JP2570064Y2 - プロジェクション溶接用治具 - Google Patents

プロジェクション溶接用治具

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JP2570064Y2 JP6694093U JP6694093U JP2570064Y2 JP 2570064 Y2 JP2570064 Y2 JP 2570064Y2 JP 6694093 U JP6694093 U JP 6694093U JP 6694093 U JP6694093 U JP 6694093U JP 2570064 Y2 JP2570064 Y2 JP 2570064Y2
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弘毅 柳川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は条溝または突条を有する
金属焼結部材と他の金属焼結部材の位置決めを簡単に行
うことのできるプロジェクション溶接用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金における接合技術は粉末焼結製
品の高い歩留り、良好な精度、高い生産性と経済性に加
え、複雑形状部品の増加と高精度化、プレス能力以上の
大型部品への焼結化、材質的高級化および機能の複雑化
などに対応するための有効な手段である。特に長手方向
にキー溝や突条を有する円筒状金属焼結部材どうしを接
合して長尺なものとすることは頻繁に行われるためその
重要度は大きいものがある。このような金属焼結部材の
有効な接合方法としてプロジェクション溶接法が注目さ
れている。前記プロジェクション溶接法は、一方の部材
の接合面に突起(プロジェクション)を形成し、他の部
材の接合面と加圧当接させたうえ、両部材を電極間には
さんで交流又は直流電流を通電し、その抵抗加熱により
前記突起を溶融させ、両部材を接合する方法である。し
かしながら、前記長手方向にキー溝や突条を有する円筒
状金属焼結部材どうしを接合する場合、キー溝や突条を
正確に一致させる必要があり、前記従来の方法では困難
であるという問題点がある。そこで、プロジェクション
溶接の際の接合面の位置決めを容易にする方法が種々開
示されている。
【0003】特公昭42−2242号公報は、2個の接
合体の対向面に凸部と凹部を形成し凸部を凹部に挿入し
て2個の接合体を位置決めした後、上記凸部と凹部をス
ポット溶接して2個の接合体を固着する方法を開示して
いる。
【0004】また特開昭58−13481号公報は、一
方の部材の接合面の突起を複数形成し、他方の部材の接
合面に上記突起に対応して嵌合する凹孔を形成するとと
もに、上記突起と凹孔とを嵌合した時、嵌合部にリング
状の空所が形成されるように突起の基部外周および凹孔
の外周の双方あるいは一方に凹溝を形成し、一方の部材
の突起と他方の部材の凹孔とを嵌合することにより突起
と凹孔との接触部が電気抵抗を構成し、両部材に通電す
ることにより上記部材が抵抗加熱され、この加熱手段に
より突起を溶融して両部材を接合する方法を開示してい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】前記特公昭42−2
242号公報およびの特開昭58−13481号公報の
接合方法では、正確に位置決めはされるが、微小な突起
と凹孔とをそれぞれ条溝もしくは突条に対して正確な位
置に形成し、かつこれらの微小な突起と凹孔とがぴった
りと一致するように位置をあわせて当接させる必要があ
り、その製造工程は極めて繁雑であるという問題点があ
る。
【0006】本考案は上記問題点に基づいて成されたも
のであり、条溝または突条を有する金属焼結部材と他の
金属焼結部材の位置決めを簡単に行うことのできるプロ
ジェクション溶接用治具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1のプロ
ジェクション溶接用治具は、長手方向に条溝を有する一
方の金属焼結部材と長手方向に条溝を有する他方の金属
焼結部材とを前記各条溝が軸方向に一致するように位置
決めしてプロジェクション溶接により接合する際の治具
であって、前記治具は非導電性材料からなり、前記一方
の金属焼結部材と前記他方の金属焼結部材の接合部近傍
と外嵌可能な内面部と、前記条溝と概ね同じ幅を有し前
記内面部に形成された軸方向の突条とを備えるものであ
る。
【0008】また請求項2のプロジェクション溶接用治
具は、長手方向に突条を有する一方の金属焼結部材と長
手方向に突条を有する他方の金属焼結部材とを前記各突
条が軸方向に一致するように位置決めしてプロジェクシ
ョン溶接により接合する際の治具であって、前記治具は
非導電性材料からなり、前記一方の金属焼結部材と前記
他方の金属焼結部材の接合部近傍と外嵌可能な内面部
と、前記突条と概ね同じ幅を有し前記内面部に形成され
た軸方向の条溝とを備えるものである。
【0009】
【作用】請求項1のプロジェクション溶接用治具では、
一方の金属焼結部材を接合面の方からその条溝と治具の
突条とを嵌め合わせて摺動させ治具の内面部の概ね中央
まで挿入し、他方の金属焼結部材を接合面の方からその
条溝と治具の突条とを嵌め合わせて前記一方の金属焼結
部材と当接するまで摺動させて挿入することにより、前
記各条溝が軸方向に完全に一致するように一方の金属焼
結部材と他方の金属焼結部材との位置決めを行うもので
あり、極めて簡単である。
【0010】また請求項2のプロジェクション溶接用治
具では、一方の金属焼結部材を接合面の方からその突条
と治具の条溝とを嵌め合わせて摺動させ治具の内面部の
概ね中央まで挿入し、他方の金属焼結部材を接合面の方
からその突条と治具の条溝とを嵌め合わせて前記一方の
金属焼結部材と当接するまで摺動させて挿入することに
より、前記各突条が軸方向に完全に一致するように一方
の金属焼結部材と他方の金属焼結部材との位置決めを行
うものであり、極めて簡単である。
【0011】
【実施例】以下、本考案の第1実施例を図1乃至図8に
基づいて詳述する。プロジェクション溶接用治具1は、
図1および図2に示すように略直方体形状の本体2に、
およそ270 ゜の略円柱形状を形成する内面部3が形成さ
れたものであり、前記内面部3には軸方向の突条4が設
けられている。前記突条4は後述する接合対象となる金
属焼結部材5、6に形成された条溝たるキー溝7Aおよ
び7Bと概ね同じ、好ましくはわずかに小さい幅を有す
る。前記プロジェクション溶接用治具1は、非導電性材
料からなる。前記非導電性材料としては、非導電性の熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などのプラスチック、セラミ
ック等を用いることができる。これらの中では成形性が
良好な点でプラスチックが好ましく、特にエポキシ樹脂
などの熱硬化性樹脂が成形加工性が良好であるので好ま
しい。
【0012】図3乃至図5は、上記治具1により位置決
めされた状態で保持される金属焼結部材を示す。前記金
属焼結部材は、一方の金属焼結部材たる金属焼結部材本
体5と他方の金属焼結部材たる被接合部材6とからな
り、これらは鉄粉末と炭素粉末などの原料粉末を粉末成
形プレスの金型により圧縮して成形し、この成形された
圧粉を焼結炉において焼結することにより得られたもの
である。前記金属焼結部材本体5は、円筒状で外側面に
キー溝7Aを有し、その円環状の接合面8Aには図4に
示すように数か所、本実施例においては6か所に突起9
が形成されている。この突起9は円錐台形状でh1 の高
さおよびw1 の幅を有する。また前記被接合部材6は、
円筒状で外側面にキー溝7Bを有し、その円環状の接合
面8Bには図5に示すように周方向に沿って円弧を形成
する条溝10を有する。この条溝10はh2 の深さおよびw
2 の幅を有する。前記条溝10の深さh2 は前記突起9の
高さh1 の10〜30%の範囲内であるのが好ましい。条溝
10の深さh2 が突起9の高さh1 の10%未満では、プロ
ジェクション溶接の際に突起9の溶融部が接合面8Bに
溢れ出るため接合面間の隙間が大きくなやすく、一方30
%を越えると両部材の接合強度が低下しやすくなる。ま
た前記条溝10の幅w2 は前記突起の幅w1 の100 〜120
%の範囲内であるのが好ましい。条溝10の幅w2 がw1
の100 %未満すなわちw1 より小さいと、接合面間の隙
間が大きくなりやすく、一方120 %を越えると接合強度
が低下しやすくなる。
【0013】次に上述したような金属焼結部材本体5と
被接合部材6とを本考案の治具1を用いて保持してプロ
ジェクション溶接する方法について説明する。
【0014】まず図6に示すように金属焼結部材本体5
を接合面8Aの方から前記治具1の突条4とキー溝7A
とを嵌合させるとともに前記治具1の内面部3を外嵌さ
せて概ね中央にまで挿入する。続いて図7に示ように被
接合部材6を接合面8Bの方から前記治具1の突条4と
キー溝7Bとを嵌合させて前記金属焼結部材本体5と当
接するまで摺動させて挿入する。このようにして前記金
属焼結部材本体5と被接合部材6とを保持するだけで、
キー溝7Aおよび7Bを軸方向に完全に一致させること
ができ、従来にように微細な突起と凹孔とを合わせる必
要はない。
【0015】その後常法によりプロジェクション溶接を
行えばよい。前記プロジェクション溶接は、例えば被接
合部材6に一方の電極プラテン(図示せず)を当接さ
せ、さらに金属焼結部材本体5に他方の電極プラテン
(図示せず)を押圧状態で当接させる。そして前記両電
極プラテン間に交流あるいは直流電流を流す。このと
き、金属焼結部材本体5と被接合部材6とが前記突起9
と条溝10とで接触しているために、電流および荷重がこ
こに集中する。そうすると、抵抗発熱が生じ突起9およ
び条溝10の突起9との接触部が溶融し両者は接合され
る。前記溶融は接合面8Aと接合面8Bとが接触し、電
気抵抗が小さくなると終了し、図8に示すような長尺の
接合金属焼結部材11が得られる。特に前記第1実施例に
おいては、金属焼結部材本体5の接合面8Aに複数の突
起9を形成し、被接合部材6の接合面8Bの前記突起9
の当接する箇所に条溝10を形成し、前記金属焼結部材本
体5の突起9を被接合部材6の条溝10に加圧当接すると
とともに前記両部材間に通電し、前記突起9を加熱溶融
して両部材を溶接しているので、突起9の溶融によるス
パッタは条溝10の側壁に衝突し、このため接合面8Aに
飛散せず、条溝10に沿って広がるので金属焼結部材本体
5と被接合部材6とをほとんど隙間を生じることなく接
合することができる。しかも前記条溝10の深さを突起9
の高さに対して10〜30%とすることにより、十分な加熱
時間を確保することができ、その接合強度を大きくする
ことができる。また前記条溝10を前記突起9の幅の100
〜120 %の幅とすることにより、突起9の溶融部が一層
良好に条溝10に広がる。
【0016】次に本考案の第2実施例について説明す
る。図9および図10は本考案の第2実施例を示す。この
第2実施例は、前記第1実施例において金属焼結部材本
体5と被接合部材6に条溝たるキー溝7Aおよび7Bの
代わりに突条70Aおよび70Bが形成されており、それに
対応して治具1の突条4が条溝40に変更された以外ほぼ
同じである。すなわち、本考案の第2実施例のプロジェ
クション溶接用治具1は、略直方体形状の本体2におよ
そ270 ゜の略円柱形状を形成する内面部3が形成されて
おり、前記内面部3には軸方向の条溝40が設けられてい
る。前記条溝40は後述する保持対象となる金属焼結部材
本体5および被接合部材6に形成された突条70Aおよび
70Bと概ね同じ、好ましくはわずかに大きい幅を有す
る。
【0017】図11は、前記第2実施例のプロジェクショ
ン溶接用治具1により位置決めされた状態で保持される
金属焼結部材を示す。前記金属焼結部材は、金属焼結部
材本体5と被接合部材6とからなり、前記金属焼結部材
本体5は、円筒状で外側面に突条70Aを有し、その円環
状の接合面8Aには数か所、本実施例においては6か所
に突起9が形成されている。また前記被接合部材6は、
円筒状で外側面に突条70Bを有し、その円環状の接合面
8Bには周方向に沿って円弧を形成する条溝10を有す
る。
【0018】上記第2実施例のプロジェクション溶接用
治具1は、前記第1実施例と同様に金属焼結部材本体5
を接合面8Aの方から前記治具1の条溝40と突条70Aと
を嵌合させるとともに前記治具1の内面部3を外嵌させ
て概ね中央にまで挿入し、続いて被接合部材6を接合面
8Bの方から前記治具1の条溝40と突条70Bとを嵌合さ
せて前記金属焼結部材本体5と当接するまで摺動させて
挿入するだけで突条70Aおよび70Bを軸方向に完全に一
致させて金属焼結部材本体5と被接合部材6とを保持す
ることができる。
【0019】上述したような本考案の第1実施例および
第2実施例のプロジェクション溶接用治具1は、いずれ
も金属焼結部材本体5と被接合部材6とを接合面8Aお
よび8Bで当接させ、その当接させた部分を中心として
所望とする領域までその外形の型を取り、この型を用い
て非導電性材料を成型することにより製造することがで
きる。また、エポキシ系の樹脂の場合は樹脂を流しこみ
熱硬化させるだけせ簡単に製造できる。
【0020】以上詳述したとおり本考案の請求項1のプ
ロジェクション溶接用治具は、長手方向に条溝たるキー
溝7Aおよび7Bを有する金属焼結部材本体5と被接合
部材6とを前記各キー溝7Aおよび7Bが軸方向に一致
するように位置決めしてプロジェクション溶接により接
合する際に使用するものであり、前記治具1は非導電性
材料からなり、前記金属焼結部材本体5と被接合部材6
の接合部近傍と外嵌可能な内面部3と、前記キー溝7A
および7Bと概ね同じ幅を有し前記内面部3に形成され
た軸方向の突条4とを備えるものである。前記構成によ
り、金属焼結部材本体5をその接合面8Aの方から前記
キー溝7Aと治具の突条4とを嵌合して治具1の内面部
3の概ね中央まで摺動させて挿入し、被接合部材6をそ
の接合面8Bの方から前記キー溝7Bと治具の突条4と
を嵌合して前記金属焼結部材本体5と当接するまで摺動
させて挿入するだけで、前記各キー溝7Aおよび7Bが
軸方向に完全に一致するように位置決めを行うことがで
き、極めて簡単である。
【0021】また本考案の請求項2のプロジェクション
溶接用治具1は、長手方向に突条70Aおよび70Bを有す
る金属焼結部材本体5と被接合部材6とを前記各突条70
Aおよび70Bが軸方向に一致するように位置決めしてプ
ロジェクション溶接により接合する際に使用するもので
あり、前記治具1は非導電性材料からなり、前記治具1
は非導電性材料からなり、前記金属焼結部材本体5と被
接合部材6の接合部近傍と外嵌可能な内面部3と、前記
突条70Aおよび70Bと概ね同じ幅を有し前記内面部3に
形成された軸方向の条溝40とを備えるものである。前記
構成により、金属焼結部材本体5をその接合面8Aの方
から前記突条70Aと治具の条溝40とを嵌合して治具1の
内面部3の概ね中央まで摺動させて挿入し、被接合部材
6をその接合面8Bの方から前記突条70Bと治具の条溝
40とを嵌合して前記金属焼結部材本体5と当接するまで
摺動させて挿入するだけで、前記各突条70Aおよび70B
が軸方向に完全に一致するように位置決めを行うことが
でき、極めて簡単である。
【0022】さらに前記第1および第2実施例において
は、金属焼結部材本体5の接合面8Aに複数の突起9を
形成し、被接合部材6の接合面8Bの前記突起9の当接
する箇所にリング状の条溝10を形成し、前記金属焼結部
材本体5の突起9を被接合部材6の条溝10に加圧当接す
るととともに前記両部材間に通電し、前記突起9を加熱
溶融して両部材を溶接しているので、突起9の溶融によ
るスパッタは条溝10の側壁に衝突し、このため接合面8
Aに飛散せず、条溝10に沿って広がるので金属焼結部材
本体5と被接合部材6とをほとんど隙間を生じることな
く接合することができる。しかも前記条溝10の深さを突
起9の高さに対して10〜30%とすることにより、十分な
加熱時間を確保することができ、その接合強度を大きく
することができる。また前記条溝10を前記突起9の幅の
100 〜120 %の幅とすることにより、突起9の溶融部が
一層良好に条溝10に広がる。
【0023】以上本考案を添付図面を参照して説明して
きたが、本考案のプロジェクション溶接用治具はこれに
限定されず、本考案の要旨の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、前記第1実施例および第2実施例にお
いては、円筒状の金属焼結部材本体5と被接合部材6を
保持するため略円柱形状の内面部3としたが、内面部3
の形状は金属焼結部材本体5と被接合部材6の外形にあ
わせて種々変更可能である。また前記第1実施例および
第2実施例においては治具1は円筒状の金属焼結部材本
体5と被接合部材6のおよそ270 ゜を包囲するように設
計されているが、金属焼結部材本体5と被接合部材6と
を保持できれば適宜変更可能である。例えば金属焼結部
材本体5と被接合部材6を360 ゜包囲するようにしても
よいし、あるいはおよそ200 ゜としてもよいし、場合に
よってはおよそ180 ゜としてもよい。さらにプロジェク
ション溶接用治具の長さは、前記第1実施例および第2
実施例のように金属焼結部材本体5と被接合部材6の接
合部近傍のみを包囲する長さである必要はなく、金属焼
結部材本体5と被接合部材6の長さの総和と同じ長さ、
あるいはこれらの範囲内で適宜変更可能である。
【0024】
【考案の効果】本考案の請求項1のプロジェクション
溶接用治具は、長手方向に条溝を有する一方の金属焼結
部材と長手方向に条溝を有する他方の金属焼結部材とを
前記各条溝が軸方向に一致するように位置決めしてプロ
ジェクション溶接により接合する際の治具であって、前
記治具は非導電性材料からなり、前記一方の金属焼結部
材と前記他方の金属焼結部材の接合部近傍と外嵌可能な
内面部と、前記条溝と概ね同じ幅を有し前記内面部に形
成された軸方向の突条とを備えるものである。前記構成
に基づき、一方の金属焼結部材を接合面の方からその条
溝と治具の突条とを嵌め合わせて摺動させ治具の内面部
の概ね中央まで挿入し、他方の金属焼結部材を接合面の
方からその条溝と治具の突条とを嵌め合わせて前記一方
の金属焼結部材と当接するまで摺動させて挿入するだけ
で、長手方向に条溝を有する一方の金属焼結部材と他方
の金属焼結部材とを前記各条溝が軸方向に完全に一致す
るように位置決めすることができ、極めて簡単である。
【0025】また請求項2のプロジェクション溶接用治
具は、長手方向に突条を有する一方の金属焼結部材と長
手方向に突条を有する他方の金属焼結部材とを前記各突
条が軸方向に一致するように位置決めしてプロジェクシ
ョン溶接により接合する際の治具であって、前記治具は
非導電性材料からなり、前記一方の金属焼結部材と前記
他方の金属焼結部材の接合部近傍と外嵌可能な内面部
と、前記突条と概ね同じ幅を有し前記内面部に形成され
た軸方向の条溝とを備えるものである。前記構成に基づ
き、一方の金属焼結部材を接合面の方からその突条と治
具の条溝とを嵌め合わせて摺動させ治具の内面部の概ね
中央まで挿入し、他方の金属焼結部材を接合面の方から
その突条と治具の条溝とを嵌め合わせて前記一方の金属
焼結部材と当接するまで摺動させて挿入するだけで、長
手方向に突条を有する一方の金属焼結部材と他方の金属
焼結部材とを前記各突条が軸方向に完全に一致するよう
に位置決めすることができ、極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例のプロジェクション溶接用
治具を示す斜視図である。
【図2】前記第1実施例のプロジェクション溶接用治具
を示す平面図である。
【図3】前記第1実施例の治具で保持する金属焼結部材
本体と被接合部材とを示す斜視図である。
【図4】前記金属焼結部材本体の接合部を示し、(a) は
斜視図(b) は正面図である。
【図5】前記非接合部材の接合部を示し、(a) は斜視図
(b) は正面図である。
【図6】前記第1実施例の治具に金属焼結部材本体を挿
入した状態を示す斜視図である。
【図7】前記第1実施例の治具にさらに被接合部材を挿
入した状態を示す斜視図である。
【図8】前記第1実施例により接合した金属焼結部材を
示す斜視図である。
【図9】本考案の第2実施例のプロジェクション溶接用
治具を示す斜視図である。
【図10】前記第2実施例のプロジェクション溶接用治具
を示す平面図である。
【図11】前記第2実施例の治具で保持する金属焼結部材
本体と被接合部材とを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プロジェクション溶接用治具 3 内面部 4 軸方向の突条 5 金属焼結部材本体(一方の金属焼結部材) 6 被接合部材(他方の金属焼結部材) 7A,7B キー溝(長手方向の条溝) 40 軸方向の条溝 70A,70B 突条

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に条溝を有する一方の金属焼結
    部材と長手方向に条溝を有する他方の金属焼結部材とを
    前記各条溝が軸方向に一致するように位置決めしてプロ
    ジェクション溶接により接合する際の治具であって、前
    記治具は非導電性材料からなり、前記一方の金属焼結部
    材と前記他方の金属焼結部材の接合部近傍と外嵌可能な
    内面部と、前記条溝と概ね同じ幅を有し前記内面部に形
    成された軸方向の突条とを備えることを特徴とするプロ
    ジェクション溶接用治具。
  2. 【請求項2】 長手方向に突条を有する一方の金属焼結
    部材と長手方向に突条を有する他方の金属焼結部材とを
    前記各突条が軸方向に一致するように位置決めしてプロ
    ジェクション溶接により接合する際の治具であって、前
    記治具は非導電性材料からなり、前記一方の金属焼結部
    材と前記他方の金属焼結部材の接合部近傍と外嵌可能な
    内面部と、前記突条と概ね同じ幅を有し前記内面部に形
    成された軸方向の条溝とを備えることを特徴とするプロ
    ジェクション溶接用治具。
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