JP2569805Y2 - ドリルの切削状態監視装置 - Google Patents

ドリルの切削状態監視装置

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JP2569805Y2
JP2569805Y2 JP1991014237U JP1423791U JP2569805Y2 JP 2569805 Y2 JP2569805 Y2 JP 2569805Y2 JP 1991014237 U JP1991014237 U JP 1991014237U JP 1423791 U JP1423791 U JP 1423791U JP 2569805 Y2 JP2569805 Y2 JP 2569805Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プリント基板などの被
切削板を切削する工作機械のドリルの切削状態監視装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプリント基板の穴開け作業を行う
時、ドリルは現状では極細い径を使用している。そのた
め、加工中に折れが発生する率が多くなっている。そこ
で、これを適確に検知して工作機械を停止することは、
プリント基板を保護する上で不可欠である。また、ドリ
ルの切削状態を常時監視することは作業能率の向上を図
る意味でも望ましい。
【0003】しかして、従来、ドリルの折れを検知する
場合、例えば光ファイバセンサーのための発光素子と受
光素子とを工作機械の昇降板に形成した貫通孔の周側壁
の適宜な箇所にそれぞれ設け、ドリルの折れを直接的に
検知していた。
【0004】しかしながら、光ファイバセンサーでドリ
ルの折れを直接監視する方法は、ドリルの径が細く成る
に従い、加工や組み立て精度が著しく難しくなり、また
経年変化による光軸のズレや切粉によるセンシングミス
等、誤動作が生ずると言う欠点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】以上のような従来の欠
点に鑑み、本考案の課題は、AEセンサーを簡単に取り
付けることができると共に、ドリルの切削により発生す
るAE信号(振動)を容易に拾うことができ、またAE
センサーを取付けるために昇降板に特別な加工を施した
り、あるいは昇降板に発光素子等の部品を精度良く取付
ける必要もなく、さらに、経年変化や切粉によるAEセ
ンサーの誤動作の心配もなく、加えて、プリント基板の
上面に圧接する圧接盤の内壁面が切粉により削られた場
合に簡単かつ経済的に圧接盤を交換することができるド
リルの切削状態監視装置を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案のドリルの切削状態監視装置は、高速回転す
るスピンドル6を内装する昇降円筒体5と、この昇降円
筒体5の下面に一体的に固定され、一端部3a側には貫
通孔4が形成され、一方、他端部3b側は前記昇降円筒
体5から突出する昇降板3(3A、3B)と、この昇降
板の下面に固定的に取付けられ、かつ、昇降板が下降し
た際に被切削板と当接する円筒状の圧接盤8と、昇降板
の前記昇降円筒体5から突出する他端部3b側に取付け
られ、かつ、ドリル4の切削により発生する少なくとも
被切削板2の振動を前記圧接盤および昇降板を介し電気
信号に変えるAEセンサー11と、このAEセンサーと
電気的に接続し、該AEセンサーからの電気信号を分析
して前記ドリルの破損や折れの状態を診断する診断装置
本体13とから成り、前記円筒状の圧接盤8は、固着具
9aを介して昇降板3の下面に取り外し可能に固定され
ていることを特徴とする。
【0007】
【作用】まず昇降板が下降し、圧接盤の下面がプリント
基板の表面に当接する。次にスピンドルが高速回転しな
がら下降し始め、ドリルによりプリント基板の穴開け作
業が行われる。この時ドリルの切削によりAE信号(振
動)が発生し、切削中その振動は圧接盤および昇降板を
それぞれ介し、AEセンサーへと伝わって行く。AEセ
ンサーは伝播してきた振動を受け、これを電気信号に変
える。そして、この電気信号は、診断装置本体により電
圧の変化として分析把握され、その波形が監視状態で診
断される。
【0008】
【実施例】以下、図面に示す実施例により、本考案を詳
細に説明する。図1ないし図3に於いて、1は被切削
板、本実施例ではプリント基板2の表面に穴開け作業を
行うために使用される工作機械の主要部である。しかし
て、3はプリント基板と水平に対向する昇降板で、図1
を基準にすると、この昇降板3の一端部3a側(右端部
寄りの部位)には貫通孔4が形成され、一方、他端部3
b側(左側端部)は次に説明する昇降円筒体5から水平
状態に突出している。5は昇降板3の一端部側上面に垂
直状態に取付けられ、かつ、切粉を吸収する昇降円筒体
(プレッシャーフット)である。この昇降円筒体5の下
端部には、普通一般にバキュームホースが取付けられ、
前記切粉はバキュームホースを介して昇降円筒体5外へ
と運ばれる。この昇降円筒体5の下端面は前記貫通孔4
を囲むように昇降板の上面に一体的に設けられている。
6は昇降円筒体5内に昇降動可能に設けられ、かつ、図
示しない駆動モータの駆動力を動力源として高速回転す
るスピンドルで、このスピンドル6の先端部にはプリン
ト基板2を切削するドリル7が一体に取付けられてい
る。スピンドル6は、回転数が80,000〜120,
000r.p.mと高速回転することができるように、
その軸受部がエアーベリング方式になっている。8は昇
降板3の下面に固定的に取付けられ、かつ、昇降板3が
下降した際にプリント基板2の上面と当接する圧接盤で
ある。この圧接盤は、本実施例では円筒状の形態を使用
し、昇降円筒体5の内径よりも小さい。圧接盤8の形態
は角型の形態でも良く、また円筒状の場合はその中心孔
と連設する切欠部を形成しても良い。しかして、圧接盤
8の周縁部よりの部位には複数個の固着具用取付け孔9
が形成されていると共に、その中心部には比較的大径の
ドリル用中心孔10が形成されている。圧接盤8は、本
実施例では前記取付け孔9に挿入される固着具9aを介
して昇降板3の下面に取り外し可能に固定されている。
11は昇降板3の突出上面に支持板12を介して取付け
られ、かつ、ドリル7の切削により発生する少なくとも
プリント基板2の振動を受け、これを電気信号に変える
センサーである。このセンサーは、本実施例ではAEセ
ンサーを用いている。ここで「AE」について簡単に説
明すると、一般に「AE」とは、固体が変形あるいは破
壊する際に、それまで蓄えられていたひずみエネルギー
が解放されて弾性波(超音波等)の生じる現象をいう。
そして、ここで「AEセンサー」とは、ドリルで被切削
板を切削する際に生じる超音波などの弾性波を受け、こ
れを電気信号に変える変換器を言う。なお、センサーと
しては、その他に加速度センサー等を用いることもでき
る。13はセンサー11と電気的に接続し該センサーか
らの電気信号を電圧の変化として分析し、切削中のドリ
ルの破損や折れの状態を診断する診断装置本体で、この
診断装置本体13は中央処理装置部を有する。
【0009】上記構成に於いては、図2で示すようにま
ず昇降板3が下降し、その結果、圧接盤8の下面がプリ
ント基板2の表面に当接する。次にスピンドル6が高速
回転しながら下降し始め、ドリル7によりプリント基板
2の穴開け作業が行われる。この時ドリル7の切削によ
りAE信号(振動)が発生し、切削中その振動は圧接盤
8および昇降板3をそれぞれ伝播し、AEセンサー11
へと伝わって行く。AEセンサー11は伝播してきた振
動を受け、これを電気信号に変える。そして、この電気
信号は、本実施例では診断装置本体により電圧の変化と
して分析把握され、その波形が監視状態で診断される。
【0010】しかして、上記診断は、例えば地震計の針
で示される如く、図3で示す波形を常時見ることにより
行われる。すなわち、符号aは昇降板3が下降し、圧接
盤がプリント基板2に接触を開始した時、符号bは圧接
盤8がプリント基板2に完全に密着した時で、これらの
符号aとbの間では昇降円筒体5の吸込みによるノイズ
の増大を見ることができる。次に符号cと符号dの間
は、ドリル7による切削時のAE信号を見ることができ
る。前記符号bとこの符号cとの間では圧接盤8がプリ
ント基板2の表面にぴったりとフイットしているので、
その波形は平常なものとなっている。そして、符号eは
圧接盤8がプリント基板2から離脱する時の波形(機械
音)である。今仮に符号aないし符号eまでを1サイク
ルとすれば、符号cと符号dの間に仮想線内に示す波形
Wが存在するか否かを監視すれば、ドリルの破損あるい
は折れを診断することができる。
【0011】
【他の実施例】次に図4および図5に示す本考案の他の
実施例に付き説明する。なお、これらの実施例の説明に
於いて、前記本考案の実施例と同一の部分には同一の符
号を付し、重複する説明を省略する。しかして、図4の
実施例に於いて、前記本考案の実施例と主に異なる点は
センサー11Aの取付け方法である。すなわち、センサ
ー11Aは支持板を用いることなく昇降板3Aに直接固
定的に取付けられている。このように構成しても前記本
考案の実施例と同一の効果がある。
【0012】また図5の実施例に於いて、前記本考案の
実施例と主に異なる点は、センサーの取付け箇所であ
る。すなわち、センサー11Bは昇降板3Bの下面に固
定的に取付けられており、昇降板3Bが下降した際にセ
ンサー11Bが直接プリント基板2の表面に接触する。
このように構成しても前記本考案の実施例と同一の効果
がある。
【0013】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案に
あっては、次に列挙するような効果がある。 (1)昇降円筒体5から他端部側(左側端部)が突出す
る昇降板3(3A、3B)を設けたので、センサーを簡
単に取り付けることができる。 (2)その結果、センサーを取付けるために昇降板に特
別な加工を施したり、あるいは昇降板に発光素子等の部
品を精度良く取付ける必要もない。また経年変化や切粉
によるセンサーの誤動作の心配もない。 (3)ドリルの切削により発生する少なくとも被切削板
の振動を圧接盤から直接的ではなく、昇降板を介して間
接的に拾うので、切粉と圧接盤の内壁との間に発生する
摩擦音や切削音、昇降円筒体5に直接的伝わるバキュー
ム音などの雑音の影響を回避することができる。したが
って、ドリルの切削により発生するAE信号(振動)を
容易に拾うことができる。 (4)圧接盤8は取付け孔9に挿入される固着具9aを
介して昇降板3の下面に取り外し可能に固定されている
ので、切粉で圧接盤8の内壁が削り取られても、昇降板
3(3A、3B)をそのまま残し、他の圧接盤8と容易
に交換することができる。したがって、経済的である。 (5)圧接盤がプリント基板2に接触を開始した時点、
ドリル7による切削時点圧接盤8がプリント基板2から
離脱する時点を1サイクルとし、その間に派生する波形
を監視することによって、容易にドリルの破損状態を把
握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す概略説明図。
【図2】本考案の実施例を示す(ドリルが切削中の)概
略説明図。
【図3】本考案の実施例に於けるドリルの状態を監視す
るための概略説明図。
【図4】本考案の他の実施例を示す概略説明図。
【図5】本考案の他の実施例を示す概略説明図。
【符号の説明】
2…プリント基板、3、3A、3B…昇降板、5…昇降
円筒体、6…スピンドル、7…ドリル、8…圧接坂、1
1、11A、11B…サンセー、13…診断装置本体。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速回転するスピンドル6を内装する昇
    降円筒体5と、この昇降円筒体5の下面に一体的に固定
    され、一端部3a側には貫通孔4が形成され、一方、他
    端部3b側は前記昇降円筒体5から突出する昇降板3
    (3A、3B)と、この昇降板の下面に固定的に取付け
    られ、かつ、昇降板が下降した際に被切削板と当接する
    円筒状の圧接盤8と、昇降板の前記昇降円筒体5から突
    出する他端部3b側に取付けられ、かつ、ドリル4の切
    削により発生する少なくとも被切削板2の振動を前記圧
    接盤および昇降板を介し電気信号に変えるAEセンサー
    11(11A、11B)と、このAEセンサーと電気的
    に接続し、該AEセンサーからの電気信号を分析して前
    記ドリルの破損や折れの状態を診断する診断装置本体1
    3とから成り、前記円筒状の圧接盤8は、固着具9aを
    介して昇降板3の下面に取り外し可能に固定されている
    ことを特徴とするドリルの切削状態監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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