JP2581779Y2 - 飲料供給装置 - Google Patents

飲料供給装置

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JP2581779Y2
JP2581779Y2 JP1995003476U JP347695U JP2581779Y2 JP 2581779 Y2 JP2581779 Y2 JP 2581779Y2 JP 1995003476 U JP1995003476 U JP 1995003476U JP 347695 U JP347695 U JP 347695U JP 2581779 Y2 JP2581779 Y2 JP 2581779Y2
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は飲料注出スイッチを作動
させることにより飲料を注出する飲料供給装置に関し、
飲料原料の残量を監視する手段を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の飲料供給装置は、例えば飲料原
料を貯留しておくための原料貯留タンク内に、一対の電
極を配し、その電極間の抵抗値が飲料原料の貯留量によ
り変化することを利用して残量を監視するものが知られ
ている。しかし、この構成では、原料貯留タンク内に電
流を流すことから食品衛生上妥当でない場合があった
り、飲料原料の種類によっても抵抗値が変わるから調整
が難しく、さらには電流検出装置等が必要であり高価に
なるという欠点がある。
【0003】そのため、特公平4ー24752号公報に
開示されているように、CPU及びROM、RAMを用
いて販売杯数を積算し、これにより原料貯留タンク内の
残量を算出するものが開発された。具体的には、原料貯
留タンク内の貯留量を杯数に置換した値をRAMに記憶
しておき、飲料を販売する毎に、一杯づつ減算して残り
の杯数を算出する。また、この装置は、混合飲料にも適
用することができるように構成されており、この場合に
は、一杯分の各シロップ(飲料原料)量を混合比に応じ
た杯数に換算しておき、混合飲料を販売する毎に、RA
Mに記憶された各値からそれぞれ各シロップに対応する
杯数を減算する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、飲料供給装
置には、飲料注出スイッチの操作に基づいて原料貯留タ
ンクから飲料原料を供給部に供給するための注出機構を
予め設定された時間だけ作動させて一定量の飲料を供給
(定量注出動作)するものと、飲料注出スイッチが操作
されている時間だけ注出機構を作動させてその時間に応
じた量の飲料を供給(自由量注出動作)するもとのがあ
る。定量注出動作するものは、顧客へのサービスがマニ
ュアル化され、カップ等に一定量の飲料を供給するだけ
でよい場合に適しており、自由量注出動作をするもの
は、カップ等に飲料を注出した後、さらに飲料を注出し
てその量を調節することができるから、例えば、顧客の
好みに応じて量を調節する場合に適している。
【0005】ここで、原料貯留タンクの残量を算出する
場合に、上記定量注出動作を行う飲料供給装置には、上
記構成を適用できるが、自由量注出動作を行う飲料供給
装置には上記構成では残量を正確に算出することができ
ない。なぜなら、上記構成は、飲料を販売する毎、即ち
飲料注出スイッチを押す毎に混合比に応じた杯数を減算
するものであるから、例えば飲料注出スイッチを2回、
3回・・・と押し直せば、その分杯数が減算されてしま
い正確に残量を算出できないからである。また、混合比
に応じた供給量を予め杯数に換算しておくものであるか
ら、自由量注出動作のように販売時に供給量が変化する
場合には対応できないからである。本考案は上記事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、「自由量注出
動作」を行うものにおいて、正確に飲料原料の残量を算
出することができる飲料供給装置を提供するところにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の考案に係る飲料供給装置
は、原料貯留タンクから飲料原料を供給部に供給するた
めの注出機構とこれを作動させるための飲料注出スイッ
チとを備え、その飲料注出スイッチの操作に基づいて前
記注出機構を予め設定された時間だけ作動させて一定量
の飲料を供給する定量注出動作と、前記飲料注出スイッ
チが操作されている時間だけ前記注出機構を作動させて
その時間に応じた量の飲料を供給する自由量注出動作と
を行い得るようにしたものにおいて、前記原料貯留タン
ク内の飲料原料の貯留量に対応した値を設定可能なカウ
ンタと、前記注出機構により前記自由量注出動作を行っ
た時間に応じて前記カウンタのカウント動作を行わせる
自由量注出計数手段と、前記注出機構により前記定量注
出動作を行った場合に予め設定された作動時間に応じて
前記カウンタのカウント動作を行わせる定量注出計数手
段とを備えてなる構成としたところに特徴を有する。
【0007】請求項2の考案は、請求項1の考案におい
て、飲料原料の貯留量とカウント動作の値とを比較する
ことで残量を監視する比較手段を具備したところに特徴
を有する。
【0008】
【作用】自由量注出の場合の残量検知は以下のようにし
て行われる。例えば、カウンタには原料貯留タンク内に
飲料を満杯にした状態から注出機構を作動し続けた場合
に原料貯留タンクが空になる時間を初期値として設定し
ておく。さらに、自由量注出計数手段は、カウンタの値
から注出機構が作動した時間だけ減算するように設定し
ておく。すると、飲料注出スイッチが操作されて注出機
構が作動すると、その作動時間がカウンタの値から減算
されるから、これにより原料貯留タンクが空になるまで
の残りの時間を知ることができる。従って、単位時間あ
たりの供給量を予め測定しておけば、原料貯留タンク内
の残量を正確に把握することができる。
【0009】ところで、顧客へのサービス態様がマニュ
アル化され、カップに一定量の飲料を供給するだけでよ
い場合には、飲料供給装置を定量注出動作させることが
望ましい。また、顧客の好みに応じて注出量を調節する
ような場合には自由量注出動作させることが望ましい。
そこで、定量注出動作と自由量注出動作とを合わせ持つ
構成が考えられるが、単に定量注出動作と自由量注出動
作とを備えただけでは、定量注出動作に応じて原料貯留
タンクの残量を示すカウンタと自由量注出動作に応じて
原料貯留タンクの残量を示すカウンタとが存在すること
になり、定量注出動作と自由量注出動作とが途中で切り
換えられる場合には、一方のカウンタは動作しないこと
になるから、結局正確に原料タンクの残量を監視するこ
とができない。
【0010】しかし、請求項1の考案によれば、定量注
出動作をさせた場合には定量注出計数手段によりカウン
タをカウント動作させ、自由量注出動作をさせた場合に
は自由量注出計数手段によりそのカウンタをさらにカウ
ント動作させることができるから、定量注出動作と自由
量注出動作とが途中で切り換えられる場合でも、そのカ
ウンタのカウンタ値から正確に原料貯留タンクの残量を
把握することができる。
【0011】
【考案の効果】すなわち本考案の飲料供給装置によれ
ば、定量注出動作と自由量注出動作とを兼ね備えた場合
でも、定量注出計数手段と自由量注出計数手段とにより
同一のカウンタをカウント動作させるようにしたから、
用途に応じて途中で定量注出動作と自由量注出動作とが
切り換えられても原料貯留タンクの残量を正確に把握で
き、もって、実用価値が大となる効果を奏する。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面を参照
して説明する。この実施例の飲料供給機では3種類の飲
料(ここでは便宜上「飲料A」、「飲料B」及び「飲料
C」と称する。)を供給でき、その供給形態は「定量注
出動作」と「自由量注出動作」とを選択できるようにな
っており、更に「定量注出動作」を行う場合にはコップ
のサイズ(S,M,L)に応じた3種類の供給量を選択
できるようになっている。
【0013】全体的な構成は図1に示す通りである。飲
料供給機の前面下部は一段と奥方に後退して飲料の供給
部11のための空間が形成され、その底部に図示しない
カップを置くための受け皿12が設けられている。本体
前面の上部には扉13がヒンジ13aを介して開閉可能
に設けられ、この扉13を開放することにより本体内に
設けた3個の原料貯留タンク14を個別に取り出すこと
ができる。なお、これらの原料貯留タンク14には各飲
料の濃縮原液が貯留される。また、扉13の下部には操
作パネル15が設けられており、ここに飲料の種類
「A」,「B」,「C」を表した3枚の表示板16が設
けられると共に、各表示板16の下方にはそれぞれ3個
の飲料注出スイッチ17が横一列に並んで配置され、こ
のスイッチ17群と表示板16との間には残量警告ラン
プ18が設けられている。なお、飲料注出スイッチ17
は、各種類の飲料毎にカップのサイズ(S,M,L)に
応じて3個づつ設けられており総計9個が設けられてい
るが、これらを総括的に示すときには単に符号「17」
を付して表し、9個のうちの1個のみを個別的に示すと
きには、符号「17」に飲料の種類を表す文字と、カッ
プのサイズを表す文字とを添字として使用する。即ち、
A飲料用でSカップ用の飲料注出スイッチは符号「17
AS」を付して表し、B飲料用でMカップ用の飲料注出ス
イッチについては符号「17BM」を付して表す。
【0014】次に、飲料を前記供給部11に供給するた
めの注出機構は図2に示すようである。即ち、本体内に
は上述した3個の原料貯留タンク14の他に1個の冷水
タンク19が設けられ、この冷水タンク19は例えば水
道管が連結されて内部に所定量の水が貯留されるように
なっている。また、この冷水タンク19内には図示しな
い冷却パイプが配置され、その冷却パイプに冷媒を流す
ことによって冷水タンク19内の水を冷却することがで
きる。この冷水タンク19の底部には冷水供給管20が
連結され、これが3分岐してそれぞれ冷水弁21を介し
て3個の混合器22に個別に連結されている。これらの
混合器22は飲料の供給部11の上部に横に並んで位置
しており、ここから流下する飲料は受け皿12上に置い
たカップにて受けられる。
【0015】一方、前記3個の各原料貯留タンク14の
下方にはそれぞれ連結器23が設けられ、原料貯留タン
ク14を本体内にセットすると、その底部の開口部が各
連結器23に連結される。そして、この各連結器23に
は原料貯留タンク14内の飲料原液を流し出す給液管2
4が連結されると共に、この給液管24がそれぞれ給液
ポンプ25を介して前記各混合器22に連なる。上記冷
水弁21及び給液ポンプ25は3種類の飲料に応じて各
3個ずつ設けられており、そこで図3においては冷水弁
を示す符号「21」と、給液ポンプ25の駆動用のモー
タを示す符号「26」に飲料の種類を示す記号A,B,
Cを添字として付してある。
【0016】さて、本実施例の電気的構成は図3に示す
ようであり、図示しないマイクロコンピュータを含む制
御回路30を中心に構成されている。なお、前記扉13
の裏側のうち前記操作パネル15の裏側部分には、後述
する説明から理解されるように飲料注出スイッチ17の
機能を設定するための選択スイッチ31と、各原料貯留
タンク14に飲料原液が補充されたときにオン操作され
る3個のリセットスイッチ32A ,32B ,32C とが
設けられており、これらは図3に示すように制御回路3
0の入力側に接続されている。この制御回路30による
制御態様は次に示すようになる。
【0017】まず、制御回路30は常に選択スイッチ3
1の状態を参照することにより飲料注出スイッチ17を
「定量注出スイッチ」として機能させるか、「自由量注
出スイッチ」として機能させるかを決定するようになっ
ている。このために、入力ポートIssのレベルを参照
し、そのレベルに応じて各機能のいずれか一方をソフト
ウエア的に実現させるようにしている。
【0018】飲料注出スイッチ17が定量注出スイッチ
として機能する場合には、次のように動作する。飲料注
出スイッチ17がオン操作されると、これに基づく信号
の変化をトリガーとし、まず冷水弁21が開放されて冷
水が混合器22に供給され、次にこれから僅かに遅れて
モータ26が通電されて給液ポンプ25が作動される。
これにて、原料貯留タンク14内の飲料原液が混合器2
2に供給されるため、飲料原液と冷水とが混合器22内
で混ざり合いながら流下して受け皿12上に置いたカッ
プにて受けられることになる。そして、モータ26が所
定時間だけ通電されたことがタイマにて計時されると、
まずモータ26が断電され、更に僅かに遅れて冷水弁2
1が閉鎖作動され、これにて1回分の「定量注出動作」
が終了する。ここで作動される冷水弁21及び給液ポン
プ25は各飲料の種類に対応したものであることは勿論
であるが、本実施例では、これらの作動時間は3種類の
カップサイズに対応して予め設定された3種類の時間の
いずれかの時間となるようにされている。即ち、カップ
サイズが最も小さい「S」に対応する飲料注出スイッチ
17がオン操作された場合には例えば5秒間だけ給液ポ
ンプ25が作動され、カップサイズが最も大きい「L」
に対応する飲料注出スイッチ17がオン操作された場合
には例えば7秒間だけ給液ポンプ25が作動され、カッ
プサイズが中間的な「M」に対応する飲料注出スイッチ
17がオン操作された場合には例えば6秒間だけ給液ポ
ンプ25が作動されるようになっている。従って、カッ
プサイズに対応する3種類の飲料注出スイッチ17のう
ちいずれをオン操作するかにより、カップに注出される
飲料の量が決定されることになる。
【0019】一方、飲料注出スイッチ17が自由量注出
スイッチとして機能する場合には、次のように動作す
る。飲料注出スイッチ17がオン操作されると、これに
基づく信号の変化によって冷水弁21が開放されて冷水
が混合器22に供給され、次にこれから僅かに遅れてモ
ータ26が通電されて給液ポンプ25が作動される。こ
れにて、原料貯留タンク14内の飲料原液が混合器22
に供給されるため、飲料原液と冷水とが混合器22内で
混ざり合いながら流下して受け皿12上に置いたカップ
にて受けられることになる。そして、飲料注出スイッチ
17がオン操作されていることを条件にモータ26に通
電され続け、同スイッチ17がオフに戻ると、直ちにモ
ータ26が断電され、更に僅かに遅れて冷水弁21が閉
鎖作動される。これにて、カップには飲料注出スイッチ
17がオン操作されている時間に対応する量の飲料が注
出されるという「自由量注出動作」が行われることにな
る。勿論、ここで作動される冷水弁21及び給液ポンプ
25は各飲料の種類に対応したものであるが、本実施例
では、カップサイズに対応した3種の飲料注出スイッチ
17のいずれのスイッチをオン操作しても、オン操作さ
れている時間に対応する量の飲料が注出されるようにし
ている。即ち、飲料Aについて、カップサイズS用の飲
料注出スイッチ17ASをオン操作した場合でも、カップ
サイズL用の飲料注出スイッチ17ALをオン操作した場
合でも、同様に、給液ポンプ25が各飲料注出スイッチ
17AS,17ALをオン操作している時間だけ作動され
る。
【0020】なお、上述のように各飲料注出スイッチ1
7のオン操作に応じて各給液ポンプ25が作動されて飲
料が注出されると、原料貯留タンク14内の飲料原料は
徐々に消費されて残量が減少する。そこで、この残量を
検出するため、本実施例では制御回路30に含まれるマ
イクロコンピュータ及びその関連構成を次のようにして
機能させるようにしている。
【0021】飲料注出スイッチ17がオンからオフに戻
ったときに、図4に示す残量監視処理が実行される。こ
こでは、まず各飲料注出スイッチ17が「定量注出スイ
ッチ」として機能したか、「自由量注出スイッチ」とし
て機能したかが判別される(ステップ100)。この判
断は例えば制御回路30の入力ポートIssのレベルを参
照することで行うことができる。この判別の結果、飲料
注出スイッチ17が「定量注出スイッチ」として機能し
ていた場合には、次にカップサイズに対応するどの種類
の飲料注出スイッチ17がオン操作されたかが判別され
(ステップ101)、その種類に応じた値(s,m,
l)がカウンタの値Cから減算される(ステップ102
〜104であり、本考案の定量注出計数手段に相当す
る。)。このカウンタは、3個の各原料貯留タンク14
に対応して3種類設けられており、各原料貯留タンク1
4に対応するリセットスイッチ32がオン操作されたと
きには、そのカウンタの内容は初期値C0 となるように
設定されている。この初期値C0 は各原料貯留タンク1
4の最大容量に対応した値である。即ち、仮に、カップ
サイズMに対応する飲料注出スイッチ17がオン操作さ
れたときに100ccの飲料原液が消費され、且つ原料
貯留タンク14の最大容量が10リットルある場合に
は、初期値C0 は100×mに相当する値となる。次
に、カウンタ値Cと所定の基準値rとが比較され(ステ
ップ105)、カウンタ値Cが基準値rに達すると、操
作パネル15に設けた残量警告ランプ18を点灯させる
残量警告処理が行われる(ステップ106)。
【0022】また、ステップ100にて飲料注出スイッ
チ17が「自由量注出スイッチ」として機能したと判断
された場合には、まず給液ポンプ25が動作した時間が
読み込まれ(ステップ107)、その動作時間tに比例
した値pがカウンタ値Cから減算される(ステップ10
8であり、本考案の自由量注出計数手段に相当す
る。)。この値pは、仮に給液ポンプ25が1秒当たり
20ccの飲料原液を供給できるとすると、原料貯留タ
ンク14の最大容量が10リットルある場合には給液ポ
ンプ25が500秒の連続運転を行うと原料貯留タンク
14が空になるから、カウンタ初期値C0 の1/500
に相当する値に動作時間tを掛けた値とされている(p
=t*C0 /500)。なお、給液ポンプ25の動作時
間tはこの残量監視処理とは別の処理にて積算されてい
る。
【0023】上述の減算処理(ステップ108)が終了
すると、やはりステップ105に至ってカウンタ値Cと
所定の基準値rとを比較し、カウンタ値Cが基準値rに
達すると操作パネル15に設けた残量警告ランプ18を
点灯させる残量警告処理が行われる(ステップ10
6)。このようにマイクロコンピュータを利用してソフ
トウエア的に残量検出を行えば、定量注出動作或いは自
由量注出動作のいずれが行われたとしても、実際に注出
された飲料原液を正確に把握することができ、飲料原液
の残量が所定値まで減ったときには、これを確実に報知
させて飲料原液の補充を適切に促すことができる。
【0024】このように本実施例によれば、本体前面の
扉13を開放して選択スイッチ31を切換操作すること
により、操作パネル15に設けた飲料注出スイッチ17
を「定量注出動作」用の定量注出スイッチとして機能さ
せるか、又は、「自由量注出動作」用の定量注出スイッ
チとして機能させるかを選択することができる。従っ
て、例えば短い時間内に多数の顧客が来店するような繁
忙店では、飲料注出スイッチ17を定量注出スイッチと
して機能するようにしておけばよい。すると、飲料注出
スイッチ17を単純に1回操作するだけで一定量の飲料
の供給がされる「定量注出動作」が行われるようになる
から、多数の顧客の注文を短時間で処理することができ
るようになる。勿論、操作パネル15には自由量注出ス
イッチは存在しないから、「定量注出動作」及び「自由
量注出動作」の2種類を実行できながら、意に反して
「自由量注出動作」を行わせてしまうことがなく、この
面からも使い勝手が良くなる。
【0025】一方、顧客の数が少なく時間的に余裕があ
る店では、選択スイッチ31を操作して飲料注出スイッ
チ17を自由量注出スイッチとして機能するようにして
おけばよい。すると、飲料注出スイッチ17を操作して
いる時間に応じた量の飲料が供給される「自由量供給動
作」が行われるようになるから、店員はカップ内の飲料
の量を確認しながら注出することができ、例えば予めカ
ップに入れられた氷の量に応じて最適な量の飲料を注出
できるようになって使い勝手が良くなる。勿論、操作パ
ネル15には定量注出スイッチは存在しないから、意に
反して「定量注出動作」を行わせてしまうことがなく、
この面からも使い勝手が良くなる。
【0026】更に、上述のように使い勝手が向上する
上、操作パネル15には少数の飲料注出スイッチ17を
配置すればよくなるから、飲料注出スイッチ17群の配
置形態に余裕ができてデザイン上の自由度が高まるか
ら、誤操作を起こし難いレイアウトにする等の配慮が可
能になる。
【0027】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば次のように変更して実施することが
できる。 (イ)上記実施例では、飲料注出スイッチ17は各種類
の飲料に対して3個設け、カップサイズに応じて3種類
の「定量注出動作」を行い得るようにしたが、これに限
らず、カップサイズの1種類或いは2種類のみに対応す
るようにしてよい。 (ロ)上記実施例では、飲料原液を水と混合して飲料と
して注出する構成のものに適用したが、これに限らず、
原料貯留タンクに貯えた飲料をそのまま注出する構成の
飲料供給機にも同様に適用することができる。
【0028】(ハ)また、選択スイッチは扉13の裏側
に限らず、例えば本体の側面部に設けるようにしても良
い等、種々変更して実施することができる。 (ニ)また、上記実施例では飲料注出スイッチ17がオ
ンからオフに戻って1回分の注出動作が終了した時点で
残量監視処理を実行するようにしたが、これに限らず、
同スイッチ17がオンになった時点で積算処理を行うこ
ともできる。 (ホ)上記実施例では、リセットスイッチ32を使用者
が操作することにより積算値をリセット状態とする構成
としたが、これに限らず、例えば原料貯留タンクのセッ
トに基づき自動的に作動する位置に同スイッチを配置す
る構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る飲料供給機の正面図
【図2】 注出機構を示す概略的な縦断側面図
【図3】 電気的構成を示すブロック図
【図4】 本実施例の残量監視処理を示すフローチャー
【符号の説明】
11…供給部、14…原料貯留タンク、15…操作パネ
ル、17…飲料注出スイッチ、25…給液ポンプ、30
…制御回路、31…選択スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B67D 1/07 G07F 13/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料貯留タンクから飲料原料を供給部に
    供給するための注出機構とこれを作動させるための飲料
    注出スイッチとを備え、その飲料注出スイッチの操作に
    基づいて前記注出機構を予め設定された時間だけ作動さ
    せて一定量の飲料を供給する定量注出動作と、前記飲料
    注出スイッチが操作されている時間だけ前記注出機構を
    作動させてその時間に応じた量の飲料を供給する自由量
    注出動作とを行い得るようにしたものにおいて、 前記原料貯留タンク内の飲料原料の貯留量に対応した値
    を設定可能なカウンタと、前記注出機構により前記自由
    量注出動作を行った時間に応じて前記カウンタのカウン
    ト動作を行わせる自由量注出計数手段と、前記注出機構
    により前記定量注出動作を行った場合に予め設定された
    作動時間に応じて前記カウンタのカウント動作を行わせ
    る定量注出計数手段とを備えてなる飲料供給装置。
  2. 【請求項2】 飲料原料の貯留量とカウント動作の値と
    を比較することで残量を監視する比較手段を具備したこ
    とを特徴とする請求項1記載の飲料供給装置。
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JPS6030078B2 (ja) * 1979-07-20 1985-07-13 三菱電機株式会社 高周波加熱装置

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