JP2570679Y2 - 真空冷却装置 - Google Patents
真空冷却装置Info
- Publication number
- JP2570679Y2 JP2570679Y2 JP494793U JP494793U JP2570679Y2 JP 2570679 Y2 JP2570679 Y2 JP 2570679Y2 JP 494793 U JP494793 U JP 494793U JP 494793 U JP494793 U JP 494793U JP 2570679 Y2 JP2570679 Y2 JP 2570679Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- vacuum
- cooled
- cooling circuit
- cold trap
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- Expired - Lifetime
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- Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、加熱調理された食品
を真空冷却する真空冷却装置の改良に関するものであ
る。
を真空冷却する真空冷却装置の改良に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、加熱調理された食品を短
時間で冷却する装置として図３に示すような真空冷却装
置が知られている。この真空冷却装置は、被冷却物を収
容する缶体21を備え、この缶体21に吸引路22を介して真
空ポンプ23を接続し、前記吸引路22の途中にコールドト
ラップ24を挿入した構成となっている。そして、前記被
冷却物（例えば給食用弁当類）を缶体21内に収容し、真
空ポンプ23を駆動して缶体21内を減圧することにより、
被冷却物に含まれている水分を飽和温度で蒸発させ、被
冷却物より潜熱を奪って冷却させるものである。前記コ
ールドトラップ24は、缶体21と真空ポンプ23との間に設
けてあって、前記吸引路22内の負圧蒸気を凝縮させるこ
とにより真空冷却の効率を上げるものである。
時間で冷却する装置として図３に示すような真空冷却装
置が知られている。この真空冷却装置は、被冷却物を収
容する缶体21を備え、この缶体21に吸引路22を介して真
空ポンプ23を接続し、前記吸引路22の途中にコールドト
ラップ24を挿入した構成となっている。そして、前記被
冷却物（例えば給食用弁当類）を缶体21内に収容し、真
空ポンプ23を駆動して缶体21内を減圧することにより、
被冷却物に含まれている水分を飽和温度で蒸発させ、被
冷却物より潜熱を奪って冷却させるものである。前記コ
ールドトラップ24は、缶体21と真空ポンプ23との間に設
けてあって、前記吸引路22内の負圧蒸気を凝縮させるこ
とにより真空冷却の効率を上げるものである。
【０００３】ところで、上記従来の構成では、缶体21内
が低圧状態（高真空状態）になると、缶体21とコールド
トラップ24との間の吸引路22で、圧力損失が大きくなる
ため蒸発蒸気の流れが悪くなり、被冷却物の温度降下速
度が遅くなると云う問題がある。そこで、前記蒸発蒸気
の流れを速くする手段として、前記吸引路22の配管口径
を大きくするか、又は、複数の吸引路を設けることが考
えられるが、いずれの場合も装置が大型化し組立上の不
具合も発生する。
が低圧状態（高真空状態）になると、缶体21とコールド
トラップ24との間の吸引路22で、圧力損失が大きくなる
ため蒸発蒸気の流れが悪くなり、被冷却物の温度降下速
度が遅くなると云う問題がある。そこで、前記蒸発蒸気
の流れを速くする手段として、前記吸引路22の配管口径
を大きくするか、又は、複数の吸引路を設けることが考
えられるが、いずれの場合も装置が大型化し組立上の不
具合も発生する。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上述の問
題点に鑑み、缶体内に冷却回路を設け、被冷却物の冷却
速度を促進できる真空冷却装置を提供することを目的と
するものである。
題点に鑑み、缶体内に冷却回路を設け、被冷却物の冷却
速度を促進できる真空冷却装置を提供することを目的と
するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は、被冷
却物を収容する缶体を備え、該缶体に吸引路を介して真
空ポンプを接続し、前記吸引路の途中にコールドトラッ
プを挿入してなる真空冷却装置において、前記缶体内に
冷却回路を設け、該冷却回路を、前記コールドトラップ
に冷却媒体を供給する冷却循環路に接続したことを特徴
としている。
却物を収容する缶体を備え、該缶体に吸引路を介して真
空ポンプを接続し、前記吸引路の途中にコールドトラッ
プを挿入してなる真空冷却装置において、前記缶体内に
冷却回路を設け、該冷却回路を、前記コールドトラップ
に冷却媒体を供給する冷却循環路に接続したことを特徴
としている。
【０００６】
【作用】この考案によれば、真空ポンプを駆動して缶体
内を滅圧する過程で、吸引路の途中に設けたコールドト
ラップで吸引した負圧蒸気を凝縮させるとともに、缶体
内の温度が所定温度まで低下すると缶体内に設けた冷却
回路に冷却媒体を流通し、缶体内においても負圧蒸気を
凝縮し低圧状態（高真空状態）での被冷却物の冷却効率
を向上させる。
内を滅圧する過程で、吸引路の途中に設けたコールドト
ラップで吸引した負圧蒸気を凝縮させるとともに、缶体
内の温度が所定温度まで低下すると缶体内に設けた冷却
回路に冷却媒体を流通し、缶体内においても負圧蒸気を
凝縮し低圧状態（高真空状態）での被冷却物の冷却効率
を向上させる。
【０００７】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図１は、この考案を実施した真空冷却装
置Ａの概略説明図であって、この真空冷却装置Ａは、被
冷却物を収容する缶体１、真空ポンプ２、コールドトラ
ップ３、冷凍機４、吸引路５、給気路６、コールドトラ
ップ３内を冷却する冷却循環路７、冷却循環路７に挿入
してある循環用ポンプ８を備えている。この考案に係る
冷却回路９は、前記冷却循環路７の途中より分岐し缶体
１内を循環して前記冷却循環路７に接続している。又、
前記給気路６にフィルタ10を、前記真空ポンプ２に封水
路11および排水路12を設けている。前記給気路６および
前記冷却回路９に 電磁弁13を挿入し、図示省略の制御器
よりの信号により開閉するようになっている。前記吸引
路５には逆止弁14を挿入している。
細に説明する。図１は、この考案を実施した真空冷却装
置Ａの概略説明図であって、この真空冷却装置Ａは、被
冷却物を収容する缶体１、真空ポンプ２、コールドトラ
ップ３、冷凍機４、吸引路５、給気路６、コールドトラ
ップ３内を冷却する冷却循環路７、冷却循環路７に挿入
してある循環用ポンプ８を備えている。この考案に係る
冷却回路９は、前記冷却循環路７の途中より分岐し缶体
１内を循環して前記冷却循環路７に接続している。又、
前記給気路６にフィルタ10を、前記真空ポンプ２に封水
路11および排水路12を設けている。前記給気路６および
前記冷却回路９に 電磁弁13を挿入し、図示省略の制御器
よりの信号により開閉するようになっている。前記吸引
路５には逆止弁14を挿入している。
【０００８】前記缶体１は、前面に開閉可能な扉を備
え、内部には調理食品を収容する棚と所定位置に前記冷
却回路９が挿設してあり、周囲は断熱壁構造で気密にシ
ールされた構造となっている。前記真空ポンプ２は、構
造が簡単で安価な水封式真空ポンプが用いられている。
コールドトラップ３は、内部に流入した冷却媒体（例え
ば水、ブライン等）で吸引路５内の負圧蒸気を凝縮させ
る。冷凍機４は、たとえば液化した冷媒を膨張弁により
減圧し、蒸発潜熱によって冷却媒体（水又はブライン）
を冷却する方式を利用したもので、内部にタンク（図示
省略）を備えている。前記冷却回路９、給気路６にそれ
ぞれ挿設してある各電磁弁13は、図示省略の制御器から
の信号により動作する。フィルタ10は、大気中のゴミや
細菌の侵入を防止するためのもので、給気路６の始端に
設けられている。
え、内部には調理食品を収容する棚と所定位置に前記冷
却回路９が挿設してあり、周囲は断熱壁構造で気密にシ
ールされた構造となっている。前記真空ポンプ２は、構
造が簡単で安価な水封式真空ポンプが用いられている。
コールドトラップ３は、内部に流入した冷却媒体（例え
ば水、ブライン等）で吸引路５内の負圧蒸気を凝縮させ
る。冷凍機４は、たとえば液化した冷媒を膨張弁により
減圧し、蒸発潜熱によって冷却媒体（水又はブライン）
を冷却する方式を利用したもので、内部にタンク（図示
省略）を備えている。前記冷却回路９、給気路６にそれ
ぞれ挿設してある各電磁弁13は、図示省略の制御器から
の信号により動作する。フィルタ10は、大気中のゴミや
細菌の侵入を防止するためのもので、給気路６の始端に
設けられている。
【０００９】次に、この考案の真空冷却装置Ａの作用を
説明する。まず、缶体１内に被冷却物を収容し扉を閉じ
密閉した後、制御器（図示省略）の信号により真空ポン
プ２、冷凍機４および循環ポンプ８を駆動する。この始
動時には、給気路６と冷却回路９に挿入してある電磁弁
13は閉じている。前記真空ポンプ２の駆動により缶体１
内の圧力は徐々に低下すると同時に、コールドトラップ
３内の冷却媒体の温度も低下（−５℃）する。そして、
缶体１内の圧力が被冷却物に含まれている水分の飽和圧
力以下になると被冷却物から水分が蒸発し、この蒸発に
伴う蒸気潜熱によって被冷却物は徐々に温度を下げる。
低圧状態（高真空状態）に達すると制御器は、温度セン
サ（図示省略）からの信号により冷却回路９に挿入して
ある電磁弁13を開き冷却媒体を供給して更に被冷却物の
温度を下げる。一方、真空ポンプ２の駆動により吸引す
る負圧蒸気はコールドトラップ３内で凝縮され、図２に
示すように従来の技術に比し被冷却物の冷却効率を向上
させる。
説明する。まず、缶体１内に被冷却物を収容し扉を閉じ
密閉した後、制御器（図示省略）の信号により真空ポン
プ２、冷凍機４および循環ポンプ８を駆動する。この始
動時には、給気路６と冷却回路９に挿入してある電磁弁
13は閉じている。前記真空ポンプ２の駆動により缶体１
内の圧力は徐々に低下すると同時に、コールドトラップ
３内の冷却媒体の温度も低下（−５℃）する。そして、
缶体１内の圧力が被冷却物に含まれている水分の飽和圧
力以下になると被冷却物から水分が蒸発し、この蒸発に
伴う蒸気潜熱によって被冷却物は徐々に温度を下げる。
低圧状態（高真空状態）に達すると制御器は、温度セン
サ（図示省略）からの信号により冷却回路９に挿入して
ある電磁弁13を開き冷却媒体を供給して更に被冷却物の
温度を下げる。一方、真空ポンプ２の駆動により吸引す
る負圧蒸気はコールドトラップ３内で凝縮され、図２に
示すように従来の技術に比し被冷却物の冷却効率を向上
させる。
【００１０】そして、被冷却物が所定温度まで冷却され
ると、制御器は、真空ポンプ２、冷凍機４、循環ポンプ
８を停止し冷却回路９の電磁弁を閉じ、給気路６の電磁
弁を開きフィルタ10を介して清浄な空気を缶体１内に導
入し、缶体１内が復圧されると扉を開き被冷却物を取り
出して冷却を完了する。
ると、制御器は、真空ポンプ２、冷凍機４、循環ポンプ
８を停止し冷却回路９の電磁弁を閉じ、給気路６の電磁
弁を開きフィルタ10を介して清浄な空気を缶体１内に導
入し、缶体１内が復圧されると扉を開き被冷却物を取り
出して冷却を完了する。
【００１１】
【考案の効果】この考案によれば、缶体内に冷却回路を
挿設し、この冷却回路に冷却媒体を流通させて被冷却物
から蒸発する負圧蒸気を凝縮させるので、被冷却物の冷
却に要する時間を短縮し蒸気除去系の効率を向上するこ
とができる。
挿設し、この冷却回路に冷却媒体を流通させて被冷却物
から蒸発する負圧蒸気を凝縮させるので、被冷却物の冷
却に要する時間を短縮し蒸気除去系の効率を向上するこ
とができる。
【図１】この考案を実施した真空冷却装置の概略説明図
である。
である。
【図２】図１の真空冷却装置において、被冷却物の冷却
温度と冷却時間の関係を、従来技術と比較した線図であ
る。
温度と冷却時間の関係を、従来技術と比較した線図であ
る。
【図３】従来の真空冷却装置の概略説明図である。
１…缶体 ２…真空ポンプ ３…コールドトラップ ５…吸引路 ７…冷却循環路 ９…冷却回路
Claims (1)
- 【請求項１】 被冷却物を収容する缶体１を備え、該缶
体１に吸引路５を介して真空ポンプ２を接続し、前記吸
引路５の途中にコールドトラップ３を挿入してなる真空
冷却装置において、前記缶体１内に冷却回路９を設け、
該冷却回路９を、前記コールドトラップ３に冷却媒体を
供給する冷却循環路７に接続したことを特徴とする真空
冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP494793U JP2570679Y2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 真空冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP494793U JP2570679Y2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 真空冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0657191U JPH0657191U (ja) | 1994-08-09 |
| JP2570679Y2 true JP2570679Y2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=11597772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP494793U Expired - Lifetime JP2570679Y2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 真空冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2570679Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6289557B2 (ja) * | 2016-07-22 | 2018-03-07 | 新洋技研工業株式会社 | 蒸煮穀物冷却装置 |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP494793U patent/JP2570679Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0657191U (ja) | 1994-08-09 |
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