JP2570247B2 - 吸入器 - Google Patents

吸入器

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JP2570247B2
JP2570247B2 JP3126122A JP12612291A JP2570247B2 JP 2570247 B2 JP2570247 B2 JP 2570247B2 JP 3126122 A JP3126122 A JP 3126122A JP 12612291 A JP12612291 A JP 12612291A JP 2570247 B2 JP2570247 B2 JP 2570247B2
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敏 中山
義衛 渡里
光男 中谷
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の呼吸器系に生じ
た炎症等の治療に用いられるものであって、特に蒸気噴
出を利用して吸入液(薬液)の噴霧を行う、所謂スチー
ム式の吸入器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の吸入器は、図7に示すような構
成のものが一般的である。図において、1 は吸入器本
体、2 は導出ガイド2aを有して吸入器本体1 に着脱自在
に係止される本体カバー、3 は吸入液Mを収容する吸入
液カップ、4 は吸入液カップ3 の吸入液M を吸い上げて
噴霧する吸入液ノズル、5 は吸入液ノズル4 の近傍に配
設される蒸気ノズル、6 は蒸気ノズルの前方に配設され
る蒸気捕集部材、7 は蒸気を発生させるための水W を収
容する給水タンク、8 は水を加熱するためのヒータで、
給水タンク7 の底面を形成している。
【0003】さらに具体的には、吸入液ノズル4 と蒸気
ノズル5 と蒸気捕集部材6 とは、ノズル本体N としてプ
ラスチック等により一体的に形成してあり、吸入液ノズ
ル4には吸入液チューブ4aが、蒸気ノズル5 には蒸気パ
イプ5aが、それぞれ連結される。そして蒸気捕集部材6
は、断面円形であって略3/4 円環状をなしており、蒸気
ノズル5 の先端とこれに対向する円弧状端面までの距離
は8 〜10mm程度となっている。また吸入液カップ3 に
は、導出ガイド2aから噴霧されなかった混合蒸気の液化
したものを収容する廃液収容部が並設してある。
【0004】この吸入器は、ヒータ8 に通電することに
より給水タンク7 に蒸気が発生し、この蒸気が蒸気ノズ
ル5 から噴出する際にベンチュリー効果によって吸入液
M が吸入液ノズル4 から吸い上げられて蒸気と混合し、
この混合蒸気が導出ガイド2aより噴霧される。この混合
蒸気は、図8に示すように、蒸気ノズル5 の前方に位置
する蒸気捕集部材6 に衝突して流れを変えることによ
り、慣性力が大きい蒸気粒子や液滴を捕集し、慣性力が
小さい蒸気粒子が導出ガイド2aから噴霧される。図で
は、混合蒸気を大径(100μm 以上) 、中径(50 μm程度)
、小径(10 μm 以下) の蒸気粒子に分けて模式的に示
し、大径のものは直ちに、中径のものはやや遅れて流れ
から脱落する様子を示している。ここで脱落した蒸気
は、液化して吸入液カップ3 に並設した廃液収容部に収
容される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のもの
は、一定の大きさの蒸気粒子からなる混合蒸気が噴霧さ
れるので、使用者には良好な使用感が得られるのである
が、次のような問題点を有している。
【0006】まず、蒸気捕集部材6 は、ノズル本体N に
一体的に形成されているため蒸気ノズル5 の前方からそ
れ程離れていない位置に存在しており、従ってこれに衝
突する混合蒸気の流速は極めて大きい。そのために、小
径の蒸気粒子であっても慣性力が大きく、現実には図8
に示したように小径の蒸気粒子の総てが導出ガイド2aか
ら噴霧されることにはならない。また、蒸気捕集部材6
が蒸気ノズル5 に近いため、混合蒸気の広がりが導出ガ
イド2aの開口面積よりかなり大きくなって導出ガイド2a
から噴霧されない量が増える。従って、全混合蒸気量の
80%近くが廃液になるものがあって効率が低く、吸入液
(薬液) の無駄が多くなるのである。
【0007】次に、蒸気捕集部材6 は、略3/4 円環状を
なし、かつ図9に示すように、蒸気ノズル5 の軸線が円
環の略中心を通るような位置関係であるため、混合蒸気
が蒸気ノズル5 の軸線に対応する円弧部分に留まって液
滴 (水滴) S になり易い。従って、液滴 (水滴) S が吹
き飛ばされて導出ガイド2aから噴出し、使用者が咳き込
んで良好な使用感を阻害することがあるのである。
【0008】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その第1の目的とするところは、混合蒸気のうちの
廃液になる量が少なくでき、吸入液の無駄が減らせる吸
入器の提供にあり、第2の目的とするところは、蒸気捕
集部材に液滴が付いたときこれが導出ガイドから外部に
噴出しにくい吸入器の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の吸入器は、吸入器本体と、導出ガ
イドを有して吸入器本体に着脱自在に係止される本体カ
バーと、蒸気ノズルの前方に配設される蒸気捕集部材
と、を備えた吸入器において、蒸気捕集部材の蒸気ノズ
ル側の端面を、混合蒸気の流線ベクトルの端面方向成分
が水平よりも下向きになるよう形成した構成としてあ
る。
【0010】請求項2記載の吸入器は、請求項1記載の
吸入器において、蒸気捕集部材を、導出ガイドに一体的
に形成した構成としてある。
【0011】
【0012】
【作用】請求項1記載の構成によれば、蒸気捕集部材に
液滴 (水滴) が付いたとき、この液滴 (水滴) は混合蒸
気の噴霧圧による水平よりも下向きの力を受けて移動
し、従って液滴 (水滴) は導出ガイドから噴出しにくく
なる。
【0013】請求項2記載の構成によれば、蒸気ノズル
と蒸気捕集部材間の距離が長くとれるので、混合蒸気が
蒸気捕集部材に到達する時点では空気抵抗等を受けて流
速、すなわち慣性力が小さくなっており、従って混合蒸
気の大半は流れに沿って導出ガイドから噴霧され、しか
も蒸気捕集部材に付いた液滴 (水滴) は導出ガイドから
噴出しにくいものとなる。
【0014】
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。
【0016】1 は吸入器本体で、内方収容部1aと外方収
容部1bを有しており、その上部には、吹き出し口となる
導出ガイド2aを設けた本体カバー2 が着脱自在に係止さ
れている。吸入器本体1 は、外方収容部1bの上壁となる
部分1cに、後述する吸入液ノズルの挿通孔1dと廃液孔1e
を有する。本体カバー2 の導出ガイド2aは、後述する蒸
気ノズルの軸線方向に対応した位置に、筒状あるいは若
干先細りの筒状に形成されるものであり、その中間部に
断面円形で棒状の蒸気捕集部材6を一体的に形成してい
る。なお、導出ガイド2aは、本体カバー2 と別体に形成
しておいて結合するようにしてもよく、さらには噴霧角
度が変えられるようにしてもよい。
【0017】3 は吸入液カップで、吸入液M を収容して
吸入器本体1 の外方収容部1bに装着される。吸入液カッ
プ3 は、具体的には、吸入液M のための吸入液収容部3a
と、廃液孔1eに対応して位置する廃液収容部3bとを有す
る。
【0018】4 は吸入液カップ3 の吸入液M を吸い上げ
て噴霧する吸入液ノズル、5 は吸入液ノズル4 の近傍に
配設される蒸気ノズルであって、これらはノズル本体N
としてプラスチック等により一体的に形成してあり、吸
入液ノズル4 には吸入液チューブ4aが、蒸気ノズル5 に
は蒸気パイプ5aが、それぞれ連結される。蒸気ノズル5
は、使用状態を考慮して、その軸線は水平よりも若干上
向きとしてあり、その軸線上に前述した本体カバー2 の
導出ガイド2aが位置し、そして蒸気ノズル5 の先端から
蒸気捕集部材6 の端面までの距離は35〜40mm程度になっ
ている。
【0019】7 は給水タンクで、蒸気を発生させるため
の水W を収容して吸入器本体1 の内方収容部1aに装着固
定される。給水タンク7 は、その底面は水を加熱するた
めのヒータ8 にて形成され、上方開口部には着脱自在の
タンク蓋7aが係止してある。このタンク蓋7aの上面に、
前述の蒸気パイプ5aが気密的に貫通支持される。ヒータ
8 は、端子8a,8a にリード線8b,8b を接続し、操作スイ
ッチ (図示せず) 等を介して電源に接続される。
【0020】この吸入器は、ヒータ8 に通電することに
より給水タンク7 に蒸気が発生し、この蒸気が蒸気ノズ
ル5 から噴出する際にベンチュリー効果によって吸入液
M が吸入液ノズル4 から吸い上げられて蒸気と混合し、
この混合蒸気が導出ガイド2aより噴霧される。この混合
蒸気は、図4に示すように、蒸気ノズル5 の前方に位置
する蒸気捕集部材6 に衝突して流れを変えることによ
り、慣性力が大きい蒸気粒子や液滴を捕集し、慣性力が
小さい蒸気粒子が導出ガイド2aから噴霧される。図では
混合蒸気を大径(100μm 以上) 、中径(50 μm 程度) 、
小径(10 μm 以下) の蒸気粒子に分けて模式的に示して
いる。この場合、従来例で説明したものに比して、蒸気
ノズル5 から蒸気捕集部材6 までの距離が長くなってい
るので、混合蒸気が蒸気捕集部材6 に到達する時点では
空気抵抗等を受けて流速、すなわち慣性力が小さくなっ
ており、従って小径の蒸気粒子はいうまでもなく、中径
の蒸気粒子の殆ども流れに沿い、従って大半の蒸気粒
子、すなわち混合蒸気は導出ガイド2aから噴霧される。
この実施例のもので実測したところ、廃液になるものは
全混合蒸気量の30%程度に低減できることを確認した。
【0021】図5は、蒸気捕集部材6 の変形例であり、
その端面6aの配設位置に意義があるものである。すなわ
ち蒸気捕集部材6 はノズル本体N からの混合蒸気の流れ
の中に存在するので、その端面6aでは混合蒸気の流線ベ
クトルZ を端面方向成分X と端面に直交する直交方向成
分Y に分けることができ、その端面方向成分X が水平よ
りも下向きになるよう端面6aを形成しているのである。
このような端面6aは、それに液滴 (水滴) S が付いたと
き、この液滴 (水滴) S に混合蒸気の噴霧圧によって水
平よりも下向きの力を与えることとなり、従って液滴
(水滴) S は、その力を受けて移動し、導出ガイド2aの
内壁を伝いながら廃液収容部3bに収容されるのである。
【0022】図6は、蒸気捕集部材6 の別の変形例であ
り、その断面形状を円形ではなく、蒸気ノズル5 側の端
面6aは半円状とし、その幅でもって混合蒸気の流れ方向
に導出ガイド2aの端部付近まで矩形状に延ばした形状に
したものである。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の吸入器は、蒸気捕集部材
に液滴 (水滴) が付いたとき、この液滴 (水滴) は混合
蒸気の噴霧圧による水平よりも下向きの力を受けて移動
し、従って導出ガイドから外部に噴出しにくいものとな
る。
【0024】請求項2記載の吸入器は、蒸気ノズルと蒸
気捕集部材間の距離が長くとれるので、混合蒸気が蒸気
捕集部材に到達する時点では空気抵抗等を受けて流速、
すなわち慣性力が小さくなっており、従って混合蒸気の
大半は流れに沿って導出ガイドから噴霧され、従って混
合蒸気のうちの廃液になる量が少なくできて効率が高め
られ、かつ吸入液の無駄が減らせ、しかも蒸気捕集部材
に付いた液滴 (水滴)は導出ガイドから噴出しにくいも
のとなる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】その一部を切り欠いた平面図である。
【図4】その混合蒸気の流れを説明するための模式図で
ある。
【図5】蒸気捕集部材の変形例を示す要部断面図であ
る。
【図6】蒸気捕集部材の別の変形例を示す要部断面図で
ある。
【図7】従来例を示す縦断面図である。
【図8】その混合蒸気の流れを説明するための模式図で
ある。
【図9】その蒸気捕集部材付近を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 吸入器本体 2 本体カバー 2a 本体カバーの導出ガイド 3 吸入カップ 4 吸入液ノズル 5 蒸気ノズル 6 蒸気捕集部材 6a 蒸気捕集部材の端面 7 給水タンク 8 ヒータ N ノズル本体 M 吸入液 (薬液) W 水

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入器本体と、導出ガイドを有して吸入
    器本体に着脱自在に係止される本体カバーと、吸入液を
    収容する吸入液カップと、吸入液カップの吸入液を吸い
    上げて噴霧する吸入液ノズルと、吸入液ノズルの近傍に
    配設される蒸気ノズルと、蒸気ノズルの前方に配設され
    る蒸気捕集部材と、蒸気を発生させるための水を収容す
    る給水タンクと、水を加熱するためのヒータと、を備
    え、加熱されて発生した蒸気が蒸気ノズルから噴出する
    際に、吸入液が吸入液ノズルから吸い上げられて蒸気と
    混合し、この混合蒸気が導出ガイドより噴霧される吸入
    器において、蒸気捕集部材の蒸気ノズル側の端面を、混
    合蒸気の流線ベクトルの端面方向成分が水平よりも下向
    きになるよう形成したことを特徴とする吸入器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吸入器において、蒸気捕
    集部材を、導出ガイドに一体的に形成したことを特徴と
    する吸入器。
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