JP2569376B2 - 木材処理加工装置 - Google Patents

木材処理加工装置

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JP2569376B2
JP2569376B2 JP2117979A JP11797990A JP2569376B2 JP 2569376 B2 JP2569376 B2 JP 2569376B2 JP 2117979 A JP2117979 A JP 2117979A JP 11797990 A JP11797990 A JP 11797990A JP 2569376 B2 JP2569376 B2 JP 2569376B2
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光彦 棚橋
親義 大田
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光彦 棚橋
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スギ、カラマツ、ポプラ、アルビチヤ等の
軟質材や、スギ、ヒノキ等の成育過程において除去され
る間伐材等のように細かったり曲がった未利用の木材を
堅牢化、直状化、自由な形に成形するのに使用される木
材加工装置に関するものである。
〔従来の技術〕
スギ等の軟質材は、建築材料として使用されているも
のの、堅牢度が低いため、用途が限定されていた。カラ
マツ、ポプラ、アルビチヤなど未利用の軟質材また、ス
ギ、ヒノキ等の成育過程において除去される間伐材は、
小径木で、しかも、湾曲しており、かつ、極めて軟かい
ため、建築材料として殆ど利用できないのが現状であ
る。
現在、これらの木材を堅牢にするには、木材中にフェ
ノール樹脂等の樹脂剤を含浸させて、その硬化によって
堅牢化する方法が一般的に行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来、上述したように、木材中に樹脂剤を含浸させて
硬化することによって、スギ、カラマツ、ポプラ、アル
ビチヤ等の軟質材の堅牢度の向上を図っているが、樹脂
を木材中に含浸させるため、樹脂材料費が嵩み製作コス
トが高価になるとともに、樹脂を木材中に均一に含浸さ
せるのに、特殊な含浸装置と、長時間(約1日)と手間
を要する。また、木材中に樹脂を含浸させて堅牢化する
ことから、木の特質である吸水性を失ってプラスチック
のようになり、木材が木材でなくなってしまう上、廃材
となった場合には、樹脂剤による焼却時の公害が発生す
るという問題点があった。
本発明者等は、上述の如き問題点を解決すべき鋭意研
究を進めた結果、木材を水蒸気処理して軟化させた後、
圧縮成形して固定化することが、木材の堅牢化に極めて
有効な手段であることを見出した。なお、かかる木材の
処理方法については特願平1−335595号で開示されてい
るが、当該方法を実施するための装置の具体的構成につ
いて開発が望まれていた。
そこで、本発明は、木材を水蒸気処理して軟化させた
後、圧縮成形して固定化することにより、木材を堅牢化
ならびに直状化するとともに、製材加工を不要化した木
材処理加工装置を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の木材処理加工装置は、内部に100〜230℃、5
〜25kg/cm2の高温高圧の水蒸気雰囲気を保持することの
できる圧力容器と、前記圧力容器の内部に対向配置した
少なくとも一対のプレス金型と、前記プレス金型を駆動
するための圧縮駆動手段とを具備してなり、前記一対の
プレス金型を互いに平行に延在させ、かつ、前記一対の
プレス金型の隣り合った長手方向端縁間にプレス金型に
対し摺動可能にプレス補助治具を装架し、前記プレス金
型と前記プレス補助治具とで被処理木材を収容するため
の断面積が拡縮可能な空間を形成させたことを特徴とす
るものである(請求項1)。
請求項2の発明は、内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2
の高温高圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力
容器と、前記圧力容器の内部に対向配置した少なくとも
一対のプレス金型と、前記プレス金型を駆動するための
圧縮駆動手段とを具備してなり、前記プレス金型の被処
理木材と接する面の横断面形状を曲線にしたことを特徴
とする木材処理加工装置である。
請求項3の発明は、内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2
の高温高圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力
容器と、前記圧力容器の内部に対向配置した少なくとも
一対のプレス金型と、前記プレス金型を駆動するための
圧縮駆動手段とを具備してなり、前記プレス金型の被処
理木材と接する面の横断面形状を波状にしたことを特徴
とする木材処理加工装置である。
請求項4の発明は、内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2
の高温高圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力
容器と、前記圧力容器の内部に対向配置した一対のプレ
ス金型と、前記プレス金型を駆動するための圧縮駆動手
段とを具備してなり、前記プレス金型を、両側壁が曲面
に形成されたキャビティの天井にインロウ用突条部を有
する上プレス金型と、両側壁が曲面に形成されたキャビ
ティの底にインロウ用溝部を有する下プレス金型とで構
成した木材処理加工装置である。
請求項5の発明は、内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2
の高温高圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力
容器と、前記圧力容器の内部に対向配置したプレス金型
と、前記プレス金型を駆動するための圧縮駆動手段とを
具備してなり、前記プレス金型を、下面にインロウ用突
条部を有する上プレス金型、上プレス金型と上下に対向
配置され上面にインロウ用溝部を有する下プレス金型、
上下の両プレス金型の一側端が内側面に沿って摺接する
ように配置された固定の横プレス金型、及び、この固定
の横プレス金型と左右に対向配置され、内側面を曲面状
に形成する可動の横プレス金型で構成した木材処理加工
装置である。
請求項6の発明は、内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2
の高温高圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力
容器と、前記圧力容器の内部に対向配置した一対のプレ
ス金型と、前記プレス金型を駆動するための圧縮駆動手
段とを具備してなり、前記一対のプレス金型を、断面が
凹型形状の雌プレス金型と、この雌プレス金型内に嵌挿
し得る雄プレス金型とで構成することによって、雌プレ
ス金型と雄プレス金型との間に被処理木材を収容するた
めの、断面積が拡縮可能な空間を形成させた木材処理加
工装置である。
〔作用〕
本発明によれば、木材を圧力容器内で高温高圧の水蒸
気雰囲気中に置くと、木材は水蒸気を吸収して温度が上
昇するため、軟化するとともに木質の分解が徐々に進行
する。この状態でプレス機によって圧縮成形して固定化
すると、木材は吸収した水分を絞り出しながら圧縮成形
されるため、木材中に形成されている微細な空洞部分が
小さくなって硬く、かつ、強い木質となるとともに、湾
曲している木材でも直状化することができるし、製材加
工せずに木材を自由な形に成形することができる。ま
た、水蒸気以外の加熱源(マイクロ波など)で加工した
場合と異なり、吸水、加熱しても元の形に復元しないと
こが判明している。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。
第1図は本発明装置の概略全体図、第2図及び第3図
は第1図のA−A線における概略断面図であり、第2図
は圧縮前の状態を示し、第3図は圧縮時の状態を示す。
第1図乃至第3図において、(1)は圧力容器、
(2)はプレス機である。
圧力容器(1)は、円筒形状の容器本体(1a)と、こ
れの開口部に取付けられた開閉蓋(1b)とからなり、内
部に配管(3)を通してクレオソート(木材防腐剤)等
の薬剤を混入した気体が注入されるとともに、配管
(4)を通して高温高圧の水蒸気が供給される。
プレス機(2)は、直角でL字状に折曲形成され、そ
の内面側が向き合うように、上記圧力容器(1)内で上
下に対向配置された一対のプレス金型(5)(5)と、
これを昇降駆動する複数の圧縮駆動装置、例えばプレス
シリンダ(6)(6)…と、直角でV字状に折曲形成さ
れ、上記プレス金型(5)(5)とによって拡縮可能な
角筒状の空間(7)が形成されるように、上記プレス金
型(5)(5)の両端縁間に当該プレス金型(5)
(5)に対して摺動可能に装架して対向配置された一対
のプレス補助治具(8)(8)とからなり、上記プレス
金型(5)(5)をプレスシリンダ(6)(6)…によ
って互いに近接させるという動作によって、該プレス金
型(5)(5)並びにプレス補助治具(8)(8)で上
記空間(7)内の木材(9)を圧縮するものである。
尚、図中、(10)は圧力容器(1)内の水蒸気ドレン
を外部に排出する配管であり、(11)は圧力容器(1)
内を大気に開放するために排気を行う配管である。
次に、上記のように構成された本発明装置における木
材の堅牢処理について説明する。
先ず、圧力容器(1)の容器本体(1a)内に処理しよ
うとする木材(9)を供給し、この木材(9)をプレス
機(2)のプレス金型(5)(5)並びにプレス補助治
具(8)(8)によって形成される空間(7)内で、下
側のプレス金型(5)上に載置支持、或は、第2図に示
すように、両プレス金型(5)(5)によってプレス補
助治具(8)(8)を介してソフトに挾持する。次に、
圧力容器(1)の容器本体(1a)の開口部に開閉蓋(1
b)を取付けて当該圧力容器(1)を密封した後、この
圧力容器(1)の内部に配管(3)を通してクレオソー
ト等の薬剤混入気体を注入するとともに、配管(4)を
通して高温(100〜230℃)、かつ、高圧(5〜25kg/c
m2)の水蒸気を供給する。この状態で、木材(9)を所
定時間(数秒〜数十分)置いた後、プレス機(2)のプ
レス金型(5)(5)をプレスシリンダ(6)(6)…
によって互いに近接するように変位させ、圧力容器
(1)の空間(7)内で保持されている木材(9)を、
第3図に示すように、プレス金型(5)(5)によって
プレス補助治具(8)(8)を介して断面積比で1/2〜1
/3程度に圧縮成形する。そして、この状態で木材(9)
を所定時間(数秒〜数十分)置いて固定化した後、圧力
容器(1)内への水蒸気の供給を停止すると同時に、圧
力容器(1)内を配管(11)を通して徐々に排気して大
気に開放する。この後、圧力容器(1)の容器本体(1
a)の開口部から開閉蓋(1b)を取外して当該圧力容器
(1)を開口し、プレス機(2)のプレス金型(5)
(5)をプレスシリンダ(6)(6)…によって互いに
離反するように変位させた後、圧縮成形された木材
(9)を取出して加工を終了する。
本発明装置のように、木材(9)を圧力容器(1)内
で高温高圧の水蒸気雰囲気中に置けば、木材(9)は水
蒸気を吸収して温度が上昇し、これによって木材(9)
は軟化するとともに、木質の分解が徐々に進行する。こ
の状態で、木材(9)にプレス機(2)によって機械的
な圧縮力を加えれば、木材(9)は吸収した水分を絞り
出しながら圧縮される結果、木材(9)中に形成されて
いる微細な空洞部分が小さくなって硬く、かつ、強い木
質となるとともに、湾曲した木材(9)は真直ぐに矯正
され、形が固定される。しかも、乾燥時に割れ発生の要
因となる成長歪みが抜き取られる。また、同時に木質に
含まれるヘミセローズのアセチル基が遊離して生ずる酢
酸が触媒となって、ヘミセルローズとリグニンが部分的
に解重合し、その結果、フェノール化合物やフルフラー
ル化合物等、木材腐朽菌(担子菌など)の成育を阻害さ
せる性質を持った化学物質が生成し、木材(9)の耐腐
朽性が向上することが実験によって確認されている。
上記実施例では、木材(9)に上下2方向から圧縮力
を加えて木材(9)を圧縮成形するようにしているが、
第4図に示すように、圧力容器(1)内の上下並びに左
右に、プレスシリンダ(6)(6)…によって互いに近
接、或は、離反駆動するストレートなプレスプレート
(5′)(5′)…をそれぞれ対向配置し、かつ、これ
らの隣接するプレスプレート(5′)(5′)間に直角
に折曲成形されたL字状のプレス補助治具(8′)
(8′)…をそれぞれ当該プレスプレート(5′)
(5′)に対して摺動可能に装架することによって、上
下左右4方向から、或は、第5図に示すように、圧力容
器(1)内の左右に、固定台(1′)上でプレスシリン
ダ(6)(6)により互いに近接、或は、離反駆動する
直角に折曲成形されたL字状のプレスプレート(5″)
(5″)を対向配置するとともに、両プレスプレート
(5″)(5″)の中間上方に、プレスシリンダ(6)
により昇降駆動するストレートなプレスプレート(5
)を配置し、かつ、プレスプレート(5″)(5″)
の水平板間及びプレスプレート(5″)(5″)の垂直
板とプレスプレート(5)との間に、ストレートなプ
レス補助治具(8″)及び直角に折曲成形されたL字状
のプレス補助治具(8″)(8″)をそれぞれプレスプ
レート(5″)(5″)及び(5)に対して摺動可能
に装架することによって上方及び左右の3方向から、木
材(9)に圧縮力を加えて圧縮するようにしてもよく、
また、対向配置されているプレス金型(5)(5)及び
プレスプレート(5′)(5′)、(5″)(5″)
は、互いにプレスシリンダ(6)(6)によって近接、
或は、離反駆動するようにしているが、一方を固定して
他方のみ駆動することによって、木材(9)を圧縮成形
するようにしてもよい。更に、上記プレス補助治具
(8)(8′)(8″)(8)はプレス金具(5)及
びプレスプレート(5′)(5″)(5)の圧縮面に
沿うように当てて装架されているが、例えば、第6図に
示すプレス補助治具(8′)のように、プレスプレート
(5′)(5′)の非圧縮面に沿うように当てて摺動自
在に装架しても良く、また、第7図に示すプレス補助治
具(8′)のように、両側辺(8a′)(8a′)を隣接す
るプレスプレート(5′)(5′)に形成したスリット
(5a′)(5a′)内に、プレスプレート(5′)
(5′)のプレス動作に応じて伸縮するようにスライド
自在に収納させてプレスプレート(5′)(5′)間に
装架しても良い。
尚、上記説明ではプレス補助治具(8)(8′)
(8″)(8″)を用いて木材(9)の圧縮成形を行う
ようにしているが、例えば、第8図に示すようにプレス
プレート(5′)(5′)…だけでも木材(9)の圧縮
成形は可能である。
また、上記実施例では、丸太を圧縮成形して角柱に成
形するようにしているが、本発明はこれに制約されるも
のではなく、用途に応じてプレス機(2)のプレス金型
(5)(5)を変更するようにすれば、種々な形状のも
のを成形することができる。
例えば、仏壇用脚のように曲線になったものを成形す
る場合には、第9図に示すように、対向面が曲線になっ
た上プレス金型(12)及び下プレス金型(13)によっ
て、高温高圧の水蒸気雰囲気中に置いて軟化させた木材
(14)を圧縮成形させて固定化させる。
また、ログハウス用材を成形する場合には、第10図に
示すように、両側壁が曲面に形成されたキャビティ(15
a)の天井にインロウ用突条部(15b)を有する上プレス
金型(15)、及び、両側壁が曲面に形成されたキャビテ
ィ(16a)の底にインロウ用溝部(16b)を有する下プレ
ス金型(16)によって、高温高圧の水蒸気雰囲気中に置
いて軟化させた木材(17)を圧縮成形させて固定化させ
る。特に、ハウス内に臨む面がストレートなログハウス
用材を成形する場合には、第11図に示すように、下面に
インロウ用突条部(18a)を有する上プレス金型(1
8)、これと上下に対向配置され、上面にインロウ用溝
部(19a)を有する下プレス金型(19)、上下の両プレ
ス金型(18)(19)の一側端が内側面(20a)に沿って
摺接するように配置された固定の横プレス金型(20)、
及び、この固定の横プレス金型(20)と左右に対向配置
され、内側面(21a)を曲面状に形成する可動の横プレ
ス金型(21)によって、高温高圧の水蒸気雰囲気中に置
いて軟化された木材(22)を圧縮成形させて固定化させ
る。
更に、床板用、机の天板用、家具用及び木型用等の板
材を成形する場合には、第12図に示すように、断面が凹
型形状の雌プレス金型(23)、及び、この雌プレス金型
(23)内に嵌挿し得る雄プレス金型(24)によって、高
温高圧の蒸気雰囲気中に置いて軟化させた木材(25)を
圧縮成形させて固定化させる。
更に、絞り丸太用の床柱等に使用する場合、又、角柱
で木目を出したい場合には、第13図に示すように、圧縮
成形面が波状のプレス金型(26)によって、高温高圧の
水蒸気雰囲気中に置いて軟化させた木材(27)を圧縮成
形させて固定化させる。又、木材(27)の表面付近の年
輪が波状に形成され、これを第13図中B-B線で示す位置
から切断すると、その切断面に自由な木目が現われる。
更に、製材後、乾燥時にねじれた木材でも、高温高圧
の蒸気雰囲中に置いて軟化させた後、矯正させて固定化
させれば、容易に真直ぐにすることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、スギ、カラマ
ツ、ポプラ、アルビチヤ等の軟質材や、スギ、ヒノキ等
の間伐材を堅牢化するに当って、従来一般に行われるよ
うに、木材中に樹脂を含浸してその硬化により堅牢にす
るのではなく、木材を圧力容器内で高温高圧の水蒸気で
もって処理して軟化した上で、プレス機で圧縮成形して
固定化することにより、木材を堅牢にすることができ
る。その結果、樹脂が不要になり製作コストを大幅に軽
減することができ、かつ、容易にしかも短時間で処理す
ることができるため、作業性の向上を図ることができ、
しかも、製材加工が不要になって残材の発生もなくな
る。また、木材を高温高圧の水蒸気雰囲気中に置いて軟
化させた上で圧縮成形して堅牢化するので、湾曲してい
る木材でも容易に直状化できるとともに、種々の形状の
成形が可能であり、広範囲に利用することができる。更
に、水蒸気処理によって吸収した水分を絞り出しながら
木材を圧縮成形するので、成長歪みが抜かれて乾燥時に
割れが発生しない利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例を示す概略全体図、第2
図及び第3図は第1図のA-A線における概略断面図であ
り、第2図は圧縮前の状態を示し、第3図は圧縮時の状
態を示す。第4図及び第5図はプレス機の別の実施例を
示す要部断面図であり、第6図及び第7図はプレス補助
治具の別の装架例を示す部分拡大断面図、また、第8図
はプレス補助治具を用いないプレス機の実施例を示す要
部断面図である。第9図乃至第13図は用途に応じて木材
の成形例を示す説明図である。 (1)…圧力容器、(2)…プレス機、(5)…プレス
金型、(6)…プレスシリンダ、(8)…プレス補助治
具、(9)…木材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 親義 大阪府大阪市淀川区十三元今里3―3― 14 (56)参考文献 特公 平7−2326(JP,B2)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2の高温高
    圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力容器と、
    前記圧力容器の内部に対向配置した少なくとも一対のプ
    レス金型と、前記プレス金型を駆動するための圧縮駆動
    手段とを具備してなり、前記一対のプレス金型を互いに
    平行に延在させ、かつ、前記一対のプレス金型の隣り合
    った長手方向端縁間にプレス金型に対し摺動可能にプレ
    ス補助治具を装架し、前記プレス金型と前記プレス補助
    治具とで被処理木材を収容するための断面積が拡縮可能
    な空間を形成させたことを特徴とする木材処理加工装
    置。
  2. 【請求項2】内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2の高温高
    圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力容器と、
    前記圧力容器の内部に対向配置した少なくとも一対のプ
    レス金型と、前記プレス金型を駆動するための圧縮駆動
    手段とを具備してなり、前記プレス金型の被処理木材と
    接する面の横断面形状を曲線にしたことを特徴とする木
    材処理加工装置。
  3. 【請求項3】内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2の高温高
    圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力容器と、
    前記圧力容器の内部に対向配置した少なくとも一対のプ
    レス金型と、前記プレス金型を駆動するための圧縮駆動
    手段とを具備してなり、前記プレス金型の被処理木材と
    接する面の横断面形状を波状にしたことを特徴とする木
    材処理加工装置。
  4. 【請求項4】内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2の高温高
    圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力容器と、
    前記圧力容器の内部に対向配置した一対のプレス金型
    と、前記プレス金型を駆動するための圧縮駆動手段とを
    具備してなり、前記プレス金型を、両側壁が曲面に形成
    されたキャビティの天井にインロウ用突条部を有する上
    プレス金型と、両側壁が曲面に形成されたキャビティの
    底にインロウ用溝部を有する下プレス金型とで構成した
    ことを特徴とする木材処理加工装置。
  5. 【請求項5】内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2の高温高
    圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力容器と、
    前記圧力容器の内部に対向配置したプレス金型と、前記
    プレス金型を駆動するための圧縮駆動手段とを具備して
    なり、前記プレス金型を、下面にインロウ用突条部を有
    する上プレス金型、上プレス金型と上下に対向配置され
    上面にインロウ用溝部を有する下プレス金型、上下の両
    プレス金型の一側端が内側面に沿って摺接するように配
    置された固定の横プレス金型、及び、この固定の横プレ
    ス金型と左右に対向配置され、内側面を曲面状に形成す
    る可動の横プレス金型で構成したことを特徴とする木材
    処理加工装置。
  6. 【請求項6】内部に100〜230℃、5〜25kg/cm2の高温高
    圧の水蒸気雰囲気を保持することのできる圧力容器と、
    前記圧力容器の内部に対向配置した一対のプレス金型
    と、前記プレス金型を駆動するための圧縮駆動手段とを
    具備してなり、前記一対のプレス金型を、断面が凹型形
    状の雌プレス金型と、この雌プレス金型内に嵌挿し得る
    雄プレス金型とで構成することによって、雌プレス金型
    と雄プレス金型との間に被処理木材を収容するための、
    断面積が拡縮可能な空間を形成させたことを特徴とする
    木材処理加工装置。
JP2117979A 1989-12-25 1990-05-07 木材処理加工装置 Expired - Lifetime JP2569376B2 (ja)

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JP2117979A JP2569376B2 (ja) 1990-05-07 1990-05-07 木材処理加工装置
DK91900949.8T DK0460235T3 (da) 1989-12-25 1990-12-21 Fremgangsmåde og apparat til behandlig af træ
PCT/JP1990/001681 WO1991009713A1 (fr) 1989-12-25 1990-12-21 Procede et appareil de traitement du bois
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