JP2569549Y2 - 飲料注出機 - Google Patents

飲料注出機

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JP2569549Y2
JP2569549Y2 JP1993010917U JP1091793U JP2569549Y2 JP 2569549 Y2 JP2569549 Y2 JP 2569549Y2 JP 1993010917 U JP1993010917 U JP 1993010917U JP 1091793 U JP1091793 U JP 1091793U JP 2569549 Y2 JP2569549 Y2 JP 2569549Y2
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dispensing
beverage
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switch
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修治 嘉戸
俊明 河合
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は飲料注出スイッチを操作
して注出機構を作動させることにより飲料を注出する飲
料注出機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の飲料注出機は、一般に給液ポン
プ等を有する注出機構を備えており、本体の操作パネル
に設けた飲料注出スイッチを操作すると、その注出機構
が作動して飲料貯留タンクから飲料がカップ等に供給さ
れる構成である。その注出態様の一種として、いわゆる
「定量注出動作」と称されるタイプがあり、これは飲料
注出スイッチの操作に基づいて注出機構を一定時間だけ
作動させることにより、予め設定された既定注出量の飲
料をカップに供給できるというものである。このような
注出態様は、常に例えばカップに8分目というような一
定量の飲料を注出する必要がある飲食店等において特に
便利に利用されている。
【0003】上述した既定注出量を予め設定するため、
従来は次のような構成が提供されていた。すなわち、前
記注出機構の動作を制御する注出制御手段に、注出量設
定モードに移行させるためのモード切換スイッチ、数字
表示器、設定値加算用及び減算用の各押しボタンスイッ
チを設ける。そして、注出量設定モードに切り換えた上
で、設定値加算用の押しボタンスイッチをオン操作する
と既定注出量が初期値から加算されると共にその値が数
字表示器に例えばcc単位で表示され、設定値減算用の
押しボタンスイッチをオン操作すると既定注出量が減算
されると共にその値が数字表示器に同様に表示されるよ
うに構成するのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、飲料の注出のために本来的に必要な飲料注出スイッ
チの他、設定値加算用及び減算用の各押しボタンスイッ
チが必要となるため、コストアップを招き、しかも操作
パネルに多数のスイッチ類が配置されて混乱を生じ易
く、かえって使い勝手が悪くなるという問題があった。
また、従来、既定注出量を例えば「150cc」に設定
したい場合には、使用者は、まず注出量設定スイッチを
操作して注出量設定モードにした上で、数字表示器を見
ながら、そこに「150」が表示されるように設定値加
算用或いは減算用の押しボタンスイッチを操作してい
た。しかし、このようにして例えば150ccを既定注
出量として設定したとしても、その既定注出量「150
cc」がカップの何分目に相当するのかは、実際に飲料
をカップ内に注出して見なければ判るものではない。こ
のため既定注出量を決定するに際しては、従来は、次の
ようにして飲料の注出を試験的に何回か繰り返してい
た。すなわち、まず、所定のスイッチを操作して注出量
設定モードとし、おおよその値(例えば150cc)を
既定注出量として設定する。次に、注出量設定モードを
解除して飲料注出スイッチを操作することにより実際に
飲料をカップに注出して見る。そして、注出された飲料
が所望した量に比べて少なければ、再び注出量設定モー
ドに戻して設定値加算用の押しボタンスイッチをオン操
作して既定注出量を増加させる。そして再び、注出量設
定モードを解除し、飲料注出スイッチを操作して実際に
飲料をカップに注出し、以下、これをカップ内に所望量
の飲料が注出されるまで繰り返すのである。このように
従来の飲料注出機では、所望の既定注出量を設定するに
は、上述のように暫定的な既定注出量の設定と試験的注
出とを繰り返す必要があり、その操作が煩わしいという
欠点もあった。
【0005】本考案は上記事情に鑑みて工夫されたもの
である。従って、その目的の1つは、既定注出量の設定
操作を少数のスイッチで行うことができて使い勝手を高
めることができる飲料注出機を提供するところにある。
また、他の目的は、既定注出量の設定操作を少数のスイ
ッチで行うことができる上、更に、その設定操作を簡単
化することができる飲料注出機を提供するところにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案に係る飲
料注出機は、飲料を注出部に供給するための注出機構
と、飲料注出スイッチの操作に基づき注出機構を作動さ
せて予め設定された既定注出量の飲料が注出されるよう
に注出機構を動作させる注出制御手段とを備えており、
所定の操作がされたときに注出制御手段を注出量設定モ
ードに移行させるためのモード切換スイッチを設けると
共に、前記注出制御手段を、注出量設定モードにあると
きには飲料注出スイッチの操作に基づき既定注出量を設
定するように構成したところに特徴を有する。
【0007】また、請求項2の考案に係る飲料注出機
は、上述の注出制御手段を、注出量設定モードにあると
きには飲料注出スイッチが操作される度に既定注出量を
所定単位づつ増加又は減少させるように構成したところ
に特徴を有する。また、請求項3の考案に係る飲料注出
機は、上述の注出制御手段を、注出量設定モードにある
ときに飲料注出スイッチが操作されると、注出機構を作
動させて飲料を注出すると共に、その飲料注出スイッチ
が操作されている時間に応じて既定注出量を設定するよ
うに構成したところに特徴を有する。
【0008】
【作用】各請求項のいずれの考案にあっても、飲料の注
出のために本来的に設けられている飲料注出スイッチを
利用して既定注出量を設定することができ、従って、そ
の設定のための専用のスイッチ群を設ける必要がなくな
る。
【0009】しかも、特に請求項3の考案によれば、飲
料注出スイッチを操作している間、実際に飲料が注出さ
れると共に、その操作時間に応じて既定注出量が設定さ
れるから、実際に注出される飲料をカップで受けてその
量を目で確認しながら適切な既定注出量を設定すること
ができる。
【0010】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、既定
注出量の設定のための専用スイッチを不要にできるか
ら、コストダウンが可能になると共に操作部が簡略化さ
れて操作性も向上する。また、特に、請求項3の考案に
よれば、実際に注出される飲料の量を目で確かめながら
既定注出量の設定を行うことができるから、所望量の既
定注出量を簡単に設定することができるようになる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面を参照
して説明する。この実施例の飲料供給機では3種類の飲
料を供給でき、その供給形態は予め設定された既定注出
量の飲料を注出する「定量注出動作」と、既定注出量と
は無関係に自由な量の飲料を注出できる「自由量注出動
作」とを選択できるようになっており、更に「定量注出
動作」を行う場合にはカップのサイズ(S,M,L)に
応じた3種類の供給量を選択できるようになっている。
全体的な構成は図1に示す通りである。飲料供給機の前
面下部は一段と奥方に後退して飲料の注出部11のため
の空間が形成され、その底部に図示しないカップ10を
置くための受部12が設けられている。本体前面の上部
には扉13が開閉可能に設けられ、この扉13を開放す
ることにより本体内に設けた3個の原液タンク(図示せ
ず)を個別に取り出すことができる。なお、これらの原
液タンクには各飲料の濃縮原液が貯留される。また、扉
13の下部には注出操作パネル14が設けられており、
ここに飲料の種類を表した3枚の表示板15が取り付け
られると共に、各表示板15の下方にはそれぞれ3個の
飲料注出スイッチ16と警報ランプ17が設けられてい
る。なお、飲料注出スイッチ16は、3種類の飲料につ
いて、カップ10のサイズ(S,M,L)に応じた3種
類の供給量を選択できるようになっており、従って、総
計9個が注出操作パネル14に設けられている。
【0012】次に、前記注出部11に飲料を供給するた
めの注出機構は図2に示すようである。即ち、本体内に
は上述した3個の原液タンクの他に1個の冷水タンク
(図示せず)が設けられ、この冷水タンクには内部に希
釈用飲料液である冷水が貯留されるようになっている。
この冷水タンクは、それぞれ冷水弁(図5にのみ図示)
を有する冷水供給管19を介して3個の混合器21に連
結されている。これらの混合器21は飲料の注出部11
の上部に横に並んで位置しており、ここから流下する飲
料は受部12上に置いたカップ10にて受けられる。前
記各原液タンクの下方にはそれぞれ連結器22A ,22
B ,22C (総括的には符号「22」にて示す)が設け
られ、原液タンクを本体内にセットすると、その底部の
開口部が各連結器22に連結される。そして、この各連
結器22はそれぞれ給液ポンプ23A ,23B ,23C
(総括的には符号「23」にて示す)を介して前記各混
合器21に連なる。なお、上記混合器21は図3にその
一部を示すように底部に通液孔を有するボウル状をな
し、その開口上面に前記冷水供給管19の先端部と、給
液ポンプ23の吐出管24の先端部とが並んで臨んだ形
態となっている。なお、前記扉13の裏面には、図3に
示すように設定操作パネル25が設けられ、ここにリセ
ットスイッチ26、スライド形のモード切換スイッチ2
7及び同じくスライド形の3個の選択スイッチ28a〜
28cが設けられている。
【0013】さて、本実施例の電気的構成は図4に示す
ようであり、図示しないマイクロコンピュータを含む制
御回路30を中心に構成されている。すなわち、制御回
路30の入力ポートには計9個の前記各飲料注出スイッ
チ16群、リセットスイッチ26、モード切換スイッチ
27及び選択スイッチ28a〜28cが接続され、出力
回路には3個の冷水弁20A ,20B ,20C (総括的
には符号「20」にて示す)と、同じく3個の給液ポン
プ23A ,23B ,23C とが接続され、もって濃縮原
液及び冷水の混合器21内への供給量を制御する注出制
御手段を構成している。
【0014】まず、飲料の注出動作に関連する部分の制
御態様を示すと図5及び図6に示すようになる。図5は
「自由量注出動作」を行う際の制御態様を示し、図6は
「定量注出動作」を行う際の制御態様を示す。両制御態
様は図3に示したモード切換スイッチ27をオフ状態と
して注出モードに設定すると共に、選択スイッチ28a
を予め切り換えておくことによって使用者が自由に選択
することができる。 <自由量注出動作> 例えば選択スイッチ28aがオフ状態にあるときには、
図5に示した自由量注出ルーチンが実行される。ここで
は、まずステップA1にて飲料注出スイッチ16がオン
になったか否かが判断される。なお、この「自由量注出
動作」を行う場合には、カップの3種類のサイズに応じ
て設けられた3個の飲料注出スイッチのいずれをオン操
作しても同様に動作するように設定されている。飲料の
注出のために使用者が所望の飲料の飲料注出スイッチ1
6をオン操作(押圧操作)すると、次のステップA2に
移行し、3個の冷水弁20A ,20B ,20C のうち要
望した飲料のものが開放される。この結果、まず、冷水
タンク内の冷水が混合器21内に供給されることにな
る。この後、所定時間(例えば0.2秒)だけ冷水のみ
が混合器21内に供給され続け(ステップA3)、その
後に、給液ポンプ23A ,23B ,23C のうち要望し
た飲料のものが駆動されて(ステップA4)、原液タン
ク内の濃縮原液が給液ポンプ23にて混合器21内に供
給されるようになる。
【0015】このように濃縮原液の混合器21内への供
給が始まると、注出量カウンタがカウントを開始すると
共に(ステップA5)、ステップA6へ移行して飲料注
出スイッチ16がオフになったか否かが監視され、これ
がオフになるまで給液ポンプの駆動とタイマカウントが
続けられる。なお、この時点では、冷水弁20も開放し
ており、冷水が混合器21内に供給され続けている。従
って、飲料注出スイッチ16をオン操作し続けている
間、濃縮原液と冷水とが混合器21内に供給され、ここ
で混合されることになる。混合液は、混合器21から下
に流れ落ちて受部12に置いたカップ10内に供給され
る。
【0016】飲料注出スイッチ16から指を離してオフ
になると、ステップA7に移行して給液ポンプ23が停
止される。この結果、まず濃縮原液の供給が停止される
ことになる。そして、ステップA5にて計測した注出量
に応じて残量カウンタの値を減算し(ステップA8)、
ステップA9にてその値を確認した後に、所定時間(例
えば0.2秒)だけ待って冷水弁20を閉じる(ステッ
プA10,A11)。これにて冷水の供給が停止されて
飲料の注出が終了し、飲料注出スイッチ16をオン操作
していた時間に対応する量の飲料が注出されたことにな
る。なお、残量カウンタの値が所定値未満となったとき
には(ステップA11)、警報ランプを点灯する処理
(ステップA12)が行われてその濃縮原液が残り少な
いことを使用者に報知する。
【0017】<定量注出動作> また、選択スイッチ28aがオン状態にあるときには、
図6に示した定量注出ルーチンが実行される。ここで
は、まずステップB1にて飲料注出スイッチ16がオン
になったか否かが判断される。なお、この「定量注出動
作」を行う場合には、カップの3種類のサイズに応じて
設けられた3個の飲料注出スイッチのいずれをオン操作
したかによって、後述する基準注出時間TMを異ならせ
るように設定されている。飲料の注出のために使用者が
所望種類の飲料の飲料注出スイッチ16をオン操作(押
圧操作)すると、次のステップB2に移行し、3個の冷
水弁20A ,20B ,20C のうち要望した飲料のもの
が開放される。この結果、上述の「自由量注出動作」の
場合と同様に、まず冷水タンク内の冷水が混合器21内
に供給されることになる。
【0018】この後、所定時間(例えば0.2秒)だけ
冷水のみが混合器21内に供給され続け(ステップB
3)、その後に、給液ポンプ23A ,23B ,23C の
うち要望した飲料のものが開放される(ステップB
4)。これにより、上述の「自由量注出動作」の場合と
同様に、原液タンク内の濃縮原液が給液ポンプ23にて
混合器21内に供給され、既に供給されている冷水と混
ざり合うようになる。このように濃縮原液の混合器21
内への供給が始まると、注出時間カウンタがカウントを
開始してオン操作された飲料注出スイッチ16のカップ
サイズに対応する基準注出時間TMが経過したか否かが
判断され(ステップB6)、その時間TMが経過するま
で給液ポンプの駆動が続けられる。これにて、濃縮原液
と冷水とが混合器21内に連続的に供給されて混合さ
れ、混合液は混合器21から受部12に置いたカップ1
0内に流れ落ちる。
【0019】基準注出時間TMが経過すると、ステップ
B7に移行して給液ポンプ23が停止される。そして、
基準注出時間TMに応じた値を残量カウンタにて減算処
理し(ステップB8)、ステップB9にてその値を確認
した後に、所定時間(例えば0.2秒)だけ待って冷水
弁20を閉じる(ステップB10,B11)。これにて
冷水の供給が停止されて飲料の注出が終了し、基準注出
時間TMに対応した既定注出量の飲料が注出されたこと
になる。なお、残量カウンタの値が所定値未満となった
ときには(ステップB11)、警報ランプを点灯する処
理(ステップA12)が行われてその濃縮原液が残り少
ないことを使用者に報知する。また、濃縮原液の供給が
開始されてから基準注出時間TMが経過していない段階
で再び飲料注出スイッチ16がオン操作されると、ステ
ップB5にて「YES」 となるためステップB13に移行
して給液ポンプ23が停止され、それまでの作動時間を
算出した上で(ステップB14)、その時間に対応する
値を残量カウンタから減算する(ステップB15)。従
って、定量注出動作の途中で飲料注出スイッチ16を再
び押せば、飲料の注出が中断される。
【0020】<既定注出量の設定> さて、上述の説明から明らかなように「定量注出動作」
は予め設定された既定注出量の飲料を注出するが、その
既定注出量は基準注出時間TMの長さにより決定され
る。従って、使用者は、その基準注出時間TMを予め設
定しておくことにより所望の既定注出量を設定できるこ
とになる。本実施例において、その基準注出時間TM
は、図7のフローチャートに示すようにして決定され
る。同図に示した各処理は装置電源が投入されるとスタ
ートされ、まずモード切換スイッチ27の状態を読み取
り(ステップC1)、これがオフ状態にあれば前述した
注出モードになって「自由量注出動作」又は「定量注出
動作」を実行することができ、オン状態にあれば注出量
設定モードになって基準注出時間TMを設定できるよう
になる。この注出量設定モードにあっては、リセットス
イッチ26をオン操作すると、予め決まっている初期値
が基準注出時間TMとしてメモリに書き込まれる。この
初期値は、次に述べる「基準注出時間加減処理」又は
「基準注出時間自動設定処理」によって修正できるよう
になっており、そのいずれが実行されるかは選択スイッ
チ28b,28cの切換状態によって決まる。
【0021】<基準注出時間加減処理> 図8に詳細を示す。この内容は特に請求項2の考案に対
応している。まず、選択スイッチ28b,28cの状態
が読み込まれ、前者がオンで後者がオフの場合には、飲
料注出スイッチ16を1回オン操作する度に基準注出時
間TMを一定値T0 だけ加算する(ステップD1)と共
に、警報ランプ17を点灯させる(ステップD2)。警
報ランプ17を点灯させる理由は、本来は飲料の注出の
ために使用される飲料注出スイッチ16を既定注出量の
設定に利用するため、注出量設定モードにあって通常の
飲料注出操作とは異なることを操作者に認識させるため
である。また、選択スイッチ28b,28cの状態が、
前者がオンで後者がオフの場合には、飲料注出スイッチ
16を1回オン操作する度に基準注出時間TMを一定値
T0 だけ減算する(ステップD3)と共に、警報ランプ
17を点灯させる(ステップD4)。
【0022】従って、選択スイッチ28a〜28cを所
定の切換パターンに設定した上で、飲料注出スイッチ1
6を所望の回数だけオン操作すれば、使用者は所望の基
準注出時間TMすなわち「定量注出動作」における所望
の既定注出量を設定することができる。なお、この基準
注出時間加減処理は、3種類の飲料毎に行うことができ
ることは勿論である。選択スイッチ28b,28cの状
態が上述した2通り以外の場合には、次に述べる「基準
注出時間自動設定処理」が行われることになる。 <基準注出時間自動設定処理> これは図9に詳細に示してあるが、選択スイッチ28
b,28cの状態が上述した2通り以外であって飲料注
出スイッチ16がオン操作されると(図7のステップC
3で「ON」)開始される。この内容は特に請求項3の考
案に対応している。まず、冷水弁20が開放(ステップ
E1)されて冷水タンク内の冷水が混合器21内に供給
され、これが例えば0.2秒だけ継続される(ステップ
E2)。この後、給液ポンプ23が駆動されて(ステッ
プE3)原液タンク内の濃縮原液が混合器21内に供給
されて冷水と混ざり合って受部12に置いたカップ10
内に飲料として供給される。この飲料注出動作は飲料注
出スイッチ16がオン操作されている間中継続されるか
ら、飲料注出スイッチ16をオン操作している間は飲料
がカップ10内に供給され、次第にカップ10内の液位
が上昇する。所望の液位になったところで飲料注出スイ
ッチ16から手を離せば、給液ポンプ23が停止され
(ステップE4)、例えば0.2秒だけ待って冷水弁2
0が閉じられる(ステップE5,E6)。
【0023】これらの一連の飲料注出動作は前述した
「自由量注出動作」と同様であるが、ここでは給液ポン
プ23の駆動時間TMA をカウントし(ステップE
7)、これを基準注出時間TMとして設定する(ステッ
プE8)点が相違する。従って使用者は、飲料注出スイ
ッチ16をオン操作して実際に注出される飲料をカップ
10で受けながらカップ10内の液位を目で確認し、所
望の液位に達したところで飲料注出スイッチ16から手
を離せばよく、これにて所望量の既定注出量が設定され
たことになる。なお、上述の基準注出時間自動設定処理
も、3種類の飲料毎に行うことができることは勿論であ
る。また、この基準注出時間自動設定処理を行う場合に
は実際に飲料を注出するから、ステップE9〜E11に
示すように、ステップE7にて計測した駆動時間TMA
に応じて残量カウンタの値を減算し(ステップE9)、
その値が所定値未満となったときには(ステップE1
0)、警報ランプの点灯処理(ステップE11)が行わ
れて濃縮原液が残り少ないことを使用者に報知するよう
にしている。
【0024】このように本実施例によれば、飲料の注出
のために本来的に設けられている飲料注出スイッチ16
を利用して既定注出量を設定することができる。従っ
て、従来、必須としていた既定注出量の設定のための専
用スイッチ群を設ける必要がなくなり、その分、コスト
ダウンが可能になると共に設定操作パネル25が簡略化
されて操作性も向上する。しかも、「基準注出時間自動
設定処理」によれば、飲料注出スイッチ16をオン操作
している間、実際に飲料が注出されると共に、その操作
時間に応じて既定注出量が設定される。このため、実際
に注出される飲料をカップ10で受けてその量を目で確
認しながら所望な既定注出量を設定することができ、暫
定的な既定注出量の設定と試験的注出とを繰り返す必要
があった従来製品に比べてその設定操作を著しく簡単化
することができる。
【0025】なお、本考案は上記した実施例に限定され
るものではなく、例えば次のように変形して実施するこ
とができる。 (1)上記実施例では、注出量設定モードに移行させる
ためにモード切換スイッチ27を専用に設けるようにし
たが、これに限らず、例えば飲料注出スイッチ16群の
うちのいずれか2つを同時にオン操作する等、飲料注出
スイッチ16の特定の操作に基づき注出量設定モードに
移行するようにしてもよい。 (2)上記実施例では、給液ポンプ23を基準注出時間
TMだけ駆動することにより既定注出量の飲料を注出す
るようにしている。この構成では、給液ポンプ23の電
源周波数が50HZ であるか60HZ であるかによって
既定注出量の初期値が異なることになる。これに対処す
るには、例えば選択スイッチ28b,28cを利用し、
両スイッチ28b,28cが共にオン状態にセットされ
ている場合には電源周波数が50HZ であると判断し、
両スイッチ28b,28cが共にオフ状態にセットされ
ている場合には電源周波数が60HZ であると判断し、
各周波数に対応した初期値の設定を行うようにしてもよ
い。
【0026】その他、本考案は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、例えば濃縮原液と炭酸
水とを混合するタイプの飲料注出機に適用することもで
きる等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す全体の正面図
【図2】 一部を除去して内部構造を示す正面図
【図3】 設定操作パネルを示す正面図
【図4】 注出制御回路のブロック図
【図5】 自由量供給動作のフローチャート
【図6】 定量供給動作のフローチャート
【図7】 基準注出時間の設定のための各処理を示すフ
ローチャート
【図8】 基準注出時間加減処理を示すフローチャート
【図9】 基準注出時間自動設定処理を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
16…飲料注出スイッチ 20A ,20B ,20C …冷
水弁 23…給液ポンプ 27…モード切換スイッチ 30…制御回路(注出制御
手段)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料を注出部に供給するための注出機構
    と、飲料注出スイッチの操作に基づき前記注出機構を作
    動させて予め設定された既定注出量の飲料が注出される
    ように前記注出機構を動作させる注出制御手段とを備え
    たものにおいて、 所定の操作がされたときに前記注出制御手段を注出量設
    定モードに移行させるためのモード切換スイッチを設
    け、 前記注出制御手段は、注出量設定モードにあるときには
    前記飲料注出スイッチの操作に基づき前記既定注出量を
    設定するように構成されていることを特徴とする飲料注
    出機。
  2. 【請求項2】 飲料を注出部に供給するための注出機構
    と、飲料注出スイッチの操作に基づき前記注出機構を作
    動させて予め設定された既定注出量の飲料が注出される
    ように前記注出機構を動作させる注出制御手段とを備え
    たものにおいて、 所定の操作がされたときに前記注出制御手段を注出量設
    定モードに移行させるためのモード切換スイッチを設
    け、 前記注出制御手段は、注出量設定モードにあるときには
    前記飲料注出スイッチが操作される度に前記既定注出量
    を所定単位づつ増加又は減少させるように構成されてい
    ることを特徴とする飲料注出機。
  3. 【請求項3】 飲料を注出部に供給するための注出機構
    と、飲料注出スイッチの操作に基づき前記注出機構を作
    動させて予め設定された既定注出量の飲料が注出される
    ように前記注出機構を動作させる注出制御手段とを備え
    たものにおいて、 所定の操作がされたときに前記注出制御手段を注出量設
    定モードに移行させるためのモード切換スイッチを設
    け、 前記注出制御手段は、注出量設定モードにあるときに前
    記飲料注出スイッチが操作されると、注出機構を作動さ
    せて飲料を注出すると共に、その飲料注出スイッチが操
    作されている時間に応じて前記既定注出量を設定するよ
    うに構成されていることを特徴とする飲料注出機。
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