JP2569586Y2 - 人工降雪機 - Google Patents
人工降雪機Info
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- JP2569586Y2 JP2569586Y2 JP5660392U JP5660392U JP2569586Y2 JP 2569586 Y2 JP2569586 Y2 JP 2569586Y2 JP 5660392 U JP5660392 U JP 5660392U JP 5660392 U JP5660392 U JP 5660392U JP 2569586 Y2 JP2569586 Y2 JP 2569586Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主としてスキー場な
どにおいて人工的に雪を造り出すために使用される人工
降雪機に関する。
どにおいて人工的に雪を造り出すために使用される人工
降雪機に関する。
【0002】
【従来の技術】前記の如き人工降雪機として、水のみを
噴射する一流体ノズルと水及び空気を噴射する二流体ノ
ズルとを軸流送風ファンの風下側に配置してなるノズル
装置と、前記二流体ノズルに圧縮空気を供給するコンプ
レッサーとを備えた構成の自走式のものが知られてい
る。
噴射する一流体ノズルと水及び空気を噴射する二流体ノ
ズルとを軸流送風ファンの風下側に配置してなるノズル
装置と、前記二流体ノズルに圧縮空気を供給するコンプ
レッサーとを備えた構成の自走式のものが知られてい
る。
【0003】前記構成の人工降雪機では、前記一流体ノ
ズルから雪となる水が噴射されるとともに、氷粒を作る
水が前記コンプレッサーからの圧縮空気の作用によって
前記二流体ノズルから噴射され、同時に、前記軸流送風
ファンが前記ノズル側へ風を送ることにより造雪作用が
行われる。
ズルから雪となる水が噴射されるとともに、氷粒を作る
水が前記コンプレッサーからの圧縮空気の作用によって
前記二流体ノズルから噴射され、同時に、前記軸流送風
ファンが前記ノズル側へ風を送ることにより造雪作用が
行われる。
【0004】この点について詳述すると、まず、前記一
流体ノズルから噴射された水は水滴となって冷気(外
気)に触れることにより過冷却状態となる。次いで、こ
の過冷却状態の水滴に前記二流体ノズルから空気ととも
に噴射された水で作られた人工造雪のための「核」とな
る氷粒がぶつかることにより、前記過冷却状態の水滴が
雪の結晶へと相変化させられる。そして、前記軸流送風
ファンからの噴流により、相変化した前記雪の結晶が大
気中へ広く放出され、大量の冷気で冷却されてさらに完
全な雪片となるものである。
流体ノズルから噴射された水は水滴となって冷気(外
気)に触れることにより過冷却状態となる。次いで、こ
の過冷却状態の水滴に前記二流体ノズルから空気ととも
に噴射された水で作られた人工造雪のための「核」とな
る氷粒がぶつかることにより、前記過冷却状態の水滴が
雪の結晶へと相変化させられる。そして、前記軸流送風
ファンからの噴流により、相変化した前記雪の結晶が大
気中へ広く放出され、大量の冷気で冷却されてさらに完
全な雪片となるものである。
【0005】前記構成の人工降雪機によれば、造雪量が
多く、造雪効率がよいという利点がある。これは、ノズ
ルとして一流体ノズルと二流体ノズルとを共に用い、一
流体ノズルから噴射して冷却された水滴に、さらに二流
体ノズルから噴射する氷滴を高速で吹きかけることによ
り比較的大きな雪の「核」が作られるからである。
多く、造雪効率がよいという利点がある。これは、ノズ
ルとして一流体ノズルと二流体ノズルとを共に用い、一
流体ノズルから噴射して冷却された水滴に、さらに二流
体ノズルから噴射する氷滴を高速で吹きかけることによ
り比較的大きな雪の「核」が作られるからである。
【0006】しかし、前記のような従来の人工降雪機で
は、前記の通り核が比較的大きいため、より低温の環境
下でなければ造雪できない欠点がある。数値的には、一
般的に、外気温度が零下3℃以下とならなければ使用不
可能であるとされている。
は、前記の通り核が比較的大きいため、より低温の環境
下でなければ造雪できない欠点がある。数値的には、一
般的に、外気温度が零下3℃以下とならなければ使用不
可能であるとされている。
【0007】ところで、前記のような構成の人工降雪機
のほかに、ノズルが二流体ノズルのみからなる降雪機も
知られている。
のほかに、ノズルが二流体ノズルのみからなる降雪機も
知られている。
【0008】この降雪機は、前端部に絞り部が形成され
るとともに後端部に水供給口が形成された筒状のノズル
本体を備えてなる。前記水供給口からは、前記ノズル本
体内に水が噴霧して供給される。前記ノズル本体の筒身
には、別に設けられたコンプレッサーから該ノズル本体
内に圧縮空気を供給するエア供給口が設けられている。
そして、前記ノズル本体内で前記霧滴を前記エア供給口
から噴射する大量の圧縮空気と混合し、且つ該圧縮空気
の断熱膨張を利用して核を作り、さらに、この核と前記
霧滴とを前記絞り部から冷気(外気)中へ放出して凍結
させるものである。
るとともに後端部に水供給口が形成された筒状のノズル
本体を備えてなる。前記水供給口からは、前記ノズル本
体内に水が噴霧して供給される。前記ノズル本体の筒身
には、別に設けられたコンプレッサーから該ノズル本体
内に圧縮空気を供給するエア供給口が設けられている。
そして、前記ノズル本体内で前記霧滴を前記エア供給口
から噴射する大量の圧縮空気と混合し、且つ該圧縮空気
の断熱膨張を利用して核を作り、さらに、この核と前記
霧滴とを前記絞り部から冷気(外気)中へ放出して凍結
させるものである。
【0009】前記二流体ノズルのみを備えたタイプの人
工降雪機では、作られる雪の「核」が小さいため、前記
一流体ノズルと二流体ノズルとを共に備えたタイプの降
雪機と比べて、造雪量が少なく造雪効率が悪いという欠
点がある。その反面、「核」が小さいことから、外気温
度零下1℃以下であれば有効に作動する利点がある。
工降雪機では、作られる雪の「核」が小さいため、前記
一流体ノズルと二流体ノズルとを共に備えたタイプの降
雪機と比べて、造雪量が少なく造雪効率が悪いという欠
点がある。その反面、「核」が小さいことから、外気温
度零下1℃以下であれば有効に作動する利点がある。
【0010】前記二つのタイプの人工降雪機には上記の
通りそれぞれ長短があり、従来はこれらの人工降雪機の
各々の特徴を生かして、外気温度等の外部環境や造り出
したい雪質等に応じて、別機として用意適宜使い分けら
れていた。
通りそれぞれ長短があり、従来はこれらの人工降雪機の
各々の特徴を生かして、外気温度等の外部環境や造り出
したい雪質等に応じて、別機として用意適宜使い分けら
れていた。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】しかし、例えば外気温
度2℃程度の環境下では、前記一流体ノズルと二流体ノ
ズルとを共に備えたタイプの人工降雪機では十分に雪を
造り出すことができないため、遊休状態に置かれざるを
得ず、その自走車体のみならず前記二流体ノズルに圧縮
空気を供給するコンプレッサーまで不使用のまま待機さ
せておかざるを得ない不経済が存在していた。
度2℃程度の環境下では、前記一流体ノズルと二流体ノ
ズルとを共に備えたタイプの人工降雪機では十分に雪を
造り出すことができないため、遊休状態に置かれざるを
得ず、その自走車体のみならず前記二流体ノズルに圧縮
空気を供給するコンプレッサーまで不使用のまま待機さ
せておかざるを得ない不経済が存在していた。
【0012】本考案は前記のような事情に鑑みてなされ
たもので、前記両タイプの人工降雪機が有する特徴をそ
れぞれ生かすとともに、前記不経済を除去した人工降雪
機を提供しようとするものである。
たもので、前記両タイプの人工降雪機が有する特徴をそ
れぞれ生かすとともに、前記不経済を除去した人工降雪
機を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案は、水及び空気を噴射する二流体ノズルのみ
から構成された第一のノズル装置と、水を噴射する一流
体ノズルと水及び空気を噴射する二流体ノズルとが送風
ファンの風下側に設けられてなる第二のノズル装置と、
前記第一及び第二のノズル装置と切替弁を介して接続さ
れ、この切替弁を操作することにより前記いずれかのノ
ズル装置に圧縮空気を供給するコンプレッサーとから構
成したものである。
め、本考案は、水及び空気を噴射する二流体ノズルのみ
から構成された第一のノズル装置と、水を噴射する一流
体ノズルと水及び空気を噴射する二流体ノズルとが送風
ファンの風下側に設けられてなる第二のノズル装置と、
前記第一及び第二のノズル装置と切替弁を介して接続さ
れ、この切替弁を操作することにより前記いずれかのノ
ズル装置に圧縮空気を供給するコンプレッサーとから構
成したものである。
【0014】
【作用】本考案における第一のノズル装置は、二流体ノ
ズルのみからなるため、造雪量が少ない反面外気温度が
さほど低温でなくても雪を造り出すことができる。一
方、第二のノズル装置は、一流体ノズルと二流体ノズル
とを共に備え、これらの各ノズルから噴射された水及び
空気を送風ファンにより大気中へ吹き出させるものであ
るため、造雪量が多い反面外気温度がより低くなければ
雪を造り出すことができない。
ズルのみからなるため、造雪量が少ない反面外気温度が
さほど低温でなくても雪を造り出すことができる。一
方、第二のノズル装置は、一流体ノズルと二流体ノズル
とを共に備え、これらの各ノズルから噴射された水及び
空気を送風ファンにより大気中へ吹き出させるものであ
るため、造雪量が多い反面外気温度がより低くなければ
雪を造り出すことができない。
【0015】そこで、切替弁を操作することによりコン
プレッサーを前記いずれかのノズル装置に適宜選択して
接続させ、造雪の際における外部環境や、必要な雪質・
造雪量等のさまざまな条件に応じて前記各ノズル装置を
使い分けながら造雪作業を行う。
プレッサーを前記いずれかのノズル装置に適宜選択して
接続させ、造雪の際における外部環境や、必要な雪質・
造雪量等のさまざまな条件に応じて前記各ノズル装置を
使い分けながら造雪作業を行う。
【0016】このように、本考案によれば、同一のコン
プレッサーが異なる性能を有する二つのノズル装置で共
用されるため、従来は外気温度があまり低くない場合に
遊休設備としておかざるを得なかったコンプレッサーを
含む人工降雪機を高い操業度で使用することができ、極
めて経済的である。
プレッサーが異なる性能を有する二つのノズル装置で共
用されるため、従来は外気温度があまり低くない場合に
遊休設備としておかざるを得なかったコンプレッサーを
含む人工降雪機を高い操業度で使用することができ、極
めて経済的である。
【0017】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0018】図1は、本考案の一実施例に係る自走式人
工降雪機を示す概略斜視図、図2は、図1に示す降雪機
の要部の連絡図である。
工降雪機を示す概略斜視図、図2は、図1に示す降雪機
の要部の連絡図である。
【0019】図1に示すように、この降雪機は、雪面を
自由に走行し得る走行車1と、この走行車1上に回転台
27,28を介してそれぞれ搭載された第一のノズル装
置2及び第二のノズル装置3と、これら第一及び第二の
ノズル装置2,3に接続された単一のコンプレッサー4
とを具備している。
自由に走行し得る走行車1と、この走行車1上に回転台
27,28を介してそれぞれ搭載された第一のノズル装
置2及び第二のノズル装置3と、これら第一及び第二の
ノズル装置2,3に接続された単一のコンプレッサー4
とを具備している。
【0020】前記走行車1は、従来一般に使用されてい
る雪上作業用の走行車であり、運転席5に前記第一及び
第二のノズル装置2,3の作動用の諸操作スイッチが配
設されている。
る雪上作業用の走行車であり、運転席5に前記第一及び
第二のノズル装置2,3の作動用の諸操作スイッチが配
設されている。
【0021】また、前記第一のノズル装置2は、図2に
示されているように、先端部に噴射用の絞り部6aが形
成された筒状のノズル本体6を備えている。このノズル
本体6の後端部には、該ノズル本体6内に水を噴射する
水供給口7が設けられている。また、前記ノズル本体6
の筒身の後端部側寄りには、該ノズル本体6内に圧縮空
気を供給するエア供給口8が設けられている。このエア
供給口8は、圧縮空気が前記絞り部6a方向へ向けて流
れるように、前記絞り部6aの方向に向けて角度を付け
て設けられている。
示されているように、先端部に噴射用の絞り部6aが形
成された筒状のノズル本体6を備えている。このノズル
本体6の後端部には、該ノズル本体6内に水を噴射する
水供給口7が設けられている。また、前記ノズル本体6
の筒身の後端部側寄りには、該ノズル本体6内に圧縮空
気を供給するエア供給口8が設けられている。このエア
供給口8は、圧縮空気が前記絞り部6a方向へ向けて流
れるように、前記絞り部6aの方向に向けて角度を付け
て設けられている。
【0022】そして、前記水供給口7から前記ノズル本
体6内に供給された水は、前記エア供給口8から前記ノ
ズル本体6内に噴射された圧縮空気の作用により、微粒
子となって前記絞り部6aから勢いよく、大気中へ噴射
される。
体6内に供給された水は、前記エア供給口8から前記ノ
ズル本体6内に噴射された圧縮空気の作用により、微粒
子となって前記絞り部6aから勢いよく、大気中へ噴射
される。
【0023】一方、前記第二のノズル装置3は、噴射口
から水のみを噴射する一流体ノズル11aと、同一の噴
射口から水及び空気を噴射する二流体ノズル12aと、
これらのノズルに向って送風する軸流送風ファン9とか
ら構成されている。
から水のみを噴射する一流体ノズル11aと、同一の噴
射口から水及び空気を噴射する二流体ノズル12aと、
これらのノズルに向って送風する軸流送風ファン9とか
ら構成されている。
【0024】図示例では、前記第二のノズル装置3は、
径の大きい円筒状のダクト10を具備してなる。このダ
クト10の内部後端には、該ダクト10の前部方向に向
けて送風するように前記軸流送風ファン9が配置されて
いる。
径の大きい円筒状のダクト10を具備してなる。このダ
クト10の内部後端には、該ダクト10の前部方向に向
けて送風するように前記軸流送風ファン9が配置されて
いる。
【0025】また、前記ダクト10の内部前端には、該
ダクト10の内周に沿って円環状のノズル管11,12
が二重に取り付けられている。これらのノズル管11,
12は、前記ダクト10の半径方向外側に位置する一流
体用ノズル管11と、該一流体用ノズル管11の内側に
位置する二流体用ノズル管12とからなり、互いに所定
の間隔を有するように配置されている。前記各ノズル管
11,12には、その円周方向に多数の一流体ノズル1
1a及び二流体ノズル12aがそれぞれ並設されてい
る。
ダクト10の内周に沿って円環状のノズル管11,12
が二重に取り付けられている。これらのノズル管11,
12は、前記ダクト10の半径方向外側に位置する一流
体用ノズル管11と、該一流体用ノズル管11の内側に
位置する二流体用ノズル管12とからなり、互いに所定
の間隔を有するように配置されている。前記各ノズル管
11,12には、その円周方向に多数の一流体ノズル1
1a及び二流体ノズル12aがそれぞれ並設されてい
る。
【0026】前記一流体ノズル11a及び二流体ノズル
12aはいずれも、前記ダクト10の半径方向内側方向
且つ前記軸流送風ファン9から離れる方向に向けて設け
られている。これは、前記各ノズル11a,12aから
の噴出流体が前記軸流送風ファン9による送風に乗りや
すくするためである。
12aはいずれも、前記ダクト10の半径方向内側方向
且つ前記軸流送風ファン9から離れる方向に向けて設け
られている。これは、前記各ノズル11a,12aから
の噴出流体が前記軸流送風ファン9による送風に乗りや
すくするためである。
【0027】図中13は、前記軸流送風ファン9を作動
せしめる油圧モータであり、前記走行車1に搭載された
エンジン14によって駆動させられるものである。
せしめる油圧モータであり、前記走行車1に搭載された
エンジン14によって駆動させられるものである。
【0028】前記第一のノズル装置2の前記水供給口7
と前記第二のノズル装置3の前記各ノズル管11,12
とには、第一のノズル給水用パイプ15と第二のノズル
給水用パイプ16とがそれぞれ接続され、これらの各給
水用パイプ15,16は配水方向切替コック17を介し
て通水パイプ18として一本にまとめられている。そし
て、この通水パイプ18は、途中に適宜の水圧センサ
(図示せず)等を介して前記走行車1の外部で給水ホ−
ス18aに接続されている。
と前記第二のノズル装置3の前記各ノズル管11,12
とには、第一のノズル給水用パイプ15と第二のノズル
給水用パイプ16とがそれぞれ接続され、これらの各給
水用パイプ15,16は配水方向切替コック17を介し
て通水パイプ18として一本にまとめられている。そし
て、この通水パイプ18は、途中に適宜の水圧センサ
(図示せず)等を介して前記走行車1の外部で給水ホ−
ス18aに接続されている。
【0029】前記第一のノズル装置2の前記エア供給口
8と前記第二のノズル装置3の前記二流体用ノズル管1
2は、切替弁としての電磁コック20を介して、前記エ
ンジン14によって駆動せしめられる前記コンプレッサ
ー4に接続されている。
8と前記第二のノズル装置3の前記二流体用ノズル管1
2は、切替弁としての電磁コック20を介して、前記エ
ンジン14によって駆動せしめられる前記コンプレッサ
ー4に接続されている。
【0030】すなわち、前記コンプレッサー4から延び
る吐出パイプ21は、配管途中において三方へ分岐し、
該分岐点に前記電磁コック20が設けられている。そし
て、前記分岐管のうちの一本(第一のノズル装置用パイ
プ22)は図示しないサージタンク、エアドライヤ等を
介して前記第一のノズル装置2の前記エア供給口8へ接
続され、もう一本(第二のノズル装置用パイプ23)は
同じく図示しないサージタンク、エアドライヤ等を介し
て前記第二のノズル装置3の前記二流体用ノズル管12
に接続されている。
る吐出パイプ21は、配管途中において三方へ分岐し、
該分岐点に前記電磁コック20が設けられている。そし
て、前記分岐管のうちの一本(第一のノズル装置用パイ
プ22)は図示しないサージタンク、エアドライヤ等を
介して前記第一のノズル装置2の前記エア供給口8へ接
続され、もう一本(第二のノズル装置用パイプ23)は
同じく図示しないサージタンク、エアドライヤ等を介し
て前記第二のノズル装置3の前記二流体用ノズル管12
に接続されている。
【0031】その結果、前記電磁コック20を適宜切り
替えることにより、前記コンプレッサー4からの圧縮空
気を前記第一のノズル装置2と前記第二のノズル装置3
とに選択的に供給せしめることができる。
替えることにより、前記コンプレッサー4からの圧縮空
気を前記第一のノズル装置2と前記第二のノズル装置3
とに選択的に供給せしめることができる。
【0032】なお、前記各エアドライヤは、前記コンプ
レッサー4でつくられた圧縮空気は通常160度以上の
高温でありそのままでは造雪の用に供することができな
いので、このエアドライヤによって前記圧縮空気を適宜
冷却するために設けられるものである。
レッサー4でつくられた圧縮空気は通常160度以上の
高温でありそのままでは造雪の用に供することができな
いので、このエアドライヤによって前記圧縮空気を適宜
冷却するために設けられるものである。
【0033】前記三本の分岐管の内の残りの一本(解凍
用パイプ24)は前記第二のノズル装置3側へ配管さ
れ、該解凍用パイプ24を通して前記コンプレッサー4
から供給される圧縮空気は、前記第二のノズル装置3の
前記各ノズル11a,12a及び前記軸流送風ファン9
部分の解凍に用いられている。
用パイプ24)は前記第二のノズル装置3側へ配管さ
れ、該解凍用パイプ24を通して前記コンプレッサー4
から供給される圧縮空気は、前記第二のノズル装置3の
前記各ノズル11a,12a及び前記軸流送風ファン9
部分の解凍に用いられている。
【0034】すなわち、本実施例の人工降雪機では、運
転停止中に、前記ノズル11a,12a部分や前記軸流
送風ファン9部分が降雪で覆われてしまったり、これら
の部分が凍結する等により、その後の正常な運転が妨げ
られるおそれがある。そこで、前記コンプレッサー4か
ら供給される高温の圧縮空気を用いて、前記ノズル11
a,12a部分や軸流送風ファン9部分の解凍を行おう
とするものである。
転停止中に、前記ノズル11a,12a部分や前記軸流
送風ファン9部分が降雪で覆われてしまったり、これら
の部分が凍結する等により、その後の正常な運転が妨げ
られるおそれがある。そこで、前記コンプレッサー4か
ら供給される高温の圧縮空気を用いて、前記ノズル11
a,12a部分や軸流送風ファン9部分の解凍を行おう
とするものである。
【0035】そのために、図面実施例では、前記解凍用
パイプ24を、前記第二のノズル装置3の前記一流体用
及び二流体用ノズル管11,12にそれぞれ接続すると
ともに、さらに前記軸流送風ファン9の回りに円環状に
設けられたエアーノズル管25にも接続している。
パイプ24を、前記第二のノズル装置3の前記一流体用
及び二流体用ノズル管11,12にそれぞれ接続すると
ともに、さらに前記軸流送風ファン9の回りに円環状に
設けられたエアーノズル管25にも接続している。
【0036】その結果、造雪作業開始に先立って前記電
磁コック20を切り替え、前記解凍用パイプ24方向に
圧縮空気が送られるようにすれば、前記コンプレッサー
4からの高温の圧縮空気により前記ノズル11a,12
a部分や前記軸流送風ファン9部分の解凍を効率的に行
うことができる。
磁コック20を切り替え、前記解凍用パイプ24方向に
圧縮空気が送られるようにすれば、前記コンプレッサー
4からの高温の圧縮空気により前記ノズル11a,12
a部分や前記軸流送風ファン9部分の解凍を効率的に行
うことができる。
【0037】また、前記の解凍構造によれば、人工降雪
機を使用後に、前記電磁コック20の操作により前記一
流体用及び二流体用ノズル管11,12内に高温圧縮空
気を流通させる作業をしておけば、前記各ノズル管1
1,12及び前記各ノズル11a,12a内に残留して
いた水分が完全に取り除かれ、凍結の発生を未然に防止
することもできる。
機を使用後に、前記電磁コック20の操作により前記一
流体用及び二流体用ノズル管11,12内に高温圧縮空
気を流通させる作業をしておけば、前記各ノズル管1
1,12及び前記各ノズル11a,12a内に残留して
いた水分が完全に取り除かれ、凍結の発生を未然に防止
することもできる。
【0038】図中、26は前記コンプレッサー4の吐出
パイプ21の途中に設けられた空気圧センサであり、こ
の空気圧センサ26は、前記配水方向切替コック17、
前記通水パイプ18の途中に設けられた図示しない水圧
センサ、前記電磁コック20等と同様に図示しないコン
ピュータと接続され、該コンピューターによって本実施
例の人工降雪機の造雪作動全体の制御が行われている。
パイプ21の途中に設けられた空気圧センサであり、こ
の空気圧センサ26は、前記配水方向切替コック17、
前記通水パイプ18の途中に設けられた図示しない水圧
センサ、前記電磁コック20等と同様に図示しないコン
ピュータと接続され、該コンピューターによって本実施
例の人工降雪機の造雪作動全体の制御が行われている。
【0039】次に、前記のように構成される本実施例の
人工降雪機の作動について説明する。
人工降雪機の作動について説明する。
【0040】本実施例の人工降雪機では、例えばスキー
場などにおいて、降雪作業を行うべき場所に走行車1を
移動させて停止させ、給水ホ−ス18aを介して前記通
水パイプ18を地中に配管されている水供給パイプ(図
示せず)と接続する。このとき、前記ノズル11a,1
2a部分や前記軸流送風ファン9部分に凍結が見られる
場合には、前記コンプレッサー4を始動させた後、前記
電磁バルブ20の切替により、前記解凍用パイプ24方
向に前記コンプレッサー4の高温圧縮空気を送って、該
部分の解凍作業を行う。
場などにおいて、降雪作業を行うべき場所に走行車1を
移動させて停止させ、給水ホ−ス18aを介して前記通
水パイプ18を地中に配管されている水供給パイプ(図
示せず)と接続する。このとき、前記ノズル11a,1
2a部分や前記軸流送風ファン9部分に凍結が見られる
場合には、前記コンプレッサー4を始動させた後、前記
電磁バルブ20の切替により、前記解凍用パイプ24方
向に前記コンプレッサー4の高温圧縮空気を送って、該
部分の解凍作業を行う。
【0041】そして、降雪作業時の外気温度に応じて前
記電磁バルブ20を適宜切り替え、前記第一のノズル装
置2、第二のノズル装置3のいずれか一方を使用する。
記電磁バルブ20を適宜切り替え、前記第一のノズル装
置2、第二のノズル装置3のいずれか一方を使用する。
【0042】すなわち、前記従来技術の項で述べたよう
に、前記第二のノズル装置3は、外気温度が零下3℃以
下でなければ効果的に使用できないのに対し、前記第一
のノズル装置は零下1℃以下で造雪を行うことができる
という特性を有している。
に、前記第二のノズル装置3は、外気温度が零下3℃以
下でなければ効果的に使用できないのに対し、前記第一
のノズル装置は零下1℃以下で造雪を行うことができる
という特性を有している。
【0043】そこで、外気温度が零下3℃まで下がって
いない場合には、前記第一のノズル装置2を使用すべく
前記電磁コック20を切り替え、前記第一のノズル装置
用パイプ22の方向に圧縮空気が流れるように制御す
る。勿論、このとき、前記通水パイプ18から送られる
水も、前記配水方向切替コック17の切り替えにより同
じく前記第一のノズル装置2方向に配水されるように制
御されている。
いない場合には、前記第一のノズル装置2を使用すべく
前記電磁コック20を切り替え、前記第一のノズル装置
用パイプ22の方向に圧縮空気が流れるように制御す
る。勿論、このとき、前記通水パイプ18から送られる
水も、前記配水方向切替コック17の切り替えにより同
じく前記第一のノズル装置2方向に配水されるように制
御されている。
【0044】その結果、前記第一のノズル装置2によっ
て造雪作業が効果的に行われる。
て造雪作業が効果的に行われる。
【0045】一方、外気温度が零下3℃以下である場合
や、前記第一のノズル装置2を使用して造雪作業を行っ
ているうちに温度変化により零下3℃以下となった場合
には、前記電磁コック20及び前記配水方向切替コック
17を切り替えて、前記第一のノズル装置2より造雪量
の多い前記第二のノズル装置3を使用する。
や、前記第一のノズル装置2を使用して造雪作業を行っ
ているうちに温度変化により零下3℃以下となった場合
には、前記電磁コック20及び前記配水方向切替コック
17を切り替えて、前記第一のノズル装置2より造雪量
の多い前記第二のノズル装置3を使用する。
【0046】このように、本実施例の降雪機によれば、
外気温度等に応じて前記電磁コック20を適宜切り替え
ることにより、前記単一のコンプレッサー4を用いて、
前記第一又は第二のノズル装置2,3を選択的に使用す
ることができる。このため、異なる特質を有する第一及
び第二のノズル装置2,3の特徴を生かした効率的な造
雪作業が可能となるほか、従来のように、外気温度が十
分低くない場合でも、コンプレッサー4を遊ばせること
がなく、設備の有効利用が図れるという利点がある。
外気温度等に応じて前記電磁コック20を適宜切り替え
ることにより、前記単一のコンプレッサー4を用いて、
前記第一又は第二のノズル装置2,3を選択的に使用す
ることができる。このため、異なる特質を有する第一及
び第二のノズル装置2,3の特徴を生かした効率的な造
雪作業が可能となるほか、従来のように、外気温度が十
分低くない場合でも、コンプレッサー4を遊ばせること
がなく、設備の有効利用が図れるという利点がある。
【0047】
【考案の効果】本考案によれば、異なる機能を有する二
種類のノズル装置が単一のコンプレッサーによって作動
させられ、外部環境等に応じて適宜選択的に使用できる
ため、適用範囲が広いとともに、経済的である等の効果
がある。
種類のノズル装置が単一のコンプレッサーによって作動
させられ、外部環境等に応じて適宜選択的に使用できる
ため、適用範囲が広いとともに、経済的である等の効果
がある。
【図1】本考案の一実施例に係る人工降雪機を示す全体
概略斜視図である。
概略斜視図である。
【図2】図1の人工降雪機の要部連絡図である。
2 第一のノズル装置 3 第二のノズル装置 4 コンプレッサー 9 送風ファン 11a 一流体ノズル 12a 二流体ノズル 20 切替弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山内 誠司 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株 式会社 共立内 (56)参考文献 特開 平2−57877(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 水及び空気を噴射する二流体ノズルのみ
から構成された第一のノズル装置(2)と、 水を噴射する一流体ノズル(11a)と水及び空気を噴
射する二流体ノズル(12a)とが送風ファン(9)の
風下側に設けられてなる第二のノズル装置(3)と、 前記第一及び第二のノズル装置(2),(3)と切替弁
(20)を介して接続され、この切替弁(20)を操作
することにより前記いずれかのノズル装置(2),
(3)に圧縮空気を供給するコンプレッサー(4)とか
らなることを特徴とする人工降雪機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5660392U JP2569586Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 人工降雪機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5660392U JP2569586Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 人工降雪機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614874U JPH0614874U (ja) | 1994-02-25 |
JP2569586Y2 true JP2569586Y2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=13031804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5660392U Expired - Lifetime JP2569586Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 人工降雪機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569586Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009014240A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | Mayekawa Mfg Co Ltd | 走行車輌に対する降雪環境生成装置 |
JP6210492B2 (ja) * | 2014-01-30 | 2017-10-11 | 西松建設株式会社 | 噴霧装置および噴霧方法 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP5660392U patent/JP2569586Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0614874U (ja) | 1994-02-25 |
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