JP2569865Y2 - 防音パネルの連結構造 - Google Patents

防音パネルの連結構造

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JP2569865Y2
JP2569865Y2 JP7203293U JP7203293U JP2569865Y2 JP 2569865 Y2 JP2569865 Y2 JP 2569865Y2 JP 7203293 U JP7203293 U JP 7203293U JP 7203293 U JP7203293 U JP 7203293U JP 2569865 Y2 JP2569865 Y2 JP 2569865Y2
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厚志 重森
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、防音ボックス
(防音ルーム)などの防音壁を構成すべく、防音パネル
を互いに連結するための防音パネルの連結構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の防音パネルの連結構造の一例を、
図6および図7に示す。これらの図に示すように、この
連結構造は、防音パネル101、101を、L型金具1
02、ボルト103およびナット104で、互いに連結
するものである。すなわち、各防音パネル101の連結
部の上端部には、細長い切欠き溝105が、側面(連結
面)側から切り欠かれて形成されており、L型金具10
2は、切欠き溝105の内部に収容され、その底面にビ
ス止めされている。各L金具102の立ち上がった一辺
には、連結孔106が形成されている。そして、連結す
べき防音パネル101、101の側面同士を突き合わ
せ、切欠き溝105に指を差し入れてボルト103を一
方のL型金具102の連結孔106から他方のそれに通
し、さらに六角レンチなどの工具でナット104を締め
付けることによって、防音パネル101、101を互い
に連結・固定する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この従来の防
音パネルの連結構造によれば、ボルト103を通すため
に、L金具102の連結孔106同士の心合わせを正確
に行わなければならず、この作業が面倒であるととも
に、ボルト止めは、狭い切欠き溝105内に指および工
具を差し入れて行わなければならず、煩雑で組立てに手
間がかかるという問題がある。
【0004】本考案は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、構造が簡単で、連結作業を容
易にかつ短時間で行うことができる防音パネルの連結構
造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の考案は、2つの防音パネルをそれ
らの側端部同士で互いに連結する防音パネルの連結構造
であって、2つの防音パネルの側端部に、少なくとも抜
止め面で連結方向に互いに抜止め状態で係合可能なカギ
状の係合突起をそれぞれ備えるとともに、互いに係合さ
れた両係合突起間を連結方向と直角な方向に締結するね
じを備え、係合突起の少なくとも一方の抜止め面が、ね
じの締結により、他方の係合突起の抜止め面を引き寄せ
る傾斜面であることを特徴としている。
【0006】また、請求項2に記載の考案は、2つの防
音パネルをそれらの側面同士を突き合わせた状態で互い
に連結する防音パネルの連結構造であって、2つの防音
パネルの側端部の見付け面にそれぞれ形成された係合凹
部と、両防音パネルを突き合わせた状態で両係合凹部に
またがって係合される2つの係合部を有する連結金具
と、両防音パネルの側面同士を突き合わせ、連結金具の
係合部を係合凹部に係合させた状態で、連結金具を防音
パネルの一方に対して、連結方向と直角な方向に締結す
るねじとを備え、係合部の少なくとも一方は、ねじの締
結により、他方の防音パネルを引き寄せる傾斜面を有す
ることを特徴としている。
【0007】この場合、係合凹部に連なり、両防音パネ
ルの側面同士を突き合わせたときに連結金具が収容され
る溝部をさらに備えていることが好ましい。
【0008】また、請求項4に記載の考案は、2つの防
音パネルをそれらの側面同士を突き合わせた状態で互い
に連結する防音パネルの連結構造であって、一方の防音
パネルの側面に固定されるとともに、この側面から側方
に突出した本体部を有する連結金具と、一端が他方の防
音パネルの側面に開放され、両防音パネルの側面同士の
突合わせにより、連結金具の本体部が挿入可能な金具挿
入穴と、他方の防音パネルに形成され、連結方向と直角
な方向から金具挿入穴に貫通するピン打込み孔と、ピン
打込み孔に打ち込まれるピンとを備え、連結金具の本体
部には、両防音パネルを突き合わせたときに、ピン打込
み孔に臨む調心孔が形成され、ピンには、調心孔を貫通
して引き寄せる傾斜面が形成されていることを特徴とし
ている。
【0009】さらに、請求項5に記載の考案は、2つの
防音パネルをそれらの側面同士を突き合わせた状態で互
いに連結する防音パネルの連結構造であって、各々が係
合部および締付け部を有し、係合部および締付け部が防
音パネルの連結方向に交互に並び且つ各防音パネルの上
面に突出するように固定された連結金具と、一端部に連
結金具の係合部が係合可能な係合凹部を有し、係合凹部
から他端までの長さが、防音パネルの一方に固定された
連結金具の係合部と、この係合部に隣接する、他方の防
音パネルに固定された連結金具の締付け部との間の距離
よりも若干短い連結部材と、連結部材の係合凹部を、一
方の防音パネルに固定された連結金具の係合部に係合さ
せた状態で、連結部材の他端部を、他方の防音パネルに
固定された連結金具の前記締付け部に対して連結方向に
締結するねじとを備えていることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の防音パネルの連結構造によれ
ば、2つの防音パネルは、それらの側端部に形成された
カギ状の両係合突起同士を、連結方向に抜止め状態で係
合させ、係合された両係合突起間をねじで連結方向と直
角な方向に締結することによって、連結される。この場
合、係合突起の少なくとも一方の抜止め面が、ねじの締
結により、他方の係合突起の抜止め面を引き寄せる傾斜
面であるので、ねじの締結によって、両防音パネルが例
えば前後方向に引き寄せられるとともに、この前後方向
の引寄せに伴って、他方の係合突起の抜止め面が、一方
の係合突起の抜止め面上を滑動することにより、両防音
パネルが連結方向にも引き寄せられ、それらの側面同士
が隙間なく密着される。したがって、ねじを締め付ける
だけで、両防音パネルを、前後方向だけでなく連結方向
においても、確実に隙間なく連結することができる。
【0011】請求項2に記載の防音パネルの連結構造に
よれば、2つの防音パネルは、それらの側面同士を突き
合わせ、それらの側端部の見付け面にそれぞれ形成され
た係合凹部に、連結金具の2つの係合部をそれぞれ係合
させ、連結金具を防音パネルの一方に対してねじで、連
結方向と直角な方向に締結することによって、連結され
る。この場合、係合部の少なくとも一方が、ねじの締結
により、他方の防音パネルを引き寄せる傾斜面を有して
いるので、ねじの締結によって、連結金具の係合部が防
音パネルの係合凹部内に次第に入りこんで、両防音パネ
ルを連結するとともに、連結金具の係合部が両防音パネ
ルを引き寄せるように作用し、それらの側面同士を隙間
なく密着させる。したがって、この連結構造において
も、ねじを締め付けるだけで、両防音パネルの連結およ
び密着を同時に行うことができる。
【0012】この場合、係合凹部に連なり、両防音パネ
ルの側面同士を突き合わせたときに連結金具が収容され
る溝部をさらに備えていることにより、連結金具の係合
部以外の部分を、防音パネルから突出させることなく、
溝部内に収容することができる。
【0013】請求項4に記載の防音パネルの連結構造に
よれば、2つの防音パネルは、それらの側面同士を突き
合わせ、一方の防音パネルの側面に固定された連結金具
の側方に突出した本体部を、他方の防音パネルの側面に
開放した金具挿入穴に挿入し、他方の防音パネルに、連
結方向と直角な方向から金具挿入穴に貫通するように形
成されたピン打込み孔と、挿入された連結金具の本体部
に形成された調心孔とに、ピンを貫通して打ち込むこと
によって、連結される。この場合、ピンには、調心孔を
貫通して引き寄せる傾斜面が形成されているので、ピン
の打込みによって、両防音パネルを連結するとともに、
ピン打込み孔と調心孔を強制的に合心させることによ
り、一方の防音パネルを他方の防音パネル側に強制的に
引き寄せ、それらの側面同士を隙間なく密着させること
ができる。したがって、この連結構造においては、ピン
を打ち込むだけで、両防音パネルの連結および密着を同
時に行うことができる。
【0014】請求項5に記載の防音パネルの連結構造に
よれば、2つの防音パネルは、それらの側面同士を突き
合わせ、一方の防音パネルの上面に固定された連結金具
の係合部に、連結部材の一端部に形成された係合凹部を
係合させ、連結部材の他端部を、他方の防音パネルの上
面に固定された連結金具の締付け部に対して、ねじで連
結方向に締結することによって、連結される。この場
合、連結部材の係合凹部から他端までの長さが、互いに
隣接する係合部と締付け部との間の距離よりも若干短い
ので、ねじの締結によって、両防音パネルを連結すると
ともに、連結方向に互いに引き寄せ、それらの側面同士
を隙間なく密着させることができる。したがって、この
連結構造においては、ねじを連結方向に締め付けるだけ
で、両防音パネルの連結および密着を同時に行うことが
できる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の好ましい実施例を、図面を参
照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本考案の第1実施例に係る防音パ
ネルの連結構造を示す平面断面図である。本実施例の連
結構造は、後述する第2〜第4実施例と同様に、複数の
防音パネルを横に並べ、隣接する2つの防音パネルの側
面同士を突き合わせた状態で順次、連結することによ
り、防音ボックスの壁を構成するものである。
【0017】図1に示すように、本実施例の連結構造
は、連結すべき第1および第2の防音パネル1、2の側
端部にそれぞれ形成された係合突起5、6を、連結方向
(図1の左右方向)に互いに抜止め状態で係合させ、係
合した両係合突起5、6間を、前後方向(図1の上下方
向)にねじ14で締め付けることにより、両防音パネル
1、2を連結するものである。第1および第2の防音パ
ネル1、2は、吸音性を有する合板や石膏ボードなどで
構成されている。
【0018】係合突起5、6は、両防音パネル1、2の
各々の側縁部に連続的に形成され、すなわち上下方向
(図1の紙面と直角方向)に連続して延びており、互い
にほぼ相補的な横断面形状を有するカギ状のものであ
り、連結方向に互いに抜止め状態で係合するようになっ
ている。すなわち、第1防音パネル1の係合突起5は、
第1防音パネル1の本体3からその背面(図1の上面)
と面一に側方に突出しており、内突起部7と、内突起部
7に連なり、内突起部7から若干前方に突き出した外突
起部8とによって構成されている。両突起部7、8の幅
寸法は互いに等しく設定されている。また、内突起部7
の前面およびこれに連なる本体3の外側面には、不織布
やラバーなどから成るシール部材9、9が、それぞれ取
り付けられている。
【0019】一方、第2防音パネル2の係合突起6は、
第2防音パネル2の本体4からその前面と面一に側方に
突出しており、内突起部10と、内突起部10から若干
後方に突き出した外突起部11とによって構成されてい
る。両突起部10、11の幅寸法は、互いに等しいとと
もに、係合突起5の内突起部7および外突起部8の幅寸
法と等しく設定されている。また、本体4の外側面に
は、第1防音パネル1と同様にシール部材9が取り付け
られている。さらに、係合突起5の内突起部7と外突起
部8との間に形成される段部(抜止め面)12が、内突
起部7の前面から直角に延びているのに対し、係合突起
6の内突起部10と外突起部11との間に形成される段
部は、内突起部10の背面から斜めに延びるテーパ部
(抜止め面)13として構成され、両係合突起5、6の
係合時、係合突起6のテーパ部13が係合突起5の段部
12に対して、傾斜するようになっている。
【0020】以上のような構成により、第1および第2
の防音パネル1、2は、図1(b)に示すように、両係
合突起5、6を互いに係合させることにより、係合突起
5の段部12と係合突起6のテーパ部13が当接するこ
とによって、抜止め状態に保持される。このとき、両防
音パネル1、2間には、隙間Cが生じている。そして、
第2防音パネル2の前面からねじ14をねじ込み、係合
突起6の内突起部10と、係合突起5の外突起部8との
間を、ねじ14で締め付けることにより、両防音パネル
1、2を連結・固定する。
【0021】このねじ14による締付けの際、第1防音
パネル1は、第2防音パネル2に対して前後方向に引き
寄せられるとともに、この前後方向の移動に伴って、第
1防音パネル1の段部12が第2防音パネル2のテーパ
部13上を滑動することにより、連結方向(左右方向)
にも引き寄せられる。その結果、外突起部8の前面と内
突起部10の背面とが直接、内突起部7の前面と外突起
部11の背面とがシール部材9を介して、それぞれ密着
されるとともに、外突起部8の外側面と第2防音パネル
2の本体4の外側面、および第1防音パネル1の本体3
の外側面と外突起部11の外側面が、それぞれシール部
材9を介して密着され、隙間Cが無くなる。したがっ
て、両防音パネル1、2を、ねじ14を締め付けるだけ
で、前後方向だけでなく連結方向においても、確実に隙
間なく連結することができ、防音性を確保することがで
きる。本実施例の連結構造では特に、両防音パネル1、
2同士が、互いに屈曲した5つの面で当接するため、防
音パネル1、2の内外間で音が迂回して伝達されること
になり、より優れた防音性を得ることができる。
【0022】図2は、本考案の第2実施例に係る防音パ
ネルの連結構造を示している。この連結構造は、第1お
よび第2の防音パネル21、22の前面に、両防音パネ
ル21、22間に連続するように金具収容溝23を形成
し、この金具収容溝23内に門形の連結金具24を収容
し、連結金具24を第1防音パネル21に対してねじ2
5で締め付けることによって、両防音パネル21、22
を連結するものである。
【0023】金具収容溝23は、第1および第2の防音
パネル21、22に上下方向を所定間隔を存して複数
個、設けられており(1個のみ図示)、両防音パネル2
1、22の側縁部にそれぞれ形成された一対の溝半部に
よって構成されている。各溝半部は、両防音パネル2
1、22の前面の互いに対向する位置に、それぞれ形成
されており、一端が側面に開放し、横方向に延びる長溝
半部(溝部)26aと、長溝半部26aの他端から後方
に短く切れ込んだ係合凹部27とによって構成されてい
る。そして、両防音パネル1、2の側面同士を突き合わ
せたときに、両長溝半部26aが連続した1つの長溝部
26と、その両端の係合凹部27、27とから成る金具
収容溝23が構成されるようになっている。
【0024】連結金具24は、ステンレスなどの板材を
折り曲げて成り、本体部28と、本体部28の両端から
延びる2つの脚部(係合部)29、30とによって構成
された、かすがい状(門形)のものである。本体部28
には、その中央部からずれた位置に、ねじ用の貫通孔が
形成されている。一方の脚部29は、本体部28から斜
め内方に延びる傾斜脚部29であり、他方の脚部30
は、本体部28から内方に屈曲して延びる屈曲脚部30
となっている。傾斜脚部29と屈曲脚部30との間の最
小間隔Aは、金具収容溝23の各係合凹部27から側面
までの長さBの2倍の長さに設定されている(図(a)
参照)。なお、第1防音パネル21の側面には、上下方
向に連続して延びる溝32が形成され、この溝32内
に、不織布やラバーなどから成るシール部材33が取り
付けられている。
【0025】この構成によれば、第1および第2の防音
パネル21、22は、次のようにして、互いに連結され
る。すなわち、まず両防音パネル21、22の側面同士
を突き合わせ、このときに形成される金具収容溝23内
に連結金具24を挿入する。この状態は、図2(b)に
示されており、両防音パネル21、22の側面間に隙間
Cがある一方、上述した金具収容溝23と連結金具24
との長さの関係から、実際には、連結金具24は、金具
収容溝23内に完全には収容されず、傾斜脚部29だけ
が金具収容溝23の一方の係合凹部27内に収容され、
本体部28が長溝部26に対して斜めになるとともに、
屈曲脚部30が係合凹部27の入口付近に係合してい
る。
【0026】この状態から、連結金具24のねじ孔にね
じ25を通して締めると、連結金具24の屈曲脚部30
が係合凹部27内に次第に食い込むことにより、連結金
具24が金具収容溝23内に収容されるとともに、これ
に伴って屈曲脚部30が第1防音パネル21を第2防音
パネル22側に引き寄せる。この屈曲脚部30の食込み
による防音パネルの引寄せは、屈曲脚部30が内方に屈
曲していることから、円滑に行うことができる。これに
より、両防音パネル21、22を、それらの側面間を隙
間なく密着させた状態で、連結することができる(図2
(c)参照)。以上のように、本実施例の連結構造にお
いても、第1実施例と同様に、防音パネルの正面側から
ねじ25を締め付けるだけで、両防音パネル21、22
の密着および連結を同時に行うことができる。
【0027】なお、本実施例では、連結金具24が2つ
の脚部29、30を有し、これらが係合する係合凹部2
7を各防音パネル21、22に1個ずつ形成している
が、これらの数を増やすことによって、両防音パネル2
1、22の密着および連結をより強固に行うようにして
もよい。例えば、連結金具24の本体部28を脚部2
9、30の外側に延ばし、その両端に脚部をさらに設け
るとともに、この増設した脚部に対応して、両防音パネ
ル21、22に係合凹部をさらに形成してもよい。ま
た、連結金具24の脚部とこれが係合される両防音パネ
ル21、22の凹凸の関係を逆にしてもよい。すなわ
ち、各防音パネル21、22に係合凸部を設けるととも
に、これらの係合凸部に係合する係合凹部を連結金具2
4に形成することにより、両防音パネル21、22の密
着および連結を、上述したのと同様に行うことができ
る。
【0028】図3および図4は、本考案の第3実施例に
係る防音パネルの連結構造を示している。この連結構造
は、一端部が第1防音パネル41の側面に固定され、他
の部分が第2防音パネル42の側面に挿入された連結金
具43に、テーパピン(ピン)44を前後方向から打ち
込むことによって、両防音パネル41、42を連結する
ものである。
【0029】連結金具43は、ステンレスなどから成
り、図4に示すように、板状の本体部45と、本体部4
5の一端から直角にかつ互いに逆方向に延びる一対の固
定片部46、46とによって構成されている。本体部4
5のほぼ中央には調心孔47が形成され、各固定片部4
6にはねじ用の貫通孔48が形成されている。図3に示
すように、連結金具43は、固定片部46、46を、第
1防音パネル41の側面に形成された凹部49に収容し
た状態で、貫通孔48を介してねじ止めすることによ
り、第1防音パネル41に固定されている。
【0030】一方、第2防音パネル42には、連結金具
43の本体部45が挿入される金具挿入穴51と、テー
パピン44が打ち込まれるピン打込み孔52とが形成さ
れている。金具挿入穴51は、一端が第2防音パネル4
2の側面中央部に開放しためくら穴であり、側面と直角
に延びている。ピン打込み孔52は、連結金具43の調
心孔47に対応する位置に、第2防音パネル42を前後
方向に貫通して、その側面と平行に延びている。ピン打
込み孔52は、連結金具43の調心孔47と同じ径の背
面側の大径部50aと、大径部50aに斜めの段部を経
て連なる前面側の小径部50bとによって構成されてい
る。
【0031】テーパピン44は、ピン打込み孔52の大
径部52aとほぼ同じ径の大径部44aと、大径部44
aに連なるテーパ部44bと、ピン打込み孔52の小径
部52bとほぼ同じ径の小径部44cとによって構成さ
れており、ピン打込み孔52に背面側から打ち込むこと
により、ピン打込み孔52内にきつく受け入れられるよ
うになっている。
【0032】この構成によれば、第1および第2の防音
パネル41、42は、次のようにして、互いに連結され
る。すなわち、まず第1防音パネル41に固定された連
結金具43の本体部45を、第2防音パネル42の金具
挿入穴51に挿入しながら、両防音パネル41、42の
側面同士を突き合わせる。図3(b)に示すように、こ
の状態では、両防音パネル41、42の側面間に若干の
隙間Cがあるため、連結金具43の調心孔47は、第2
防音パネル42のピン打込み孔52に対して、第1防音
パネル41側に若干偏心した位置にある。
【0033】次いで、テーパピン44を、第2防音パネ
ル42の背面側から、ピン打込み孔52に打ち込み、テ
ーパピン44の小径部44cをピン打込み孔52の小径
部52bに完全に貫入させ、大径部44aをピン打込み
孔52の大径部52aおよび連結金具43の調心孔47
に貫入させる。このテーパピン44の打込みにより、ピ
ン打込み孔52に対して偏心していた調心孔47が強制
的に合心され、それに伴い、第1防音パネル41が第2
防音パネル42側に強制的に引き寄せられるので、両防
音パネル41、42を、それらの側面間を隙間なく密着
させた状態で、連結することができる(図3(c)参
照)。このテーパピン44の打込みによる防音パネルの
引寄せは、テーパピン44がテーパ部44bを有するこ
とから、円滑に行うことができる。以上のように、本実
施例の連結構造では、防音パネルの背面側からのテーパ
ピン44の打込みにより、両防音パネル41、42の密
着および連結を同時にかつ強固に行うことができる。な
お、図示しないが、両防音パネル41、42の間に、シ
ール部材を挟み込むことが好ましい。
【0034】図5は、本考案の第4実施例に係る防音パ
ネルの連結構造を示している。この連結構造は、第1お
よび第2の防音パネル61、62の上面に連結金具6
3、63をそれぞれ固定し、一方の連結金具63に連結
バー(連結部材)64の一端部を係合し、連結バー64
の他端部を他方の連結金具63に対して、ねじ65で締
め付けることによって、両防音パネル61、62を連結
するものである。
【0035】各連結金具63は、本体部66と、本体部
66の両端からそれぞれ直角に延びる係合部67および
締付け部68とによって、断面がほぼU字状に構成され
ている。係合部67は締付け部68よりも短く構成さ
れ、また締付け部68の中央にはねじ孔69が形成され
ている。第1および第2の防音パネル61、62の上面
には、その長手方向に沿って、長溝70、70が連続し
てそれぞれ形成されている。連結金具63は、第1防音
パネル61では第2防音パネル62から遠い方の端部
に、第2防音パネル62では第1防音パネル61に近い
方の端部にそれぞれ位置して、互いに同じ向きで配置さ
れており、例えば第1防音パネル61では、連結金具6
3の締付け部68が、第2防音パネル62側に位置する
ように配置される。連結金具63は、本体部66の部分
で長溝70の底面にねじ止めされることにより、長溝7
0内に収容・固定される。
【0036】連結バー64は、細長い角材で構成されて
いる。連結バー64の一端部には、切欠き71が形成さ
れており、この切欠き71から連結バー64の他端まで
の長さは、第1防音パネル61の連結金具63の締付け
部68と、第2防音パネル62の連結金具63の係合部
67との間の距離よりも若干短く設定されている。
【0037】この構成によれば、第1および第2の防音
パネル61、62は、次のようにして、互いに連結され
る。すなわち、まず両防音パネル61、62に、上述し
たようにして連結金具63を長溝70内にあらかじめ固
定しておく。次いで、両防音パネル61、62の側面同
士を突き合わせ、連結バー64を長溝70に挿入し、そ
の切欠き71を、第2防音パネル62の連結金具63の
係合部67に係合させる。このとき、上述した寸法関係
から、連結バー64の反対側の端面が、第1防音パネル
61の連結金具63の締付け部68に面することにな
る。次いで、締付け部68のねじ孔69にねじ69を通
して、連結バー64を締め付ける。
【0038】このねじ69の締付けにより、連結バー6
4が第1防音パネル61側に引き寄せられ、連結バー6
4に切欠き71および連結金具63の係合部67を介し
て連結されている第2防音パネル62もまた、第1防音
パネル61側に引き寄せられる。したがって、両防音パ
ネル61、62を、それらの側面間を隙間なく密着させ
た状態で、連結することができる。以上のように、本実
施例の連結構造では、防音パネルの連結方向からねじ6
9を締め付けることにより、両防音パネル61、62の
密着および連結を同時に行うことができる。
【0039】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の防音パネ
ルの連結構造は、構造が簡単で、連結作業を容易にかつ
短時間で行うことができるなどの効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る防音パネルの連結構
造を示す水平断面図である。
【図2】本考案の第2実施例に係る防音パネルの連結構
造を示す水平断面図である。
【図3】本考案の第3実施例に係る防音パネルの連結構
造を示す水平断面図である。
【図4】図3の連結構造の連結金具を示す斜視図であ
る。
【図5】本考案の第4実施例に係る防音パネルの連結構
造を示す斜視図である。
【図6】従来の防音パネルの連結構造を示す斜視図であ
る。
【図7】図6の連結構造を示す平面図および立面断面図
である。
【符号の説明】
1、2 防音パネル 5、6 係合突起 12 段部 13 テーパ部 14 ねじ 21、22 防音パネル 24 連結金具 25 ねじ 26 長溝半部 27 係合凹部 29 傾斜脚部 30 屈曲脚部 41、42 防音パネル 43 連結金具 44 テーパピン 47 調心孔 51 金具挿入穴 52 ピン打込み孔 61、62 防音パネル 63 連結金具 64 連結バー 65 ねじ 67 係合部 68 締付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 621 E04B 2/74 551E 2/74 551 E04H 1/12 302C E04H 1/12 302 E04B 1/60 503N

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの防音パネルをそれらの側端部同士
    で互いに連結する防音パネルの連結構造であって、 前記2つの防音パネルの側端部に、少なくとも抜止め面
    で連結方向に互いに抜止め状態で係合可能なカギ状の係
    合突起をそれぞれ備えるとともに、互いに係合された当
    該両係合突起間を連結方向と直角な方向に締結するねじ
    を備え、 前記係合突起の少なくとも一方の前記抜止め面が、前記
    ねじの締結により、他方の前記係合突起の前記抜止め面
    を引き寄せる傾斜面であることを特徴とする防音パネル
    の連結構造。
  2. 【請求項2】 2つの防音パネルをそれらの側面同士を
    突き合わせた状態で互いに連結する防音パネルの連結構
    造であって、 前記2つの防音パネルの側端部の見付け面にそれぞれ形
    成された係合凹部と、 前記両防音パネルを突き合わせた状態で前記両係合凹部
    にまたがって係合される2つの係合部を有する連結金具
    と、 前記両防音パネルの側面同士を突き合わせ、前記連結金
    具の前記係合部を前記係合凹部に係合させた状態で、前
    記連結金具を前記防音パネルの一方に対して、連結方向
    と直角な方向に締結するねじとを備え、 前記係合部の少なくとも一方は、前記ねじの締結によ
    り、他方の前記防音パネルを引き寄せる傾斜面を有する
    ことを特徴とする防音パネルの連結構造。
  3. 【請求項3】 前記係合凹部に連なり、前記両防音パネ
    ルの側面同士を突き合わせたときに前記連結金具が収容
    される溝部をさらに備えていることを特徴とする、請求
    項2に記載の防音パネルの連結構造。
  4. 【請求項4】 2つの防音パネルをそれらの側面同士を
    突き合わせた状態で互いに連結する防音パネルの連結構
    造であって、 一方の前記防音パネルの側面に固定されるとともに、当
    該側面から側方に突出した本体部を有する連結金具と、 一端が他方の前記防音パネルの側面に開放され、前記両
    防音パネルの側面同士の突合わせにより、前記連結金具
    の前記本体部が挿入可能な金具挿入穴と、 前記他方の防音パネルに形成され、連結方向と直角な方
    向から前記金具挿入穴に貫通するピン打込み孔と、 当該ピン打込み孔に打ち込まれるピンとを備え、 前記連結金具の前記本体部には、前記両防音パネルを突
    き合わせたときに、前記ピン打込み孔に臨む調心孔が形
    成され、前記ピンには、前記調心孔を貫通して引き寄せ
    る傾斜面が形成されていることを特徴とする防音パネル
    の連結構造。
  5. 【請求項5】 2つの防音パネルをそれらの側面同士を
    突き合わせた状態で互いに連結する防音パネルの連結構
    造であって、 各々が係合部および締付け部を有し、当該係合部および
    締付け部が、前記防音パネルの連結方向に交互に並び且
    つ各防音パネルの上面に突出するように固定された連結
    金具と、 一端部に当該連結金具の前記係合部が係合可能な係合凹
    部を有し、当該係合凹部から他端までの長さが、前記防
    音パネルの一方に固定された前記連結金具の前記係合部
    と、当該係合部に隣接する、他方の前記防音パネルに固
    定された前記連結金具の前記締付け部との間の距離より
    も若干短い連結部材と、 当該連結部材の前記係合凹部を、前記一方の防音パネル
    に固定された前記連結金具の前記係合部に係合させた状
    態で、前記連結部材の他端部を、前記他方の防音パネル
    に固定された前記連結金具の前記締付け部に対して連結
    方向に締結するねじとを備えていることを特徴とする防
    音パネルの連結構造。
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