JP2569891Y2 - 立体ティッシュカートン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、立体ティッシュカート
ンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ティッシュカートンとしては、直
方体状の函体の頂面に破断用のミシン目線等により取出
口を区画形成し、前記函体内に二つ折りして順次入れ違
い状に積み重ねたティッシュペーパーを収納し、前記取
出口よりティッシュペーパーを１枚ずつ引き出すように
したものが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のかゝる
ティッシュカートンは表面に平面的な印刷が施されてい
るだけで実用的ではあるが、面白みに欠けるという問題
点がある。

【０００４】本考案は、かゝる問題点を解決するもの
で、ティッシュペーパーの使用者が購入時には全く予期
しなかったような立体的なパターンをティッシュカート
ンの表面に見ることが出来る立体ティッシュカートンを
提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、以上の目的を
達成するために、函体の外面に青色系と赤色系の略同一
のパターンを位置をずらして表示するとともに、函体の
頂面につなぎ部付き切込線により取出口を区画形成し、
かつ該取出口内に人間の左右の目と略等しい間隔を隔て
て開口窓を２個穿設し、該開口窓の一方を青色系のフィ
ルターで、他方を赤色系のフィルターで被ってなる立体
ティッシュカートンを構成するものである。

【０００６】

【作用】つなぎ部付き切込線を破断して函体から分離し
た取出口の青色系及び赤色系のフィルターを通して見る
と、函体表面に立体的なパターンが見える。

【０００７】

【実施例】図により本考案の一実施例を説明する。本実
施例では通常のティッシュカートンの側面１に略同一の
青色系のパターン２と赤色系のパターン３を、青色系の
パターン２を右側に，赤色系のパターン３を左側に相互
に若干ずらして印刷し、頂面４につなぎ部付き切込線の
一例としての破断用ミシン目線ａにより取出口５を区画
形成し、その取出口５内に長径約３２mm，短径約２２mm
の楕円形状の開口窓６，６を中心間で約６cm隔てて穿設
し、取出口５の裏面側に青色系のフィルター７と赤色系
のフィルター８を貼着して一方の開口窓６を青色系のフ
ィルター７で被うとともに他方の開口窓６を赤色系のフ
ィルター８で被ったものである。

【０００８】使用に当たっては、破断用ミシン目線ａを
破断して取出口５の部分を頂面４から分離し、青色系の
フィルター７を右目に，赤色系のフィルター８を左目に
それぞれ当てて側面１を見ると、図２に示すように、青
色系のフィルター７を透しては赤色系のパターン３のみ
が見え、赤色系のフィルター８を透しては青色系のパタ
ーン２のみが見えて、左右の目には側面１より手前にパ
ターン９がとび出して見える。逆に、赤色系のフィルタ
ー８を右目に，青色系のフィルター７を左目にそれぞれ
当てて側面１を見ると、図３に示すように、側面１より
後方にパターン１０が引っ込んで見える。

【０００９】上述の実施例では、分かり易くするため
に、青色系のパターン２を右側に，赤色系のパターン３
を左側にずらしたもののみを示したが、一つの側面１
に、青色系のパターン２を右側に，赤色系のパターン３
を左側にずらしたものと、青色系のパターン２を左側
に，赤色系のパターン３を右側にずらしたものとを混在
させたり、それ等と青色系のパターン２だけのものや赤
色系のパターン３だけのものを混在させたり、複数のパ
ターン間でずらす程度を変えて個々のパターン毎にとび
出したり引っ込んだりして見える程度が異なるようにし
たり、更には、１つのパターンでずらす程度を連続的に
徐々に変えてそのパターンに立体感をもたせたりしても
よい。なお、例えば青色系のパターンを右側にずらした
ものを青色系のフィルターを右目に当てて見るというよ
うにパターンのずれ方向とフィルターの向きとが色系的
に合致する場合にはとび出して見え、色系的に合致しな
い場合には引っ込んで見える。また、ずらす程度を大き
くすればとび出したり引っ込んだりして見える程度も大
きくなる。

【００１０】

【考案の効果】本考案は前記のように構成されているた
め、ティッシュカートンの外面にとび出したり引っ込ん
だりして面白味に富んだパターンを見ることが出来る。
そして、その面白味は、青色系と赤色系のパターンのず
らす方向や程度を種々に変えたり、青色系と赤色系のフ
ィルターの向きを変えたりすることにより、更に増大さ
せることが出来る。また、従来、取出口を開口した後は
何の役にも立たず直ちに廃棄されていた取出口の部分
を、眼鏡として有効に活用することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視図である。

【図２】同実施例の作用を説明するための説明図であ
る。

【図３】同実施例の作用を説明するための説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 側面 ２ 青色系のパターン ３ 赤色系のパターン ４ 頂面 ５ 取出口 ６ 開口窓 ７ 青色系のフィルター ８ 赤色系のフィルター ９ パターン １０ パターン

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二つ折りして順次入れ違い状に積み重ね
   たティッシュペーパーを収納し、函体の頂面に設けた取
   出口より前記ティッシュペーパーを１枚ずつ引き出すテ
   ィッシュカートンであって、前記函体の外面に青色系と
   赤色系の略同一のパターンを位置をずらして表示すると
   ともに、前記頂面につなぎ部付き切込線により取出口を
   区画形成し、かつ該取出口内に人間の左右の目と略等し
   い間隔を隔てて開口窓を２個穿設し、該開口窓の一方を
   青色系のフィルターで、他方を赤色系のフィルターで被
   ってなることを特徴とする立体ティッシュカートン。