を支持している1対のレール支持部材187 とを
備えている。
【0025】焼入コイル体移動装置280 は、焼入コイル
体200 を、矢印QおよびPの方向に移動させて、焼入コ
イル体200 を最上点307 近辺のカム溝302 内に挿入し、
また引き出しを行うと同時に、リード導体2163、2173の
先端に設けた可動接触片2164、2174を、それぞれ、電源
装置400 の固定接触片421 、422 に接触させ、また接触
を解除するものであって、焼入コイル体移動装置180 の
焼入コイル体支持部材181 、ロッド182 、シリンダ183
、ガイドレール184 、186 、レール支持部材185 、お
よび187 に、それぞれ対応する焼入コイル体支持部材28
1 、ロッド282 、シリンダ283 、ガイドレール284 、28
6 、レール支持部材285 、および287 を備えている。
【0026】電源装置400 は、高周波電源410 と、連動
してオン・オフされる1対のスイッチ414 および424
と、可動接触片1164、1174がそれぞれ接触する固定接触
片411、412 と、可動接触片2164、2174がそれぞれ接触
する固定接触片421 および422と、固定接触片411 およ
び421 をそれぞれスイッチ414 および424 を介して高周
波電源410 に接続するリード導体413 および423 と、固
定接触片412 と422 を接続するリード導体415 とを備え
ている。
【0027】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
焼入しようとする円柱状カム300 を所定の焼入位置にお
いて、通常、軸芯線310 が垂直であるように配置後、加
熱コイル110 の冷却液供給口116a、116bに冷却液を供給
すると、冷却液は、図11に示す符号を付さない矢印の方
向に各導体の中空部分を流れて加熱コイル110 を冷却
後、冷却液排出口117a、117bから排出される。加熱コイ
ル210 に対しても同様に冷却液の供給、排出が行われ
る。
【0028】次いで、焼入コイル体移動装置180 および
280 のそれぞれシリンダ183 および283 を動作させてロ
ッド182 および282 を進出させ、焼入コイル体支持部材
181および281 をそれぞれ矢印PおよびQの方向に移動
させて、焼入コイル体100 の加熱コイル110 を被焼入面
308aと308bの間、および焼入コイル体200 の加熱コイル
210 を被焼入面308cと308dの間に挿入すると同時に、可
動接触片1164、1174をそれぞれ固定接触片411 、412 に
接触させ、且つ、可動接触片2164、2174をそれぞれ固定
接触片421 、422 に接触させる。
【0029】すると、加熱コイル110 の加熱導体111 、
112 は被焼入面308aに、加熱導体113 は被焼入面308b
に、また、加熱コイル210 の加熱導体213 は被焼入面30
8cに、加熱導体211 、212 は被焼入面308dに、それぞ
れ、接近し対向するように配置される。このとき、各ス
ペーサ140 のチップ141 の底面141dがカム溝302 の底面
305 に当接しており、また、図1上で上側2個および下
側2個のスペーサ140 のチップ141 の大径部141aの外周
面141dは、それぞれ、カム溝302 の上側側面303 および
下側側面304 に接触している。
【0030】そして、スイッチ414 および424 をオンに
すると、高周波電源410 から高周波電流が、リード導体
413 、固定接触片411 、可動接触片1164、リード導体11
6 、加熱コイル110 、リード導体117 、可動接触片117
4、固定接触片412 、リード導体415 、固定接触片422
、可動接触片2174、リード導体217 、加熱コイル210
、リード導体216 、可動接触片2164、固定接触片421
、およびリード導体423 の経路で、或いはこれと逆の
経路で流れる。
【0031】加熱コイル110 および210 に所定時間高周
波電流を通電して被焼入面308a〜308dを加熱する。この
後、スイッチ414 および424 をオフにして加熱コイル11
0 および210 への通電を停止してから、焼入コイル体10
0 の焼入液供給管131 および焼入コイル体200 の図示し
ない焼入液供給管に焼入液を供給する。
【0032】焼入液の動作を焼入コイル体100 を例にと
って説明する。図1上で左の2個の焼入液噴射管130 に
供給された焼入液は、図5に示すように、符号を付さな
い矢印の方向に流れる。即ち、焼入液噴射管130 の先端
から噴射された焼入液は、カム溝302 の底面305 に衝突
後、一部の焼入液は、底面305 とコア121 との間を通過
後、加熱導体111 と被焼入面308aの間を通過し、加熱さ
れた被焼入面308aを冷却してからカム溝302 の外へ排出
される。また、他の一部の焼入液は、底面305とコア122
の間を通過後、加熱導体113 と被焼入面308bの間を通
過し、加熱された被焼入面308bを冷却してからカム溝30
2 の外へ排出される。図1上で右の2個の焼入液噴射管
130 に供給された焼入液も、同じく、被焼入面308a、30
8bを冷却する。
【0033】更に、残りの焼入液は、底面305 とコア12
1 、122 との間を通過後、加熱コイル110 の両端にそれ
ぞれ対向するように間隔をおいて取り付けられた1対ず
つのスペーサ140 の間を通過し、焼入液塞止部材150 に
衝突後、カム溝302 外へ排出される。焼入液塞止部材15
0 を設けたことによって、ほぼ被焼入面308a、308b以外
の部分への焼入液の飛散が防止されると共に、焼入液塞
止部材150 が堰の役目をしてカム溝302 内に噴射された
焼入液がより多く被焼入面308a、308bを通過して被焼入
面308a、308bの冷却効果を向上させている。焼入コイル
体200 の焼入液噴射管230 から噴射された焼入液も同様
な動作をする。
【0034】被焼入面308a、308bの冷却が終了すると、
シリンダ183 および283 を動作させて焼入コイル体100
および200 をそれぞれ矢印QおよびPの方向に移動させ
て、カム溝302 から焼入コイル体100 、200 を引き出す
と共に、可動接触片1164、1174、および、2164、2174の
それぞれ固定接触片411 、412 、および、421 、422と
の接触を解除する。この後、円柱状カム300 を次に焼入
する円柱状カム300 に取り替えてから、前記と同様に次
の円柱状カム300 を焼入する。
【0035】以上説明したように、焼入コイル体100 は
円柱状カム300 のカム溝の被焼入面308aと308bを同時に
焼入することができるので、これら被焼入面308a、308b
の焼入時間を短くすることができる。同様に、焼入コイ
ル体200 も被焼入面308c、308dの焼入時間を短くするこ
とができる。また、本実施例の高周波焼入装置は、被焼
入面308a〜308dを同時に焼入することができるから、多
数の円柱状カム300 を焼入する場合には、全体の焼入作
業時間を短縮することができる。
【0036】本実施例では、例えば加熱コイル110 にお
いては、前記のように、加熱導体111 と112 との他端間
にリード導体116 、117 を接続している。これは、被焼
入面308aの側の円柱状ワーク300 のマスが、被焼入面30
8bの側のマスより小さいので、加熱導体111 と112 とに
よる被焼入面308aの加熱量を、加熱導体113 による被焼
入面308bの加熱量より若干少なくしておくことが好まし
いという観点から、リード導体116 、117 の加熱導体へ
の接続を被焼入面308a側の加熱導体(加熱導体111 と11
2 )に対して行ったものである。
【0037】即ち、加熱導体111 と112 とを連続した1
つの加熱導体としたとき、この1つの加熱導体の切断点
111a(図1、図11)にリード導体116 、117 を接続した
ものであるが、カム溝302 の形状や円柱状カム300 の材
質によっては、必ずしもこれにこだわらなくてもよく、
加熱導体113 の切断点にリード導体116 、117 を接続す
ることもできる。なお、前記切断点は、加熱導体の必ず
しも中央部分に設けることにこだわるものではなく、加
熱コイル110 の周辺の部品の配置等を考慮して加熱導体
の適宜の位置に設けることができる。加熱コイル210 の
リード導体216、217 についても同様である。
【0038】
【考案の効果】本考案の請求項1記載の円柱状カムのカ
ム溝用高周波焼入コイル体は、円柱状カムをその軸芯線
が垂直であるように配置したときに円柱状カムの外周面
に水平ではなく所定の角度を付けて形成されたほぼ矩形
状断面を有する環状のカム溝の最下点の両側所定範囲の
第1両側面と、最上点の両側所定範囲の第2両側面とを
同時に焼入する円柱状カムのカム溝用高周波焼入コイル
体であって、第1両側面の形状に対応する形状を有し第
1両側面にそれぞれ接近し対向するように配設された一
対の第1加熱導体と、これら第1加熱導体の両端同士を
それぞれ接続し前記カム溝から遠ざかるようにほぼ円弧
状に形成された一対の第1接続導体と、第1加熱導体の
切断点に接続された一対の第1リード導体とを有する第
1加熱コイルと、前記1加熱導体に装着された磁性体の
第1コアと、前記カム溝の底面に先端が対向するように
前記コアに取り付けられた第1焼入液噴射管と、前記第
1加熱コイルの両端に取り付けられて第1加熱導体と前
記両側面との距離を一定に保つ一対の第1スペーサと、
前記カム溝の断面形状に対応するほぼ矩形状に形成され
ていると共に前記第1スペーサから支持され、カム溝内
に配置されてカム溝内に噴射された焼入液を塞止する一
対の第1焼入液塞止部材とを備えた第1高周波焼入コイ
ル体と、第2両側面の形状に対応する形状を有し第2両
側面にそれぞれ接近し対向するように配設された一対の
第2加熱導体と、これら第2加熱導体の両端同士をそれ
ぞれ接続し前記カム溝から遠ざかるようにほぼ円弧状に
形成された一対の第2接続導体と、第2加熱導体の切断
点に接続された一対の第2リード導体とを有する第2加
熱コイルと、前記2加熱コイルに装着された磁性体の第
2コアと、前記カム溝の底面に先端が対向するように前
記コアに取り付けられた第2焼入液噴射管と、前記第2
加熱コイルの両端に取り付けられて第2加熱導体と前記
両側面との距離を一定に保つ一対の第2スペーサと、前
記カム溝の断面形状に対応するほぼ矩形状に形成されて
いると共に前記第2スペーサから支持され、カム溝内に
配置されてカム溝内に噴射された焼入液を塞止する一対
の第2焼入液塞止部材とを備えた第2高周波焼入コイル
体と、を備えており、両側面を同時に加熱した後、両焼
入液噴射管からカム溝の底面に向かってカム溝内に噴射
された 焼入液は、加熱導体と両側面との間を通過して加
熱された両側面を冷却するので、両側面に均一な深さの
硬化層が短時間で形成される。
【0039】また、この焼入に際しては、加熱コイルの
両側のカム溝内には、カム溝の断面形状に対応した形状
を有する板状の焼入液塞止部材が、加熱コイルにスペー
サを介して取り付けられているので、焼入液の飛散が防
止される上、焼入液塞止部材が焼入液に対する堰の役目
をするので、より多くの焼入液が両被焼入面を通過して
両被焼入面の冷却効果が向上し、両被焼入面は同時に完
全に焼入される。
【0040】請求項2記載の円柱状カムのカム溝用高周
波焼入装置は、円柱状カムをその軸芯線が垂直であるよ
うに配置したときに円柱状カムの外周面に水平ではなく
所定の角度を付けて形成されたほぼ矩形状断面を有する
環状のカム溝の最下点の両側所定範囲の第1両側面と、
最上点の両側所定範囲の第2両側面とを同時に焼入する
円柱状カムのカム溝用高周波焼入装置であって、第1両
側面の形状に対応する形状を有し第1両側面にそれぞれ
接近し対向するように配設された一対の第1加熱導体
と、これら第1加熱導体の両端同士をそれぞれ接続し前
記カム溝から遠ざかるようにほぼ円弧状に形成された一
対の第1接続導体と、第1加熱導体の切断点に接続され
た一対の第1リード導体とを有する第1加熱コイルと、
前記1加熱導体に装着された磁性体の第1コアと、前記
カム溝の底面に先端が対向するように前記コアに取り付
けられた第1焼入液噴射管と、前記第1加熱コイルの両
端に取り付けられて第1加熱導体と前記両側面との距離
を一定に保つ一対の第1スペーサと、前記カム溝の断面
形状に対応するほぼ矩形状に形成されていると共に前記
第1スペーサから支持され、カム溝内に配置されてカム
溝内に噴射された焼入液を塞止する一対の第1焼入液塞
止部材とを備えた第1高周波焼入コイル体と、第2両側
面の形状に対応する形状を有し第2両側面にそれぞれ接
近し対向するように配設された一対の第2加熱導体と、
これら第2加熱導体の両端同士をそれぞれ接続し前記カ
ム溝から遠ざかるようにほぼ円弧状に形成された一対の
第2接続導体と、第2加熱導体の切断点に接続された一
対の第2リード導体とを有する第2加熱コイルと、前記
2加熱コイルに装着された磁性体の第2コアと、前記カ
ム溝の底面に先端が対向するように前記コアに取り付け
られた第2焼入液噴射管と、前記第2加熱コイルの両端
に取り付けられて第2加熱導体と前記両側面との距離を
一定に保つ一対の第2スペーサと、前記カム溝の断面形
状に対応するほぼ矩形状に形成されていると共に前記第
2スペーサから支持され、カム溝内に配置されてカム溝
内に噴射された焼入液を塞止する一対の第2焼入液塞止
部材とを備えた第2高周波焼入コイル体と、第1高周波
焼入コイル体をカム溝の前記最下点付近に挿入し、また
引き出す第1焼入コイル体移動装置と、第2高周波焼入
コイル体をカム溝の前記最上点付近に挿入し、また引き
出す第2焼入コイル体移動装置 と、を備えている。
【0041】従って、第1および第2両側面は、それぞ
れ、第1および第2焼入コイル体によって同時に完全に
焼入されるので、円柱状カムの被焼入面は全て同時に完
全に焼入される結果、多数の円柱状カムの全体の焼入作
業時間が短縮されるので、焼入作業のコストダウンに寄
与できるのは勿論、これら円柱状カムのカム溝に形成さ
れた硬化層の深さは均一となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の焼入コイル体であって、カ
ム溝の最下点両側所定範囲の両側面を焼入する焼入コイ
ル体の正面説明図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図1のB−B線矢視断面図である。
【図4】図1のC−C線矢視断面図である。
【図5】図1のD−D線矢視断面図である。
【図6】図1のE−E線矢視断面図である。
【図7】図1のF−F線矢視断面図である。
【図8】図1のG−G線矢視断面図である。
【図9】図1のH−H線矢視断面図である。
【図10】(a)はスペーサの平面図、(b)および
(c)はそれぞれ(a)のJ−J線およびK−K線矢視
断面図である。
【図11】加熱コイルの模式的斜視図である。
【図12】カム溝の最上点両側所定範囲の両側面を焼入
する焼入コイル体の正面説明図である。
【図13】高周波焼入装置の平面説明図である。
【図14】ワークである円柱状カムの斜視図である。
【図15】図14のM−M線矢視断面図である。
【符号の説明】 100 、200 焼入コイル体 111 、112 、113 、211 、212 、213 加熱導体 111a 切断点 114 、115 接続導体 116 、117 、216 、217 リード導体 121 、122 、221 、222 コア 130 、230 焼入液噴射管 140 スペーサ 150 、250 焼入液塞止部材 180 、280 焼入コイル体移動装置 300 円柱状カム 301 外周面 302 カム溝 303 上側側面 304 下側側面 305 底面 306 最下点 307 最上点 308a〜308d 被焼入面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状カムをその軸芯線が垂直であるよ
    うに配置したときに円柱状カムの外周面に水平ではなく
    所定の角度を付けて形成されたほぼ矩形状断面を有する
    環状のカム溝の最下点の両側所定範囲の第1両側面と、
    最上点の両側所定範囲の第2両側面とを同時に焼入する
    円柱状カムのカム溝用高周波焼入コイル体であって、 第1両側面の形状に対応する形状を有し第1両側面にそ
    れぞれ接近し対向するように配設された一対の第1加熱
    導体と、これら第1加熱導体の両端同士をそれぞれ接続
    し前記カム溝から遠ざかるようにほぼ円弧状に形成され
    た一対の第1接続導体と、第1加熱導体の切断点に接続
    された一対の第1リード導体とを有する第1加熱コイル
    と、 前記1加熱導体に装着された磁性体の第1コアと、 前記カム溝の底面に先端が対向するように前記コアに取
    り付けられた第1焼入液噴射管と、 前記第1加熱コイルの両端に取り付けられて第1加熱導
    体と前記両側面との距離を一定に保つ一対の第1スペー
    サと、 前記カム溝の断面形状に対応するほぼ矩形状に形成され
    ていると共に前記第1スペーサから支持され、カム溝内
    に配置されてカム溝内に噴射された焼入液を塞止する一
    対の第1焼入液塞止部材とを備えた第1高周波焼入コイ
    ル体と、 第2両側面の形状に対応する形状を有し第2両側面にそ
    れぞれ接近し対向するように配設された一対の第2加熱
    導体と、これら第2加熱導体の両端同士をそれぞれ接続
    し前記カム溝から遠ざかるようにほぼ円弧状に形成され
    た一対の第2接続導体と、第2加熱導体の切断点に接続
    された一対の第2リード導体とを有する第2加熱コイル
    と、 前記2加熱コイルに装着された磁性体の第2コアと、 前記カム溝の底面に先端が対向するように前記コアに取
    り付けられた第2焼入液噴射管と、 前記第2加熱コイルの両端に取り付けられて第2加熱導
    体と前記両側面との距離を一定に保つ一対の第2スペー
    サと、 前記カム溝の断面形状に対応するほぼ矩形状に形成され
    ていると共に前記第2スペーサから支持され、カム溝内
    に配置されてカム溝内に噴射された焼入液を塞止する一
    対の第2焼入液塞止部材とを備えた第2高周波焼入コイ
    ル体と、 を具備したことを特徴とする 円柱状カムのカム溝用高周
    波焼入コイル体。
  2. 【請求項2】 円柱状カムをその軸芯線が垂直であるよ
    うに配置したときに円柱状カムの外周面に水平ではなく
    所定の角度を付けて形成されたほぼ矩形状断面を有する
    環状のカム溝の最下点の両側所定範囲の第1両側面と、
    最上点の両側所定範囲の第2両側面とを同時に焼入する
    円柱状カムのカム溝用高周波焼入装置であって、 第1両側面の形状に対応する形状を有し第1両側面にそ
    れぞれ接近し対向するように配設された一対の第1加熱
    導体と、これら第1加熱導体の両端同士をそれぞれ接続
    し前記カム溝から遠ざかるようにほぼ円弧状に形成され
    た一対の第1接続導体と、第1加熱導体の切断点に接続
    された一対の第1リード導体とを有する第1加熱コイル
    と、 前記1加熱導体に装着された磁性体の第1コアと、 前記カム溝の底面に先端が対向するように前記コアに取
    り付けられた第1焼入液噴射管と、 前記第1加熱コイルの両端に取り付けられて第1加熱導
    体と前記両側面との距離を一定に保つ一対の第1スペー
    サと、 前記カム溝の断面形状に対応するほぼ矩形状に形成され
    ていると共に前記第1スペーサから支持され、カム溝内
    に配置されてカム溝内に噴射された焼入液を塞止する一
    対の第1焼入液塞止部材とを備えた第1高周波焼入コイ
    ル体と、 第2両側面の形状に対応する形状を有し第2両側面にそ
    れぞれ接近し対向するように配設された一対の第2加熱
    導体と、これら第2加熱導体の両端同士をそれぞれ接続
    し前記カム溝から遠ざかるようにほぼ円弧状に形成され
    た一対の第2接続導体と、第2加熱導体の切断点に接続
    された一対の第2リード導体とを有する第2加熱コイル
    と、 前記2加熱コイルに装着された磁性体の第2コアと、 前記カム溝の底面に先端が対向するように前記コアに取
    り付けられた第2焼入液 噴射管と、 前記第2加熱コイルの両端に取り付けられて第2加熱導
    体と前記両側面との距離を一定に保つ一対の第2スペー
    サと、 前記カム溝の断面形状に対応するほぼ矩形状に形成され
    ていると共に前記第2スペーサから支持され、カム溝内
    に配置されてカム溝内に噴射された焼入液を塞止する一
    対の第2焼入液塞止部材とを備えた第2高周波焼入コイ
    ル体と、 第1高周波焼入コイル体をカム溝の前記最下点付近に挿
    入し、また引き出す第1焼入コイル体移動装置と、 第2高周波焼入コイル体をカム溝の前記最上点付近に挿
    入し、また引き出す第2焼入コイル体移動装置と、 を備えたことを特徴とする 円柱状カムのカム溝用高周波
    焼入装置。
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