JP2569334Y2 - 気泡浴槽における吸水口構造 - Google Patents

気泡浴槽における吸水口構造

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JP2569334Y2
JP2569334Y2 JP6905092U JP6905092U JP2569334Y2 JP 2569334 Y2 JP2569334 Y2 JP 2569334Y2 JP 6905092 U JP6905092 U JP 6905092U JP 6905092 U JP6905092 U JP 6905092U JP 2569334 Y2 JP2569334 Y2 JP 2569334Y2
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明子 山口
博之 大西
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、吸水口に着脱可能なヘ
アーキャッチャーを備えた気泡浴槽における吸水口構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】気泡浴槽における浴槽水の循環経路は、
図3に示すように、浴槽1の下部に開口された吸水口2
からポンプ3を経由して該吸水口2の上部位置に配され
た噴射口4に至る循環水配管5によって構成されてい
る。そして、噴射口4に対しては、エアー配管6を通し
てエアーが混合して供給され、循環した浴槽水にエアー
を混合して噴射させている。
【0003】エアー供給量は、エアー配管6に連結され
たエアー用開閉弁7の開閉により調整されている。具体
的には、リモコン8によってコントローラ9を操作制御
してエアー用開閉弁7の開度を調節することでエアーの
供給量が制御されるようになされている。そして、この
種の気泡浴槽における吸水口2には、毛髪等による噴射
能力の低下や、ポンプの故障を防ぐために、本体部分が
メッシュからなる筒形状のヘアーキャッチャー10が装
着されるようになされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この種のヘアーキャッ
チャーが着脱可能に装着される気泡浴槽においては、清
掃等の際に一旦外したヘアーキャッチャーの装着を忘れ
てしまい、ヘアーキャッチャーを吸水口から外したまま
運転してしまうことがある。このため、気泡運転中の吸
入口へ身体が強く吸入されることがあり、特に幼児等の
場合は、腕等を吸い込まれやすく危険である。また、吸
入口にタオル等の異物が吸い込まれ、ポンプの羽根車に
絡んで故障の原因となったり、噴射口ノズルに詰まった
り等の問題もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の課
題に鑑みて気泡浴槽における吸水口構造に改良を加えた
ものであって、その特徴とするところは、浴槽水を吸入
する吸水口に毛髪等の比較的小径の異物の吸入を阻止す
るヘアーキャッチャーを着脱可能に装着し、該ヘアーキ
ャッチャーの底部側に手指等の比較的大径の異物の吸入
を阻止する異物ストッパーを配設し、当該異物ストッパ
ーを前記ヘアーキャッチャーとは独立して前記吸水口に
保持したことにある。
【0006】
【作用】吸水口におけるヘアーキャッチャーの底部側に
手指等の比較的大径の異物の吸入を阻止する異物ストッ
パーを前記ヘアーキャッチャーとは独立して配設したの
で、ヘアーキャッチャーの装着を忘れた状態で気泡運転
した場合でも、異物ストッパーにより身体の一部が吸水
口の奥の方へ吸い込まれることがない。また、タオル等
の異物が吸い込まれても、この異物ストッパーの位置で
引っ掛かかって、それ以上奥へ入り込まない。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係る気泡浴槽における吸水口
構造の実施例について、図面を参照して説明する。図1
は本考案に係る気泡浴槽における吸水口構造の実施例を
示す断面図である。図1の吸水口構造では、浴槽本体1
1の下部に開口された吸入開口12を挟んで、浴槽1の
内からフランジ部材13が装着され、浴槽1の外からは
ボディ部14が装着されている。フランジ部材13
は、円筒軸部15からなる本体の先端に、前記吸入開口
12より大径のフランジ16が形成されたものであ
り、円筒軸部15の外周はネジ部17になされている。
フランジ部材13の内周側の底壁18のやや前方位置に
は、所定幅のネジ部19が形成され、このネジ部19の
下端部と前記底壁18との間で形成されるリング状の溝
部20に吸水口2への比較的大径の異物吸入を防止す
るための異物ストッパー21が装填されている。
【0008】前記ボディ部14も、前記フランジ部材
13と同じく概略円筒形であって、浴槽本体11側は前
記吸入開口12より大径のフランジ23となされ、循
環水配管5(図3参照)側はこの循環水配管5の一端が
挿着される開口フランジ部となされている。このボディ
14の内周面は、前記フランジ部材13のネジ部1
と螺合するネジ部24になされている。
【0009】図2に、前記異物ストッパー21の外形の
一例を示す。同図に示す異物ストッパー21は、耐腐食
性の例えばステンレス製の線材からなり、その全体形状
は吸入口2内部に内接する如きS字状になされている。
なお、この異物ストッパー21の形状は特に限定するも
のではなく、吸入口2の入口部に装填しても気泡噴射に
必要な所定の吸入圧力が確保され、しかも身体の一部や
異物の吸入を阻止できる形状であれば、例えば一文字
状、十文字状、蛇行形状、メッシュ状のものでもよい。
た、この異物ストッパーの材質は金属に限らず、吸入
圧力に耐えて変形しない程度の強度を有するのであれ
、樹脂材であってもよい。
【0010】ヘアーキャッチャー25は、天板部26の
周縁部分が開口されて吸入部となされ、その天板部26
内方にヘアーキャッチャー本体27が収納されてい
る。ヘアーキャッチャー本体27は、間隔をおいて設け
た複数のメッシュ部29を備えてなる。天板部26に連
設した脚部28の末端部は、前記フランジ部材13のネ
ジ部19に螺合して、当該ヘアーキャッチャー25を装
着するためのネジ部30になされている。
【0011】なお、浴槽本体11の吸入開口12とフラ
ンジ部材13との間の水密性を保つため、フランジ部1
6裏面と浴槽本体11内面との間に、スリップワッシャ
ー31及びフランジパッキン32が装着される。また、
吸入開口12とボディ部材14との間の水密性を保つた
め、ボディ部材14のフランジ部23と浴槽本体11外
面との間に、カバーパッキン材33が装着されている。
【0012】前記の如く構成された気泡浴槽における吸
水口構造においては、異物ストッパー21は予めフラン
ジ部材13の溝部20へ装着されている。該異物ストッ
パー21は、細い金属材をS字状に折曲形成したもので
あって、適宜の剛性及び弾性を有しているので、その装
着に当たっては、中央部分へ向けて力を加えて幾分たわ
ませた状態で前記溝部20へ挿入したのち、その力を開
放すると元の形状に戻り、前記溝部20内に嵌め込まれ
る。ヘアーキャッチャー25は、当該異物ストッパー
1を底敷状にして、その前方側に装着される。
【0013】前述のようにして異物ストッパー21を装
着した吸口構造によれば、仮にヘアーキャッチャー2
の装着を忘れた状態で、気泡運転を開始したとして
も、吸水口2の入口部分に異物ストッパー21が配置さ
れているので、手指等の異物の吸入はここで阻止され、
それ以上奥へは入り込ない。よって、身体の一部が吸
い込まれたとしても奥に吸い込まれないので安全であ
り、また特に大きな異物は循環水配管5に入り込むこと
がないので、ポンプの故障の原因となることもなく、噴
射口ノズルの目詰まりを起こすこともない。
【0014】なお、ヘアーキャッチャー25の形状及び
その取付構造は前述のものに限定されるものではなく、
本考案は種々のヘアーキャッチャーを用いた気泡浴槽の
吸入部に適用できるのは勿論である。
【0015】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、ヘ
アーキャッチャーを外して運転した場合でも身体の一部
異物ストッパーの所からそれ以上の奥へ引き込まれな
いので安全である。また、タオル等の大きな異物もこの
異物ストッパーで引っ掛かり、それ以上奥へは吸い込ま
れないので、ヘアーキャッチャーを外して運転した場合
でもポンプ内に異物が吸い込まれることもなく、また噴
射口ノズルの目詰まりも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る気泡浴槽における吸水口構造
一例を示す断面図である。
【図2】 異物ストッパーを例示する平面図である。
【図3】 気泡浴槽の全体システムを示す概略図であ
る。
【符号の説明】
11…浴槽本体12…吸入開口 13…フランジ部材 14…ボディ部 21…異物ストッパー 25…ヘアーキャッチャー27…ヘアーキャッチャー本体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプにより浴槽水を吸入しエアー混じ
    りの噴流を噴射するように構成された気泡浴槽におい
    て、浴槽水を吸入する吸水口に毛髪等の比較的小径の異
    物の吸入を阻止するヘアーキャッチャーが着脱可能に装
    着され、該ヘアーキャッチャーの底部側に手指等の比較
    的大径の異物の吸入を阻止する異物ストッパーが配設さ
    れ、当該異物ストッパーは前記ヘアーキャッチャーとは
    独立して前記吸水口に保持されていることを特徴とする
    気泡浴槽における吸水口構造。
JP6905092U 1992-08-20 1992-08-20 気泡浴槽における吸水口構造 Expired - Lifetime JP2569334Y2 (ja)

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JPH0621634U JPH0621634U (ja) 1994-03-22
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