JP6210492B2 - 噴霧装置および噴霧方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の液体を任意の割合で混合噴霧することができる噴霧装置およびその噴霧方法に関する。
廃棄物や汚染土壌等が原因となる臭気を伴う工事、強い臭気が発生しやすい家庭や病室等において、その臭気源に対して消臭剤を噴霧し、消臭を行っている。例えば、特許文献1では、予め濃度を調整した希釈消臭液を作成し、これを水受け槽に貯め、水受け槽にフィルタケースを浸漬させ、希釈消臭液が付着したフィルタケースに対し、ファンにより空気を通過させることにより、消臭剤を放散させている。
このような予め濃度を調整した希釈消臭液を用いる方法は、家畜小屋や産業廃棄物処理施設等の臭気の強さや分布が一様である臭気源に対し、効率的に消臭を行うことができる。
上記の廃棄物や汚染土壌等が原因となる臭気を伴う工事では、臭気源の状況が不明であることが多く、臭気の強さが位置によって異なることが多い。このような臭気の強さや分布が不均一である臭気源に対し、上記の方法で消臭を行う場合、臭気の強さに応じて希釈割合を変えた複数の希釈消臭液を用意し、位置によって切り替えて消臭を行う必要がある。これでは、作業効率が悪いという問題があった。
そこで、非特許文献1のように、消臭剤原液と、希釈液とを独立したタンクに搭載し、タンクとノズルの中間に希釈混合機を設け、臭気の強度に応じた濃度設定を運転中に可変することができる構成が提案され、使用されている。
特開2004−24458号公報
"移動式マイクロゲル噴霧装置 アクアフォグ"、[online]、平成19年8月7日、株式会社カルモア、[平成25年12月26日検索]、インターネット<URL:http://www.karumoa.co.jp/images/product/pdf/mg-210-01_Aquafog.pdf>
しかしながら、非特許文献1のように、独立したタンクに各液を入れ、臭気の強度に応じて濃度設定を可変にする構成では、タンクからノズルに輸送される途中の各液を動的に混合しようとするため、混合に時間が短くて済む消臭剤原液と希釈液の組み合わせを選定する必要がある。これは、混合性が良い組み合わせでなければ、濃度ムラが生じてしまい、効率的に消臭を行うことができないからである。このような組み合わせを選定しない場合は、中間タンクを設け、この中間タンクにおいて充分に混合を行う必要がある。
前者の場合は、消臭剤原液と希釈液の組み合わせが限定されてしまい、場合によっては混合性を高める界面活性剤のような、本来消臭には不要な添加剤が必要になるという問題があった。後者の場合は、中間タンク内の液をすべて取り除いた後、適量の消臭剤原液と希釈液とを入れて混合しないと、設定した濃度にならないため、即座に設定した濃度に変更することができず、ノズル位置での濃度レスポンスを損なってしまうという問題があった。
そこで、複数の液体を混合噴霧する際、複数の液体がどのような組み合わせであっても、また、中間タンク等を設けなくても、目的の位置に到達するまでに充分に混合した状態にすることができ、即座に設定した濃度へ切り替えることも可能な装置や方法の提供が望まれている。
本発明は、上記課題に鑑み、複数の液体の各々が収容される複数の容器と、各々がリング状に形成され、各容器から各液体が供給される複数の管と、各管につき複数設けられ、各管内に供給された液体を噴霧させる複数のノズルと、リング状に形成された各管の穴部が一列に配列するように配置された複数の管の配列方向に向けて渦を巻くように空気を送風する送風機と、各管と各容器との間にそれぞれ設けられ、各容器から各管へ供給する各液体の流量を設定された各流量に調整するための弁とを含む、噴霧装置が提供される。
また、複数の液体の各々が収容される複数の容器から各液体を、各々がリング状に形成された複数の管の各々へ供給するステップと、各容器と各管との間にそれぞれ設けられた複数の弁により各液体の流量を所定の流量に調整するステップと、リング状に形成された各管の穴部が一列に配列するように配置された複数の管の配列方向に向けて、送風機により渦を巻くように空気を送風するステップと、各液体を、各管に設けられた複数のノズルから噴霧させるステップと、各液体の流量を、複数の弁により噴霧する位置に応じて設定された各流量に変更するステップとを含む、噴霧方法も提供される。
本発明の装置および方法を提供することにより、複数の液体を混合噴霧する際、複数の液体がどのような組み合わせであっても、また、中間タンク等を設けなくても、目的の位置に到達するまでに充分に混合した状態にすることができ、即座に設定した濃度へ切り替えることも可能となる。
本実施形態の噴霧装置の概略構成を示した図。 複数の液体として消臭剤原液とその希釈液とを用い、濃度を変えた場合の散布回数と臭気の程度との関係を示した図。 図1に示す噴霧装置が備える管およびノズルを拡大して示した図。 図3に示す管が取り付けられるケーシングを示した図。 噴霧装置を使用して複数の液体の噴霧を行う処理の流れを示したフローチャート。
本発明は、複数の液体を、噴霧するノズルへ送る前には混合せず、噴霧後に混合する方式を採用するため、複数の液体の混合性に関係なく、複数の液体を様々な組み合わせで使用することができる。また、中間タンクを設ける必要もないので、即座に設定した濃度に変更することができる。このため、ノズル位置での濃度レスポンスの低下を少なくすることができる。以下、具体的な構成について説明する。
図1は、本実施形態の噴霧装置の概略構成を示した図である。複数の液体は、いかなる液体であってもよいが、ここでは、消臭のために使用される消臭剤原液と、その消臭剤原液を希釈するための希釈液の2つを使用する場合について説明する。消臭剤原液と希釈液は、使用目的に応じて適切な成分のものを採用することができる。消臭剤原液としては、次亜塩素酸を主成分とする溶液を一例として挙げることができ、その希釈液としては、水を挙げることができる。これらは一例であるので、消臭剤原液としては、消臭効果を有する液であればいかなる液であってもよく、希釈液は、その原液を希釈できればいかなる液であってもよい。
噴霧装置10は、消臭剤原液を収容するための容器として原液タンク11と、その希釈液を収容するための容器として希釈液タンク12とを備える。これらタンクは、必要な容量の各液を収容することができれば、いかなる形状、構造、材質であってもよい。ただし、使用する液が腐食性を有する液である場合は、耐腐食性の材料から製造された容器が使用される。
噴霧装置10は、リング状に形成された複数の管13、14も備える。この管13、14は、ドーナツ状に形成したもので、中央には略円形の穴部が形成されている。管13は、原液タンク11と導管(ライン)15により接続され、管14は、希釈液タンク12とライン16により接続されている。このため、管13には、原液タンク11から消臭剤原液が供給され、管14には、希釈液タンク12から希釈液が供給されるようになっている。
管13、14の大きさは、同じ大きさであってもよいし、異なる大きさであってもよい。管13、14の内径は、噴霧する液の流量に応じて適切なサイズとすることができる。管13、14の材質は、プラスチック樹脂、炭素鋼、ステンレス鋼、銅等、いかなる材質であってもよいが、上記のように腐食性を有する液を使用する場合、耐腐食性の材料から製造された管が使用される。なお、リング状に形成された管13、14の形状は、円形であってもよいし、楕円形であってもよい。
管13、14は、それらの穴部が水平方向に一列に配列するように配置される。その配置間隔は、任意の間隔とすることができる。管13、14には、その配列方向に管13、14から突出した複数のノズル17、18が設けられる。管13に設けられた複数のノズル17は、先端に小さい孔を1以上有し、管13内に供給された消臭剤原液を霧状にして噴射(噴霧)させることができるようになっている。管14に設けられた複数のノズル18も、先端に小さい穴を1以上有し、管14内に供給された希釈液を噴霧させることができるようになっている。このように一列に配列するように配置するのは、後述する送風機19により渦を巻くように空気を送風した場合に、2つの液がこの渦を巻く空気により大気中で充分に混合されるようにするためである。
ライン15、16の途中には、各液の流量を調整するための弁20、21が設けられる。弁20、21は、各液の流量を調節することができれば、グローブ弁やボール弁等のいかなる形式の弁であってもよい。弁20、21は、手動で調整するものであってもよいが、設定された流量に自動調整することができる電磁弁を用いることもできる。この弁20、21を備えることにより、消臭剤原液と希釈液との混合比を変えることができる。
ここで、消臭剤原液と希釈液との混合比を変えることの意義について、図2を参照して説明する。場所によって臭気の強さが不均一である場合、そこから臭気を抑制するには、場所に応じて濃度を変更することがコスト的に有利なことが知られている。
例えば、重油が漏洩した土壌に、ある消臭剤を噴霧したとする。図2の散布回数2回に示すように、同一噴霧量であれば、20倍に希釈した濃い消臭剤の方が、100倍に希釈した濃度が低い消臭剤より高度に消臭することができる。すなわち、臭気の程度をレベル3より低いレベル2まで下げることができる。
しかしながら、レベル2まで下げることを要求しないのであれば、図2の散布回数1回に示すように、濃い消臭剤でも、濃度が低い消臭剤でも同じレベル3という結果が得られている。これは、人の臭気の感覚が非線形であることに起因するものである。すると、レベル3で良いのであれば、その場所全体に濃い消臭剤を噴霧して消臭するのは無駄であり、人の感覚を頼りに濃度を変更することが非常に有用であると言える。
このため、本発明では、人の感覚で臭気源の臭気レベルを判断し、その臭気レベルに応じて、上記の混合比を変えることができる。混合比は、設定する消臭剤原液と希釈液の各流量を変えることにより変更することができる。
再び図1を参照して、噴霧装置10は、管13、14とともに一列に並ぶように配置される送風機19を備える。この送風機19は、一列に配列する管13、14に向けて渦を巻くように空気を送風する。渦を巻くように空気を送風する送風機19としては、複数の羽根を有し、空気を軸方向から流入させ、軸方向へ流出させる軸流送風機や斜流送風機を挙げることができる。送風機19の送風方向には、2つの管13、14しかないので、圧縮比は小さくて済むことから、ブロワではなく、ファンを使用することができる。
送風機19は、軸方向と同じ方向である配列方向に対して傾斜するように複数の羽根が軸の周囲に一定間隔で取り付けられ、一定の回転数で軸をモータにより回転させることにより、渦を巻くように空気を送風する。これにより、配列方向に並ぶ2つの管13、14の複数のノズル17、18から噴霧された液が、渦を巻くように送風される空気の撹拌効果により、大気中で適切かつ充分に混合して目的の位置である臭気源に到達し、効率的に消臭を行うことが可能となる。
管13、14を設けず、1つまたは複数のノズルを適当に配置しただけの構成とすることも可能であるが、1つでは、消臭に時間がかかり、一度に狭い範囲しか消臭することができない。複数のノズルを適当に配置する場合は、各ノズルへ繋がるラインが必要で、そのラインが複雑となり、また、各ラインが送風を遮断して空気の流れが乱れるので、適切に渦を巻くように一方向に送風することができなくなる。これでは、上記の撹拌効果は得られない。このため、本発明では、渦を巻きながら送風される空気に出来るだけ乱れが生じないように、リング状に形成された管13、14を用い、その管13、14に複数のノズル17、18を設けている。
また、遠心ファンのように、単に空気を一定方向に送風する送風機を用いることも可能であるが、この遠心ファンでは、渦を巻くように送風することができないので、目的の臭気源に到達するまでに充分に混合されない。これでは、臭気源に噴霧しても、消臭剤の濃度にムラが生じ、効率的に消臭を行うことはできない。このため、本発明では、軸流ファン等の渦を巻くように送風する送風機19を使用している。
図1に示す実施形態では、原液タンク11と希釈液タンク12とが高い位置にあり、各タンクから各液が直接、弁20、21を介して各管13、14へ供給されているが、各ライン15、16にポンプを設け、各液を圧送することもできる。なお、ポンプにより各液を圧送することで、適切にノズルから各液を噴霧することができる。ポンプとしては、液体を圧送することができれば、遠心ポンプや軸流ポンプ等、いかなるポンプであってもよい。
図3は、管13およびその管13に設けられる複数のノズル等を拡大して示した図である。図3(a)は、配列方向から見た平面図であり、図3(b)は、その側面図である。管13は、上記のようにリング状に形成されたもので、管13と上記のライン15とを接続するための突出した接続口22を備える。管14およびその管14に設けられる複数のノズル18、接続口23は、管13および複数のノズル17、接続口22と同様であるため、その説明を省略する。
接続口22は、管13から突出した中空円筒状のものとされ、ライン15にゴムホースを用いる場合、ゴムホースを差し込むことにより接続することができ、その他の場合は、ソケット等の接続治具を使用してライン15と接続することができる。接続口22は、適切にライン15と接続することができれば、いかなる形状や構造であってもよい。また、接続口22は、ライン15と溶着や溶接により接続することも可能である。
管13には、図3(b)の配列方向に向いた面(送風機19側ではない側の面)に、図3(a)に示すように一定間隔で複数のノズル17が管13から突出するように設けられる。図3(a)では、等間隔に、8つのノズル17が設けられている。ノズル17は、管13との接続部分が折り曲げ可能とされていて、配列方向に対して傾斜させることができるようになっている。配列方向に対して傾斜させる角度θを変えることにより、噴霧方向を変えることができる。なお、その他の方法や部材を使用して角度θを変えることができるようにされていてもよい。これにより、希望の径の渦となるように調整することができる。
ノズル17から噴霧された液は、臭気源に到達する間、渦を巻くように大気中を移動するため、各液を大気中で充分に混合することができる。噴霧された液は、ノズル17から離れるにつれて大きい渦を描くように移動する。このため、管13、14を同じ大きさに形成し、ノズル17、18の角度θを管13、14で同じ角度にした場合、混合しない部分が出て来てしまい、その部分の液が無駄になる。そこで、角度θを変え、混合しない部分が出ないように調整することができる。
複数のノズル17、18が設けられた管13、14は、図4に示すような中空で筒状のケーシング30内に図示しない支持部材を使用して配設することができる。支持部材としては、渦を巻くように送風される空気の通り道を出来るだけ塞がないように、例えば、ケーシング30の内壁に固定され、その内壁から径の中心に向けて延びる、先端がU字形とされた管13、14を挟み込むことができる挟持部を備えた少なくとも3つの棒状部材を用いることができる。管13、14は、各挟持部に押し込んで挟み込むように連結することで、図4に示すような、ケーシング30の径の中央部に配設することができる。ここに例示した支持部材や管13、14の配設方法は一例であり、これには限定されない。
ケーシング30は、2つの円筒部材30a、30bとから構成され、それらを螺合することにより接続できるようになっている。管13は、円筒部材30a内に、管14は、円筒部材30b内にそれぞれ任意の位置に配設され、例えば、円筒部材30bを固定し、円筒部材30aを矢線に示す方向に回転させて螺合することができる。この円筒部材30aを回転させる回数を調整することで、管13と管14との間隔を調整することができる。なお、管14が配設された円筒部材30bは、フランジ接続等の手段を用いて、送風機19と接続することができる。
ケーシング30の円筒部材30a、30bは、その長さ方向に同じ径とされていてもよいし、円筒部材30bから円筒部材30aに向けて径が拡大したものであってもよい。また、ここでは螺合して間隔を調整する構成を例示したが、間隔を調整できれば、スライド構造等、いかなる構造や構成を採用してもよい。
上記の弁20、21で流量を調整し、ノズル17、18の角度を調整したとしても、上記の混合しない部分を完全になくすことはできない。この部分をさらに少なくするべく、管13、14の間隔を調整することができる。なお、混合状態の調整は、弁20、21による調整のみであってもよいし、ノズル17、18の角度の調整のみであってもよいし、この間隔の調整のみであってもよい。また、混合状態の調整は、これら2つ以上を調整して行うことも可能である。
図5を参照して、噴霧装置10を使用して複数の液体の噴霧を行う処理の流れを説明する。ステップ500からこの処理を開始する。まず、ステップ505において、使用する場合にはポンプを起動し、原液タンク11から消臭剤原液を、希釈液タンク12から希釈液をそれぞれ、各管13、14へ供給する。ステップ510では、弁20、21により、所定の流量になるように各液の流量を調整する。所定の流量は、その位置で消臭を行う場合に設定された消臭剤原液と希釈液の流量である。なお、これら流量は、消臭剤原液と希釈液の混合比から決定することができる。
ステップ515では、一列に配列する管13、14の配列方向に向けて送風機19により渦を巻くように空気を送風する。そして、ステップ520では、弁20、21により流量が調整された消臭剤原液と希釈液とを、管13、14に設けられた複数のノズル17、18から噴霧させる。噴霧された消臭剤原液と希釈液とは大気中で充分に混合しながら目的の消臭源へ向けて移動する。希釈液により適当に希釈された消臭剤は、臭気源にある悪臭の元となる成分と化学反応することにより、あるいはその成分を包み込むことにより消臭する。消臭方法は、化学反応や包み込み以外の方法であってもよい。
ステップ525では、人の感覚によりその位置の消臭が終了したかどうかを判断する。消臭できた場合、ステップ530で、一度、消臭剤原液と希釈液の供給を停止する。例えば、弁20、21を閉にすることにより停止することができる。ステップ535では、消臭すべき他の位置があるか判断し、ある場合、ステップ540へ進む。ステップ525で消臭できていない場合、消臭できるまで各液の噴霧が継続される。
ステップ540では、一度停止した消臭剤原液と希釈液の各管13、14への供給を開始し、ステップ545では、他の位置の臭気レベルに応じて各液の流量を設定し、その設定した各流量になるように弁20、21で各液の流量を変更する。そして、ステップ515へ戻り、複数のノズル17、18から各液を噴霧させ、当該他の位置の消臭を行う。
このようにして、消臭すべき他の位置がなくなった場合、ステップ550へ進み、各液の供給および送風を停止し、ステップ555でこの処理を終了する。消臭の判断は、人の感覚でも良いが、臭気計等の臭気測定装置を使用し、所定のレベル以下かどうかにより行うこともできる。
以上のことから、本発明の装置および方法は、消臭剤の噴霧に使用する場合、不法投棄や土壌汚染現場等の臭気の強さが位置によって変わる不均一な状況において、噴霧を継続しながら状況変化に即応した適正な消臭剤濃度へ設定変更することが可能となる。消臭剤以外に適用する場合にも、混合性に劣る複数の液体の組み合わせでも混合噴霧が可能で、中間タンク等を用いることなく、即座に設定した濃度に変更し、その濃度に切り替えることができる。
これまで本発明の噴霧装置および噴霧方法について図面に示した実施形態を参照しながら詳細に説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態や、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…噴霧装置、11…原液タンク、12…希釈液タンク、13、14…管、15、16…ライン、17、18…ノズル、19…送風機、20、21…弁、22、23…接続口、30…ケーシング、30a、30b…円筒部材

Claims (6)

  1. 複数の液体の各々が収容される複数の容器と、
    各々がリング状に形成され、各前記容器から各前記液体が供給される複数の管と、
    各前記管につき複数設けられ、各前記管内に供給された前記液体を噴霧させる複数のノズルと、
    リング状に形成された各前記管の穴部が一列に配列するように配置された複数の前記管の配列方向に向けて渦を巻くように空気を送風する送風機と、
    各前記管と各前記容器との間にそれぞれ設けられ、各前記容器から各前記管へ供給する各前記液体の流量を設定された各流量に調整するための複数の弁とを含む、噴霧装置。
  2. 前記複数のノズルは、前記配列方向に対する角度が調整可能とされている、請求項1に記載の噴霧装置。
  3. 前記複数の管は移動可能とされ、前記複数の管の前記配列方向への間隔が調整可能とされている、請求項1または2に記載の噴霧装置。
  4. 前記複数の液体は、消臭剤原液と、該消臭剤原液を希釈するための希釈液とを含み、臭気源の臭気レベルに応じて設定された前記消臭剤原液と前記希釈液の流量に変更する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の噴霧装置。
  5. 複数の液体の各々が収容される複数の容器から各液体を、各々がリング状に形成された複数の管の各々へ供給するステップと、
    各前記容器と各前記管との間にそれぞれ設けられた複数の弁により各前記液体の流量を所定の流量に調整するステップと、
    リング状に形成された各前記管の穴部が一列に配列するように配置された複数の前記管の配列方向に向けて、送風機により渦を巻くように空気を送風するステップと、
    各前記液体を、各前記管に設けられた複数のノズルから噴霧させるステップと、
    各前記液体の流量を、前記複数の弁により噴霧する位置に応じて設定された各流量に変更するステップとを含む、噴霧方法。
  6. 前記複数の液体は、消臭剤原液と、該消臭剤原液を希釈するための希釈液とを含み、前記変更するステップは、臭気源の臭気レベルに応じて設定された前記消臭剤原液と前記希釈液の流量に変更する、請求項5に記載の噴霧方法。
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